イヤと言われてもホラー大好き!
平成20年3月29日更新
 いろいろ事情があって、なにしろ、朝4時起床生活のため、 
ビデオ&DVDを観賞する時間が極端に減ってしまった。 
 それでも、無理矢理時間をつくって観ちゃったぞ! 
 ホラーなくして、なんの人生ぞっ?! 
  


まいごになったら、ホームへ
ホラー辞典は、別館へ!!


幽霊ゾンビ 日本作品
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「うだつのあがらないタクシーの運ちゃんが、女性客を田舎の村に降ろし、帰りに民俗学者をひき殺す。学者は幽霊になって運ちゃんにとりつき、村に戻り小学校に行けという。そうすれば、美少女アイドルに会えると。
 その前日、美少女アイドルは故郷の小学校に戻り、幼なじみと再会した。ところが村長のパンクス息子がファック・ユー! とばかりに『鬼封じの岩』を開けてしまい、村はリビング・デッドだらけになる。美少女アイドルはロッカーの中に隠れ、学者先生に助けを呼んで来てもらうことにした。学者先生はタクシーにひかれてしまったが、幽霊として存在できるようになった。運ちゃんと幽霊が、美少女アイドルを救うためにガンバル!! 噛まれてゾンビになっても、彼女を守る心意気は消えないぞ!!!」

 低予算のジャパホラですが、これは脚本がよく練られています。
 笑わせるし、泣かせるし、はた! とヒザを叩かせる上手さ。

 運ちゃんも観ている人も、当初、ナニがあったのかわからない。
 何のために生きているのかわからない運ちゃんの熱狂的なアイドル好き「これがオレの生き甲斐なんだあ!」というシーンを延々描写した上で、幽霊学者先生(これ、モデルが諸星大二郎の稗田礼二郎!! 『妖怪ハンター』!!)がいきなり「ここに行けばアイドルに会える!」と指示を出す。けれども、あまりの唐突さに半信半疑の運ちゃん。
 そこで前日にさかのぼり、アイドル帰郷→ゾンビ発生の状況が描かれる。
 運ちゃんが村に行ってみるとゾンビだらけ、だけど、本当に夢に見たアイドルがいたじゃないか! しかも、自分に助けを求めてる!
 当然、「命にかえても、守ります!!!」という展開になるわなあ。
 でもってやっぱりカマれちゃって、アイドルを襲いたいんだけど、それでもガマン、ガマン。
 血まみれになって、アイドルに抱きつかれ「どうもありがとう! わたしを食べてもいいんです!」で、一瞬、理性を失いそうになるけど、ぐっとこらえる。オトコだねえ!あっぱれ!! 
 人間、憧れがあれば不可能はない。憧れこそが絶対の力!!!

 美少女アイドル・ミカちゃんのTシャツがだんだん破られてくるとか、運ちゃんがラスト、ミカちゃんのお姉さんに「アンタの目! 生きてるよ!」と褒められるところとか、細やかなシカケが嬉しい。ワタシ的にはものすごく気に入りました。


屍体
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「解剖室で実習する医学生達、しかし、傷だらけのオンナの死体にかかわった者は次々と死んでいく。ブロンドの医学生姉ちゃんは、カタブツのっぽの医学生と、オンナの謎に迫る。」

 一般的な興味の大部分は解剖シーンなのでしょうが、経験のあるワタシはこわいとかグロテスクとか言ってるよりは、丁寧に綿密に、教授のお眼鏡にかなうようにスケジュールをこなし、ラテン語の名前をいくつも覚えなくてはいけない方がよっぽどの恐怖でした。それゆえ、この映画の興味は純粋に怪奇現象とその謎解きに向けられました。
 まずは、スリムでセクシーな医学生の婚約者が犠牲者になり、その医学生も発狂、勤務者も行方不明、「次はおまえだ!」という血の予告文字、なかなかもりあげてくれます。結局のところ、謎の解明はものすごい消化不良に終わるのですが、それを補ってあまりあるのが むっちりで、気の強そうなブロンド医学生姉ちゃん
肩よし、腕よし、背中よし、色気むんむんで、最後まで飽きさせません。
 やっぱり、映画は美女だね! 美女!!
 やたらカタブツの解剖学教授の存在感もなんだかありがちで、楽しめました。

 しかし、あの死体水槽って、ホルマリンなんですかねえ? 関係者なら知っていると思いますが、ものすごいニオイです。皮膚もアレちゃうし。ビキニ水着で突入するブロンド姉さん、もちろん、ほんとは濁ったお湯なんでしょうが、設定上、大丈夫なんでしょうか? よく死ななかったものです。


牛女 日本作品
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「寺の中でいちゃつく男女が、何者かに殺される。
 場面は変わって、チアガール2名が、男2人と車に乗る。更衣室をのぞいていたオタク・ストーカーの男は同行を申し出るも、トランクへ入れられる。チアガールの1人、主人公女が、男女の殺された現場に行ってみたいと言い出す。他のメンツがいやいやながら行くと家があり、顔に傷のある女と牛女がいた。顔傷女は主人公を責め、男2名に殺される。その後、男女を牛女が襲う。」

 寺の中に絵まであって、「牛女は、わざわいと共に生まれ、わざわいと共に消える。」という意味深長なコトバ。さぞかしスケールの大きな伝奇因縁物語かと思わせ、結局、何がなんだか……、という作品です。

 牛顔で赤い着物を来た『牛女』が角で襲いまくるわけですが、この牛マスク、ぜんぜんグロくないので、恐怖感がありません。それより、性格が悪そうな女達のやり取りや、こすっからい男の行動の方がよっぽど楽しめます。なにしろ、この彼氏、自分だけ助かろうと女主人公をおいて一人で車のトランクに入っちまいます。アタマにきた女主人公が、そいつの携帯電話を鳴らして、先に餌食にさせてしまうというアクラツぶり。まったく共感できないキャラ達がやられてゆくのを、他人事のように眺めるという趣向なのでしょうか?

 更衣室をのぞき、「着替えを見せてくれたら5千円、いや、1万円払うよ。」と言ったヘンなヤツも、自力で自動車のトランクから出てきて、先行きを期待させてくれたのですが、何もしないであっさり殺されてしまいました。このヒト、もっと使い用があったでしょうに。。。



黒い男たち 日本作品
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「都会のコーヒー・ショップに勤める女主人公のところに、『小学校時代に友人だったメガネ少女と一緒に撮った写真』が送られてくる。裏に『たすけて』のメッセージがあった。女主人公はその友人を確認すべく、故郷に戻る。山で行方不明になったとのことだった。友人の母親は、娘が生きているものとして行動していた。
 女主人公はコーヒー・ショップの常連男3人から、UFOに拉致された目撃者の話を聞き、自分達と同じだと感じる。彼らと現場に戻り、取り囲んだ黒服男達に写真を渡す。平和な日常が戻ったに見えたが、常連3名は消滅してしまった。」

  凝った造りです。観賞中は展開予想にわくわくします。
・『黒い男』というのは、いわゆる『メニンブラック』ですね。UFO出現後の事後処理に現れるという。
・メガネ友人は母親に虐待され、友人もいない。
・娘の失踪以降、母親は狂っている。
・主人公が友人に、「空飛ぶ船が、不幸な人を迎えに来てくれる」という内容の本を貸してあげ、ファンタジ風要素が加味される。
・ところが、やって来たのがメニンブラック。しかも常連3人によるとその場所はUFOの目撃が多い場所。
3人のうちの1人に、主人公は恋愛感情を抱く

これだけ、ネタをちりばめておいて、やっぱりというかナンというか、ラストは、
なんじゃいなーー?というお話です。
 「メガネ友人を虐待の果てに母親が殺し、その罪の意識から記憶がトンだ」というオチを予想していたのですが、母親は途中からカンケイなくなっちゃいました。最後に、大人になったメガネ娘小学生のままのメガネ娘が出てきて意見が食い違い、負けた大人メガネはボディ・スナッチャーまがいの威嚇をして、常連3人はいきなり消えちゃったのに、主人公は残っているし(なんで消えないんだろう?)分裂したまま、説明不足でチョン!低予算ジャパホラの悪い見本みたいです。
 コーヒー・ショップのキツそうな先輩店員が、けっこうキレイで期待したのですが、そこだけでした。
 『牛女』のおたく男もそうなんですが、「使えそうだけど、意味なしキャラ」って、すごくもったいない。脚本家の能力の限界がミエてしまいます。


RETURN OF THE LIVING DEAD 3
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「主人公青年の父親が軍のエラい人で、軍事兵器としてゾンビの研究をしている。ガスによって死体を蘇らせ、兵器にしようというのだ。青年は彼女と施設に忍び込み、現場をのぞく。実験に失敗した父親は転勤するってことで、息子にセックスしたばかりのオンナと別れろという。息子は反抗して、彼女と家出だ。バイクでダダダ!!!
 だがしかし、事故で彼女が死んでしまう。そこで研究施設に忍びこみ、ゾンビ・ガスで彼女を生き返らせる。指名手配になった息子とゾン彼女は、コンビニでガイジン・チンピラといざこざを起こす。彼女はチンピラの一人を噛むが、餓えに耐えきれず、コンビニ店主の脳味噌を食う。その後、2人は、軍とチンピラ両方に追われる。ゾン彼女は、苦痛が餓えを癒すことを知り、彼氏とうまくやるために、身体中にビョウだの釘だの刺しまくる。ああ、かわいそ!!」

『バタリアン』の続々編ですね。動きが早く「脳味噌をくれ!」の愉快なゾンビで有名な。
 もともとヘンタイの入った彼女がゾンビになり、愛ゆえに苦悩するという物語です。
 でもねえ、いくらオエライさんの息子だからって、軍の秘密研究施設にそうそう簡単に入れちまうのか疑問なのですが、まあよしとしましょう。そうでなくては、ハナシが進まない。
 ゾンビさん達も数体登場しますが、コワい、スゴいという威圧感、圧倒感はありません。それより、「苦痛が餓えをやわらげる」ということで、全身素肌クギ・ビョウだらけになっちまう彼女の、スタイリッシュなかっこよさ!!!  握手するだけでも、ぐさっ! ばさっ! ずがっ! ときそうな、それはそれは痛そうな素晴らしさです。『ヘルレイザー』の顔クギおじさんに負けません。しかも、セクシーです。おっぱいの谷間もグサグサです!!これがヤリたくてこの映画を撮ったっちゅうくら、気合いが入っています。
 このお姉さまが、手に負えないチンピラ・プエルトリカンの前にふらりと登場したシーンの感動といったら!!! もうこれだけで、★★★★です!!! 物語そのものは、リビング・デッドものとしては、ジミな部類に入るのですが。

 惜しいのは、軍の女性研究者。死体を嬉々としてキリハリするというレイコクな美人です。
わを!!! この人、ハダカ女ゾンビになって、グサグサ女ゾンビと対決するのかあ!!!
 と期待していたのですが、カラブリでした。残念。
(オレに脚本を修正させろって!!!)



サイクル  日本作品
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「コンビニに勤める若い男女が恋仲になる。午後11時50分に、女の家の前を必ず自転車が通る。気になる女は追跡を決意する。自転車を運転している女の家をつきとめるが、翌朝行ってみると家はなく駐車場だった。
 近所の人が言うには、『その家は父母子供という3人家族だったが、子供は自殺し父母は家を引き払った。』ということだった。
 女は再び夜にその家を訪れ、中にいる男を見て、意識を失う。いつの間にかその家の子供になり、現在の恋人そっくりの男とつきあっていたのだった。父親はリストラされノイローゼとなり、女の彼氏に会って半狂乱になった。そして、あまりにトウトツ! ビックシのオチが!!

 ホラーというよりも『奇妙な物語』のノリです。
 主人公の女性と、今はなき家の娘が同時に存在し、交差するところがとても興味深く、どんな結末になるのか、いろいろ考えながらひきこまれてしまいました。1時間以下という時間制限もあり、ジャパホラ特有の冗漫なシーンもなく、テンポが早いのもプラスです。

 ラストのオチは、確かにびっくりなんですが、正直
「なんじゃそりゃあ?!」です。
 本筋とまったく関係がありません
 同時性輪廻?の問題も、いきなりのオチでわけがわからなくなってしまいます。まあ、ちょっとだけ一般ピープルをビックリさせるために制作された小品でしょうから、つっこんだところで仕方ないでしょうけど。



ダーク・ワールド
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
黒髪のセクシー美女がカレ氏、他1名とコソ泥に入り、ショットガンで射殺される。親父が美女の魂を売り渡し、美女は人の魂を食う怪物になってしまう。美女は金髪の妹と、今やそのカレ氏となった元カレを殺すように依頼されるが、記憶をとりもどしてしまう。怪物上司が昔の仲間をさしむけ、美女を狙うが、美女は妹の知り合いのアル中神父に救いを求める。次々に現れる刺客を一致協力してやっつける。」

って、これマンマ,仮面ライダーじゃないですかあ! ナニがいいって、黒髪美女がキレイ!!
 最初はなんだかぼおっとしてサエないオンナで、すぐ殺されてしまい、がっかりしたところで復活。しかも、悪の戦士!!こりゃあかっこいい! コスチュームも黒のタンク・トップに網タイツ!!!いいわあ!! 作品自体はひどくチープで、お話もあんまりなのですが、セクシーな特撮子供番組のノリで楽しめます。
善と悪の対決、ハルマゲドンをにおわせているのですが、それにしてもチープで安直
 悪の上司がぼけぼけの上、配下も多くなく、別に特殊能力を駆使するわけでもない。主人公の美女も「最強だ!!」と称されるわりには「どこがーいったいサイキョーなの? 埼京線?」のノリです。

 刺客の方々は、なかなか楽しいメンツです。
1、金髪ロリ風むちむち姉ちゃん
 爪が武器らしいんですが、あんまりぱっとしません。ルックス&キャラはうきうきするくらいいいのですが。
2、退廃どろんちょ姉ちゃん
 カミカミが武器です。自分の方が強い、といいつつあっさりやられてしまいます。
3、半分ドクロ巨漢
 力技が得意みたいです。
4、羽がはえててやたらデカい着ぐるみみたいな怪物
 この方はいかにもスゴそうなのですが、大した活躍もなく聖水であっさり退散してしまいます。

 この怪物どもが美女とどうやって戦うのかというと、単なる殴り合いの蹴り合いだけです。アクション、タテもどうってことなく、実際、あんまり強そうじゃないです。志穂美悦子様でもご登場されれば、タバになってもかなわないでしょう。その上、脚本、ヌル過ぎですねえ。肝腎の父親がどうして『契約』して、どうなったのかわからないし、誘拐された妹が「なんじゃもう?」という感じでいきなり返されるし(服を破いてハリツケ!くらいやって欲しいものです。)、せっかくキャラの強い悪役・怪物がぞろぞろ出てくるのに、あんまりいいとこ見せないで終わってしまいます。ラストは、『続く』というカンジの『ヒキつき、ちょん切れ』なんですが、はたして『2』はできるのでしょうか? 観たいです。




恐怖の火星探検 1958 アメリカ モノクロ
★★★☆
「人類初の火星探検隊がひとりを残して全滅。救援隊は最後のひとりの仕業として軍法会議にかけようとするが、実はエイリアンの仕業だった。救援ロケットにエイリアンは乗りこみ、乗組員を血祭りにあげていく。(残虐シーンは影と悲鳴だけ)。」

あの超名作『エイリアン』の元ネタとなった作品で、ロケットが5階建てビルみたいになっていて、乗組員は次々追われて最上階へ行きます。ぼってりした映像、いかにもスーツという怪力だけが取り柄のエイリアン、無理矢理なサスペンス、場違いなラブ・ロマンス脱力満載なのですが、こういう映画はつっこみが楽しい!!あんまり面白いので、ネタばらしちゃう!!!

