続々・ホラー大好き!

平成16年12月9日更新

 前のメイン・パソコンがクラッシュして、100話くらい消えてしまった。

 『人喰い族』や『ハマー・ホラー・オムニバス』のBOX SETもあったのに!!

 それでも、メケずに行きます。

 

まいごになったら、ホームへ
ホラー辞典は、別館へ!!

エイリアンX 
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★☆

「数万年前、地球に隕石が落下。その中の緑の石を手に入れた者は、最強になれるという伝説がある。現代になって古代遺跡から発掘され、そこに記されたDNAのコードから生物を造ろうという研究がなされた。ところが、マッドな博士がその生物を解放してしまった。地下130階の研究所は全滅。そんなことは知らない女性破壊工作員が部下を率いて、生存者の皆殺しに向かう。そこで出会った怪物との死闘。」


 原題は、『クリエーチャー』。80年代にあったぞ、そんなSF映画。
 この作品、『閉鎖空間における近代兵器と無敵生物との死闘』という、『エイリアン』に始まったホラーSFの伝統を忠実に守っております。『王道』というべきか。アホウな若者達がローカル地帯でわけのわからんものに殺されていくという『死霊のはらわた』パターンと同じく、今や、ひとつのカテゴリーとして確立しておりますな。その他、各種ホラーの要素をいっぱいくっつけております。強い女性が主人公というのももはや定番だし。密室の地下構造なんてのは『バイオハザード』。遺伝子情報から造られた怪物っていうのは『スピーシィーズ』。コドモがわんさかっていうのも、どっかで観た気がする。『USゴジラ』か。怪物の造型は『四つ足のプレデター』。顔なんかそっくり。


 では、この作品の特徴はというと、怪物に飼い主がいること。自分のDNAを怪物に組み込んだ博士だけは殺さない。でも、このマッド博士、行動原理や動機がいまいちよくわからんままに死んでしまいます。悪役はもっとうまく使わなきゃ。これじゃ単なる気違いだ。他の主要メンバーがしっかり描かれているだけに、この博士、惜しい。もっと活躍させてあげたかった。

 主人公の女性が黒髪の東洋美女。これも最近ありがち。チャリエンのアレよりは美形。性格悪そうなところがいい。だがしかし、信頼する部下を失って泣くシーンもまたよし。『お約束』のラストの怪物との一騎討ちも、なかなかかっこよし。ムキムキでないしなやかなカラダもいい。露出度が決定的に少ないのも許せちゃう! 
 でもさあ、カイブツ、あれだけ煽っておいて、いざとなると弱すぎでないかい。
 透明になんのかどうかもはっきりしない。(このネタも『プレデター』だね。)


 でもって、あんな悪賢い上官がわざわざ現場に現れるかねえ。。。
 ラストのオチも「ありゃりゃ、だから何じゃい?」というマッタクの蛇足だったし。
 だいたい、ミッションが16時間という必然性があったのだろうか?
 中盤からまったく忘れられてしまい、エンディングで思い出したように再登場。
 このあたり、もうひとヒネリできたのではないだろうか。



 いろいろ消化不良もありますが、『エイリアン』系ネタが好きなワタシは安心して楽しめました。



テキサス・チェーン・ソー
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★
レナード・スキナードのコンサートに行くために、マリファナをキメながらトレーラーでテキサスを飛ばす若者。男3人女2人。途中、女の子を拾う。彼女は銃口をくわえて自殺。5人は保安官を探してはあちこち行くが、みつからない。会うのはヘンな人達ばかり。ついに保安官が出て来たと思ったら、もっとヘンなヤツだった。そうこうしているうちに、電ノコを持った男が若者どもを殺しはじめる。」

 あの有名なトビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』のリメイクです。この作品もまた、続編やらリメイクやら、バッタモンやらがいろいろ作られました。『悪魔のいけにえ』系というジャンルみたいですね。『13日の金曜日』、『ハロウィン』と並んでシリアル・キラーものの開祖でございます。
 じゃあ、『悪魔のいけにえ』の特異点はなにかというと、殺される側の恐怖やスプラッター描写よりも、極端なシュチュエーションや小道具を多用した『画』で生理的な嫌悪をもよおさせる点だと思います。元祖『悪魔のいけにえ』では、荒涼としたアメリカの田舎に出現した自損野郎で幕を開け、動物の骨や鳥の羽、ホコリだらけの廃屋、気違いじじいとそのファミリー、といった常軌を逸したシュチュエーションにうんざりさせられ、「待ってました!!」とばかりに鳴り響くチェーンソーの唸りは、一種独特の絶望的な『笑い』まで誘ってしまいます。公開当時の映画館、しつこいまでにチェーン・ソーの音が反復されるとワタシもワタシの弟も、他の観客も笑っていました。『死霊のはらわた』系スプラッターで生じる笑いと違って、作為的でない空虚でブラックな笑いでした。

 それでは、この『テキサス・チェーン・ソー』はいかがでしょうか?
 得体の知れないモノの転がっているボロ屋敷、そこいら中に散らされた血や肉片、冷凍室にぶら下げられた生肉(この中に隠れるスケスケノーブラの女の子、寒そう!!)、所構わずうろつきまくるブタやニワトリ、スケール・アップした『人間鈎吊り』、確かにこれはこれですごく不快です。ですが、低予算の原作に比べてゴージャスな作りなので、荒涼感は逆に薄められています。

 その分、出演者が揃いも揃って、最高に気色悪い!!
 こんな連中のいるテキサスの田舎なんか、絶対に行きたくないってくらいに。
1、しょっぱなの飲食店のおばはん。やなかんじ。
2、車椅子のオヤジ(手を借りるふりして、女の子のケツに触りやがる。おっげーーっ!)。
3、目つきと歯並びの悪いコドモ。
4、ようやく会えたと思ったら、性根も機嫌も最低の保安官。こいつが一番、やだ!
5、すげええデブデブのばばあ
6、マユのない母親。
 レザー・フェイスなんか登場しなくても不快系ホラー映画として充分成立しそうなメンツです。
 それから、オトコはどうでも、追っかけられる女の子のファッションがいいっす。
 へそだし、ノーブラで、ドブの泥を浴びてチクビがぽっちり。
 ルックスはそこそこなんですが、その方がリアリティがあるかも。





ゾンビハザード 死霊危険地帯
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★

「金を求めて廃鉱山に向かう6人の若者。ところが、この金には150年前に死んだ大悪人の呪いがかかっていて、盗まれるとこいつは復活してしまう。」


 以上で大筋は読めましたね。ちょっと『カリブの海賊』が入っています。
 このいかにも『ソンビ』+『バイオハザード』を無理矢理連想させる邦タイトルからして、チョーB級であることの証です。まるで80年代バッタモン・ジャンク。わくわく。内容もタイトルに相応しいステキにチープな作品です。テキは間違っても『ソンビ』ではなく、怨霊系です。顔はどろどろ、ウエスタン・スタイルで、凶器はツルハシです。


 出演キャラは、6人の若者。
 1、主人公格のマトモなカップル。
 2、欲のカタマリ男+セックス大好き女(へそ出しルックがステキ)。
 3、だらしない男+タカピーのバカ女(愉快なくらいタカピー)。
 なかなか笑わせてくれます。
 そこに、純朴美人の村の娘(へそ出しルックがステキ)が唐突にカラミます。
 そして、その母親がなんとまあ、ワタシの大好きなカレン・ブラック・アネゴなのです!
おばさんていうなあ!)。うれしいなあ。むちゃくちゃな扱いされてますけど。。。
 それから、まあ罪のなさそうなシェリフ。
 これでもう、ストーリーの細かい説明はいりませんね!!


 そんな物騒な廃鉱なら閉鎖しとけ!! 
とつっこみたいところですが、これがまた、御愛嬌でしょう。
 B級ジャンク・ホラーの楽しみを満喫できる好作品です。
 


勝手にしやがれ 1960
★★★
「金もないのに女にやたらモテる、くわえタバコのフランス人チンピラ。ニューヨーク女の尻を追っかけ、カネを探して歩き回ったあげく、警官殺しの罪で射殺される。」


 ジャン・ポール・ベルモンド主演。ジャン・リュック・コダール監督。フランソワ・トリフォー原案。
 ヌーベル・バーグ(なんじゃそりゃ?)の始祖として有名。
 ベルモンドといえば、犬神明(イヌガミ・アキラ)
 くわえタバコ。ちゅうわけで、タバコばかり吸っています。
 ベルモンド映画は、『恐怖に襲われた街』、『ボルサリーノ』なんかは観ておりましたが、あの頃になるともう、カンロクついちゃって、かっくいいですね。この映画ではほんとに安っぽいチンピラです。やたら説教臭いし。平井和正先生はこのベルモンドを想定してのだろうか。だったら、ゲンネリだなあ。


 モノローグ中心。ストーリーは、あってなきがごとし。ジャン・ローランよりもっとない。
 致命的なのは、女優陣がまったくキレイじゃないってことです。
 画といい、キャラといい、スタイリッシュなのは認めますが。
「ふぃーん。独特な世界にひたったあ。」という意味で、有意義な観賞でした。





ガンマー第3号 宇宙大作戦 1968
★★★★★
「フローラなる遊星が地球に接近。これを爆破せんと、使命を受けたA中佐が地球より、宇宙ステーション『ガンマー第3号』へおもむく。、『ガンマー第3号』の司令官はかつてA中佐とコンビを組んで働いていたB中佐だった。さらに、そこにはふたりの恋人(詳しい関係不明)だったC嬢もいた。(以上3人、ハリウッド・スターだそうです。)
 爆破成功。だが、服にくっついていた緑の液体が、増殖。
 あらゆるエネルギーを吸収して増殖しまくる『ひとつ目、電撃触手つき緑の怪物』になすすべもなく『ガンマー第3号』は占拠され、かろうじて生き残った人達は脱出する。」


キャストはオール外人、スタッフは東映、監督は深作欣二という前代未聞の作品。

実はこれ、ゾンビの人生に絶大なる影響を変えた衝撃作です。
トラウマと断言してもいいでしょう!


