ホラー大好き!

平成15年01月15日更新

このページの意義

 私が「ゾンビ 」と名乗る以上、わざわざいらっしゃる方が、やはり「ホラーななにか」を期待していたとしても、不思議ではない。(わけないか?)
 近年出版されたホラー映画辞典の類をみてたら、自慢ではないが(いや、自慢だ!)2/3以上は観たことがある。また、そこに記されている以外の「Z級」とされるホラーの中にも、このまま埋もれ忘れられていくには惜しいくらいの大変すばらしい名作、また、ちょっとステキな佳作などが多数、存在する。そこで、ホラーをこよなく愛するゾンビとしては、名前だけでもなんらかの形で残し、関係者の労をねぎらい、栄誉をたたえたい。
 本文には、ホラーとジャンルしにくいような、SFや、ファンタジーもあるが、まあ、おおめにみてちょうだい。
 
なぜ、ホラーか?

1、スリリングで我を忘れさせてくれるから。
2、現実の方が、よっぽどおっかないから。
3、疲れて眠いときでも、がんばれるから。(一般映画だと、眠ります。)
4、チープだったり、たわいなかったり、ストーリーが破綻していても、だからこそ、楽しめるから。(この手の映画で、「サイテー!」というのは、褒め言葉である! ホラーは製作費や、キャストやスタッフの知名度ではない。作り手のイマジネーション(もしくはごまかし)と鑑賞者のイマジネーションの相性である。)
5、一般映画(恋愛、アドベンチャー、スポーツ)で、つまんないと、腹立つけど、なぜか、ホラーはいとおしくなるから。
6、どんなにくだらなくても、なんとなく勉強した気持ちになれるから。

 星はまあ、ご愛敬だと想ってください。どうせ、私の評価なんぞ、一般誌と大幅に違いますから。じゃあ、いっきまーす!

まいごになったら、ホームへ
ホラー辞典は、別館へ!!

平成15年01月15日更新分
OASIS OF THE ZOMBIES 1983
★★★★
海外版DVD。
『吸血処女イレーナ』のJESS FRANCO監督を検索していたら、
これにブチ当たりました。監督は、A.M.FRANK名義です。
このヒトはいろんな名前で、フルチ巨匠もビックシなくらい、
とてもたくさんエロいのやグロいのを撮影しているみたいです。
美しい画面、すぐ出るハダカ、
『ぷおんぷおん』していてなごめる70年代的な雰囲気
が気に入りました。
風景を含む『画』はきれいなのですが、フルチさんのように、
『鮮烈』ってカンジではありません。
『耽美』と評する論もあります。
この作品が、巷のゾンビ・ブームに便乗したものであることは明らかです。

「砂漠にジーブ。搭乗しているのは、
タンクトップ、ノーブラ、半ケツ出しの美女2名。
オアシスをぶらついていたら、ナチス兵器の残骸とドクロ。
そこにゾンビがぬうううううう!!」

ぬおう!! なんてステキなオープニング!!
しかし、この美女2名の登場はそこまでです。
おそらく、もったいなくもエジキになった模様です。

「そのオアシスでナチスと銃撃戦を行った
軍人の住まいに、旧友が会いに来る。
旧友はオアシスの地図を受け取ると、軍人を殺す。
オアシスには、600万ドルが眠っているそうだ。
彼は、愛人と部下2人を連れて、オアシスに直行。
のそのそとゾンビ集団が登場。とろとろと襲撃。
愛人だけなぜか
ハダカにされ、おっぱいにむちゃぶりつかれて、
ハラから内臓がどろどろどろ。
ゾンビはみんなで、むしゃむしゃむしゃ。」

ぱっひょーん! トウがたちかけているとはいいながら、
これまた、なんて、もったいない!

「お話変わって、殺された軍人の息子(かなりのイケメン)登場。
父の残した書類から、オアシスと600万ドルのことを知り、
恋人美女と友人2人、プラス、
途中で知り合った美女(友人のひとりといちゃらくちゃら)と共に、
オアシスへ。
はてさて、どうなることやら……。」

って、予想通りです。

都合4人のぴちぴちギャルと、
おっぱいから食われるおばさん。
ハダカ出し職人JESS FRANCO監督の面目躍如といったところでしょうか。

さあ! つっこむぞ!! 
(これが楽しくて観賞&レビューしている。)

ゾンビのメイクがなんかヘンで、あんまりコワクないです。
メダマにピンポン玉をくっつけたヤツとか(<コイツが代表格)、
片目をふさいだだけのヤツ、カオを汚しただけのヤツ、
いかにも、カミネンドの造りもの顔だけとか、
まるで緊張感というものがありません。


もともとゾンビって、
単体で勝負できるエイリアン系モンスターとは性格が違いますから、
よほど演出に凝らないと、単なるデクノボウに終わってしまいます。
さらにこのゾンビさんたち、描写があまりにも散漫で、
早いのか遅いのか、強いのか弱いのかもよくわかりません。
単に、襲われる側の人間のコシがクダけているだけのような気もします。


だいたい、ナチ軍やそいつらと戦った兵士の死体なら、
30年以上も前のことなので、
とうに形がないくらい腐っているはずなのですが。。。

ゾンビ出現の理由としては、
「オアシスのイーヴル・パワーのため」とだけ説明されています。
ラストのクライマックス、
やたらいっぱいゾンビが登場するシーンも、
シマりがないままに、のほほんと終わってしまいます。
これがまた、『アジ』と言えば、『アジ』なのでしょう。

使い捨ての美女の無意味さも合わせると、
『とても愛すべきゲテモノ映画』というのがワタシの公式見解です。


TENDER FLESH
★★★☆
これまた、JESS FRANCO監督の海外版。
『COLLECTOR'S EDITION DVD』だそうです。
エロ・グロのエロだけ。18禁。
監督、スタッフのインタビュー付き。どうでもええわな。

「キレイな姉さんがタンクトップで踊っとる。
指導しているのは、グラサンのオバサン。
『ハイ! お脱ぎ!』の命令で、姉さん、ブラパンだけになる。
『ブラをお取り!』で、トップレス。
『パンも取りな!』で、すっぽんぽん。
処理された陰毛が逆三角形。」

とゆう、
「いきなり、なんじゃこりゃああ!」にて幕を開けます。
で、

「このお姉さんのストリッブ・ステージ。
左にゴーレム、右にミイラの造りもの。
でかい造りもののちんちんが左右からにゅうう!
姉さん、ちんちんをちゅっちゅすると、
びゅっびゅっ! びゅーーっ!
観客席から笑いと拍手。」

………………………………。

「姉さん、ステージを観ていた男爵婦人にスカウトされ、
リゾート島へ同行する。
そこで、御馳走を食べたり、ブーツをなめたり、
ムチでシバカレたり、男女に全身をペロペロされたりする。
最後に、ビニール袋につめられ、車で野原に転がされる。
ナイフひとつで脱出するが、ワナがしかけてあり、
ボーガンを手にしたおばさんや、銃を持ったおじさんが待ち伏せしている。
セクシーなストリップ姉さんの運命やいかに。」

予想を裏切るというか、予想通りというか、
なああああああんともブラックな結末ざんした。

とりあえず、裸体はテンコもりなんですが、
ワタシ的評価はあんまりよくない。
女優さんの選択にいささか難があったようです。
主人公のストリップ姉さんはキレイなのですよ。とっても。
PAULA(AMBER NEWMAN )さんちゅうこってすが、
この人、イレーナのリナ・ロメイさんなのではないでしょうか?
後に監督の奥様になった(<うらやましいぜ! カントク!)という。


でえ、男爵婦人の取り巻き数名貴婦人系のみなさま、おっぱいのハリは見事なんですが、
面相はといいますと、いささかトウがタチ過ぎているというか、
まんま『おばさま』というか…………。
オトシはいっていても、
セクシーな女優さまはたくさんいらっしゃるハズなんですから、
(例・カレン・ブラック ← 好みだ! 悪いか!)
もうちょっとなんとかしていただきたかったんですよ。
だって、他に観るところがないんだもん。この映画。
熟女金髪マニアになら、オススメですね。


恐怖! 黒猫 BLACK CAT 1981 イタリア作品
★★★☆
フルチ巨匠監督作品です。
エドガー・アラン・ポーの原作をアレンジということですが、
結末だけがそうで、
あとはオリジナルと言っていいでしょう。
暗く落ち着いた雰囲気の中で、
フルっちゃんならではの『どビックリ・シーン』が、
ノホホホと喜ばせてくれます。
映画自体は、いささかタイクツです。

「夜の自動車。運転手に黒ネコがのしかかり、がーん! 追突。
昼間。アベック。ボート・ハウスでいちゃつき。
で、換気扇をこわされて窒息。
女性ジャーナリストが、
墓地で墓石にテープ・レコーダーを向けているヘンなオヤジを発見。
知り合いになる。オヤジは霊媒。黒ネコはこいつのモン。
それを飲みながら教えてくれたオヤジも、黒ネコに殺される。
アベックの娘の方の母親も、ネコのせいで焼死。
担当の警部もネコに襲われ、車にハネられて死亡。いや、重症。
最初に死んだ運転手とアベックの娘と母親は一家だった。
実は霊媒オヤジは母親と、かつてカレとカノジョだった。
霊媒オヤジはネコがこわくなり、絞首刑にした。死なない。
と、その時!
女性ジャーナリストを襲うポルター・ガイスト!!(<なんで?)
彼女は霊媒オヤジがあやしいと思い、会いに行くが、
殴られて壁に埋められてしまう。」

油の乗りかかった時期だけあって、フルチさん、サエています。


イチオシはアベック男女の、
おっぱい出したままの窒息シーン
ジタバタしてたと思ったら、ハダカでアワ吹いて寝ているふたり。
よく考えてみたら、換気扇がコワされていたから、
窒息の表現てわけですな。
最初はカンシャクかと思った。


若いふたりの半腐乱シカバネシーンもあります。
発見者はゲーゲー。そりゃ、吐くよなあ。
密室で腐ってんだもん。臭いだろーなー。

あとは、酔っぱらいオヤジ転落の串刺しでしょ、
すごく長い色っぺえお母さんの炎上(!)シーンでしょ。
(<いろいろオトコを引きずりこんでたらしい。ムスメよりこっちがお勧め。)
フルチ監督にしては、プロットが入り組んでいる(?)せいか、
泥酔しての鑑賞では、眠くなるところがありました。

結局、このハナシってさあ。
ポーのおくゆかしいスリラーなんかじゃなくって、
レッキとした
モンスター・アニマル・パニック・ホラーだよお。


なんでだかわけわかんないけど、ネコの強いこと、スゴイこと!

1、知能がニンゲン並である。しかも、相当、アタマがよい。
 鍵を盗み、密室の換気扇を破壊する。
 自分の体高よりもはるかに上に位置するカンヌキ錠を開ける。
 落下地点を剣山状杭の場所に設定し、人を落っことす
 放火する。
 霊媒が乗り移ってんのか、逆に操られているのか、最後までよくわからない。
2、瞬間移動ができる。
 ここかと思えば、またまたあそこ。
3、分身術が使える
 ニンジャネコかっ? こいつは!
 集団発生かと思った。
4、催眠術が使える。
 飼い主の霊媒も、女性ジャーナリストをコレでモノにしようとした。スケベエ。
5、不死身である。
 首を釣られ、死亡が確認されてから埋められても平気。
6、テレキネシスができる。
 首を釣られた瞬間、ナンの脈絡もないポルター・ガイスト現象!
 しかも、自分の影つき。

 ダークな空気に、突拍子もない小技・大技!
 おっぱいぷるるん!
 コレがフルチ流ポー映画だっ!

暗黒神ダゴン フレッド・チャベル著 創元推理文庫 ¥540
★★★★
この際だ、書評もやっちゃおう!


タイトルからもわかる通り、クトルー神話。
驚くべきは1969年に書かれたってこと。
この頃はまだ、ラブクラフトは今ほどメジャーでなく、
編集者も「なんじゃ、そりゃ?」って、カンジだったという。
著者は詩人。なためか、形容詞の乱発。うっとおしいくらい。
ストーリーそのものより、主人公の内面描写がメイン。

「主人公は牧師。祖父母の農場を相続する。
(ここまでは、クトルー神話にありがちな設定だけど、後がぜんぜん違う!)
いやみなくらい快活な妻と休暇の間、2ヶ月、住むことになる。
野原でいちゃついてたら、粗暴なオヤジが、
『昔からオラここにいるで!』
と邪魔をする。
『けしからん!』ってわけで、家までついていったら、
スーパーでぶのおばんと、不細工だけど、どこか魅惑的な娘ミナがいる。
ミナの顔は扁平でハナは潰れ、オサカナみたいな容姿なのに、
なぜか、頭から離れなくなる。(いわゆるインスマウス・ヅラのようです。)
この後、些細なことから、主人公と妻は仲が悪くなり、妻を殺してしまう。
わけがわからないまま、ミナの小屋に転がりこみ、
得体の知れない泥水を飲まされ、
関係を結んで同棲する。
そして、アル中のデクノボウにされ、財産なんかも全て奪われてしまう。
ミナには逆らえない。
堕落し、自我を崩壊させたまま、粗野な男女に取り巻かれ、
全身に刺青をされて、暗黒神の生け贄にされてしまう。」

インテリで潔癖な牧師が、魔性の女によって、
どうしようもない人間に堕とされていく過程が、
宗教論とともにじっくりと描かれている。
20年以上も後に、粗製濫造されるクトルー神話どもとは一線を画した
ユニークな傑作だと思います。


バイオ・ハザード 牧野修著 角川ホラー文庫 ¥571
★★★★
書評です。


例のゲーム、あるいは映画のノベラシゼーションですね。
小学生の甥が貸してくれました。
プレステの『バイオ・ハザード』を撃ちまくった仲です。
ガン・コントローラーで。

ビジュアル小説です。
最悪のシュチュエーション!
アクションにつぐ、アクション!
キャラの過去や、心情描写なんか、一切抜き!
このテのモノにつきものの、
うっとおしい男女関係なんかも一切なし!
ただひたすらに、
撃つ、殴る、蹴る、走る、頚椎を叩き折る!

戦い抜く女性2名。
仲間はどんどん、アンデッドに殺されていく。
こいつは爽快ですわい。

「巨大企業の地下研究所で異常事態発生!
職員500人はコンピューターの判断により、全員死亡。
研究中のウイルスに侵され、ゾンビとなる。
特殊部隊が派遣されるが、すぐにほぼ全滅。
現場に残されていた記憶喪失の美女が、
生き残った隊員数名とともに、脱出を企てる。」

バイオ・ホラーではお馴染みのシュチュエーション。
ところが、このアリス、強い! 強い! 強い!
もう、非人間的ままでに、強い!
そして、なんの迷いもない!
さらには殺戮と破壊と自分の生命のやりとりに、
この上ないほどエンドルフィンを迸らせる。

もうひとり、レインという特殊部隊の女性。
彼女がまた、めちゃくちゃ強い。
殺戮、破壊が生き甲斐の戦闘マシーン。
ゾンビに噛まれても、ぜんぜん平気。
「死んだら教えてやる。その時はココを狙っとくれよ。」
ものすごくクールで、かああっこいい! しびれた!
「もしかしたら、もう死んでるかもな。あんたの肉が食いたくてたまらないんだ。」
最後は半ゾンビ状態のまま、不死身の怪物と一騎討ち!
くうううっ! しみるなああっ! 
ええわあ! ヒロインはこうでなくっちゃ!

難を言えば、この2人の女性、
キャラがかぶっちゃっているのが残念です。
お気軽で、わがままで、トンでて、実はめちゃくちゃ強いという、
わが『ニッキー』のようなキャラを入れればもっと楽しかったのに。

『なんでウイルスがゾンビを造り出すのか。
代謝や生理はどういう仕組みになっているのか。』
勢いにまかせた理屈づけもステキ!

とどめは、エンディング。
予想もしなかった皮肉な展開!
それでいて、とてつもない解放感!!
とってもイケてます。
1時間あればホラー・ムービー鑑賞気分になれる作品でした。

暴行高速バス ノンストップ・クレイジー・ツアー
★★★★
な、な、な、なんであるか? コレは?


某通販サイト、『アダルト』のコーナー、さらに言えば、
乱交』のコーナーで、
トップの売り上げ。
タイトルと
「『週間プレイボーイ』でグランプリに選ばれたチョー美女が脱ぐ!」
とくれば、ハナシはアレでしょ、
「バス・ジャック。乗り合わせた女性乗客はヤラレ放題!
男性客も仲間に加わって、大乱交!さー大変!!」
ところが、ところが、
仰天したことに、これはリッパな人間ドラマでした。
ショート・ショートの味わいのある。

「売れないアイドル歌手。
マヌケなマネージャーために、バスを乗り違えてしまう。
困ったマネージャーはスタンガンでバス・ジャック。
ところが、彼のあまりに情けなさのために、
巻き起こる悲喜劇。
一見無関係にみえた人の関係が次第に明らかになっていく。」

繰り返しますが、エロ・シーンはホントにちょこっとです。


1、アイドルが回想シーンでベッド・シーン。
2、スタンガンで気絶させられたボウズ男が、
バス内乱交シーンの夢をきれぎれにみる。
この2つだけ。


で、ここが予告編にも使われているという、
まるでサギのようなハナシです。
海外のexploitation ムービーの手法ですよ、コレ。


物語自体はつまんないかというと、
これはこれでなかなか面白い。
個性的なキャラのカラミが大いに楽しませてくれます。
・売れない女性アイドル歌手。わがまま、傲慢、ヒステリー。
・その男性マネージャー。一生懸命だけど、すげー頼りなくて情けない。
・不倫旅行の男女。
 男は中小企業の社長。
 女は金目当て。
・旅館のおかみ。猛烈に口が悪い。(実は不倫旅行先の旅館。)
・最就職できない男。(無口だが、最後に大爆発!)
・札束をかかえた、いわくありげな女。
・ごろつきのようなボウズ頭の男。
・運転手。(ラストに意外なオチあり。)

これら問題を抱えまくった男女が、この事件をきっかけに、
なんかいい雰囲気になってしまうというお話です。
だけどねー、
「これから思いきりエロいビデオを観るんだ!」
といった深夜のときめきは、見事に裏切られてしまいました。


KILLER BABYS 2001(?)
★★★★
海外版ビデオ。
このところ、クセになりつつあるJESS FRANCO監督作品。
例によって、超セクシー美形の姉ちゃんが大活躍します。

「『KILLER BABYS』というのはロック・バンドの名前。
革のブラパンだけの女性ボーカル
他は男3名。それに踊り子の姉ちゃん。
さて、バンでツアーの最中に、タイヤが穴に落っこちてストップ。
そこに老紳士が現れ、
『お困りでしょう。近くに伯爵婦人の城があります。
そこにお泊まりなさい。』
バンの中でフェラやら、セックスやらの続行を希望する
メンバー1名&踊り子セクシー・ギャルを残して、
ボーカル&男2名は城へ。
実は、伯爵婦人は生き血を吸う魔物の女であった。
犠牲者は粗暴な下男(とコビト2名)に首を切られて、
逆さに釣られてしまうのだあ!」

しっかし、よくよくまあ、JESS FRANCO監督ってえのは、
目が肥えているというのか、センスがよいというのか、
主演の超セクシー美形のボーカル姉ちゃん、最高です!
真っ赤なブリーチに鼻ピアス。
きりっとした表情。きわどいコスチューム。
いやいやいや、ゾンビ・リビドーの権化といっても過言ではない。
かああああああっこいいいいいいいいいっ!

にね、雄大な風景、壮麗な古城、
若返ってメンバーを虜にしちまうレザー・スタイルの伯爵婦人、
執事のような老紳士、加えて、
粗野な下男とコビト2名のコントラストも鮮やか!