まずは、エイリアン撃退作戦。
作戦1。手榴弾をいっぱい仕掛けて ぶっとばす!! 
おいおい、ロケットの中でいいのか? それで?
作戦2。毒ガス攻撃!!
あのー、敵は火星人なんですけど。。。
作戦3。感電攻撃!!
まあ、これはマトモですね。
作戦4。原子炉解放!!
ちょっと、それ、ヤバすぎやしねえかああ?
最終作戦。空気抜き!!
『エイリアン』のネタといわれたのが、これですね。
しかし。。。その前のセリフ。

「酸素が異常に減っている! まさか、あいつが?」
「火星の薄い酸素を吸ってるんだ、デカい肺に決まってる!」
「みんな、すぐに宇宙服を着るんだ!(と、船内の空気をぬく。)」

 って、逆じゃないのかあ? 火星の薄い酸素を吸っているから、真空には人間以上に強いのでは? 火星の砂漠から、のこのこロケットをヨジ登ってくるぐらいだし。しかも、引力が地球の1/3の火星人のこの怪力。ライフル(そんなもんをロケット内で発砲するなよなあ!)をぐにゃりとまげちゃう。引力と腕力は比例するというのが定説なのですが。。。
 ううん、不思議だ。
 それにしても、この火星人、なんのために乗っかってきて、なんのために人間を襲ったのでしょうか???



金星ロケット発進す FIRST SPACESHIP ON VENUS 1959米国制作版
★★★☆
「ツングース隕石跡から発見されたオブジェは、金星からの来訪者が落としたものだった。世界8カ国(日本も含む)から結成されたエリート科学者達が、世界初の金星ロケットに乗り出撃する。途中、流星群や金星の過酷な環境に苦難しながらも、使命を果たす。」

 火星の次は金星だ!!
 こっちの方がよりSFマインドが濃厚に漂っています。当然か。『恐怖の火星探検』の方は『モンスター・ムービー』だもんな。こっちはレッキとしたサイエンス・フィクションだ。
 ロケットで飛行中に判明!! オブジェが金星人の記憶装置で、
「地球を死の星にするために、
 
金星では放射能照射の照準を合わせ中!!」
 という物騒な内容だった。おいおい、フツウはそれ、出発前に分析しとかんか! そんなに慌てて出発する必要があったんか?

しかし、その他のエピソードはセンス・オブ・ワンダーいっぱいで、エエですよ。
・キャタピラで動き『愛』を理解できるようになるR2-D2みたいな探査ロボット。
・虫と思われた生物が、実はロボットで金星人の記録装置。
襲い来る(!!!)ヘドロ物質放射能発射装置のスイッチ
『E=MC二乗』を金星人が実用化。
 などなど。

 日本人は女性で夫を事故で亡くし、メンバーのひとりに想いを寄せられているというドクター役。ヒロインといってもいいでしょう。なかなかやってくれます。時代ファッション&メイクのためにキレイにはみえませんが

 残念だったのは、「金星に行った時には、金星人は自分の科学誤用で滅亡していた。人類も気をつけなきゃね!」というオチが最初の数十分でミエてしまい、決定的な緊張感を欠いてしまったことでした。それから、ヘドロ・ブロブがヒロインを襲うシーンはどきどきわくわくしましたが、触っても平気な普通のドロでした。足がホネだけになっちゃうとか、肉体や精神を乗っ取られちゃうとかしないと、なんだか拍子抜けしてしまいます。って、ゼイタクか。



死霊の町 HORROR HOTEL 1961(ワタシの生まれ年 しかも、『生贄の日』というのがワタシの誕生日!!!)
★★★
「1692年に魔女が火あぶりにされた町に、魔術研究(教授がクリストファー・リー!)のゼミをとる女子大生がやってくる。その町は霧に包まれ、周囲から隔絶されていた。女子大生は危険を感じて逃げようとするが、生贄にされてしまう。女子大生の兄と彼氏が町にやってくると、今度はアンティーク・ショップの女店員が狙われていた。」

 ホラー・ムード最高で評価が高いというのですが、あまりにものったりしすぎていて、見ていてツラかったっす。加えて、生贄になる女性2名。ぼってりしていてかわいくなく、悲鳴もありがちスタイルすぎて、共感が持てません。最初の女子大生なんか、着替えのシーンはあるものの、うーん、ぼってり
「こわいぞ! こわいぞ! どーだ、こわそうだろう!」といういかにものシカケ、(地下からのコーラス、鳥の羽、木の枝)も、「来るだろうなああ」という確認に過ぎず、なんらショッカーを感じませんでした。

リボルバーでも死なないはずの魔女の弱点が、『十字架の
墓地から十字架を抜いてよろよろ歩くだけで、みんな燃えちゃう。
だったら十字架だらけの墓地で儀式なんかやるんじゃねーよーー。

という根本的なつっこみが入ります。
 せめて、「なんだ? この墓地からは十字架が抜かれている!(誰が抜くんじゃ?)」とか、「この墓地、キリスト教なのに、異教のシンボルばかりだ!」という異常くらいあった方がいいと思います。

 解説にもありましたが、この話、確かにヒッチ・コックの『サイコ』に似ていると思います。本来、悪戦苦闘、紆余曲折の果てに助かるべき女性があっさり犠牲者になっちゃうってパターンが。しかし、どっちにしても、それって「じゃー、ナニがあったのって、わかりきってるじゃああん!」という流れになり、スリルとか、意外な結末! というのとはかけ離れていると思うのですが。



魔女 HAXAN 1922 スウェーデン サイレント
★★★★
「全7巻からなる文献解説付きの魔女挿話再現フィルム。前半は文献絵画の紹介解説。後半になると老魔女の生活、サバトの風景、そして、異端審問・尋問・拷問から自白の強要、魔女と告発された婦人を、子供を出しに使った汚い自白強制のドラマ、最後に精神病理学的にみた『魔女現象』の解釈、拷問道具の紹介。」

 味わい深い映像です。昔集めていた悪魔学文献の図版が頻出してなつかしい限り。セクシーな若い魔女の背中や、紋切り型の悪魔の活躍、そして、悪辣な異端審問官のやり口など、文献の内容が見事に実写で描かれています。



ハイテンション
(宗血ゅーさんに感謝)

「ドライブする女子学生2名。短髪オンナの方が自分が自分に追いかけられている夢をみて、長髪オンナの家に止まる。長髪オンナの家族は父母と弟。短髪オンナがレゲエを聞きながらオナニーしているところに、ナタを持った殺人鬼が来襲、一家皆殺し、長髪オンナを誘拐。短髪オンナは殺人鬼のトラックに潜入、ついには長髪オンナ助け、殺人鬼を倒すが、長髪オンナに家族を殺したのは自分だと誤解されてしまう……が、これは誤解でもないらしい。」

 フランスもののスプラッターです。日本で上映されないほどグロいということなんですが、実のところ、あまりにもつまらないので、上映されなかったんでしょう。なにしろ、タルすぎ。「タメ」だが、伏線だか、関係ない情景描写がシツコ過ぎて、いい加減、飽きてきます。それに加えてショック・シーンやストーリー密度も薄い。タイクツ

 結局、文学的に「もてあました性的欲望と、女友達に対するレスビアン感情により、精神が分裂し殺人鬼となった。」なんぞとヌカしたいのかもしれませんが、あまりに唐突ご都合主義のため、納得するとか、考えさせられるとか、ドギモを抜かれるのレベルではありません。30分もののオムニバスでも充分表現できる内容じゃないでしょうか。その上、ケナゲにがんばる主演の短髪姉ちゃんにまったく魅力を感じませんでした。オトコっぽくて、窮地に耐えられ、しかもレズのタチ役というキャラで採用されたのかもしれません。


ピカソ・トリガー リーサル・エンジェルス RETURN TO SAVAGE BEACH
★★★☆
おっぱいぼよよんペントハウス&プレイ・ボーイ・ピンナップ美女軍団とむっきーむっきー野郎どもが、エッチ、ぶっちゅう! マシンガン、だだだだあだああ! 火薬ぼっかあああん! しながら、謎の島のお宝を探す。敵は青・黄・紫の腰ヒモつけた忍者衆!!

  これ以上の説明はいりません。アンディ・シダリス監督の『おっぱい&アクション・シリーズ』の1本です。
 とにかく、もー、これでもか!!!ってくらい、巨乳美女攻め!!! 惜しげもなく、ぽろんぽろん乳房を披露するのですが、その想像を絶するデカさに実感がわかず、なかなかエッチな気分になれません。まるでSFXです。SF映画の宇宙人のカブリモノと同じカンジです。しかし、毛唐というのは、ああいうので燃えるのでしょうか。個人的には、丸ダシよりもむしろ、水着とか、大胆露出ファッションの方がズキリときます。なにしろ、美女ばっかなんだもん!! リーダーのウイロー・ブラック(ジュリー・ストレイン)なんか理知的でセクシーで、ワタシのノベルにご登場願いたいくらいなのですが。

 問題のお宝、苦労したわりには、「なああに、これえ?」てなもんで、やっぱり、サービス満点の映像を楽しむべき映画ですね。



インフリント
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★☆
「明治時代? 遊女の島があり、そこへ行く船。途中、妊婦の土左衛門が浮かんでいた。グロい!! 遊女の島についたアメリカ人が主人公。将来を約束した『コモモ』なる遊女を探して旅をしていた。目についた遊郭でフリークスの遊女を買う。実はこの遊女、コモモとは仲がよく、コモモは男を待ったあげく、自害したと聞かされる。アメリカ人がもっと真実を聞きたいというと、血も凍る真実が明かされる。」

 豪華絢爛、グロテスク&アラベスク!! 画面の原色のハデさといい、物語の陰湿さといい、状況の異常さといい、これはもう傑作と断言します。
13人のホラー監督が集った夢の企画『マスター・オブ・ホラー』の中で、唯一日本人監督の作品。あまりのこわさにアメリカで上映禁止というのですが、これ、こわくてじゃなくて、あまりに冒涜的なんで、キリスト教文化には受け入れられなかったのではないでしょうか。なにしろ、近親相姦、胎児殺し、拷問、フリークス、これらがサイバー・パンクか、サイケデリックか、というキッチュな色彩と、古びた木造建築、はたまた、辺境部落で展開される悲哀たっぷりの因縁物語は、おそらく日本人でなくては創作不能でしょう。
   美しく、エグく、グロく、悲しい!! 

 ただ残念だったのは、遊女の『バスケット・ケース』的正体。あれは蛇足というか、あの双生児姉がいなくても、いや、いない方が、この物語は強烈に響いてきたのではないでしょうか。まあ、おおむこうにはよろしいのかもしれませんが。
 美少女コモモというのはもしかしたら、フリークス遊女が父親に犯された時のコドモで……、と想像していました。さすがに、そこまではエグ過ぎるのか、描かれてはいませんでしたが。

 主人公アメリカ人の場違いなオーバー・リアクションが随所に登場し、けっこう笑えます。外人が日本人を描く時にチャイニーズだかなんだか、ヘンな風にするのを逆手に取ったのではないでしょうか。 ……ととるのは深読みか?



死者の学園祭
(宗血ゅーさんに感謝)
(採点? なんだそりゃ?)
「ミッション系のスクール。演劇部でのお話。
 外人教師の不倫悲劇をネタに脚本を書いた生徒が死亡した。友人達は遺志に従い、学園祭で上演しようとする。と、次々に死亡していく。最後に犯人と疑われていた外人教師が自殺。深夜の校内で、覆面をした人達が謎の会議をしている。それから、謎の転校生が登場。女子高生達は命を狙われながらも、犯人逮捕のため、強引に劇を上演する。」

 高尚なサスペンスを狙っているのだか、いないのだか、脚本、演出が平板過ぎヤマなし、タニなし、どうでもいいオチでした。
 友人が次々死んでいくのに「次はワタシか?」という緊張感もなく、ただただうろうろする主人公3人も学友が死んでいるののに、あわてずさわがず、「劇を上演しようじゃないか。」となんとなく唱和してしまう演劇部員達ものすげーー違和感!!!本来ならこの演劇部、活動停止か解散になってもおかしくないのに。
 ガイジンという存在感だけで浮き上がってしまい、問題があるのかないのか、結局どうでもよくなってしまう美術教師。なにかトンでもない秘密が隠されているとニオわせて、どうってことのない不倫悲劇の真相。さんざん期待を抱かせたあげく、どうってことのない『消えたフロッピー』。まったくどうでもいいくらい意外性のない真犯人に、とってつけたような犯行動機

 おそらくこの作品は、『死んだ友人の書いた劇を上演することで犯人を暴く』という江戸川乱歩的な『劇場型推理』を狙って制作されたあげく、撃沈してしまったモノでしょう。登場する女子高生達にも、あまりにキャラがなく、誰が誰だかわかんないゆえ、感情移入もできない。だーめだ、こりゃ。劇の開始に緞帳があがった瞬間、3人の遺影がデカくでてくるところが、一番印象に残ったシーンでした。



デッドマン・コーリング
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「18才の時に事故で両親を失い、死者と交信できるようなった女主人公。一度は、精神病院に入れられ、その後、勉強して辣腕弁護士になる。ひょんなことから男性と知り合い、1ヶ月後には婚約までする。ところが、婚約指輪を貰ってすぐ、女の幽霊を見るようになり、正気を疑われながらも調査する。指輪の前の持ち主は殺され、真犯人は見つかっていない。婚約者の両親はそんな女主人公を息子から遠ざけようとする。」

 ものすごくベーシックな『アイテム系幽霊談」です。中盤になると、だいたい話が読めてしまい、以降はその確認になります。幽霊の素性がじょじょに明らかにされていくところに興味の焦点がおかれるのでしょうが、だんだんいきあたりばったりの霊感捜査みたいになってきます。まあ、一般向けのラブストーリー怪談といったところでしょう。まあ、タイクツといえなくもない進行なのですが、主役の女性弁護士がなかなか『神経質系美女』で、ファッションもコリまくっているので、それだけでなんとか、早回しにせずにすみました。

 にしても冒頭。1969年、いきなり草むらで男女がヤリはじめたり、女弁護士が男に誘われてて、その晩にヤッちまう、なんてところから、コメディ・エロ・ホラーを予測しましたが、とんでもなくマジメな作品でした。



ヘルゾンビ
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★
「ある時より、9才未満の子供が全員昏睡、それ以降、生まれてくる子供も昏睡(って、最初のおぎゃー!がなくて、羊水で窒息しないのか?)。
 主人公はかつて殺人し、女医である妻と別れていたが、戻ってきた。甥っ子が昏睡児童だった。彼らはみんな毎日、同じ時間にケイレンするのだった。さて、10年後、子供達はいきなり起き上がり、大人達を殺しまくる。主人公は女医、女医の弟、保安官夫婦、保安官助手、年齢ぎりぎりで昏睡しなかった若者カップルと逃げまくるが、『光る目』状態の子供達は銃まで使いはじめる。」

 当初、「なんてスゴい設定なんだ!!」と感激しました。
 ものすごく広いホールに点滴ベッドで収容された昏睡若者達が、いきなり全員痙攣する。
「すげええええ!!!!!」
 これからどうなるんだろー、当然、子供達は甦って怪物化するんだろーなー。わくわくどきどき。ところが、単純にオトナを襲うだけでした。メイクも目のまわりにクマだけ。しかし、ものすごい力で、人間の足をばきりと折ってしまいます。本来なら廃用性萎縮で立つこともままならないはずなんですが。。。

 狂ったムスメを逃がそうとして母親が殺され、ムスメを撃ち抜いた保安官父親が自殺する、なんてのはもはや常道、物語の主眼が離婚した妻とよりを戻していく物語、みたいなこれも常道スタインベックの『怒りの葡萄』で凶悪ガキどもはおとなしくなるのですが、読んでないワタシにはいまいち、結末の意味がわかりません。おそらく、観客の99.9%は読んでないんじゃないでしょうか。するとヒジョーに不親切な映画ということになります。オープニングがものものしいわりには、たいしたヤマ場もなく、インサンなままで、いつの間にか終わってしまうという、困った映画です。

 しかして、何よりも首をひねらざるを得なかったのが、ヒロインたる女医の行動です。弟を殺されてキレたと思いきや、文句ばかりいい、最後は子供達にかこまれてアンニュイなエンディング。どういう心境の変化なのか、さっぱり伝わってきません。主人公は「子供は大人の鏡だ。だから襲われる。」的な解釈をしていますが、なんとも現実的でなく、単なるこじつけにしか思えません。



エクステ
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「『エクステ』なるつけ毛が輸入され、その中に臓器販売のために殺害された少女の遺体があった。髪の毛フェチの解剖助手のおっさんが勝手に家に持ち帰ると、死体から髪が伸びる伸びる。
 場面は変わって、スタイリストを志す女主人公。ビッチ・ホステスな姉が、自分で虐待しまくった娘を勝手に家に置いて行ってしまう。主人公はかわいそうになって、保護しようとするが、ビッチ姉は家を荒らしたあげく、男のところにつれてゆく。死体の髪の毛が主人公の美容院を通してあっちこっちに分散してしまったものだから、さあ大変。髪の毛増殖に伴って勃発するほとんどギャグみたいな惨劇の数々!!