公開当時、小学校へ入ったばかり。
なんと、『東映ちびっ子まつり』の1本でした。
なんの免疫もなく大画面で遭遇したこの無限増殖生物の恐ろしさといったら、
          後年のエイリアンや物体Xなんぞの非ではない!!!
たまたま緑の水たまりがハネて、こいだけ増殖するんだから!!
しばらくはおっかなくて水たまりのそばに行けなくなりました。


 緑の血の1滴からでもどぼどぼ増えていくんだから、どちらかというと物体Xのノリですな。
 擬態はしないけど、それでも恐かった! 
 大きいのやら、小さいのやら、ふらふらうようよドロドロ、自分を傷つけて血を流し、増殖していくんです。
 キキーーー! と鳴いて触手でバン! 電気がびりびり、グログロの死体になってしまう。
 こっこっこっこわいっ!!


 「これでもかっ!」と新手のクリーチャーが次々登場する現在、それほどショッキングでもないのですが、なにしろ、あの時代であの年令、しかも大画面! ものすごい迫力でした。


 それ以来、生態系の大風呂敷したドグロ怪物のトリコになってしまいました。
 『エメラルド・グリーン』ちゅう宇宙怪物ものの長篇小説まで書いてしまったくらいです。イメージはこのフローラ・モンスターと『宇宙船ビーグル号』も入っていました。エログロ&タイム・パラドックスなんかもつっこみまくり、自分でも傑作だと思っています。

 さて、今になって観なおしてみると、やっぱり、テレビ画面ということもあって、怪物の恐さは半減してしまいますね。
 たくさん怪物モノに慣れちゃったというのもありますし。
 しかして、今回、感じいったのは『男の友情ドラマ』です。
 このA中佐とB中佐はどうもヒロインを巡って三角関係らしい。
 そして、かつては一緒に仕事をしていたが、B中佐はなにかヘマをやったらしい。
 『任務に忠実で自分を犠牲にしても遂行しようとするA中佐』と、『仲間の安全と生命を優先させるB中佐』は、ことあるごとにぶつかりあいますが。それでも互いのピンチには力を合わせます。
 信念のあり方は違っても、共に命を賭けて戦う男達の友情にはじーんときました。
 こういうのは、コドモ時代には二の次でしたねえ。





アンデッド 2003
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★★
「ある日、光とともに隕石が落下。当たった者は、不死身のゾンビになり人間の脳味噌を食らう。(お魚だってなっちゃうんだから!)そんな状況にあって、ミスコン優勝美女変人の武器屋臨月の女房をかかえた飛行機乗り、さらに、男女の警官がサバイバルせんと奮闘する。」

これ、とてもいいですね!! 深夜にひとりでコーフンしてしまいました!! 


まず、キャラがいい。


1、ミスコン優勝の経歴を持つ姉さん。きりりとした黒髪の美人。ムロン、主人公。
  だんだん、着衣が薄くなってゆき、水着ショットのサービスあり。
2、変人の武器屋。ものすげえシカケ武器にアクション。
  ほとんど、コミック・ウエスタン。ストップモーション乱発。
  唯一マトモな人と思いきや、やっぱりヘン。
3、臨月の妊婦。定番『足ひっぱりキャラ』。
4、そのダンナの飛行機乗り。アンチャン。
5、保安官男。弱虫のくせに見栄っぱり。職務に忠実というか、カサに着てる。でも、一笑賢明。いいアジ。
6、保安官助手、女。これも定番、おっかながりキャラ。
スーパー・ミクスチャー・B級ホラーのダイゴミ、ここにありってカンジです。
ゾンビホラー → 侵略ホラー → バイオホラー → 強引過ぎる結末
主人公達を襲うシュチュエーションもキビシイ。
隕石攻撃、ゾンビ軍団、猛毒酸性雨。逃げようにも街を囲むトゲトゲの壁。天空へ引きずりあげる怪光線。
そして、一番なのは主人公の女性が美女だってこと。
最初は逃げ回りながらも、だんだんたくましく強くなって、トンデモな結末へ。
これぞ、B級ホラーです。



THE RAPE OF THE VAMPIRE 1968
(採点苦悩)
「(ストーリー不明)」


 ジャン・ローラン監督の出世作で、ポルノ映画の併映に必要な30分ものを作るように言われ、そうしたところ、あまりに出来がいいのでもう1時間つけくわえたっちゅう。しかも、ヒットしたそうな。
 白黒。フランス語の台詞に英語の字幕。
 しかも、この監督らしくおそろしく緊張感に欠ける芸風で、途中で何度眠ったかわかりません
 4人の美女吸血鬼姉妹、その他にも美女数名。
 突如、ハダカになったり、縛られたり、剣で刺されたりするシーン意外はまったく記憶にも残らないというジャン・ローラン監督の面目躍如でございます。いかに好きな監督とはいえ、これはツライ。
 ストーリーはカンベン。。。
 専門書によると、「現代のフランスでアフリカから来た女吸血鬼と戦う精神科医の苦悩」ということなんですが。最初の30分で死なないはずの吸血鬼美女達がなぜか次々死んでしまって終わり、ってとこまではわかるのですが、後半、ナニが目的なのかわからないおっぱいまるだしの黒人女王とか、白と黒の服を着た2色のキチガイ・コンビやら、すっぱだかで踊りながら波にさらわれる盲目美女やら、すっぱだかで(またこれ)血をビンに溜めている美女2名だとか、尋常でないキャラが大挙登場するのですが、まったく関わりすらわからん!!



BLOOD THE LAST VAMPIRE (日本アニメ)
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★★
「アメリカの政府に(?)雇われたバンパイア・ハンター小夜。横田基地に救う吸血鬼を退治するためにセーラー服を着て、外人ばっかりの学園に乗り込む。彼女の武器は日本刀!」


 ある意味、衝撃的なアニメでした。アニメ画の描写もここまできたかっていう。
 背景が3D写真とどこが違うの? っていうほど見事!!
 そして、舞台設定。
 日本のようで、日本でないようで、主人公も英語が主。航空機の音が終始響き渡り、『日常的だけど異境』という違和感と懐かしさ。
 めちゃくちゃストイックで、現実離れした道徳感を持つ主人公。
 まあ、どっちが死ぬかの毎日じゃ、悠長なことも言ってられないけど。
 ただ、バンパイアを退治する武器が日本刀というのは、ハヤりといえばハヤり、スタイリッシュなんだけどもう少し工夫できないもんか。


 50分ほどの短い映像は主人公と3匹の敵の戦いに主眼がおかれ、タイクツはしないんだけど、バンパイアの生態系、存在理由、小夜の出生の秘密、そして、行動規範なんかも示してもらえれば嬉しかった。でも、これ連続ドラマなのかなあ? 続きがあるのかなあ?
 キーワードはアメリカ人エージェントの言った「彼女は最後のオリジナルだ。」、それに小夜自身の「わたしは人を傷つけることができない。」。この2つのセリフだけ。以上のヒントから世界を想像する楽しみはあるのだけど。





怪童丸
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★
「足柄山で叔父の兵隊に殺されそうになった金太郎さんが、源頼光に助けられ、武士として育てられる。なんと金時は女性。そして、頼光に心を寄せる。その頃、都では酒天童子という鬼の一党が暴れまわるが、実はこれまた女性。しかも、金時を育てた美女であった!」


 これまた、『画』的にすごいアニメーション
 モノクロの山の中から始まり、血のみ鮮烈な赤。
 都に入ってからはのどかなパステル・カラー。
 かと思うと、またも鮮烈の赤!! それは血と炎!! 


 ストーリーについては、むむむ。
 これってきっとちゃんと売れた原作マンガがあるんではないでしょうか。
 輪郭はわかるけど、四天王にしても、金時にしても、もっと立てば立つキャラのようで惜しい! 
 酒天童子の悪行や確執もなんとなく、イメージでは描かれているけど、キレイに流れていて共感しにくい。
 一番不満なのが、主人公である美女侍・怪童丸が
             ちっとも強くないこと!!

マクリントック 1963
★★★☆
「開拓時代の西部。腕も立ち、金も人情もある、大立者マクリントック。すなわちジョン・ウエイン。土地のみんなやインディアンからは慕われているが、役人からは嫌われている。
 離婚スレスレで別居していた見栄っぱりの妻が帰ってくる。ふたりの娘が東部の大学から帰ってくるから。父親は西部にいさせたい。母親はニューヨークに連れていきたい。
 ところがこともあろうに、ムスメは同級生である役人の息子と一緒に帰ってきた。キザで頼りにならないヤナ野郎。ママはともかく、パパの気に入るわけがない。そこでパパは娘を、雇ったばかりのホネのある若者とくっつけようと思った。パパはママともよりを戻したいけど、ローカルな揉め事ばかりで上手くいかない。」


300円のガムのおまけ!!
水野晴郎さんの解説画像付き!!
コメディーってあるけど、西部を部隊にした荒っぽいホーム・ドラマです。
大勢でドロの中の殴り合いあり、インディアンの暴走あり。
「敵対する男達も思いっきり殴り合えば仲良くなり、
     女は気が強いけど最終的には男にはかなわない。酔っぱらい最高!」
 古きよきアメリカ大衆の嗜好が伝わってきます。
 最初、これ、主人公の親分気取りが気にいらなくて、やだった。やたらエバるし、粗暴だし。 
 でも、中盤、ああ、こういうシンボルを描いているんだなあ、と見切ったところから面白くなりました。
 ドタバタ・コメデイーをクソマジメにやっているシーン多数。そいで、もってキャラも生き生きしている。
 パパが最初は軽蔑していたけど、ことあるごとに「なかなかヤルわい」と目をかけていく農夫の若者。
 コックとして雇われたその母親。実はこいつも思いっきり気が強い。
 羽飾りのついた帽子を被ってイカリ狂ってばかりいて、ちゃんと殴り合いに参加してドロだらけになる奥さん。
 パパが大好き、でも、ちょっと冒険もしてみたい娘。
 ダンスやバンジョー、特技を披露すればするほど情けなくなる役人の息子。
 ちゃっかりおかしい執事の叔父さん。
 なんでいるのかわかんないけど、いい味だしているコジキ。
 とんでもないオマヌケな台詞がウリのインディアン。
 職業差別、人種差別、
    そして、もっというと腕力賛歌の男尊女卑映画なんですが、
愛すべきキャラ達のおかげで気持ちよく笑えます。