下男はでかいカマをもって、すっぽんぽんの踊り子姉ちゃんを追いかけまわす。
伯爵婦人は悩殺されたオトコをベッドに縛りつけ、騎乗位でめった刺し
屠殺室には、首ちょんや、血まみれハダカの犠牲者がぶうらぶうらん。
血煙がむくむく、ニオってきそうなスゴサであった。

JESS FRANCO監督。
低予算の粗製濫造というカンジもしますが、
実は、ものすごい才人なのではないでしょうか。
くだんなかったり、情けなかったりしながらも、
ワタシが観た範囲では、しっかり、ツボを抑えています。
……ワタシ的には。
必ず、スーパー美女が登場! 楽しいっす。
時代の流行やキワモノとのミクスチャーも見事。

MARI - COOKIE AND THE KILLER TARANTULA
★★★★
海外版DVD。JESS FRANCO監督。


なーーんざんしょ!?
いきなり、モンティ・パイソンのパクリのような、
彩色モノクロキャラのアニメがしゃべくりだします。
わけわかんないままに、本編開始。

「舞台はストリップ・クラブ(まただ!)。
チチとマタゲ、まるだしのおばさんが、
クモに扮して、ストリップ・ショー。
短髪の若い女性に声をかけてえ、レズ・ショー。
そのまま、おばさん、娘を自宅のクモ屋敷(?)につれこんで、
生け贄にしてしまう。
とは言っても、殺すわけではないが。クモの巣はりつけ。
お話変わって、マリ・クッキーおばさんのところに、
ガンマン姿のおっぱいおばさん登場。
プール・サイドで会話する。
一方、ストリップ・クラブでは、
ネコ(?)に扮したおばさんが、
お客に来た
ウエスタンおばさんのマタをなめる
で、また、マリ・クッキーおばさん。
ダンナと上手くいっていない様子のシーン。
そして、マリ・クッキーおばさんもストリップで登場。
お客の
妙齢セクシー姉ちゃん(やっと出て来た! ワカモノ!)とレズる
マリ・クッキーおばさんは、セクシー姉ちゃんをクモの館にさそう。
セクシー姉ちゃん、ベッドでパンティを脱ぐ。
そこに、これまで登場した(しないのもいるかも)
全キャラ登場。」

ううん。濃い
熟女の濃厚な臭気がむわーっ!!!
男女のカラミは一切なし。
レズ・シーンばっかり。


ハナシもわけがわからん。エロ・シーンのつなぎに過ぎないのか?
カラフルで、ポップで、コミカル。キャラは熟女ばかり。
サスペンスの色を添えた熟女マニア向けのレスビアン・ポルノなのか?
観てて退屈はしないけど、妙な作品である。
カルト・ムービーらしいが。(パッケージにそうある。信じていいのか?)
そう言われてみるとそんな気もする。

ところで、作品は置いといて、
すげーーーーショックな事実!!
やたらおゲレツにパイとオケケをムキダシまくる愛嬌のカケラもない
マリ・クッキーおばさん&タランチュラおばさんを演じているのが、
あの『吸血処女イレーナ』の美女、
リナ・ロメイさんなのであった!!!
ずっぎゅうううううううん!!!
あんなに、神秘的なまでに麗しかった方が、
うっとおしいだけの、太った中年女になってしまわれるなんて。。。
ああ、世は無常なり。。。
この作品、もしかしたら、
カントクのワイフ見せびらかしが目的なのか。。。?
それにしても、おいたわしや。。。


キラー・イメージ KILLER IMAGE 1991
★★★
サスペンス・アクションだそうです。
このテのモノって、あんまりワタシ的な評価は高くありません。


「写真家が殺される。
主人公はその弟で、写真家。部屋を荒らされる。
兄が残した写真には、政治家の浮気現場が映っていた。
スキャンダルを恐れる政治家は、
殺し屋の弟(スゴイ設定!)に、写真の回収を迫る。
そこで、殺し屋は主人公につきまとい、脅迫したり殺人鬼にしたてあげたり、
数々のプレッシャーをかけてくる。」

『インターネット』やデパルマの『ミッドナイト・クロス』なんかもそうなんですが、
「シロウトさんが、プロに狙われる。」的な作品じゃ、
あんまし、エンドルフィンが出てこないんですよ。
先が読めるし、狙われる関係者もだいたい予想がつくし。
エンディングにしても、そうカタルシスがない。

それにしても、この作品、シンドイところが多すぎる

1、2組の兄弟のコントラストを描きたかったのかもしれないけど、
 写真家の方はいいとして、政治家の弟が殺し屋っていう設定はあんまり。
 しかも、この弟、「家系に泥を塗る。」と兄の愛人を惨殺。
 それを知った兄が殴るんだけど、でどーなるの? 殺されちゃったじゃん。


2、主人公と兄の恋人とのとってつけたようなラブ・シーン。
 しかも、その後、主人公、自己嫌悪。
 彼女がピンチに陥る前の感情移入の儀式だとは思うけど、
 あまりにも、ありきたりの手法じゃないのかあ?


3、主人公が最後に使った『奇策』。
 これ、ホントに役に立つのかや? 大いなるムダじゃないの?
 山火事でも起こしちまえば、いいわけだからさあ。
 それくらいやるぜ、このワルモノなら。


4、ラストに、主人公がみせるヒューマニズム。
 こりゃあ、うそだろう。兄を殺され、好きだった女を殺され、
 さんざんヒドい目にあってんだぜい。
 観客の共感を得たいにしても、不自然すぎるよお。


5、価値観の問題。
 要するに、兄さんが、政治家を別荘まで追っかけて、
 窓から愛人とのいちゃくりを撮影したところから問題は始まったわけだ。
 あのなあ、社会派カメラマンなら、汚職の現場を抑えるとかすればいいものを、
 コイツのやっていることは、
 市民のプライベートな領域を侵すデバガメと変わらんじゃないか。
 こういうどっかの国の写真雑誌みたいなことをする方が悪い!
 おかげで、何人の命が失われたことか。
 だからこの物語、成立からして、あんまり感情移入できませんでした。


決斗のジャンゴ 1969
★★★★
マカロニ・ウエスタン『殺戮編』BOXよりの一枚。
音楽はモリコーネ。アメリカ原題は『FACE TO FACE』です。


「気弱な大学教授が、肺病(結核か?)の療養のため、西部へ。
そこで、盗賊の首領が護送されている場面に出くわし、
余計なことをして脱走されてしまう。自分は人質にされて。
首領は胸を銃弾で撃ち抜かれ、死にそう。
教授はおびえながらも、助けてあげる。
その後、首領は持ち前の実力で盗賊団を再編する。
教授は一時は故郷に帰ろうとするが、
やはり、首領についていく決意をし、
アウトローの根城に同行する。
そこには、彼等なりの社会があり、規律があった。
教授は自分も仲間になる決意をし、暴力に目覚めてゆく。
他の者にはない知性を発揮して、めきめきと頭角を現わしてゆく。
首領が逮捕された時、教授はアウトローのリーダーとなる。
暴力による支配。
やがて、2人が再び出会う時がきた。」

西部に生きる2人の男の確執を描いた作品です。

かたや、いつ死ぬかわからない気弱なインテリ
無法の地で解放され、極悪非道となる。
臆病な紳士から、自信が出て来て集団を牛耳っていくまでの過程の演技が
すさまじい。これは解説にもあるけど、その通りなんだからしかたがない。

対する盗賊団の大首領。メキシカン
最初はものすごく悪いヤツのように描かれているけど、
実は、割といいヒト。ヒドくなっちゃった教授のことがやんなっちゃう。
メキシコ人で、黒髪、長髪。
ウエスタン・ショーの悪役の中には、
たいていこのテの顔がありますね。昔のナイト・クラブ・バンドとか。

フルチさんの『荒野の処刑』なんか観ても思ったんですが、
ウエスタンて、単なる勧善懲悪だけじゃなくて、
人間の生き方とか、価値観のせめぎあいとかについて、
胸を打ち、考えさせてくれるものがけっこうありますね。
かと思うと、『荒野の無頼漢』みたいに無条件で楽しいものがありますし。
ただ、腰を落ち着けてゆっくり鑑賞できる時間でないと、
きびしいものがあります。くやしいなあ。


平成14年12月26日更新分
ねじ式
★★★★
MAPIさんに感謝。
原作は、ご存知つげ氏。監督は、あの石井輝男氏。
しょっぱなから、アングラ劇団による演舞あり、まずはドギモを抜かれます。

物語は3部構成です。


「第1話。主人公は、うだつのあがらないマンガ家。
家賃が払えず、追い出される。
同棲していた女はよそでお手伝いさんになり、主人公は友人の家に転がりこむ。
この友人はホモらしい。
女は身勝手ないやなヤツで、浮気が発覚したため、別れを言い出す。
絶望した主人公は自殺を計るが、病院にかつぎこまれて助かってしまう。」


主人公に社会適応能力と生活力がなく、
心情的にも徹底的に情けない人間であることが露骨に表現されています。
女は女であるというだけで、なんとかやっていけるわけで、主人公をあしらいます。
しかしこの主人公、いささか男前過ぎるのではないでしょうか?

「第2話。釣りに行った主人公。
地方の居酒屋で、『売られて来た』という美女女給の接待を受ける。
主人公、酔いつぶれて倒れる。
目を覚すと女給は、粗野な酔客どもに乳房を揉まれていた。」

………………そうですか? 

「第3話。ヌード・スタジオでの主人公の追憶。
1年前、海が見たくて名も無い寒村に行き、料理屋に泊めてもらった。
老婆と娘がいて、その娘に淫らな妄想を抱いた。
再度行ってみたが、誰も主人公のことは覚えていない。
主人公は海で『メメクラゲ』にさされ、腕をおさえて医者を探す(有名シーン)。
婦人科医をみつけ、セックスの後でネジをつけてもらう。」

ワタシは原作を読んでいません。
つげ作品自体はマニアの友人がいたため、何冊か読んでいました。
独特の情緒描写には感心しましたが、好きとかきらいとかのレベルではなく、
ユニークだなあ。こんな世界があるんだなあ。という感想でした。
その友人に言わせると、これが自分の『原風景』であるということでした。
ワタシは都会育ちのせいか、妄想世界の住民だったせいか、
つげ作品風景や心情がコトセンに触れることはありませんでした。
それゆえ、日常性を最後には離脱しちゃったこの作品、
映像的にはとても興味深いのですが、
深い共感を得るとか、積極的に評価・支持するとかいうスタンスはとれません。

この後、別のマニアの友人に『ねじ式』原作本を借りました。
びっくり! 
「メメクラゲ」以降は忠実な映像化だったんだ!すごい!



THE HOUSE OF CLOCKS 1989
★★★☆
ネットでゲットの英語版です。
ルシオ・フルチ監督の大人しい部類に属する作品です。
低予算ながら、ゴアなシーンもあります
1989年公開なのですが、リリースは2002年で、
キャストのインタビューといった特典映像もあります。

「時計だらけの豪華な家。上品な老夫婦が管理している。
ある日、召し使いの女性が、防腐処置を施された男女の死体を発見してしまう。
その男女はなんと、結婚式の衣装をつけていた。
翌日、老婦人に召し使いは殺される。ハラにクイを刺され、内臓どろどろ。
お話変わって無軌道な若者、男2人、女1人。
スーパー・マーケットで万引きした後、その家に強盗に入りこむ。
おもちゃの銃をつきつけた若者に、片目の下男が猟銃を暴発。
結果、老夫婦、召し使いは死んでしまう。
おののく若者。
たくさんある時計がすべて、逆に動き始める。
甦った老夫婦と下男は若者たちを殺そうと追いつめるが、
彼らの殺した人間たちもまた、甦ってくるのだった。」

ワタシの語学力ではよくわからないのですが、
時計の逆転の理由については、何も語られていないようです。
時間が遡るといっても、死んだ人が甦り、傷が治ってしまう以外に、
効果はなさそうです。
老夫婦に殺された若者がまた甦り、ハッピー・エンドと思わせたところでまた、
意外なオチが用意されています。
ホラー・ムービーというよりは、
『世にも奇妙な物語』的、軽いタッチでした。

『VOICES FROM BEYOND』で、父親思いの娘を演じている女優さんが、
奔放な若者役で登場。またもおっぱいをムキ出しています。


ゲシュタポ卍収容所
★★★★
(実際は『逆卍』なのだが、フォントがみつからない。)
MAPIさんに感謝。


手持ちの資料によれば、
原題は
『Gestapo's Last Orgy 』(オージーかあ。。。)
で1976年の作品のようです。


クレジットによれば、イタリア作品。ちゅうことは、同盟国側の作品ですね。
日本は『ナチもの』つくんないのかなあ。。。?
「我々は二度とこうした過ちを犯してはならない。」
とか、みえすいた巻頭言入りで。


どぎつい描写の中にも情緒があります。
イルサ様シリーズのように『いかにも誇張だ、さあ、笑え!』
という作風ではなくシリアスです。

「大戦後。リーザという美女に男が呼びだされる。
男はかつて、ナチスの収容所の司令官だった。
リーザは、男を収容所跡に誘う。
そして、過去の回想を始める。」

リーザは司令官の愛人で、
戦後の裁判で証言をして、司令官を救ったらしい。

「そこはユダヤの女たちを集め、
ドイツ兵のなぐさみものにするための収容所だった。
リーザはどんなことをされても屈しないため、
司令官や女高官(女王様)から目をつけられ、
集中的に虐待を受けていた。
拷問のためにショックに陥った彼女は、
医師に事情をうちあける。
『自分は自由になりたいがために、
両親と弟をナチ売った、
それゆえ、死を望んでいるのだ。』と。
だが、医師の調査によると家族の居場所を密告したのは、
リーザではなかった。
彼女は医師と結ばれた。
リーザはこの時から死を恐れるようになった。
生き延びるために司令官の愛人になった。
親友が殺されても眉ひとつ動かさない女になった。
女高官は嫉妬して司令官にリーザを殺すように命じたが、
逆に殺された。
リーザは妊娠し、出産した。
司令官はユダヤの血が流れているとして、赤ん坊を始末した。
泣き叫ぶリーザ。」

ここで、シーンは現在に戻ります。
壁に背中をつけて、性交する2人。
結末はまあ、想像できるでしょう。
このてのものにしては、シリアスにできていて、
感情移入してしまいます。


悲惨なシーンもたくさん出て来ます。
・新入りの女捕虜の場所を空けるために、
 誰かが殺されてしまうので、気にくわない同室捕虜の顔を
 よってたかってツブシてしまう。
・生理中の女は犬の餌にされる。
・逆さ釣りにされ、下はネズミを入れたケース。
 「ネズミどもは目玉を喰い鼻を喰い、最後に脳を喰い破る。」
・天井から釣るされ、下は石灰の水たまり。
 そのまま、溺れさせられ、ぐちょぐちょと解けてしまう。

兵士の娼婦宿だけあって、若くてきれいな女の人ばかりで、
シーンの多くにハダカがでています。
コレがウリの映画なんでしょうが、
ドラマに集中してしまったワタシは話の必然性として受け止め、
いかがわしい気持ちにはなれませんでした。
ストーリ自体の牽引力が強い作品です。

吸血処女イレーナ 潜血のエクスタシー 1974
★★★★☆
監督ジェス・フランコ 主演リナ・ロメイ
ホラーというより、ハード・コア・ポルノ
いや、そうでもなくて、耽美的ビジュアル・ムービーです。
エロティックなシーンが続出、『それ』ばっかりなのですが、
美麗な風景と裸体にみとれているうちに時間が経過してしまいます。


「カールシュタイン伯爵の末裔、イレーナ。
彼女は男女問わず誘惑し、
性交しては生命を奪う吸血鬼だった。
彼女は自分の宿命を呪うが、血の飢えは如何ともしがたく、
愛する青年の命まで奪ってしまう。
正体に気づき退治しようと狙う医者もいたが、
しょせん、魔性の女の敵ではなかった。」

イリーナ、いいです! ステキです!
漆黒の長い髪。くっきりした黒い瞳。すっきりとした鼻梁。
くちもとのやや品のない感じが、
いかにも、『性と血に飢えたバンパイヤ』という雰囲気です。
スペイン出身だそうです。
黒井ミサとしても、ハマるでしょう。
白い肌。形のいいおっぱい。黒い陰毛。
両脚を投げ出して、性器をあわらにしているポーズ。

オープニングから、
「スッポンポンに腰ベルト、
     マントを羽織って、黒皮ブーツ。」
まるで、危ないおじさんの女性版ですね。
ねめるようなカメラが豊かな乳房や、
黒々とした陰毛をアップにします。
ですが、煽情的というより、
霧深い森を背景に、儀式めいた荘厳ささえ感じさせます。
イリーナは口がきけません
風景にあわせて、モノローグだけが流れます。
神秘的、あるいは淫猥な表情。
それだけで、誘惑したり悲嘆にくれたりします。
すごくいい。

問題のバンパイヤのキャラクター設定。
・太陽の下でもぜんぜん平気。
・鳥になって空を飛べる。
・人間を意のままに操る。
・犠牲者のエクスタシーとともに生命を吸い取る。


映像特典にカットされたシーンがあって、
そこでイリーナは唇を血に染めていました。
本編には血はまったく出てきません。
これがかえって『吸魂・吸精鬼』の妖艶さを際立たせています。
犠牲者は誘惑されるがままです。
こんな美女に迫られたら、素性不明でもノラない方がおかしい。
通りすがりの男性ばかりではなく、
インタビューに来た女性記者まで、歯牙にかけてしまいます。


そして、伝説に憧れてやって来た青年。
イレーナは自分の業を恐れ、青年との接触を拒みます。
そこでの青年のセリフ。
「ぼくはすべてを知っている。それでもいい。
命なんかいらない。どうせいつかは死ぬんだ。
ならば、せめて、あなたと一緒にいたい。」

生命を吸い取られ屍になります。
その後で、「愛しい人も手にかけずにはいられない……。」
というイレーナの哀しみのモノローグ。

バンパイヤに味方する盲目の科学者も登場し、
退治しようと息まく医師に言います。
「きみには、感じられる以外の世界があるのがわからないのか?
快楽というものが、善であってはいけないのか?」

この発言は物語の本筋に関係ない『詩』的なものかもしれません。
ですが、この映画になんともいえない空気を吹き込んでいます。
医師もイレーナの召し使いを倒した後、犠牲になったようです。

ひとくちに言えば、
詩情あふれるハード・コア・ポルノ。
一番特筆すべきは、
観終わってからもイレーナの寂しげな表情焼きついていることでしょう。
ワタシも餌食にされるのかもしれません。


陰陽師(おんみょうじ)
★★★★☆
よかったです! 宗血ゅーさんに感謝!


「世紀のスーパー魔道師アベノセイメイが、
純朴な青年貴族と手を結び、
150年生きたキョンキョンの助力を得、
平安京を転覆させんと目論む、
悪の魔法使いサナダヒロユキと、
秘術を駆使して闘う。」

平安時代劇です。
SFX満載、サイコ・バトルあり、恋あり、友情あり、
熱血あり、アクションありの快作!!


原作モノというだけあって、人物の絡みや因縁話もきちんと描かれ、
スーパー魔道師が純朴な青年貴族をおちょくってみせるエピソードの数々まで、
とてもよくできたハナシでした。


アベノセイメイを演ずる役者がハマり過ぎ!
クールで飄々としていて、立ち振るまいも素晴らしく、
本当にキツネから生まれたみたい!
野村萬斎氏という狂言のヒトだそうです。


サナダヒロユキも適役! すげえ強そうな悪者だ!
キョンキョンも不老不死ムスメを好演。
悲恋の成就が泣かせてくれる。


唯一、「なんじゃこりゃあ?」なのが青年貴族。
芸達者なメンツの中にあって、あんまりな演技で、ウキまくっているぞ!
周囲の濃厚なキャラをタテるために、あえて採用したのかもしれない。

日本映画界も、つじつまのあわない間の抜けたホラーを乱発するより、
こういうステキな映画をもっと作ればいいのにねえ。。。
こういうのって、日本でしか撮れないじゃない。


THE NEW GLADIATORS
★★★☆
海外版DVD。
あのトロマ。で、監督はフルチ巨匠。
資料によれば、1985年の『未来帝国ローマ』とゆうものらしい。
一応、SFなんですが……。


「未来。ローマ。テレビの過激な決闘番組。
主人公は妻を殺され、戦士に徴集される。
ヒゲまっちょな黒人やら、
『アキラ』っちゅう日系カラテ使いやらと、チームになる。
ケンカしたり、仲良くなったりして、
団体トーナメントに出場。
サイド・カーに乗っかって殺し合う。」


イタリア→ローマ→コロシアムで、
『ベンハー』なんかで有名な戦車馬車をサイド・カーに置き換えて、
というイメージなんでしょう。
GLADIATOTRって、プロレスラーもいたけど、
もともとはローマの剣闘士の意味。

しかし、なんだ?
このウルトラ・チープな映像は?
先入観があるからかもしれないけど、
『フルチ画像』というより、『トロマ画像』。
ビデオ作品かいな?


陰りのカケラもない登場人物。魅力的でない女性。
間の抜けたサウンド・トラック。

人間アクション、バイク・アクション、数あれど、
決定的な緊張感に欠けるシーンの数々
なんじゃこりゃあ!!
マジ、フルチさんなのかあ?
ちょっとしたショックだった。
トロマの作品であれば「こんなもんだろー。」で、
面白がるのですが、
巨匠の作品にしては、キビシイものがありました。


真昼の死闘
★★★☆
クリント・イーストウッド主演。
ドン・シーゲル監督。
エンリオ・モリコーネ音楽。
ちゅうと、ウエスタンですねえ。


「イーストウッドさんが暴行を受けている尼僧を救う。
彼女はメキシコ独立ゲリラの仲間。
金もうけになると踏んだウッドさんは、
フランス軍と戦う決意をして、尼僧と同行。
ガラガラヘビを料理して食ったり、インディアンに矢をさされたり、
列車を爆破したり、フランス軍のアジト総攻撃の指揮をとったりの大活躍。」


痛快娯楽作品です。
これはこれでいい作品なのですが、
悲しいかな、前に観てたのがスゴすぎた。。。
活劇という点では、アレルヤさんの『荒野の無頼漢』、
ドギモという点では、フルチ監督の『荒野の処刑』に到底及ばん。
同じ土俵にあげるというのも、ナンですが、
あまりに極端なもので先に慣らされちゃうと、
まっとうなモノを評価できなくなりますなあ。

尼僧になんともコミカルな味があって、
ラブ・ロマンスっぽくなりつつ、
最後、その正体にびっくし!
ウッドさんも、口あんぐり。
でも、あんまり美形じゃないなあ。

どうでもいいけど、
『真昼の死闘』ちゅうタイトル、ヘンです。
ゲリラ100人で、フランス兵200人のアジト奇襲は、
じゃないかい。

デス・ロウ  DEATH-ROW 1996アメリカ作品
★★★☆
新しめの作品です。
映像もシカケも新しめ。
ネタ自体は同じ系列のものを何本か観ています。


「イカれたバイカーとその花嫁。スーパーを強盗する。
警察が乱入。女は銃撃戦で死亡。
男は死刑になってもなお、花嫁を殺した元フット・ボール選手と、
刑事を恨み、復讐を誓う。
定石通り怨念復活。変幻自在、不死身になって。
元フット・ボール選手をさんざん攻撃した上、妻子を誘拐。
行く先は学校。
体育館に銃撃戦のあったスーパーのセットが組まれていた。」


幽霊復讐殺人鬼モノなんですが、
日本のように湿っぽさや暗さがまったくなし。
フレディ系というか、愉快犯というか、
この怨念幽霊、
ただでさえ、ヘンなヘアースタイルを蛍光色にすることからはじまって、
おかま、コック、眼鏡に背広、ピエロ、燕尾服でタップ・ダンスと、
めちゃくちゃに陽気なコスプレしながら、
無関係な人間どもを片端から殺していく。
バズーカ砲なみのパワーをもつショット・ガンを振り回し。


カーチェイスで大通り炎上!
飲み屋のワルどもを皆殺し!
学校ひとつ大爆発!!