 女主人公のロンゲと細長い顔がすでに、ホラーの雰囲気を漂わせています。
 ビッチなお姉ちゃんの性格悪さが髪の毛奇談よりも、よっぽどおっかないです。女の子に正座させ、敬語を使わせ、痣だらけにして、男にしなだれかかるという。
 髪フェチおじさんのいやったらしさも、最高です
 しかし、なんといっても、手がつけられないほど増殖した髪の毛の大活躍が愉快愉快!!舌から生えたり、目から生えたり、ひっぱるとどこまでも伸びてったり、あげくの果ては『髪の毛小屋』です。
 これが撮りたくて一本、でっちあげてしまった映画なんじゃないでしょうか。
 ビジュアル的に楽しませていただきました。


どろろ
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★☆
「父親が天下を取る代償として48の魔物に全身を奪われた百鬼丸が、魔封じの剣で魔物を退治し、肉体を取り戻してゆく。途中、いくさで孤児になったどろろに出会い、いまや殿様となった父親、弟、母親との葛藤にみまわれる。」

 この超有名な原作をどういう具合いに料理するのか、興味深いところでしたが……、
 いやあ、お見事でした!!! 拍手!!!
 もちろん、スペクタクルな妖怪退治もあるのですが、それもあくまで父対子のストーリーにからめたエピソードで、セリフのひとつひとつも、原作を読んだ制作者がもっとも言わせたかったことばかり。すべての登場人物がそれぞれの行動理由を持ち、それらがからみあって進行するという理想的なものでした。
 『画』もとてもきれいで、家から離れられないワタシにとっては、「まだ、日本にこんな自然があったのか!」とびっくりさせられる思いでした。また、酒場のシーンとか、腕がつながる特殊効果、また、ワイヤーを駆使しながらもあくまで日本流の殺陣など、現代手法も見事に生きていて、これは最近ブームのマンガ原作映画の中でも白眉と言えるでしょう。どろろ役の女優さんもいい味だしてますし。

 ただ、気になったことがひとつだけ。
 この百鬼丸、ヒゲのそり跡が目立つのですが、ヒゲの毛穴は一番最初に魔物から取り戻したのでしょうか?



うめく配水管
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「謎の熱病ウイルスが下水を通じて、蔓延、死者多数。そんな時、ある美人姉妹が潔癖性の母親と住んでいた。父親はマンガ家を志すが離婚され、姉妹にマンガ原稿をわたし母親に読ませるように頼む。姉には太ったストーカーがいて、実は姉も憎からず思っている。妹は男性3人の取り巻きとともに、姉のストーカーを袋だたきにする。母親は侵入して来た父を殺す。そうこうしているうちに、ストーカー、取り巻き3人、配管修理工まで、次々と下水孔に飲み込まれる。』

 名作、『発狂する唇』を思わせる不条理ドラマです。
 まず、ウイルスの下水蔓延がまったく物語にクロスせず、いたずらに不安を煽るという雰囲気だけ造っています。それでも姉はまったく気にせず、年中シャワーを浴びています。妹とレズっぽいシーンやら、姉がアコースティック・ギターでストーカーへの想いを歌うシーンやら、いきなり、バックが赤だけになってしまうシーンやら、唐突に意味不明な場面が続出します。あの伊藤潤二が原作といいますが、この人、ホラーというよりも不条理な作品もけっこうあるので、原作に忠実に製作されたのかもしれません。最後まで、わけがわからないままで押し切られ、「なんだったんだあ?」の感は否めませんが、それも意図されたものなのでしょう。



口裂け女
(宗血ゅーさんに感謝)
★★
「かつて、口裂け女が出たという街で、口裂け女が復活し、子供が次々にさらわれる。主人公のサトエリは小学校の女教師で、離婚歴があり、子供はだんなが育てている。でもって、口裂け女の声が聞こえるという同僚の男性教師と一緒に子供を救おうと奮起する。」

 これ、マジ、メジャーなのかあ?
 あまりにお手軽、あまりにチープ、あまりに芸なし、おまけにラストのオチまでミエミエ。まるで、ゴールデンタイムのお茶の間むけオムニバスを延々やっているカンジです。ネタ自体あまりに安直、口裂け女の正体も、あまりに安直。主人公も含め、児童虐待親が3人登場するのですが、その心理とか、理由とかが曖昧なため、「なーんだ、そんなもんかあ。。。」という流れで終わってしまい、物語に深みがなく、また、感情移入もできません。やたらにインサンで子供がかわいそうなだけです。
 コドモをダシに悲惨を押し出すビンボ臭い、しかも何のカタルシスもないところなんて、これぞ、サイテージャパホラ!! の典型ですね。映画を観に来た一般市民は、おそらく、ホラーというものにドラマ性も斬新な展開も期待せず、口裂け女のマスクがとれたところで「きゃー!!!」で、おしまいなのでしょう。ストーリー自体が、単に『口裂け女を画面に登場させるための方便』となっています。



ゾンビ・ドッグ
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「売れないアル中の脚本家が、よっぱらい運転で犬をひき、家につれていき看病する。犬は甦って言葉を話し、脚本を書く手伝いをする。脚本は売れ、犬は理想の彼女を紹介してくれるが、だんだん横暴になる。」

 主人公のモノローグが延々と続いてゆく、ちょっと哲学的な作品です。非常によくありがちなんですが、人生、うまくいかないと現実も夢もかわりなく、実在も虚構も違いなどないのではないか、と思い始め、最後には理想の女性を作り上げて満足を得ようとします。このあたり、自分とオーバラップしてしまいました。いろいろな女性と会話をするけど、みんなツンケンで、「女なんて、どうせ、みんなオレをきらうんだ!」これも経験がありますねえ。だからこそ、創作活動に走るわけなんですが。

 で、この犬。実在しているのか、主人公の幻想なのか、それが一番のテーマだという気がしました。主人公は犬にふりまわされ、どうしても犬に勝てず、結局、運命に負けてしまうのですが、もしかしたら、酔っぱらい運転している時に死んでしまって、残りはとりとめもない幻想だったんじゃないかという気もします。『セロ弾きのゴーシュ』のネコを思い出しました。

 理想の彼女がサブマシンガンの組み立てが上手だったり、どうしてもセックスを言い出せず、ゴミ箱がティッシュでいっぱいだったり、死んだ原稿運びの女を屍姦したり、ブラックなギャグとペーソスに溢れた佳作です。それにしても、あっちこっちの賞を取っているのには、びっくりしました。



シルバー仮面
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★
「時は大正時代。女性の変死体がぞくぞく現れる。犯人は見世物小屋で夢男チェザーレを操るカリガリ博士。そこに森鴎外とドイツの踊り子エリスとのハーフ女性が登場。シルバー仮面となって戦うが、どこがどうなっているのか、さっぱりわからない。」

 劇中で、シルバー仮面が、「あいつは時間と空間をねじ曲げる怪物よ!」という台詞がありましたけど、これはそのまま、実相寺監督にささげましょう。平成ウルトラ・シリーズでも、同監督の作品は大正/昭和テイスト満載のミョウなものばかりで、一見しただけでそれとわかりました。
 連作30分ドラマの中ではそれでもいいけれど、これ1本1時間となるとさすがにツラい。初代ウルトラマンでも、ジャミラとか、シーボーズとか、スカイドンとか、アンチテーゼ・ドラマばかり担当していた人なので、この女性シルバー仮面も、普通のヒーロー(ヒロイン)であるはずもなく、さんざん待たせて変身!!! しかし、なんのヘンテツもない『変な格好をした普通の人』に過ぎず、カタルシスにかけます。

 特殊能力があるわけでも、めっちゃ強いわけでもない。なんだか、あの甲冑スタイルが大正/ドイツ系の背景にマッチしたから、あえて選んだような印象すらあります。どこまでがストーリーで、どこまでが見せ物小屋での演出かわからない混沌とした世界で、見せ物小屋オヤジの大げさな口上や、カリガリ博士のやたら含蓄臭い台詞が鼻につきますが、それもまあこの世界を構築してるんだなあと納得がいかないこともありません。
 もっとツラいのが、主役のニーナがさほど魅力的でないこと。モデル出身ということで日本語台詞もうまくなく、けれどもドイツ語が頻出するので、もしかしたら語学能力で採用されたと思いきや、これも吹き替えでした。シンドイ作品ですね。



マスターズ・オブ・ホラー・シリーズ
(宗血ゅーさんに感謝)
メジャー・ホラー監督によるオムニバスです。

1、『世界の終わり』ジョン・カーペンター監督
★★☆
「大金持ちからの依頼を受け、『世界の終わり』という映画を主人公が探す。」
『マウス・オブ・マッドネス』に似ているネタで、
どういうスゴい映画なのか、結局よくわかんない。困った、困った。
カーペンター監督の『観客に明かさないで想像にまかせる』という手法が生きていないです。
ラストのトンデモ・オチもへん。この監督だったら、もっとスリリングなものを期待します。

2、『魔女の棲む家』スチュアート・ゴードン監督
★★★☆
「大学生がレポートを書くために借りた部屋は、なんと魔女と使い魔が住みつき、大勢の子供を虐殺していた部屋だった。主人公は若いシングル・マザーと懇意になるが、魔女に操られてしまい……。」
ラブクラフトの『魔女の家でみた夢』!!! 原作に登場しない不幸な母子を配して、メリハリを持たせてますが、部屋の隅の奇妙な角度やら(なんと、ノート・パソコンで解析してる!!!)、顔のある使い魔やら、原作への敬意が感じられて嬉しくなります。この流れだけで満足。物語自体は予想可能で緊張感には欠けますが。
ミスカトニック大学のシャツ、欲しい!!!

3、『ハンティング』ラリー・コーエン監督
★★★★
「シリアル・キラーが同時に2人出現。ひとりはトラックの運ちゃんで、親切そうにハイカーを乗せてはブチ殺す。もうひとりはヒッチハイカーで、こちらはハイクして乗っけてくれた男を殺し、女は犯しながらイタブり殺す。」
 殺人狂おっさん 対 殺人狂若造!!
 いやあ、スリリング!!
 この2人が、手錠で縛られた女性1人をはさんでトラックの座席に並んだ時の緊張感と期待感はすばらしいです!! 名シーンです!! さすがはラリー!! そして、そのあまりにぶっとんだオチにはあぜーん!!! 

4、『ムーンフェイス』ドン・コスカレリ監督
★★★★
「武闘派のカレがいやがるヒロインに、戦闘法を徹底指導する。その後、ヒロインは殺戮狂人ムーンフェイスの暗躍する森に迷い込む。最初は、逃げるばかりだったが、カレからの訓練を生かして猛烈な反撃を開始する。」
 『ファンタズマ』のドン監督らしい美しい自然の『画』に、べきべちゃなグロシーン。可愛い系なのに、だんだん闘士系になってゆく美ヒロイン。そして、あっと驚くラスト
 最初はタイクツだったんですよ。ああ、襲われて逃げて、それで勝っちゃうのか、やっぱりいって。そしたら、可愛い系のヒロインが、だんだんものすごいことになっていく。降参いたしました。



呪い村
(宗血ゅーさんに感謝)

「ある村に迷い込んだ男が違和感を感じて逃げ出そうとするが、苦労したあげく、ひどいことになる。」

 この映画、ストーリーはあってなきがごとしです。最初から最後まで、予想そのままというか。村へ行く、歓迎される、恋をする、異常に気づく、脱出しようとする、したかにみえる、ダメだった。予想の通りの恋の末路。
 意外でもなんでもない、先を読んだそのままで、緊張感というものがありません。
 村の人口は常に436人。どうしてそうなんだか、いつからそうなんだか、メカニズムは明かされず、誰にでも想像できそうな仕組みだけが説明される。なあんだ、で? の世界です。やっぱり、理屈がつくか、意外性があるかしないと
「こういうモノあります。」
「ああそう。で?」

 みたいなノリになってしまいます。

インプット:赤ん坊として誕生。他から迷い込む。
アウト・プット:死ぬ。村から出る(絶対、成功しないらしい。)。クジで選んで殺す(これは家族にも当人にも名誉だそうだ。)。
維持:脱出したい人間を『熱病』よばわりして、ロボトミーを施す。
維持には人為的なコントロールもあれば、誰かが死ぬと赤ん坊が生まれたり、人が迷いこんだりといった超自然的な力もあるらしい。この摂理は幼い頃から教育されてしみこんでいるという、勝手にやってくれよ! 的などうでもいいおハナシでした



ゾンビ・キング
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「有名なプロレスラー、ユリシーズは仲間のブルー・セイント、その姉のメルセデス、友人のミスターXと、旧友(名前忘れた)のゾンビ使いプロレスラーの殺人汚名をはらし、世界征服をたくらむ真の悪を倒す。」

これ、本当に、『ロメロ・プレゼンツ』なのか?
おそろしくミョウな映画です。アメコミの実写化なのでしょうか?
1、上記の主要人物がみな、覆面つけたままで生活しています。悪役も。
2、主人公のユリシーズは社会的にも地位が高く、警察も英雄扱いしています。(しかし、警官の演技があんまし。)
3、敵味方プロレスラーはもちろん、ゾンビが相手でも律儀にプロレス技で戦います。
 見てて楽しいのは確かですが、集団が敵である場合、プロレスってもっとも効率の悪い格闘技なんじゃないでしょうか? しかも、このレスラー達、異様なバカヂカラで、ゾンビの首をぽんぽんひっこ抜きます。
4、必然性のない女性ハダカが大挙登場します。
 しかも! みなさん、むちむちぷりんです。
5、ブルーの父のカタキが突然、登場したり、覆面姉が主人公に恋してたり、なんだか少年マンガです。
6、この映画のゾンビって、飼いならされて見せ物にされたり、物語の都合で人を襲ったり襲わなかったり、高性能ゾンビ(?)を開発したり、なんだかスタンスがよくわかりません。数名のプロレスラーなんか、よってたかってカジられてもおかしくないのに、なぜかヘーキです。



スローター
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「悪魔の儀式の行われた洋館で、若者達が掃除のアルバイトをする。住民は40年前に全員死亡という。案の定、異常事態が勃発する。」

 よく練られた楽しい作品です。若者達、それに依頼人、秘書、幽霊など、個性的なキャラがよく立っていて、シュチュエーションと会話だけでも充分楽しめます。演劇的な作品と言ってもいいのではないでしょうか。なんといっっても関西弁あり、九州弁あり、小技ギャグ満載の吹き替えが最高です。日本版制作スタッフに拍手!!