猟奇殺人の夜 THE NIGHT OF THE HUNTED 1980フランス
★★★★☆
いきなり、全裸女性が2人。栗色と金髪。で、炎上シーン。金髪の方が若い男の車に救われる。彼女、何も覚えていない。でもって、セックスしまくり。金髪女を主治医と名乗る男が来て連れ去る。ブラック・タワーなる精神科治療室へ。記憶のない男女がうろうろしている。金髪女は黒髪女と仲良くなるが、部屋を出た隙に見捨てられたと思い、自殺。
 金髪女は栗色髪の女に再会し、一緒に逃げようとして、若い男(この時、金髪女はまたも記憶喪失)に電話。だが、再会した時には、すでに男の記憶はない。またもブラック・タワーに捕われ、『処理』されそうになるところを男に救われるが、主治医が邪魔する。主治医がいうには、彼女らの脳細胞は死滅し、死者と変わりないゆえ、救うためには殺すしかない。」


 このところ、大好きなジャン・ローラン監督作品
 フランス語の会話を英語の字幕で観るっちゅう離れワザだあ!!
 相変わらず、フランス女性のゴージャスなハダカが楽しめます。


 これ、一種のゾンビ映画じゃないでしょうか。それも甘く切ない。
 『殺戮謝肉祭』の時もそうだったのですが、ジャン・ローラン監督は登場人物に『リビング・デッドでないゾンビ』という悲劇を与えるため、奇病にしたり、脳障害にしたりします。
 この映画の場合は脳障害のせいで「ついさっきのことも忘れ、虚ろな目でふらふら歩き、理性まで犯されると苦しみながらも殺人を犯す」、つまりは、死体でないことを除けばリビング・デッドと変わりません。栗色の髪の女性は金髪の主人公の名前も思い出せず、記憶が甦りかけて逃亡したところを撃ち殺されてしまいます。金髪の主人公は、愛しあったばかりの青年すら思い出すことができません。こっち側にいる者と、あっち側へ行ってしまった者との『報われない愛の物語』です。エロ・グロに哀憫をこめたものがなしい『画』はジャン・ローラン監督の独壇場です。いいなああ!


キング・ソロモン 1937白黒
★★★☆
「アフリカ。主人公の狩猟家は宝探しに燃える父娘に出会い、同行を志願される。無理矢理。
 途中で出会った牛車から、キング・ソロモンの宝の地図が出てくる。牛車で生き残った黒人召し使いも主人公と行動を共にしたがる。
 その夜、娘の父親は宝を求めひとりで出発。娘と黒人は追跡を要求するが、主人公は無視。すると、主人公の友人の退役軍人も登場、結局、主人公は宝と娘の父親を求めて砂漠を横断することになる。楽園のような土地で土人の一族に会う。黒人召し使いはなんと追放された王の息子だった。で、土人同士の争いに巻き込まれ、最後、秘宝は火山に飲まれる。」


 水野晴郎氏による解説が懐かしい、300円のガムのおまけ!!
 いい時代になったものです。


 このお話ですが、ハガードという作家のアラン・クォーターメンという冒険家を主人公とする一連のシリーズのひとつが原作です。狩猟家というのが、アランさんです。映画の中では主人公っていっても、ヒロインは別の人とデキちゃうし、サエませんねえ。黒人の方がよっぽど活躍しております。
 アラン・クォーターメン・シリーズは何冊か読みました。
ウリは『 秘境 + 土人のケンカ + 美女 』です。
 美女はいきなり誘拐されて女王にされちゃったりする神秘的な女性だったりするのですが、80分という潔い時間の関係か、この映画ではそこまで描かれておりません。単なる父親思いのオテンバさんというところですか。
 さすがに年代もののダルい話で、ピンチになるといきなり皆既日食が出てきて、原住民が怯えるというスーパー御都合主義が原作通りに貫かれています。黒人さんがいきなり歌い出してミュージカルになってしまうシーンもあります。「最後のタカラはたいしたことなく、しかも、失われてしまう。」というフォーマットは現代のトレジャー・ハンティングものに通じています。


EMBRACE OF THE VAMPIRE
★★★★
「場面は中世の野原に泉。男女が愛しあう。女が馬で去ると、フンドシ美女が3人!!!! 
おっぱいびよよん!!! 男にくらいつく!!! (うらやましい!)
時代は変わり、女は転生したらしい。カレシもちゃんといる。美女に食いつかれてバンパイヤと化した男が、転生した彼女につきまとう。」


 監督はANNE GOURSAUDということです。なぜか、ジャン・ローラン監督で検索したらありました。
 ストーリーからしたら、まるで、コッポラの「ドラキュラ」まんまなのですが。
「耽美な映像」、「美麗なヌード」、「報われない恋」というキーワードからすると、どうやらジャン・ローラン監督の変名のような気もします。
 なにしろ、カメラとカットが美しい! 
 ヒロインは寺院のようなハイ・スクール・ガールで、黒人と金髪、2人の悪友女とパーティーに参加したり、コワレてナンパしちゃったりします。そこにバンパイヤカレシが登場して、吸血します。セクシュアルな映像美!!


 ところが……、問題のヒロインって、どう見ても冒頭に登場するフンドシ美女達にルックスが劣ります。楚々としたところがヒロインたるユエンなのかもしれませんが、精神的にも強靱とはいえないし。
この女のどこがそんなにいいんだろ? 
 これがこの映画の最大の欠点ですね。





魔界転生
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★
「天草四郎が復活、時代のツワモノを魔界衆として復活させ、世を混乱に貶めようとする。それを柳生十ベエが阻止する。」


 最近のヤツです。有名な若手俳優出演らしいですが、よく知りません。
 チバちゃんとジュリーのが強烈で、石川賢のグロ満載のコミックスの後なので、さすがにインパクト不足は否めません。
 だってえ、十べえがフツウのヒトで、魔界衆もどこどうが強いのかわかんないだもん。
 肝心の武蔵もトウトツに出てきて、すぐ死んじゃうし。
 大将の天草四郎からして妖艶でなく、かと言ってべろびよするでもなく、虐殺された3万人の怨みを背負っているにしては、圧迫感に欠ける。
 まあ、現代的な時代劇でんなあ。
 それなりには楽しめるんですが、わーー! とか、うごーーー!とか、血が燃えるまでには、至らなかったです。



タイタンの戦い
★★★★★
「ゼウスの息子ペルセウスが王女アンドロメダに恋をし、彼女がクラーケンの餌食になるところをペガサスに乗って登場、メデューサの首で退治する。」


 超名作!!
 ギリシア神話神々が集結!! 楽しい!!
 こんところ、コンピューター・グラフィックのチープな画像ばかり観ていたため、朴訥なモデル・アニメーションの新鮮なこと! 
 特に、下半身がガラガラ蛇のメデューサ、もとは美人だっただけあって、えらくまたかっこいい! 
 こういう映画には、あんまりつっこむ余地がありません





13ゴースト
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★☆
「しょっぱなから、凶暴強力な幽霊狩り! 死傷者続出! ガラス・ケースに収納!
お話し変わって、父母娘息子の幸せそうな四人家族。火災があって、母死亡、家消失。すると突然、遺産相続の知らせがあり大喜び。ところが、そこはハイテク幽霊屋敷だった。」


 冒頭の幽霊対戦、すごい迫力! 
 続きを期待させたところに、べったべったのホーム・ドラマ。
 古代技術か近代科学かわからない「ヘルレイザー」のパズル・ボックスのような豪邸。幽霊を観れる眼鏡。
 「ヘルレイザー」の魔道士みたいにスタイリッシュな幽霊達。
 感情移入しにくい、イカさない主人公達
 ・血まみれおっぱい姉さん幽霊と風呂を一緒に入る寸前だった、発育のいい娘。
 ・マジにやってのか、おちゃらけてんのか、しきりに家族愛を強調するオヤジ。
 ・可愛くないコドモ。
 「べつにどうなったって、知ったことか!!」 という、投げやりな気分にしてくれます。


 あのお、これって、ナニを狙って造った映画なんでしょうか? 
 家族向けにしてはエグいし、ホラー・ファン向けにしては、いやみなくらい『愛』が強調されてるし。
 無理矢理なブラック・ユーモアを狙っているフシもあるし。なんか中途ハンパだ。
 オヤジがまた、いかにもシロウトっぽくなく、風格あり過ぎ。
 ビンボウというわりには、ちゃんと子守りの黒人おばさんまでいらっしゃる。
 そりゃ、犠牲者の数合わせ+最期の意外ながんばりのために必要性は認めるけど、やっぱりどうも不自然すよお。
 スタイリッシュな幽霊を12体並べるというのは、楽しい趣向なんですがあ……。
 テキの最終目的もなんか、シカケの割にしょぼいし……。





超人ハルク
★★★☆
「マッドな科学者が自分を実験台にして研究し、コドモ(主人公)ができた。主人公は両親が死んだと知らされる。そして、自分も科学者になり事故でガンマ線を浴びてしまう。主人公には恋人がいる。恋人の父親はなんと、主人公の父親と敵対していた軍の司令官だった。主人公の父親は実は生きていて、化け物犬で恋人を襲わせる。主人公はハルクに変身!! 戦車だの、ヘリコプターだのを相手に大暴れ!」


 緑の巨人。それもすべてコンピューター・グラフィック。
 って、これまんまシュレックじゃあああん!
 マンガだよ、マンガ!
 ぴょーん、ぴょーん!! 飛んで、ぼっかーん! ぐっちゃーん!!
 まるで、プレステのゲームみたいです。
 ハルクの身長やジャンプ力の設定が、途中で変わってるような気がするのは、ワタシだけでしょうか?
 なにしろ、ハルク、強すぎ!!
 まあ、それが気持ちいいところでもあんですが、着ぐるみ怪獣に慣れた目には、なんか軽いなああってカンジ。


 ストーリーも平板で、しかも煮え切らず。ユルイ
 恋人の存在感が薄過ぎ。ラブ・ロマンスも不完全燃焼。
 「恋人が悪人に捕われ、そこへ勝てる望みのないまま、傷ついたヒーローが助けに……。」というのを期待していました。
 うんざりするほどクサいパターンだけど、一応盛り上がるじゃん!
 出生の両親の秘密もあんまりアタリマエだし、生きていた父親の行動論理もいまいち見えないし。
 でも、逆にそんな『ナマユルさ』がこの映画のアジかもしれません。
 すべては後半の大アクションのための伏線に過ぎなかったのでしょうか?