なんてまあ、どハデなんでしょう。
それが、ユウレイのすることかっ!(喜)


しかも怨念幽霊だけあって、ナニをされても死なない。
それじゃあ、ハナシが終わらないじゃーん!
って、いったところに、じゃじゃーん!以外なオチが!
ってゆう、結局、娯楽アクション大作です。


主人公もまた、すげえタフで大抵のニンゲンなら
逃走中に3回や4回は死んでいる。
体育会系で愛嬌がなく、感情移入はしにくい。
怨念も怨念で、復讐が目的じゃないみたいに、
おもしろおかしく楽しみまくっとります。


難点がひとつ。
現実離れした物語に徹すればいいものを、
主人公の崩壊しかかった夫婦関係、そして、親子関係を
幽霊との戦いを通して改善させてゆくという、
大作パニックにありがちなマザリモン
うっとおしいこと!
オチの関係からして、妻の方はまだ許せるのだが、
うちとけた息子との無意味な連係フット・ボール攻撃を
スロー・モーションまでして美化するのはやめた方がいい。
見ていて、はずかしいじゃないかっ!


悪魔の墓場 無修正特別版 LET SLEEPING CORPSES LIE 1974
★★★☆
『眠っている死体位置を許して下さい。』by翻訳ソフト。
これは執念の作品です。個人的に。
というのは、ワタシが中学の頃です。
テレビで放映鑑賞中に、親に用事をいいつけられて中断、
無念の涙を流してから、
早25年が経過しているという因縁があるのです!!

「オレっちがバイクで旅行してたらよ、
金髪オンナにバイク壊されちまって、
オンナときたら自分の用事を絶対先にっていいやがるから、
ヘタクソな運転を変わって、案内されるままに行ったら、
道に迷いやがった。
着いたと思ったら、オンナのアネキのダンナが死んでて、
オレまで疑われちまって足止め。
オンナもアネキも、
土左衛門のコジキがフラフラ襲ってきたって、
あんまりうるさく言うもんだから、じゃあ、死体を見てみろって、
墓地まで言ったら、なんとそいつが他の死体まで生き返らせてやんの!
うわ! 襲ってきやがった。しかも、不死身だぜ! こいつあ、たまらん! 
ポリ公の臓物をむしゃむしゃ食っていやがる!
オレは超音波のムシ殺す機械
(下等な神経に働いて凶暴にして、とも食いさせるんだとよ!)
が絶対アヤシイとニラんでるんだけど、ダレも信じてくれない。
おまえけに警察はオレを悪魔主義者よばわりしやがるし……。」

いわゆるゾンビものなのですが(チョー有名だよなあ)、
このテのものでは、非常に古典的な薫りのする映画です。


その理由。
1、ゾンビが最初から大挙登場しない。
 土左衛門コジキが1体だけ。
 そのうち、コジキが伝染させて増やすけど、せいぜい3、4人程度。
 墓場と病院で繁殖(?)。
 しかし、全部合わせても、
 ゾンビは、10人いくかいかないか。
 明らかな弱点もあり、従って退治しようと思えばできないこともない。
 ロメロ/フルチ系列の 
『やたらいっぱいわけわからん手もつけられん!』ではない。
2、ちゃんとゾンビ誕生の原因がある。
 (繁殖理由に関してはハズしますが。)
3、誕生を阻止しようと主人公の活躍する余地がある。
 だから大勢のゾンビで物語を破綻させる必要がない。
 この場合、モンスターが『リビング・デッド』でなくて、
 たとえば『吸血鬼』であってもベツに構わないのでは。
 非常に古典的な手法です。
 しっかりと犠牲者のゾウモツをむしゃついてはいますが、
 起承転結をブチこわすほどの強烈なインパクトには欠けます。
 ゾンビ事件の前フリとして、
 超音波による赤ん坊の狂暴化というのが一番コワイかも。
4、オチがしっかりしている。
 予想できそうといえば、できそう。
 しかし、この時代にあっては新鮮だったのでは。
 評価のやたら高い『ゾンゲリア(『サンゲリア』ではない)』の
 オチなんかはむしろ、みえみえで、
 アレは映画としてもワタシの好みではありませんでした。

出色のキャラはヘロイン中毒の姉さんです。
目鼻のくっきりと浮き上がったまさに『ホラー系美人』
ヌード・フォトなんかもあったりして、
このへんが、無修正特別版のゆえんなのでしょうか?

そいから、またヨケイなことですが、
ロメロ・ゾンビの『看護婦さんゾンビ』に対抗してか、
『アタマ包帯ゾンビ』が登場します。
宣伝イメージ的にはもっとも印象に残りますね。
『エバ』の『綾波レイ』を連想してしまうのは
ワタシだけでしょうか?(<きっとそおだ!)



平成14年12月03日更新分

DEMONIA 1990
★★★★
ネットでゲットの海外版、ルシオ・フルチ巨匠の作品です。

「15世紀、シシリー南部。僧院。
悪魔に魂を売った尼僧3人が処刑された。
そして、現代。
考古学教授と学生達がやってくる。
そのうちのひとり、リザという女性が僧院の
封印された部屋に入ってしまう。
3つある十字架のひとつは無人だった。
たちまち始まる惨劇の数々!」

さすがにフルチ!
・美しい風景!!
『マッキラー』では、南フランスだったけど、ここもいいぞお!
シシリー南部。観光協会から出資されているのか、と疑いたくなります。
・ぐっとくる中世僧院!! 
年代物の荘厳な建造物で、中にはミイラが安置されている。
これだけでもう、ぞくぞっく!
・魅力的なキャラ!!
ヒロイン。設定は最初にミエちゃうんだけど、
ブロンドでちょっとケンとクセのある美女です。
今回、殺しのシーンは数ある傑作群よりも、
だいぶオチるのですが、以上3項目のフルチ節だけで、
ワタシを気持ちよくさせてしまいます。

風景 ―― 僧院 ―― 美女
ナニかが潜む雰囲気。
前半の研ぎすまされたような空気は、
フルチ美学の真骨頂! 最高です!
そのブン、と言いましょうか、
後半の『殺し』のシーンになると、かえってテンションが下がっている
ように感じられます。
ワタシがスレっからしのせいだろうか?
ショック・シーンの公開をしちまおう。

・冒頭の15世紀、3尼僧はりつけ
手とノドにクイを打つのですが、
「ビヨンド」のクサリ殴り、クイ打ち、熱湯かけには負けています。
それでも、オープニングとしては、なかなかのものでした。
・赤ん坊焼き
まるめたタオルを火に投げ込んで、赤ん坊の泣き声かぶせただけ。。。
・落としアナ、串刺し
一応、尼僧の声はするんですが。
まあ、最初の血祭りにしたら、こんなところでしょうか。
・モリ刺し
別に尼僧の悪霊じゃなくてもいいよなあ。。。
その後、海からクサリに絡まったアタマが出てくるのはいいとして。
・ネコ攻め
『サスペリア』や『ビヨンド』でも有名な、『イヌ攻め』の変形ですな。
しかも、複数で迫ってきています。
当然のように、メダマがエグられます。
・つるしブタ攻め
肉屋の冷凍庫で、つるされたニクが襲いかかる!
青年は包丁片手に闘うもかなわず、
最後は、冷凍にされる!(<ベツに凍らせなくても。。。)
これも、尼僧である必然性はないよなあ。。。
パパまっぷたつ
これが今回のメダマかしらん。
コドモが行方不明!
パパが森の中を探して走る!
コドモ、パパを発見!
パパは「来るなあ!」と叫ぶ!
コドモが「パパ!」と駆け寄ると、
ロープに脚をかけ、仕掛けでパパはマタサキ!
まっぷたつ!
この話とまったく噛み合わない残虐シーンじゃ。。。
『なんとかブルータル・プロジェクト』でも、やってましたね。

フルチさんて、
ロケーション、キャラ、からストーリーの流れを設定して、
そこから、ショック・シーンを導き出すようなのですが、
(あくまでワタシの空想です。)
その時のインスピレーションの程度とか、
気合いとか、体調とかによって、
できふできが左右されるようです。

たとえば、『地獄の門』なら『内臓吐き出し』、
『サンゲリア』なら、『髪ひっぱり、メダマぐっちょ!』、
『エニグマ』なら、『カタツムリの女体盛り』、
『ビヨンド』は……、どれもこれも素晴らしい!
というふうに、
主題にそくした『名シーン』と、
美麗な背景、人物、音楽との相乗効果によって、
人智を越えた名作が生まれます。

その点、この、『DEMONIA 』は片翼飛行のカンはぬぐえませんが、
巨匠でなければ出せないアトモスフォアはやっぱり、
魅了してやみません。

私家版 復讐のページ 1996
★★★★
ケリン女史に感謝。
『本が兇器。本格的犯罪サスペンス。』です。
『犯罪サスペンス』って、キャストやシーンや小道具が
『場違いファッショナブル』を追求しすぎて、
肝心の物語がダサかったり、タルかったりしがちで、
100円くらいのジャンクでないと手を出さない分野なのですが、
コレはよかったです。
最初から最後まで、シブい!

「出版業の主人公。彼は古書偽造の天才だった。
かつては、文筆で身をたてることを目指していたが、
恋人が自殺したショックですべてを捨てた。
30年も前の話だ。
ある日、性格が悪い小説家から、新作を渡される。
なんと! 傑作だった。
たちまち、賞を取り、ベストセラーとなる。
だが、主人公はその小説に、
恋人の自殺の原因となった暴行の描写を読み取り、
小説家を犯人と断定。復讐を決意する。」

この復讐の方法というのが、
斬新ちゅうかなんちゅうか。
ベストセラーの元ネタになった
昔の小説を創造し、実在させる
作者も出版社も実在するが、戦争で焼けてしまって、詳細は不明。
で、このいやな小説家を盗作者にしたてあげ、
社会的に生命を絶とうという計略。
そのために、いろいろと工作に走る。
変装でもしなきゃ、アシがついちまうと思うのだが、
「そういや、こんなオヤジが跳梁跋扈してましたよお!」
「そうそう、こっちの方にも!」
てなぐあいに。
そのへんの無視はこの作品の中での「お約束」で、いいんでしょう。

硬派一方でもなく、恋人の姪にあたる女性が当時の恋人そっくり、
主人公に好意を寄せていて、復讐をあきらめさせようとする。
結果がどうなるか、非常に気になったのだけど、
やはり、クールで非情、もの悲しいトーンで統一されました。

傑作です。

ドーベルマン 1997年フランス映画
★★★★
ケリン女史に感謝。
『狂犬(神をも恐れぬ銀行強盗)vs兇犬(手段を選ばぬ暴力刑事)』
このまんまですね。
『狂犬』というのが
赤ん坊時代、洗礼の時にマグナムを握っちまったという、
ミスター・ドーベルマン。
黒革のコスチュームなんかからして、
どことなく『若くて粗暴なジム・モリスン』
というイメージがします。私的には。

「銀行強盗『ドーベルマン』とその仲間が、銀行を襲撃する。
警察を手玉にとって、見事に成功!
対する警察は、極悪非道のアンモラル刑事を起用する。
彼は『ドーベルマン』の仲間(おかま)の赤子(!)を人質にとって、
ディスコに集ったところを一網打尽にしようとする。」

かっちょいい『ドーベルマン』の仲間がまた、魅力的。
・恋人は美女で聾唖者で、ボンバーでスナイパー!
・ヤク中の神父。
・拳銃の腕はバツグンのイカレ男。
・オノ使いの怪力男。
・家には妻子がいて、弁護師をめざすが、街ではチンコ吸うのが大好きなおかま。
このデコボコ・メンバーのトンでるやりとりが、
なんともステキです。

対する極悪非道のアンモラル刑事とゆうのは、
こりゃあもう、日本では存在不能な、トテツもなくヒドイやつ。
ワイルド・セブンなんか問題じゃありません。
逆にヒバちゃんにトドメを刺されそうな悪党です。
赤ん坊を投げるわ人質にするわ、
その母親を撃ち殺すわ、
一般人もいるディスコにスワットを送りこんで、
銃撃戦を始めるわ、
聾唖の美女を拉致して犯そうとするわ!

もともと、ひどくワルイやつらが主人公なのですが、
この刑事の前には、みないいヒトに見えてくるから不思議。
それだけに、
ラストの『首だけ路上ガリガリ』(<観ないとわかんないだろー?)のシーンが、
強烈なカタルシスをもたらしてくれます。

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間
★★★★☆
MAPIさんに感謝。
「成人映画 18才未満の方はご覧になれません。」
え? そうなの? そういえば、やたらにおっぱいが出てきたような。。。
監督・石井輝男とのことです。

「主人公は精神病院で目覚める。記憶がまばら。(『ドグラ・マグラ』みたい。)
ハダカの美女の中をフラフラ(うらやましい!)。
ある日、殺されそうになって、脱走!
自分の故郷が『裏日本』にあると知り、列車に乗ると、
自分そっくりの大富豪の御曹子が、
死んでいる新聞記事につきあたる。
さっそく、墓を暴いて御曹子になりきり、奇妙な屋敷での生活を始める。
彼には、貞節な妻と愛人までいた。(うらやましい! ←こればっか。)
父親は奇形で、無人島になにやら、金をつぎこんでいる。
ある日、妻は殺される。
執事やら、下女やら、下男やら、みんな怪しい。
そして、ついに主人公は無人島行きを決意する。
その島に秘められた秘密とは? 
自分の出生の謎は解けるのか?」

江戸川乱歩の『孤島の鬼』と『パノラマ島奇談』のおいしい所を
合体させた物語です。
発禁スレスレのエロ・シーン、ショック・シーン、猟奇シーンがこれでもか!
とばかりに登場し、刺激的なことこの上ないです。
『気違い』とか、『かたわ』とか、放送禁止用語も乱発です。

『孤島の鬼』で有名な男女のシャム双生児。
人造奇形人。
密通した男女を放置して、死体にたかるカニを食わせる。
近親相姦の愛。打ち上げ花火心中。

アヤしさがいっぱい!!
パノラマ島の群集シーンでは、アングラ劇団が大活躍。
明智くんまで登場してしまいます。

荒野の無頼漢 1970年イタリア作品
★★★★★★★★
『マカロニ・ウエスタンBOX 殺戮編』からの1枚です。
これ、素晴らしい!!!
『痛快まるカジリ! 荒唐無稽なウエスタン大活劇!!』
まるで、ルパン3世のようです。
解説には、「残虐性を取り除き、コミカルな笑いで味付けした新世代マカロニの代表作がこれ。」

「革命軍が銃殺刑に処せられようとした時、
ひとりの黒づくめのガンマンが彼らを救った。
その名はアレルヤ。すご腕の賞金稼ぎ。
ロシアの秘宝をめぐって争う、メキシコ軍、武器商人、革命軍、
ロシア皇子を名乗る白づくめの男。
また、尼僧に化けた美女スパイ。
大混戦! 策略につぐ、策略!
はたして、財宝は誰の手に?」

ギャグやら、アクションやら、だまし討ちやら、秘密兵器が、
これでもかあ! どうだあ! まいったかあ! まあだまだあ!
と全編に塗りこめられ、トイレにも行けない!
ものすごい作品だあ!

まず、主人公のアレルヤさんですが、
彼は間違いなく超人です。
銃の名手、格闘技にもたけ、頭もキレル、ユーモアのセンスも抜群!
ルパンと次元大介と本郷猛を合体させたようなヒーローです。
欠けているのは巨大化能力だけっ!
テキの策略によって、何度も窮地に追い込まれるんですが、必ず余裕で脱出!
縫い物もできる、ミシン型のスーパー・マシンガン
が彼の秘密兵器です。
通称、『ミシンガン』!
ガトリング・ガンよりも強力なんだからあ!
しかし、いったいどこにあんなにタマがこめられるんだろうか?

ライバルは白づくめのキザな男
アレルヤさんにも匹敵するくらい、めっちゃ強い!
自分ではロシアの皇子を名乗るのですが、どーも、ヘンっ!!
いきなりテーブルの上で見事なコサック・ダンスを披露したと思いきや
(それも、延々と。。。)、
あっけにとられているテキどもを蹴り倒す!!
武器は服にずらり並べた投げナイフと、
パラライカ型ロケット・ランチャーだっ!

ヒロインは尼僧に扮した美女スパイ!
っていっても、オミアシくらいしか出しませんが。
しかし、ムサイ男どもの中にあっては、一服の清涼剤!

修道院のバースデイ・ケーキのロウソクはバクダンだし、
美女はサソリでカオをいたぶられるし、
ふとももはあらわになっちゃうし、
悪役ガンマン達はロバ用下剤で銃撃戦のさなかにトイレを探しまわるし、
鞍を外されたウマから並んで落馬するし、
ロケット砲に、コサック・ダンスに、
車輪に仕込んだピストルときた!
もータイヘンな傑作です!

DON'T TORTURE A DUCKING 1972
これ、以前紹介したルシオ・フルチ監督の『マッキラー』のことです。傑作!

VIOCES FROM BEYOND 2000
★★★☆
英語版。ルシオ・フルチ監督作品。
え? 彼は1996年に他界してるぞ!
ということは、未発表作品かあ?

「パパが突然、死んだ! 
家を空けていた美少女ロージーは、呼び戻される。
パパと仲良しなのは、ロージーだけ。
パパはなんで死んだんだろう?
パパの愛人、ママ、継母、連れ子のにいちゃん、
みんなパパを恨んでた。みんな怪しい。
司法解剖から臓器の標本も奪われてしまった。
ああ、パパの声がする。
いったい、なにが起こったのかつきとめてくれって!」

これは、『サンゲリア』、『死者の門』などのゾンビ系でも、
『マッキラー』、『リッパー』、『マーダーズ・ロック』などのマーダー系でもなく、
1989年の『ルシオ・フルチのホラー・ハウス』の流れですね。
画風のタッチも近いと思います。
家族の人間関係に主眼をおいた作風です。

ショック・シーンがないわけではありません。
エピソードの合間合間に、
棺の中でじょじょに腐敗していくパパのショットが重なります。
『死の王』みたい。

パパが妻の連れ子の幼児をナイフでめった突きするイメージ・シーンが、
オープニングを飾ります。
それから、
「オレを殺したなあ!」
ちゅうわけで、パパは家族の夢に登場して、みんなを悩ませます。
迷路の中で、ゾンビの団体に襲われるとか、
メダマ焼きがホントのメダマになって潰れるとか。

どうせ、コレも国内販売しないだろうから、
オチを書いちゃいます。
殺したのは一家全員の共謀。
幼児に電球をばりばりつぶさせて、
(伏線のつもりか、アイス・バスケットで、この子が
なにかをすり潰して遊んでいるシーンがたびたび描かれる。)
それをアイス・キューブに入れて、飲ませたちゅうトリック。

作品としては、テレビ・ムービー的な甘さがハナにつくのですが、
ロケーションの美しさと、
主演少女のかわいさと、
よく出てくるおっぱいのおかげで、最後まで楽しめます。

FOUR OF THE APOCALYPSE 1975
★★★★★
フルチ巨匠のマカロニ・ウエスタン巨遍!!
なんてったって、104分もある!
80分台も珍しくない巨匠にしたら、けっこうな長篇ではないかあ!
「暴力シーンのために、アメリカで公開されなかった!
25年ぶりに、ついにベールを脱ぐ!」英文タタキ文句。
某解説書では『荒野の処刑』ってありました。
どうやら、日本版も出ているようです。
知らなかった!

なにしろ、巨匠らしからぬ(?)
まっとうなオハナシ!
いや、
素晴らしくドラマチックな物語じゃないですかあっ!
フルチ巨匠にこんな感動的な作品があるなんて、びっくり!
これを観ずして、フルチ巨匠を語ろうなんて、
身のほど知らずもいいところだっ!!
ストーリー自体が、ものすごいんで、
語りながら解説を入れますね!