では、キャラの紹介。
1、主人公女性。マジメな黒髪の姉ちゃん。
 しかし、後半、恐怖と緊張から人が変わったようなハイ・テンション女になってしまいます。
2、主人公の彼氏。マジメな兄ちゃん。
 以上2人が当然生き残ると思いきや……。
3、主人公の義理の弟。インテリ、自称アナキスト。
 権力に対する怒りに燃えながら、パソコンで魔法書を解読する。ヘンな人。
4、主人公の友人。ブロンド・イケイケ姉ちゃん。
 
お色気担当。あっちこっちに色目を使う。定石通り入浴シーンあり
 
しかし、仲間がぞろぞろ死んでいるのに、ハダカでフロなんかよく入れるもんだ。。。
 吹き替えが関西弁(?)でいいアジを出してます。好き!
5、ブロンド姉ちゃんの目下の彼氏。
 乱暴でガサツで、弱虫。
6、そのまた友人。
 マリファナ狂いでおかまっぽいヘンな男。九州弁を使う
7、スーツ姿の雇い主。
 金儲け主義、欲張り、権威主義、スカシ屋、おまけに、スケベーという最低の人物
  こういう人がいないとハナシが盛り上がらない。
8、その秘書。メガネのキンキン美女。
      雇い主とデキているが、実はダイキライ。
9、血まみれ美女幽霊。
 ドリフの幽霊ギャグみたいに、あっちこっちふらふうら出てきて、皆を驚かす。
10、40年前のハナシの美女。
 エレガントな美女で、ここだけ見てると結構ハイソなオカルト物語のようですが、後半になるとギャグだか、コメディだか、わからないエピソードが連発します。
11、100年前の儀式の美女達。
 オープニング、いきなりモノクロでオノを振り上げ、おっぱいぷりぷりの血まみれ大会が始まります。このシーンだけでもこの映画、観賞する価値はあります。



ミステリー・ツアー
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「ココナッツ・ピートなる有名ミュージシャンの経営する南の島の夢のリゾート。クスリと女でどんちゃん騒ぎをしに若者達が集まる。スタッフが次々殺され、無線機、ボートも破壊され島を出ることができない。」

 最初は墓や石像を破壊し、民族衣装みたいな殺人鬼が登場するので、オカルト・ホラーかと思いきや、イケイケむんむんの姉ちゃんが大挙出演、おまぬけな行事や会話の数々、だんだん進行がヘンになって、最後はギャグになってしまうという。『次は誰がどんな風に殺されるのか』でひっぱっていき、『お約束』のダンス・パーティ、最後に犯人探し、という『性春』シリアル・キラーものでした。犯人も動機も、実はどうでもいいもので、その場のエロとグロを楽しむという作品です。



フロッグマン
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「化学工場の水質汚染にて、奇形魚、奇形カエル誕生。知的美人でレスビアンの女性科学者が工場を捜査、資料を分析し保安官に伝えるが、こいつは社長と義兄弟なので相手にしない。ところが、廃棄処理をした社員が病気になり、息子と同じ症状だということで協力を申し出る。一方、カエルのミュータント・フロッグマンは人間の女性と生殖し子孫を増やすために女学院に侵入、女性科学者と一騎打ちになる。」

 予告編では一流スタッフによる超大作扱いでしたけど、これは明らかに、『確信犯的B級ホラー』です。
まず、決定的なのが、モンスターは1体だけ! それもケロロ軍曹みたいなカエル・スーツ。こわさとか、グロさがまったくない。かわいげすらある
 でもって、特殊能力はあるのかというと、なんにもなさそうです。カエルならカエルらしく脅威的なジャンプ力を誇るとか、舌をシュビシュビ出して首に絡めて骨を折るとかすればいいのに、人間の女性をはらませられるという1点のみ、
 しかも、襲われた女性は1名のみ、(2名か?)。なんちゅう、しょぼさ!! 
 物語の前半のほとんどは、女性科学者と養殖漁業のじいさん、悪徳社長、保安官との会話だけです。後半になって、フット・ボールスタジアムが登場するので、モンスターも大挙出現すると思ったら1匹だけ。
「さあ、いよいよ女学院襲撃だ! 
    下着の女性が無意味に走りまわるぞお!!
             そこで、集団交尾でもやらかすのかあ?!」
 と期待していたら、すぐにおしまい。
 なああああんんだああああ? こりゃあああああああ!
 予想を見事に裏切るショボさ!!!

 ラストの『モンスター・パニック』のパクリのような『お約束』シーンのみが予想通り。ついでなら『悪魔の赤ちゃん』路線へ突っ走ればいいのにそれもなし。一番、ショッキングだったのが、物語とはナンの関係もない冒頭の女性科学者のレスビアン・シーン。いったい、なんだったんだろう、この映画。しかし、キラいじゃないです。ちょいトウの立った女性科学者のおっぱいぽろぽろがなごませてくれました。



ヘル・バレー

(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「アメリカ、南北戦争時代にワルモノが処刑にあう。そいつの呪いで町中がゾンビと化す。試合遠征でマイクロバスに乗った若者達が、黒人のワルモノに脅され、その町に迷い込む。当然、ゾンビ町民とボスゾンビに襲われる。」

 よくあるタイプのお話です。マジメな若者達が巻き込まれてヒドい目に合い、助かる人は助かるというものなのですが、助かる人と退治方法、ご都合主義のニオイがぷんぷんします。また、登場人物のキャラが描き分けられていないので、誰が死んでも「なんだそんな、もんかー。」と緊張感に欠けます。先に『スローター』、『ミステリーツアー』といった同じ若者が惨殺されるにしても、キャラの濃い作品を観賞しまったせいもあり食い足りません。ゾンビというのは使い尽くされたモンスターなので、よほど工夫や新機軸がないと、ありきたりなものになってしまいます。というと、ギャグを含ませたり、意識的に脱力にしてしまったりする傾向にあるのですが、もっといい手段はないのでしょうか?



デス・ゲーム
(宗血ゅーさんに感謝)
★★☆
「主人公は両親を火事で亡くしていた。友人が死亡し、死ぬ間際までやっていたコンピューター・ゲームを手に入れる。主人公は友人の黒髪美女、口の悪いその兄貴、金髪美女、パシリのような男、オフィスで残業のふりをしてゲームをしている弁護士と一緒に、ゲームをやってみた。するとゲームで死んだメンバーが次々ゲームと同じ死に方をした。刑事も死に、主人公は警察から追われることになる。最後に主人公はゲームのモデルになったエリザベート・バートリ伯爵夫人を調べ、ゲームの制作者を訪ねる。」

 これもよくあるネタですね。ゲームと現実がリンクするという。見慣れてしまったためか、意外性や緊張感はあまりなく、プロットの不備ばかりが目についてしまいました。以下。
1、主人公の両親が火事で死んだ件はラスボス退治のネックになるのですが、さんざん伏線をふっていたわりにはあっさりと克服してしまいます。生きていません。これを、「恋人の金髪女の命か? 火への恐怖か?」 というくらい葛藤させていたら、効果的だったでしょう。
2、黒人デブ警部が途中でいなくなってしまいます。部下を殺され、怒り狂って若者達と衝突するまではいいのですが、さんざん暴れまわったあげく、チョンです。自分も半信半疑のままで殺されちゃうとか、若者の危機を救うとか、もっとカラませようがあったのではないでしょうか?
3、弁護士のいる必然性があったんでしょうか? 別働隊として、地位を利用生するとかもっと活躍できそうだったのですが。

 この作品は、背中をもろだしにしている黒髪セクシー美女でのおかげで、最後まで観賞に耐えられたようなものです。



ホステル
(宗血ゅーさんに感謝)
サイテー!! ★なし
こんなモンで、なぜだか、全米ナンバー・ワンというトホホな映画です。
ヤリたいザカリの若者があっちこっちで、ヤレルところを探して理想のヤリマンでいっぱいの町をみつける。」

 これだけ! これだけ! これだけ! で、映画のほとんどはすぎてしまいます。

 むっちーーー姉ちゃんダラケで、ふつうだったら、オワ! オワ! オワ! なんですが、オトコどもがあんまり不快なので、ハラすらたってきます。なんで、こんなヤツラがいい思いで、オレにはあ???(あ、違うか?)
「その町のドウデモいい加減なワカモノを拉致して、カネ払って殺人するという気違い金持ちたちがいた。」

これもあんまりなあああ。。。。で、主人公(とはとうてい思えない)若者が脱出するという話なんですが。殺す金持ちにしても、もっとサイコな楽しみ方をするとか、若者にもっとキャラを広げるとかすれば、もっとマシなドラマにしようがあったと思いますが。クズ映画が大好きなワタシからしてもクズです。殺す方も殺される方も、いけいけネエネエも、もはやどうなろうとかまわないので、タイクツでしかありません。
 「こんなモンでカネとネエちゃんを浪費するなんて許せねえー! くっそーーー! オレに脚本をなおさせろーー!」 とすら思ってしまいました。それでも、「このやろー! ここをこうすればマシになるのに!!!」というつっこみだけは楽しめました。



シャドウ・ウォーカー
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「政府の生物研究所で、バイオハザード勃発記憶のない男女数名。得体の知れない博士とともに脱出をこころみる。そこいらへんに噛まれると伝染する怪物がうようよしている。」

 これはもう、絵に描いたような『バイオハザード系』です。『死霊のはらわた系』とか、『悪魔のいけにえ系』とかと同じく、ひとつのジャンルになってしまいましたね。しかし、さすがに後発品らしく、いろいろと変化球をからめてきました。
1、記憶を失うのはもはや『鉄則』だが、それが男女数名。しかも、怪物を開発した科学者もいるらしい。
2、怪物にも、伝染回数によって世代があり、特性が異なるらしい。
3、アホウな監視員が常時状況を把握していて、ゲームよろしくモニターを観て笑っている。
4、メンバーが死んだと思いきや、またもどってきたり、新メンバーがいきなり増える
 その他、ゲームまんまに銃器がタイミングよく転がっていたり、主人公との肉弾戦があったり、感染してから発病するまでの女性がやたら強くなっていたり、登場時には白衣をはおっていた女性達が全員タンク・トップになったり、アイデア、サービスがちりばめられていますが、その割には、テンションが低いです。シンプル一発の本家『バイオハザード』の方が、タイクツしませんでした。

この原因としては、1、怪物が人間にも倒せること、2、怪物の登場頻度が低いこと、3、ネタやキャラを盛り込み過ぎて、消化不良の下痢を起こしていること、などがあげられます。シュチュエーションやアクション、美女ぞろぞろ、などなど、イイ線いっているのにもったいないです。



2001人の狂宴

(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「イカれた大学生3人、美女2人を連れた男、黒人ライダーとその恋人の中国人オンナは、アメリカ南部の街でパーティ・ゲストとして歓迎される。ところが、人々はみんな死人で、北部人に復讐惨殺パーティをしようというわけだった。」

 あまりに有名なルイスの『2000人の狂人』のリメイク。しかし、採用しているのは状況設定だけで、キャラや小道具はまったく別モノです。『2000人の狂人』の恒例何年後、惨殺パーティといったところでしょうか。残酷描写に殺人アイデア、悪くはないけど、ルイスのあの「スットン狂でわけわからず、騒乱のまま、ぶっ殺されてく」という不条理で猛進するノリがないために、上質ではあるけど『フツウのホラー』の域を脱していません。

じゃ、その代わりに……、というわけなのかどうか、ひたすら美女のお色気攻撃!!!
被害者側のブロンド&黒髪美女、サディストっぽいライダー美女、村人側のブロンド・レズ・コンビに殺人フェラチオ水着女、なにしろ、終始むちむちぷりぷりきゃぴきゃぴで、ぼーっと観賞するだけでも、なんだか楽しい映画です。



ソウ 2

(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「例の連続サイコ殺人鬼が敏腕暴力刑事の息子を誘拐し、謎の数名の男女とともに幽閉する。彼らはすべて神経ガスに犯されていて、ゲームに勝てないと死んでしまう。刑事は殺人鬼のアジトに踏み込むが、モニターに映った息子の姿をみて交渉するしかないと観念した。ところが……。」

 1もすごかったけど、これもスゴい! 意表をつく展開に目がはなせず、反則スレスレのトリックにどっきり! 誘拐された男女はトラップにかかって死んでいくんだけど、その痛そうなこと! 知的&皮膚感覚的な刺激の連続に、一瞬たりとも気が抜けませんでした。スゴイ。
 しかし、最初のオトコ。火焔ガマの中に、解毒剤の注射器みつけたからって、フツウにひっぱるなよおお。ヒモつけて、外からひっぱるとかするよなあ。最後の方の『両手ガラスぶっちりお姉さん』の頃になると、みんなアタマが朦朧としててしかたないんだろうけど。お姉さん、美人で色っぽくて、惜しいキャラでした。
 それにしても、『首の後の番号の秘密』、それに『虹のむこうに』のナゾって、いったいなんだったんでしょう?



ソウ 3

(宗血ゅーさんに感謝)
★★★
「2で活躍した女刑事とのゲーム。鬱病と離婚をかかえた女医が誘拐される。今回のゲームは誘拐されてきた男のゲームが終わるまで、末期癌のジグソーを生かしておくこと。男の方のゲームとは、男の息子の死亡事故にかかわってきた人間達を『許す』こと。」

『ソウ』3本の中で、一番、つまんなかった
 なぜか?
1、1や2と違い、すぐにメイン・キャラがどうかなっちまうぞー! という緊張感が薄い。
2、1や2と違い、ゲームを与えられるキャラに対して、興味が薄い。
3、わけのわかんない状況からゴリ押しに進行する1や2と違い、これまでにわかった状況から楽屋オチネタに入った。
4、やたら殺しのテクニックにこだわるあまり(しかも、鎖と針は『ヘルレイザー』だし。)、プロットがおざなりになった。
5、今回のジグソー、フツウの人間みたい。しかも後になって「実はこれはおまえのゲームだった!」と言われても、負け惜しみにしか聞こえない。
6、またまた相変わらずのラスト。新鮮味がない。



神の左手、悪魔の右手
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「超能力少年が殺人をキャッチ。自分も感応して、瀕死で入院する。姉が弟を救うために、テレパシーの通じる壊れた携帯を拾って、事件現場に向かう。姉は、被害者の姉と知り合い、共に捜索を開始する。その間も次々と殺人は起こる。」

 ウメズカズオさんのマンガが原作。本人もちょろっと登場していますが、かなりおじいさんになってしまわれましたね。
 ものすごくご都合主義的な物語展開で、(最初から少年がのりだしゃいいじゃん、とか、電車に乗る必要ないじゃん、とか、『神の左手、悪魔の右手』なんてモンがあれば、どんなムチャでもできるじゃん、とか)ストーリーは破綻しているのですが、狂気のパパとか、ケーキ食いに来てケーキにされちゃうギャル2名とか、ひたすらガンバるお姉ちゃんとか、脳天ナタ割りの刑事さんとか、シーン&シュチュエーションの見所は満載です。欲を言えば、パパとムスメについての説明がまったくなされてないのがツラいですね。もっとものすごい状況を設定できたかもしれないのに。



サイレン島
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★☆
性格のキツいギャルアッパーなギャルとレポーター、太ったディレクター、それにカメラマンが伊豆の観光スポットをロケしている。イチゴ園、サル園、温泉など。泊まった旅館の女将に怪しい肉を食わされ、無人島ロケを勧められる。
 途中、『行ったら戻れんでえ!』という住民の声に反し、朝の間にできる引き潮の道を通って島へ。ふりかえるともう道はない。デブのディレクターは住民に襲われカジられて、拉致されてしまう。
 夜になって、盆踊りみたいな儀式が始まり、ディレクターは裸にされ、アブられ、食べられてしまう。それを見たアッパー・ギャルは発狂し、キツいギャルに殺される。残ったキツギャルとカメラマンは翌朝、引き潮の道を通って脱出できたにみえたが。。。」

 手持ちのカメラ一台で、よくぞ造りましたなあ! 明らかに『ブレア・ウイッチ』フォロアーなのですが、気のヌケたテレビ・ロケのぼよよんとした雰囲気がとてもヌル楽しくて、深夜になごませてもらいました。
 コンデンス・ミルクとポンズを持ち歩き、どこでもものを食う太ったディレクター。コイツをキツギャルがけなしたり、どついたり、ひっぱたいたり、あげくの果ては「デブだし、足手まといだし、置いてっちゃおう」と見殺しにしてしまう。ギャルどもの「フツウに○○だよね。」というアホっぽい口癖もいい。「死んじゃうよお、どうしよお。」とふらふらうらうらして発狂してしまう髪長ギャル。声しかでてこないカメラマン。バカていねいなんだけど、明らかに人肉を思わせる臓物に塩をかけまくってすすめるやたら怪しい美人女将など、キャラの楽しさ最高です。

 ギャグなのか、ネイティブなのか判別不能なバカっぽい観光シーンを延々とやったあげく、不吉な予告から、原住民の宴会儀式シーン。これもいいです。カメラの望遠でゆらゆらして、画像が不鮮明なところにギャル2人とカメラマンの緊張感のない会話が入ります。
 ユルくて、コワくて、アヤしくて、キッチュでいいなああ!!!
 誓ってもいいけど、この作品、おそらく世間の評価は最悪でしょう。
 それでも、ワタシは大好きと断言してしまいます。



ディセント
(宗血ゅーさんに感謝)
★★
「6人の熟女は冒険好き。けれども、その帰りに主人公の子供が事故で死ぬ。
数年後、仲良し6人組はまた、女だけで洞窟探検を企画する。岩盤が崩れて帰れなくなる。おまけにその洞窟はガイド・ブックにはない人跡未踏の場所だった。さらには、目の退化した真っ白な匍匐人類が生息していて、襲撃にあう。次々に死んでいく女たち。一番ステキなマッスル・レディが仲間を誤って殺してしまい、それが生き残った主人公の知るところとなり攻撃される。一番気弱だった主人公は泥だらけになって、匍匐人類をけ散らして光のもとへ!! そして、どうにもわけのわからないエンディング!!

