されども、ホラー大好き!
平成18年5月18日更新
 いろいろ事情があって、なにしろ、朝5時前起床の生活のため、
ビデオ&DVDを観賞する時間が極端に減ってしまった。
 それでも、無理矢理時間をつくって観ちゃったぞ!
 ホラーなくして、なんの人生ぞっ?!
 
まいごになったら、ホームへ
ホラー辞典は、別館へ!!



プテラノドン
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「火山から卵がかえり、プテラノドン大量発生!! そうとも知らず、考古学の教授とその助手の女性、ボンクラ学生男女数名が、火山の調査に向かった。その土地では、レインジャー部隊(衣裳が安っぽく、サバイバル・ゲームしてるみたい)が、テロリスト達と熾烈な戦いを繰り広げていた。テロリストの首謀者は無事逮捕、他のメンバーはプテラノドンにより全滅した。教授&学生は犠牲者を出しながら、レインジャーと合流。そこに、襲いかかるブテちゃんたち! 銃は効かず、頭脳的で獰猛な怪物に ひとりまたひとりと殺されてゆく。教授の助手の女性は連れ去られ、巣に連れていかれてヒナのエサにされそうになる。ところが、このごつい顔の金髪ねえちゃんの父親は、レインジャー指揮官黒人の戦友であった。とにかく、みんなで救出しようということになり、瀕死の負傷者そっちのけで、一同火山に向かう。」

いやいや、怪獣映画です。
ちゅうか、恐竜映画だよな。
怪獣ってのはどこか崇められるべき神秘性があるけど、
欧米の恐竜にはそれがない、まったくの生物にしか過ぎないから。

にしても、
よっくできてますねえ! このプテラノドン!
風景とのカラミ、人間とのカラミ、まるでモノホンみたい!
『ジュラシック・パーク』の変化球映画なんですが、空がみえるところ、どこからでも襲ってきそうな予感がコワい。
おまけにこいつら、マジンガーの「スクランダー・カット!」
じゃないけど、翼で人間をすぱすぱ切断しちゃう!
突進し、がぼっ! っと一撃で重症を負わせちゃうし、猛烈強い!
レインジャーと絡ませたのも、マシンガンでは太刀打ちできないということを強調するため、
そいから、ニンゲンが逃げるだけでは、あまりに芸がないためでしょう。
しかし、撃墜できる小型ミサイル砲がひとつだけあるというのは、
御都合主義のような気もしないではないのですが。

だとしても、この明るく脳天気な空気はなんなんだ?
教授、
なんとなくレンアイになりそうな女性助手、
ビジュアル担当の水泳サービス付のブロンド姉ちゃん(末路がヒサン過ぎ!)、
きゃぴきゃぴ姉さんが他にもいて、
さらには(定石通り)、科学のためにプテちゃんの保護を申し出る学生
猛反対する黒人のレインジャー・リーダー。
あまりにありがちな図式ですな。
自分の身の危険を顧みず勇猛果敢な、やたらかっこいい女性隊員、
もうちょっとキレイなヒトだったら、100点満点なのに、惜しい。。。

あまりに脳天気過ぎるエンディングにあっぜーん!
生き残った教授と女性助手がいちゃいちゃしながら、
「こういう事件がなければ、自分の愛がわからなかったの?」
などど、笑顔を交わしながら歩いていくという。
おーい! おい! 他全員が首ちょんぱになったり、腕切られて墜落死したり、
幼生にハラワタを食い荒されたりして、
あんたがたを救うために、死んじゃった人達もいるのに、
小さな幸せにひたって、それでいいのかあ???
しかし、生還の際にはおばか学生の親御さんにこっぴどくとっちめられるだろうなあ。。。
世紀の大発見だから、それでもいいかあ?



カンニバルシスターズ
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「アニメ映画のプロデューサーが雪山で、『デブ』姉、『ちょい美女』妹の住む小屋に迷いこむ。この二人は遭難者を食べる残虐な姉妹で、プロデューサーはなんとか懐柔しようと試みるがダメ。ドリルで脳天を突き刺される寸前に、仲間が『デブ』姉を射殺してくれる。小屋を脱するが『ちょい美女』妹が銃で仲間を撃ち殺す。雪崩に飲まれ、プロデューサーは助かり、妹の死体が発見される。よせばいいのに、プロデューサーは人食い姉妹に興味をもち、妹の娘を探し出してキャラクターのモデルにする。娘の子供は思春期の殺人狂、タイヘンなことになる。それもなんとかかたづいた矢先、またまたタイヘンな事件に見舞われる。」

面白い構成の映画です。
冒頭、食人姉妹の登場で
『悪魔のいけにえ』タイプのチープな気違い系ホラーかと思いました。
デブで計算高い姉と、いちいち甘言に乗ってしまう『ちょい美女』熟女の妹
ちょうちょうはっしのやり取りが愉快で、これで1時間半つっぱしってしまうと思ったら、急展開。
姉妹の家庭環境やトラウマなんかを調べだし、妹の娘と仲良くなってしまう。
その息子が、狂人で、あわや、お! よかった! と思ったらトンデモナイ……。

ストーリーが紆余曲折していて、
どこにチカラコブを入れたかったのか、イマイチわかりません。
サイコ・ホラーのつもりなのでしょうか。
それとも、呪われた血筋のもたらす悲劇を描きたかったのでしょうか。
主人公がアニメ映画プロデューサーという点、
また、人食い妹のムスメ(レオタードがステキ)が、女優を目指している点など、
なんだか、話がウマ過ぎ、御都合主義という感じも否めませんが、
まずまず、退屈しませんでした。

しかし、結末不明なエピソードもあり、
人食い姉妹の兄貴が刑務所から出所して、どうなったのか?
人食い妹が恋人の画家に描いてもらった絵がどうなったのか?
人食い妹の息子の父親は誰なのか?(もしや、兄? 父?)
それと、あんまりにあんまりな結末、
どうも消化不良の感は否めないのでした。



クライモリ
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「ロック・クライミングのカップルが何者かに惨殺される。次にタイトルで、『血族結婚』とか、『奇形』とか、『遺伝子の異常』とか、『狂暴化』とか、『精神異常』とか、『異常な運動能力』とか、それらしい映像とともに語られる。(なんて親切!!)。
 お話はかわります。自動車でハイウエイを急ぐ青年が事故による足留めを喰らい、異常なオヤジのいるガソリン・スタンドの地図で森に入る。とたんにバンに衝突。気のいい若者達(ヒロインとおぼしき美女、プラス・カップル2組。計5人。)の車だった。キャンプしてて道に迷ったという。バンは有刺鉄線で、タイヤをパンクさせられていた。青年と美女とカップル1組は、ヤクをやりながらセックスするカップルを残し(もう、どうなるかわかりますね。)、助けを呼びに行く。
 4人はスクラップの車に囲まれた小屋をみつける。中に入ってびっくり、ばらばらの人間標本、遺品の山、そこはまさに、殺人狂の家だった。逃げ出そうとしたところへ、フリークス3人が黄色いトラックで帰宅する。置いてきたカップルの無残な死体を引っぱって。4人は車を奪って逃げるが、青年は脚を撃たれ、カップル男が矢で射殺される。残った3人は必死で逃げるが、フリークス達は超人的な体力と、超一流の殺戮頭脳・アーンド・テクニックを有していた!!」

作中にも名前が出てきますが、『殺人一家 対 被害者グループ』という図式の
『サランドラ』式スプラッター・ホラーです。
ハシにもボウにかかわらない本家に比べて、こっちは非常にわかりやすく、エンターテイメントに徹した優良ホラーです。
いささか、上品過ぎるキライはありますが。
画面があかるく、さっぱりしていて、物語の概要もすでにオープニングで解説されています。
それ以上ではありませんが、それ以下でもありません。
伏線、因縁など、まったくなし。
ひたすら、パワフルで悪賢く、醜悪な3人のフリークス達がトラックを運転し、ショット・ガンを、弓矢を、ナタを駆使して、若い男女を追いつめる!
ジャンク・カーの山、時計や宝石やぬいぐるみといった犠牲者からのぶんどりもの、切断肉の入ったガラスびんの列といった、
キモワル小道具も満載で、救いが差し伸べられると思うと、すぱっと殺されてしまう絶望的展開も効いています。
なんとまあ、サービス満点のわかりやすさ!!!
爽快感さえ、漂っております。

せっかくラブクラフトのノベルを彷佛とさせる『堕落退化人間』を登場させるからには、
生理的な嫌悪をかきたててくれるようなじっとりした演出だったらいいのになあ、
というもしますが、
『明るくクリアーな殺人フリークス映画』というのを方法論として選んでしまったからには、
ないものねだりなんでしょうね。

あとですね、ヒロイン!
3人の女性の中で、登場の瞬間に「やっぱ、こいつがヒロインだなあ、生き残るんだろうなあ。」と思わせるほど
はあるんですが、なんちゅうか、表情がシンキ臭くて、なんかジミです。惜しい。



プレデタリアン creature unknown
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「女性2人が怪物に襲われる。フタゴの兄が、が失数年前に踪した場所に、かつての仲間(女4人、男3人)で出かけるが、次々殺されてゆく。そして、遺伝子操作治療により医師免許を剥奪された女医に会う。」

これだけ、もうハナシは見えてしまいましたね。
「フタゴの弟 → 怪物に?殺されたみたいだが、死体はない。」
ありがちなネタです。

怪物(殺人犯人)は実は×で、×だと思っていたのは実はフタゴの○だった。

途中、『兄は優秀だが、弟は愚鈍で、年中、兄に馬鹿にされていた』とか、
『兄の彼女に、弟は恋していた』で『兄は再会した彼女とやたらにベタつく』とか、
兄弟の性格や境遇の違いをイヤというほど、描き続けます。
さらには、それっぽい回想シーンまで。
「もー、わかったろ? わかっただろ?」とでもいいたげに、
念を押し続けます。
こんなことではいざ、真実が明らかになった時、
「えええっ! そうだったのか! それは意外だっ!」
と驚いてくれる人間が皆無になってしまうのではないでしょうか。

モンスターも二足歩行で、いかにもタコにも『特殊メイクした人間』です。
哺乳類と爬虫類の中間というコンセプトがはっきりしています。
「だって、毛の生えたトカゲってみたことある?」
という、ヒロインのセリフが効いています。
にしても、
最初から白昼堂々、全貌をあらわしてしまうのはどうかと思います。
犠牲者はまるで、『きぐるみショーで、おどろくサクラ』です。
マヌケに見えてしまいました。

これがクラシックな推理ドラマだと、退屈して眠くなっちまうのですが、
女性4人がなかなかイケイケしているので、最後まで楽しめました。
1、ヒロイン。兄の彼女だけど、弟も恋していた。医学生(なんでだあ?)。
  しかし、あんまり特徴のない、世間の良識の代表みたいなオンナ。
2、黒人女。黒人男とセックスばかりしていたという。
  メンバーのニギヤカし役。
3、男メンバーの婚約者。女優志望で、シャワー・シーンあり。
  お色気担当。
4、弟の彼女。しかし、弟がヒロインを好きなので、口論になった。
  最初から最後まで、タバコをプカプカ、エキセントリック。
  ワタシ的には一番好み。
 



サイレンス 血の呪い
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
若い修道女がいきなり苦しむ。部屋に帰ると血の海、火事。病院での精密検査では異常なしだった。主治医が神父で、修道女のことが気になるが、強引に退院させられてしまう。厳格な女修道院長が事情を知ってそうで、アヤシイ。なんと、修道女は双児だった(トツゼン)カタワレは赤子殺人で服役中だった。出所して、家に帰るが母親発狂中で追い出される。神父、殺人した方の双児に会う。そして、デキちまい、国外へ逃亡する。双児が再会し、ついに秘密が明かされる。」

これも『フタゴもの』です。
定石通り、「殺したのはもうひとりの方で……」(上の作品のネタばらし)だと思ったら、トンデもなかったです。
しかし、これ、
伏線も甘く、あまりに唐突なオチ
しかも、ショボい
オカルトでもなんでもないし、サイコ・サスペンスにしても、思わせぶりなだけで見事なカラぶり
しょっぱなの『エクソシスト』を思わせる
「血の海、火事」シーンは単なるイメージ・ショットだったのか???
あくまで喰らいついてくる新聞記者や、あやしい修道院長、秘密を隠したがる枢機卿などなど、
なんか、こう人類の歴史に大きな影響を及ぼす邪悪の存在が
ほのめかされているような気がしたのは、ワタシの思い過ごしでした。
しかし、キリスト教徒にとっては、けっこうヤバイのかも。
なにしろ、神父と修道女のフタゴが(神父は実はこっちの方が好きだったのかも)デキちまうんだから。
やたら盛り上げておいて、どうってことないオチの凡庸さはともかく、
教会や修道院、田園の風景情緒、そして、トラウマを背負った双児と神父の感情の交錯、
そのあたりの雰囲気を楽しむ上品な作品ナンですね、きっと。

しかし、なんだかんだいってみても、この作品の最大の難点は、
フタゴのヒロインがかわいくないってことです。



痩せゆく男
★★★☆
(スギハルに感謝。)
「体重130キロの肥満悪徳弁護士が『ヒゲの悪漢』を無罪にした後、妻にフェラされながらの運転中にジプシーの老婆をひき殺す。だけども、カレは判事や警察署長と仲がいいので、事件をモミ消してしまう。すると、老婆の父親の(!)ジプシー爺さんが怒って、『やせろ!』と呪いをかけたからさあ大変、どんなに食っても(1万2千キロ・カロリーって、どうやって食うんだ?)痩せてしまう。最初は喜んでたんだけど、なにしろ、痩せ過ぎ。判事も警察署長もかけられた呪いでヒドいことになったもんでコワくなり、ジプシー爺さん探すけど、相手にしてくれない。女房は主治医と浮気をして、カレを精神病院にブチこもうとするし、ヤなことばっかり。でもって、がりがりになって、『ヒゲの悪漢』に助けをもとめ、こいつがあんまりクレイジーなもんだから、爺さんも条件付きで呪いを解いてくれる。それからがまたひと波乱(って、この後は読めましたけど。)きてしまう。」

 ストーリー自体は王道っちゅうか、キングならではのペシミスティックなものです。
 後味の悪さ最高!!
 それから、デブ→痩せのリアルさがスゴい!!
 デブっていっても、ドリフのように肉じゅばんを入れているようには見えず、まるで別人が演じているみたい。
 最初に助けた『ヒゲの悪漢』が、ジプシーに報復してくれたので、爺さんも取り引きに応じたわけなんだけど、
 じゃあ、『悪事はしなさい』ってか。
 それが義理堅くかっこいい悪漢なもので、
「いっけーーーやっちまええーーー!」と声援のひとつもかけたくなりました。
 でもさあ、同じ呪うにしても、ワタシ的にはもうひとひねりして欲しかったわけ。
『どんなに痩せて、たとえ骨になっても死ねない』とか。
 で、骨になったままで、女房やジプシーに復讐するとか。

 キング原作だから、御家族で観賞できる優良ホラーだと思ったんですよ、日本語版だし。
 そしたら、ムスコに、「フェラってなに?」と聞かれた。



ノロイ 
★★★★
(宗血ゅーさんに感謝。)
「怪奇ライターが失踪、家が炎上し、妻が焼死した。ライターの残した取材ビデオがコレである。という『食人族』や『ブレア・ウイッチ』の手法で、物語は進んでゆく。」

 なかなかいいです!!
 ジャパホラ特有の怨念とか、ナミダちょうだいとか、「おいおい、これでお終いかよ、なんにも解決になってなんないじゃねーか!」みたいな定石ではなく、安っぽいワイドショー・ドキュメンタリー・タッチに始まって、
どんどん諸星大二郎的、おっかな神憑かりの世界に移行していきます。
 変な女の人の隣に住む母子が事故で死んだり、アイドル霊能者が神社で何かに取りつかれたり、超能力実験少女が行方不明になったり、『霊体ミミズ』をおそれるアルミだらけのヘンなおじさんが大暴れしたり、公園で七人首つりをやってみたり、こういうこと興味本位みたいにツギハギして、佳境に入っていきます。ダムの下に沈んだ神社の儀式とか、犬の多い村とか、どこにでも飾ってあるカマとか、何かを暗示する『結び目』であるとか、思わせぶりな小道具の数々がまたイケてます
 高度なSFXとか、バケモノの登場とかはなく、やたらに人が叫んだり走ったりするという、
『エタイの知れない恐怖を人の観察できる形で描く』
言わば『ラブクラフト的手法』がアヤしくおっかないです。
ウチの子供達が、ものすごくこわがっていました。




ゾンビ・オブ・ザ・デッド
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
『バイオハザード』のアンブレラ社みたいな会社で、細菌兵器の研究が政府の援助で行われている。なんと! 死んだ人間を蘇らせるんだと! しかも、嚼まれると仲間になっちゃうんだと! (もーー、ありがち、オン・パレード) 冒涜だと怒る神父の一派、怪しむ保安官、父親が会社のガード・マンをやっている娘の参加する不良達が、それぞれの事情で敷地内に侵入。ところが、なんと、バイオハザード! (まただよ) 社員達は生き肉を求めてふらふらふら。各キャラの運命やいかに!」

上でわかり通り、『バイオハザード』及び既存のゾンビ映画のテライのないエピゴーネン。
ちゅうか、超低予算C級ジャンル・ムービー
この一言に尽きます。
御家庭のビデオで撮影したかのような画面、
ほとんどがビルの廊下とお部屋だけのセットに、チープなカラフル照明、
素人まるだしの出演者達、
一応、誰でもなりきればできますよ、ってなゾンビ達、
会社の重役が悪者で、
無軌道な若者のうちから生存者が出るという展開。

こりゃもう、もう、もう、もう!
ってくらいにチンプな作品で、一般的にはボロクソにけなされる映画でしょう。
しかし、やたら上品なファミリー向けゾンビ映画(本家『バイオハザード』もそう。)が多い中、
臓物を引っぱり出してすする描写は久々に観るぞ! エライ!