「一獲千金を夢見て、無法の街へやってきたギャンブラーのトビー
だか、到着早々、シェリフに商売道具のトランプを燃やされ、牢屋にぶちこまれる。
そこには、
妊娠した売春婦(すげー美人です。)、
アル中のオヤジ、
頭のおかしい黒人がいました。
その夜、街は凶悪な強盗団に襲撃されました。
(このへんの描き方がやっぱり、フルチ。
バーンて撃たれて倒れるだけじゃなく、肉がえぐれて血が吹き出る
首にナワをつけられて、窓からおっぽり出される者もいる。)
翌朝、4人は釈放され、街を追い出されました。

そまつな馬車で荒野を行くと、ほろ馬車の一団に会いました。
老人から子供まで、移民する家族たちで、
4人は暖かいもてなしを受け、翌日、手をふってわかれました。

それから、バンダナを巻いたチャコという男に会いました。
彼は射撃の名手で、4人と道行きを共にしました。
ところが、実はこの男、強盗団のボスだったのです。(おそらく)
チャコは、アル中オヤジを酒で手なずけ、3人を銃でおどし、しばりあげました。
そうしておいて、美女妊婦を犯しました
(特典のインタビューによると、このシーンが問題になったらしい。)
このころには、トビーと美女はうちとけて、夫婦を名乗るくらいになっていました。
ダンナの前でヤルってのは、刺激的でいいぜ!
アル中! オレについてこい! こいつらは、ゆっくりと飢え死にさせてやろう!」
アル中オヤジは、美女の服の乱れを直してやり、チャコに石で襲いかかろうとしました。
ドッキューーン!
逆に脚を撃たれてしまいました。
チャコは去りました。

ナワを解かれた3人は、アル中の脚から弾丸を抜きました。
彼は歩けません。馬車も奪われてしまいました。
トビーと黒人は、アル中をタンカで運びました。
絶望的な行進でしたが、みんながんばりました。
それにしても、西部のオンナというのは、なんて気丈なんでしょう!
弱音ひとつ吐かずに、何も口にせずに、灼熱の砂漠を歩いていきます。
ああ、どこかのクニのオンナどもにツメのアカでも飲ませたい。

目を覆うような悲惨な光景。
最初に歓迎してくれた移民家族の死体の山。
ほろ馬車は燃やされ、子供に至るまでが虐殺されていました。
「きっとおまえを殺してやる!」
トビーは叫びました。

ようやく、廃村に着きました。
みなは、廃屋で落ち着きました。
黒人は、裸になって村人の墓石の間を走りまわりました。
(ここも盗賊団に皆殺しにされたのかもしれません。)
アル中オヤジが、ついに亡くなりました。
黒人は、オヤジの死体を運びさると、
「動物を捕まえたゼ!」
と、肉をもってきました。
みな、喜んで食べました。
しかし、後でトビーは見てしまったのです。
シリの肉を剥がれたオヤジの死体を。

トビーと妊娠美女は将来を誓い合いました。
黒人はどこかへ行ってしまいました。

荒野を2人で歩いていると、宣教師の馬車に出会いました。
食事をもらっている時に、美女は産気づいてしまいました。
なんたるグッド・タイミング!
この時以外だったら、母子は助からなかったでしょう!
宣教師は、2人を男だけの開拓者の村につれてゆき、
そこでお産をさせました。
元気な男の子が生まれました。
産声を聞いた素朴な村人達は、わがことのように大喜び!
帽子を投げ上げ、銃で撃ちまくりました
でも、美女は死んでしまいました。
村人達は子供の出生を祝し、美女の死をいたみました。
(すごく感動的なシーンでした。
いかつい西部の男たちが、愛おしそうに赤ん坊のほほを撫でたり、
「オレの指をつかんだ!」と言ってにこにこしたり。)
子供は、宣教師によって『ラッキー』となずけられました。

トビーは子供を預け、銃を手にチャコ退治に出かけました。
油断している隙をついて、部下を撃ち殺し、
チャコの右腕を撃ち抜いてから、インドウを渡して、
見事に復讐をはたしました。」

サルタナがやって来る 虐殺の一匹狼 1970年イタリア・スペイン作品
★★★★
『マカロニ・ウエスタンBOX 殺戮編』からの1枚です。
これも、『荒野の無頼漢』と同様、痛快娯楽大作なのですが、
あまりにスゴすぎる『荒野の無頼漢』と『荒野の処刑』
をたて続けに観賞した後では、
さすがにちょっと、かすんでしまいました。

『悪徳保安官どもがオンナを捕まえ、その父親を銃殺。
そこに、黒衣のガンマンがさっそうと登場。
悪徳保安官どもを一瞬のうちに葬り去ると、
なんと刑務所に自首。
彼の名はサルタナ。
実は、収容されていた男を脱走させ、
行方をくらました50万ドルの場所を聞きだすために、
仕組んだ策だった。』

ね、導入部からして、面白そうでしょ?
途中何度も窮地陥りながら、確実に真相を追い詰めてゆく、
クールでニヒルな口ヒゲの黒い天使
              『サルタナ』
しかし、先に観た『荒野の無頼漢』の
素頓狂ガンマン『アレルヤさん』が強烈過ぎたため
薄まっている感じは否めない。
こっちを先に観ればよかったなあ。

サルタナさんもめっちゃ強いのですが、
珍妙な兵器も登場します。
まずは、仲間になって撃ち殺された発明家の開発した、
『自走ライター小型ロボット』
こいつにロケット発射砲を仕込んだり、
爆発させたりして、大騒ぎ。
トドメは
パイプ・オルガン型のキャノン砲マシンガン
解説によると、
『マカロニ史上に残る最強の飛び道具
           ”皆殺しオルGUN”
オルGUNてえのが、笑っちゃうね!! はっはっっは!
だけど、これはスゴイ!
200人(公称)の馬上ガンマンを前にして、
右左はじっこのパイプが前に倒れ、
どっこーーーーーん!!
そいでもって、
中央の4本が前に向くと、
ズガガガガガガガガガガガ!!
(しかし、4つの銃身は固定されているのに、
ちゃんと他の方向にまで飛ぶというのは驚異だ!)
横から来た敵には、
パイプがちゃんとそっちへ倒れて、
どっこーーーん!!
ムロン、敵は全滅!
いやあ、これにはドギモを抜かれました!!

真昼の用心棒  1966年イタリア作品
★★★★
『マカロニ・ウエスタンBOX 殺戮編』からの1枚です。
お待ちかね!
フランコ・ネロ主演! 
ジョージ・ヒルトン共演!
ルシオ・フルチ監督のマカロニ出世作!!
ついに観賞できました! うれしいねえ!

しかし、どーでもいいことなんだけど、
ウエスタンのタイトルって、
ホラーや、エロのタイトルに近いもんがありますね。

ホラーなら、
上の句、『悪魔の』、『死霊の』、『地獄の』、『悪夢の』、『悪夢の』、
下の句、『はらわた』、『えじき』、『いけにえ』、『墓場』、
ウエスタンなら、
上の句、『荒野の』、『西部の』、『真昼の』、『暁の』、『夕陽の』、
下の句、『決闘』、『用心棒』、『無頼漢』、『ガンマン』、『ジャンゴ』、
エロなら、
上の句、『禁断の』、『禁じられた』、『汚された』、『発情』、
下の句、『果実』、『団地妻』、『快楽』、『わななき』、『看護婦』、『女教師』、
ナンジャク関係なら、
上の句『愛と青春の』、『愛と喝采の』、『哀しみの』、
下の句、『恋人たち』、『ボレロ』、『逢い引き』、『旅立ち』、
などなど。

これらの順列組み合わせで成り立っているのです。
どういうジャンルかはわかりやすいのですが、
内容がわからん!
『団地妻』とか、『看護婦』とか、『女教師』なら、ソウゾウがつくけれども、
それも差別用語とかで、最近ではダメらしい。
『禁じられたわななき』じゃあ、
どうゆうシュチュエーションで、どういうキャラなのか、まったくわからんもんなあ。
とりあえず、エロそうな以外は。

この習性(?)を逆手に取った『死霊の盆踊り』なんていう優れた邦題もあるのですが、
たとえば、
『愛と青春の墓掘り人夫』とか、『荒野の団地妻』とか、
『発情はらわた』とかって、
なんとなく、観てみたいと思いませんか?
『禁じられたやじろべえ』『暁のアタリメ』
『悪魔のカマドウマ』なんちゅうのがあったら、
絶対観たい気がするぞ。

まあ、カンケイないハナシはそのくらいにして。
『真昼の用心棒』です。

「ジムが故郷に手紙で戻ってみると、
先祖伝来の土地はスコットなる極悪非道な権力者に奪われ、
再会した兄はアル中になっていた。
ジムにかかわる者は皆、殺される。
ジムの友人や、乳母にまで魔の手をおよんだ。
怒りのジムは出生の秘密の謎を明かすため、
復讐のため、立ち上がる。」

これって、なにも西部でなくても、
たとえば、カンフーにしても、時代劇(お家騒動だ!)にしても、
成立するような、万国共通のネタですね。

主演のフランコ・ネロさん。
もう、どうしようもなく、暑苦しい!
オンナらしい、オンナも登場せず、
全編、これ、暑苦しいに尽きる!
そこで、救いといえば、そう!
あの『荒野の無頼漢』アレルヤさんこと、
ジョージ・ヒルトン演じるアル中の兄さんなのです!
このヒトすげえ演技派アクション俳優!
最初は、
よっぱらって、ヨレヨレ、どーしようもない!
だけど、いったんヤルと決めたら、もーつええのなんの!
「ハロー! ジェントルマン!」
振り返った瞬間の6人瞬殺! 
ものすげーガン・アクション!
それも、馬の横腹にハリつきながら!
かあああっこええ!(ルックスはフレディ・マーキュリーが入ってますが。)

最初と最後、
いかにも、ウエスタンといったテーマ・ソングがまた、ええぞ!

それでは、フルチ巨匠のアジはどこに?
しょっぱな、犬をいっぱい人間にけしかけて処刑するシーン。
悪の息子がネロさんを、いやってほど、ムチでひっぱたくシーン。
そうして、ラスト!
敵の砦に突入!
爽快きわまる、銃撃戦!!

おなじみの作品群ほど、本筋から脱線してはいないのですが、
なかなかのフルチ節にウナらせてくれます。

平成14年11月20日更新分

サイコ2 投稿者:宗血ゅー さま
これは、なかなかの恐怖サスペンス映画でしたね。
途中で、なんとなく展開がわかっちゃって、「まあ、こんなもの
だろうなぁ・・・、ストーリーが甘いよ、甘いよ」なんて
笑止していたのですが、ゾンビさんの小説のように
話しが二転三転しまして、おおっ、これは思いつかなかった・・・
という展開となりました。
それにしても、最後は、ヒロインの女性が医者を殺して
主人公を刺して・・というのは、そんなに普通の人が簡単に人をズブズブは
出来ないだろうとも思いましたが^^。
それで、思ったことは、「13日の金曜日」の原点というは
「サイコ」だったのか!というが分かり、新たなる発見でした^^。

ロスト・イン・スペース 投稿者:nagatsuki さま
久々に「おっ、おもしろーい!!」て映画を観ましたぁ。
ゾンビ様の言うとおり私も『スパイダーマン』よりおもしろかった。
教授の父親このまま見掛け倒しで終わってしまうのかと心配していたりもしましたが、
(ウィリアム・ハートは結構気に入てる役者なので)最後にいいとこどりで感動させて
もらったし、あの軽薄なドクターは笑えたぁ〜、ゲイリー・オールドマンだからダーク過ぎになるのではと思ったけどまぁヨカッタ。
息子超天才!!。カワイイし、中盤は父親より活躍してましたね。あの映画のヒーローは間違いなく彼に決定!
でも私の一番のお気に入りはあの母親!!
少佐と教授の言い合いでの渇!「やるんなら殴り合いなさい!」やら「あたしが指揮官になる」コメント.
そして極めつけはあの爆発する星に愛する旦那を置いて気丈に脱出をする姿!!カッコイイ、最高でした。
ありがとうございました!!!!

墓地裏の家 THE HOUSE BY THE CEMETERY
★★★★
フルチ巨匠の1981年の作品です。
「サンゲリア」、「ビヨンド」、「地獄の門」、つまり、
あの! 絶倫三部作!!
の直後です。
アレラがアレラだっただけに、この「墓地裏の家」は、
若干大人しめの感が拭えません。
事実、20年も前にレンタルで観た時には、
「なんじゃあ、
この、ネタがみえみえの不条理バナシはあ?」
と、アキレた記憶があります。
しかし、腐るほどホラーを観て、また戻ってくると、
さすがにフルチ作品です。
ワタシの脳味噌を刺激して、エンドルフィンを誘発してくれます。
好きだなあ、やっぱし。

「愛人を殺し、自殺した男がいた。
その研究をひきつぐために、
夫婦とコドモが『墓地裏の家』にひっこしてくる。
次々殺人が勃発!
それらはなにを隠そう、不老不死を身につけた
フロイトステイン医師の仕業であった!」

これだけです。

コドモの前に謎の少女がうろうろ。
謎のハウス・キーパー。
唐突な連続殺人。
血まみれの死体。
刺された穴がらウジがこぼれ落ちる、
どうみたってニブくて弱そうな
よたよたの
フロイトステイン博士!
(走って逃げりゃあ、いいじゃん!)
そして、解釈に苦しむエンディング!
やっぱり、マニア以外には尊敬されないかも。。。

考察です。
ゲロゲロは抜きにしても、
なぜ、フルチ作品が、
ワタシをこんなに気持ちよくさせるのか?

だいたいフルチ巨匠って、他の同時期のホラー監督に比べて、
あんまりよく言われませんよね。

「粗製濫造だ。」
「単に悪趣味なだけ。」
「オリジナリティーなしの物まね屋さん。」
「ハナシがめちゃめちゃで、アタマが悪くなりそう。」
「クローネンバーグやリンチみたいに、人間が描けてない。」
「ロメロみたいに社会批判がない。」

 個人的趣味からいくと、クロちゃんとか、リンちゃんて、
もったいぶってて、あんまし好きくないのですよ。作品にもよるけど。
「ゾンビ三部作」以降のロメロも、なんかウザったくていやだし。

ダリオ・アルジェントは大好き!
しかし、アルジェントの方はずっと洗練されているせいか、
やたらに評価が高い。
ワタシのシュミでは、
いまいちアカ抜けきらないフルチの方が上なのです。
フルチとアルジェントって、共にイタリア人であるせいか(?)、
けっこう共通項があると思いませんか?
風景や雰囲気の描写が絶妙なところ。
小道具にこだわるところ。
そして、
「オレはこれがヤリたいんだああっ! 
  おめえらの見たいのもズバリ、コレだろおおっ?」
歌舞伎でいえば、ミエですね。
このためには、
ストーリーや他のシーンとの調和を無視!
アップとかスローモーションとか、
クドイくらいに思いっきりヤリまくちゃう。

フルチというヒトは、たぶん、
天啓的イマジネーションの質と量よって、
作品のできがバラついちゃう
アドリブ・アーチストではないかと、
思います。その反面、
「これが美学だっ!」
っていう頑固な職人気質みたいなところもあって、
それらがうまくカミあうと、
たとえば「ビヨンド」みたいな
スーパー・エクセレントな作品が登場するのでしょう。

では、フルチ作品の基本的な流儀を再確認してみましょう。

1、『画』がいい。
冷たくすみきって、それでいてどこか霧がかかったような、妖しい空気。
風景にしても、建築物にしても、なにか超自然的な不安を誘う雰囲気。
これだけで、ひきつけられてしまいます。
アルジェントなんかも、画質としては近いですね。
加えて、地下の水とか、炎とか、砂埃とか、虫とかの使い方も最高です。
人間の計り知ることのできない、とてつもない存在が、
背後からうかがっているというイメージを抱かせてくれます。
「サンゲリア」なんて、暑苦しい南の島が舞台なのに、
なんとなくうすら寒い、硬質な雰囲気が全編を覆っています。

2、キャラがいい。
アメリカ系のアセ・アブラ・キンニク系のキャラではなく、
ヨーロピアンというのか、
クールでなにかありそう、どこか病的、
オブジェのような人物たち。
さほど事件と関係ないのに、いちいち登場するアヤしい人たち。
もったいなくも、ばさばさと殺されてゆく使い捨ての美女たち。
美しい背景ともあいまって、残虐シーンがなくてもわくわくさせてくれます。

3、オトがいい。
美旋律ヨーロピアン・プログレを、
残虐なシーンでめいっぱいかけるという手法が、
いつからか確立しましたよね! すげえいい!
今回の「ビヨンド特別版DVD」なんて、それだけ堪能できる特典があるんだけど、
これ、ものすごくイイ曲なんですよ。

4、「オレはこれがヤリたいんだああっ! 
  おめえらの見たいのもズバリ、コレだろおおっ?」
これだよね! 単刀直入! なんのてらいも羞恥心もなく、迷いもない。
「あ! 来たな!」と受け身体勢に入るこちらも、猛烈な快感を共有できる。
アルジェントさんにもコレはあるんですが、ツボが微妙にワタシのとズレているような。
リンチを「官能的だ! タマらん!」というヒトもいらっしゃるようなので、
個人の好みというか、ツボというのは千差万別ですねえ。
だから、他人のレビューを読むのが楽しいんだ。

ヴィドック
★★★☆
宗血ゅーさんに感謝!

舞台は19世紀。
アナザー・サイド・オブ「フロム・ヘル」ってカンジ。
まず、性格悪そうなオヤジと鏡面マントの怪人との、猛烈なチャンバラ。
オヤジが悪者で、怪人が正義の仮面に見える。
そして、わけのわからんちゃかちゃかのカメラ・ワークで、
「ヴィドック死す!」
どうやら、ヴィドックというのは、辣腕探偵だか、刑事らしい。

「19世紀。3人の紳士が稲光で殺される。
捜査にあたっていたヴィドックも死亡。
伝記作家と名乗る若者が関係者を訪れ、
ヴィドックの足取りを追うが、行く先々で殺人が起こる。
はたして、鏡面マントの怪人の正体は?」

なかなかスリリングです。
構造が「エンゼル・ハート」してますね。
って、思ったら、オチまで同じであった。

悪役の
『鏡面マントの怪人』というキャラがめっちゃ魅力的です!
バットマンもまっさお!
主人公のよくわからんところを補ってあまりある!
「顔の鏡には、犠牲者の断末魔の表情が映る。」
という設定もいい。
アクションもかっこよく、マントのひるがえり方もいい。
ただ、惜しむらくは、
この悪役について、まったく描かれていなかったこと。
いくらハナシが面白くても、
これはワタシ的には、すげえ減点対象になります。
惜しすぎる!

ホーンティング 1999
★★★☆
宗血ゅーさんに感謝!

「『恐怖』を研究している大学教授。
『睡眠薬の研究』と称して希望者をつのり、いわくありげな古屋敷で実験開始。
たちまち起こる怪奇現象!」

こりゃあ、ひとこと言うと、ハメこみ企画ですね。
ディズニー・ランドやなんかでやっている豪華お化け屋敷。
それを映画でやろうという。

1、古式ゆかしき豪華邸宅
 ブキミな装飾品やら、額縁入りの祖先の肖像やら、
怪物のでかい彫刻やら、堅牢な門やら、得体の知れない鏡の部屋やら。
これでまあ、肖像画からヒトが飛び出したり、彫刻が動いたりという、
お馴染みのイベントができる。
2、屋敷の由来
 やっぱり、幽霊屋敷ったら、コドモだよなあ。
こどもの幽霊がふわふわと。成仏できずに。何か訴えかけなきゃ。
だとしたら、コドモを虐待、殺害した悪いヤツがいて、
そいつの霊もまだ、漂っていると。
3、キャラ
その1)オンナだよな。主人公は。やっぱし。
そいでもって、霊感があって、
そうか、屋敷とつながりがあれば、もっといい。
悲惨な目に会ってて、くらいヤツにしよう。
その2)こいつだけじゃあ、ジミだから、
イケイケ系もだそうか。
お色気あって、ファッション・ショーくらいはしないと。
そうだなあ。そういうビョーキの女にしちゃえ。
その3)オトコもいるよなあ。
なんとなく、神経質ですぐきーきー言いそうなヤツがいい。
4、屋敷に来る必然性
みんなビョーキなんだから、
ビョーキ集めるようにすればいいじゃん。
性格に問題ある人間をわざわざ集めるような企画をしてさあ。

というわけで、1本できあがり。
わかりきった物語に、わかりきったシカケ。
ウケるぞお! ホラーズレしてない一般庶民にはあ!

てないきさつではないでしょうか?
 


ロスト・イン・スペース
★★★★☆
宗血ゅーさんに感謝!