 ウチのマダムが「どんなに巨大化してもパンツが破れないって、ヘン!」とつっこんでいたが、
      それは言わない約束だって!!





奇傑ゾロTHE MARK OF ZORRO 1920年アメリカ映画サイレント
★★★☆

「時は19世紀。悪い政治家や役人、軍人に苦しめられるカリフォルニア。
ゾロと名乗る人物が民衆の味方として立ち上がる。
牧場主の美女に、悪者軍人の手が迫る。そこへゾロがチャンチャカカーン!
アクションあり、ドタバタあり、ロマンスありの大冒険活劇!!」

 ダグラス・フェア・バンスクという人がゾロです。
 今見るとトロいのですが、当時はこれウケたんでしょうねえ。騎兵隊に追っかけられて塀を超えるわ、2階家の屋上にヨジ登るわ、窓から窓へターザンするわ。すげえアクションの猛攻!! まるで、ドリフの『全員集合』みたいでもあります。フェッシング剣の殺陣もすごいすごい! 額に『Z』マークを切っちゃうというのも、笑えますが。まるで、これ、ディズニーのアニメだよん!


 ヒロインは、クラシックな美女。どことなく、ワタシの嫁さんに似ています。(マーガレット・ト・ラ・モットさん)。
 肝心のゾロですが、正体は両家のぼんぼん。ドン・デイエゴ。イヤミで猫背で風采のあがらない、髪型のおかしいオヤジ。
 変身前のゾロがいやったらしくヒロインとお見合いした後、ゾロがいきなり現れ、あの手この手で求愛というのがマヌケでおかしい。
 前半、こんな調子のコメディでかったるく、後半、大活劇!! 
 そして、ラスト、この程度の戦闘で『正義の勝利』かよっ?!
 というゆるい状況のままで、ハッピー・エンディング。
 古き良き時代のエンターテイメントです。




ザ・リング
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★

「4人の若者が別の場所で同時に死亡。(オルフェノクによる殺人かあ?)女性ジャーナリストが、彼らの観たというビデオ・テープを追う。彼女も子供も、カレシも観てしまう。死ぬまで1週間。映像の断片から孤島の馬牧場へ行く。」


 あまりにも有名なこの作品!
 原作は、「ホラー・ビデオ + 不幸の手紙」といういかにも一般ウケそしうそうなネタに、整合感のないオチをくっつけただけの、困った小説ですね。ワタシは大嫌いです。
 邦画にしたところで、エキサイトメントもカタルシスもなく、情緒でべとべと。ジャパホラのつまらなさを再確認させる作品でした。ワタシは大嫌いです。あのさあ、画面からオンナがぬっと出て来るシーンて、そんなにコワいんかい? ワタシには理解できません。


 このアメリカ版はずっと楽しめました。
 まず、しょっぱなの金髪姉ちゃんがいい。主人公の金髪姉ちゃんも、ヘンに湿っぽくないのがいい。ワビサビや細やかさに欠けるのが洋モノの悪いところですが、この作品は逆にそれが原作の欠点をカバーしています。軽いタッチのオカルト・ホラー。ロケーションもきれいで、爽快感さえあります。しかし、あいも変わらぬラスト・シーンだけは、もっと工夫して欲しかったっすよお。





死霊のしたたり3
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★

「死体蘇生薬を発明したハーバード・ウエスト。彼が刑務所に入れられていると、新任の医師が就任してくる。13年前に、ハーバードが甦らせた死体に姉を殺されたハワード・フィリィップス(って、まんま、ラブクラフトの名前じゃん!)である。2人は協力して死体蘇生薬を造る。好色で性格の悪い刑務所長に、ハワードの恋人が殺された。2人は彼女を甦らせる。死んだ刑務所長も甦らせる。囚人も大挙脱走し、刑務所内はスーパー・パニック!」


 という華々しくも楽しいお話です。
 第1作目からの、原色、蛍光、エロ、グロ、スラップスティック・コメディーという路線は外していません。
 安心して楽しめます。あのブキミな蘇生注射液も復活!


 復活した死体が狂暴化するのを防ぐために、ハーバード博士は生体から抽出したプラズマを注入し、より生体に近付けようとします。ところが、悪徳刑務所長から抽出したプラズマを美女に注入したからさあタイヘン、自分をレイプしようとした囚人を片端からブチ殺すという胸のすく大活躍を見せてくれます。こういうシュチュエーション大好き!
で、勢い余ったこの美女、どういうわけか、いきなりボンテージになって、恋人のハワード君も、ぼこぼこにしちゃいます。それも、大股拡げて馬乗りになって。いいわあ! こういうの! ぞっくぞく!
 このシーンだけでも、「あー、いいもの見させてもらったあ!」という満足感に酔えます。




青ひげ 1944 アメリカ作品 モノクロ。
★★
「舞台はパリ。若い女を殺して、セーヌ川に投げ捨てる『青ひげ』なる殺人鬼出現。
主人公であるヒロインは友人2人と評判の人形オペラに行き、人形造りの紳士と恋に落ちる。
紳士には愛人がいたが、新しい恋人に怒った愛人は殺される。
彼が青ひげだった。と、ミもフタもない。
青ひげ被害者の肖像画が警察に発見され、画家を探るため、ヒロインの妹が囮捜査に参加する。
が、殺される。ヒロインは自分の縫った手袋(?)が凶器に使われたため、青ひげの正体を知り、対決する。
そこで、青ひげの悲しい過去が明かされる。」

ひとことで言うと「芸術に旬した純情青年の悲劇的ラブ・ロマンス」なんですが。。。
どうも、先が読めてしまい、あんまり楽しくないです。
すぐ恋に落ちちゃういかにものヒロイン(他のオンナはみんな可愛くない。)や、
いかにもの悪徳画商。ヒロインの心理もイマイチよくわかんないし(無理がある?)
どうしたら、そういう風にラブれるのか、ワタシの感性では共感不能です
また、この青ひげ、生まれつき怪力なのか、暗殺術でも学んだのか、ものすごく強!い! ショッカーの改造人間みたい!!
被害者を鋭器も使わず、瞬殺してしまいます。ヤサ男のくせして。
納得いかないことばかりです。


一緒に観賞していた中学生の息子が、台詞と字幕を比べて「英語の勉強になった!」と喜んでいました。


インプラント
(宗血ゅーさんに感謝)
★★☆

「幼い時に宇宙人に肉体の中に何か埋め込まれる。恐怖。
同じ体験をした仲間に出会うが、ひとりひとり消えてゆく。
最初はないと思っていた『インプラント』の傷跡が、出現。
主人公も消えてしまう。」


夜がこわい! という人の解釈ですね。
しかも、この女主人公はトラウマも背負っています。
幻想か現実かわからないまま、最後まで物語は進みます。
原因とか、原理とか、何の説明もなされません。
ディテールを探すよりも、主人公の恐怖を共有すべき映画でしょう。
うーーん、しかしあまりにツカミがなく、残尿感が。。。





インベイド
(宗血ゅーさんに感謝)
★★★☆
「ロシアの原発を宇宙人が占拠。ここには核弾頭と核燃料があり、地球を吹っ飛ばせる。
かつて、宇宙人を退治したリーダーと女性2人を含むプロフェッショナル・チームが、解決に挑む。」


なかなか錬ったハナシです。
チームの力関係とか、人間関係とか、事件に対して生じる感情とか、うまく作ってあります。
対宇宙人用の兵器とか、宇宙人の生理機能に即した退治のしかたとかの造りも、ウマいです。
宇宙人も、人間に化けたり、壁をすり抜けたり、強力な武器を持ってたりして、なかなか手強いです。
人間に化けるというのが、ミソですね。いろんなシュチュエーション・ドラマが生じてくる。


しかし! これだけ、状況を盛り上げておきながら、
まったく、
緊張感がありません!!

これには、まいった!
なぜだ???
1、ひとつには、プロットすべてがすでに使われ尽していて、
新鮮味がまったくないってことがあげられます。
それに、宇宙人を擬人化し過ぎちゃって、コワイというカンジがしないのです。
革ジャンのブロンド娼婦の格好を愛好するというのは、ビジュアル的には大歓迎なのですが、
説得力には徹底的に欠けます。


2、地球破壊の動機が「ダンナの復讐」。宇宙人にしてはアカ抜けない。
日本の『グランセイザー』のドラマの方が、はるかに上をいっています。
それに、地球破壊方法がコレだたったら、宇宙人でなくてテロリストでもいいじゃないですか。
起爆装置と核弾頭をしっかりリード線で結んで。マメなヤツじゃ。
時限装置までつけるってか? 自爆テロじゃ、ダメなのか?


3、メンバーは男3人、女2人。最後に加入したのが科学者の姉ちゃん。
開始当時は、戦闘プロフェッショナルの他のメンバーからケナされるのですが、
最後にダレが生き残るか見えちゃいますよね。


4、通常の銃器が効かないとわかっていながら、なんで、コレでしか攻撃しなんだろうか? 
もっとマシな攻撃方法は考えつかないんだろうか?