キャラ全員からアホ呼ばわりされていた父親が常道を逸した大活躍!とか、
重役室でびびりまくったあげく、シャレのような射殺されてしまう意味のない女性キャラとか、
和ませてくれて、
これけっこう好きです。



感染
★★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「経営の危ない総合病院で、全身火傷の患者が死亡する。医師看護婦てんやわんや。そこへ、救急隊が全身発疹の患者を連れて来る。対応できない病院側は断るが、無理矢理に置いていかれる(なんてことだ! 怒!!)。腐敗して、緑色の体液を流す患者と同じ症状が、いあわせた医師、看護婦に発生する。助けを求めればいいものを、『この奇病の最初の発見者になるのだ!』といきまく医師のために被害は拡大する。恐怖の一夜が明けると、さらに奇怪な現象が勃発した!!」

日本のホラーなんですが、素晴らしいです!!!

ルシオ・フルチの『ゲート・オブ・ヘル』みたいな『脈絡なし、いきなりショックでドッカーン!!』と、
ジェス・フランコの『バージン・ゾンビ』並の『幻想だか現実だか、わけがわからん、ムチャな展開!!』
のかけあわせに心を打たれます。(ホメすぎか)
なにしろ、貧乏くさい病院のシンキくさい冒頭描写、
「おカネがなくて点滴のセットも買えないんです。」とか、
「院長は夜逃げしました。」とか、
給料がもらえなくて女に電話で言い訳している医者(倒産時の全女とかそうだったんだろうな。。。)
とか、実にリアル(?)にうんざりさせてくれて、
そこに、
全身火傷患者の緊急事態、そこに運ばれてくるエタイの知れない感染患者、
このへんから、ハナシはぶっとびっぱなしです。
このへんの妙な快感はジャパ・ホラではなかなか味わえません。
最後に真実なのか、狂人の妄想なのか、よくわからないところで、
どびっくりシーンのインチキくささをケムに巻いてごまかしてしまうのもいい。

キャラもいいです。みんなクセがあって、ハナシの展開に生きてます。
マトモそうな主人公の医者、泣き言ばかりいう医者、
きれいでおっかなそうな総婦長、ムチャな新人看護婦、それをイジメるベテラン看護婦、
最後に真打ち、佐野史郎医師。
いやあ、怪しいアヤシイ
それぞれデフォルメが効いていて、
奇病にかかっておかしくなっちまった時の描写がそれぞれ楽しい。

気色の悪いボケ婆さんや、アタマに重症を負ってフツウに来院する青年、キツネの面をかぶったコドモ、
ひとりでに揺れる公園のブランコといった
本筋に関係ないキャラやシーンも豪華に盛り沢山

こんなに楽しませてもらったジャパホラってないぞ。



(宗血ゅーさんに感謝。)
案山子
★★
「主人公は女性。兄が行方不明。兄の恋人だった友人から手紙をもらい、その村へ行く。その村では、案山子に死者が宿る。兄はいたが、案山子で蘇った友人と焼身自殺。主人公は逃げるが、やっぱり蘇った兄のもとに戻る。」

ほーら、ジャパホラですね、ジャパホラ!! 
マイ・ジャパホラ定義
『ぜんぜんコワくないコケオドシのびっくりシーンが点在する。
メリハリもカタルシスもなく、
やたら情緒に流れ、整合感に欠ける。
ラストになっても、なんだか居心地が悪い。』

『兄を探す女の子とエタイの知れない案山子がたくさん運ばれている寒村』
という設定はいいです。ぞくぞくします。
車が壊れて退路がない、というのもいいです。
無邪気に遊ぶ子供達、風車、案山子を草深い田舎というのもいいです。

そこからあとは、誰にでも予想できそうなどうでもいいハナシが、延々と続き、
最後はジャパホラにありがちな情緒に流れて途切れてしまいます。
唐突に登場する
のけもののお姉さんや役所で字を書くカカシさんもまったく生きていません。
けずっちゃったエピソードとか、あるのかしらね?
だめだ! こりゃ!
あの世に行って、お友達とお兄さんを取り合って、また、ケンカですか?
伊藤潤二原作というので期待していたのですが、
この映画製作者はいったいナニを創りたかったんでしょうか?
ゆるゆるゆるゆる。



エドガー・アラン・ポー 絶叫! ブルターニュ殺人地獄 1973
★★★☆
「嵐の夜、裕福な貴族が仮面をかぶった男に土に埋められ殺される。
1、貴族の妻、
2、召し使い夫婦、
3、貴族と使用人との間に生まれた娘、
4、従兄弟の男爵夫妻
 が弁護士に呼ばれる。遺言により、遺産はすべて娘に譲られる。貴族の妻は激怒し、娘を折檻した後で殺される。風に打ちつけられるように岩に縛られて。この後、ロンドンから腕利きの警部が呼ばれ、さらに3人の相続候補が発見され、別の遺言が公開される。殺された貴族は、実は替え玉だったらしい。そうしてまた殺人が起こる。」

ジェス・フランコ監督作品。
B級のクズ映画大量生産監督と称されるフランコ監督の作品にしては、素晴らしくまっとうです。
他の作品に観られるペラペラした軽薄なノリや安易なヌード、モノローグによる手を抜いた展開がみうけられません。
古き良き時代のスリラー映画とでも言うのでしょうか。

『吸血処女イレーヌ』のリナ・ロメイさんが、私生児の役で登場。
後の変わりようが信じられないほど、初々しい演技をみせております。



三大怪人 ドラキュラ VS フランケンシュタイン VS 狼男 1971
★★★☆
「人造生命を発明したフランケンシュタイン博士はドラキュラをも配下に従え、世界征服をもくろむ。次々と脈絡なく犠牲者が出るが、正義の男が村のジプシー女に『狼男がおまえに味方するよ。』といわれ、フランケンシュタイン博士の城に行ったところ、そこでは、フランケンシュタイン博士が自分に逆らった怪物どもを退治した後だった?????

ジェス・フランコ監督作品の中でも、もっとも難解とされる1本です。

クラシックな音楽、怪しげな雰囲気、暗躍する怪人達、曰くがありそうなジプシーの民達、勝ち誇るマッド・サイエンティスト。
ほとんどセリフがなく、音楽と画像、フランケンシュタイン博士のモノローグで物語は進行します。
(このモノローグ進行って、得意技なのかね?)
ショッキング・シーンをつなげてはみたものの、
なぜか記憶に残らないフックのなさ
同じユーロ・トラッシュの監督さんにしても、
名シーンの数々が観賞後にモヤモヤしてしまうジャン・ローラン監督と違って、
ムーディーだけどケバくチープで印象に残らないというのは、ジェス・フランコ監督の持ち味でしょうね。
実際、見終わっても、『これがくっきりアタマに残った』という場面は皆無でした(少なくともワタシ的にはですが。)

「さあ! 役者は揃った! これから三大怪人の対決だ! 」
と、ほのかな期待を抱いたところで、
映画はいきなり終わってしまいます。
毛むくじゃらの狼男上半身を銀色に塗った人造人間の乱闘がちょっとだけ。
後は全員、逆上したフランケンシュタイン博士に始末されてしまいます。
英知と超能力を駆使したスーパー対決など、微塵もありません。
これをして『難解』といわせしめているのかもしれませんが、
予算が続かなかったせいか、あるいは、監督が撮影に飽きてしまったせいみたいに思えます。



怪人フランケンシュタイン 対 骸骨ドクロ集団  1971
★★★☆
吸血美女を配下にしたカリオストロ伯爵はフランケンシュタイン博士を殺し、人造人間をも奪った。カリオストロ伯爵は他にも髑髏女やフリークス軍団の配下がおり、世界征服を目論んでいる。フランケンシュタイン博士の娘が父親の死体を蘇生させ、仇を取るためにカリオストロ城に行くが、捕まってしもべにされてしまい(団鬼六のSM小説みたい)、女の人造人間を造る手伝いをさせられる。カリオストロ伯爵は人造人間同士を交配させて、最高の人種を造るつもりなのだ。フランケンシュタイン博士を看取った医師が城に乗りこみ、人造人間を説得し、造物主であるフランケンシュタイン博士の仇を取らせようとする。」

ジェス・フランコ監督作品。
『三大怪人 ドラキュラ VS フランケンシュタイン VS 狼男』の続編です。
続編ちゅうからには、正編がそれほどウケたのでしょうか?

前回、大悪役だったフランケンシュタイン博士はあっさりと殺されてしまい、上半身銀色の人造人間(『フランケンシュタイン』だってさ。。。)まで奪われてしまいます。しかも、催眠術で人間や怪物まで自由にあやつることのできる『超人』カリオストロ伯爵には、妖艶な美女吸血鬼が巫女のようにつきしたがい、手足になって働くのです。うらやましい親のカタキとばがりにのりこんできた美女ベラ・フランケンシュタインまでもが鞭打ちにされたあげく、身も心も捧げ尽す奴隷になってしまいますうらやましいそんでまた、別のブロンズ美女を誘拐して、首をばっさり切って『このアタマで完璧な人造美女を造るのだ!』ときた。あああああ! うらやましい!! 

今回、どぎつい城内のシーンと対比するように、海岸だとか、山々とか美しい風景が頻出し、なかなか心地よい映画になっています。
くわえて、美女満載で、猟奇エロのいかがわしさもたっぷり
ああ、ええもの見たなあ、ちょっとタイクツだけどなあという幸福な気持ちにさせてくれます。



女刑務所発情狂 1974
★★★
「独裁国家。病気で死期の迫った知事は弁護士を呼び、過去の秘密を打ち明ける。知事は自分の気に入った娘と、愛人の気に入った男がくっついたのに腹を立て、無実の罪で刑務所に放りこんだのだった。若い2人は刑務官にいたぶられ、女の方は仲間の女囚(刑務所士官達の情婦)の助けで脱走するも捕獲され、銃殺刑になった。」

ジェス・フランコ監督作品です。
女囚ものというと、ダイアン・ソーン大姉御の『イルサ様シリーズ』がスーパー・有名ですね。
思わず、あの感動と興奮を期待してしまいました。
たとえば、女囚同士のキャット・ファイト(これはあった)にリンチ、御無体な看守による理不尽な暴力、レイプなどなど。
ところがああああ……。
これ、ソフト・バージョンであるせいか、やけに低刺激
単なる悲恋の話というだけで、一般人にも観賞できそうです。
ヒロインの友人になる情婦女囚がイロっぽいのと、最初、ヒロインと同行していたブロンド長身女優さんがキレイなのと、
同室の耳の遠い女囚、マラリア女囚がなんとも言い難い雰囲気があるのと……、
見どころっていったら、それくらいじゃないっすか。

ジェス・フランコ監督らしく、盛り上がりにも決定的に欠け、カタルシスも皆無という。
一発芸みたいなのが数発欲しいですよね、こりゃあ、すごい!! と唸らせる。
ここまで4本、ジェス・フランコ監督作品を連見したんですが、
言えることは、印象に残る決定的なシークエンスがほとんどないってこってす。
やってる最中は「どぎついなあ、これ。」と思うのですが。

ハナシはどろんどろんでも、やたら記憶に残るシーンが多い
『吸血処女イレーナ』や『バージン・ゾンビ』なんかは、難解とか、不可解とか言われつつも、
これらの中では大傑作と呼べるのではないでしょうか。
あくまで私見ですが。



キラー・バービースvs怪人ドラキュラ 2002
★★★
「キラー・バービースはセクシー美女ボーカリスト、シルビアをメインにした人気パンク・バンド。
彼らの出演する遊園地に、トランシルバニアの役人婆さん(なんと! あの『吸血処女イレーヌ』のリナ・ロメイさんの変わり果てた姿!)がドラキュラの棺を運んでくる。バンドのライブでドラキュラは復活、シルビアに一目惚れ、人間を襲いはじめる。そこに助手をひきつれた盲目の吸血鬼ハンター登場。シルビアの運命やいかに!」

ジェス・フランコ監督作品です。
1996年の『キラー・バービース』がヒット。続編ということです。
前作は、一軒家に泊まったバンド・メンバーがシリアル・キラーに襲われるというもので、けっこうエロくてグロく、シルビアさんの美しさも相まって、なかなかの傑作でした。
キラー・バービースは実在のバンドで、この映画の後でブレイクし、来日も果たしたということです。

今回は続編とはいえ、メジャーになってしまったキラー・バービースを出演させて、エグい映画を撮るわけにもいかず、かつ、ジェスさんはそれほど小意気な映画を撮る能力にも欠けている(ごめん)ので、ひたすらナマヌルく退屈な映画になってしまいました。
ホラーといっても、スリリングなわけでもグロいわけでもなく、コメディーにしてもぼけぼけで笑えず、お得意のエロも一切なし。
ボケまくりのキャラクターが右往左往して終わるという、
ジェス・フランコ監督の悪いところばかりが目立ってしまった作品です。

救いはやはり、セクシー美女シルビア姉さん、
露出度の多いファッションに、かっこいいライブ・シーン。これだけです。



女体拷問人 アマゾネス  1977
★★★
「ジャングル、独裁国家。一台のワゴンが疾走している。運転しているのはブロンド女、積み荷は数人の女。女の中にはゲリラ関係者もいて、この国からの脱出を謀っている。ところが、ワゴンはひとりの女率いる兵隊達に止められる。彼女こそ、女性収容所の女所長だった。女所長は運転していたブロンド女、他2人の女を連行し、残りの女数名を兵隊にレイプさせる。
 連行された女3人は陰毛黒グロのすっぱだかにされ、クサリ付の革の首輪をつけられ、立っていないと死ぬという刑に処せられる。。収容所には拷問博士がいて、3人をそれぞれ拷問にかけらる。ゲリラの妻である若い女が、長時間水をやらないで、塩入りのシャンペンを飲まされるという目に合った後、3人に加わる。4人は逃亡を企てる。レスビアン・ショーで見張りの兵隊を招きよせて鍵と銃を奪い、晴れて自由の地へ! と思ったのもつかの間、みな発見されて虐殺されてしまう。

ジェス・フランコ監督作品です。
イルサ様の『女収容所もの』にすごくわくわくしたので、今度はどんなかな? 
と期待していたのですが、見事にカラブリ
フランコさんの『女収容所もの』は以前に2本、観ていました。
ひとつは復活イルサ様の『ILSA THE WICKED WARDEN』ですが、極悪エログロの本家イルサ様には到底太刀打ちできません。
リナ・ロメイが女囚の役で登場するのはうれしいのですが、キレイくなくなっている。
もう1本、前記した『女刑務所発情狂』も、あんまりにあんまり、非常にタイクツです。
まあ、ジェス・フランコ監督作品に『タイクツ』というのはホメ言葉かもしれませんが……。

で、この作品ですが、一応、とりあえずストーリー。
ハダカも出ますが、美女がいない美女でなくても、せめて感情移入できる魅力的な女性がいないっていうのが致命的です。
そのへん、美女だらけのジャン・ローラン監督を見習って欲しいです。
拷問にしても、
1、水抜き塩入りシャンパン。これは意表をついてていい。
2、三角木馬。今さら、ナニ?
3、電流ゼメ。って、見る方にはどんなにツラいかよくわからん。
 リーガンみたいにガクガクしたり、白目向いたり、脱糞したりしないとねー。
4、マンコに筒を入れ、餓えたネズミを入れる。
 これはいいのですが、すぐ白状しちゃったので、惨劇がみれませんでした。
というわけで、ちんちんなで切り、生きた囚人で細菌を培養するのイルサ様の残虐さとは雲泥の差です。
ついでに言えば、肝心の女所長もノドが渇いた囚人にマンコ舐めさせるくらいでは性格描写に欠けます。
ラストもお決まりカタルシスがなく、
なんのために、必死で撃たれた女囚仲間の治療をしたのか、ワニのいる川を泳いだのか、よくわかりません。
ひとりくらいワニの犠牲にした方が、ドラマとしてはいいのではとさえ思います。

やはり、スリリングさが命の『女収容所もの』は
ジェス・フランコ監督には馴染まないのかもしれませんねえ。。。



女体拷問人 アマゾネス2  1977
★★★☆
「海に望む要塞のような女収容所。ここでは、囚人を更正させるため、ショック療法が行われている。当然ながら療法というのは名ばかりで、女所長が楽しむためのレスビアン行為や拷問であった。3人の女囚(色情狂、知恵遅れ、殺人鬼)のいる部屋に、父親に暴行されそうになり殺してしまった少女(若きリナ・ロメイ)がやってくる。実はこの父親、女所長の愛人であり、女所長は少女をいたぶり殺すように命令した。」

またまた、ジェス・フランコさんの『女収容所もの』です。
今回、新機軸として(か?)、愛人を殺した『愛人の娘』が導入されました。
初めての『インネンもの』です。
しかし、いたぶる根拠としては苦しい感じもしますね。
拷問シーンも、
布団を除いた針金ベッドの上(電気責めなのか?)で、うつぶせにうめいているというくらい。
どうツライのか?
 ビジュアルになっていません

この映画一番の見物は女囚達が無意識にさらけだす、
ぼうぼう毛 + 修正まんこ のアップでしょう。
この収容所では女囚達の下半身は、すっぽんぽんです。
何もしなくても、ぼうぼうがまる見えなのですが、やたら下方からのショットが多く
特に、色情狂と呼ばれる女性は年中マタを拡げて、いじってますから、高い頻度で観賞できます。
あくまで、修正付ですが。。。
それから、女所長の愛人の市町が、連れて来た女を部下に犯させるシーンでも、
ぼうぼうぐちゃぐちゃが見られます。
しかし、この市町、なんで連れてくるんだろう。自分じゃしないのに。

女囚キャラの描き分けも、前作よりもいいです。
まんこいじりっぱなしの色情狂さんに、
絶食責め以来、狂っちゃってへらへらの知恵遅れさん。
それから、わりとフツーな殺人鬼さん。
しかし、なんちゅうても、ヒロインが若かりし日のリナ・ロメイさんですからねえ!