「おわあああっ! SF映画を観たなああ!」
しょっぱなの宇宙戦闘機ファイトから、ヒネりまくった時間パラレルネタのラストまで。
(ちょっと『オメガ・サーティーン発動!』に似ておりますが。)
息つく間もないアクション・ハードSF映画です。
(ハード・アクションではない。「ハードSFのアクション映画」である。)

御存知「宇宙家族ロビンソン」のリメイクなんですよね。
ワタシは幼少の頃、土曜の夜は親の顔色をうかがいながら、
楽しみにしておりました。
コドモ番組が終わったちょっと、大人の時間に、ちょっとおっかない外国のSFドラマ。
スタトレとならぶ、魅惑的な作品で、ジュブナイルもちゃんと買って読みました。
最後はフライディの「警告! 警告!」に、どっきりしながら。

「地球の資源が枯渇。宇宙植民にロビンソン家族とダン少佐が出発!
しかし、反対派のドクター・スミスの妨害により、
一家は宇宙の迷子になる。
未知の世界での冒険の連続!」

スタトレと違い、武器らしい武器もなく、
非戦闘員の一家が知恵とチーム・ワークで乗り越える。
「憎みきれないカタキ役」情けなさは超一流! ドクター・スミスと、
人間よりも人間らしいロボット! フライディ
最年少だけど、機転とハートでピンチを乗り切るウイル少年
この三者の絡みがなんといっても魅力でした。

相当ヌルイんじゃないかって危惧が、今まで観賞を避けさせていたのです。
ところが、このリメイク、ものすごく現代的で、宇宙描写はムロンのこと、
ほのぼのファミリーだったロビンソン一家のキャラが、
まるで、
アダムス一家のごとく濃厚にヘンシンしています。

1、父親教授
 優秀なんだろうけど、どっか情けない。
2、奥様
 原作では一家の中で癒しの役どころなのですが、
 この作品では、『女傑』です。
 一家の危機に、恐るべき克己心で立ち向かいます。
3、ダン少佐
 軍人。原作ではなんでこんなヒトいるのかよくわかんなかったのですが、
 粗暴でナンパで頼れるアニキ
 になりました。
4、長女
 医者。このヒトって、「フロム・ヘル」の娼婦役じゃないのお。
5、次女
 ビッチ!
 宇宙に行くのがやで、遊びほうけて補導される
6、最年少少年ウイル
 事実上の主人公は彼でしょう。
 超天才! フライデーを遠隔捜査して、クモ型エイリアンをばったばった!
 すっげー! と拍手して観ました。
7、フライディ
 現在では、ロビーみたいに愛嬌があったのですが、
 コレは悪い殺人ロボットみたいじゃないですかあ。
 それだけに、味方になった時には心強いけど。
8、ドクター・スミス
 さて、問題のトリック・スター!
 この役なしには、この物語は始まらない!
 期待通りのズルくて、悪くて、情けないヤツです。
 最後の最後まで、あありゃまあ! とアキレさせてくれます。パチパチ。
 昔の吹き替えの、確か、熊倉さんだったかのイメージが強いなあ、
 今回、吹き替えはどうなんだろう。

レッド・プラネット RED PLANET
★★★★
って、火星のこと。
かっちり造られたハードSF。アーサー・C・クラークみたい。

「地球の資源に限界あり。で、火星の開発計画。
氷を溶かして温暖化を起こし、藻を植えたが生えない。
原因究明ってわけで、女性隊長1名を含む5人の調査隊が火星に行く。
着陸直前、太陽の影響で宇宙船が大ダメージを受ける。
故障した宇宙船には隊長だけ残り、あとの4人は火星へ不時着。
望みの綱の火星無人ステーションは何者かによって破壊され、
しかも、地球から持ってきた採掘ロボットは殺人マシンと化した。
酸素はもうない! さて、運命は?」

マジメでハードで、スリリングです。
浮ついた雰囲気がなく、SFファンをうならせる久々の宇宙開発映画。
絶望的なシュチュエーョンにあって、
希望を捨てない者、自分を犠牲にして望みを託す者、自己の欲求に忠実な者。
それぞれの生き方が浮き彫りにされます。

ウルトラマン・ティガのイルマ隊長もそうだけど、
紅一点が判断力、実行力、指導力に富んだ海軍あがりの女性隊長というのが、
ユニークです。
これが今回、最大のミソとなります。

宗血ゅーさんに感謝。

戦国魔人ゴーショーグン (劇場版)
★★★★
『スパロボ大戦F』でお馴染み。
実物を観る機会がなかったんだけど、百円でゲット!
12才長男とゲラゲラ観ました。

「シンゴ(熱血主人公)、レミー(紅一点。元諜報部員。)、キリー(ニヒルでキザな三枚目)の
三人が巨大ロボに乗りこみ、悪の組織ドクーガと闘う。」

総集編もかねていて、三人が闘うようになったドラマとか、
名シーンとかが挿入されいている。
レミー・シマダのビキニ姿のかっこいいこと!
思わずズッキーーーンっ!(<まったかあ!)

しかし、なんといっても楽しかったのが、ドクーガ悪の三幹部のエピソード。
ブンドール(ベルバラ風美形をハナにかけたキザキャラ)、
カットナール(片目の海賊風。ものすごい美形の母親に捨てられてから、精神安定剤常用。)
ケルナグール(緑の肌の粗暴な男。奥さんはすごい美形で、フライドチキン・ショップを経営???)
ネーミングもトンでるけど、この三人、極悪非道なんだが、揃うとまるでかけあい漫才になる。

ストーリーは
「1、両親をドクーガに殺されたジャーナリストの娘が、主役の三人に憧れて、
ドクーガの悪事と主人公たちの活躍を報道しようとする。」
ものすごく尊敬していた三人がマージャンしながら、
「別に正義のためでもなんでもないよ。なりゆきさあ。」
と軽くあしらってしまうのがおかしい。

「2、某国の美形大統領が主人公たちに、共にドクーガを倒そうと誘いかける。
実はこれはワナで、大統領はドクーガもろとも、ゴーショーグンを倒し、
世界征服をしようともくろんでいた。」
ドグーガ側はゴーショーグンと共闘することになる。
これもまた、奇妙なギャグ満載。異色編らしい。

2つの話の間に、
ドクーガ企業のパロディ・コマーシャルが入り、
ハラの底から笑えます。

ダーク・プロフェシー 1993
★★★★
おちゃめなガイコツくんの『TALLS FROM CRYPT』シリーズから、
コジャレた4本のオムニバス。


1、ダーク・プロフェシー
「すげー美形のぴちぴち嫁さん。絶対浮気をしていると信じて疑わない金持ちダンナ。
ダンナはいかがわしい探偵をやとって、浮気相手をつきとめ、殺し屋まで雇うが。。。」

オチは見えるけど。寓話チック。

2、ねじれた愛の餌食
「テレパシーで女性を動かす黒人魔術師。
パートナーの女性は関係を強いられていた。
彼女は別の芸人とかけおちしようとするが。。。」
舞台が映画「フリークス」みたいな見せ物小屋。
コビトさんや、シャム双生児姉妹(本物かなあ?)も登場。
いきなり、黒人にテレパシ−でフエラをやらされるシーンから始まる。
最後は芸人に飼われていたメスゴリラが復讐。
ゴリラのアタマが股間に重なる。
なんとも皮肉でスケベなオチが楽しい

3、セールスマンの死
「悪徳セールスマン。たまたま招かれた家がセールスマン殺し一家。
すげえムスメの気に入れば、命は助かる金は手に入る。はてさてどうなることやら。」
コミカルでオゲレツな快作です。
いきなり、セックス・シーン。
けっこうキレイな女の人が口だけの主人公にダマされる。
ラストと呼応してて、秀逸。
セールスマン殺し一家がまた、おかみさんとムスメは女装だわねえ。
モンテイ・パイソンのおかま女房みたいに楽しい。
ムスメがちんちん立つかどうかで、愛を判断するところも、
おもしろグロくて、よいよい。

4、呪われたトリック
「師匠を殺してその秘術を盗む、若手マジシャン。
『死の箱』という最高のトリックを手に入れるため、またも悪事を働くが。。。」
最初から最後まで、ミエている話です。
むちぷり美女を3人も配しているので最後まで楽しめます。

以前、観たこのシリーズに比べると、
ミエミエの怪奇、恐怖といった仰々しさよりも、
下品なセックス・コメディーを
       上手にオブラートでくるんで
ワタシ好みの作品に仕上がりました。マル!

要塞監獄 LAST LIGHT1993
(採点不能)
タイトルとパッケージから、なんかものすごい脱獄アクションものかと
思ったら、大間違い。

「死刑囚と黒人新人看守の関わりを描く。」

それにしても、ハナシにメリハリがなく、
登場キャラにも魅力がない。
何がやりたいのか、まったくわからない作品。
そのくせ、ラストには、
「現在でも死刑は行われている。」
ちゅうクレジット、死刑反対作品なのか?
それにしては、感情を揺さぶるようなドラマもない。

 登場人物
1、そう悪いヤツでもなさそうな死刑囚。
 看守の上役にハメられたと主張。真実は不明。
2、うだつのあがらない新人の黒人看守。
 警察を退職。理由はわかったようでわからんようで。
3、その黒人妻。
 あんまり、ダンナがボンクラなんで、浮気か離婚かという
 シークエンスがあるが、結局、どうなのかわからず。
4、その黒人コドモ。
 父親が不器用のため、なかなかコミュニケーションがとれない。
 イジメられてグレるかと思いきや、そうはならず。
5、黒人看守のコズルそうな上役。
 黒人看守は反抗らしきことをするのだが、詳細不明。

彼らの日常が淡々と描かれる。

最後、死刑前に黒人看守が自らのトラウマを
死刑囚に語ってみせるが、
それがどういう意味をもつのかも不明瞭。
うーーん。
この映画が、ワタシに、あわないだけなのか???
しかし、そうゆう考察しながら観るのもまた、楽しい。

怒霊界エニグマ AENIGMA 1988
★★★★
フルチ巨匠のかなり後期の作品です。
女子寮を舞台に趣向をこらした殺人が楽しめる
スプラッターというよりは、怨念幻想ホラーです。

「ハイソな女子寮。
頭の弱い老婆の召し使いの娘ってことで、イジメられる女生徒。
車にひかれて、昏睡状態。
昏睡のまま、転入女生徒に乗り移り、
イジめたヤツラに幻を見させて、殺してゆく。」

例によって、けっこうムチャな殺し方もあるのですが、
意識下にある恐怖を増幅させて、殺す、
いわゆる幻覚で殺すわけで、つじつまにこだわる必要がありません。
展開とか、スジ運びがやたら、スムースになってしまい、
フルチ巨匠のこってりとして持ち味はやや薄い
(<でもないかあ? でもないなあ。。。)ので、
イチゲンさんにも、安心して御覧いただけるでしょう。

名場面いろいろ。
1、ナンパでマッチョな体操教師
 鏡から出た自分に殺される。
2、エスカルゴとニンニクのきらいな女生徒
 これが有名! カタツムリの女体盛り!
 いやあ、役者さんもたいへんだ。寄生虫とか、大丈夫だったのだろうか?
 それに、どこであんないっぱいカタツムリをみつけきたんだろう。
 イジメられっこはアメリカ南部出身で、エスカルゴ&ニンニク臭い。
 乗り移られた転入生は、ハイソでボストン出身。
 これ、なんか、泥くさいサザン・ロックと洗練されたボストン(バンド名)の対比みたいで愉快。
3、女学生2
 美術館に誘きだされて拷問の絵の血を浴び、石の大蛇が実物になり、
 最後は、石像に襲われて死ぬ。
4、昏睡娘の主治医
 昏睡患者にホレられてしまい、分身の美人転入生とデキる。
 で、内臓を食いちぎられるユメをみる。
 この後、転入生は精神病院行き。
 で、そのルーム・メイトとデキる。
 (モテるやつだ!)
5、ルーム・メイト
 当直している医師を訪ねたら、なんと死体置き場に迷いこむ!
 「あ! 『ビヨンド』かああっ!」
 と期待していたけど、死体は蘇りませんでした。残念。
 きっと「7つの地獄の門」が開いていなかったんでしょう。
6、主謀者カップル
 まあ、観てちょうだい。

ちゅうわけで、
フルチ巨匠にしたら、
かなりソフィスティケートされた作品ですね。
オサえるところは、ちゃんとおさえていますが。

マンハッタン・ベイビー 1982
★★★☆
フルチ巨匠の作品です。

「エジプトの古代遺跡を発掘する考古学者。
娘が行方不明。で、発見されてマンハッタンに帰ってくるが、
その周囲で次々とヒトが死んでゆく。」

『サンゲリア』、『ビヨンド』、『地獄の門』というグログロ三大名作を製作した後で、
ゾンビ路線には食傷しちゃったんでしょうか?
それとも、新たな地平に乗り出したかったのでしょうか?
わりと、タンパクな作りです。
「オカルト少女・プラス・禁断のアイテム」というカテゴリーにくくられるでしょう。
どぎついシーンはほとんどありません。
それなりに悪くはないのですが、前述の3作がスゴすぎただけに、
ちょっと食い足りないというのが、正直なところです。


デビル・ジャンク THE HORROR SHOW 1989
★★★☆
「『13金』の製作者ショーン・カニンガムが新たに造り出した
悪霊殺人鬼の新星マックス・ジェンキがやって来る!」
『13金』関係ちゅうことで、当然、整合感のある作品は期待できないのですが。。。

「主人公は警官。同僚を含む110人を殺した殺人鬼を逮捕!
その後、復讐される幻覚に悩まされる。
踏ん切りになるのでは、と、死刑執行に立ち会う。
するとこの殺人鬼、なかなか死なないで襲いかかろうとする。
結局、幻覚はさらにひどくなる。
マッドな教授が登場、
彼の説では、電気椅子は肉体から霊魂を離脱させるだけだという。
かくして、不死身の殺人鬼誕生。
主人公の妻、息子、年頃の娘、娘のカレシ、猫、に魔の手が迫る。
ところが、主人公は娘のカレシを殺した罪で逮捕されちまう。」

ナニがすごいって、冒頭の殺人鬼の登場シーン
いきなりキッチン。
ナベから足がにょっきり、手のフライや、顔のソテーなどなど、
料理しかけた死体を、いやってほど見せられる。
次に主人公の同僚が片腕をブチきられ、よろよろ死んじゃう!
人質の少女の首がすっぱん、ころころ!
兇器は器は肉切り包丁だ!
で、
どんなすげーヤツかと思いきや!
ヒトのよさそうなオヤじでやんの。。。

この悪霊殺人鬼、正体というか、存在法則がよくわかん。
フレデイみたいに幻影だけじゃなくて、ジェイソンみたいに実体があり、
現れては消え、突然、ニク切る!
話自体が、現実なのか、幻覚なのか、よくわからない。
ラストも、よくわかったようなわからないようなで、
残尿感が残ります。。。

メビウス 1998年
★★★★
ワタシ好みの作品です! 
宗血ゅーさんに感謝!
美しいアイルランドの風景……。
古式ゆかしき大邸宅……。
2000年前の悲恋の魔女の呪い……。
少年のモノローグ……。
情緒あふれるゴシック・ロマンです。

「酔っぱらうのが好きでノリのいい夫婦。8才の少年。
妻の故郷のアイルランド、叔父と祖母に会いに行く。
妻は幻覚に悩まされ、途中で自動車で事故るが、
アリスという叔父の家で働いている美少女に救われる。
叔父は2000年前のドルイド魔女のミイラを保存していた。
『人間に恋してみごもり、魔力を失った魔女が自殺して、
沼の底でミイラになった。』という由来のミイラだった。」

叔父の家に向かう途中、
昔、妻に妊娠させた粗暴な男が現れ、
魔女と妻の運命の相似をほのめかしながら、
話は進みます。
ネタは読めたも同然ですね。
そうです。
魔女のミイラが蘇り、妻の魂を奪おうと襲いかかるのです。

ところがこのミイラ、復活してしまうと妻とそっくり!
もしかすると、妻より美形!
ナニやっても死なない不死身の怪物なのです。
だっけどさあ、
昔のオトコとデキなおって、
ダンナを殴り倒すよっぱらいのバカ女なんて
さっさとギセイにして、
悲恋の魔女が幸せになればいいのに! 
ダンナだけなら、それでもいいけど、コドモがいたらやっぱりマズいか。。。


惨劇の週末
★★★☆
宗血ゅーさんに感謝!

「6人の男女が、性格の悪い画家と一緒にキャンプに行き、
ふざけたつもりが殺してしまう。
4年後。失踪したとされる画家のID カードが発見された。
よせばいいのに、6人は画家の死体を確認しにロッジへ。
1人ずつ殺されてゆく。」

一見、復讐シリアル・キラーもののようですが、
殺人者の出現パターンに規則性はなく、
出現したり、消えたり。
それから、殺されるヒトのまわりに突然、人間がなくなったりする。
すると、
これは夢の話か、さもなければ……(<オチ読み当たり!)かと思う。
なんでもあり。
オチに対する興味は薄れるが、
殺人方法が興味の中心となる。
前半、ややもったいぶった感じ。
後半になると、連続殺人、
犯人が登場して種明かしを始めるので、目が離せなくなります。

と、マジメに書いておいて、
ひとこと、私見を。。。
ケバイ金髪のオドリコねえちゃんをさしおいて、
どうして、一番、じみーーーーなフェッシング(<らしくない)ねえちゃんが
ヒロインの座を獲得したんですかあっ?

ワーロック ジ・エンド・オブ・ミレニアム1998
★★★★
宗血ゅーさんに感謝!
魔術師復活、生け贄儀式、オカルトものと、
キャピキャピ若人虐殺ものを合体させた作品。
しかし、ものすげー脚本がしっかりしていて、
かっちりとしたお話です。

「350年前、魔女が魔王と契約しようとしていた魔術師を葬った。
魔術師は魔女の娘を生け贄にすることで、おのれの欲望を成就しようとしていたのだ。
現代。魔女の子孫は女子大生。自分の過去を知るために、古い屋敷を訪れる。
カレ氏と5人の仲間が後から来る。
外は嵐。得体の知れない男が現れ、紳士的な仮面のまま、仲間たちを堕落させていく。」

これ、いいです!
よくできてます!
魔術師の使う呪術も、フレイザーの「金枝編」に出てくるみたいで、
なんとなく説得力があります。
キャラもいいです。

1、ヒロイン
自分の出生の秘密に悩む。
前世が魔女というだけあって、ホリがやや深い美女。
黒髪、長身、プロポーションもグー!

2、ヒロインの彼氏
おちぶれてしまった父親を越えようとする野心家。
リンゴの魔術で生きながらくさらされてしまいます。

3、白魔術マニアの女性
ワタシはこのキャラ、一番、気にいってたんだけど、
すぐにやられてしまいました。
ブロンドで、アクのある顔。なにかありそうな表情。
仲間からも変人扱いされているけど、友情に厚い。

4、マゾのオトコ
5、サドのオンナ のカップル
いきなりSMシーン。
で、最後の方にはマジで痛そうにされてしまいます。

6、ミュージシャン
ヒロインに恋してて、曲を捧げたりするんだけど、
それを逆手にとられてしまう。かわいそう。

7、マードック
魔術師。一見、金髪の紳士。
仲間たちがヒロインを「あなたに譲る。」と言わなくては、
生け贄にできないので、手を変え品を変え攻めてくる。
これ! 悪魔らしくていい!
素晴らしくわくわくする。いいとこついてる。
ツボだ!

そして、この美形ヒロイン、
最後、ワーロックとの戦闘中に、
じょじょにハダけていってしまうのが、いい!
また、3人もタイプの違うピチピチ・ギャル
(<実はヒロイン、トウが立ってんじゃないのかあ?)
を配したところもいい!
衣裳もグッド!
特に、
白魔術のブロンド姉ちゃんがクール!
サービスに乾杯!

処刑人
★★★★
宗血ゅーさんに感謝!
コレはなんちゅうのか、社会派というのか、
コメディというのか、アクションというのか、
カテゴライズしにくいのですが、
なかなか魅せてくれました!

「各国マフィアに牛耳られるアメリカのボストン。
アイルランド生まれの兄弟が偶然から、ロシア・マフィアを殺す。
キレもののFBI捜査官が、事件の全貌を(オペラを聴きながら)言い当てる。
兄弟は自首。市民に聖人とあがめられ、正当防衛で無罪放免となる。
兄弟は神の声を聞き悪人退治に乗り出す。
マジメだか、ずっこけ(<死語)てんのかわからないまま、次々に成功。
怖れをなした悪者は、六丁拳銃のスゴ腕殺し屋を差し向けた。」

脳天気でノリのよい、ケルティックな兄弟とか、
後から、強引に仲間入りするヌケたヒゲ男とか、
なんとなく情けないマフイアのボスたちとか、
キャラはみんないいアジを出しているんですが、
誰がメインかは、一目瞭然!
そうです。
タムラマサカズ風の敏腕捜査官なのです!
すげえアタマがよく、バシバシ謎を解いちゃう! 兄弟危うし!
ですが、この捜査官、
完全にいっちゃってるヒトなのです。
最初のウオークマンでオペラをバックに謎解きはいいとしても、
オカマの東洋人とベッド・シーン!
・血みどろの現場で、オペラをバックに踊りまくって状況推理!
 最後は犯行中の乱射状態と重なってしまう!
 きわめつけは、兄弟の危機と知るや
い娼婦に変装して敵、陣潜入!
 これがまた、けっこうイケてるネエちゃんでさあ……。
 見張りのオヤジとディープ・キス!
 ひっくりかえって、
ミニ・スカートからパンツ丸見え!
 お色気攻撃!!!
 こりゃーまいった!

エアー・スコーピオン TAIL STING  2002アメリカ作品
★★★☆
おトクなDVDセット、「モンスターBOX」(5本入り12000円)からの1本です。

「飛行中の旅客機の中を、遺伝子改造による(<ありがち)
巨大サソリがぞろぞろ歩きまくる!」

いやいや、なんとものんびりとしたモンスター映画です。
緊張感というものがありません
パニックなんかトンデモないです。
ほのぼのとして、ご家族揃って楽しめるといってもいいでしょう。
途中でトイレに立ってそのまま帰ってこないヒトや、
ベツのビデオを観たがるヒトもでるでしょう。
そのあまりのタルみかたといったら、
ドラムカンいっぱいのぬるま湯にティーバック1個入れて、
脱脂粉乳をどんぶり1杯、ってな感じです。

今の時代によくぞまあ、こういう映画が造られたってことで、
感激します。
『愛すべきモンスター・クズ映画』
というのがあれば、これです。
それでは、考察です。
どうしてこんなにも、ぶったるんでいるのか?