5、気の早い大統領がミサイル攻撃命令を下した! さあ、大変! と煽っておきながら、早々に解決してしまいます。
宇宙船のレーザーが暴発するとか、もっとストーリーにからめることはできなかったんだろうか? 
でないと、意味がないぞ。

『エイリアン』系 でm典型的ですね。
目新しいといえば、宇宙人がわざわざテロリストの手法に出たということでしょうか。
しかし、それじゃ、宇宙人をもってくる必要がないんじゃ?
楽しめはしましたが、もっとやりようがあったのでは? という印象が拭えません。
ラストの「ラブ・シーン、あ、また仕事?」にしても、あまりにありがちでツラいものがあります。




サラマンダー
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★
「ロンドンの工事現場より、サラマンダーが出現し増殖する。人類はサラマンダーを倒すため核兵器を乱用し、自滅した。
生き残った人々はシェルターの中で、サラマンダーの脅威に怯えながらくらしている。
ロンドンでの最初の発見者(主人公)が指揮するシェルターにアメリカ兵団来訪。
力を合わせて、一匹倒す。アメリカ兵団は繁殖の要である『オス』を倒すために兵を募る。
一時は仲たがいする主人公と米兵のリーダーだったが、共に仲間を殺され、協力してオスを倒す。」


『今時の怪獣映画』なので、B級だと思ったら、すげえA級ぽい。
近未来人類絶滅近い社会。
『ポストマン』なんかのノリですね。
熱血指導者主人公と非情な軍人サブ主人公が出会うあたりから、どきどきします。
『敵か? 味方か?』と。しかし、大方の(?)予想通り、
「方法や信念は違うが目的は同じ」という男の友情物語でした。


主人公は怪物に母を殺されているのですが、軍人の方の過去がイマイチわからない。
やっきになって戦う動機も。
軍人の誇りというだけなのか?


サラマンダーの描き方がいかにも欧米的です。
『デカくておっかない単なる生物。』
連中に『怪獣』は理解できないんだよなあ。
恐竜を食い尽し、氷河期を造って冬眠してたとか。
単なる竜でしかないのですよ。やはり、メインとなるのは人間で。
怪獣ファンとしたら、食いたりない。
しかもラストになると、あれだけ世界を震撼させたはずの怪物が弱すぎ
そこそこエキサイティングだし、女性軍人もいいアジだしてるんだけど、
御都合手技的展開もハナにつき、なんか説得力に欠けます。




ソラリス
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★★
「妻を自殺に追いやった精神科医が、海だらけの星、ソラリスのステーションに呼ばれる。そこでは怪事件が起こっている。クルーはみんな精神に異常をきたしている。死んだはずの妻がいた。偽者と信じた主人公は妻をポットで宇宙へ捨てる。それでも妻は現れる。ソラリスの知能が、彼の記憶から妻を蘇らせているのだった。」


 スタイコフ・レム原作、ロシアのタルコフスキー監督作品に続き2度めの映画化。

 原作小説も、映画も大好きでした。
 耽美で、美しく、淡々としていて、心地よい作品でした。
 ほとんどドラマの伸展がないのですよ。そこがまた、良かったりして。


 リメイクの方はさすがに退屈させないように、いろいろと工夫をこらしています。
 前作では肉体感の希薄だった妻を肉感的美女にしたり、過去を次々とオーバーラップさせたりして。
 一番、重要なポイントは、妻が自分は本物でないとわかって、苦悩しまくる点に力を入れているということです。
 感情をはっきり表出させるため、前作では植物的だった主人公と妻を非常に動物的にアブラっぽくしてますね。それも一興なんですが。
「結局、何が起こっているのかわからない」ところと、ラストの「逃避的ハッピー・エンド(前作がすごく印象的だったので、期待してました)」は共通します。本格宇宙SF活劇かなんか期待してた人はどうだったのだろうか? 
 前の方が好きだけど、これも好きです。


マジンカイザー 死闘! 暗黒大将軍 2003
★★★★★
「ミケーネの七大軍団&暗黒大将軍が世界を襲撃!! マジンガー軍団、グレート・マジンガーも苦戦!!
頼みのマジンカイザーの操縦者・兜甲児は日本にいなかった! 研究所へ急ぐ甲児! 暗殺を目論むゴーゴン大公!
世界の運命は?!」

オン・タイムでマジンガーZを愛してた人には、たっまらん展開です!
なにしろ、映画「マジンガーZ 対 暗黒大将軍」でおもいっきり苦渋を飲まされた
マジンガー&兜甲児、涙のリベンジ・マッチだからです。
「やっちゃえええ! マジンガーーっ!」
コミック版で登場した3体のマジンガー・モドキも登場します。
光子力ビーム、ルスト・ハリケーン、ブレスト・ファイアーの一発芸ロボどもです。
双児の美女パイロット、ロール&ローリー、すぐやられちゃって残念!!
さすがにカイザー、強い!
登場まで、ひっぱること、ひっぱること!
だからこそ、カタルシスなんですが。
「ターボ・スラッシャー・パーンチ!」
「ルスト・トルネード!」
「ファイアー・ブラスター!」

おなじみ石丸節も絶好調!!
もお! ぞぞぞぞぞおーっとトリハダが立つほどかっこいい!
キメはカイザー・スクランダーで、無敵要塞デモニカを一生両断!!!
かっっっこよすぎ!! 血が燃える!!
今回、ボスボロットも大活躍。(ますますズンドーになりました。)
あばしり直次郎、ちい子先生(名前はリッキー、『オカルト探偵団』風)といった
なつかしの永井豪キャラもゲスト出演。
欲を言えば、グレートの剣鉄也の声は野田圭一で聞きたかった。




SEVEN DAYS TO LIVE
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★★
「過失で子供を死なせた作家と妻が、一軒家にひっこしてくる。
この家では、23年前に奇怪な殺人事件が起きていた。
その日から『おまえの命はあと×日』と宣告される妻。
夫の精神は異常になっていた。」


ネタは、すぐ割れちゃいます。
『家もの』の混合体ですね。
処刑場の上に建てられた家というのは『ポルター・ガイスト』。
作家の夫が狂ってゆく、というのは『シャイニング』。
子供を過失でなくした夫婦が困難を超えて和解するというのも、よくあります。
そして、ラストのオチも同系統を観たことがあります。
見どころは、余命の予言が鏡に映る顔とか、精神病の老婆の口とか、
思わぬ場所から飛び出すところ。
客観的なものではなく、単に妻が精神に異常をきたしているだけとも、
とれます。
これがなかなか、緊張感を煽ってよろしいです。


黄泉がえり
(宗血ゅーさんに感謝。)
★★
「某地方では、死んだ人が蘇る。
国家の役人たる草薙君が、親友の彼女と謎の解明にあたる。」


シュチュエーションとしては、
フレドリック・ブラウンの「火星人ゴー・ホーム」みたい。
限定範囲でいきなり、きれいな服装でぬっと出て来て記憶がなく、
侵略SFホラーかなんかだと思うと(この雰囲気ではそうも思わないけど)、
淡々と生活する。


ハナシらしいハナシは、主役のレポーター草薙君の親友の彼女にまつわる悲恋、
ラストはどんでん返しなんだけど、これも「だったら最初からスナオに告白しろよお!」と、もどかしい。
フィナーレの山場を飾るコンサートのため、ミュージシャンが蘇る。
他は何人か、違った環境の人々が体験するというだけのハナシ。


本当にこんなことがあったら、マスコミやら、政治家やら、出て来てパニックだろう。
それを、キレイにキレイに抑えてます。
ファンタジー。
実際だったら、
1、死者蘇る。
2、マスコミ騒ぐ。
3、欲や情にかられて蘇らせたい人々殺到。
4、有力者が独占。立ち入り禁止。原住者は追い出される。
5、海外でも金と権力が動きまくる。
みたいになるでしょうなあ。



フランケンシュタインの復讐 THE REVENGE OF FRANKENSTEIN 1958
★★★★☆
「怪物を製造したかどで、死刑になったはずのフランケンシュタイン男爵はシュタイン博士と名乗り、開業していた。腕がよく、おカネのない人達まで治療するため大人気となり、最初は開業の邪魔していた地区医師会も入会勧誘するほどになった。だが、博士には人に言えない計画があった。患者から失敬した『部品』をつなぎあわせて人体をひとつこしらえ、それに半身不自由な男の脳を移植し、治療してやろうとしていたのだった。博士を崇拝する優秀な医師も弟子入りし、万事上手くいくと思われていた。ところが、その弟子が無神経なポカをやったのをかわきりに、アホウな下男がアホウなヒロインとアホウをしでかして、せっかく治療が成功しかけた患者(人造人間ではないぞ!)を暴走させてしまう。あげく、博士はそいつに『フランケンシュタイン!』よばわりされてしまったために、素性がバレてさあ大変。医師会からはつきあげられる、外来はからっぽ、最後には入院中のゴロツキどもにフクロにされてしまう。優秀な弟子は、死期の迫った師承の脳をとり出して……。」

 ハマー・プロ。テレンス・ヤング監督。ピーター・カッシング主演。
 いい映画です、これ。
 クールなピーター・カッシングが最高にいい。
 クリストファー・リーがモンスターを演じた作品の続編です。
 フランケンシュタイン博士は、善意と信念の人なのです。
 その一貫した姿勢には深く心を打たれます。
 けれども、周囲が自己中心的なアホウぞろいだったゆえに、悲劇が起こります。
 医者仲間から閉め出されても、最後まで患者は味方だと信じています。
 それは、信念をもって最上の治療をしているという自負があるからです。
 ところが、他人というのは、たかが風評に踊らされ、恩をアダで返すものです。
 人殺しよばわりされ、花瓶を投げ付けられ、よってたかって殺されてしまいます。
 それでも、博士は自分の信念を捨てることなどできません。
 あくまでも世のため人のため、崇高な科学の理念のため、その天才的な頭脳を捧げます。
 こころあたたまるハッピー・エンドでよかったです。

 