女体拷問収容所 ラブ・キャンプ 1977
★★★☆
「どっか熱帯の国。革命軍兵士の慰安のため各地で、女性が誘拐される。逆らう者はレスビアンの女所長に拷問を受ける。主役は誘拐された人妻で、この人はさほど美形でもないのに、どういうわけか、ここのボスにも女所長にも気に入られる。肉体関係あげくボスを愛してしまい、夫が救出に来てくれたのに、夫を捨ててボスとくっつく。ああ、無情。」

ジェス・フランコさんの『女収容所もの』です。
(もう、ゲップかい?)
最初の顔合わせのシーンで20人以上の若い女性が登場し、
けっこうキレイどころもあってわくわくさせてくれるのですが、メインは同室になった以下5人です。
・バージン娘 女所長にムチの柄で処女を破られる。
・レスビアン 最初はバージン娘にいやがられるが、男とするとイタいのでこっちになついてしまう。
・娼婦2人 ひとりがレスビアンと喧嘩し、ムチウチにされる。
      どちらも男が好きで、兵隊さんが来ると大喜びする。
・主人公の人妻 夫婦でいちゃついているところを連行されます。おっぱい丸出しのシーンが多いです。
収容所のワイルドなボスいわく
「こんなやせっぽち(バージン娘)はいらん。本物の女が欲しい。」
とのことで、セックス三昧。
しかし、どこがそんなにいいのかなあ。ワタシ的には美形とは言い難いんですが。

ここんとこ、収容所ものを連続で見て、これが一番面白かったというのは、
インモラルなラブ・ストーリーが軸に入ってて、ただ『捕まえて→いじめて→逃げられて→殺す』という
パターンから脱却しているからでしょうね。
いかにも、現在のレディース・コミックスにありがちなネタなんですが、
1977年ちゅうことは、
この映画が進んでいるのか、ダレにでも考えつくのか。
まあ、後者でしょう。

それから、
ブロンド・ヘアー、ブルーの瞳の女収容所長がイかったです。
へそだしルックもきまっていて、なかなかステキでした。
『アマゾネス収容所』シリーズは女収容所長がブスなんでツラかったっすよ。




女の園 1954邦画モノクロ
★★★★
「規律の厳しい寮制女子大学での人間関係や対立が描かれる。」

『女の園』というタイトルにひかれて、大奥かなんかの物語だろうと観賞を開始したら、そうではなくて終戦間もない社会派のドラマでした。
ついつい最後までひきづられるように観てたら優に2時間以上はあったようです。
終戦後数年経過し、自由を求める市民の風潮と、封建時代の名残りをひきづる『家』や名門女子大学、きびしく生活を監視されながらも、恋愛や自分の境遇について悩む女生徒達の姿を描いています。難を言えば、モノクロの上、みんなのっぺりした顔なんで、主要な生徒の見分けがつきにくいことですねえ。ここでは、キャラの紹介がそのまま、物語の紹介になると思われます。
・女生徒A 主人公。家は呉服屋。以前、家が貧乏で仕事をし、それから入学したため、成績が悪く、消灯後も勉強しようとするが寮母に許されず、『お便所』で勉強している。生来を誓いあった苦学生の恋人がいるが、寮母からは手紙を検閲され家に報告され、家は別の男と結婚させようとしている。
・女生徒B 財閥の娘。自分の出生に恥を感じ、学内で自由化運動を展開している。学校が経営難で、彼女の家に借財があるため、けむたく思いながらも彼女だけは処分することができない。寮母の秘密も知っている。
・寮母 やたら厳しくて高圧的、規律にうるさく、容赦しない。若い頃、貴族をおっかけて不倫、妊娠までしている。この秘密を知っている女生徒Bだけは、叱ることができない。
・補導係の教師 主要メンバーでこの人だけ男。寮母よりも生徒にあたりがいい。貧乏のため子供を亡くし、給金のいいこの学園に就職した。女生徒Aの味方をして、処分を甘くしたのが裏目に出てしまい、かえって彼女は孤立してしまった。
・女生徒C 岸恵子だそうです。テニスの学校代表。同じ郷里の男子生徒とテニスで知り合い、門限を破り、仲間の女生徒の助けで寮母の目を欺いたかにみえたが、同じ部屋のスパイ女生徒のせいで知られてしまった。
・女生徒 D  寮母の秘書のようだが、財閥の娘である女生徒Bの活動を批判し、実は独自の考えを持った学園自由化派だった。登場キャラ中一番謎めいていて、魅力的なキャラ。




人喰い蟻
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★
「若者2人がアフリカの草原で、人喰い蟻のために白骨化する。バツいちの森林管理官革のブラパンのブロンド・ワイルド・ビューティが捜査に行き、蟻の大群に襲われ、なんとか窮地を脱する。このお話はここまでで終わり。なんじゃ、タイトルは?
 『ダークネス』なる伝説の怪物が夜中に人間を、喰い殺しはじめる。
 ブロンド・ビューティと仲のいい黒人のおばさんが、『ダークネス』を召還したのではないかと疑われ、村人に囲まれる。そこに真っ黒いカイブツのようなヒトが登場おばさんを守ろうとする。「だめよ、人を傷つけちゃ。」とおばさんが制止したため、真っ黒怪人はどこかに消える。
 真犯人は、かつて野生保護団体にいた動物使いの女だった。動物を操る笛をバツいちの森林管理官が拾ったため、これを取りかえすために、『ダークネス』で襲うが、デート中だったブロンド・ビューティに勘付かれ撃退される。
 森林管理官とブロンド・ビューティは動物使いの女を怪しいとにらみ、警察官と一緒にアジトに行くが、人も動物もすべて殺されていた。
「わかった! 女の狙いは政府の金だ!」「金はどこにある?」「警察事務所だ。」「しまった、黒人おばさんを留置してある。」「それは危険だ! 」
 黒人おばさんが『ダークネス』に襲われているところに、真っ黒い怪人が登場。『ダークネス』の首をネジ切ってしまう。なんと、真っ黒怪人は、ブロンド・ワイルド・ビューティのどろんこの姿だった!」

『人喰い蟻』というのは、前半1/3くらいのエピソードです。
被害者は2人に、逃げようとするバツいち主人公とブロンド姉さんだけなので、スケール感に欠けます
パニック・スペクタクルを期待していた向きには(ワタシもそう)、ちょっとがっかりですね。
もともとこれ、テレビ用のドラマなのではないでしょうか。
メジャーな味の画像と筋立てのわりに規模は小さい、そんな印象を受けました。
後半は『ダークネス』なる怪物と、政府からの金(役人の給料だって、しょぼいですね。)、動物使いのお姉さんの暗躍が話題になります。
この『ダークネス』、赤外線で被害者を映した視線が出てくるので、
どんなすごいバイオ・モンスターかと思ったら、あれれれれでした
いくらアフリカにいない猛獣ったってさあ(ちゃんとキャラが言い訳していましたが)、
ありゃ反則だよ。
結末の逮捕劇も、テレビ・ドラマっぽく尻つぼみでしたし。

ですが、これら『とほほ』を補って余りあるのが、何を隠そう
革のブラとパンツのブロンド・ワイルド・ビューティ姉さんなのです。
実質、主役と言って間違いありません。
なにしろ、ダレが見ても美人です。
若干ナマイキそうなところがまた、よろしい。
コスチュームもすばらしいです。
肩やワキ、おへそにふとももが常に露出し、
かつまた、それに耐えられるプロポーションです。
背丈があって、しっかりした骨格をしているところがステキでたまりません。

さらに、キャラクター設定です。
人間離れした強さに、あぜええええんん!!!とさせてくれるのはもちろん、
冷静沈着、頭脳明晰、気がやさしいという言う事なしの性格に加えて、
文明社会人の心の機微を理解しようとしても理解できていないという
トンチンカンな会話や行為が最高に愛らしいです。
バツイチの主人公に恋しているのですが、『グッド・バディ(相棒)』としかいわれないのを不満に思い、
「本で読んだけど、『デート』ってどんなものかしりたいの、させてちょうだい。」
モンダイの多い会話を積み重ねたあげく、デートにこぎつけ、
「横に座ってどうするのよ。セックスってまだなの?」
と涼しい顔で要求し、『保守派』の主人公がようやくその気になったとたんに、
『ダークネス』襲来!!
ここでも、機転と技量で頼り無い主人公を守ってしまいます。
こういうヒロインって、大好きです!!!



キューブ2
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「立方体のつながる無機的な部屋に、7人の男女が幽閉される。そこは時間、空間ともねじまがってしまう大変なところで、しかも、殺意があるらしい。一同は、人間ドラマを演じながら脱出を企てる。」

これ、なかなかスリリングです。
中盤までは。
タテヨコくちゃくちゃになったり、殺人物体が出現したり、時間がめちゃめちゃになったり、
これでもか、とばかりビックリ・ハウスしております。
キャラも多様で、
1、語り手の女
2、盲目の女(こいつの正体って意味あんのか?
3、なにか知ってるらしい老女(いろいろ漏らすけど、意味あんのか?
4、セクシー弁護士(弁護士って、意味あんのか?
5、プログラマーの若い男(いろいろ討論するけど、意味あんのか?
6、物知りオヤジ(この人は意味ある。)
7、ナイフ短気オヤジ(この人も意味ある。)
8、首吊りオヤジ(首吊ってるだけで意味ある。)
というわけで、意味ありげなくすぐりが多いのでハナシの途中はわくわくし、謎の設定を思案しつつ、
観賞していたところ、オチにあんまり意味がつながんなかった。。。
ラスト、一応、どんでん返しのつもりなんだろうけど、
ショボくてしかも、オキテ破り
ああ、惜しいなあ。。。



HEAVY METAL 1981
★★★☆
あの有名なアニメです。
昔、ワゴン・セールのビデオで字幕版を買いましたが、今回は、DVDです。
クリアな画像と音質を、吹き替え版で堪能しました。
最初はコドモと観ようと思ったのですが、けっこう
エッチなシーンやヘア・ヌードも続出
当時の日本アニメに比べても『画』が粗い上、キャラの顔もヘンですね。
特に、傍役のエイリアンなんかザツな上にバタくさいこと、バタくさいこと。
CGアニメに慣れた今観ると、なおつらい。
逆にアナログのあじみたいのがあったり、アバンギャルドっぽい背景とのギャップが面白かったりもしますが。
それから、なんでこんなのを採用したのか、理解に苦しむエピソードもありますね。

BLACK SABBATHやBLU E OYSTER CULTのサウンド・トラックがかっこよく、
色彩もきれいで、流すぶんには楽しめます。

「1、オープニング。宇宙飛行士が宇宙から、『緑水晶』を持って家に帰る。『緑水晶』は娘の前で飛行士を消滅させ、悪の権化である自分の由来を明かしていく。」
 こったグラフィックが物語の期待を高めます。
「2、ハード・ボイルドな未来のタクシー運転手が『緑水晶』を発掘した博士の娘を助けて、アパートに泊めてセックスし、金星商人との交渉を手伝ってやる。」
 『フィフス・エレメント』まんま。フィジカル&タフな男が主人公の、アメリカ野郎の好きそうなエピソードす。
「3、地球の少年が『緑水晶』を拾って、異世界で超人となり、美女を救い、それまで対立しあっていた女王と反乱群の独裁者を滅ぼす。」
 地球ではぱっとしない少年が、異世界で超人になって美女を勝ち取るといドリーム・ストーリー。
 この『その他大勢』のエイリアンもひでえツラ。
 少年のモノローグがなかなかゆかいで、自分の股間をながめ「わあ! でかい!」とびっくりするシーンには失笑。
 この『でかいモノ』を助けた美女と、女王の2人に早くも使用してしまうのであった。
「4、戦争中、撃たれてぼろぼろになった爆撃機。『緑水晶』が来襲、機内の死者が蘇る。機長はパラシュートで脱出する。行き着いた戦闘機の墓場みたいなところで、リビング・デッドの群れに囲まれる。」
 これは物語らしい物語もオチもなく、ただグロを描きたかっただけなんでしょうか。
「5、宇宙ステーションでの裁判。極悪キャプテンは証人に金を握らせ有利な証言を得ようとするが、こいつが『緑水晶』を拾ったため、巨大化してキャプテンを襲う。」
 何を表現したいのか、わからないエピソード。勧善懲悪というわけでもなく、ブラック・ユーモアなのか?
「6、ペンタゴン。『緑水晶』のペンダントをしていたグラマー秘書が宇宙船に捕縛され、ロボットとセックスし結婚する。」
 これもよくわからない。宇宙船のパイロット・エイリアンがヤク中ロボットがナンパ野郎で。
だから、ナニ?
「7、『緑水晶』の襲来で怪人化した人々が国を滅ぼす。その国と契約していた守護一族の末裔、グラマー・ボンテージ美女が翼龍に乗って、『緑水晶』の一派を滅ぼす。」
 この話がウリなんでしょうね。
 オール・ヌードから、ボンテージ・コスチュームを着用するシーンまでたっぷり描かれています。
 BLACK SABBATHの『MOB RULES』が心地よく響き、グロい怪人を相手にボンテージ美女の大活躍。
 なんとまあ、強くてかっこいい! 豊田真奈美選手みたい!!
「8、エンディング。宇宙飛行士の娘は『緑水晶』を滅ぼす守護一族になる運命だった。」
 これはねえ……。
 昔、観た時も、あまりに唐突なつながり方だなあと思いました。
 意味のありそうなエピソードのは、1、2、3、7、8。
 他はもっとやりようがあったのでは?
 あるいは、8の伏線をもっと前の方でやるとか。



エル・ゾンビ / 落武者のえじき  TOMBS OF THE BLIND DEAD 1971
★★★☆
「13世紀。荘厳な修道院で若い女が馬に乗った僧侶達のリンチにあう。あ、生贄か? 連中、聖テンプル騎士団とのことだす。彼らは邪教ゆえに、眼球をえぐられ葬りさられる。ところが、なんと、自らに不死の術がかけられていたのだった。そして、現代。プールで旧友であるところの女1と女2(ちょいデブ、あるいはむっちり)が出会う。女1にはカレシがいた。3人で列車に乗るが、カレシが女2といちゃついてるもんだから、女1は途中で飛び下りてしまう。そこは例の修道院の廃虚があった。予想(期待)通りに、僧侶達が復活。馬に乗って追いかけ、よってたかってカジり殺す。カジられた女も死んで蘇り、マネキン屋の女を襲う。一方、女2とカレシは女1が殺されたと信じ、容疑者の男をさそって、修道院に行く。女2は容疑者に犯される。そこに、僧侶さんたちが登場!! ウギャーっと襲われる。ひとり生き残った女2はたまたま通りかかった列車に乗って逃げるが、屍騎士達は列車にナダレこみ乗客までカミまくる。なんて、いいメイワクっ!!

この映画、ものすごく評価が高いみたいです。
『BLIND DEAD』というシリーズになっているくらい。
アマンド・デ・オッソリオ監督も有名だそうです。
今回、念願かなって、棺型4本入り、ボーナスDVD入りのBLIND DEAD DVD BOXを入手、記念すべき第1作目を観賞しました。
ことグロさにかけてはどうっていうこともなく、モダン・ゾンビのぐっちゃぐちゃに慣れてしまった感性では、コドモでも見れる大人しさです
死者僧侶のお顔もいかにも『ツクリモノ』ちゅうかんじで、フルチの『ムシ喰いリアリティ』はなく、
アップになったところでコワくもなんともありません
しかも、古式豊かな僧院の廃虚を背に、白い僧衣をなびかせて、群れになって馬でぱからん!!これはもう颯爽としたかっこよさすら漂います。
おお! スタイリッシュ!!
アマンド・デ・オッソリオ監督というヒトは絵画のセンスがあるそうで、言われてみれば、野原にある廃虚と化した僧院に、白い僧衣の騎士死者、なんちゅうのはクラシカルな味わいのある『画』です。ストーリーや展開を犠牲にして、絶景をひとつのキャラクターにまで仕立て上げてしまうジャン・ローラン監督の手腕ほどではないですが(私見では)。ストーリー運びも王道予想通りで、いささか退屈ではありますけれども、ゴシックなホラーにひたるのも悪くないです。
 で、このメクラ死者さんたち、ぼろぼろの僧衣をまとい、ひとことで表現するとBLACK SABBATHの『MOB RULES』のジャケットみたいです。ねらったか、ロニー?