 これはまた、ひどく
インサンな『冒険主婦物語』です。まず、ひとりの主婦が事故で子供をなくし、元気づけるためなのか集合し、しかもわざわざ『スリルを求めて』どんな危険があるかもわからない洞窟へ行く。最後まで鑑賞しても、「どうして子供をなくさなきゃならないのか」という必然性が見当たらない。『弱々しいくせにいきなり凶暴化する主人公』を印象づけるためなのか、強引なエンディングを少しでもハッピーに見せるためなのか。ただでさえ陰惨な物語をさらに陰惨に、救いをなくするためなのか。よくわかりません。

 この手のハナシって、アホウな若者が主人公で同情の余地なく殺されて、誰かが生き残りってパターンがありますが、すべて覆されてます。覆すためにあえて、カタルシスのないインサンな物語にしたのでしょうか。映画館でこれを観て、ああよかったと思って帰るヒトがどのくらいいるんでしょうか?これだけ救いがないハナシなら、いっそ主人公の女性が穴蔵人に捕獲され、種をつけられ、出てきたフリークスに自分の子供の面影をみるというくらい屈折してしまえばまだ納得もいくのですが、どうも残尿感が残ります。

 肉体派で根性が入っているジュノー姉さんにはホレボレしました。



チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「犯罪情報提供者の名簿が刻まれた2つのリングを巡って、おなじみの3人が大活躍!!」

 これ以上、説明の必要はありませんね! 

 数十名もの兵士を相手に人質を奪還する007映画みたいなスーパー・大アクションに幕を開け、バイク・アクション、戦闘アクション、アクションに次ぐアクション、ばかばかしいコスプレ、お色気も大サービスの痛快娯楽映画です。
 しかし……、第1作目からどのくらい経っているのでしょうか。みなさん、やたらカンロクがついてます



テキサス・チェーンソー・ビギニング
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「2組のカップル(兄:ベトナム帰還兵、その黒髪彼女、弟:徴兵回避希望、その金髪彼女)の4人が兵役に行く途中、暴走族女にカラマれる。そこに保安官登場、保安官は族女を射殺。4人は怪しげな家に連行される。そこには、フリークス大男、きちがい養父(保安官を殺してコスプレしていた)、ぼけぼけじじい、その妻が、通行人を虐殺している家だった。もとは精肉工場だったが不況で倒産し、みんな気が狂ったのだった。4人は悲惨なめにあわされる。」

 例の『悪魔のいけにえ』の前日談。
よくまあ、メジャー(?)でここまで造ったなあという、残酷さ、陰惨さ、救いのなさ。このテの虐殺モノって、殺される男女はあーぱーと相場が決まっているのですが、最初のいい雰囲気からすると、なんとなく「もしかしたら、全員生還かも?」という期待を抱かせます。アニキがベトナム帰りなんだから、いざとなると爽快は復讐物語で溜飲をおろさせてくれるか? という予想もあり、またまた、暴走族女の彼氏がマグナム持って乗り込むところから、「狂気一家vs暴走族」という図式なんかも想像したりし盛り上がりを待ったりするのですが、そういうゲームチックなところはまったくなし。ツキはひたすら狂気一家の方についていて、いかに常軌を逸したヒドいことをするかということだけが描かれていきます。徹底しているところは評価しますが、一般の観客にはキツいでしょうねえ。。。

 黒髪ネエちゃんが短いTシャツで、背中とお尻の上の方を丸出しにしながら、はいずって逃げるシーンがやたら印象に残りました。これはこれで、見ていて快感でした。
 オープニング、ベトナム兄貴と彼女がプールでなごむバックに
FREEのALL RIGHT NOWが流れます。こんな悲惨な映画だと、誰に予想できたでしょうか?



モスラ 対 ゴジラ 1964
★★★☆
「大嵐でインファント島からモスラの卵が流れ着く。漂着したモノは村のものってことで、村人は卵を興行師に売ってしまい、ザ・ビーナツ小美人にも返してくれない。
卵を中心にテーマ・パークが作られる。そこへゴジラが襲撃をかける。寿命のつきかけた成虫モスラが、あわや壊されんとする卵のもとにかけつける。善戦虚しく、炎上するモスラ。ところがザ・ピーナツの歌に応えて双子の幼虫誕生、ゲリラ戦法でゴジラを撃退する。」

 『アイフル大作戦』の「ドデカー!!」、藤木悠氏が、まったくそのまっまの役で登場。陽気で明るく、どっかハズしているという記者役を好演。シリアスな物語に軽快さが加わりました。

 インファント島も実は核実験によって、もとは緑いっぱいだったのが今は砂漠と化してしまったという設定です。文明人はテキなんですね。そのくせ、モスラに力を貸してくれと、卵も返さずに訴える宝田明ら日本人。しかし、わが子を守るためか、分け隔てない優しさのためか、モスラは飛びたっていく。このシュチュエーションも感動的なのですが、さらに感動的なのはモスラのアクション。操演なのにピアノ線一本みえない、この上なく自然な動き!!! すげえ!!! これが日本の特撮技術かあ! 幼虫の方もコミカルで、しかも『意志』の感じられる動き。CGなんていらないねえ、これじゃああ。
 
 しっかあし、ゴジラって、ちり紙をアタマにかぶせられただけで、負けるようなヤワな怪獣だったのかあ? そこだけムジュン。



ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 EBIRAH , HORROR OF THE DEEP 1966
★★★★★
「漁船で遭難した兄が死んでいないと信じる少年が、
ゴーゴー大会で知り合った青年2人と浜辺のヨットを見学する。持ち主・宝田明にみつかるも、一泊を許される。ところが少年はヨットで出港、持ち主だと思っていた宝田明は金庫破りの指名手配だった。
 嵐の中でエビラに襲われ漂着する。そこには、田崎潤が首領の『赤い竹』という秘密結社あり、科学者・渡辺裕之が核燃料をこしらえている島だった。エビラよけの『黄色い汁』を作るためにインファント島民が『死神博士』天本天世船長に誘拐されてくる。逃げ出した美女・水野久美から、少年は兄がインファント島で生きていることを知らされる。
 平田昭彦ひきいる『赤い竹』マシンガン部隊に追われる青年団は、洞窟に眠るゴジラを起こすことに成功。エビラを制し秘密基地を破壊するゴジラ! だが、自爆装置で間もなく島は爆発する。インファント島の守り神、モスラは助けに来てくれるのか?」

 これ!!! これ! これ! ワタシが
オン・タイムで観た最初の怪獣映画!! 5才の時に新宿の映画館で2回続けて鑑賞し、まだやっているなら行きたいとせがんで、もう1回観たという曰く付きの映画です。

 いやあああ、今観ても面白い! 愉快! 壮快! カタルシス! 
 ゴジラ映画の中でも群を抜いてよくできています。『対ヘドラ』は別の意味で別格だとしても、これはナンバー2の座を譲れません。今回、山のように買った中古の中で、ダントツ良かった!!!

 構造的にはいわゆる怪獣映画じゃないのね。シュチュエーションのよくできた『秘境冒険もの』の中にタイミング良く、その役にピッタリの怪獣が登場するというワク組なのです。
 秘密結社の用心棒だけど、主人の手も噛む悪役エビラ。
 もったいぶらなきゃ物語が成立しない、なかなか目覚めない守護人モスラ。
 善も悪もなくやんちゃに暴れ回り、だけどなぜか憎めないゴジラ。
 主人公達もそれぞれ極端な長所短所がありながら、それらが全部生きている。だから、無駄な登場人物一切なし。みんなが力を合わせて障害を乗り越えていくという気持よさ。悪役陣も前述のごとく、ものすごい充実してます。
 加えて、原住民ファッションのインファント娘・水野久美の背中のセクシーなこと!

 しょっぱなからどきどきはらはらの展開、また、エピソードや小道具が必ず、後になって生きてくるという脚本の緻密さ。
 これはもう、ゴジラ映画というだけでなく、『怪獣活劇映画』の最高傑作と言ってもいいでしょう。


怪獣総進撃 1968
★★★★
「伊豆の孤島に10匹の怪獣を飼育、研究している怪獣ランドがキラアク星人に攻撃され、怪獣達が暴走した。ランドの職員達も操縦装置を埋め込まれ、操られてしまう。
スーパー・ロケットで月へ行っていた主人公の彼女も怪獣ランドで拉致され、キラアク星人の走狗となってしまった。世界各国を荒らす怪獣達。主人公は操縦電波の発信源を探知、月基地に攻撃をしかける。コントローラーを奪取し、怪獣を操ってし侵略基地を攻撃する。と、そこにキングギドラ飛来!! しかし、共闘する怪獣軍団の敵ではなかった。」

 緊迫感のある侵略ドラマです。映画黄金期の60年代に造られているだけあって、
素晴らしく楽しい作品
 美しい女性の姿ながら人間をインプラントして操るキラアク星人の不気味さ(しかし、なんだか妖艶)!!
 操られる元祖クール・ビューティ・小林夕岐子!!
 月へひとっ飛びできるスーパー・ロケット兵器!!
 月世界から全世界まで股にかけるスケールのでかさ!!
 大挙出演する東宝怪獣スター達!!
 そして、マンダバランクモンガまで登場!! おお! マニア狂喜!!! 

 本来、平和の守護神であるモスラを単なる怪獣あつかいしちゃったのと、最強最悪の宇宙怪獣キングギドラが袋ダタキにされてやられちゃったのが不満といえば、不満ですが。



地球攻撃指令 ゴジラ 対 ガイガン 1972
★★☆
「ゴジラ・タワーをメインにしたテーマ・パーク『こども怪獣ランド』に就職したイラストレターが主人公。

 彼の姉は空手3段のひし美『アンヌ』ゆり子であった。(ぱちぱち)
 イラストレターは、悪漢に追われる女性を助ける。そして、ゴジラ・タワーに兄が監禁されているということを知り、ヒッピー男と3人で調査開始。『怪獣ランド』のオーナーは宇宙人で、キングギドラとガイガンを操って地球を支配しようとしているのだ。
 ゴジラとアンギラス登場、だが苦戦。人間キャラ達は協力して、ゴジラ・タワーを破壊する。」

 こりゃ、
『ガイガン登場』という歴史的事実にトドメをさされる映画ですね。それ以外、ナンの刺激もない。途中、何度も画像を止めて眠りました。4怪獣のタッグ・マッチ・シーンでさえ、眠りました。
 ゴジラとアンンギラスがマンガのふきだしで「おい、アンギラス」「なんだ?」「ていさつにいってこい」「OK!」これで泣けない怪獣ファンがいるかあ? ウルトラ兄弟よりももっと擬人化ペット化されてええ! 
 救いはひし美ゆり子さんですね、やっぱり、ウルトラ・ファンやってるとそれだけでうれしくなっちゃう。
 ところで、
ガイガンって水木しげるのデザインて知ってました? ザクのモノアイの元ネタのような気もするんですが、いかがでしょう?



ゴジラ 対 メカゴジラ1974
★★★★☆
「復帰直後の沖縄。工事現場からシーサーの置物が発見される。女考古学者と工事関係者は、その謎を追って東京へ。そこへゴジラ登場!! ところがゴジラの子分であるはずのアンギラスが(この当時の設定ではそうなっている)、ゴジラと対決。ボロ負け。そこへもう一頭のゴジラが登場。最初のゴジラは炎上するとスペース・チタニウムの(どうして、平田昭彦科学者はこんな金属を知ってるんだ? 宇宙人か?)ボディが出現! なんとメカゴジラだった! 第一回戦は痛みわけに終わる。

 シーサーの置物は伝説の怪獣・キング・シーサーを復活させるアイテムだということが判明。主人公は宇宙人に狙われる中、沖縄へ持って帰る。一方、平田昭彦博士と娘は玉泉洞の秘密基地にと捕えられ、メカゴジラの修理を命令される。その間に、キング・シーサー復活!! メカゴジラと戦うも歯が立たない。そこへゴジラ登場! 雪辱なるか?」

 これ、ロード・ショーで観ました。東宝チャンピオン祭りです。
沖縄返還ブームのまっただ中!! フィンガー・ファイブの大人気の時期で、東映こども祭りと両方、フィンガー・ファイブの特番をやっておりました。昨年、お会いした(色紙までいただいた)あきら氏にそのことをお話したら、とても懐かしそうでした。

 ところで、この『ゴジ・メカゴジ』、全ゴジラ作品の中でも白眉のできでした。ゴジラ映画はビデオで全部、そのうちの2/3くらいは劇場スクリーンで観ているのですが、ゴジラ映画マイ・ベスト・スリーには入選します。

 ナンバー・ワンはなんといっても『ゴジラ対ヘドラ』です。あれもオン・タイムで鑑賞しましたが、あの生々しさ、恐ろしさは群を抜いています。ヘドラって『怪獣』のカテゴリーには属しません。ヘドリウム鉱石がヘドロの中で無限増殖し、接合し、巨大化し、進化していくという宇宙生命体です。それも、通過しただけで人間なんか骸骨化してしまうという。
 古今東西、いろいろなバイオ・ホラーやら、恐怖SFやらに親しんだ身ですが、あれほど恐ろしいモンスターはそうそうありますまい。エイリアンやプレデターだって問題にならない!! ワタシが最強のモンスターのひとつと賞賛する『物体X』だって、ヘドラに逆に同化されて??? いやいや、同化される前も後も代わり映えがしないでしょうね。お互い。
 加えて、あの映画、いきなり「かーえせ! かーえせ! 太陽を、青い空を、かーえせ!」とアングラの踊りに始まり、前途の見えない若者のやけっぱちの暴走まで描いている!! すげえよなああ!!!


 で、ハナシは『ゴジ・メカゴジ』に、もどりますが、 今、テレビ・モニターでみても、面白い!!! 
 まず、沖縄の巫女の予言。怪獣が世界を滅ぼす! に始まって謎の洞窟から、古代の遺物、謎を追う科学者、暗躍するヒゲ男に怪しい岸田森、守護獣キング・シーサーとはどんなヤツか? とワクワクしているところに、いきなり、巫女さんがムード歌謡で「わたしのシーサー、シーサー、キング・シーサー!」と歌い出し、当時映画館のキッズ達は目が点になった! これ、勘ぐるところ『発狂する唇』のあのシーンの元ネタなんじゃ?