1、モンスター自体に華がない!
現在、主流のバイオ・モンスターが観る者に恐怖を抱かせる特色って、
たとえば、
a.姿を自由に変える。誰が怪物かわからない。
b.人間をとりこんで、同化する。自分がいつ怪物になるかわからない。
c.どうやっても死なない。死んでも、何度でも蘇る。
d.人間にタマゴを産みつけたり、妊娠させたりする。
e.人間の心理をたくみについたり、行動の先を読んで攻撃する頭脳派。

このサソリって、どれも満たしていません。
70年代の西洋デクノボウ・モンスターの薫りがします。
旅客機を舞台にしたのは、おそらく低予算の苦肉の策で、
空港のロケに、機内のセットをいくつかつくればこと足りるからでしょう。
飛行シーンはダレが見ても、模型です。
しかも、ハデに火薬を使う必要もない。
当然のことながら、あんまりデカいと旅客機からはみ出すため、
巨大怪獣スペクタクルは望めません。
それならば、密室性や小柄なサイズを逆手にとって、
サスペンスで攻めるとか、人間とのカラミで恐怖感を出すとか、
すればいいのですが、これもありません。

2、演出がダメえ!
サソリがぞろぞろなんて、いかにもコワそうですよねえ。
だけど、これがぜんぜんコワくない。
考えられる原因を列挙します。
タメがない。
 武器はハサミとシッポです。
 どっからかいきなり出現して、ぐさっ。
 で、おしまいです。
 通路をサササササと走る視点からのカメラ・ワークが救いですが、
 それにしたところで、
 客の恐怖の表情を見上げるアングルとか、もっとやりようがあったのでは?
 ズボンが並んでいるだけもったいないです。
 もっといえば、美女のナマアシをナメルように撮るくらいのサービスが望まれます。
オトがない。
 サソリのガチガチした感じを生かすために、
 しーんとしたところで、ガチャガチャガチャガチャ、
 怪しい音が響いてきたら、
 さぞ盛り上がることでしょう。
 生理的嫌悪を呼び覚ます効果音。
 これが重要です。
コダワリがない。
 一応はサソリですよ。サソリ。それも、遺伝子変異サソリ。
 どんなに恐ろしいを持っているのかと、フツウなら考えるでしょ?
 ぷっつん。「ギャー!」
 だけではゲイがなさすぎるってもんです。
 シッポがニンゲンのハラをぶちぬいちゃうという描写はイイセンいってましたが、
 これでは、毒の意味がないですよね。
 どんどん腐って、白骨になっちゃうとか、
 気が狂って、ヒトを襲うとか。
 ヒフが堅くなって、シッポが生えてくるとか(<「漂流教室」か?)。
 こまやかな配慮があるとベターなのですが。
オオブロシキがない。
 まず最初に、一発芸のようにシッポが登場。
 ぐさっ!「ギャー!」
 その後どんどん、エスカレートしていってもいいものを、
 ずっと、この一発芸のまま、最後まで続きます。
 それまで、パーツがちらちらのところを、ちょっと後になって、
 全身像が出てきたところで、ベツにどおってことないです。
 いかにも、「造りもの」然としているのですから。
 オーソドックスな手法ととるしたら、
 めちゃくちゃに巨大化して旅客機をツキ破るとか(<トンデモオチ)、
 やたら増殖して、機内をまっくろに埋めつすとか、
 突然進化して人間型になって、操縦をはじめるとか。
 チープであっても、やりようはいくらでもあるはずです。
 だいたい、このサソリ、全身モデルは一体しか用意してないんじゃあ。。。?

さらに致命的なのが……。
3、ニンゲン側のテンションが異常に低い!
 考えてもみてください。
「飛行中の旅客機。操縦席を巨大サソリに占拠され、
ヒトと見ればぶっ刺す同類がウロウロしている。
まわりで、どんどんヒト(友人を含む)が殺されていっている。」
「出してくれえ!」とわめくヒトや、
「死にたくなああいい!」と泣き叫ぶヒトや、
「どう責任とるんやっ!」と、怒るヒトや、
これが最後とスチュワーデスに襲いかかるヒトがいてもおかしくない。
サソリの開発者までいるんだから、
よってたかってフクロダタキにしてもいいはず。
 それが、みなさん、冷静に大人しく相談して、
「それじゃあ、武器をつくらなきゃ!」だってさあ。。。
腕のギブスにフォークをたてたり、
モップの先にナイフをつけたりして、武器だって。
それでいいのかっ? ホントに?
 
化け物が登場した時だって、みんな、ぼおっとしているだけ。
ドギモを抜かれてんのかもしれないけど、
もっと騒げよ、あんたがた!!
ワタシだったら、下が海だろうとなんだろうと、
後先考えずにパラシュートを持ち出すぞ!

それに、乗客の年令、家族構成パターンのヒンコンなこと!
赤字線なのか、客自体が非常に少ない。
本当にそれでやっていけるのか!? 飛行機会社!
コドモがいない。
フツウこういう映画だと、アホなコドモがピンチになって、
主人公が英雄的行為に出るもんじゃねえのかよ!

最初に襲撃にあったファースト・クラスに老人はひとりだけ。すぐ死んだ。
「早く逃げるんだ!」
「いやよ!ここにいるわ!(わがままな老婦人です。)」
「……………………。」
 そのまま、置き去りにする機長(<んなああ……?)。
 次のシーンでは、シーツをかけられ運ばれている。

そしてこの、大変な事態に、
悪い博士の元恋人だった女(いちおう、ヒロイン扱い)と、
妻と死に別れたテキサス生まれの機長(それもすげえオジン)が、
だらだらといちゃついている。
なんだああ、もっとマシなドラマはないのかあ?

4、やたら、御都合主義!
そりゃ、あげていけばキリがないけど。。。
・ヒトのハラを一撃で突き通すサソリが、なぜか、飛行機には穴あけない。
・群がるサソリを一挙に退治。
・密航者のアラブ人兄弟が、ジェット機の電気系統を簡単に修理してしまう。
(そりゃ、いくらアメリカで電気技師になるのが夢ったって。。。)
・サソリに目をやられて盲目になった機長が、
      航空路をたがえず、無事、飛行機を着陸させる。

 つっこみって、楽しいなあ!
 観賞後の愉悦のため、この映画には★★★★★をあげます。
 C級っていいなあ!

アイスランド NEW ALCATRAZ  2001年アメリカ作品
★★★★☆
おトクなDVDセット、「モンスターBOX」(5本入り12000円)からの1本です。
これもアルバトロスです。
えかったです!
モンスターは古代大蛇で、流行りの変身バイオモンスターではないのですが、
状況設定、キャラ、演出のうまさで、A級のモンスター・パニックになりえています。

「南極。重罪人の刑務所(NEW ALCATRAZ)。
まだ、完全稼動せず、囚人は数名。
そこに自分の国のために、ミサイルを購入した政治犯(?)が護送されてきた。
同時期、同場所で地下採掘中(<熱源を得るためだって)に、
2000万年前の空洞を堀りあて、
巨大な蛇が出現! 看守を襲いまくる。
古代生物学者の夫婦が、調査を依頼され、特殊レインジャー部隊とともにやってくる。
だが、人間はほとんど全滅!
刑務所長と古代生物学者は、脱出のために囚人の助力を乞う!

「ジュラシック・パーク」や「アナゴンダ」の焼き直しっぽいでしょ。
「『ジュラシック・パーク』? オレは観たよ。全員死んだ。」
「生き残った者もいるよ。」
というつっこみ会話まである。
だけど、「ジュラシック・パーク」や「アナゴンダ」より、はるかに面白い!
それでは、考察です。
なぜ、こんなに「アイスランド」がエキサイティングなのか?

1、状況設定。
神出鬼没、不死身の古代モンスター。
逃げ場のない南極。しかも吹雪。
堅固な最新式の刑務所。
キーを持った大佐は焼死体になり、脱出は絶望的。
タイム・リミットがある。
飛行機の燃料が凍結し、飛べなくなるため。
お約束通り、完全武装のレインジャーは全滅。
救いの望みはひとくせも、ふたくせもある、囚人達。
「彼らこそ、刑務所から脱出するのに一番通じている。」
なるほど!

2、キャラ
1、主人公たるべき古代生物学者
 ゴタクを並べるだけで、ぜんぜん役に立たない。
 「ジュラシック・パーク」への当てつけか?
2、やたら横暴な看守長や刑務所長。
3、絶対的な権威をふりかざす(実はドマヌケ!)レインジャー大佐。
 以上2項目はもはや、お約束ですね。
4、重犯罪者揃いのハズなのに、なんだかとってもヒトのいい囚人たち。
 すげえ、いいヒトたちなんですよ、みんな。
 この4種の人々がそれぞれのスタンスで行動する。
 すぐケンカする。
 特に、最初に登場した政治犯(?)のヒトが実質上の主人公!!
クールでノーブル。弱小国の統治者らしい。
ほろりと人情があふれる場面もある。
学者夫婦が登場するまで、主人公だと思っていた。
だけどさあ。。。
ナニしに来たんだ! 学者夫婦!
夫婦ゲンカばっかで、モノの役にたたんじゃないかあ!
それで、ハナシから囚人が離れて、どうなったかなあ?
と思った時に、クセのありそうなヤツラが登場!
個性豊かで頼れそう! 待ってました!
よっ! 極悪非道の重犯罪人どもっ!
やたらゴツイヤツとか、カルイヤツとか、
一見、凶暴そうで実は繊細なおねえさんとか、おいしいところ満載です。

3、演出
本筋と関係なく、しょっぱなから空中戦! なんなんだああ!
大蛇とは関係なく、やたらに大爆発! 吹き上がる炎!
 何人も死んだぞ!
どうゆう用途かよくわからない、やたらブキミな部屋の数々!
 特筆すべきは、場面転換、物語進行の早さ。
ゴッタ煮の登場人物描写を最低限に抑え、びしばし本題へ。
ニンゲンがあっけないくらい簡単に死んじゃうんだけど、
それが、大蛇の脅威ってもんだい!
大蛇はコンピューター・グラフィック。実にシャープでかっちょいい。
助かった! と安心させといて、真実のクライマックス!
って、お約束もよくできています。

これ、ヒットしなかったのかなあ。
すごくよくできた映画ですよん。


アラクニッド ARACHNID 2001スペイン
★★★★
おトクなDVDセット、「モンスターBOX」(5本入り12000円)からの1本です。
「エア・スコーピオン」が、あんましアレだったもんで、
クズものばっかり集めてくれたのかなあ(<それもまた、楽しい!)と、
期待していたら、この「アラクニッド」、よくできたモンスター・パニックでした。

「アメリカのステルス機がテスト飛行中に、謎の物体と接触。
パイロットは脱出先の島で、エイリアンと遭遇する。
パイロットの妹は民間機のパイロットをしており、
兄を探している。
そんな矢先、彼女は島までの操縦を依頼される。
昆虫の毒によるとおぼしき奇病を撲滅するため。
医師とその助手(金髪ぼいん)、昆虫学者、3名の海軍兵、
それに、原住民数名が島へ向かう。
途中、計器が狂って島の海岸に不時着。
ジャングルを進むうちに、怪生物に次々出くわす。
そして、最後は巨大グモの襲撃!

事件の解明とか、ハナシのつじつまとか、すわりのいいエンディングとか、
に関しては、いい加減といっていいかもしれません。
ですが、ジャングルをぞろぞろ進んでいくと、
得体のしれない変異ムシどもに、
ひとり、またひとりとやられていきます。
次はナニが出てくるかとわくわくします。
「異星人」とか、「超進化」とか、からめているからなおさら、
ブキミで底知れないカンジがしていいです。
いわゆるひとつの『ジャングルお化け屋敷ムービー』ですねえ。
「信じられない! 外骨格と内骨格、同時に存在しているなんて!」
昆虫学者がムシを解剖してもっともらしく騒ぎます。
うわあ!ここはすげえジャングルなんだ!
と実感させてくれます。

キャラも楽しいです。
主人公の元海軍パイロットねえちゃん。クールでスリムだけど、ぷりぷり
うるさい老医。
助手のインテリでイヤミな金髪ねえちゃん。理知的なのに、むちむち。
俗世離れしたどっかヘンな昆虫学者。
いい雰囲気の海兵隊3名。闘う男達の友情には、泣けます。
コトバの通じない原住民たち。実は一番頼りになります。
彼らが最初はいがみ合い、皮肉を飛ばしあいながら、
次第に結束を堅くしていく様子は見ていてとても気持ちがいいです。

ああ、いい映画を観たなあ。。。
という気持ちになります。
オオグモも、不死身で技が多彩で、ねちょねちょしていて、
おっかなくて、マルです!
ただし、映像特典のメイキングはいりません。
クモの前脚を、ヒトがふたり、画面のそとで手で動かしてた。。。

アタック・ザ・マミー THE MAMMY THEME PARK 2001
★★★★☆
おトクなDVDセット、「モンスターBOX」(5本入り12000円)からの1本です。
コレはチョー楽しい!!
ホラーというよりは、コメディ・アドベンチャーです。
めっちゃおかしい!!
日本語吹き替え版がグー!
どうも、ヒトスジナワではいかないと思ったら、
あの名作、「深海からの物体X」の監督作品です。
エッチでキッチュでオゲレツでグロで、サイコウっ!!
マジメにエジプト・ロケまでやったそうです。(ホントかあ?)

「突如、エジプトの砂漠に地割れ!中から古代王家の墓が出現。
その地の王様は、なんとテーマ・パークを作って大儲けをたくらむ。
アメリカから売れっ子のカメラマンと、いけいけブロンドの彼女が招かれる。
王様の配下の女性にファラオの末裔がいて、
祖先に対する冒涜を阻止しようと、ミイラを復活させてしまう。
たちまちおこるユカイな騒動!」

もう、わかったでしょ?
これって「ジュラシック・パーク」のエジプト版なんです。
ちゃんと、列車がパーク内を巡回してて、ガイドまでしてくれるという。
改造の2億ドル。入場料が100ドルだそうです。
恐竜ならぬミイラは蘇生措置を施され、頭にマイクロ・チップを埋め込まれて、
コンピューター制御されるそうです。
オペレーターがアホな兵隊。
横にずらっと並んでいて、ムダ口を叩きながら楽しそうにコントロールしている。
ヒロインの浴室のノゾキも。
古代地下遺跡に、テーマ・パークのためのハイテク設備がぎっしり。
それも、カラフルで安っぽい機械だらけっていう異様さがいいです。

オゲレツを好む向きには、王様のハーレム・ガールズ。
意味もなく、舞踊のシーンとか、着替えシーンとか、痴話ゲンカ・シーンが続出します。
王様は「もういいから、あっち行け!」だって。
ああ! もったいないい!
『幻想美女(トウはたっていますけど)腰フリダンス』シーンは必見! 
むっちむっちです!

しょっぱなから、ぽよぽよのモデルの撮影シーンがあります。
しかし、ワタシがこの監督をエラいと思うのは、いわゆる「コスプレ&チラリズム」を理解していて、
おっぱいぷるるんを乱発しなくても、いい気持ちにさせてくれるところです。
たとえば、ルックスはあんまりなんだけどブロンドが美しい、声優さんもハマっているヒロイン、
入浴シーンやランジェリー・シーンや、衣裳変えのシーンがやたらあります。
これは、モロよりもむしろ、キます。
でもって、暴走するミイラ!
兵隊たちの
腕ちょんぱや、首ちょんぱはムロン、顔面縦切りまっぷたつ!
などという筒井康隆実ドタバタの後、主人公とヒロインに襲いかかるのですが、
コイツがなかなかのすけべえで、
ヒロインの胸元にみとれて、動きが止まってしまう。
主人公 「そうだ、もっと見せてやれ! 時間をかせぐんだ!」
ヒロイン「いやあん、このエロ・ミイラ、おっぱい星人だったのお?」
ミイラ 「ちゅーさせてくれー! ちゅー!」
ヒロイン「ぼよんぼよーん。ぼよんぼよーん。」(胸元のアップ)
なにやってんだあ! と思ってたら、偶然あった硫酸のビンを主人公がミイラにぶっかける!
当然、ミイラは「どろどろどろーん!」とか言って、よりグロくなって蘇ってしまう。

万事こんな調子で、あまりのばかばかしさに、
時間を経つのを忘れてしまいます。
ああ! 最高!
しかし、作ったヒトはマジ呪われんかいなあ?

平成14年10月20日更新分

SF超人ヘラクレス
★★★★
アーノルド・シュワルツネガーのうんと初期の作品。
「コナン」より、さらに前。
1982年とクレジットされているけど、
女性のメイクなんかからすると70年代中期あたりじゃないかなあ。
珍作というか、なかなか楽しいコメディーです

「オリンポスで『人間界へ行きたい。』と、
父親ゼウスと大ゲンカ。結局勝手に行っちまう。
さてさて起こる大騒動。ケンカはもちろん、めちゃ強い。
タクシーをひっくりかえし、ヤリ投げで周囲をびっくりさせ、
ヒグマ(<どうみても着ぐるみ)をやっつけ、ロマンスをし。。。
人間達との心暖まる交流の末、天に帰っていく。」

シュワちゃんのニコニコ若いこと。
でもって自分がゼウスの息子で英雄なもんだから、
たいていのことは
「アイム・ハーキュリース!」の一言、
チカラワザで済ましちゃう!
なんて、理不尽!!

他にマーキュリーや、ブルートやら、
女性群では、ジュノー、ビーナス、ネメシス、
そいから、援軍にと、
なんとサムソン(<しかし、このヒト旧約聖書じゃ。。。)、アトラスも登場!
みんな神様なんでスゴイのだが、
どこかトボケて、ほのぼのしていてとってもいいです。

そいから、全編を流れるあやしいギリシア音楽かなんか知らないけど、
弦楽器の音楽もいいアジです。

みどころはヒトのよさそうな父さんゼウスの葛藤(<?)でしょう。
逆らうムスコは、しからにゃならない、しかし、しっかり親バカしている。
そして、最後に楽しいオチ。

大怪獣ガメラ 1965
★★★☆
記念すべきガメラ・シリーズの第1作目!

「某国の戦闘機が北極に墜落。
積んでいた原爆で、アトランティスの伝説の怪獣ガメラが誕生!
都市を破壊したり、カメ好きの少年を救ったりしたあげく、
宇宙ロケットで火星にトバされる。」

白黒です。
きつめの点数なのですが、これはその後のバルゴン、ギャオス戦と比べちゃうと、
どうしても地味で、しかも大画面ならいいんだろうけど、
こういうスペクタクルをご家庭のビデオではツライです。
ガメラがどういうヤツかわかっているので、ワンダー!ってカンジもないし。
しかし、
この映画を予備知識なしで、劇場でみたら、
      おそらく★★★★★でしょう。

脚本の高橋二三氏、なんといってもエライ!
だいたいカメの怪獣なんて、ジミジミなところを、
火を吹いて回転ジェットで飛ばしちゃうんだから。
しかも、コドモがなぜか好きという後のシリーズの伏線をここでやっています。
建物は平気でこわし、オトナなら殺しちゃうのに、コドモは助けちゃう。
インタビューによれば、ヒット>シリーズ化を予想してたんだって。
一方、人間のとってつけたようなドラマ、
博士と女性助手、彼女にくっつきたがる新聞記者のハナシ
はどうにかならんかったのだろうか。。。

大怪獣決闘 ガメラ 対 バルゴン 1966
★★★★★
「大人の観賞に耐えうる怪獣映画を!」という狙いで製作されました。
個人的には、ガメラ・シリーズ中のベストです。
オン・タイムで映画館で観賞し、すごく感激した記憶があります。
(併映は、あの『大魔人』。)
今回、あらためて感服しました。
欲に目がくらんでどんどん仲間を殺しちゃう徹底的な悪役が、
今観るととてもいいです。
江波杏子扮するニューギニアの原住民カレンさんもいいです。
そして、主人公との淡い恋を示唆するラスト。
しかーし! 
なんちゅうても、
この映画の魅力は、バルゴンのキャラ
がすべて握っていると言っても過言ではないです!!!

「火星へ向かったはずのガメラは隕石に激突。
地球に帰ってきて、ダムを壊す。
(このシーン、その後、バンクとして何回か使い回されています。)
主人公とその兄の仲間2人。
ニューギニアの洞窟に巨大オパールを探しにいく。
原住民達は魔物がいるからと、止めるが聞かない。
で、手に入れると悪役は主人公を含む2人を殺す。
ところが、オパールはバルゴンの卵だった!
で、大暴れ! ガメラが来るが凍らされる!
主人公は島の娘に助けられ、バルゴンの弱点を教えるために日本へ!
だが次々と作戦は失敗! そこにガメラが!」

この映画では、
ガメラは単なる悪役怪獣の一匹でしかないです。
コワイです。こうじゃなきゃ!
で、問題のバルゴンというヤツの特徴を。

1、四足歩行のひらべったい爬虫類系怪獣です。
怪獣形態としては、いまだに珍しいんじゃないかなあ。
劇中ではトカゲといわれてたけど、どっちかちゅうとワニみたい。
鼻先のトゲも猛烈、かっこいい。
造型が生物的でとってもリアル
東宝系の「いかにも着ぐるみです。」という二足歩行獣とは一線を画しております。
死んだサカナのような目玉もいいです。

2、武器、その1。あまりに有名な冷凍光線
零下100度でガメラも凍結させる液体(?)。
それも、舌がにゅーーーーっと伸びて、
その先から発射! すげえインパクト!
しかし、ガメラって絶対零度の宇宙空間でも生きられるんじゃ。。。?
それに、ニューギニアの爬虫類型生物における生態系的必然性は?
すげー熱いから、クーラーのかわり?
まさかなあ。
変温動物だから、冷気を集中して体外に放出し、体を暖めるために吐くとか。
つまり、汗腺のない犬の「はあはあ」の逆ですね。

そうそう、その「舌がにゅーーーーっ!」
で、最悪のカタキ役を食べちゃうの!
カタルシス! これしかし、コドモんときはコワかった!

3、武器、その2。虹の殺人光線
背中から虹が出て、その降りたところのものをことごとく破壊する!
一度は鏡で反射され、自分もやられそうになった。
これって、生物的にはまったく必然性がないのだが、
ビジュアル的には斬新で、えらくまたかっこいい見せ場になっている。
インタビューでは、
「そういう光学処理技術が開発されて、
安くていいから使ってくれといわれたんで、やってみたんです。」
ちゅうこってすが、すげえイイです!

4、水に弱い
なんでも、細胞がトケちゃうそうで。
太陽に弱いギャオスといい、ハンディキャップ・マッチの様相を呈しております。
しかし、この怪獣、普段はナニ食ってんだろうか? 脱水にならないのだろうか?
しかも、血液は紫色!すげえインパクト! 