RETURN OF THE BLINDDEAD 1973
★★★★
「15世紀(?)に邪教に興じた聖テンプル騎士団の面々が目を焼かれ、火あぶりにされる。
 500年後、この事件を祝う(?)イベントが開催され、花火屋の色男がやってくる。この男の昔の恋人(トウはたっているが豊満な美女)は市長の愛人になっていた。花火屋色男と豊満おばさんが騎士団の葬られた僧院跡でちゅっちゅしているところを、知恵遅れ男に目撃される。この知恵遅れ男は、村の子供達からいじめれられていて、それをウランでか縛った美女をナイフをめった刺しの生贄にして、聖テンプル騎士団の死体を蘇らせる。(ちっとも知恵遅れじゃないじゃん!)この男をコドモから助けたブロンド姉ちゃん(市長の娘?)が、祭の最中、アブラっぽい男に訪問され、最初はイヤがっていたが、結局、セックスしてしまう。一発(か?)終わったところへ、誰かが部屋をノックした。「やばっ! オヤジが帰ってきた!」とアブラ男は隠れる。ところがどっこいやってきたのはボロをまとったガイコツの団体さんだった。錆びた棍棒のような剣を振り乱し、アブラ男一貫の終わり。ブロンド姉ちゃんは逃げる。
 ハナシ変わって、浮気がバレてリンチにあった花火屋色男は豊満おばさんと逃げようとするが、このブロンド姉さんを拾って村にもどる。
 「ガイコツだってえ? なんじゃこりゃ?」、と市長があわてているところ、ダンス・パーティー会場に馬乗りガイコツが大挙乱入し、剣を振りまわして虐殺の嵐「うわあっ! ぎゃああっ!」「くわっ!」「ごああっ!」
 市長ととりまき、親子づれ、ブロンド姉ちゃん、それに花火屋色男と豊満おばさんは逃げ出して、教会にたどりつく。
 そこにはなんと非道の知恵遅れ男がニヤニヤしていやがった! 
 なんとかガイコツどもの侵入を食い止めるが、こっからが第二部ともいうべき、閉鎖空間人間ドラマの幕開けだ!
 自分ひとりで逃げようと画策する市長(お金をつめたトランク所持)は、親子連れの父親に路上の乗用車を取りにいかせるが、ガイコツどものエジキになって失敗。さらには幼女までおとりに使って車に乗ろうとして刺し殺された。母親は幼女を助けるために死ぬ。市長取り巻きのひとりは豊満おばさんをレイプしようとして、槍で串刺しになり自爆。知恵遅れ男はブロンド姉ちゃんと一緒に(エッチされんのかとどきどき)教会の抜け穴から、脱出しようとするが待ち伏せたガイコツどもが首ちょんぱ。ブロンドさんも御一緒に血がだらだら。残された色男、豊満おばさん、幼女の3人は決死の脱出を企てる。ヤツラは音でエジキを感知するから、幼女に目隠し。そおっとそおっと手をひいて。途中、目隠しがとれて幼女が悲鳴、「きゃああああっ!!!」
 やばいっ! まずいっ! 殺される!! しかし、盲死者はそのまま崩れ落ちてしまった。良かった、朝だ!」

アマンド・デ・オッソリオ監督『BLIND DEAD』シリーズ第2作目。
『盲目死者の帰還』とでも訳しましょうか。
最初は英語版で観賞していたのですが、伊東和美氏のスーパー名著『ゾンビ映画大事典』によれば、スペイン版の方がダンチによいとのことで見直しました。そうしたら、スペイン語の英語字幕。みんな早口でまくしたてるんで、字幕を目で追う暇がない。うっとおしいんで消しちまいました。セリフ不明状態です。それでも十分楽しめました。

このBLIND DEADという都合4本の映画に出演しているキャラ、監督によれば、
1、ゾンビではなく、ミイラであり、時間を超越している。
2、夜な夜な墓から出て来て犠牲者を襲う。
3、秘術に長じていて犠牲者はその生贄である。
4、視覚がなく、聴覚によってのみ犠牲者を感知する。
(そのわりには馬に乗ってる時には障害物にぶつかんないなあ。馬から超音波でも出てるんかあ?)

古びた町並みをバックに、ボロびた長衣をまとってミイラ馬に乗り、剣を手にどどどどどと走る姿はやっぱりかっこいいです。
ただ、今回は前作と違って、噛まれた者が死に蘇って人を襲うという設定はありません。カミ殺すより剣で刺し殺すのがメインです。
また、夜明けになると活動不能になるということになっています。伊東和美氏はこれを『あっけない』と評していますが、ワタシはそうは思いません。主人公、ヒロイン、コドモが、あわやという時になって、僧侶死者達がぽろぽろ倒れてゆく。
すると、朝まで篭城していれば良かったわけだ。昨夜のエゴのぶつかりあいはなんだったんだろうか? 
という寂寥感を抱かせて物語は終わるという、これはこれでエモーションに訴えるエンディングなのではないでしょうか。

陰鬱で重苦しい僧院廃虚、大挙して迫りくるBLIND DEAD。
対照的に軽薄に盛り上がる(しかし、僧侶人形の火あぶりが出し物とは、なんと悪趣味な!)ダンス・パーティー。
そこに絡んでゆく、無気味な精薄男(しかし、賢いよ、こいつ)、腹黒い市長、『いかにも』の色男に、フェロモンむんむんおばさん、実はセックスしちゃうブロンド姉さんといったアクの強い面々。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を思わせる密室人間模様、無音でやり過ごそせるかどうかというサスペンス。
前作の『エル・ゾンビ / 落武者のえじき』よりもにぎやかで緊張感もあり、スパニッシュ・ゴシック・ホラーを満喫できます。




THE GHOST GALLEON 1975
★★★★
「いきなり、ビキニ水着の撮影大会ブロンドにノースリーブ&ミニ・スカートの美女A、がおたくんとこでモデルをしている友人(美女B)が行方不明になったとネジこんできた。実は、美女Bは美女Cと一緒に宣伝企画でボートに乗り、消息を絶ってしまったのだった。真相はといえば、ビキニにシャツをはおっただけの美女C&Bは、幽霊船に潜む僧侶死者達に襲われたのだった。(美女Bがみえそうでみえないおっぱいをふるふるさせて、僧侶死者達に運搬される様子は必見! ごっくり!) 美女Aは撮影スタッフ達に監禁され、逃亡しようとしたところを犯されてしまう!!(ここでも、ごっくん、なにしろ美女A、顔はいかつい系だけど一番セクシー『トモダチに会いたいならやらせろよ。』とかなんとか言われて、結局、やらせ放題になってしまう。しかし、描写は寸止め。)
 スタッフ及び、仲間に加わった美女Aは船に乗って捜索に乗り出し、幽霊船に行き着いてしまう。乗船したとたん、乗ってきた船が消滅して逃げ場がなくなり、そこに泊まることにする。美女A、美女Bを思い出し、船内を捜索するが僧侶死者達を起こしてしまい、ボロ着たドクロ大勢にのそのそのそと襲われる。美女Aは血まみれになって延々と逃げ回り、ヒロイン扱いなもんだから助かると思いきや、ずるずる引っぱられて手足を切断され、がつがつと食われてしまった。残り数名は(美女A以外は、どうでもいい人達ばかりなので、あんまり興味がない。)船の奥に宝の部屋と邪宗の祭壇を見つけた。ドクロに集われ、一時は撃退して棺を海に捨てるも、船が燃えだして一人が焼死、飛びこんだうちの一人が仲間割れで死亡、残った男女は島に漂着するが海底から這い出してきたドクロに殺される。ちゃんちゃん!」

アマンド・デ・オッソリオ監督『BLIND DEAD』シリーズ第3作目。
セリフが英語だったので、なんとなくハナシがみえました。
しかし、好きだなあ、これ。今回の映画。
ホラー映画の常套パターン。
最近はバイオSF系で頻出しておりますね。
「アヤシげな閉鎖空間で男女が次々とカイブツのエジキになる。」
これだけのことなんですが。

南極の『物体X』、ショッピング・センターの『ゾンビ』や孤島の『サンゲリア』。
トランシルバニア古城でドラキュラのエジキになるジョナサン・ハーカーもか。
ホラーの名作は大方入っちまう。
一時期流行った海洋モンスターものなんかは全部これだし。
『プロメテウス』、『深海からの物体X』、『ザ・グリード』、『リバイヤサン』。
宇宙に舞台をもっていけば、大挙登場した『エイリアン』のバッタモンたちになる。
『クリチャー』とか。
拡大解釈すれば、お化け屋敷ものもそうだよな。
『死霊のはらわた』とそのマネっこなんか、みんなそうだ。

基本的に好きなんすよね、こういうシチュエーション。
「命からがら漂着したら、そこでは先住者が全員死んでいた。」
どきどきするオープニングです。さあ、どんなヤツが出て来るかって。
この『THE GHOST GALLEON 』では、当然、カイブツは明かされているわけですが。

このテのホラーの面白さを左右するのはナニカっちゅうと……。
1、ムロン、カイブツのキャラクター。突拍子もなくコワイ、エタイが知れない、目新しいモノほどいい。
2、閉鎖空間のシュチュエーション。宇宙、海洋、南極、交通手段を閉ざされた田舎など。
  逃げ場のない無力感、いてもたってもいられないほどブキミなムードがあればいい。
3、やられる側の人間模様。生き残ると予想される熱血男にヒロイン美女、臆病なヤツ、反抗的なヤツ、悲鳴をあげるだけのオンナ。
  どこでもセックスしちゃうカップル。
  ドラマを作っていくのは彼らなんで、性格が極端なほど面白いのはもちろん。
  だけど絶対的に重要なのは、なんといっても美女だよ! 美女! 
  それもキャラの違う美女が胸谷とかふとももとか肩とかチラだしで、逃亡過程でカイブツにムカれていけばいくほど、楽しい。
  あ、これじゃ、B級か。いいじゃん、だからB級が好きなのさ!!!

脱線しましたね。この
BLIND DEADシリーズ栄光の3作目。
この作品では
1、カイブツはもちろん、例のアレです。ですがやはり作品によって若干異なるようで、まず、船の中ですから当然、馬には乗りません。ボロを着たガイコツがうろうろ歩きます。ロメロのゾンビみたい。しかし、くせえだろうなあ。出現したらニオイでわかりそうなもんだ。まず、吐きますわな。実際にでくわしたら。人間をばりばり食べちゃうけど、エクソシストのマネをすると退散してしまう。骨ばってるくせにけっこう剛力で、2作目と違って日光浴してもへーき。海の底からでも這い上がってくる。だいたい、海に棺を捨てて安心するってのがおかしい。焼くべきだよ。
2、古びたぼろぼろのガレオン船。棺みたいな箱があって開くと下の部屋に通じていて、そこに死者僧侶どもの棺がある。怪奇ムードはばっちり、逃げようとすると足をひっぱられて、中の階段をずるずる落ちちゃう。
3、このお話の登場人物は、
(1)リーダー格の男。ぱっとしない。どうってことない。
(2)その彼女?、ルックスがジミな上、露出もまったくないのでどうってことない。
(3)部下の男。美女Aをレイプする。仲間割れで殺される。まったくどうってことない。
(4)メガネをかけたふとっちょ博士。一度は死者僧侶を追い払う。いかにも途中で殺されそう
(5)美女A。ハデなブロンド。生意気そう。ビキニの上にミニ。セクシー。
   生存するヒロインだと思ったら、一番、エグく殺され食われる。ここが最高の見せ場となった。
   以上5名が幽霊船に一緒にあがる。

 最初にエジキとなる2人はちゅうと、
(6)美女C。あんまり美女でない。最初に美女Bと2人で幽霊船に乗り、最初の犠牲者となる。あんまり美女でないせいか、殺されるシーンもなく単に姿をくらますだけ。
(7)美女B。栗色のロングヘアー美女。美女Aの友人で、ルックス的には美女Aより美女かも。ビキニの上のシャツがまぶしい。2人目の犠牲者だが、血のでるシーンはない。

 というわけで、興味を引くのは、美女Aと最初に殺される美女B のみ
 露出度という点においては、美女Cもまあまあか。
 ブロンド美女A以外の人間があんまりにも魅力に欠けるため、このヒトが虐殺されちゃうと後のメンバーはどうにでもなっちまえと投げやりな姿勢になってしまうのがタマにキズでした。



髑髏軍団美女虐殺 NIGHT OF THE SEA GULL 1975
★★★★
「何世紀か前、カップルを惨殺する僧侶達。女性のおっぱいは転がり出しそうにスゴイ。期待を見越してか、おっぱいはモロに暴かれ、心臓をえぐられ、生贄にされる。
 さて現在。医者夫婦(このダンナ自分を『ドクターなんとか!』と連呼するイバリ屋さんにみえるけど、欧米じゃそんなもんか?)が浜辺の寒村にやってくる。村の者は2人をいやがる。2人は黒いローブを着た村人たちが白いシャツをはおった女性を連行するのを目撃する。実は彼女は死人僧侶達の生贄にされるのであった。途中、知的障害者と仲良くなり、お手伝いしてくれる女性もできた。ところが、次の生贄はお手伝い女だった。岩に縛られたお手伝いさんを医者は救うが、秘密をバラした知的障害者はリンチされ、とばっちりを恐れた村人達は逃げてしまう。と、海岸を馬に乗った死人僧侶達の襲撃!! 逃げる医者夫妻とお手伝いさん!!」

アマンド・デ・オッソリオ監督の
BLIND DEADシリーズ栄光の4作目にして、
              最終作!!
野原の廃虚、カーニバルの町、幽霊船ときて、今回は、海辺が舞台です。
モンスターに変化がなく(多少はあるけど)、登場風景が変わる、なんてのはまるで、
『大魔人シリーズ』みたいですね。
ビキニ撮影シーンにはじまり、なんとなくポップな風味のある前作とは対照的に、
今回はとことん、クラシックでゴシックなホラーをやっちゃってくれます。
まるで、
『妖怪人間ベム』か、
諸星大二郎の『妖怪ハンター』みたいです。

ひなびた海辺の村、来訪者を避けて相手にしない村人達、唯一の協力者が生贄になり、救おうとして怪物の襲撃を受ける。
古典的といえば、古典的な怪異談ですが、やっぱり海岸をバックに馬でパカランの僧侶死人騎士達が見せ場ですね。
ヒロイン格のお医者さんの奥さんがぱっとせず(『RETURN OF THE BLINDDEAD 』といい、
この監督はオバさんが好きなのか?)、
お手伝いさんもなんか薄幸そうなだけで魅力に欠けます。
言えば、冒頭のおっぱいどっぱん姉ちゃんくらいですか。そっちの見どころは。



ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき HORROR RISES FROM THE TOMB 1973スペイン
★★★☆
「中世、邪悪な魔道士が首と胴を別々に埋められる。妻も火あぶりになった。(ちなみに、妻を縛りつけた木は指定文化財だったのだが、この映画の為に炎上した。)
 現代、処刑人の子孫の若者2人とその彼女2人が降霊術で、魔道士の声を聞く。こいつの首と胴は若者の領地(金持ちなヤツだ。)にある修道院に埋まっているそうだ。よせばいいのに、本当かどうか確かめようと自家用車に乗り込む。途中、2人組の暴漢に襲われ、車は大破。通りかかった村人達は暴漢ひとりを銃殺、その場でもうひとりを縛り首にした。なんじゃこりゃ! 
 修道院で首を掘り出したら人夫がかっさらい、地下迷路にもっていった。
 若者のひとりが幼なじみに再会して喜び、本来の彼女は嫉妬にくれる。
 そうこうしているうちに魔道士の胴体も出現、女を操って、別の女を誘拐、吊るし上げてぶった斬って妻を復活させる
 妻はおっぱいをぽよよんで近隣の男を誘惑し背中をぎっちょ斬り、魔道士は近隣の女にちゅうしては首を斬る。さあ、世界は恐怖のどん底だっ。
 若者は井戸から魔除けのアイテムを取り出し対抗しようとするが、魔道士の操られた友人に撃ち殺される。殺した方はアイテムに触れて、正気になり魔道士に復讐を誓う。殺された人達がうようよ暴れだし、前途多難。そこをなんとか頑張り抜く。」

ポール・ナッシー、脚本主演。
この人、スペインでは国民的映画監督兼俳優だったそうです。
アタリ役は狼男。
『ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき』はプロデューサーに依頼を受けたナッシーが1日で脚本を書き、多忙な大監督の弟子に監督をやらせ、予算も日数も少なかったので自分の実家でロケしたというタイヘンせちがらい作品です。
 ナッシー自身が魔道士と若者の一人を2役しているのも、キャストがみあたらなかったためか? 降霊術のシーンで語りかけてくる顔と聞いてる顔が同じでやんの。そのせいか、戦う若者が途中で入れ代わったり、けっこうヨジれています。しかし、なんちゅうても、ぎょっとしたのは、暴漢2組の私刑シーン。どんな地方なんだ、ここは? と驚かせておきながら、どうやら本筋とは関係なかったようです。やってくれるねえ。若い女が3人も出て来ますが、あんまりぱっとしません。魔道士の奥様の濃いめのフェロモンが印象に残ります。妻の方は魔除けアイテムが効かず『汚れを知らない女性の銀の針によって倒される。』ということで、あれ、ひとりで生き残るのかなあと期待したところ、ガール・フレンドにあっさりやられてしまいました。ええええええっ? 無理があるぜえええっ! と嘆いたのはワタシひとりでしょうか?