 今はモダンな観光スポット、当時は謎の洞窟、玉泉洞での宇宙人秘密基地での大活劇!! 
 謎と神秘とスパイ・アクションと脱力で、息をつかせずひっぱりまくり!!
 最後、期待に期待を抱かせて登場したキング・シーサーがななななんんだああ!!!
 よわっちーーー=!!! 
 あれじゃ、宇宙人、復活を妨害するだけ無駄足じゃああん! すると、これまで、キング・シーサーをめぐってのドキドキ・ハラハラの活劇はなんだったんだあ? 最後、決着つけたのはゴジラのカミナリ特訓の成果だし。これは敵がロボット怪獣という点を生かした見事な撃退法であった。
 それにしても、久々にメカゴジラの目、首、膝からの殺人破壊光線、手足のフィンガー・ミサイル、すべて乱射の猛攻撃を見たけど、すごかったあ!
 首が逆転して前のゴジラ、後ろのシーサー圧倒もすごかったしい! 
 なんちゅうロボット怪獣なんだああ! しかし、なんで、これが平成ゴジラになるといきなりよわっちくなっちゃうんだああ? 同じキャラでも『敵だと強い。味方だと弱い』の法則に従ったまでですか?

 つっこみをひとつ、平田博士がメカゴジを「あれは、サイボーグだ。」とのたまっていらしたが、えええええ? サイボーグってことは、人体組織がどっかに組み込まれているってこってすかああ? どうしてわかったんだああ?



メカゴジラの逆襲  1975
★★★☆
「深海でゴジラに破壊されたメカゴジラの残骸を探索中、恐竜出現! その名はチタノザウルスと言い、数年前にマッド博士が操縦をもくろんで
学会を追われたという因縁がある。人間ギライの博士は宇宙人の地球侵略計画に加担する。メカゴジラとチタノザウスルのタッグがゴジラを圧倒、しかし、チタノザウルスは人間が開発した超音波装置で制御できなくなり、メカゴジラの方も操縦装置に接続した博士の娘が自殺したために力が抜け、ゴジラ&人類の勝利となった。」

 『昭和ゴジラ』最後の作品だそうです。
あのヘタレまくっていた『ゴジラ対メガロ』より後だなんてびっくり。
 ちゅうことは『メカゴジラ』で持ち直したんですねえ。その後がコレだ。フィンガー・ファイブの番組と併映した昭和版『ゴジラ対メカゴジラ』は沖縄テイストあり、侵略サスペンスあり、メカゴジラのハイテク攻撃ありと、結構な傑作でした。なんだ、立ち直ったじゃないか、というところに、この『逆襲』です。
   いや、ショボい!!!

 予算の関係か、怪獣登場以外の舞台は国際警察内とマッド博士の邸宅、宇宙人基地くらいです。博士の娘と国際警察主人公の悲恋を中心に持っていったせいか、スケール感が小さいのは否めません。それに、この映画の主役はゴジでもメカゴジでもなく、チタノザウルスみたいなんですわ。できたらもっと大きな画面で観たかったと思わせる独特の色彩と優雅なシェイプを有する怪獣(劇中では『恐竜』とされていましたが)で、陸海空とどこでも活躍でき、そのくせ深海怪獣だけあって、やたらパワーが強いという。
 だけどまあ、メカゴジが目からのレザーで街を焼き払うのに対して、シッポで風をぱたぱたではなんとも拍子抜けしてしまいます。ヤキトリ屋のオヤジか? けれども、この風、ゴジラをも吹っ飛ばす! 「えええええっ?」 数万トンのゴジラを吹っ飛ばす風なんか立てたら、自分の方がトンできそうだけど……? キャシャなくせして、そんなに重いのかあ?
 そういう具合いに、チタノザウルス、相当強そうですが、人間の弱点攻撃でダメくなっちゃって残念。

 ところで、今回のゴジラの造形、『おそまつくん』に出てきそうな、まるっこい顔のジャガイモ頭いわゆる『アイドル・ゴジラ』なんですね。しかも、子供らが襲われて「助けて! ゴジラ!」と叫ぶと登場します。ガメラかオヌシは?! 




ゴジラ1984
★★★☆
「30年ぶりにゴジラが出現し、ソビエトの原潜を破壊したあげく、日本上陸。アメリカとソビエトが核使用を主張するも、まずは自衛隊がなんとかしようということで、
超兵器スーパーXを出動させる。ゴジラ・エネルギーを不活性化させるカドニウム弾で動きを止めるが、ソビエトの衛星核ミサイルが誤発射(やめろよ、そんなの!)される。日本直撃はアメリカの迎撃ミサイルで避けられるも(ありがとう、アメリカ)、そのエネルギーを吸収し、ゴジラ復活!! 超音波発信器によって、帰巣本能を刺激され、三原山に沈むのだった。(なんともシマリのないエンディング)」

 この年の暮、映画ファンは『3G戦争』で賑わっていました。
『ゴースト・バスターズ』、『ゴジラ』、『グレムリン』です。ワタシはそのすべてを鑑賞しましたが、この『ゴジラ』がダントツでビリでした。世間的にもそうだったのでしょう。『ゴースト』、『グレム』はそれなりの話題を提供してくれたファンタジーだったのに対して、『ゴジラ』は期待の新作とはいえ、悪く言えば懐古趣味、しかも、内容的にも新旧ファン、どちらも納得させられない、地味で刺激のない作品だったのです。後の平成対決シリーズの方がストーリー的に、はるかに盛り上がりがありました。だってこれ、ハナシと言えば、
1、ゴジラが出て来る。
2、政治的にゴタゴタする。
3、ユニークな形態ではあるがどうみても役不足というか、苦しまぎれの対戦特殊兵器
4、ご都合主義的な復活。
5、決着とは言いがたいカタルシスのないエンディング。
 それに加えて、怪獣ファンにとってはどうでもいい田中健と沢口靖子のラブストーリー。この2人、どっちもジミ。さらには、どう考えても観客をコバカにしているとしか思えないゴジラと武田鉄矢との劇的ツー・ショット
 どこか勘違いしているとしか思えない、マトモな神経で作ってる映画じゃない、てなもんで。

 この時、一番、言われたのが、新宿副都心の高層ビルにしても、銀座のミラー・ビルにしても、ゴジラよりはるかに大きい。そもそも初代ゴジラが身長50メートルに設定されたのは、建造物からぬっと顔を出し、下々の人類を見下せるようにとのことなので、今回、いくら80メートルにしたところで、それ以上の人口建造物が林立しているんじゃ、ゴジラの権威は地に堕ちたような印象がある。それじゃあということで、もっと大きくして200メートルくらいにしたら、それはもう、『怪獣』という生物感があって自分を追っかけて来る、とか、こっちにやってくる、とかいう皮膚感覚の恐怖を越えてしまい、ああ、しょうがねーなー、もーおしめーじゃん! という天災に近い存在になってしまう。
 言えば、巨大なだけの怪獣が恐怖される時代は終わってしまったのではないか。それゆえ、科学テクノロジーの進歩による分裂増殖モンスター、異性物同化モンスター、人体産卵モンスターの趨勢となってしまい、特性のない単なる巨大なだけの怪獣の出る幕はなくなってしまった。

 とはいえ、この『ゴジラ』、今再見すると、実際に巨大怪獣が出現した時、社会がどう動くかの検証がなされている点が興味深い。しかし、もし現実にゴジラが出現したら、腰抜けで自己中心的な政府閣僚なんか、国民ほっぽらかして、さっさと日本を逃げ出すでしょうね。



ウルトラマン・ガイア ガイア再び
★★★★
「根源的破滅招来体を倒した後、ガイア我夢は大学に戻り、ミーハー女子大生にキャーピー言われ、アグル藤宮は地球怪獣攻撃を妨害したかどで、指名手配になった。我夢のもとに防衛隊『シグ』から出撃命令があり、深海からのメッセージを解読せよということで、チーム・マリーンと共にに深海へ赴く。一方、藤宮は謎の少女に救われ、アグルの力を復活させられる。上空に怪獣出現、変身せよ! アグル! 

 我夢は深海で未知の生命体と出会い、侵略生物の存在を知り共闘を決意、ガイアの力を呼び戻される。地上で苦戦するアグル、そこへガイア登場、しかし、敵は強い! 一時は敗北するも、地球人類、深海の生命体の協力を経てシュープリーム・バージョンに進化、アグルと協力して撃破する。」

 あのウルトラマン・ガイアの後日談です。

 思えば、ガイアは深かった地球ガイア説から発展して地球怪獣の存在意義まで論じ、その後の怪獣退治を禁じてしまった。そのため、後のゆるゆるの怪獣保護、ウルトラマン・コスモスが登場するに至った。しかし、これはあまりにもヌル過ぎて、ワタシにはとてもついていけなかった。それに対するアンチ・テーゼが滅茶苦茶ハード、ここまでやっていいのかああ! というウルトラマン・ネクサス、これはウルトラ・シリーズの中でも最高!!!だった。だがしかし、一般的には辛口すぎでウケず、王道を行くウルトラマン・マックスになっちゃった。

 ガイアとなれば、テーマは地球生物の共存、敵はあらゆる地球生物に脅威をもたらすもの(って、実は人類だったりするんだけど、我夢は人類を信じています。)とゆうわけで、未知の知性体のおかげで、ガイア、アグルの力を再び得るという物語です。これもこれでうまくできているのですが、何より嬉しかったのが1年間いれこんで観た、かつての仲間に会えたこと。我夢はあいかわらずシモブクレお人好しのスーパー天才。藤宮はひねくれ天才アウトロー。ラスト・シーンがいかにも! って感じで泣かせます。プロフェッショナルに徹するシグのクルー達、久々のチーム・ライトニング、滅多にお目にかかれないチーム・マリーン、そして、コマンダーにチーフに、我夢に想いを寄せるけど正直になれない女性オペレーターとその相棒、藤宮を信じる女性キャスター。これだけでもう、涙うるうるです。いやあー、素晴らしい世界を構築しましたね。これで終わらせるのは本当に惜しい。でもしかし、応用のききにくい、ウルトラの中にあっても特殊な世界なんでしょうけど。っていったら、ネクサスなんかはもっとそうだ。続編不能。マックスやメビウスなら、いくらでも続きができそうなのになあ。。。



リング2(ハリウッド版)
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「例のビデオ・テープ事件の後、田舎にひっこした女性記者の息子に『西洋貞子さん』がのりうつる。息子が低体温になったので、風呂であっためようとするとお湯が天井にくっつき、息子は貞子に変身。思わず沈めようとして見とがめられ、息子が入院した先の病院で幼児虐待と決めつけられてしまう。しかたがないので逃げ出し、西洋貞子の来歴を探り精神病院入院中の貞子の母親と会見する。自分の息子も脱走し、犠牲者を出しながら女記者を待つ。西洋貞子の望みは母親と暮らすこと。しかし、女記者は貞子を追い出そうと息子を水につける。」

 タンジュンなストーリーで、わかりやすいです。和風ホラーっぽいショック・シーンをちりばめながら、ストーリーを追いかけているだけで、盛り上がりに乏しい気もしますが。もともと『リング』のクライマックスって『貞子さんがテレビからはい出てくる』という、30年も前に怪奇大作戦でネタになるほどの
ショボイものだったのですから、他は推して知るべしでしょうか。
 唯一のスペクタクル・シーンがバス・ルームの扉の下から血と(そんなもん、どこっから出たんだ?)お湯が溢れ、開けてみると天井にお湯がはりついているという、ポルター・ガイストネタですね。いやあ、この家の主も、あとかたずけが大変だろうと同情しているとあっさりと殺されてしまいます。この人、いったいなんだったんだろう? 
 車をシカの大群が襲うという『オーメン』のパクリみたいなシーンには爆笑しました。
 そしてラスト、あまりにもカンタンに西洋貞子さんが退治されてしまうので、あぜーんとしました。なんと、ドライ! 可愛そうな女の子なので、もう少しなんとかしてあげればいいんじゃないかという気もしますが。「ナット・ファッキン・ユア・マザー!」でやっつけてしまいます。
 いいんだろうか? これで? 
 しかし、なんといっても、困ったのはムスコ!! 貞子さんが来る前から、ニクニクしい!! 可愛くない!! 結局、感情移入できないままでした。まあ、ジャパホラ風に愛だの怨恨だのでぐちゃぐちゃやられるよりは、乾いてていいんですが。



ソドムの市
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「18世紀。無実の侍女2人を惨殺した男、ソドム(日本人です。なんか、ものすごい当て字です。)は、
盲目となって発狂、その場に居合わせた召使い達を切りまくる。現代、子孫のソドムは10才の時にカンケリで友人を殺し、ソドムの妹はソドムの結婚披露宴参加者全部を毒殺し、錯乱した兄に殺される。その後、ソドムは世界を混乱に陥れようと決意。学会から追放された精神科医を使って、マインド・コントロール計画を実行。ニードル・ガンで中枢を刺激した人々の上から、B-29で指令をバラまこうとする。それを追うのが、侍女の転生した女刑事であった。」

 
すげーーーくだらなくて楽しい映画です。
 『ソドムの市』というのは、サドやパゾリーニとは関係なく、『メクラで仕込み杖をつかう、座頭一みたいなソドムさん』という意味です。これだけでもわかるように、はっちゃめっちゃの映画で、トロマが邦画をやっているのか、学園祭シロウト映画なのか。演技やセリフがものすごくヘタな人はいるし、ギャグはベタだし、進行はご都合主義だし、ハトやB-29はつっている糸がまる見えだし、格闘する女刑事は人形って丸わかりだし、車の窓にはりついている人間は写真だし、飲食店のシーンはみんな同じ場所だし、話がどんどんスライドしていく感じは『発狂する唇』みたいですね。低予算を逆手にとって、インディで造られた映画だと思ったら、メジャーだって。ちゃんと舞台挨拶つきて。あれまーびっくり。最初、「ああ、こりゃひでー!」と思ってたのが、意図的としか思えない小ネタの連発でだんだん心地よくなってきました。これはこれでアリですね。



ブラザー・グリム
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「インチキな怪物を演出し、退治して金稼ぎをしている
グリム兄弟。フランスの兵隊につかまり、10人の少女が姿を消している謎を解くように命令される。これは本物の魔法の仕業らしい。兄弟は女猟師と共に、森の中の塔に行く。不死の女王がそこで眠っているといわれているのだ。」

 監督があのモンティ・パイソン軍団の
テリー・ギリアム。となると品質は保証付きですね。一筋縄ではいかないファンタジー。

 最初のうちは聖なる戦士と思ったグリム兄弟。実はトンデモナイ詐欺師だったのです。現実的で世慣れた兄貴と、夢想家で実直な弟。情けないコンビだけど、お互いの特質を生かして、魔女に勝利する! いやしかし、テリー監督の欠点も出てまして、ワタシにいわせるとハナシがやたら回りくどい。魔法の森とフランス将軍の間をいったりきたり、どっちもおっかなくて逃げたいんだろうが、もうちょっとすっきりいかなかったんだろうか? グリム童話に材を取った困難をひとつひとつ克服していき、エンディングは爽快!! 観て損はない映画でした。



香港ゾンビ
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「デパート(ちゅうよりは、地下のショッピング・モールみたいなとこ)で、違法DVDを売っているチンピラ2人が、エステ店のタンクトップ姉ちゃんにちょっかいを出す。同じデパートの寿司屋の店員もお姉ちゃんが好きなのであった。

 チンピラ達は生体兵器ジュースを運んでいる男を車でひき、それを飲ませてしまう。男はゾンビとなり、ショッピング・モールをうろうろし手当たり次第にカミついて増殖する。チンピラと同郷の警備員や携帯ショップ夫婦も巻きこんでの脱出作戦が繰り広げられる。」

 なんて、ストーリーだけ書いてみても、この楽しさは伝わらないっす。
最初はコテコテのホンコン・コメディバカにしながら観ていたのですが、だんだん「これはスゴイのでは?」と、わくわくしてきました。
 うだつはあがらないが威勢だけはやたらいいアニキと、肉切り包丁持参で突然凶暴化する相棒。このデコボコ・コンビが、他の登場人物達と
脱力系のユルいドラマをさんざん見せてくれた後、ゾンビ登場となり、一挙にボルテージが上がってゆきます。

 脳天ドリルやら、人指ズシやら、便器攻めやら、ブラックなネタがおしげもなく披露され、ゾンビと化してまで彼女を護ろうとするケナゲな寿司屋さん、この手のハナシには欠かせない人間のクズってもいいほど自己中心的な携帯ショップのオヤジ、なんだかマヌケな警官達に警備員、酔っぱらうとエッチになっちゃうむっちんヒロイン、多彩なキャラでにぎやかなスプラッター、これまた定番のゾンビにカマれた相棒との友情物語まであったりして。盛りだくさんの楽しいホラーでした。