恐怖 SCREAM OF FEAR 1961
★★★
「両親が離婚し、母親と暮らしていた車椅子の女性主人公が別居していた父親に呼びよせられる。
10年ぶりの再会だった。行ってみると父親は出張中、後妻が主人公を迎える。
夜中に目を覚ました主人公は、離れ屋で父親の屍骸を見つけ、プールに落ちる。
しかし、だれも信じない。あげくの果てに妖しげな医者まで現れ、主人公を脅かす。
2人とも敵みたいだ。唯一、味方になってくれたのは運転手だった。
彼は、後妻が遺産目当てで主人公の命を狙っていることをほのめかす。」

白黒。ハマー・プロダクションの作品です。

父親の主治医でチェス友だという妖しげな医者を、クリストファー・リーが演じています。
なかなか格調が高くなりますが、物語としてはタイクツ
幽霊や妄想に見せかけて、だれかが主人公を狙っている。それもカネ目当てで。
ホラーというよりは、サスペンスですね。
主演が後妻、医者、運転手の3人で、先の2人がどう考えても犯人臭い。
すると、本当の犯人は残るひとり……、って常道をついています。
ところが、主人公と後妻の、なんとなしの会話が伏線となり、きれいにどんでん返しが入ってしまいます。
全体を通して、辻褄の会わない箇所も目につきますが、見事にキメられたんで、それも許せました。


13日の金曜日 FRIDAY THE 13TH 1980
★★★★☆
「クリスタル・レイクのキャンプ場で、1958年に子供がひとり溺死、その1ヶ月後にキャンプ・スタッフが2人殺された。現代になって、『血のキャンプ』と恐れられたキャンプ場が再開される。すると、集まってきたスタッフはひとり、また、ひとりと殺されてゆく。計7人。」

 有名すぎるほど有名な作品です。
 実ははじめて観ました。
 『2』からは、ほぼ、オン・タイムで観賞していたのですが。

 後続の作品からすると、実にマジメなホラーです。
 『スクリーム』でクイズにされちゃっているくらいだから、ばらしちゃうけど、犯人は溺れ死んだジェイソンの母親。これがまるで『サイコ』のノーマン・ベイツ。いちゃついているスタッフに見殺しにされたと信じていて、子供と母親の二役しゃべり。これがまた、いい雰囲気。シャシャシャシャ……、という効果音は、「KILL MAM」の「キッ」と「マ」にエコーをかけた音なんだって。

 フロンティアだけあって、後で山ほど登場した類似作品ほど、『タメ,はぐらかし、流血』はなく、さらっとしながらもぞくっとさせる、『ストレートながらもアジがある』気持ちのいい作品です。終わったと思わせた後の『夢オチ・ジェイソン』なんか、今では当たり前のテクニックなんですが、当時はみんな座席から飛び上がったでしょう。76年の『キャリー』のパクリかもしれませんが。それでも、どきっとしました。

 これだけ楽しませてくれる作品が低予算のインディーズだったなんて! 『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』、『死霊のはらわた』と並び時代を造った『13金』が! でも、この3作とも、低予算。エポック・メイキングな作品というのは、メジャー・リーグからは生まれて来ないってことかなあ。


ゾンビ襲来 THE CREEPING FLESH 1970
★★★★
「科学者(ピーター・カッシング!!)がニューギニアから巨人の骸骨を発掘します。この骸骨の中指に、水をつけると復活します。科学者は文献と猿を使った実験より、この巨人に『悪を滅ぼす善の力』があると認め、精神異常の血筋をひく愛娘に血清を注射します。ところが、実験台にされた猿は後で狂暴化して死にました。娘は売春婦の集うバーで大騒ぎをしたあげく殺人までやってのけ、たまたま出会った精神病院から脱走した患者まで殺してしまいます。秘密を知った精神病院の医院長は巨人の骸骨を盗みますが、雨の中で馬車が横転し、巨人ゾンビを復活させてしまいます。さて、科学者と娘の運命や如何に?」

 ちょっと毛色の変わった70年代ハマーのホラー・ドラマです。
 一筋縄ではいかない、多彩な要素が混在しており、消化不良になるところを強引なオチで決着づけています。
・ニューギニアのクリエーチャー。科学者はこいつの復活が世界を悪に導くと主張するが、結局どうなったのか?
・猿で成功したとはいえ、なんでまたすぐ娘に血清を注入したのか? もっと実験してからではダメなのか?
・母親は精神病院に監禁されて死んだというが、どういう病状だったのか?
・母親が奔放な踊子だったとしたら、娘の豹変は血清のせいではなく、単に母親の遺伝に過ぎなかったかもしれない。それでは娘の殺人は何に起因しているのか? 母親の血なのか、クリーチャーの血清のせいなのか? このままいくと娘も猿のように死ぬのか?
・精神病院を脱走した男はまったく、存在理由がないように思われる。製作者の意図は?

 細かいことはいいとして、
大人しそうな美人さんがいきなり殺意をあらわにするシーンにはどきどきします。





SHIVER OF THE VAMPIRE 1970
★★★★
「新婚の夫婦がいとこたち(男性2名)の住む古城にやってくるが、彼らはすでに死亡しているときかされる。とりあえず滞在する。金髪と黒髪の若い女性召し使いが歓迎する。夜、新妻は女吸血鬼の訪問を受け、その虜になる。それから、死んだはずの男2人と、女吸血鬼も夫の前にも姿を表す。生け贄儀式を盗み見た夫は、屋敷から逃げようと妻を説得するが、妻はすでに女吸血鬼の配下になっていた。破局が訪れる。」

  ジャン・ローラン監督の3作目の吸血鬼映画。
フランス語のセリフに英語の字幕ときては、すこぶるわかりにくい。

 ハナシが見えなくても、ヴィジュアルとサウンドの心地良さに、酔わされます。
 まず、ロケーション。海と墓地に面した美しい古城。色彩にもコリまくり、建造物の白を染める赤、青、緑、ピンクのライティングに、キャラクター達の豪奢な衣裳。それぞれの色に意味があるような感さえ抱かせる。音楽の方は解説によると、プログレッシブ・バンド。と、いうよりも、ガレージ系のバンドが映像を流しながら、演奏している雰囲気。70年代初期らしいディストーションのかからないペラッとしたギターがチョーキングでしなったり、アルペジオをいれたり、サバス系のリフを重ねたり。まったく、もって、サイケデリーーーック!! 物語に関係なく、流していても心地よい風景に音楽。

 さらには、登場人物のアクの強さ。
 まず、2人の召し使い。ブロンド・ヘアーの生意気そうな美女黒髪のとろそうな美女。どちらも、すげえ美女!! って、カンジではありませんが、アタマが足りなそうなところがいい。衣裳もいろいろ。中世風のドレスから、乳首、陰毛まるみえのシースルー、そして、ハダカにもなります。4つならんだおっぱいぱい!

 それから、新妻。これも、美女です。いちばんすぐ脱いでしまうのが、このヒトでしょう。それだけに、キレイです。

 最後に女吸血鬼。青白く、細くて病的な、いかにもっていう美女です。このヒトもすぐハダカになります。神秘を狙っているのか、深夜に柱時計の中から飛び出してきたり、いきなり新妻の枕元にたって両腕を広げると中はすっぽんぽんという、ギャグと紙一重のシーンが頻出します。

 男2人、書物では『吸血鬼ハンター』となってるけど、ホントかなあ。禿げたオヤジと、ヒッピーみたいなアニキです。
 『美麗、陶酔、裸美女』と『シュール、退屈』というジャン・ローラン監督の長所と短所がよくでています。
 ラストは泣けるほどではないにしても、やっぱり、『報われぬ愛』をやっています。



吸血鬼蘇る THE RETURN OF THE VANPIRE 1943
★★★★
「医者の某教授が吸血鬼の存在を知る。その娘が襲われるが、助手の女性とともに、無事に退治する。20年後。ナチスの爆撃で吸血鬼の墓が暴かれ、人夫達は胸の杭を抜いてしまう。教授はすでに亡くなっていた。教授のムスメを助手の女性(レデイ・ジェーン)が育てていた。復活した吸血鬼は、婚約中の娘を狙う。」
 
 ベラ・ルゴシ主演の吸血鬼映画です。白黒。
 なかなかの傑作です。この話は吸血鬼の従者として狼男が登場し、重要な役割を演じます。もとは善良なのですが、ひとたび吸血鬼に見入られると逆らうことができません。商売敵が「フランケンシュタイン対狼男」という映画を発表したので、急遽、狼男を出したというハナシで、「この映画の唯一の欠点は、狼男を登場させたところである。」とまで、言い切っている研究書もあります。でも、自分としたら、正解だと思いますよ。68分という短い上映時間の中で、印象に残るのはなんといっても狼男の悲哀なのですから。

 ワタシ的に問題と言えば、唯一、普通の格好をしたベラ・ルゴシさんて、どう見てもヒトがよさそうなところです。



ブレイド2
★★★★
「黒人ヴァンパイア・ハンター・ブレイド。彼はヴァンパイアだが、昼間もへっちゃら。
宿敵バンパイア軍団に捕らわれていた、相棒のおじちゃんを救う。
そしたら、ヴァンパイア軍団から、休戦のお知らせ。
もっと強いカイブツを一緒に倒そう!
で、ヴァンパイア・ディスコへ行って、大騒ぎ!
敵は強い! 本拠へ侵入だあっ! って、やっつけて、
最後は真の敵と対決する。また、すげえ一騎討ちあり。」

ヴァンパイアものの大作です。
王道です。金がかかってます。アクションもすごいです。
美術もすごいです。特撮もすごいです。
ヒロインとの悲恋もあります。裏切りもあります。
絶対絶命もあります。復活もあります。ストーリーのヒネリも心地よく、
一般の人でも入ってこれます。
しかああし、主役のブレイドが好みでなく、
感情移入がしにくいです。
それから、こういう細部までコリまくった作品は、
やっぱり映画館で観たいです。そしたら、ホシがもっと増えるかもしれません。
深夜の疲労時のビデオや、途中で中断されてしまう環境では、ツライ。
ヒロイン・ヴァンパイアの
上乳のはみ出た革のコスチュームがイカシてます。