TWO ORPHAN VAMPIRES 1995
★★★★
ブロンドの美女(美少女?)とそれより少しは落ちるけど黒髪の美女(美少女?)は、修道院で育てられている孤児で、盲目だった。この2人をナイス初老の眼科医が引き取ることになる。
 ところがこの2人、昼間は盲目だが夜になると目が見え、血に対する渇きが抑えられないヴァンパイアだった。
 おひっこしの後、2人は街へくり出し、吸血して帰ってきたところを、黒髪の方が眼科医に撃たれてしまう。
 目が見えることを知られたためかどうか(英語版なのでよくわからない)、金髪美女は眼科医を殺し、2人は修道院に戻って来る。
 そこでも吸血して、その存在を世間に知られてしまい、一目を忍んで暮らすことになる。
 その後、金髪の方が銃で撃たれ湖に入る。黒髪の方も後を追って入水自殺。」

でました! ジャン・ローラン監督お得意のヴァンパイア・サーガ!!
美麗端麗ゆるゆるのったり!!!
アマンド・デ・オッソリオ監督のBLIND DEADシリーズ4作とポール・ナッシーを観賞した目には、落差がよりいっそうひきたちます。
これらを『ホラー』という同じジャンルでくくってよいものでしょうか?
シュールという点においては、共通項が得られそうですが。

例によって恐怖とかグロテスクとかとは無縁の、のったりした耽美世界を描きまくっております。
これも例によって、物語は平板、スリルもサスペンスもなく、
女の子2人がセメタリーを散歩したり、
踊ったり、語り合ったりする姿を延々と描いております。

中でも一番の見せ場は、夜通し騒いで
渇ききった2人が交代でお互いのノドにキバをたてるレスビアンなシーン。
ぞっきりしたと思ったら、パッケージもおまけのポスト・カードもコレでした。

2人の少女(繰り返すけど、金髪姉さんいいルックス)の行き場のなさっていうのは同監督の名作『レクイエム』風、
ノスタルジックな少女達の交歓は『リビング・デッド・ガール』のノリです。
90年代の作だけあって、画質がよくなり70年代特有の違和感というのが薄くなってはいますが、ローランはローラン、どこを切ってもキンタロウのような、同じような雰囲気の作品を作り続けています。
いいですねえ
深夜、明日の仕事も、睡眠時間も忘れて、エンドルフィンの洪水に溺れそうです。
たいていの映画だと、『ええっと、あと何分?』と時計を気にしてしまうのですが、ジャン・ローラン作品に限っては、最後まで現実から解離してしまうか、その前に安眠してしまいます。退屈な人には死ぬほど退屈でしょうが。

ストーリー紹介でも記したように、これといって抑揚というもののない映画なのですが、
本筋とは関係のない美少女2人のおっぱい出しシーンや、
唐突な半裸美女の登場によってよりローランらしさが強調されております。
これがまた、ワタシにはたまりません。

それでは、ストーリーにまったく関係なく、ワン・シーンで消えていった美女達を紹介しましょう。
1、おっぱい傷だらけの姉さん
列車の並んだシーン、ガス・タンクの上から少女達を鳥瞰するボンテージ姿で登場。
「シーウルフ(?)に襲われるんだ、わをーん! わをーん!」と叫んで
おっぱいをさらすと、なんと傷だらけ!!
2、吸血鬼の先輩姉さん
いちゃいちゃカップルの女に左右からくらいつき、男におっかけられて逃げると、吸血鬼の先輩らしい女の人がいて棺に入れてくれた。
なんじゃねん?
3、サーカスの姉さん
同監督の『猟奇殺人の夜』で記憶喪失淫乱『ファッシネーション』でカマ殺し淫乱吸血鬼
を演じたヘンにアクの強いお姉様です。
あれから、30年
もとより、美人とは(ワタシの好みでは)いい難いのですが、やっぱり愛着がわきますわよね。
抵抗するので強いのかと思いきや、あっさりとキュウケツされてしまいます。
4、グール姉さん
おしまいの方に出てきます。セクシー&ワイルドです。
仲間と思いきや、「おまえらはキライだあっちへ行け!」と。
出番はここだけ、なんだったんだろうか?
付録
1、盲目少女
修道院に帰ってきた時に襲おうとしますが、
盲だからなのか、イニセントだからなのか、見逃します。
2、カントリーお嬢さん
隠れていた2人をみつけて行動を共にするのですが、ブロンドが撃たれてしまいます。
入水心中の目撃者になります。



NIGHT TRAIN MURDERS 『暴行列車』1975
★★★☆
「クリスマスの夜、外科医のお父さんに会うため、ティーン・エイジャーの姉妹(ブロンド姉と黒髪妹。妹は処女だそうだ。どっちもあんまりかわいくない。)が長距離列車に乗る。
 街頭のサンタさんに暴行し、おばさんの毛皮を背中から切り裂いた2人のチンピラ(黒髪のラテン系と、くるくるパーマのヤク中ナイフ狂ハーモニカ吹き野郎)が逃亡がてら同じ列車に駆けこみ乗車。同じ列車に貴婦人然としたブロンドのアネゴがいたが、このアネゴ、乱交写真を所有していた。ラテン系はアネゴにつきまとい、女子便所に押し込む。この2人知り合いだったらしく、最初はいやがっていったアネゴもすぐに欲情してヤリあう。ティーン・エイジャーの姉妹とチンピラ・コンビが出会い談笑するが、やがてキチガイの2人にいやけがさして、他の列車に移動。ところがそこに、アネゴ&チンピラが来襲、密閉されたコンパート・メントでアネゴはラテンと公然ワイセツ。ティーン・エイジャーのパンツを脱がせ、ブーツでふとももを広げるのぞいていた男に姉とセックスさせ、妹が処女ときいてガイキチ男に犯させようとするがチンコが入らず、ナイフでぶすり! かわいそうに妹は死んでしまう。
 (この間、自宅でゴージャスなクルスマス・パーティーに興じる両親が延々と映し出される。)
 そんなら姉をヤっちまえと追いかけるが、姉は窓から身投げして死んでしまう
 やべえ! ってことで、証拠を窓から投げて隠滅し下車する。途中、ラテンに蹴られアネゴ膝に負傷、娘達を迎えにきていたドクターに会う。ドクター親切にも、治療しようと家に連れていく。ところが、ひょんなことから犯行が発覚、ドクターはナイフ野郎のタマキンを点滴台でツブした上滅多打ちにし、ラテン野郎を猟銃で撃ち殺した。アネゴは涼しい顔で瀕死のナイフ野郎を蹴飛ばし、よよと泣き崩れるドクター・ワイフの肩を抱く。」

インサンな物語です。
最近はこうゆうシリアスなのがツラくなってきました。
ミョウにかわいくない娘が現実感を煽り、居心地を悪くしてくれます。
父親へのプレゼント、空色のネクタイがイタいです。

ティーン・エイジャー姉妹のオヤジはともかくとして、なんだかハイソな奥様がヤナ感じでした。
英語版だったのではじめは状況が把握できず、離婚した母親のもとから娘2人が別居中の父親に会いに行く話で、このオンナは父親の愛人だと思っていました。そしたら、母親でした。

なんちゅうても、淫乱アネゴがすごいです。
ベールをかぶった淑女がエロ写真を落っことし、
「え? 娼婦なのか?」と驚いた(喜んだ?)のもつかの間、
その後ずうっとエロいシーンの連続でした
「おまえが殺したんだろーー!」(『怪傑ズバット』みたい)ドクターに首を絞められると
「わたしもヤツらに拉致されている被害者なの(英語なので詳細不明だが)。」とかなんとか言って、
気を失いそうな奥様に肩を貸す。
血まみれの仲間が張ってくるとケリまくって、ハイヒールをじゃあじゃあ水道で洗う。
でもってしっかり生き残る。
勝ち誇った笑みさえ浮かべて。
こりゃあ、タダじゃすみそうもない。
この先、「そんなにお哀しみにならないで……。」とかなんとかドクターを誘惑して肉体関係を結び
奥様を殺させてクサレ仲間にするくらいやりかねない。あああ、そっちの方が楽しみだわい。

それにしても前半、姉妹が危地に陥るまで、ムダなシーンが多くて冗漫でした。
チンピラがサンタさんをいたぶったり、毛皮のコートを切り裂くのはいいんですが、
列車の中でやたらカンケイない人達の描写が多かったのがツラいです。
あの法王庁の遠足はなんなんだ? あんなんで時間を使う必要があったのか?
ハイソな両親のパーティーもウザいし、
のぞきをして姉とヤラされる男の登場紹介紹介シーンももうちょっとなんとかならないものか?
物語に緊張感が出るまでアキてきて、その分、復讐の方は以外とあっさりでした。
まがりなりにも外科医なら、ちんこバナナ剥きしちゃうくらいやったらいいのに。



CARD PLAYER
★★★☆
(MAPIさんに感謝。)
「イタリアの警察に電話があった。ネットのポーカー・ゲームで自分に勝てば人質の女を返す。負ければ、肉体の一部を切り裂き、女を殺す。最初の電話を無視したため、女は殺された。父親がポーカーで身を持ち崩したという女捜査官と、イギリスから左遷されてきた男捜査官が協力して、犯人を探す。2度目の試合、警察側の負けで人質は死んだ。3回目、ゲーセンからポーカーの名人少年をスカウトして勝利。しかし、少年は殺される。犯人は警察内部にいるのか?」

あの、ダリオ・アルジェント監督の作品です。
ナイフとガラスの代わりに、今回は新趣向というか、ネットが重要な小道具になりました。
しかし、『サスペリア』や『シャドー』のアルジェント監督にしては、洗練されて大人しくなり
ハナシのアラもあまりみえません。

もともと装飾過剰でスタイリッシュなサイコ・サスペンスが持ち味なのですが、
『羊沈黙』以降一大ブームになったポリティカル・サイコ・サスペンスの流れを汲んだ感じがします。
主人公のポーカーにトラウマのある女捜査官が、最終対決はポーカーで犯人に挑む、
(犯人の正体にもかかわってくるのですが。)
という様式美を撮りたかったのかな、という印象です。

しかし、あの犯人は、あまりにわかりやすすぎるんではないでしょうか。
視聴者は絶対疑いをもち、本来なら『違ってたあ!』とはぐらかされるタグイの人物が真犯人です。



KAREL ZEMAN
★★★★
(MAPIさんに感謝。)
「宇宙飛行士が月に到着すると、そこにはジュール・ベルヌの小説に登場するロケットと乗組員、露を集めて月に行くことを考案したシラノ・ド・ベルジュラック(ワタシ、この人好き! 「そいつああ、おいらの心意気だああ!」は名セリフだ。詳しくは本を読め。)、さらには、ほらふき男爵ミューハウゼンがいた。
 彼らは宇宙飛行士を月人だとカン違いし、男爵は地球に招待する。鳥の引っぱる船で。
 ついたところは男爵の時代。ふたりはサルタンから捕われの姫を救い出し、船で逃げては大きな魚に飲まれ、戦地におもむいてはドタバタと活躍し、最後に宇宙飛行士は井戸に火薬をつめて爆発させ、姫君とともに月に帰ってくるのであった。」

『ほらふき男爵の冒険』ですね。
目新しいところは、現代の宇宙飛行士を登場させ、姫君と相思相愛、男爵がそれに焼きもちをやく、というところ。
レトロなタッチで斬新な画像です。
モンティ・パイソンみたいなアニメーションやら、
いかにも描きましたという風景をバックに人物が演技をしたり、
男爵がむちゃくちゃな冒険をしたりで、
退屈させません。
子供達とげらげら笑いながら観ました。

ただ、欲を言えば、お姫様のルックスがあまりにクラシックで、魅力的ではなく、
また、性格的にも冒険していないのが、惜しいです。
お姫様の個性次第で、もっと楽しい作品になったのではないかと思います。



ピカソ・トリガー デイ・オブ・ザ・ウォリアー 1996
★★★★
「いきなりスーパー・グラマーのエロチック・ダンス・シーン。革でかためたダンサーはおっぱいをあらわにしながら、こう囁く。――アタシを『コブラ』って呼んでくれたら、寝てあげるわ―― 
 高層ビルのオフィス。ちょっと目線にクセのあるオフィス・レデイ黒髪美女『タイガー』は、機密コンピュターに侵入者の形跡を認めて、ボスの指示を仰ぎにいく。ボス『ウイロー』は波うつ黒髪のグラマー美女で、ランジェリー姿で室内自転車に乗っていた極秘攻撃組織のメンバーの所在が、宿敵『ウオーリアー』に知られてしまう。潜入調査中の仲間の命が危ない! 目線にクセのある黒髪美女『タイガー』は、同じ組織の黒髪男と一発キメてからで、密輸捜査中の金髪男の援護に向かい成功する。黒髪美女『タイガー』は実は爆発的巨乳の持ち主であるばかりでなく、火薬の使い手でもあった。
 一方、波うつ黒髪のグラマー美女『ウイロー』は、謎の中国人の部下と共に、裏ビデオ(???!!)潜入捜査(って、やっちゃってるし)中の、『シャーク』と『スコーピオン』を(どっちが巨乳美女かどっちが男か不明)救出に向かうが、『シャーク』、『スコーピオン』とも殺し屋に襲われ負傷する。ブロンド・セミロングのスーパー・グラマー『コブラ』も自宅のプールで殺し屋に狙われるが、こっちは返り打ちにする。『コブラ』は『タイガー』達に救出された金髪男をバス・ルームでなめまわしたあげく、一発キメる
 波うつ黒髪のグラマー美女『ウイロー』はワシントン本部の男と一発キメ、その後、中国男とともに、『ウオリアー』に捕われる。
『ウオリアー』はCIA出身の元プロレスラーで、世界巡業したコネで犯罪組織を創立したんだと。
『ウイロー』は女子プロレスのビキニ・スタイルに着替えさせられ(もとはランジェリーだぜ)、中国男とのタッグで、インデイアン・コスチューム&メイクの『ウオリアー』に挑む。ちゅうか、これが『ウオリアー』の敵を処刑する方法だった
 間一髪、黒髪美女『タイガー』、ブロンド・セミロングのスーパー・グラマー『コブラ』、黒髪男、金髪男が助けに来る。波うつ黒髪のグラマー美女『ウイロー』は金属棒で『ウオリアー』の向こうずねをシバキ、ヅツキを浴びせて倒すのだった。」

ストーリーを追ってるだけで、脳味噌がくらくらユルんできた!!
爆裂巨乳美女テンコ盛りのスーパー・おバカ・娯楽大作です。はっはっは!!!

それでは、この素晴らしい美女のメンメンをプレゼンテーョンしましょう!!
ほとんどが『ペントハウス』並びに『プレイボーイ』のモデル出身という豪華さ!!
1、波うつ黒髪のグラマー美女ボス『ウイロー』
 この方、ものすごくワタシのタイプ!! 理知的でやり手ですご腕。クール。
 どこへ行くにも、ランジェリー・スタイルばっかし。
2、ちょっと目線にクセのある黒髪美女『タイガー』
 オフィス・レデイから、着替えのシーンであまりの爆乳にびっくし!!
 目のキツさがいいです
3、ブロンド・セミロングのスーパー・グラマー『コブラ』
 『踊子に化けて潜入』って、すげーオープニング。しかも、乳首丸出し。
 いかつい顔がナンですが、テーマ・ソング付プロモ・ビデオみたいなシーンもあります。
 戦ったら、一番強そうです
4、ブロンド裏ビデオ捜査美女『シャーク』(おそらく)
 出番はあんまりありませんが、美人です
5、ブロンド悪役美女『キム』
 これ、悪い女。
やたらに銃を撃ちたがる。下品。ビッチ。ある意味一番ステキ。
 なんと『ウオリアー』の愛人であった。

これだけスゴイのに、エロいとはあんまり感じません
Zカップ級爆裂巨乳がスゴすぎて構造的に無理があり、
『ニョタイ』というよりSFXみたいだからです。
『ゾンビ3』で、精薄息子ゾンビに喰い千切られる母親の乳房をどうしても思い出してしまいます。
それに、あんなにどでかいおっぱいにちょこんと乗っかった乳首って、はたして本当に感じるものなのだろうか、
という当然の疑問もわきます。

ですから、チチモロのシーンよりも、ボディコンやランジェリーでさっそうと歩いたり、銃撃したりするシーンの方が、
「おわ! かっこいい!」と盛り上がれました。



THE REINCARNATION OF ISABEL 1972
★★★☆
「500年前、魔女ということで、裸にされ木にくくりつけられ、胸に杭を打ちこまれ、火あぶりにされたイサベル。その後何世紀も、彼女(のミイラか?)には若い女の生き心臓がささげられる。現代、若いカップルが呪われた城に来訪し、住民達とパーティーをする。それから、女達は次々と吸血鬼の毒牙にかかる。女達は吸血されるとイメージの世界でハダカにされ、エクスタシーに達してしまうのだった。レスビアンもまたアリ。どうやら、この場に居合わせた人間全員が、イサベルを火あぶりにした村人の転生らしい。」

ジャン・ローラン監督作品です。
ここんとこ、お気に入りのジャン・ローラン監督です。
ハダカと血と絶景のジャン・ローラン監督です
シュールで退屈、唐突で美麗なジャン・ローラン・ワールドはここでも健在です。
ちゅうか、このヒトはこれしかできないのでしょう。

たとえば、なんかヘンだけどやたらスゴイ『レクイエム』や、
グログロエロエロな『殺戮謝肉祭』には唖然度を譲るとはいっても、
作風的にはまったく変わりません。
『ファッシネーション』や『レイプ・オブ・バンパイア』、『濡れた肉唇』、『呪われたレイプ魔』などなどと同じく、
(都会が舞台の『猟奇殺人の夜』はちょっと異色ですが。)
風光明美なヨーロピアン古城に、
絶世の美女とはいいがたいヨーロピアンにバタ臭いおネエオバさん達が、
惜し気もなくおっぱいやおなかをさらしまくり
極彩色ライトの違和感ありまくりの演出と、どよよんとした音楽、
睡魔の来訪を約束するストーリー展開とあいまって、
ヒプノティックな至福をもたらしてくれます。
これはもう、いい悪いの次元ではなくて、ひたれるかそうでないか、という受け手の性格の問題にしか過ぎません。

今回は、
アタマを包帯でぐるぐる(綾波レイか)、おっぱいの間にアナをあけられて張り付けにされた
セミヌードのミイラおばさんがこの物語のイコンであり、主題です。
どんなおっかないおばさんかと思いきや、実質上のヒロインでした。落差にビックリ。
その周囲で、まっかな布をひっかけたおじさんたちが、
若い女性をハダカにしておっぱいを全身を揉みさすりまくり、
心臓をえぐりだしてしまいます。
ラストには
女性4人が半裸奴隷にされ、縛られいたぶられるという(あんまり盛り上がらないけど)クライマックス!!
プラス、神経質躁病ブラウン・ヘアー美女(すげえ、マスカラ!)と金髪美女による
本題とまったく関係のない3Pシーンまであり、
ジャン・ローラン節、ここに極まれり、です。