バットマン ビギンズ
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「悪のふきだまりゴッサム・シティ。両親を暴漢に殺された億万長者のブルース・ウエインはみずから犯罪者心理を探ろうと悪行三昧して刑務所に入り、『悪を退治する組織」からスカウトされ訓練を受ける。組織の『正義』に賛同できず、アジトを焼き脱走。試行錯誤のあげく、バットマンとなり犯罪駆逐を開始するが、最大の敵の正体は意外なことに……。」

 
こりゃ、いいぞ! と膝をうちました。なんで『バットマン』なんだろう?、という疑問が氷解したからです。また、バットマンのあまりに現実的ではないバカバカしい演出も。そうか! 自己がトラウマを与える側に立って、恐怖感を演出するためのものだったんだ! と納得しました。 

 この映画のバットマン、あまりに強過ぎ、かっこよすぎです! 目にも止まらぬ速度で、急降下、敵を襲って姿を消す。モンスター映画のノリですね。敵にしたらこらコワイ。バット・モービルもブコツだけど、チョー強力。しかも、ぶっとばし疾走する必然性までちゃんとある。あと、感動したのは、執事のアルプレッドさんの愛情。
 「人は何故落ちるかわかりますか?」
 「?」
 「這い上がるためですよ、ぼっちゃま。」
 父親の顔が重なるいいシーン。幼なじみとのロマンスとか、敵との確執とかもあって、具沢山ですが、やっぱりこの映画はこのシーンに尽きますね。しかし、億万長者が金の力でナンでもできるにしても、バット洞窟ってどうやって造ったんだろうか? 労働者には知られなかったんだろうか? ま・さ・か……。



影 1956 ポーランド作品、モノクロ
★★★☆
「オープンカーで田舎を走る男女が、列車から男が落ちるのを目撃し、警察に届ける。男は上着を着ずにコートをはおり、顔はつぶれていた。すぐに事件を解決するという警官に、検死した医師が自分の過去の体験を物語る。世界大戦時、自分のひきいる地下組織が何者かの陰謀で同士討ちにされかけたこと。

 間もなく、列車から逃亡しようとした青年が逮捕された。この男は死んだ男の上着を持っていた。警官が車で青年の所に向かう途中、上司が自分の体験を物語る。極悪非道の限りを尽くす敵軍を殲滅に向かうが計略に合い、手榴弾で自分の足ごと爆破することで難を逃れたと。
 逮捕された青年は、自分が炭坑爆破の陰謀に利用されただけだ、と主張する。」

 
タイヘンに難解な物語です。
 列車での殺人を軸に、医師と警察上司が「いまだ未解決な、陰謀にハメられた話」を語るのですが、本筋と関係あるかどうか、わかりません。殺人した青年が自分を利用した男を追っかけているうちに、男は列車から落ちてしまったらしいのですが、どういう経緯でそうなったのかもわかりません。東欧の片田舎から戦時中の地下組織、なにかいわくありげな雰囲気を楽しむことはできたのですが。



宇宙戦争  2005
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「トム・クルーズお父さんが別れた妻の子供を預かったはいいが、兄は反抗的で妹はこまっしゃくれ。そこへいきなり、イナズマがビカリ! でかい三脚ロボットが圧倒的なパワーでもって街を破壊、人を殺し始めた。さあ、逃げろ! だけど、車は動かず、電気もダメ。修理してあった車をぶんどってダッシュー! テキはどうやら
人間をミンチにして、赤い草のコヤシにしているらしい。」

 ウエルズ原作映画のリメイクですね。次は前のやつを観よう。
 侵略者の恐怖を徹底的に描ききった作品です。なにしろ、三脚ロボットはデカイし強い! サーチライトのような破壊光線で、一瞬で人も建物も消滅! 下から触手がざわざわしてて、人間を捕獲したり血を吸ったり、とにかくこいつ、どっからでも出てくる。しかも周囲にシールドがはりめぐらしてあって、人類の兵器は無力ときたもんだ。なんでも、人間が存在する以前に地下に埋められてて、いなずまに乗って来た宇宙人が操縦するんだと。

えええええ? ムカシならいざ知らす、今、都会の地下はスカスカだぞ。地下鉄造るときにぶつからなかったんだろうか?  
 おまけに、隠れていると、先にカメラのついたヘビみたいなにょろにょろ探索機が追っかけてくる。しかし、こいつ、オノで簡単に切れちゃった……特殊金属かなんかなんだろー? それに、こいつらがポイント的におしかけてきたところで、世界人類を絶滅させるまでにどのくらい時間がかかるのだろうか? 細菌兵器をバラまくとか、情報操作で戦争を起こさせるとか、電気を奪ってパニックを起こして自滅に導くとか、やりようはもっとあるはずなのに、はるかに進化しているわりには宇宙猿人ゴリ的な発想だなあ。

 それから、こういう見方もできますね。赤い草の肥料にするために、人類のめちゃくちゃな増殖を待ち、機は熟したとばかり埋めておいた三脚ロボットを作動させて収穫を始めたと。と、すると人類を創造、もしくは進化に貢献したのも、この宇宙人だったということになる……、くらい大風呂敷を広げてくれたら、もっと恐怖感が煽られるのにねえ。。。

 さらにつっこませていただくと、この映画、あまりにご都合主義的です!!! 非力な親子がピンチになって逃げられるのは緊張感が盛り上がっていいにしても、エンディングは何よ! エンディングは! じーさん、ばーさん、かあちゃんは、無傷な家で待っていて、死んだはずのにーちゃんまでぴんぴんしている。こりゃ、『ウォーター・ワールド』か『世界も燃え尽きる日』レベルの無茶なエンディングだ!! 夢オチに近い!! 実はこれ、父親の死にゆく前の幸福な幻影で、「ダディ! ダディ!」と叫びながら薄れゆく娘の血まみれな顔! という方がもっともらしくていいと思います。

 それに原作の関係で仕方がないのだけど、ナンにもしないのにいきなり三脚ロボットが弱くなり(だって、ロボットだぜ! ロボット! ゲッターやエバみたいに操縦者の体調が影響するのだろうか?)宇宙人までどよんどよんて、いかに細菌にやられたっていったって、あまりに唐突じゃなかろうか? そもそも、高い科学力を有する連中が、地球の微生物をリサーチしてワクチン打ってこないってのはヘンじゃないかい。まあ、ウイルスも細菌も耐性ってもんができやすいので苦労してるわけだけど。じゃあ、前回の侵略失敗でコリたって、ワクチンうつシーンがあって、自信まんまんで乗り込んできたんだけど、やっぱりダメだった。細菌に耐性ができていたという、インフルエンザ・ネタにしたらどうだろうか? この方がマシ? 
 そうさねー、前回地球にロボット埋めに来た時よりも、微生物って進化してましたからなあ。
 数百万年前の地球がダイジョーブだったんで油断してたら、オゾン・ホールからの紫外線に亜硫酸ガスにDDTに大量のダイオキシン。結局、大気汚染のために人類は救われました、って方がアイロニカルでヒネりが効いていていいんじゃないでしょうか。もうちょっと、ネタを作りこめば、より深みのある映画になったと残念。宇宙人テクノロジーの恐怖という点では、よくできたホラーみたいに楽しめまただけに。

 


宇宙戦争 1953
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★☆
「フロリダの山中に巨大隕石落下。付近の住民は博物館に届け、その前で
ホットドッグを売るなどして盛り上がる。そして、その夜、皆が舞踏会に興じている間、隕石から熱光線が発射され、見張りの3人を焼き殺し宇宙船が出現する。宇宙船は世界各地に出現!! 殺人、破壊の限りを尽くす。このままでは人類は絶滅だ! ついに核爆弾が使用されるも、宇宙船は無傷だった。」

 
トム・クルーズ・リメイクの100倍はいい! 
 隕石落下の発端から、じょじょに圧倒されてゆく人類の惨状がおそらくは戦争報道フィルムの流用も加えて、世界的規模で描かれている。マクロ的な視点のみならず、解説者たる主人公の科学者と、ロマンスに落ちる女教師(しかし、ものすごいヘア・スタイルだ。逃げまわってもちゃんとセットしてある)を通して、廃墟の中で火星人と遭遇する恐怖シーンまでをじっくりと描き、しかも遭遇した火星人の体液や兵器の破片を持ち帰ることで、『3』をキーワードとする火星人の習性から、何故、バクテリアに弱いかまで、ちゃんと理屈づけている。
 今にしてみるとイカサマ科学的な印象は拭えないが、当時の観客達はえらく感動しただろう。特に、火星人の視覚を映像にする、なんてのはものすごいアイデアだ。貧血で白血球が欠如しているのでバクテリアに弱い、なんて裏設定もよくできているし、研究所のみんなが対策を建てるために移動する途中、暴徒に襲われ、教会で神に祈りながら危機一髪のところで、侵略者達が全滅する、なんていうタイミングも絶妙。
 リメイクのあの、単にピンチからピンチへ移動するだけという構成は、なんだったんだろう? 
 これを鑑賞してからなら、ひとつのエピソードとしてわかりもするが、独立した映画としては、あんまりだ。あれ。

 とはいえ、つっこみどころもちゃんとあります
その1、最初、時計が動かなくなって、強力な磁気発生のせいだ、とするならば、戦車や航空機やミサイルだって操縦不能に陥るわけですよねえ。ちゃんと動いてるけど。
その2、たかだか、数十機(作戦室の地図によれば)の破壊活動宇宙船で、人類が6日で滅びるって、どうゆう計算なんだ? 最後のシーンで街を破壊しながら進む速度って、時速40キロくらいだぞ。都市部だけにしたって、100年単位はかかるだろうが。だったら、一度やられた田舎に逃げこんじゃえば、絶滅は免れられるんじゃないか。
その3、最後の望みの原爆投下、それも、通常の10倍の威力。おいおい、そんなもの、宇宙船が破壊活動を行っている世界中に投下する気なのか? そんなことしたら人類はどうなる? 
その4、しかも、そんなケンノンなモノを地下シェルターからモニターするならまだしも、ゴーグル付きの双眼鏡で眺める(眺められる距離なんだよ、これが)ってどうゆうことだ? 一瞬で蒸発か、全身ケロイドが、運が良くても被爆後遺症で全員死亡だ。せっかく火星人が死滅しても、関係者全員悪性腫瘍で死亡するぞ。ビキニの原爆実験を上半身ハダカのパーティ気分で楽しむアメリカ兵の実写フイルムもあったけど、連中の原爆の認識ってこんなもんかしら? かと思えば、映画『ガメラ』で南極観測中に爆撃機が墜落、搭載された核爆弾を安穏と眺めていた科学者がいたなあ。そうそう、ウルトラマンのバルタン星人の回で、東京のど真ん中に核ミサイルを発射した防衛軍もあったし、まあ、洋の東西を問わず、核爆弾の認識ってこんなもんなんですかね。これじゃ、本当に使いたがるヤツがいてもおかしくないわ。。




ヘルハウス  1973
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「呪われた屋敷に科学者とその妻、若い女霊媒、20年前にそこで生き残った男霊媒、の4人が、謎を解くために滞在する。4人に魔の手が伸び、敗北寸前、科学者が家にたまった『呪いエネルギー』を浄化する機械を発動させる。」

 オカルト映画の古典的名作!! これも是非、観てみたかった!! 

 がたがた動き、吹っ飛ぶ家具、女霊媒のもとに現れる良い(?)霊、いちいち分析する科学者、エッチになって男霊媒を誘惑する妻、などなど、きわめてベーシックな怪異で、どぎもを抜かれるほどではないのですが、いかにも70年代的にそっけないエンディング、どこかいかがわしい雰囲気は十分満喫できました。

 しかし! それよりもナニよりもこの映画を楽しくしてくれたのが、科学者の妻!! ゲイル・ハニカットという女優さん!! なんとまあ! エレガントな美人!! 思いっきりそそられました。2夜にわたって男霊媒を誘惑、最初なんかいきなり全裸(カメラの関係で肉体はあらわに拝めませんでしたけど)だ!! しかし、はすっぱな演技は作りっぽくって、あんまり魅力的でないのが不思議。なんとなく画面の中にいるだけけ、ああ、いいなあ、いい映画だなあという気分にさせてくれます。
 もうひとりの若い女霊媒はダマされて霊に犯されちゃうんだけど、こっちのヒトはどうでもいいです
 それにしても、オバケか幽霊がいるって屋敷の中で、2人ともおっぱいの谷間が丸出しの無防備ってのは、視聴者サービスにしてもリアリティがない。まあ、殺人鬼の出るキャンプ場じゃシャワーを浴び、湖じゃ全裸で泳ぎ、おそとでセックスするというのが、このての映画の定石ではあるんですが。



エンジェル・オブ・デス
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「超優秀だが要領の悪い犯罪心理学者が敏腕女警部と組んで、殺人未遂事件を解決。だが、助かったかにみえた被害者は病院で何者かに殺される。その病院では同じ手口で殺された者が数名いた。犯人を追う2人に、様々な試練が降りかかる。」

 爽快なサスペンス・ミステリーです。
 アタマが良すぎて世間にウトく、勤務している大学をクビになりそうな主人公と、キレ者で強気で勢いのある女警部の友情が絶妙です。主人公の周囲やら、警部の部下やら、イスラムのテロリストやら、政府機関やらが次々とカラんできて、ハナシがどんどん複雑になっていきます。明らかに犯人らしき男達が捜査していくうちに、どんどん脱落していきます。あっという間の1時間30分。今時、この時間で抑えてしまうのも小気味よい。主人口の推理は当たっているのに、犯人は意外な人物でした。って、ちょっと反則な気もしないではありませんが。もっと犯人の内面を描いて欲しかったです。



イーオン・フラックス
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「近未来。伝染病で99%の人類が滅亡。残った人類はグッドチャイルド一族の創造した理想都市で生活する。このところ都市では、失踪事件が多発している。
反グッドチャイルド組織最強の女殺し屋イーオンは妹を殺害された怨みをはらそうとグッドチャイルドの当主を狙う。だが、その男に会ったとたん、デジャブを見て逆に捕えられてしまう。」

 近未来SFでございます。

 華麗なアクションと豪華なSFX、いかにもSF的な物語で、最後までぐっとひきつけてくれます。
 主演女優さん、ルックスはそこそこなんですが(ワタシ的には、あ、そうか、直前まで『女必殺五段拳』を鑑賞してたんだあ。志穂美悦子様の後じゃなあ……。)、長身で柔軟性のあるステキな身体をお持ちです。
 相棒の『両足手の平』の黒人女性との友情のカラミもなかなか美しいです。このところ、ありがちなネタですが、しっかりつじつまを合わせてハッピー・エンドでした。



スクール・オブ・ロック
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★★
「バンドをクビになった中年ロッカーが生活費をかせぐために名門中学の偽教師になり、なりゆきでバンドを結成し、熱く燃えるロック魂ゆえに大成功する。」

 
これ! いいす! いいす!! いいす!!!
 ジミヘン、ドアーズ、パープル、ゼップ、AC/DC、ザ・フーなんかをネタにした絶妙なくすぐり!
 われわれと同世代で『熱い』思いを体験した人には、絶対おすすめ!!!
 最初は「オレ、オレ、オレ!」と自己中心的だっていた偽教師が、生徒それぞれの技能や才能を認め、心から賞賛し、本当の『バンド』ができてゆくところの感動ったらない。どんな生徒にもそれぞれできることがあり、みんなで一生懸命ひとつの目標に向かってゆく……っていうと、『飛び出せ! 青春!』他、になってしまうけど、ワルガキどもをスポーツで矯正させるのではなく、デキ過ぎの生徒達に魂が燃えるってことを教える。言わば、逆転の発想。展開すべてがプラスの方に進み過ぎて、作りこみ過多という気もするけど、許しちゃう。
 
「ロックとは今ここにいる自分を肯定すること。」
 ああ、またベース・ギターが弾きたくなってきた!!



