ちょっとおっかない歌



ゲイファレ

もう いつから 触れていないの 
透きとおるような 翡翠の肌に
ほてったからだに 打ちこんだくさび 
こころも同じで 温もりはないの

あかねに染まる空のどこか 
あなたの国があるのでしょうか

ねえ あれほど いかないでって 
泣いてすがった 面影も失せた
残されたのは 老いらくの花に 
緑の髪の 牙のあるこどもだけ

あかねに染まる空のどこか 
あなたの国があるのでしょうか

「さて、人が地の表に増え始め、
彼らに娘たちが生まれると、
その時、まことの神の子らは人の娘たちをみ、
その器量のよいことに気づくようになった。
そして彼らは自分たちのために妻をすべて自分の選ぶところの者をめとっていった。

 …… 旧約聖書」

あなたはただの 魔物それでもいい 
待ちつづけてるから ずうっと ずうっと

あかねに染まる空のどこか 
あなたの星があるのでしょうか




 タイトルは意味不明。ネタは旧約から。前から、疑問だった一節より。



 星の娘ドーラ


1、ちょうど おまえの年の頃 流れる星を追いかけて
銀河を燻す 焼け野原 息吹く うぶ毛の 名をドーラ
―― 気をつけるがいい 若者よ 
絹(シルク)みまごう やわ肌に ――


2、人の情など なかったが まかせた"たぎり" 数知れず
やがて 残らず 男ども 紅の爪痕 背負ってた
―― 心するがよい 若者よ 
快楽と報いの ことわりを ――


禍つひの星 煌めき 禽獣さわぐとき
今尚 聞こえてくる 妖女の勝ち誇る声が……


「腐れ! 腐れ! 腐れ! 奴婢めら!
溶けろ! 溶けろ! 生きながらにして!
顔も! 胸も! 腹も! 骨まで!
夢も! 愛も! 未来もろともに!」


3、ドーラ 求めぬ者はなし ドーラ 拒める者もなし
目蓋を閉じた 語り部は 顎にこぼれる 蛆はらう
―― 蔑まれるなら 若者よ 
この世にあっては ならぬもの
ひとたび触れれば 狂おしく 
恋しき この身の おぞましさ ――




 これは、一読してわかるよね。私の大好きなB級SFホラー。プラス、悲しい女の情念。



くちづけだけはしたくない

1、蹄の音も高らかに 白馬の騎士がやってくる
蔦のはびこる森深く 木漏れ日ささぬ 影深く
古き言葉に導かれ 星の並びも巡る前
魔女の秘術に捕らわれた 眠りの城をめざして

2、剣を斧に持ちかえて 孤高の騎士は切り開く
口にするのも憚られ 忌み避けられた凶夢を
まどろみ紡ぐ糸車 王侯 貴族 侍女 道化
ひときわ映える生き人形 まごうかたなき姫君の

「あなた きっと きらいになる ぼくが きっといやになる
だから あなたを解き放つ くちづけだけはしたくない」

3、賜る愛はまがいもの 捧げる愛は無二不滅
蔑む輩 数あれど 甘く虚ろなハネムーン
来訪者なき 舞踏会 楽もダンスもにぎやかに
ワインの海に 慰撫の波 髪をすく手も愛しげに

「あなた きっと きらいになる ぼくが きっといやになる 
だから あなたを解き放つ くちづけだけはしたくない」



 もしも、「眠れる森の美女」の王子様だったら、ドラゴンを退治しても、そのまま、姫を眠らせておくだろう。


月光ワルツ


「いつかみたような月あかり 十字の区切る天窓に」


1、覚えています? 凍てついた ま白い貌にみだれ髪 
しらないほうがよいことを さがしてるのは誰でしょう


2、あなたはとてもしあわせね まだ 逃げだせると信じてる
こんなに深く むすばれて みちたりないの? なのにまだ
コヨーテどもの騒ぐ 霧のおくのどこか
あなたと知り染めた わたしににもどります


しらないほうがよいことを さがしてたのは 誰でしょう





なんで、オンナは、常に過去を持ち、

なんで、オトコは女の過去を知りたがるのだろう。

今が幸せなら、それでいいのに。

たーさんの「猫目小僧的世界」との評がケッサク!


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