THE SIDEWALKS OF BANGKOK
★★★☆
「リックという男が殺される。所変わってストリップ・クラブ。リックの恋人である小柄な東洋人の踊子エヴァ(おっぱいが小さい)は、リックに会わせてやるというブロンド女の誘いに乗って船に乗り、船員に体を売り、港に到着する。港では女ギャング男ギャングが待ち構え、リックが踊子に渡したブツ(麻薬か?)を奪おうと追跡する。実はそんなものはなかった。ブロンド女とエヴァは女ギャングにつかまり、エヴァはムチ打ちにされるが逃げ出す。同士打ちで男女のギャングは全滅し、エヴァは死んだはずのリック(単なる初老のデブ)に会う。ところがリックはエヴァを殺そうとし、逆にエヴァはリックを殺す。エヴァは愛するリックに利用されていただけだった。」

ジャン・ローラン監督の『現代アクション・ドラマ』(まさかやあ……………………)。
猥雑なバンコックの街がずうずうずっと描き出されます。
あれま!
しかしそれでも、ちゃんとジャン・ローラン監督しております。
アクションドラマにもかかわらず、そのタリラリランとしたヌルっちょい展開
船員にカラダを売り、貨車の中でレイプされそうになってまで(このシーン、意味あるんかい?)
再会しようとした恋人(でぶっちょでかっこ悪いオヤジ)に、
あっさりと裏切られるという貧弱おっぱいヒロイン『報われない愛』
そして、さらにはおなじみのこれ!!!
必然性のないハダカのテンコ盛り!!!
なにしろ、前半はストリップ・クラブが舞台なわけで、
ヒロインのストリップ・ダンスに始まり、黒人、ブロンド・ガールのストリップ、
おっぱいをおしつけるマッサージ、
とにかく、
ホンスジとはまったく関係ない
   ハダカ、ハダカ、ハダカ!!!
『死霊の盆踊り』ほど意味なしではないのですが、
それでも、なんだか、あまりの無関係さに心がなごみます。
果ては女同士のドロレス試合まであって、息つく間もなく風俗連打!!!
でへへへとしまらない顔のカップルやドロレスで興奮する現地客達のカットもしっかりある。

このバンコックという土地のいかがわしい様子が純ヨーロピアンのジャン・ローラン監督の眼には、
いたく興味深く映ったらしい。

後半、港から貨車ターミナル、大邸宅(純ポルノ映画でもロケした)のシーンに入ると、
ヨーロピアンな雰囲気が戻ってきます。
さんざん活躍した人達のほとんどが、あっさりと銃殺されてしまうはかなさもジャン・ローラン的です。
大年増の女ボスは別の作品でも似たような役で登場します。

世間の評価は圧倒的に悪い(あたりまえだ)作品ですが、
ワタシ的にはキライじゃない作品です。
現代劇というだけで比べれば、『猟奇殺人の夜』の方が何倍もスゴイですが。


メサイア・オブ・デッド MESSIAH OF EVIL 1973
★★★★
甘く退廃的なラブ・ソングをバックに男が逃げる。女が手を差し伸べる。ほっとする男。すると女がカミソリで咽喉に斬りつける!(本筋とは関係ないみたいです。)
 場面は変わって、閉ざされた場所での女の悲し気なモノローグ。追憶へと続いていく。美女Aが消息を絶った父親を尋ねて、怪し気な町へ車で向かう。途中のガソリン・スタンドで、すれ違ったトラックの荷台には首に傷のある死体がごろごろ(本筋と関係あるのか?)、スタンドのあんちゃんも血まみれになっちまう(本筋とは関係ないみたいです。)。父親の家につくが、消息はわからず。父親が画家なんで画廊へいくと、何故か盲目の奥さんがいて、その主人が父親を探している旅行者がホテルにいるという。でいろいろあって、旅行者であるイロ男と、愛人らしき美女B、同じく愛人らしき少女(あんまりかわいくない)の3人が、美女Aの家に押しかけてきて、4人同居になってしまう。イロ男は美女Aにちょっかいを出してくる。美女Bは焼きもちをやいて家出する。途中、蝋人形みたいな死体(美女Bは気づかない!)満載のトラックをヒッチ・ハイクするが、運転手がネズミを食ったために(本筋と関係あるのか?)下車。無人のショッピング・センターを彷徨し、生肉を食っている住民達にくらいつかれる。一方、少女は映画を観賞に行き、後ろに集った紳士淑女にくいつかれる。美女Aは父親に出会うがすでにマトモな人間ではなくなっていた。赤ペンキをひっくりかえし、青ペンキをアタマからかぶって迫りくる父親を、焼き殺す美女A。だが、美女Aも痛覚を失い、目から血を流すようになる。イロ男は少女を探すが、目から血を流す住民達に襲われる。途中、救いを求めてきた女がいたが、イロ男は言った。「もう、手遅れだ。」目から血を流していたからだ
 この土地には伝説があった。百年前、邪悪な宣教師がやってきて以来、月が赤くなると人々は獣になるという。
 最後に美女Aとイロ男はゾンビと化した住民に追われて海に逃げるが、美女Aのみ逃げのび、精神病院(?)に収容される。」

『ゾンビ映画大事典』の伊東和美氏推薦!
ゴアくてサイケでシュールでステキな映画です。
なんといっても、ビジュアルがいいです。
舞台になる海辺の館。さすがは画家の家だけあって、首のオブジェやら、雑踏のフォトコラージュやら(バス・ルームのが特にひでえ!)、意味もなく悪趣味なモノでいっぱいです。わざわざ赤だの青だのペンキをかぶって暴れる父親も一歩間違えるとギャグになるアブナイところで、画面に鮮烈さを加えています。
どこか虚ろな町並みも寂寥感をそそります。
オープニングの首斬りや、ガソリン・スタンドの殺人、死体のつまったトラック、目から血を流す大衆など、本筋とは関係ないショッキング・シーンが至るところに仕掛けられ、その最初と最後を美女のモノローグと退廃的な歌がかざっています。風景の原色な色彩やシーン曖昧さと相まって、この物語ははたして現実だったのだろうか、それとも精神異常者の幻夢だったのだろうか? と不思議な余韻を残してくれます。語り手の女性の美しさが目に心地よいのも特筆すべきでしょう。



ウインチェスター銃'73 1950モノクロ
★★★☆
「とある西部の村で射撃大会が行われた。商品は世紀の名銃ウインチェスター1873。流れ者のガンマンAが相棒と一緒に参加する。もうひとり、いかにも悪役というガンマンBが参加。ガンマンAがものすげー腕で圧勝。ところが、ガンマンBはウインチェスターを強奪、逃亡。ところが途中、ガンマンBはインディアン相手の武器商人にポーカーで負けてウインチェスターを奪われ、武器商人はインディアンにアタマの皮を剥がれてウインチェスターを奪われ、インディアンはウインチェスターを掲げたまま騎兵隊に撃たれ、偶然、ウインチェスターを手に入れたカップルのカレシは、ならず者のガンマンC(ルパン。世にクリソツ)に殺されて奪われ、ガンマンCはガンマンBに奪われ、ガンマンCはガンマンBを追ってきたガンマンAに撃たれ、最後はガンマンAとガンマンBの対決となる!!! なんと! ガンマンAはガンマンBの弟で、父親のカタキだった!」

いやあ、ネタバラしちゃった!
どうせ、あんまり観るヒトいないだろうから。
これって
ライフル銃版『仮面ライダー・ファイズ』
   (イコール) 『変身ベルト所有者変転物語』
ですなあ。
銃をめぐって次々事件が起こって持ち主が変わり、主人公がからんでいくという。
ムードがいかにも、西部劇してます。
見どころは冒頭の射撃大会。
3発撃って得点を競うのですが、ガンマンAもBもチョー名人でなかなか決着がつきません。
だんだん『快傑ズバット』の腕試しみたいになっていき、
最後は指輪に貼った切手を撃ち抜くという、アメージングなものになってしまいます。
しかし、なんでこんなヘンピな村にこんなスゴイ銃が転がっていて、
なんでまたそんな貴重なモノを賞品にしちゃうのかという、
基本的なナゾは残ります。
最初、「ははあ、これは腕自慢の凶悪指名手配犯人をあぶりだすための方便だろう。」
と読んでいたんですが、考え過ぎでした。

ジェームス・スチュワートという人が主演だそうです。
それ以外もみんな、主演級のいいツラ構えの役者さんばっかりです。
さすがは、ウエスタン。



聖闘士星矢 天界編序奏
★★★★☆
「数々の神々を倒したアテナの聖闘士達に天誅を加えようと、アルテミス配下の3天使がつかわされる。星矢はハーデスの呪いを受け、車椅子上で意識不明の状態が続いていた。アテネは聖闘士と地上の人間の平和のために、アルテミスの軍門に下り、贖罪のために血を流す。アテナを救わんとアルテミス・サンクチュアリに馳せ参じるお馴染み5人のブロンズ・セイント。だが、その前に天使達が立ちふさがる。」

まるっきり、聖闘士シリーズのお約束ストーリーですね。
「アテネのために俺達は命をかけて戦う! 
 燃えろ! 俺のコスモよ! 極限までに燃え上がれ!!」
ひたすら熱く、時には挫折してしまう星矢。
戦いの意味を問いながら、傷ついてゆく瞬。
躊躇うことなく、自分の道を切り開く最強の漢、一輝。
紫竜と氷河は今回は脇に徹しています。
星矢にアテネを託し、力尽きてゆくという。

なぜ、星矢ばかりにアテネが託されるのか?
今回の作品では、その理由が明かされているといってもいいかもしれません。
マンネリ進行の中、魔鈴さんの秘密が絡んでくるくらいが新趣向なんでしょうが、
やたら、星矢の立ち上がりに時間がかかり、テンポが遅く感じられるのが難です。
まるで、テレビ・シリーズののったりした流れを映画にもちこんでいるような。。。
しかし、その分、星矢の内面が明かされ、沙織に強烈な恋愛感情を抱いているのがわかります。
ある意味、恋愛映画で、他の4人はその介添え人といったところでしょうか。
ここだけ、デフォルメしやうのもどうかと思うけど、かつてのファンの現在の年令を考えると、
こうなっちゃうのだろうか?
個人的にはもっと、策略やアクション、敵の奇抜さや、どうせなら天使全員の過去のエピソード
なんかを求めてしまいますが。

『画』はめちゃくちゃキレイです。
背景の美しさ、色合い、息を飲むほどです。
それから、今は亡きゴールド・セイントや、ブロンズ・セイントの『あの人とあの人』も登場。
往年のファンをにんまりさせてくれます。



ゴジラ・ファイナル・ウオーズ
★★★★☆
「『人類の敵』ゴジラを南極に封じてから数年後。突如、世界各地に怪獣が出現する。出撃する地球防衛軍。その時、宇宙よりX星人が飛来し、怪獣を消滅させた。X星人達は地球人類に友好を求める。なんだか怪しいと思った主役陣はX星人の陰謀を見抜き、軍法会議にかけられていた海底軍艦『轟天』艦長を救出、精鋭部隊を率いて出撃、ゴジラを呼び起こして怪獣軍団に対抗させる!」

ゴジラ、最後の大奮闘です!!
人類の敵でもなく、ましてや味方でもなく、
立ちふさがるものすべてを、
ぶちこわして進むゴジラ!!
強い!! 強い!!やたら強い!! 
これぞ、大多数のファンが望んでいたゴジラ、荒らぶる鬼神の姿ではないでしょうか!!!
『地球』という自分のテリトリーを犯すヤツには容赦しない怪獣王!!!
ミニラが出てきて、いきなりファンタジー風になり拍子抜けもしますが、
集大成ということで許しちゃう。

人間キャラもステキ!!
格闘家外人演ずるタフな『轟天』艦長のかっこいいこと!!!
「おい若造(造反して司令官になったX星人アタマのこと)、地球について、おまえが知らなかったことが2つある。
ひとつはオレで、もうひとつはゴジラだ!」
それから、一見、やさ男だけど、その実、スーパー・ミュータント主人公、これまた、ハマってかっこいい!!!
「わたしは人間だ!」
頭脳派の首領を殺し、一気に文明壊滅に突入するX星人司令官の狂いっぷりもヘンでいい。
コイツ、ショッカーの幹部か?
ゴジラに配下の怪獣が倒されるたびに、滅茶苦茶オーバー・アクション。
一目でUSAゴジラとわかるイグアナの怪物が一撃でぶっとばされ、「やっぱり、マグロ食ってるヤツはダメだ。」には、爆笑しました!!!

ケイン・コスギの特攻もかっこいいし、洗脳ミュータント軍団にひとりで立ち向かう指令もいい。
そして、敵のラスボス怪獣、なんか見慣れないヤツかと思いきや、その実体は。。。
やっぱり、このヒト(怪獣)を抜きにしてはゴジラ映画は語れない!!!
前作では、日本人の味方だったけど、ヒール以外はやっぱり似合わない、最強の敵!!!

徹頭徹尾、お祭り騒ぎで、楽しい作品だったのですが、
心残りはゴジラの造形がなんか、ミレニアムなんかにくらべて(あれ、かっこ良過ぎか)しょぼいことと、
それから、ワタシのだああああい好きなヘドラちゃんが、あっさりやられちまったこと。



リディック
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「氷惑星に潜伏していたおたずね者の殺し屋リディックが賞金かせぎに狙われる。だがしかし、そいつを返り打ちにする。別の惑星の知り合いに会いに行くが、そこは宇宙の帝王に侵略されてしまう。リディックは帝王軍に捕われそうになるが、危ういところで賞金かせぎに捕まり、昔の女のいる囚人惑星へと連行される。そこはなんと朝日とともに、万物が炎上するという凄まじくスペクタクルな星だった。そこで女に会い、ひでえ環境をものともせず脱走する。帝王の配下が追ってくるが、返り打ちにして帝国に潜入し、帝王を倒す。」

このところのスタイリッシュなSF映画全体に言えることですが、観賞メデイアがテレビではなく、映画館の
「大画面だったら、もっと楽しいのに!!」
造りこまれた風景やCGの雄大な空間に入りこめず、やたら、情報量の大きい画面でキャラが小さく見えてしまいます
こった音響にしてもそう。
ストーリーを追うだけなら、どうってことないんだもん。このテの話。
結局、家庭DVD 観賞では、作り手の意図の何分の一しか楽しめないという宿命。悔しい!!!

はぐれ者ヒーローの物語なんですが、一番、興味深い設定が帝国軍の配下である、『ネクロモンガー』
スター・ウォーズ帝国軍のクローンに対抗ってか?
ネクロっていうからは、征服した惑星の人間を一度殺すのか? 
ゾンビみたいにして、不死の兵隊にしてコキ使うのか? 
『聖闘士星矢ハーディス編』みたいすね。
結局、ヒロインもその仲間に入れられちゃう! 
これほどヒサンな状況ってあるか??? 
しかし、あんまりごちゃごちゃした画面で主人公に感情移入できず、完全に傍観者という見方しかできないんで、
悲哀が伝わってこないです。
猛獣が襲撃してきたり、あたり一面が炎の地獄と化す囚人惑星からの逃亡にしても、
主人公が画面全体の情報量のわずかな部分しかになってないので、感情移入がしにくい。
他人事を横目でながめてヒマつぶしにしているというカンジです。
劇場で観たらまた、違うんでしょうけどね。




ターザン 1932
★★★☆
「探検家の父、娘、若い男の3人が黒人奴隷をいっぱいひきつれ、アフリカの奥地に象の墓場を探しにくる。男は娘に求婚するが、娘はパパコン(いいねっ!)で、のり気でない。一行は落っこちそうな山をこえ、カバとワニのいる川をイカダでわたり、犠牲者続出のためいやがる黒人奴隷達をムチでシバいて強行前進した。すると、『あああああああ、ああ(ひっくりかえる)、ああああああーーー!』のかけ声とともに白人登場。いわずもがな、ターザン!! なんと、出会いガシラに娘を誘拐、木の上に拉致! 最初は『なに、このヤバン人!』と抵抗していた娘だが、『やっぱり、スカシた文明人より、イカした野蛮人のがステキ!』とホレてしまう。ターザンは娘を父親のもとに返すが、若い男がサルを殺したために怒り、黒人奴隷(まただ!)を殺す。ターザンは若男に鉄砲で撃たれ負傷するが、ゴリラどもが娘を連れてきて手当てさせる。ターザンと娘は泳いだり、抱き合ったりしていちゃらくちゃら。しかし、娘はターザンと別れなくてはならない。パパをひとりにしてはおけないから(うるるん。)。泣きながらバイバイ。すると、今度はカラダを黒く塗ったコビト・フリークス達が(ピグミーのつもりかしらん?)が一行を捕虜にし、雪男のような怪物のエジキにしながら宴会する。すごい迫力! 主要メンバー3人以外(つまり黒人全部が)死んでしまう。娘のピンチに、おサルのチータがターザンを呼んで来て、アフリカ象の大群が暴走し、戦慄のクライマックス!!」

ジョニー・ワイズミラー主演。あの有名なターザンです!!
木から木へ、空中ブランコのように飛び移り、
『あああああああ、ああ(ひっくりかえる)、ああああああーーー!』
              のかけ声も勇ましい!!
この映画、あっちこっちでギャグにされているわりには、実際に観た人、あんまりいないのでは?
ブルース・リーの先輩とも言える(か?)あの雄叫びを、実際に耳にした人も、あんまりいないのでは?
やっぱり、原典に接しておかんと、語れまい!!
そういう意味では、記念すべき観賞でした。
それも、3才ムスメと。

感想。
けっこう、おもしろいじゃん!!