5、ダイヤが好き、奇形児である。etc.
で、江波杏子はバカでかいダイヤで、バルゴンを水中に導こうとするのだが、ダメ。
なぜかというと。赤外線で巨大化した奇形だからだって。
普通だったら、あそこまで大きくなるのに10年かかると。
しかし、いかに赤外線でも、タマゴ大から一瞬に巨大化っちゅうのはなぜだあ?
光合成でもして生きているのかあ?
どういう生態系を営む生物なのだろうか?

かよう、バルゴンは謎に包まれた生物である。
ガメラは完璧にソエモノと化している。
タマゴがぶぬぶぬ割れて、出生してくるとこまで、ちゃんと描かれている。
グロテスクだ。
これをおちょくるむきも、見受けられるのだが、
ワタシは
「なんて、ワンダーっ!!!」と感激した。
従来の生物の法則をブチ破り、それなりの性格をデッチあげるところに、
怪獣映画のダイゴミがあると信じるからだ。
加えて、悪役の大活躍、島の美女とのロマンスもあり、
とってっもイケてる映画である!

4才ムスメが異常に気にいって、
5日間くらい(それも1日2回)連続して観ていた。

大怪獣空中戦 ガメラ 対 ギャオス 1967
★★★★
ガメラお子さま化第一段!
とはいえ、まだ、高度経済成長問題をとりいれたシリアスな作品です。

「高速道路化される山野の地主たちが、土地代をあげるために反対している矢先、
ギャオス登場!空を飛び、人を食う!
大地主のコドモがなぜか、ガメラ・ファンで、ギャオスに襲われたところを救われ、
背中で空まで飛んじゃう!
ニンゲンはギャオスをくるくるまわしたりして、応戦するもダメ。
最後はガメラの登場。」

バルゴンに対して、
ギャオスといえば、
あの鋭角的なフォルムのかっこよさにとどめを刺すでしょう。
あとは。。。
超音波メス!
ギャオスといえば超音波メス!!!
なんと、コイツは頚椎が2本に分かれていて、音叉のように振動して超音波をだす!!
それですべてを切ってしまう!!
・太陽に弱い!
ドラキュラみたいなヤツですねえ。
・腹から消火液!
黄色い霧を吹き出して、山火事やガメラの回転ジェットも止めてしまう。

動物に類似がみられるバルゴンに対して、
より空想的な形態をしているせいか、
性格もすっきりしています。
映画としてもええです。

ガメラ 対 宇宙怪獣バイラス 1968
★★★☆
これはもう、完璧にジュブナイルしてますね。
ボーイ・スカウトの日米イタズラ大好きコンビの活躍と、ガメラとの交歓を描いています。
バイラスが高度な知能を持つ宇宙人というのが、シリーズでは目新しいところです。

「ボーイ・スカウトの2人。潜水艇でガメラに遭遇。
その後、地球侵略を狙うバイラス人の宇宙船に拉致され、人質。
で、バイラス人はガメラに脳波コントロールをつけて、地球を破壊させる。
少年の活躍で、コントロール装置破壊。
ガメラ復活。合体巨大化したバイラスと闘う。」

これ、コドモには相当にコワイみたいで、
一緒に観てた4才むすめ(ガメラ好き)が「こわいよお!」を連発。
バルゴンではぜんぜんこわがんなかったくせに!
(ワタシはバルゴンの得体のわからない生物的恐怖の方が、コワかった!)
暗い宇宙船で悪い宇宙人がふらふらしてるのがいやだったのか?

できとしては、まあまあです。
バンク・フィルムの多様も気になるのですが、
まあ、当時、ビデオとかない時代にはダレも気づかなかったんでしょう。
しかも、うれしかったんだよなあ。当時は。

宇宙怪獣ガメラ 1980
★★★
これは過去のフイルムをつなぎあわせて、無理矢理こしらえたという。
ワタシテキには、あんましなのですが、
健康的でコドモ向きなので、ムスメは気に入って何度も観てます。

「宇宙海賊が地球を狙って、怪獣を次々と派遣。
マッハ文朱率いる平和レオタード宇宙人3人娘と、ガメラ好き少年、
それにガメラが協力して、撃退する。」

いきなり、少年ジャンプに亀有の両さん、宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、
さらには「さらばドジラ」なんぞという立て看板(<身のほど知れよなあ!)まで、
登場で、さぞや、やけくそになって作った作品
なんだろう、ちゅう。。。

ギャラクシアン・クエスト
★★★★☆
カーク船長、ドクター・マッコイ、ミスター・スポックからなる第一世代のトレッキー
(オレもだ! 早川文庫全部、読んだぞ!)には特別な作品。
オマージュ。

「20年も前に流行り、今なお根強いファンを持つ、
『ギャラクシアン・クエスト』(『スター・トレック』のこと間違いなし!)なる
番組のキャスト。現在ではさして仕事もなく、当時のファンの集いやら、サイン会やらで、
なんとか食いしのいでいるありさま。
そんなある日、本物のエイリアンから侵略されているので助けて欲しいとの依頼。
てっきりファンのイベント出演依頼だと思ったら、これがホンモノ!
しかも、彼らは番組をバイブルとし、まったく同じ形操縦方法の宇宙船まで、
完成させていた!」

このネタはドナルド・ダック一家(スクルージ叔父さん)の冒険にもありました。
セットの宇宙船だと思ったら、本当に宇宙行っちゃって、
番組の英雄船長がヤなヤツだった、ちゅう。

すごくよくできた脚本、構成で、最初から最後まで、
どきどきわくわくにこにこはらはら。
終わっても、もっと観てみたいと思わせます。
第一世代の熱狂的トレッキー活動を知っているとに、いっそうにやにやできます。
出演者より、ファンの方がよっぽどコアで、テレビだっちゅうのが
わかってても、
『彼らはきっと実在しているんだ』
と、心のどこかで信じているんだよね。
ワタシがウルトラマンとかに、そう思っていたように。

最初、半信半疑でいやがってたクルーたちがだんだんやる気になってきて、
最後は本物のヒーローになっちゃうって、ありきたりだけど、
わくわくしてきます。

シガニー・ウエーバー
金髪いけいけおっぱい・クルー
隊員と恋に落ちる宇宙人の二役。
この人、こんなにセクシーだったっけえ? と、びっくり!
しかし、
この宇宙人の演技って、
モンティ・パイソンの「上流階級アホリンピック」のマネなんじゃ???

(と、思ったら、宇宙人の方は別の女優さんということです。すみません。)

デス・ドライブ
★★★
吉野公佳、アメリカ・インディーズに出演!
って、いうんだけど、なんじゃこりゃあ?
作品自体は、70年代の青春映画をうんとヌルくしたような感じだし、
吉野公佳も、なんか
中森明菜みたいな、痩せ細った東洋人の女ってだけで、
だからナニ?

「チンピラの運び屋。仕事に行った先で争いが起こる。
で、金もヤクも手に入れる。
姉を探しにアメリカに来ていたアサコも、その時、はずみで殺人してしまい、
一緒に逃亡するハメになった。」

これ、アサコが空手使いだったら、
『女必殺拳』だよなあ。
別にセクシー・シーンがあるわけじゃなし、
アクションとか、
「アサコ、がんばった! よくやった!」シーンとかが、
あるわけでもない。
ヌルくて、アマくて、エグくもない。
東映とかの映画だったら、まず、マワされちゃうでしょうね。
少なくとも、おねえさんが。
何を意図したのか、わからない映画でした。

プロムナイト5
★★★★
このシリーズってバンパイヤものですよね。
どうも、違う方向へ行っちゃったみたいで、面白かったです。


「高校のパーティーが古城で行われ、6人以外は消えちゃう。
カップル2組と、学校新聞の少年と怪しい男。
後に、こいつは10年前に自殺したとわかる。
5人は恐怖の体験をする。さあ、生き残るのは?」


これって、ストーリーなんかあってなきがごとしで、
その瞬間瞬間を楽しむというタイプの作品のようです。
なんで、この5人が選ばれたのか、そいからどうなるのか、
まったく、理屈づけがないですが、
こういう
不条理ドラマというのは、
ヘンに先が読めるものよりもエキサイティングです。



しかし、なんちゅうても、一番良かったのがヒロインの「エイミーさん」です。
(おいおい、新作のキャラと同じ名前じゃん。。。)
ルックスはまあまあでしたが、
あの半チチ出しコスチュームが最高でした。

エルバイラ ELVIRA 1989
★★★★
アメリカで超人気!? 
ホラー・ムービーのつっこみおねえさま、
おっぱいぷるるん、ケバケバメイク、アミタイツ・ドレスのエルバイラ様
の主演映画です。

「テレビのホラー解説者のエルバイラは、エロ・オーナーとケンカしてクビ。
これでは、念願のラズベガスのショーにも出演できない。
ところで、大叔母の遺産がころがりこむ。
家と犬と料理の本。
行ってみると、そこはガチガチの道徳ばばあどもが支配する町。
うんざりしている青少年たちはヘルバイラに協力。
『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』が上映される。
料理の本には実はすごい秘密があり、叔父が狙っている。
さあ、町のじじばばと悪魔の叔父に狙われたエルバイラの運命は?」

めっちゃくっちゃ楽しいです!
スラップスティック・コメディにお色気(乳首はみえそでみえん!)、ちょっとオカルト。

エルバイラさん、
下品ですけべえでアイロニカルで理想に燃える素晴らしいキャラクター。
おまけに芸達者! 歌や踊りもええもんじゃ!

おっぱいはデカいんですが、腕、脚は細く、肩の線もきれい。
ドレスで隠しているのがもったいなあい!
メイクはケバいけど、顔だちも美しいではないですか。

こういう魅力あるヒトが主演だと、
あっという間に楽しく時間が経っちゃいますね。

死霊の罠
★★★★
まず、ひとこと。
小野みゆきっていいっ!
長身で、すっきりしてて、きりっとしてて、まさに、ワタシのタイプです!!
他にも、小林ひとみとか、中川えりとか、おいしいところを揃えてます。
しかし、なんといっても、小野みゆきがいいっ!
ダイマ・ノベルのヒロイン・クラスです。セファレイかあっ?!
(嬉しくないか?)

「深夜女性スタッフ番組のレポーター、小野みゆき。
殺人ビデオが送られてくる。
ホントか嘘か調査取材のために、
女性3人、男性1人と、廃工場へ。
そこで待ち受けていたものは?」

ムロン、スプラッターです。
しかも、プログレ風サントラといい、トガリモノといい、
ロープといい、メダマといい、
唐突なフリークスの出現といい、
これはまったく、
ダリオ・アルジェントへのオマージュ
でしょう!
手に汗にぎる唐突攻撃!
ディテールへのこだわり。
建造物への愛着。
しかし、アルジェントのようにオブジェにまで至っていないのが、
惜しい。

ひとりひとり殺されていくなか、
勇気を振り絞って闘う、小野みゆき!
かああっこいい!
クドすぎるラストもイケてます。

ノー・エスケイプ ESCAPE FROM ABSOLOM 1994
★★★
全米、初登場No.1を記録したっちゅうけど、ホントかなあ。
話に無理がある上に、焦点が定まってなくて、
主演のロビンス大佐(レイ・リオッタ<有名らしい。)に、
魅力がない。

「2022年、刑務所は民営になり、囚人は労働力とされていた。
上官殺しの罪でロビンス大佐がやってくるが、
早くも犯行の罪で、さらに恐ろしい『島』に送られた。
ここでは刑務所で問題のあった囚人が送られるところで、
極悪非道のリーダーのもとに集う『人食い』一派にまず、
捕らえられる。
そこから脱出し、『平和好き』一派に助けられる。
ロビンス大佐は協力を申しこまれるが、島からの脱出を決意。
ところが、結局、敵対する『人食い』一派との大戦争に巻きこまれる。」

最初、ものすごい刑務所が出てきて、
脱獄の話かあ? と思いきや、ジャングル、土人、指導者、
それから、原始的な村、と、展開がくるくるかわる。
島からのザバイバルの話なのだが、
最初の刑務所の描写って、
いったいナンだったのだろうか?
これなら、始めから『流刑』のカタチをとったほうがすっきりしたのでは?

刑務所の経営者のオヤジを登場させるためなのか?
しかし、
あんなに尻が軽く、どこへでものっこのこ出てくるオヤジでは、
すぐに殺されちゃいそうなものだが。

意図のわからん話だ。

主人公のロビンス大佐も、目が青くキラキラ(ホモっぽい)している以外、
これといって特徴がないし、キャラ的にも面白みがない。
上官殺しのエピソードにしても、予想のつくもので、
平板な感は否めない。

悪玉、善玉、キャラがすべて暑苦しい。
あ、考えたら、女の人がひとりも出て来なかった。
女性プロデューサーのゆえか?
だから、観るのがツラかったんだああ!

パミューダ
★★★★
例の有名なパミューダ・トライアングルを題材にしたお話です。
宗血ゅーさん、ありがとう。

「男3人、フィアンセ女性1人。
わざわざ、パミューダ・トライアングルにつりに行く。
その前に男2人が無気味なブウドウの儀式目撃、
デジカメで撮るが何も写っていない。
で、船には黒人船長とカレに育てられたブロンド美女。
途中で、羅針盤は狂い、船は故障。
すると目の前に、数十年前に消息を断った豪華客船が!」

いいです。コレ。
なんにも出て来ない豪華客船のブキミさがとてもいいです。
ハナシ自体はそんなにスゴくはないのですが、
キワイ格好の女性2人のおかげで、
最後まで楽しく観賞することができます。

よくわかんないお話でしたが、
ヘタにざーとらしい理屈づけとか、
できの悪いクリーチャーが出てくるよりは緊張感が継続しますね!

サイボーグ・コップ2
★★★★
ロボ・コップに始まって、バンパイヤ・コップ、ゾンビ・コップなんてのもありました。
これはサイボーグ。1を観てないんで、主役のかっこいい皮ジャン刑事がサイボーグかどうか、
わかんないんだけど、めっちゃ強い!
メゲない! 石川賢のマンガのヒーローみたいです。

「主人公が弟を殺したと言う極悪人、主人公の相棒を殺す。
で、とっつかまって死刑宣告! ところが、行方不明。
政府のサイボーグ・プロジェクトによって超兵器に改造される。
が、勝手に4人も引き連れて脱走! 大暴れ!
さあ、どうする! 敵は不死身のサイボーグ兵士だ!」

B級のダイゴミですな!
アクション! ごり押し! タタキこみ! トンデモ科学! 美女! 超兵器!
モンクなしの痛快娯楽アクションです。

敵のサイボーグは腕が付け替えられるようになっていて、
胸の武器庫から、マシンガン、グラネード、火炎放射、カタナまで(<ジャンパーソンかい?)、
で、すげー強い! 数人でナンでも全滅させる。
悪人がまた、すげー強い! サイボーグになる前から悪くて強い!
目的がまた、
「サイボーグによる人類奴隷化支配!」すげーなあ。
サイボーグ化された悩みなんかないんだもん。
こりゃあ、主人公かなわねーやー! って思ってたら、最初の2体をカワキリに、
美女の武器調達もあって、あとはバカボカやり放題!
ああ、えがった!!!

ボーン・コレクター
★★★☆
宗血ゅーさんに感謝。

「新米の婦警。ある死体を発見。
その時の状況判断の適格さから、スーパー犯罪学者に協力を依頼される。
この男、天才なのだが、捜査中の自己で首から上と指1本しか使えず、
パソコンで活躍しているという変わり者。
次々と勃発する猟奇殺人事件。
メッセージを残す犯人。知恵比べしながら追う2人。
定番、アホ上司の邪魔入り。」

これって、まったく『羊たちの沈黙』のバッタモンですね。
トラウマを背負った若い女警官が、動けないブレインの力で犯罪者を逮捕するという。
刑務所のレクター博士のかわりに、身障者の黒人犯罪科学者登場。
いやあ、ここまで、バッタしてくれると気持ちいいくらいです。


緻密な謎解きで、息もつかせず、ぐいぐいひっぱってくれますなあ。

ただ言わせてもらうと、チミツすぎるプロセスのわりには、
犯人は唐突コシクダケ(<キノコではない。)で、
もっとちゃんと描いてくれないと、
フラストレーションが残ります。
しかし、それだと3時間モノになっちゃうか。
あの、婦警のネエちゃん、『トゥームス・レイダー』の姉ちゃんだってか?
(マダムに聞いた。)
演技はいいとしても、かわいくないですねえ。
なんだかんだ言っても、よくできていました。
深夜の2時間、あっという間で楽しめました。


フロム・ヘル FROM HELL
★★★☆
宗血ゅーさん、感謝!

「舞台は『切り裂きジャック』。
娼婦が次々惨殺される。性器を切りさかれ、はらわたを抜かれて。
ダンディな色男警部登場!
カレはアヘンの幻夢で事件を解決するという。
で、美人娼婦と恋におちる。
英国のエライ人が娼婦のひとりと結婚、梅毒になっちまったというのが、
犯行にカンケイあるのか、ないのか?
また、暗躍するフリーメイソン、ロボトミーする精神科医。
もやもやとしたロンドンの霧の中、はたして真相は?」

原題も「FROM HELL」。いやあ、マンマ!
「地獄から」ちゅうとホラーになっちゃう。
切り裂きジャックの話ですね。
警部がアヘン中毒で、超能力者っていうのが新機軸なのかなあ。
キレイなスプラッターとサイコ、それに王宮のスキャンダルがからんでいる
という、なかなか斬新な作品です。


でも、ハナシとして、カタルシスがなーい!
美形娼婦が生き残る(<いいなあ、美人は)というのはいいとして、
警部はまったく無力。
犯人もフリー・メイスンが勝手にかたずけちゃうし。
警部は巨大組織に敗北して死を選ぶし(<ネタばらし? いいんだい!)。


やっぱり、豪快に悪の組織を壊滅させて、情けない警察組織にツバを吐きかけ、
ヒロインと手に手を取って、
コドモをいっぱい作って海辺の村で幸せに余生を送るちゅうくらいやってもらんと。
(コレはあくまで、ワタシのシュミですが。。。)


インテンシテ 緊迫 INTENSITY 1997
(★? おいおいおい……)
ディーン・クーンツ原作。

「幼い頃に犯罪者の両親に虐待された姉ちゃん。
親友のお家のパーティに呼ばれる。その晩、全員虐殺。
姉ちゃんは、レイプされて担がれた親友を追って、
サイコな殺人犯のトレイラーに潜入。だめだ! 死んでた!
犯人は誘拐した幼女を監禁しており、救わなきゃ!
ってことで、犯人の家を探すために追跡!」

ハナシとか、サスペンスとか、犯人のサイコさというのは、
なかなかよくできているのですが、
なにしろ、前編、後編、あわせて
     3時間は長過ぎです
1時間でおさめるネタをタメにタメて、ひっぱってます。
テレビ版じゃないのか? これ?
ツラい、ツラい!
主役の姉ちゃんがすげえ美人だとか、
ワキ役がすげえ美人の姉ちゃんとかなら、
まだ緊張も続くってもんですが。。。

最初の1時間をマジメに観て、あとは早回しで字幕だけ読みました。
それで正解でした。

平成14年9月16日更新分
ノストラダムス
★★★☆
1994年製作だそうで、チマタは末世のまっただ中!

「ユダヤ人のミッシェル(<レイジーじゃないぞ!)は、
幼いころから、人類絶滅の悪夢に悩ませられる。
若くして、名医になってペストと戦う!
で、エライ博士に弟子入り。秘術を学ぶ。
女弟子と結婚。子供ができる。
しかし、両方死んだり、異端審問に目をつけられたり、さんざん。逃げる。
王妃の寵愛を受け、王が予言通り死ぬ。一応、めでたし。」

とゆう、五島勉の本でおなじみの伝記を、マジメに映画にしました。
カネがかかってて、ロケも衣裳も、空気もいい。
しかーーし、いったい、誰がこういうノストラダムスの映画を望むのかあ?
もっと、こー、
カタストロフでばばばばばっん!
ちゅう、タンパ主演の日本版「大予言」をカネにあかせて作ったようなモンだと
お客のほとんど全員が期待していたのではなかろーか?

シュレック
★★★★
コンピューター・グラフッック作品です。
ガキ向きの作品かと思いきや、これがひでえええええブラック!
娘と一緒に一生懸命、観ちゃいました!