ゾンビ村
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「カジノから現金を盗んだ4人(男2人、女2人)が、仲間に会うため過疎のリゾート地へ向かう。途中、道の真ん中に突っ立っている男を殴り倒す。目的の家に行くが、だれもいない。1組の男女が買い出しに出かけ、ゾンビ達に襲われる。残っていた2人も襲われる。生物兵器が散布されたらしい。」

 タイトルからして、しょぼそうな日本モノ、60分弱。貧弱なドラマに少ないキャラ、ありがちな設定にメイク。明らかに低予算。ゆるゆるの展開。だけど、なんだか、
なごんでしまう
 肩がこらずに深夜の酒の友にはいいです。
 村人ゾンビ達がやたら目立つピンクの着物やら、野球のユニホームやら、コスプレのようで楽しい。だけど、ユニホーム着せるんだったら、もっと一群出さないとヘンですね。キャミソールの性格悪そうな女と、ちょいキレイなジャケットの女、女性が2人も出演するのに、おっぱいポロリがないのが、B-C級としては、かえって不自然。(期待してたりして。)ゾウモツ食べるシーンはちゃんとあるのに。



リビングデッド・ザ・ビギニング
(宗血ゅーさんに感謝)
(ひでー!! 採点不能)
「若いカップルの乗った車がエンスト。近くに死体があり、男がそばに寄ってカマれる。男の心臓は止まり、病院に行ったら医者はびっくり半狂乱になる。男は飢餓のため猫を食い殺し、女も噛んでしまう。2人はリビングデッドになり、生きながらにして滅んでゆく。生きるために人食いを辞さない男と、あくまで殺人を嫌う女。美しい風景シーンと感傷的な音楽。」

っていうかあ、

いったいダレがこんな映画を観たいと思うんかなあ?

登場人物主役の2人と医者とビザ屋に犠牲者カップル2組にたまたま訪れる一家に、警官3名。
なんていうスケールの小さいハナシなんだ!!!
しかも、ゾンビ男は内省的で日記なんかつけて。最初は気の強いヤナヤツだった女がカラダが崩れるにつれて、おしとやかになってゆく。残酷なシーンはカメラ・オフ。

リビングデッドと化してゆく悲恋と悲劇を、マジメに描いている

とはいうものの、ラブストーリーとか、難病ドラマを観たいと思う観客層と、ゾンビ・ホラーを好む観客層って、はたしてリンクしているのか? まったく、異質のものをくっつけるアイデアはいいけど、求める人間まで異質じゃ、オハナシにならないだろうが。
これを映画館で鑑賞して、満足感を得られず帰っていくファンばかりじゃないのかしら?
 他のゾンビ映画に比べて、ゾンビ化の進行があまりにゆっくり。ゾンビの人間の肉に対する『飢え』って、理性で抑制できる限度を越えているのでは? それに、動きがいわゆる『ゾンビ歩き』じゃなくて、フツウの人間。うーん、これ、リビングデッドにしないで単なる伝染病かなんかにした方が、まだ喜ぶファンがいるのではないでしょうか。
そもそもリビングデッドってブラック&コミカルな存在だから、悲劇にしたてるのには難があると思いますよ。
制作意図がわからん。




HELL OF THE LIVING DEAD 1980
(スギハルに感謝)

★★★☆
「化学工場で事故発生、調査にいった職員は死んで蘇ったネズミに食われ死んで、ゾンビになり他所員を食い殺す。所変わって、ブルーのユニフォームのスワット・チームが人質を取って篭城中の犯人グループを殲滅させ、ニューギニアに行く。そこでは4人の男女とコドモがゾンビに出会い、
死んだコドモは父親を食い殺す。男女2人が生き残り、スワット・チームと合流し、原住民部落へ行く険悪な雰囲気になるが、女、突如おっぱいを出し、ヘンなメイクをして原住民に歓迎される。ところが現地人の中からもゾンビ登場で、大騒ぎとなる。スワット&男女は車で逃げ出すが、どこへ行ってもゾンビだらけ。結局、最初の化学工場へ行き着いて、全員、殺される。

 ロメロの『ソンビ』の世界で、別の場所のドラマみたいです。
なにしろ、サントラはゴブリンのをそのまま使い、リビング・デッドのメイク&性格はそのまんまという。ゾウモツがつがつもあるし、意外性はないにしろ、ある意味、安心して楽しめるゾンビ映画です。評論家やマニアからは酷評を浴びても、ゾンビ映画ファンはこういうモノでなんとなくエンドルフィンがビンピツしちゃうんでしょうね。しかし、いつも思うのですが、頭部破壊が原則とわかっていながら、胸とかハラとかに無駄ダマばかり使うのはなんで?なんでしょう。映像効果有効利用のためとはわかっていますけど。、



デアポリカ
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「ひげ男が車で海に落ちて死に、10年余計に生きられるように取引をする。自分と関係のあった女性の子供を捧げるという条件で。しかし、男と女は別れてしまい、女は2人の子を持つ主婦になる。ある日女は妊娠、胎児の発育が異常に速い。女は胎児に操られるようになり、2人の子供の周囲にも異変が起こる。医療で妻は救えないと観念した夫は、ひげ男に出会い、妻を一任する。」

 『エクソシスト』の大ヒットによるオカルトブームのさなかに作られた1本。
当時、すごく観たかったのですが、観れませんでした。歓喜!! 

 あらあらまったくこれ『エクソシスト』&『ローズマリーの赤ちゃん』じゃないですか。ヒット作を2つまぜこぜにすれはウケると思ったのか、非常に安易なのですが、安心して観られますね。アタマに金具をつけられて脳波がない、まっすぐだ、というのには失笑しました。これはウソです。脳波計というのは、患者につながなくても、ゆらゆらするものなのです。心電図とマチガエてる。しかし、これも超能力なのか?

 念力を使う、首が回る、空中に浮かびあがる、ヘンなアザが出る、緑のゲロを吐く、などなど、まったくリーガンのまねっこです。ただ、主役の奥様がキレイくないので、恐怖感が半減してしまいます。というわけで……。
 イザベル・アジャーニとか(あ、似たような役で出ていますね。)、
 キャロライン・マンローとか(別の意味でコーフンしてしまう。)、
 せめて、カレン・ブラックとか(あ、この人も似たような役がありました。)

   とにかく、主役をなんとかして欲しかったです。

 そいから、ひげ男、どっかでみた顔だと思ったら、フルチ巨匠の名作『サンゲリア』のお医者さんじゃないですか! ああ懐かしい!!



コックリさん 
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「いじめられっこの女子高校生が友人2人と招霊術をし、呪いをかける。いじめっこは次々に、黒い袋をかぶってガソリンをかけ、火をつけ自殺をする。担任の男教師は友人の女霊媒の力を借りて、解決を試みる。実はこの村には、村人達に虐殺された母娘がいて、その霊が娘が乗りうつったらしい。同じ頃に転任してきた女教師も、なんだか怪しい。」

 韓国ホラー。
これ、なかなかいいです。表現方法や画像の質感、因縁話の陰湿さはジャパホラに近く、ネタ的には『貞子さんシリーズ』のパクリみたいなのですが、どこか突きはなしたようにドライで、ジャパホラの常套手段である『愛』という逃げ道がなく、ちゃんと整合感があって、皮肉なハッピー・エンディングの気持ち良さは、「いやなモノを見てしまった」というジャパホラの残尿感とは無縁です。甘ったるくいやったらしい情緒に流れず、復讐劇に徹した小気味良さはもはや勧善懲悪とさえ言えるでしょう。ときどきぬぼーっと出現する幽霊も単なるコケオドシに終わっていず、ブルー・コンタクトをした幽霊も顔面焼死体の理由も、ショッキングなだけでなくしっかりと理にかなっています。それにしても、ワタシが過去の小説に使っていたプロットがいくつか登場するため、制作した人達に親近感まで持てます。



死魂 SOULS 1998
(サイテイ!)
「迷子になった少女、ピエロと仲良くなる。お礼に母親が家に招待、ところがそいつは少女強姦殺人犯人だった。母親は少女の目の前で、ピエロに殺される。ピエロは少女の証言から逮捕され、釈放後死亡。20年後、バーに勤める成長した少女のもとにピエロ殺人犯の幻影がちらつき始める。悪夢のようなできごとが、悪夢のように展開される。」

 
ヤマなしカタルシスなしのウエス・クレーブンス総指揮というので、ロクなもんじゃねえだろうと予想していたら、案の定でした。このネタはねー、サイテイだよ、マジで。今、想い出しても、わなわな怒りがわいてくる。

 予想可能な不条理恐怖が乱発してきた頃から「この女、死んでいるか、気が狂っているか、どっちかなんだろう。」と簡単にオチがバレてしまいました。エルム街シリーズ』から、フレディを抜いたみたいです。死んでるか、狂ってるかちゅうことは、
   「不条理、インチキ、なんでもアリ」
 であるからには、こちらの予想を上回る恐怖や狂気がないことには、興味がシボんでしまいます。しかしこの点、あまりにもありきたりな展開で、殺人鬼の幻想的な登場もまったく
ショッキングではなく、「おいおい、いい加減に見え透いたオドカシはやめろよ。」のレベルでした。
 主人公少女の行動も不自然過ぎて、ついて行けません。
・顔をミズにつっこまれた後に風呂なんか入るなよ、
・わざわざ殺人鬼が出そうなカーニバルなんか行くなよ、
アヤシイとわかってる男と、セックスなんかするなよ!!!
・エンディングのカタルシスのない無理矢理さも、ヒドいです。サイアクです。

 
そして何より致命的なのは、主人公のお姉さん(おばさん?)が、いかにもクレーブンさん好みで、眉が濃くてごつく、薄幸の女主人公を演じるには無理があり過ぎることです。



ヘルレイザー 「ワールド・オブ・ペイン」

(宗血ゅーさんに感謝)

★★★
「新聞記者の女性が、『死んで生き返る集団』の謎を求めているうちに、例のパズル・ボックスを得る。彼女は『地下鉄でランチキしている集団』とも接触し、
腹にナイフをさしたままウロウロする。迫り来る幻想の恐怖!!」

 顔中クギだらけ男の登場するおなじみ、「ヘルレイザー」シリーズです。しかし、これ、
シリーズ中で一番、つまんないんじゃないでしょうか。ジャーナリストの女が、『死んで生き返る集団』、『地下鉄でランチキしている集団』と関わり合い、そこにクギ男がカラんでくるだけという。両集団ともカルトみたいなんですが、たいした哲学もなく、緊張感もありません。それにクビをつっこんでいく主人公も、なんだかどうでもいいオンナで、ハラにナイフが刺さったままバス・ルームをふらふら、どうしても手が届かないんで、開き戸に挟んで抜く、なんてのはもはやギャグ以外の何者でもありません。愉快といえば、失笑的に愉快なんですが。

 幻想だか死だかわかんなくなったところで、ナニがあっても、「これ現実じゃないなら! 別にいいじゃん!」という前記の『死魂』みたいな状況になってしまいます。よほど、観客の想像を上回るびっくりシーンでもない限り、タイクツ化してしまいます。期待していたクギ男も、例の『快楽論』をタレることもなく鎖をじゃかじゃか発射するだけであっさりと帰宅してしまいます。「謎のオカルト団と修道士の壮絶なバトル」と解説にはありますが、登場即皆殺しでは、ちっとも盛り上がりません。もっと見せ場が欲しいです。
 とってつけたようなエンディングがまた、居心地の悪さに拍車をかけます


DNA リローデッド
(宗血ゅーさんに感謝)★★★★
ストリップ・バーで男が失踪した。男の弟(ボクサー)と、男の彼女(黒髪ロング)、女新聞記者(派手な金髪)、の3人が、失踪した男と関係のある金髪ストリッパーを追跡する。ついたところはなんと獣人の館! そこには、デカボケ獣人、ブタチビ獣人、おなじみモロー博士、博士に娘を魚怪物にされた助手がいて、3人は捕えられる。女新聞記者はすぐに殺され、男の弟は金髪ストリッパーとセックスしてホレられ、黒髪ロングはブタチビ獣人とセックスを強要されたあげく、改造されそうになる。」

 これ! いいでし!! 男獣人2体と魚顔女1体、それからみかけは金髪姉ちゃんの1体したでてこないというチープな設定なんですが、なんちゅうても、
いかがわしくてエロい!! 原色のライトがギンギラ という最近ありがちなポップな画像で、各キャラの衣装も、デーハな金髪女新聞記者が赤、ジーミな黒髪彼女が青、ボクサーが黄色ー薄緑と、揃って映るとなんとかレンジャーみたいです。物語も意表をついています。一番ハデな金髪姉ちゃんが、ハダも出さずに最初に殺されるなんて!!(ゆ、許せん!!)
 でもって、一番地味で性格の悪そうな黒髪姉ちゃんがなんだかジタバタ逃げまくり、ボクサー兄ちゃんがワイルド・ストリッパー女獣人に犯されちゃう!!!

 他にも助手の娘とか、獣人の病気とかが絡んでくるんだけど、なんと言っても、金髪セクシー女獣人が最高でし!!! なにしろ、冒頭でオトコの頭を片手でブチ抜いちゃう! わーかっこいい!! 目のコジワはものすごかったが。。。それから、もうひとつ、黒髪姉ちゃんがどんなにヒドいことをされるかという、見所はこの2点でした。他にもストリップ・バーのギャングがどうくるかとか、でかい獣人が実は兄貴なんじゃないかとか、いろいろ想像しましたが、どうってことなく終わってしまいました。楽しいB級作品です。



魔界天使 1986香港映画 
★★★★
「グラマー美女(ミス香港だっていうけど、好みではない)が俳優と結婚、ところが俳優は、横恋慕したギャングのボスに暗殺された。ボスと美女は結婚、だがしかし、結婚式の最中、勝ち誇って大笑いしたボスの
口にスズメの大群が飛びこんで、ボス死亡美女は牧師と結婚するが、牧師は俳優とボスの幽霊をみてショック死
 どうやら、美女には結婚した男を早死にさせる幽霊が乗り移っているらしい。見るにみかねた俳優、ボス、牧師の幽霊(3人の名前をつなげると、トン、チン、カン ← 『魔法使いサリー』のよっちゃんの弟の三つ子かい? という)は、美女の恋を成就させようと、ラジオDJの男とくっつける。ところが、いろいろ邪魔が入ったり、失敗したり、3人の幽霊は苦労する。」

 読んでの通り、コメディ・ホラー、ちゅうか、
ギャグまんまです。特殊効果トム・サビーニとクレジットがありますが、
全編これ安っぽ過ぎて、どこがそうなのか、わかりません
 DJの友人のデブ男が登場、実は彼が一番の名優ではないかと思うくらい、アホをかましまくってくれます。
キョンシー・ギャグ・ホラーとか、『ミスター・ブー』のノリに近いです。
あまりに情けないギャグでも、見事な身のこなしと、
「ふんちゃかほいちぇん、はんぽーふー。」
 みたいな気の抜けたカントン語の連発に、脱力したアジがあり、なかなか飽きさせません。欧米の気取った笑えないコメディ・ホラーよりもはるかに楽しめます。

 途中、「死霊島に行けば、美女の呪いが解ける」というハナシがあり、DJとデブは、年に一度の怪物達の宴会に参加し、王様(太ったちび紳士)の娘に2人とも求婚されてしまうという、本筋とはまったく関係ないエピソードがあり、これがまた、いちいち間抜けで喜ばせてくれます。
人間の姿だと、

この娘達、美女なんですよ。断るなああっ!
父王曰く、
「うちの血筋に入るには、3つ大切なものがある。スタイルと教養と弁舌だ。
スタイルはわしと同じでデブだから(…………。)合格、教養は……。」
「とても、そんな……。」
「なんと奥ゆかしい、合格! で、弁舌は……。」
そこでおしゃべりな妖怪にしゃべらせ、真似ができずにしどろもどろになると、
「お手本より素晴らしい! 合格じゃ!」

 万事この調子の
脱力、失笑ギャグの連発でした。ああゆかい!



まいごになったら、ホームへ
ホラー辞典は、別館へ!!