『キングコング』や『第3の男』や『鳥』なんかにしても、
この時代の白黒ってタルくてヌルくて退屈なのが多く、期待はずればっかだったのに、
これはよかった。
トロいはトロいけど、
カバさん、ワニさん、ヒョウさん、ライオン、バッファローにゾウさんと、
次から次へと走りまわって、サービス満点です。
この時代の観客にしたら、こりゃ野生の驚異だろ!!

動物フィルムの継ぎはぎで終わりかあ?
と思ってたら、トンでもない!
黒人コビト軍団の異様さに、ぎょっ!
ヒロイン達を板にのっけて、下で牙をむく着ぐるみ雪男怪物!!
頭上にいるコビト達が輪っかロープで
捕虜の首をくくり、急下降させ、雪男のエジキにする!!
その間中、大宴会コーラス!!
なんちゅう異様さだっ!
いかにも『野蛮な土人』。
今だったら、訴えられかねない。
当時の観客の血は凍ったであろう。

白色人類至上主義映画です。
黒人奴隷に荷物を背負わせ、ムチでシバき、あげく死んじゃうのは黒人ばっか。
行く手を阻むカバなんぞ、ばばんばん撃ち殺し
あげく、ターザン登場の時も『白人だっ!』ときた。
しかも、蛮族と知るととたんに撃ち殺そうとする。
自分達と同じ肌の色、文化を持たない者は同じ人間として認めないという。
この時代ねえ。。。
だから、動物大好きヒロインの心を野生児に奪われちゃうんだぜ、ロンドン野郎!

この翌年には、『キングコング』が上映されています。
『ターザン』と『キングコング』って、物語の構成はまったく同じじゃないかい。
主人公である『異邦人』のサイズが異なっているだけで。

文明男とヒロインが、異境(猛獣と恐竜の違いくらいだ)に行き、危険と遭遇しながら、野生児に出会う。
ヒロインの気持ちは、異境の野生児に傾き、文明男との間に対立が起きる。
『ターザン』のヒロインは異境に残って一緒に暮らすことを選ぶが、
『キングコング』は文明社会に連れて来られて、殺されちゃう。文明男の勝ち。
『ターザン』の風呂敷をうんと拡げて、
 めちゃくちゃにデフォルメしたのが『キングコング』だ
それにしても当時すでに、大衆は文明社会にうんざりして、『野生への憧憬』があったんですかね。



コナン&レッド・ソニア
★★★★
2部構成で合計90分です。
1、「コナンと3人の仲間が兵隊達の追跡を逃れ、山頂に向かう。偵察に行ったコナンは3人の獣人に捕われ、獣人が支配する国に連れていかれる。そこでは人間が獣人に使役されているのだった。」
2、「コナンとその一行は、レッドソニアという女戦士と協力して、悪い王様の手から魔法使いを取りかえす。」

コナンというとシュワちゃんが有名ですが、これはそうではありません。でも、なかなかガタイのいい役者です。
時間や規模からいうと、テレビ向けのドラマでしょうか。
そだとしても、なかなかよくできています。

どちらにも、むちむちぷりぷりの姉さんが登場します。
1、獣人の愛奴・。しかし、どうして、ケモノがニンゲンの美女をかしずかせるのだろうか。ジャパ・ザ・ハットもそうだけど。美醜の感覚ってニンゲンとケモノで同じわけがないではないか。(レイア姫はキレイでないが。)。
2、にはなんと、3人も出色女性キャラが出てきます。
 まずもちろん、レッドソニア・。長身でグラマラス、美しい赤毛(私の目からは、流麗なブロンドに見えるが)、赤いマントに赤い剣。まさに、ヒロイック・ファンタジーの女戦士、というよりも、女剣士と称するに相応しい美女。プレイメイトみたい。腕っぷしも強い。とはいうものの、コナンも含め、活劇シーンが良く言えば重々しく、悪く言えばえらいスローモーなので、強いか弱いかよくわかりません。生みの親を殺され、育ての親も殺され、悪い王様に復讐を誓うという役所です。
 次には、悪王様側の女戦士・。黒い髪に浅黒い肌、強くて悪くてこすからそう。これも、いいです。レッドソニアとの一騎討ちがないのが残念。なんか因縁があればいいのにね。ですが、結局、コナンとソニアは何かの運命で結ばれていると匂わせているので、3人再会した時の物語に持ち越されているのかもしれません。
 それから、途中で出会った蛮族のムスメキレイではないですが。コナンの仲間のコビトに一目惚れしてしまいます。ところどころで熱い思いをうちあけるのですが、その度に他のメンバーに笑われるという。

 最後にユニーク(ヒロイック・ファンタジーにはありがち?)なコナンの仲間を紹介します。
・口のきけないノッポの槍使い。メンバーで一番、誠実です。1話、2話とも登場。
・口数の多いコビト。自称魔法使い。ギャグ・メイカー。1話、2話とも登場。
・怪力デブ巨漢。1話のみ登場。
・東洋人の拳法使い。2話のみ登場。
 おそらく、1話、2話の間にメンバー・チェンジのエピソードがあるのでしょうね。




バイオデイザスター
★★★★
「政府の生物科学工場に、リストラされたオヤジが来て『オレをなんでやめさせるんだあ!』と大騒ぎ。おかげで、施設はぶっこわれ、全員死亡。オヤジは恐ろしい細菌に感染のキャリアーとなり、握手したものは即死する。細菌兵器の実験台にされ、妻子を殺された国連の調査員(大天才)が、対テロ捜査員(ブロンド美女で大天才)と力を合わせ、リストラオヤジの捜査に乗り出す。オヤジはコドモに会いに家に帰りたいだけなのに、あっちこっちで被害者を出す。幸いなことに二次感染者からは感染しないとのこと。ところが、対テロ操作員の悪辣上司は、オヤジをテロ組織の配下と決めつけ、あくまで抹殺しようとする。主人公の操作員は、リストラオヤジに同情し、なんとか助けようとする。」

重篤な急性呼吸器感染症が話題になった時にできた作品でしょうか。
話のプロットがいきとどいていて、なかなか満足度の高い作品です。
悪辣上司が、主人公の悲劇の真相をぽろっと口にしちゃうとことか、無理矢理に復讐する結末など、御都合主義的展開はみられますが。
『二次感染者からは感染しない』というあたり、ややものたりなさを感じないこともないですが、増殖しまくろうものなら、凡庸なリビング・デッド映画になりかねない。このくらい上品な方が、サスペンスやキャラの交流にはあっているのかもしれません。

この作品でもっともよかったのは、主人公をヘルプし、恋に落ちちゃう女性捜査員です。
すげーーーーーブロンド美女!! 笑顔がまぶしいい!! 
しかも、頭脳明晰で、ガンも使うという。
マイ・ノベルに登場する女性キャラみたいです。
調べてみたら、ナターシャ・マケストーンという女優さんで、あのリメイク版『ソラリス』のヒロインだった。
かなり有名な女優さんじゃん!!
『ソラリス』でも、美人だなあ! と思ったのですが、今回のくっきりしゃっきり美女の方が好みです。



キー・ラーゴ モノクロ映画
★★★
「キー・ラーゴというのは半島の知名。ここにハンフリー・ボガード扮する陸軍少佐がやってきて、戦士した部下の父親と夫人に会う。父親はホテルを経営しているのだが、ガラの悪い男達に貸し切られていた。実は彼らはアメリカを追放されたギャング達で、中もボスのジョニーは極悪非道のデブだった。露見した矢先に大暴風雨がやってきて、一同はホテル内に幽閉され警察官が殺される。その後、偽金の取り引きが行われ、大金を得たジョニー一味は逃げてしまった船長の代わりに、少佐に船を操縦するよう命令する。海の上で、少佐とギャング一味との決戦が始まる。」

ハンフリー・ボガード主演!!
ジュリーの
♪ボギー、ボギー、あんたの時代は良かったあー♪
で興味を持ったのですが、なんてことはない、
『シカメツラをした無愛想なオヤジ』
登場俳優すべてがこの時代の役者ってゆうか、
みんな人相悪くてアブラっぽいんで、もう誰でもいいです。
よく言えば、機転とクールな中に秘めた熱い心で、ギャングに牛耳られたホテルの一家を救という役どころ。
でもまあ、ワタシ的にはあんまりかっこいくないです。
それより、ボスのジョニー、『銭形平次』に出て来るワルイ親分てなツラガマエで、傲慢、不遜、小心者で往生際が悪いといういかにもの悪党。
あまりにいかにも過ぎて、こっちの方に好感が持てました。
この話のキモは
1、暴風雨の中のギャング団とのかけひき
2、船上でのギャング団とのたった一人での対決
なんでしょうが、なにしろ、時代が時代なもので、
ストーリー展開がやたらまわりくどくて、スローモー
予想通り途中で寝ました。
 



マレフィク 呪われた監獄
★★★
(宗血ゅーさんに感謝。)
「妻子のいる中年男、マッチョなおかま、精神薄弱男、初老の紳士の4人が、刑務所で同室となる。ただでさえ、ヘンな人々なのに、壁の中からヘンな本出現。伝説の魔術師が脱獄に使った本らしい。保釈金を払ってもらうつもりで、乗り気でなかった妻子のいる中年男も、妻に離縁され、息子が心配で脱獄を決意。本を食おうとした精神薄弱男は全身ばきばき折られて死亡。代わりにビデオ撮影マニアが入ってくるが消えてしまい、そんなヤツは最初からいなかったと言われる。一同は、本の紋様を床に書いて呪文を唱える。すると……。」

奇妙なお話です。
ホラーというより、不条理寓話のようです。
主人公の中年男の悲哀はまだ通常世界の範疇だとしても、ヘンな人達のヘンなエピソードでいっぱいです。
中年男の人形がいきなり動きだすなんてのはまだ、いいほうです。
豊胸したおっぱいを精薄男にくわえさせるマッチョおかま。
一番マトモそうに見えるのに、おかまにおかまをほらせる初老男。
本筋とはぜんぜん関係がありません。
そうして、監獄にもかかわらず、なんだかみんな自由に暮らしています。
スゴいと言えばスゴいシュチュエーション。名画座で集中して観賞すれば、感動したかもしれません。
しかし、先が読めないということは、緊張感を欠くことにもつながり、深夜ともなるとやたら眠くなってしまいます。
『本』の持つ魔力も、なんだか、いきあたりばったりでヘンですし、説得力に乏しいです。
それでもって、結末はわりとありきたりだったります。
結果、2回眠り、最初から巻き戻しました。



ビハインド
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「ヤクを横流ししていた若い女『ポー』が、売人にバレ、池の中に放り込まれる。病院にかつぎこまれ、一命を取り留めるが妊娠が発覚、されには幽霊につきまとわれてしまう。この池で殺された女がいて、その霊に祟られているらしい。ポーは調査の結果、池で自殺した妊婦の胎児が盗まれたことをつきとめる。」

アジアン・ホラーです。
サダコさんのような幽霊の登場や、胎児を取られて死んだ怨恨、また、不倫の結果の殺人と、
ジャパン・ホラーのテイストに近いものがあります。
ですが、描かれ方が、やっつけ仕事みたいにやたらドライで、ジャパポラのようなシンキ臭さが希薄です。
殺人事件の関係者がずるずると引っ張りだされ、以外な人物にまで及んでいくというサイコ・サスペンスの要素もあります。
だけど、このヒロイン、コドモが大切なら、ニンシン中にそんなにスパスパ、タバコすうなよな!



仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼達 映画版 2005
★★★★☆
「妖怪オロチを退治に行く響鬼と少年、しかし、響鬼は倒されてしまった。少年は責任を感じ、オロチに関する古文書を調べる。そこには、戦国時代に生きていた自分の名前があった。オロチは当時、大軍を率い、少女をひとみごくうとして要求していた。少年と2人の美女は、オロチを倒してくれる鬼を求めて、行脚する。鬼は計8人。だが、もっとも頼りになりそうな戦国時代の響鬼は少年の兄のカタキだった!」

同時上映の戦隊シリーズはテレビの拡大版なのですが、
毎年、映画版仮面ライダーの企画はスゴイよねえ!
『龍騎』では番組に先駆けて最終回!! (パラレル・ワールド・ネタなので、こんな企画が成立する。)
『ファイズ』では、近い未来、人類がオルフェノクによって絶滅寸前!!とか。
今回もやってます!
輪廻転生、鬼物語!! 
支援組織、『タケシ』の秘密もここにあかされます。
なんちゅうても、見どころは、
『仮面ライダー版 七人の侍』!!
個性豊かな『御当地鬼達』と、その人間体のユニークさです!!
よくぞ、やった、よくぞここまで!!
パチ! パチ! パチ!

メインはなんといっても、トリック・スターの歌舞鬼さん!!
明るく、ケバくて、とってもいい人、いい男!!
しかし、それだけで終わらないのがまた、スゴイところ!!
「いよっ! カブキ!」
必殺技! 「ゴウカケンラン!」

おっかしいのが、イブキさん!
なんとお殿様!! これがまた、おかしいくらいよく似合う!
いいのか、弟子のアキラが殺されてんのに!

それから、ザンキさん扮する? 凍鬼さん!
坊さんだ。
やたら、「ホトケが、ホトケが。」を強調したあげく、
ヘンシンしたら、シロクマだったああ!
おまけに武器はでっかい棍棒!
ばっこーーん!!

すごく好きなのが、ハバタキさん!
家庭を持って鬼を退職、子煩悩。
「オレは今は農夫だ! 鬼はやめたあ! 帰れえ!」
しかし、いいヨメさんだねえ。
「あんたが仕事の後に鬼の鍛練を怠ってなかったのを知ってるよ。
行っておいで。だけど、死なないでね。」
うわーーー、泣けてくるぜ!
タカにフルート、上空から攻撃だっ!!
「ここで逃げたら、嫁にドヤされんでな!」

ぶっとんでるのが、ニシキさん!
なんと、大泥棒! 打ち首かああ!
しかも、大坂出身でトラっていったら、タイガーズじゃん!
大地をはいずり、敵を討つ!!
しかも、必殺技が
巨大トライアングルで「いらっしゃーーーい!」
すごくヘン!!

タコにのって登場、キラメキさん! あ、墜落か?
名古屋出身、アタマがなんと! 金のシャチホコ!!
しかも、水中戦が得意って、そこまでやることないっしょ!! あはは!
武器は金のシンバル、がっしゃーんん!!

テレビと同じ、轟鬼さん!
あのさあ、
戦国時代って、エレクくトリック・ギターあったのかよお?
ビワとかにした方がよかったのでは?

ほら!
1度観ただけで、全員、覚えちゃった!!



呪村
★★★★
(宗血ゅーさんに感謝。)
「3人の女性、女教授とその学生2人(含むアイドル)が、『竜から村を救った赤い髪の鬼女』伝説の調査におもむく。村長の屋敷に泊まるが、倉の封印を解いてしまう。そこには、女の子の人形があった。襲いかかる呪い!」

ジャパホラで、これ以上ないくらいチープな造りなんですが、とても気に入りました。
諸星大二郎の伝奇マンガみたいで、心地よいです。

『いかにも』曰くがありそうな伝説の村、
「おまえたちは不吉じゃ! 帰れ!」と騒ぐ、
『いかにも』のおばあさん
きつい視線を投げかける『いかにも』の村人たち。
『いかにも』エキストラちゅう茶髪の青年が微笑ましいです。
だって、電話もない村なのに髪は茶色で『いかにも』セットしたてなんだもん。)
『いかにも』という倉があって(わざわざそんなアブナイところに泊めるなよ!)、
『いかにも』という封印がしてあって、
『いかにも』という人形があります。(しかし、オチに比べて小さすぎないか?)
ちょこちょこ登場する赤い髪の幽霊さんは、まったくコワくないです。
むしろ、かわいらしい。
しかし、この幽霊さんの年令設定はどうなっているのでしょうか?
アラはけっこうありますが、
ヘンに深刻ぶることなく、どこかほのぼのしているところがいいです。
犠牲者が出ているにもかかわらず。
主演のアイドルおねえさんも、年相応の今どきの娘を好演しています。



七年目の浮気
★★★☆
「エロ出版者に勤務する中年男(38才というが、どう見ても50代だ。)の妻子が夏のバケーションに行き、ひとり留守番になる。そんなこんなで、上の階にマリリン・モンローが越してきたから、さあ大変。禁酒禁煙の誓いはどこへやら、部屋に呼びこんであげくの果てにピアノ椅子の前で襲いかかり、深く自己嫌悪する。だがしかし、翌日もマリリンのことがアタマを離れず、もやもやどきどき。すると、マリリン、『今夜、ここに泊めて欲しいの。』とやってくる。」

なんちゅうても、マリリン・モンロー、すご過ぎ!!!
圧倒的な存在感!!!
まさに、スターの中のスター!!!
こりゃあ、世界中が熱狂するのがわかる!!!
話自体はコメディーで、うだつのあがらない妻子持ちの中年男が自制をキモに銘じながらも、美女の魅力にクラクラきちゃうおかしさを描いているのだが、ここでのモンローのキャラは、美人でむんむんセクシーで(ワタシ的には腕のぼよよんが気になる)、ちょっとオツムが弱く(これ、すげえポイント)、めっちゃくちゃ気のいい女性。男がどんなに醜態をさらしても、けっして拒むことなく肯定し続けてくれるという、まるで女神のような存在(ワタシ的には腕のぼよよんが気になるが)。これにゃ、男ちゅう男はクラクラしちゃうよなあ。そんな女性がいないかなあって。キャラを地でいってるのかどうか知らないけど、モンローはそういう幻想を与えてくれる。

この物語は一種の偶像神話物語ですね。恋愛を諦めたダメ男にも、妻子持ちにも、恋愛の夢を抱かせる。しかも、ありがちな身の破滅ではなく、現実を生きる力と確信を与えてくれて終わるという。そんなムシのいい話があるわけないと思いつつ、ついついつりこまれてしまう。
 モンローに一生を狂わされるほど魅了されたファンて、どれくらいいるのだろうか?
 ものすごい数じゃないのかな。それだけのことはあるもん。



スターウォーズ 「
★★★☆
たーたー、たたぁた、たあたあー、たたたぁー!!
「辺境惑星にある伯父の農場で働いていたルーク・スカイウォーカーは、ノッポ&チビのロボット・コンビと出会い、レイア姫のメッセージにより、ジュダイの勇者オビワン・ケノビに会う。ルークはオビワンに自分の父親もジュダイであったと知らされる。ルークとオビワンとロボット・コンビは、レイア姫が託した帝国軍の超兵器要塞デス・スターの設計図を、反乱軍の陣地に届けに行くために、ミレニアム・ファルコン号船長ハン・ソロと相棒チューバッカを雇う。途中、デス・スターに捕われるが、逆にレイア姫を救出、さあ、最終決戦だ!!