スター・ウオーズ エピソード・ワン ファントム・メナス
★★★★

「悪の帝王の手下の悪い宇宙人が、女王様の惑星を侵略。
若き日のオビワン・ケノビを含むジュダイの2名が向かうも、敗走を余儀なくされた。
それから、カエルみたいな宇宙人と手を組んで、女王を救出。
宇宙船のパーツがコワれ、途中の惑星でアナキン・スカイウォーカーというスーパー子供に出会い、
彼がレースに買ってパーツを手に入れた。
いったん良い宇宙人の根城に帰るも、ラチがあかないので、
主役の人達は、女王様の星を取りかえしに行く。」

てなわけで、王道メジャー路線まっしぐら。
息もつかせないトクサツの嵐で、異星人やら、宇宙船やら、風景やら、
すげえすげえと見せちゃいます。
アナキンちゅうのは、あのダース・ベイダーのことなんですが、
これから、どんなして悪に染まってっちゃうのか、無常ですねえ。
ヨーダーさんや、ハットさんといった有名人も登場します。
しかし、レースといい、イウォークといい、横道にそれちゃうところが、
見せ場なんですねえ。
ファミリー路線のせいか、コレといった女の人登場しないのが、残念です。
しかし、前のレイア姫はかわいくなかった。
今回のがマシだ。



スター・ウオーズ エピソード・ツー クローンの攻撃
★★★★
「青年ジュダイ見習いとなったアナキンが、前作で知り合ったお姫様と恋をしたり
護ったり、わるい人たちと戦ったりする。」


しかし、このシリーズ
なんとか(漢字)のかんとか(漢字)』
というダサい邦題、なんとかならんものか。


はい。大作です。見応えがあります。以上。


バージン・ゾンビ(無修正完全版) AVIRGIN AMONG THE LIVING DEAD 1971
★★★★☆
「父親が謎の死を遂げたと聞いて、ブロンド美女クリスティーナが、父親の大邸宅へ向かう。
途中の宿屋で、『あそこは幽霊屋敷だから、行ってはならない。』と警告を受ける。
知的障害者の下男(ジェス・フランコ監督!)が迎えに来て、車で邸宅へ。
途中の、鳥の声や草や木までが普通と違う。墓地のような静けさと安堵感を味わう。
邸宅には、奇妙な人々が待っていた。
死期が迫っている父親の後添い。
ピアノでワルツを奏でる叔父(ドクター・オルロフ!)。
陰気なその妻。
タバコ吸っては咳するセクシー美女。
謎の黒髪美女。
盲目の女。
なんの脈絡もなく、首に縄つけたまま出たり消えたり泣いたりする父親。
クリスティーナは初めて家族の中にいるという、やすらいだ気持ちの中、
甘美なエロとグロと恐怖を味わう。」

ジェス・フランコ監督のディレクターズ・カット完全版に、
映像特典として、ジャン・ローラン監督編修版がついて、1枚で2度楽しめます。

おわーーーーーーっ! ナニこれーーーっ?
気持ちいいいいいっ!!



あいやーーー!
『ブレイド2』、『スター・ウオーズ1と2』
という息がツマリそうな超大作をたて続けて観た後に、
なんと心地よいことか!
やっぱり、ワタシの生きるのはこっちの路線だ!!

ゾンビ映画というより、タンビ映画です
しっとりとした風景、古い家、森、池を、
また美しい美女たちのヌードと血を、
美しい音楽の中でゆっくりと堪能できる幻想映画です。
ストーリーはあってなきがごとし。よくわかんないです。


そんな些事にこだわるよりも、
クリスティーナと一緒に蓮の花でいっぱいの池を漂いましょう。
なんという心地よさ!
ワタシはジャン・ローラン監督編修版から鑑賞しました。
ディレクターズ・カット完全版があんまり平坦(?)なんで、
いろんなところからぐじゃぐじゃゾンビが出て来る夢のシーンを追加しています。
その代わり、惜しげもなく登場する裸の美女たちがカットされています。
ヒロインは何度も襲われるのですが、はっきり言って、無意味なカットです。
ディレクターズ・カット完全版の方が、はるかに満足度が高いです。
これを楽しめるかどうかが、B級マニアかどうかの分かれ道ですね。
なんか中学、高校時代に深夜の映画劇場でやってたような、ミョウな雰囲気です。
あれで、ワタシの映画嗜好が決まったっちゅう気もします。





修羅雪姫
★★☆
「帝政鎖国の時代。反政府鎮圧のための暗殺一族があって、
ある時、そこの雪姫は自分の母親がリーダーに殺されたことを知る。
カタキ討ちを試みるが、ダメで追われる身になる。
たまたまトラックに乗ったら、運転手が若い男。
政府に家族を惨殺され、復讐のためにテロをやっている。
口のきけない妹がいる。
雪姫と男は仲良くなる。
男は『仕事』を依頼されるが断わる。
雪は追っ手を全部倒すが、家にもどると男と妹はテロの上司に殺さていた。」

日本の『女性主人公近未来無国籍アクションもの』です。
このごろ流行りのワイヤー・ワークなんかを駆使した、アクション大作の影響でしょうか。
日本的情緒たっぷりにやってます。
暗殺軍団の武器はカタナ。(『ブレード』か?)スタイリッシュで、空気もいいです。
しかし、ストーリーはベタな上に消化不良
キャラが揃った時点で、すべて見えてしまいます。
だけど、男のカタキを盛大にやって大団円かと思ったら、ぷっつり終わり。
こりゃ、あんまりだ。

最大の難点は、政府の悪行を映像にしてくれないので、どう悪いのか実感がわかない
「この国はひでー状況だあ!」 なんて言ってて、自動車はぼこぼこのわりに、
登場人物はみんな清潔で、ヘアーのセットもばっちりです。
ワタシの方がフケツだぞ。
そして、
「この国から出よう!」と言っているくせに、なんかのほほんとして幸せそうじゃん
ジブンがワガママなだけで、不満たらたらの、どっかの国の若者の姿と重なってしまいます。
共感できません。
気合いを入れるところだけ入れて、それ以外は雰囲気に流れてるというのが、
あんましでした。




フリーク・ショウ SIDE SHOW
★★★★
「カーニバル。五人の若者が、女予言者に運命を告げられ、
フリーク・ショーに入り、一人が行方不明。
探しに忍び込んだところ、それぞれの『願望』を叶えてやる、
ちゅうカタチで、全員がフリークスにされてしまう。」


明るく、ちょっとブキミで、ショート・ショートの味わいのあるホラー。
五人の若者、それぞれの予言、それぞれの変身が愉快です。

まず、フリーク・ショーのメンバーが楽しいです。
1、小人の博士。この人の発明した機械で、変身させられる。
2、カマキリ男。全身がぐちゃぐちゃ。顔からシッポ。
3、腹顔男。でっかい身体で、腹から顔がはえている。
4、胃液女。強い酸のプールに入っていて、おっぱいを出す。
5、すっぽんぽん女。この人、イチオシ。ナンなんだ?
6、グラマー美女。ストリップかと思いきや、腹や顔の皮まで脱いでしまう
7、腹がドロドロ美女。すごいセクシー美女なのだが、ビキニのおなかで、男の顔を消化してしまう。

それから、五人の若者。ダブル・デート・プラス弟。
・乱暴者    → 報いを受けました。
        → 想像つくよね!
        → 怪奇! グログロ人間!!
・上に誘われた彼女、美人をハナにかけてるけど、あんまりキレイくない。
        → 夢がかないます。
        → ガラスの中のお人形。
        → なあるほと!
・上の彼女の友人、ブスでスタイルが悪いとコンプレックスがある。
        → 望みのものを得るでしょう。
        → バツグンの肉体にノッペラボウ。
・上の男の友人 → よくわからない。
・上の男の友人の弟。不治の病で車椅子。 
        → 行くべきところへ行くでしょう。
        → げんげん元気な狼男!
        → こういうシアワセもあるよなあ。
 結局、ものすごく皮肉な方法で願望が成就され、
 不治の病の少年だけが満足するというものでした。




魔境の教団 レッド・モンクス 1988
★★★☆
「由緒正しい伯爵の古城。長らく空家だったのが、遺産相続した子孫がやってくる。
庭にバイオリンを弾く女性がいた。
子孫氏が城内に入ると、いきなりハダカの女性が走っきて、男、首ちょんぱ!
50年前。城主の伯爵と、偶然出会った女性が仲良くなり、結婚する。
しかし、伯爵は、花嫁の生き血を捧げるようにと、赤い僧侶達にせまられる。
処女でなくてはダメで、セックスもできない。
花嫁は、城の地下に謎の回廊を発見した。
首切りマシンがあり、さらに奥にはカギがかかっている。
花嫁は、庭で唐突に若い男にレイプされ、不倫するようになる。
若いメイドも首ちょんぱ
花嫁は、家政婦と夫のセックス現場発見。
夫は、花嫁が50年前に死んでいるのを知り、墓まで確かめにいく。
花嫁は、数百年に渡る城の歴史を調べる。


この城の最初の持ち主は正義の貴族だった。
彼は聖なる騎士団を組織していて、ジプシー娘と恋に落ちた。
その後、貴族は暗殺され、暗殺者が城を奪い、騎士団を邪教団にしてしまった。
花嫁をレイプした男は、殺された貴族の生き残りで、
最後に花嫁は伯爵の首をちょん、で話もちょん!」

ルチオ・フルチ監督。
どちらかというとゴシック・ミステリーで、スプラッター・シーンは皆無と言っていいでしょう。
古城、地下室、美女(?)、邪教集団、因縁、愛欲。
ね! よくわかんないけど、ゴシック・ミステリーでしょ。