「シュレックは森に棲む醜い怪物。
だけど、『ファンタジー住民追放!』のおふれが出て、
人間どもの襲撃を受けるが、カンタンに追い返す。
だけど、いろいろあって家から追い出される。
で、王様、『ドラゴンに守られているお姫様を救えば、家を返してやる!』
この姫さえ手にいれれば、王様は完璧な王様になれるのだ!
相棒のおしゃべりロバと一緒に、無事、救出。
で、恋をしちゃう。お姫さまと両想い。お互い口には出せないが。
しかし、お姫様には『夜になると怪物になる』という魔法がかけられている。
ちょっとした手違いから、姫と仲たがい。姫は王の妃に!
だけど、やっぱり、姫が大好きなシュレックは、結婚式に乗り込んでいく!」

すげえ、ブラックです!
ゼベットじいさんがピノキオを売りに出したり、
白雪姫のパロディで、姫が歌い鳥を爆発させたり。
作者は、ディズニー系列の作品を猛烈に愛しながらも、
コドモ向けのそらぞらしい欺瞞、
たとえば、
「心が美しいものは、絶対、外見も美しい。」という絶対的なオオウソ
を許せなかったんでしょう。
だから、カンフーで『正義の味方』をばったばった倒すスーパー姫の、
悲喜劇的なオチをハッピー・エンドにもってっちゃいます。
ダウン・タウンの浜ちゃんの憎々しげな声の吹き替えも見事にマッチ!
ああ、ええわあ! の1本でした。

エコエコアザラク
★★★★
後の仮面ライダー・ファム、過去ロビーナちゃん
加藤夏希が黒井ミサを演じています。
この人、メイキングではどうってことない女の子なのに、
役に入りこむといきなり神秘系美少女に変貌します。
根っからの女優さんなんですねえ。感服。

「森の中で、男3人女2人の猟奇殺人。
生存者は黒井ミサひとり。
現場に残されたネジれた剣から、マスコミはミサを魔女と断定!
視聴率を得るための、人権蹂躙の醜い追跡。
ミサは何もわからず、悩みながら逃避行。
そして、テレビに『やらせ偽ミサ』。
ミサは友人精神科医と一緒にテレビ局へ。
そこには決定的な惨劇が用意されていた。」

ワタシはマスコミ大嫌い!
特にワイド・ショーはゲロが出るくらいイヤ!
それを観てげらげらしているヤツラもイヤ!
てめえら、尾ひれをつけるんじゃなくて、創造しろよなあっ!
「仮面ライダー」や、「戦隊シリーズ」みたいに!
この作品は
ざまあカンカン、ワイド・ショー、バーカ! 
ってカンジで気持ちがいいです。
力の制御ができなくて、皆殺しにしちゃう魔女能力もカタルシスでしょう。

しかし、これ。。。
別に主人公が黒井ミサである必然性って、ないんじゃ。。
「大衆のひとりがいきなり超能力を持って、マスコミのメシのタネにされ、迫害される。」
スティーブン・キングかなんかが書きそうなハナシですよね。

アルゴノーツ
★★★★

宗血ゅーさんに、感謝!
これ良かったです。
ギリシア神話のアルゴー号の冒険じゃないですかあ!

「王位と父と母を悪い叔父に奪われた青年が、
黄金の羊の毛皮を手に入れるため、仲間を集め、
知恵と勇気で達成する。」


仲間はなんと、オルフェウス、ヘラクレス、千里眼、有能な泥棒、
弓の名手の女の子、
(<最後、王女にカレを奪われてかわいそう。しかし、キレイくなかったからしょうがないかあ。)
なんちゅうスゴイ人たち、
あのボウズはフタゴ座になったひとでしょう。


手に汗握る冒険、いろっぽい姉ちゃん、怪物、悪い王様、無理難題
しかし、最後はハッピー・エンド!
母親と一緒にみて、あーよかったねえ、この映画! と満喫いたしました。
なってったって、美形はトクだね!

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総進撃2001
★★★★★★★★
やっぱやめられないなあ。こういうの。大好き!

「25年ぶりにゴジラ登場。なぜか、また、首都圏へ。
ゴジラは戦争に被害にあった人の怨念のカタマリで、
日本を滅ぼそうとしているそうだ。
かつて、ヤマト民族が退治し、封印した怪獣がある。
バラゴン、モスラ、キングギドラである。
ジャーナリスト志望の娘と防衛軍司令官の父親のドラマをからめながら、
ヤマトの守り神3大怪獣と防衛軍がゴジラと戦う様子を描く。」

「ゴジラ英霊説」というのは、以前からありました。
だから、南の島から東京を襲い、「あの建物」には近寄れなかったという。
今回、それに対抗して「人間ではなく、クニを守る」怪獣が登場。
これはなかなか新機軸。
ウザキリュウドウのオヤジの葛藤もよかったし、
人間側のお話しも充実していました。
泣けるぜまったく!
それだけに、ゴジラを徹底して『敵』と描き、これまでにない醜悪なツラガマエで、
めちゃくしゃ強くてかっこよかった。

しかーし!苦言だ!
ここまでやるなら、なにも、バラゴン、モスラ、キングギドラなんていう既存の怪獣を
つかう必要はないのでは?
それぞれに既に確立されたキャラをまったく違う使い方なんかしないほうがいいのに。
バラゴンは人を食う恐ろしい怪獣、モスラはインファント島からの平和の守護者、ギドラは悪の帝王。
根底からくつがえっちゃったじゃん!

特にキングギドラ! 
東宝怪獣最大のヒール・スターが人類の味方ときたら、
こんど悪いヤツだす時はどうしたらいいんだ?
キングギドラ、イコール、絶対悪という記号みたいなもんだぞ!
シャーク土屋がベビーになるようなもんだ。
次にはガイガンぐらいしか残っていまい。
ヘドラって時代の産物だし。
ここまでやるんだったら、
『ヤマト三大守護怪獣』を新たにデザインして創造すべきではなかったか。
しかし、人気怪獣を登場させた方が客入りがいいというのもわかりますが。。。
どうも、昔のキャラに頼り過ぎのような。。。
次はまた、『ゴジラ 対 メカゴジラ』。
リメイクのリメイクかいな。

バイオロイド 恐怖の人体実験
★★★☆
1989年。イタリア作品。「ザ・フライ」のドジョウ作品か?

「天才科学者。大学の講師をしてるが、研究の予算を止められそうになる。
止めにきた子持ちの『本部から派遣』された女とデキる。
で、その研究というのは、遺伝子操作における不老不死の実現。
焦った科学者は、自分で実験する。
すると、記憶が飛び、凶暴になり、肉体が変貌してゆく。
そして、最後には……。」

ありきたりのネタですね。
変貌メイクも、よくあるカンジ。
なんとなく予想できる『衝撃の……』の脱力度も高い。

しかし、もったいないです。
遺伝子学の講議のシーンとかあって、
非常にウンチクしてて、ものすごく期待をもりあげてくれる。
そいから、パトリシアなるブロンド・イケイケの女子大生登場、
主人公を誘惑……、さあ、どうなるか!
と期待してたら………………。
自分の知らない婦女暴行画像とかもあって、
これだって、ハラハラ魅せるやり方があったはず。

シナリオができて、ツジツマをあわせて1本撮っちゃった、
って感じで、
「どうだ! こんなシーンが観たかったろう! はっはっは!」
という気合いに欠けてます、徹底的に。

死霊のいけにえ2
★★★★
これって、H.P.ラブクラフト・オールスターズじゃないっすっかああ!
ストーリーはほげほげなんですが、
(はっきり言って、ハナシ自体はどうでもいいってシロモノです。)
いきなり「ネクロノミコン」(<もしくは、「アル・アジフ」)、ジョン・ディー博士!
これで、マニアは「ずっぎゅーーん!」
で、出てくる地名がまた、
ダンウイッチ、アーカム、インスマウス、レッド・フック!
でええ、仮面の神々が、
ヒュプノス、ナイアトアラホテップ(これ、すげー好き!)、
忍び寄る混沌ヨグ・ソトート!!!
でええ、「ウオーレンは死んだぞ!」
は、「ランドルフ・カーターの弁明」マンマじゃないかあああ!


H.P.ラブクラフト・マニアのわたしは狂喜の嵐!
話もなんか、散文的でいかにも「オマージュ」ってカンジです。
ああ、えがったああ!

URAMI
★★★☆
MAPIさんに感謝!
ロメロ監督。
西洋版『魔太郎が来る!』です。

「雑誌社に勤務する、うだつのあがらない人のいい主人公。
愛想をつかしたイケイケ妻は、最高にイヤミな社長とおおっぴらに浮気。
友人からは金をダマし取られ、絶望と同時に顔が白仮面に。
主人公は、人が変わったように怨みをはらしてゆく。
『顔なき者』と化して。」

最後は、社長主催の悪趣味仮装舞踏会で、
大々的にトドメを刺す(ありがち)なのです。
このシーンをやりたかったのかなあ。
仮面の復讐者にひっかけて。
しかあああし、別にすげーザスペンスがあるわけじゃなし。
現代の寓話なんですかねえ。
別にロメロでなくてもいいネタだと思うし、
こういう話なら、
『クリープ・ショー』的エピソード短編でもかまわない気がする。

ザ・チャイルド
★★★★
MAPIさんに感謝!
これはけっこうコワかったです。
マダムが「こわーあい!」を連発してました。

「2人のこどものいる若夫婦。妻は妊娠6ヶ月。
で、あったかい孤島に旅行。
大人がいない! 無気味にひとなつこい子供だけ!
やがて、子供が大人を遊び半分に殺していることがわかった。
だけど、戦えない。なぜなら、子供だから。」

前フリとして、戦争、飢餓などで、いかに子供が虐げられているか、
これでもかっ! と、ニュース・フイルムが入ります。
いわゆるオトナへの復讐というわけなんでしょうが、
これだけでも、十分すぎるほど、エグイ!
最後まで、コレで通すのかと、ぞおおっとしました。
(それもそれで、観たい気もするが。)
まったく、我々はイイ時代、イイ国に恵まれたものです。

前半の隔絶された島の美しいロケーション、無人の建造物が、
いやがおうにも、恐怖感・緊張感を高めてくれます。
ストーリーとしては、もはや定番で、
妊婦の使い方、ラストの「ナイト・オブ・リビングデッド」&「サンゲリア」的オチは、
なあああるほど、と意外性はないのですが、落ち着きがあってよろしいです。
コドモをゾンビに置き換えたら、まんまゾンビ・ムービーだなあ。
しかし、表情のないブキミさのゾンビさんたちとは、
また趣きの違った恐ろしさを、
喜々として殺人して遊ぶコドモさんたちは満喫させてくれます。
秀作ホラーです!

マッキラー 1974
★★★★☆
いっやあ! いいぞお!!!
20年くらい前に、一度観たルシオ・フルチ巨匠の作品です。
サスペンス・ミステリーです。
今回、改めて観て、感激しました。
なんといっても、画の美しいこと
南イタリアの村のロケーションの美しいこと。
美女の美しいこと。いきなり全裸で登場、12才のコドモに、
「女を何人知ってるの? おねえさんと寝たくない?」
ちゅうのもスゴいーーー! いいーー!
不必要なグロも巨匠らしさがいっぱいです。
うっとりとしたまま、90分が経過してしまいました。

「南イタリアの観光地。
子供の連続殺人。
マッキラーという魔術を使う女が疑われる。
パトリツィという、
お金持ちで露出趣味のあるものすげー美女も疑われる。
ところが、当然、2人はシロ。
で、残虐シーンがあって、
人形のクビをもぐ、あやしい少女がカギとなる。
犯人は意外な人物。
とってつけたような動機で犯行を重ねていた。」

( エロ + グロ + 微笑ましい不条理な展開 )
        × 独特の美意識 = ルシオ・フルチ
なのです。

クリープ・コース CREEP CURSE 1993
★★★★
骸骨男が語り手をするテレビ・シリーズよりの1本。
派手さやアクはないけど、
ポップでハナシもわかりやすく、スリリング。
ホーラー・ショート・ショートといったところでしょうか。

「エジプト考古学教室。
成績の悪いフット・ボール青年は、優等生女子をナンパし、
教授の家を訪問してもらい、その間にテストを盗みだそうとする。
教授の家には、生け贄が必要な呪いのミイラがあって、
優等生女子はいいカモにされそうになるが、そこは優等生!」

ありゃ? ありゃ? ありゃ? ときて、
最後のオチがキッチュです。

爆裂戦士 1986香港作品
★★★★
近未来アクション・ドラマ。
なんか、雰囲気が70年代東映のスパイ・コメディ・アクションみたい。

「宇宙船かなんかの部品を作る工場が孤島にあり、
そこでは生産性を高めるために、労働者に薬剤を使用している。
それを暴くために、生え抜きの諜報部員が潜入。
『とぼけたヤツ』に扮して。
でえ、運のいいことに保安部長なんで、
ヒロイン女医と仲良くなって、悪いヤツを退治するのだが、
悪の根は意外に深かった。」

カンフーアクションかっこよく、ほどよくコメディ・タッチで、
なかなか爽快です。
しかし、やっぱり香港人の考える話しの流れと結末には、
(いやあ、びっくししたあ! ウマクいきそうなものを、
わざわざ、アン・ハッピーにすることないのにい!)
ちょっと首をひねらざるを得ません。
あちらの感覚では、これがクールなんだろうか?

ファイアー・マックス WHEELS OF FIRE 1984
★★★★
チープながらも、壮大で、カユイところに手がとどく、ロジャー・コーマン作品です。
これは、シュチュエーション的には、『マッドマックス2』あたりのバッタモンですね。
しかし、満足度は高いです。

「近未来の砂漠。無法集団が改造車で支配している。
妹を彼らにさらわれた主人公が、女賞金稼ぎ、超能力少女、小人、
さらに別集団の協力を得て、悪者をやっつける!」

わかりやすいネタですね。
しかも、どっかの砂漠にテント、改造車、エキストラいっぱい、
銃撃戦だらけ、火薬どかばか! と、
『マッドマックス2』流(さほど、お金のかかんない)スペクタクル巨編です。
似たような砂漠に、まったく同じ敵要塞の内部(ロケ)の作品を観た記憶があります。
むろん、この舞台装置で何本か作って、費用を浮かせたんでしょうね。

一番、うならされたのが、他でもないエロ設定です。
この妹、ゴロツキ集団のカシラに犯されて、
下っぱにまでマワされ、最後は共同便所のおはらい箱にされてしまうという、
悲惨な設定で、最後は命をかけて兄を救うんですが、
そのインサンさが素晴らしいです。
とはいっても、オトコのケツがのっかるシーンは皆無で、
実描写としては、
せいぜいおっぱい(デカくて左右に分かれている)ぷるぷるくらいなのです。

サブ・リーダーのヒゲおやじが、
でかぱいをひんむいて、ズボンを降ろし、あわや! というところで、
リーダーが「ケツをしまえ!」
おや、貞操は守られるのかな? と思いきや、
「オレが先にやる!」
で、テントから出てきて、さっきのヒゲおやじと交代。
「オレが慣らしてやった。」

それから、さらに、下っぱのひとりが出ていくテントで、
いかにも、「やられた……。」ってカンジでいるところに、
別の下っばがゲスな笑みを浮かべ、チャックを降ろしながら、
入ってくる。
おお! 

さらに、兄が潜入して妹をみつけたシーン。
ボロを着せられて、食事している下っぱにすがり、
「ねえ、食べ物をちょうだい! おねがい! アタシをあげるわ!」
テメエなんぞ、ゲップが出るまで、やっちまったよ。
イヌにでも、頼んでみたらどうでえ。ホネくらいはくれるかもな。
はっはっはっはっはっは!」
ヒドイ! なんちゅう! 
実描写なしで、ここまでエロいとは!
さすがは、コーマン! 名前に恥じない!

もうひとり、すげえ美女というわけではないのですが、
拳銃構えるのがかっこいいアクション・ヒロインが登場します。
最初は主人公とケンカしていて、
だんだん仲良しになるというパターンです。

で、悪の集団は殲滅させるのですが、
最後はあんましハッピー・エンドとはいえません。
しかし、これはこれなりに、『いいハナシ』になっています。

トゥーム・レイダー
★★★☆
すっげええ、カネかかった映画ですね。

「冒険家のオンナが惑星直列のナゾを秘めた父親の遺品を発見。
5000年ぶりにすげー力が手に入るということで、
秘密結社が発動!当然、奪い合い! 
で、カンボジアとロシアで、隕石の破片が手に入ると。
でえ、その神にも、悪魔にもなれる力とは?(<って、マジンガーか?)」

あのう、カネとセットに頼った平板な作品です。
ムロン、スリルの連続なんですが、
キャラもあんまり、「おおおお!」っていう人や、
「ハムナプトラ」のお兄さんのような、ムードメイカーや、男女のコメデイ、
カリスマ的な敵もいない。
おまけにさんざん期待させてくれた
最後のオタカラが、「ふ〜〜〜ん」
なので、
まったくカタすかしです。


ヴィジュアルとしたら、豪華で、スリリング。
しかし、文章にしたら、ショボイでしょうな。
もっと、脚本に力を入れるべきです。
主人公の女の人も、ワタシの感覚からすると、アンマシでした。

サイコ2 1983
★★★☆
あのヒッチコックの『サイコ』の続編。
ノーマン・ベイツが22年ぶりに釈放されて、
ベイツ・ホテルに帰ってくるという話。

「22年前に6人殺したノーマン・ベイツが帰還。
しかし、あいかわらず、母親の幻影に悩まされる。
(『サイコ』では、12才の時に発狂した母親を毒殺し、
一人二役サイコになったというネタ。)
食うに困って、レストランで働き、若いムスメと友情を結ぶ。
留守中、ホテルをいかがわしくしちまったオトコを叩きだす。
そうこうしているうちに、連続殺人。
死んだはずの母親からのメモや電話が出現。
ムスメはノーマンに殺された人の遺族で精神病院に逆戻りさせようと、
近付いたことが明らかになるが、どーも、ムスメは味方に鞍替えしたらしい。
さて! 意外な真相とは?」

これ、どれがシンジツでもベツにかまわないような。
しかも、オチが「へぼっ?」ってカンジで、
あの『スクリーム』シリーズだけがムチャなんじゃないって、
よくわかります。『早すぎたスクリーム』ちゅうか、元ネタかってカンジ。
主眼をサスペンスや犯人探しよりも、
ノーマンさんの苦悩においたところに、
作品として成立させているミソがあります。

エボルーション
★★★★☆
メジャー超大作か? 
『Xファイル』のモロダー捜査官役者がまったく同じキャラで登場!

「宇宙から物体。これがものすごい速度で進化。
キノコ、ミミズ、怪物魚、動物、恐竜、そして、類人猿。
軍をクビになったインテリの教授(モロダー)、同僚の陽気な黒人、
消防士志望のちょっとイカれた若者、
それにズッコケ(死語だけど、そんなカンジ)女科学者(『ハンニバル』のクラリス)も
加わって、横暴な軍部と対立しながら、バケモノを退治する。」

コメディータッチのSF怪物映画です。
さすがに、カネをかけているだけあって、
ソツなく楽しませてくれます。
カイブツのバリエーションが豊富で、なかなかグロくて愛らしく、
出現状況や、形態変化のエピソードだけでも、
退屈させずに、ゲラゲラわくわくさせてくれます。
オゲレツさも、なかなかのもの。

4才フタゴと一緒に観てたのですが、
オトコの方はこわがって「もう、やめようよ。」とぶーぶー。
オンナの方は「おっもしろい! おっもしろい!」と、
ワタシのヒザの上でげらげら笑い転げ続けていました。

キー・ワードは『アナル』、『浣腸』。
そして、『クソまみれ!』。
こんなぶっとんだカイブツ映画ってよくまあ、メジャーから出しましたねえ。

悪魔の棲む家3 AMITYVILLE3
★★★☆
1983年。こんなの流行ってましたよねえ。
実話というふれこみで。原作本を読んだ覚えもある。

「いきなり降霊術シーン。
実は客は雑誌記者で、いかさまを暴こうとして成功。
で、よせばいいのに、
この離婚前別居中のオトコは呪われた家を買い取る。
でえ、ムスメが遊びに来てタイヘン(<だあかあらあ!)!
相棒が来て、帰ってからタイヘン!
奥さんが来て、タイヘン!
科学者に分析を依頼。最後にぼっかああん!」

まあ、時代、ジャンル的に、役者、構成、オドカシ、こんなものですよね、
という作品です。

さんざんもったいぶっておいて、
登場するクリーチャーも、
最近のスゴイのに見なれてしまうと、
ふーん。てなもんです。

死霊の盆踊り ORGY OF THE DEAD 1965
★★★★★……………………(採点不能の大傑作!)
これ!
これ!
これ!
あの、地上最低映画の呼び声も高い、「死霊の盆踊り」様だぞっ!
これにくらべたら、
「プラン9」さえも、電動コケシ、いや、殿堂入りのスジの通ったハナシだ!

内容も内容だが、
なにしろ、開始数分にして観ている方はコケまくる!
作家と彼女が車で墓地へ向かうシーンで、
車内は夜なのに、車外はどうみてもまっぴるま!

そして、「プラン9」でおなじみのインチキ霊媒クリズウエルが
例のアヤしく、ウサンくさい荘厳な語りのあとに、
おやおやおや、なんと悪魔の王様になっちゃった!

迷いこんだ男女の前で、えんえん繰り広げられる死霊のダンス!
って、死霊でもなんでもなく、
単に、無理矢理インネンをくっつけられた、
衣裳もバラエティのおネエちゃんたちが、
かわるがわるに、ほよほよ踊るだけっ!
カットが変わると、おっぱい出して、トップレスでダーーーンンスっ!
さあ、また交代!
それだけ!
それだけ!!
それだけ!!!
それだけ!!!!
それだけ!!!!!
最後に申し訳程度に、ハナシのオチがついておしまい。

これは、楽しい!!!
チョー高純度の脱力!
ジャンクの鏡!
ほよほよほよほよほよほよ。。。

なにしろ、肝心のシーン(おどりだ!)がタマんないんですよ。
60年代の踊り! 
それぞれ、踊りちゅうより、クネってるってカンジ?
現在の洗練されすぎてイヤミの感のあるダーーンスっ! とは対極!
でえ、おっぱいも、それぞれ、
大きいのやら、小さいのやら、タレてんのやら、ユガンでんのやら、
丸いのや、四角いのやら(<うそ!)、
ハラもぽっこりしてたり、
シリももっちりしてたり、
現在のファッショナルになりすぎたモデル体型見せ物ヌードを見なれた目には、
もはや、新鮮そのもの! 湯気がでそう! もわっーーー!
パンツにも、いろいろあって、レトロ・エロ・ファッションというものを、
こころゆくまで、堪能できるという。

深夜観てるとチョー眠いのだが、
「次はどんな、おネエちゃんが出るかなあ。。。」
というモーローとした期待だけで、
最後までいっちゃうでしょう。
ワタシはあまりの心地良さに、途中で眠ってしまいましたが。
(ビデオが流れてる時にコドモでも起きてきたら、どうなってたかなあ。。。)


これから先は、別館へ!!