あまりに有名過ぎる一作目!!
低予算(?)にて、スーパー・メガ・ヒット!!
これ以降、スペース・オペラ・ムービーが巷に、溢れまくる!!
世間のことはよく知らないけど、当時『SFマガジン』で、『スターウォーズ過激派』なる一派まで登場し、
大フィーバーだった!!
同時期にヒットした『未知との遭遇』と並んで、一般人にもSFが浸透する。
それまでは、『エスエフ好き』っちゅうと、
今でいう、『ヘビメタ』みたいに、軽蔑されうる一握りの非日常人に過ぎなかった。
そして、ワタシは間違いなくソレに属していた。

ストーリー的には、アーサー王というか、ハリポタというか、王道中の王道。
フォースというのが、今になってみると大変、スゴイ概念だというのがわかる。
ワタシがロードショウで観た時には、『理の力』というわけのわからん訳だったが。
しかし、周囲の熱狂に対して、生っ粋のSF少年だった、ワタシはあんまし燃えませんでした。
だって、ノベルで体験したキャプテン・フューチャーやスター・ウルフや、
    ジョン・カーターの方がぜんぜんかっこよかったんだもん!!
当時のSF識者の評によると、この映画の優れたところは、
「SFガジェットとSFマインドを、おもちゃ箱みたいにまき散らした映像」
にあったのだそうだ。
宇宙人とかロボットとか宇宙船とかが単なる背景だけでも、これでもかとばかりに登場する。
しかも、それらが、長い間そこに実在していたような存在感をもっている。
昨日できあがったような、ジャパン製SFロケットなんかと違って。

『スターウォーズ』は当時のワタシからしてもあまりにベタ過ぎて、ハズカシイみたいなところがあった。
ノベライズを完読していた『スタトレ』の方が、はるかにわくわくさせてくれた。
レイア姫もぜんぜんまったくかわいくないオバさんで、
『フレッシュ・ゴードン』のおっぱい出しヒロインに完全に負けてたし。

「未知との遭遇』の方も、オバカな話でついていけず、
このワタシがSF映画で仰天するには『エイリアン』の登場を待たなくてはならなかった。



スターウォーズ」
★★★☆
たーたー、たたぁた、たあたあー、たたたぁー!!
「ルーク、ハン・ソロ、チューバッカ、レイア姫、ロボット凸凹コンビは、雪の惑星にて帝国軍の攻撃を受けていた。ルークはでかい雪獣にさらわれるが脱出、ヨーダに会えというメッセージを受ける。そうして、チビロボとヨーダ惑星につき、ジュダイの修行する。他のメンツは逃げ出した先の惑星で帝国軍に捕らえられた。ルーク助けに行くが、ハン・ソロは氷づけにされた。つづく。」

発端の『「』と大団円の『、』を結ぶ、つなぎのドラマです。
実は前後の作品はロード・ショーで観たのですが、これは今回、初めてです。
砂漠の次は雪ときた。
しかし、雪である必然性ってないみたい。そういう絵と、あの有名な匍匐戦車をやりたかっただけなのか?
物語的には、逃げてつかまり、逃げてつかまり、反撃なし、カタルシスに欠けます。
ただ、一説によるとマニアの間ではもっとも評価が高いとか、高くないとか。
ヨーダが登場するからかな。
ここで、ルークはダース・ベイダー自身によって、息子であることが明かされます。



スターウォーズ、
★★★★
たーたー、たたぁた、たあたあー、たたたぁー!!
「ルーク一行は、宇宙の悪党親分ジャパ・ザ・ハットに捕われたハン・ソロを救おうと乗りこんでゆく。奇策を聾して見事、救出! さて、帝国軍はニュー・ダーク・スターを建造中、壊すのは今しかない! しかし、惑星エンドアにシールド・システムがあり、そこをまずタタかんとダメ。ちゅうわけで、反乱軍は2手に別れ、ルーク達はエンドアに急行した。そこでもまた帝国軍の猛襲に苦戦するが、テディ・ベアのようなイウォークという種族に救われる。ルークは単身、皇帝とダース・ベイダーの待つ敵陣に乗りこんでゆく。皇帝はルークの暗黒面を目覚めさせ、軍門に下そうという計略であった!」

 オン・タイムで観た時に『」』が抜けていたので、オープニングでいきなり逞しくなったルークにびっくりしました。
 ライト・セイバーを手にするが早いが、ばったばったと敵をなぎ倒す!
 しかし、つっこみを入れるんなら、なにもあんな絶体絶命になるまで、タメなくてもいいのに。。。
 でもしかし、だからこそ、『見せ場』なんでしょうな。さすがは『最後のジュダイ』。
 エンドア、砂漠→雪→森林と、状況設定もいいですね。あの森林バイク、よくまあ落ちないものだ。レイアまで。
 そうそう、レイアも3本目にしてやっとSF映画のお姫様らしくなってきましたね。奴隷コスチュームもグッドです。
 ジャバとその一党がヒューマノイドでなくてよかった。
 でなければ、レイアはぐちゃぐちゃに犯されて、
 『スターウォーズ・ 』はフォースを持った混血私生児とルークの息子の対決になっちまっただろう。
 奴隷レイアにジャパの図って、エロくて妄想をそそります。
 でも、ジャパにしたら、姫って毛がなくて醜い哺乳類でしかないのかも。
 そういえば、配下のヒューマノイドにしても、やたら装飾過多な異星人が多かった。
 ニンゲンって、シンプル過ぎて容姿貧困な生物なのかもしれませんね。あの世界では。

 それから、イウォークなんですが、あれ観た時の感動ってのが、
「よくまあ、これだけ、フリークスを集めたもんだあ!」
 中に入っているのは、コドモじゃなくて、おそらく小人症役者さんでしょ。
 立ってるだけの中には、コドモもいるかもしれないが。
 おそろしくきめ細かい演技! 独特の動作!!
 みなさん、お疲れ様でした。

 最初の発表では、この後、さらに3本あるはずなんですが、だったらきっと、レイア&ハン・ソロのコドモ 対 ダーク・フォース化したルークのコドモじゃないかと思いますよ。ルークって相手がいないから、帝国軍の生き残り、たとえば皇帝の血縁にある娘かなんかがルークを色仕掛けでオトして、最強フォースの戦士を誕生させるとか。


ガルーダ
★★★★
(宗血ゅーさんに感謝。)
「地下鉄工事現場に怪しい空洞出現。そこから、『神の鳥』ガルーダ出現。どういうわけか、あらかじめ特殊部隊が配備されていて、ガルーダに因縁をもつ女性化石学者とその相棒も呼び寄せられていた。俊敏に飛行するガルーダは滅茶苦茶強く、また、女性化石学者の的外れな言動もあって、特殊部隊はほぼ全滅、ガルーダは地上に現れる。軍隊も歯が立たない。特殊部隊隊長と女性化石学者は最後の賭けに出る。

なんとタイ製の怪獣映画!!
それが、まさに、久しくなかった『正統派怪獣映画』!!
徹頭徹尾、心地よい緊張感が継続し、『怪獣映画』というものを満喫させてくれました。
地下より有史以前の怪物登場。なすすべもなく倒されてゆく特殊部隊、邪魔するヒロイン、最終対決。
使い尽されたフォーマットなのに、なんて気持ちいい!
ハリウッドでも似たようなヤツはゴマンとあるけど、こんなに気持ちいいのは滅多にない。
なぜか? 考察してみましょう。

1、ガルーダがいい!!
鳥みたいなんだけど、脳味噌のつまってそうなアタマ。飛翔するとデカイ翼、やたら長い腕、手足の尖った爪。
アメリカ系クリチャーとは一線を画す、怪異なる獣、『怪獣』!!
気持ち悪く、コズルそうで邪悪で、神秘的。第1期のウルトラ怪獣顔まけの存在感。
劇中では『神』として扱われていた。
コイツの前に特殊部隊が戦った『ナーガ(蛇)』、と対になる『ガルーダ』イコール『カルラ』。
腕自慢の隊員いわく、「これは神を倒すためのナイフさ。」
プロローグで古代生物にも言及し、特殊部隊隊員まで『神』としてあがめている。
通常兵力の力は一切及ばず、退治するには因縁まで使う必要があった。
しかも、『鳥』が『落下する』というなんとも皮肉な結末で。

2、特殊部隊がいい!
やたらものものしい装備で、たかが発掘現場にして「なんじゃこりゃ!」。
まだナニも出てないのに、大袈裟だなあ、と思っていたら、
過去、何度か異形神の出現があり、彼らはその抹殺専門チームだったという!
それぞれが一癖も二癖もありそうで、現場でタバコをスパスパ、妙にスタイリッシュだったり、
演技過剰だったりするけど、なかなかわくわくさせてくれる。
隊長がまた、ニヒルでクール。
冷たく口が悪いが、それは過去に部下を失ったため。
これ以上、絶対、犠牲は出したくないという信念のもとに不言実行、大活躍!!

3、女性化石学者とその助手のオトコ
ひとこと! バカ!!
ありがち! 普通はヒロインと「怪物を殺すな」科学者が別個にいるところを、こっちでは一緒にしちゃいました。
最初は、父親のエピソードもあり感情移入するんですが、後半、あまりに場違いで高慢なもんで、
イライラしてくる。これも、製作者の狙いっしょ!!
最後の最後まで、いじいじしてるし。そこに、隊長の見せ場が出てくる。よくできてやんの!

ああ、怪獣映画って、ほーーんとにいいもんですね!
怪獣に敬意を表した怪獣映画ってね!!



アナゴンダ2
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「長寿をもたらす蘭を採集しようと、製薬会社のスタッフがボルネオにやってくる。この蘭、7年に半年だけ咲くもので、タイムリミットは1週間。ジャングルの中の川を行かなくてはならないのだが、雨期で船を出してくれる船長がいない。ようやく、怪しげな船長と船員を雇い、オンボロ船でジャングル・クルーズ、だが、船は滝でバラバラになってしまった。かくなる上は歩かなくっちゃ!」

動物パニックというよりは、ジャングル・トレジャー・ハンティングものですねえ。
『アナゴンダ』(原題では複数系)はラスボスで、ワニやら、ヒルやら、いろいろ登場します。
あくまで利潤優先の悪役上司、人命尊重黒人上司、ナンパ医者、すぐ殺されちゃいそうでなかなか死なないやかましい黒人ガキ、黒髪年長美女に、金髪ヒロイン、加えて、過去のありそうな船長に、アジア系青年船員。個性豊かなキャラと、矢継ぎ早に起こる事件。ラストはお約束の巨大ヘビ責めとくる。
王道ストーリーではありますが、手堅く楽しませてくれました。



ターミネーター3
★★★★
(宗血ゅーさんに感謝。)
「機械と人類が争っている未来から、3体目の刺客がやってきた。そいつは未来の人類指導者の仲間達さえ、次々と暗殺する始末に負えない女性型アンドロイドだった。大ピンチの最中、主人公は偶然、幼なじみの女の子と出会う。当然、シュワちゃん登場!!」

こりゃ、爽快だああっ!! 
ノン・ストップ・ブチ壊しムービー!!
話のネタは『1』と『2』で、でそろっちゃったから、
ファンが注目するのは「今度の敵はどんなヤツなんだ?」
この一点のみ。
作る方もそのへんを心得ているから、
「剛腕マッチョの『1』、液体変身やさ男の『2』、
ならば『3』は女で、ハイテク殺人兵器の集合体といこう!!」
てなわけで、
ボディのどこでも兵器に変形可能、しかも、他の既存の機械まで自由にコントロールできるアンドロイドにしました。
『1』の「得体の知れないモノに対する恐怖」や、『2』の「アンドロイドと少年の心の交流』など、
余計な雑物は一切そぎ落とし、
ひたすら破壊に次ぐ、破壊の連続!!
なんという潔さ!!
普通だったら、女アンドロイドとシュワちゃんの間に、なんかこう、
敵ながらあっぱれ敵な関係が『芽生え』たりするのですが、
そんな艶気は一切なし!!
女アンドロイドは強すぎて、チラリエロリも必要なし!
(少し寂しい気もしますが。)
車を壊し、町を壊し、兵器工場を壊す。
とにかく壊し壊し壊し壊すだけという、徹底ぶり。
最後まで、これだけ! これだけ! これだけ!
もう拍手するしかない。

以下、つっこみです。
1、不死身のアンドロイド同士のガチンコ対決シーン、これ一番の見せ場なのはわかりますが、いくら現代の建造物にタタキつけてもコワレないとわかっている者同士が、それをやりあうのは、あんまりリアリティーがないんじゃないっすかねえ。トイレの壁とか。シーンとしてはめちゃくちゃ楽しめますけど。
2、変身可能であれば、シュワちゃんにバケてダマせば完璧じゃん。
3、あのですねえ、数日(?)前に自分のダンナを殺したアンドロイドを改造して、数年前のダンナと自分を守ろうって過去に送りこむよりは、もっと他にやるべきことがあるんじゃないでしょうか? ヒネり過ぎててすごく不自然だ。もしかしたら、未来において夫婦喧嘩があり、ダンナも奥様にプログラムされたシュワちゃんにやられちゃったとか。。。
4、敵が過去の人間を狙うんなら、
人間側はスカイネット破壊用のアンドロイドでも過去に送った方が早いじゃん!



バンパイヤ vs ゾンビ
★★★☆
(宗血ゅーさんに感謝。)
「謎の疫病が蔓延する世界で、アタマの薄い父と、スジばった娘がバンを走らす。途中、2人の娘を連れた母親に出会う。娘の1人が感染しているので、もう1人の娘を同行させてくれという。その娘の名前はカーミラ(って、やっぱ、吸血鬼だろ!)。一行はガソリンスタンドに寄るが、カーミラが店員を吸血した。そこで、怪しい黒髪の女がスジばった娘に護符をくれるが、黒髪女は謎の自殺を遂げる。
 ところ代わって、汚らしい老人が先の母娘と出会い、娘を連れ去る。娘は吸血鬼で老人に襲いかかるが、あっさりと返りうちにされた。老人は父娘と合流して、街に巣食う吸血鬼どもを退治しようとするが、すでにスジばった娘はカーミラの魔の手にかかっていた。(って、アタリマエだろ!)。」

考察すればするほど、不条理な作品です。
まず、世界設定なのですが、
吸血鬼だか、ゾンビだか、どっちだかわからないモノに牛耳られているはずの街が、
まるで何事もないみたいに日常しています。。
ガソリンスタンドは破格ながらも普通に営業してて、客も来る。
吸血鬼やらゾンビやらがそこいら中にいるはずなのに、客も死人を観て驚くだけの平常感覚がある。
周囲の道路には、普通に車が走っている。

医者もちゃんと往診してくれる。(えええっ? すげえ多忙なんじゃ?)
『薬草の調合』と称するヘンな液体を注射するけど。(そんなモノを血管にいれていいのか?)
ぶったおれた人を「原因不明だから、どうなるかわからん。」って、
 そんなモン、
吸血鬼になるか、ゾンビになるか、
どっちかしかないだろうが!!

この世界の状況説明も、よくわかんないナレーションのみで、実際、
どうなってんのかまるでわからん。
このおっかない状況に、吸血鬼と娘を2人だけにしちゃう父親もテッテイ的にヘンだ。
そのくせ、吸血鬼ハンターのような扱いである。
ヌケているのか、タカくくってんのか。

また、やたら『怪しい女性』がたくさん登場し、
(ええっと、スジばった娘と、魔女みたいなおばさんと、その吸血鬼の娘2人と、スタンドの黒髪女性。
『やたら、アングラ劇壇風』というカッコでくくれるが。)
エロチックなシーンもあるんだけど、残念なことに
決定的な『美女』っていうのがいない。
特に、被害者のはずのムスメは
スジばっているうえ、ガタイもガタイで、どうもエッチな感じがしない。
唯一、おっぱい出すのがコイツなのに!!
 なんともったいない!

でもって最後の方に、ちょこちょこ精神病院のようなカットが入って、
物語全体が、この娘の妄想とニオワせたりもするけど、どうもすっきりしない。
ジェス・フランコの名珍作『バージン・ゾンビ』のマネなのか?
はたまた、『カリガリ』のマネなのか?

『バンパイヤ vs ゾンビ』というタイトルのわりには、
ゾンビの扱いがあんまりで、中盤はただ倒されるためだけに2、3人出て来るのみ。
ラストになって、めちゃくちゃ唐突にどこどこ出て来て生肉食らうが、あんまりにも強引すぎる。
もしかしたら、最初はバンパイヤだけの幻想的なハナシを撮るつもりが途中で企画が変わり、
無理矢理、ゾンビのシーンをつっこんだのかもしれない。
ナニはともあれ、
先の展開のまったく読めないステキなC-Z級の作品です。


まいごになったら、ホームへ
ホラー辞典は、別館へ!!