美しいロケーションと謎めいた雰囲気。
そこかしこに、謎をちりばめ、中世からの因縁話が加わる。
だけど、脈絡のアヤしいところなんかもあったりして、
花嫁の正体は明かされないまま。
おそらくは、ジプシー娘の生まれ変わりかなんかなのだろうけど。
問題はこのヒロインが美形じゃないってことくらい。
正体の明らかにされない、アヤしい黒髪の家政婦さん(ヌードあり)の方が、妖艶でよろしい。
伯爵は花嫁への愛を邪教団に訴えているんだが、
どこまで、花嫁に思いを入れているのか、邪教団との関係はなんなのか、
はっきりしません。
メイドの首をちょんぱしたのがダレか、それも謎のままです。
しかし、鑑賞後のに、ああやらこうやら想像すると楽しいです。
フルチ作品にしたら、傑作とはいえないのですが、それなりに楽しめました。



食人族 VS 首刈族 (ヘア無修正版)AMAZONIA 1974 イタリア
★★★★
「18才のブロンド娘が農園を経営するアマゾンの両親、叔父叔母のところへ行く。
船で川を航行中に、吹き矢で両親が殺され、娘も傷を負って気を失う。
目覚めると、原住民の群れ。両親は首を切られる。
娘は部落へ連行されるが、途中白塗りの食人族に襲われる。
(『食人族』の出番はこれだけ。食人シーンはなし。)
首刈族の部落でまず、すっぱだか、次にトップレスにされる。
すけべえな有力者に買い取られ、暴行を受けようとするが、
娘を連行してきた青年に救われる。
青年は娘を所有物とするが、エッチなことはしないで、大事にしてくれるだけだった。
青年が両親を殺したと信じている娘は、いつか殺してやろうと思っていた。
そんな矢先、平和に原住民部落に、白人のヘリコプターの攻撃あり。
白人は原住民の首を刈り、売ろうとしているのだ。
部落はちりぢりになり、少女は青年と逃げる。
青年は自分が少女を殺したのではないと主張、
少女は真犯人に復讐を決意する。」


なんせ歌い文句がすごい!
実話!! ヨーロッパ・全米で即刻上映禁止!!
1人の美少女をめぐる食人族 VS 首刈族の血みどろの争い!
凌辱地獄!!  レイプの嵐!!

……なあんてね! 


しかし、その実体は
心優しき原住民青年と白人少女との心暖まる交流
それに、『悪いのは白人だあ!』物語です。
レイプのシーンなんて、ありません。
『血みどろの争い』も、過大広告です。
前半にちょろっとするだけ。
むしろ、両親を殺された娘の復讐劇です。
『悪いのは白人だあ!』

グロっていったら、最初の吹き矢に首刈りシーンくらい。
首もいかにも作り物。
それに、モンドの入った不義密通男女の処刑シーン。
エロっていったら、原住民ムスメたちとヒロインのトップレス・シーン。
しかし、実際は不条理な、ヒロインの殺人裁判が一番コワイ。





ガードレス 復讐の女暗殺者
★★☆
「証人保護機関のキューティーは、演習のミスにてリーダーから格下げになる。
麻薬組織の情報屋をガードをチームで依頼される。
ところが、殺し屋にやられて全員死亡。
キューティーは蘇生され、法の網をくぐる悪人暗殺の使命を帯びる。
武器はパワード・スーツと、2分間だけ力の出るカプセル。」

キューティー鈴木の主演DVDだす!
いいです。キューちゃん。
さすがにキレイです。

胸もあらわにサービスです。
低予算のジャパアクションものとしたら、こんなものでしょうか。


しかし、物語はダッセー
まず、最初の演習失敗ってエピソードは必要なのか?
で、キューちゃん、この仕事、ちゃんと出来ているのかと疑われるほどの、
マヌケな女性に描かれています。
まるで、普通の人みたいです。
日常から強いのかどうかもわかりません。


秘密組織にしても『強いぞ』という資質をスカウトされたわけではなく、
たまたま蘇生できたから、暗殺を任命されたみたいです。
そりゃ、打たれ強いってキューちゃんの特長でもあるんですが。


脇を固める役者も、個性キャラ的ではあるのですが、
キューちゃんのあまりの扱われ方のために、カラまわっているようです。
戦闘シーンよりも、リハビリで走ってたりするシーンの方がやたら長く
アクションにしても、ボクシング・グローブのようなパワー・スーツのおかげで、
横殴りとニーくらいです。もっとドカバカやって欲しかった。
ラストの『真の敵』と、その対処法にしても、予定調和というか、
「まあ、こんなものだろうなあ。」とあきらめさせられます。
そんなわけで、アラはけっこうありますが、
なんだかんだ言っても、キューちゃんの美しさでみせてしまいます。
かわいくなかったら、こうはいかなかいでしょうねえ。




ダゴン
(宗血ューさんに感謝!!)
★★★★☆
「クルージングの男女2組。暴風雨に襲われヨット座礁。
女ひとりが脚を挟まれ、若い方の男女(含む主人公)が近くの漁村まで、
ボートで助けを求めにゆく。すぐに2人も離ればなれになる。
怪しい教会、怪しいホテル、怪物のような群集。逃げまくる主人公。
主人公を運命の男とする妖しい美女。
漁村の謎、美女の謎、そして、主人公の宿命は……?」

ワタシの敬愛するH.P.ラブクラフトの「インスマウスの影」の映画化です。
現代風にかなり脚色してありますが、すべてがプラスの方向に行っています。


最初、「ダゴン」というタイトルから、「ひょっとしたら?」
と思ったのですが、例の『ダゴン秘密教会』、エラ男、
それに、「イア!イア!」という呪文だけでもうドッキン、ドッキンでした。
惜しむらくはカエルに似て鼻の扁平な『インスマウス面』の描写が出てこないのですが、
もし、それが強調されてたら、お姫様が美女じゃなくなっちゃってた可能性もあるので、この方がアタリでしょう。
原作では政府の調査員がひとりで逃げまくる女っけのない話なのですが、
いかにもの怪物やら、人の皮剥ぎやら、生け贄儀式、美女やら恋人やらを配し、
うまくエキサイティングにまとめてあります。


あと、注目のラスト。これも気持ちいい!!!
ジャパニーズ・ホラーだと往々にしてくだらない情緒に流れ、
お涙ちょうだいのカタルシスのないエンディングになりがちなのですが
(だから、ニホンモノっていやっ!)、

これはちゃんとラブクラフトしていて、さっすがー!




アメリカン・サイコ
★★☆
(宗血ューさんに感謝。)
トレンディー・カタログ・ファッション雑誌生活をものすごくおちょくった話です。


「主人公はエリート商社マン。
彼の社会の関心は、化粧品、ブランド、フィットネス、レストラン、名刺、
フィル・コリンズなんかのトレンディー・ロック、
婚約者もいるが、おたがい浮気もします。
お金持ちでいいマンションに住んで、見栄でいっぱい
でも、満たされません。精神がありません。
エログロ・ビデオや乱交、浮浪者殺人に充実を見い出そうとします
自分よりハイソな同僚のアタマを斧でぶち割って殺します。
その他の人も、けっこう殺します
で、警察に追われ、弁護士に電話で告白します。


翌日、その弁護士に会っても、まともに取り合うどころか、
自分と認識してくれない始末で、何故か、普段と同じ生活が始まります。
殺人すらも、空虚を満たしてくれないのでした。


不条理ドラマです。
ネットの感想ではこれを『妄想オチ』とみる向きが多かったのですが、
ワタシはそうは思えません。
くどいくらい出てくるブランドやら、レストランやら、音楽やらのウンチク、デティール。
虚飾といいましょうか、「だからなんだってんだよお!」ばかりの会話、
テレビの大統領の演説を観て「クールなふりして、あいつの中身は……。」
と登場人物にあえて語らせています。
ハイソなカタログとブランド、消費によって、人間が人間と認識されなくなった状況で、
殺人すらも大して意味を持たなくなってしまったという愚意なのではないでしょうか。
すげー面白い、というわけではないのですが、奇妙なアジが気になって一気に
鑑賞してしまいました。



サハラの秘法 SECRET OF THE SAHARA 1987

129分。コレはツライっ!
「考古学者、執念をかけて、サハラ砂漠の『しゃべる山』に隠された人類外文明の謎に挑む。途中、極悪非道のライバルやら、独裁サルタンやら、盗賊やら、途中で仲間になった無口の軍人やら、謎を護る一族やら、その女王やら、ユダヤ人でオアシスを護っているいいヒトやら、コドモやら、自分のムスコやらがからんで、ゴッタ煮の消化不良となる。」

製作費23億円、ドブに捨てたような作品です。
ひたすら冗漫で、つまんない。
何故か?
・キャラにシンパシーが持てない。
 まず、主演のマイケル・ヨークって、ワタシ的には「ドクター・モローの島」の改造ゴリラ人間のイメージが強く、人間体でもケモノ臭い。
 口とかすごく臭そう。
・問題の女王は勇敢で気丈な女性に描かれているのだが、ルックス、キャラ、共にイマサン。
 ゴリラのような主人公といきなり恋に落ちる過程も、定番とはいえ、モーレツ不自然
 ラブ・シーンもあるのだから、せめて肌でも出してくれたらいいのに
・オール・スター・キャストかなんか知らないが、キャラとエピソードを詰め込み過ぎ
 思わせぶりに登場してきて、たいしたこともせず、どっかへ消えちゃうキャラばかりというのはどうにかして欲しい。
セリフ。いいことを言わせようとしてるのはわかるけど、なんかハズしてる
・コドモが別々に2名出て来て、それぞれが大人キャラと交流するのだが、イメージがかぶる。
 ひとりだけで充分。
大作の宿命かもしれないが、ストーリーの流れがほとんど読めてしまい、緊張感に欠ける。
・最後の『秘宝』だが、これも大作定番にありがち『だから、なーに?』のコシクダケ
 『2001年宇宙の旅』を思わせる壮大なフリをやっといて、スカっ! 人間を描くのが主眼だとしても、コレはサギである
 エンディングもわけがわからないというか、無意味なのではないでしょうか。