全国大会に結集した代議員・傍聴者の皆さん。
私たちは、国労5・27臨大闘争弾圧で被告とされた7名の組合員(闘争団2名、組合員5名)です。私たちは、国労本部派の警察への売り渡しによる不当逮捕と1年3か月の長期勾留を打ち破り、昨年12月に保釈を勝ち取りました。闘争団員2名は物資販売などに、JRの5名は原職場へ胸を張って復帰しました。
今大会は、「国鉄1047名闘争」「解雇撤回・地元JR復帰」を掲げた18年の闘いを完全に投げ捨てるのか否かの分岐点です。本部は私たちの警察権力への売り渡し、闘う闘争団員への統制処分、生活援助金の凍結を居直り、鉄建公団訴訟を放棄し、大衆行動や職場闘争など全ての闘いの幕引きに突進しています。本部の叫ぶ「総団結」はみじめな敗北と全労働者への裏切りへの道です。国鉄闘争18年の闘いの誇りにかけて、本部の圧殺・懐柔・分断攻撃を許さず、総退陣させよう。
酒田委員長−吉田書記長体制は、「本部」どころか労働運動を語る資格もない裏切り者です。彼らは、組合員とではなく、自民党や警察権力と「団結」しているのです。
私たちの裁判は27回を数えました。法廷では、検察側証人として国労本部派の役員が証言しています。これまで出廷した証人は、「酒田委員長に指示されてビデオを警察に提出した」(鈴木勉東京地本執行委員)、「ルノアールで酒田委員長と公安刑事に、被害届けを出せと要請された」(石井勝幸本部会計監査員)、「警察に協力するよう吉田書記長から指示があった」(池田久幸長野地本東北信支部委員長〔当時〕)とそれぞれ証言しました。酒田−吉田体制は、大会への機動隊導入を居直り、私たちを権力に売り渡す指示を下した体制だったのです。
本部は「自分たちに従わない者は警察に売る」姿勢をあらわにしています。芝崎執行委員などは、組合員や家族の申し入れに対し、「業務妨害」などとわめき、悪態をつき暴言を吐いています。今年1月には、申入書をこれ見よがしにゴミ箱に投げ込みました。
本部は4党合意の受け入れを独断決定したことを始め、度重なる全国大会の強行と機動隊の導入、闘争団員への生活援助金の凍結、統制処分の強行、鉄建公団訴訟への妨害、労働運動全体の発展への妨害………数限りない反動と敵対を強行してきました。
労組の役員にあるまじき階級的犯罪行為の数々に手を染め、ついには警察権力と癒着する以外なくなったのです。
裁判で明らかになった本部派と警察の癒着は恐るべきものです。(以下、一部敬称略)
「事件」は02年5・27臨大の日の早朝、本部派が宿泊したホテル前で、私たちが行ったビラまき・説得活動を、戦前からの治安法規である「暴力行為等処罰法」違反として仕立て上げたものです。
私たちは、これまでの大会の時と同様に歩道でビラを持ち、本部派がホテルから出てくるのを待っていました。本部派はホテルロビーで笹原東京地本執行委員の指示を受けて3列縦隊を組み、出てきました。本部派は私たちが差し出したビラも受け取ろうともせず、「闘争団を切り捨てるな」「機動隊導入反対」の声を無視して、私たちに体当たりするように突破しました。ここで揉み合いとなりました。
酒田の指示でビデオカメラを準備していた鈴木は、いち早くバスに乗り込み、現場のビデオ撮影を始めました。バス内で酒田が「全部、撮ってる?」と質問し、鈴木は「撮ってるよ、撮ってる、撮ってる」と答えています。
酒田はバス内で「おい、110番しろ、110番」と言い、さらに携帯電話で警察に「逮捕できないですかね」「110番したんですけどね。(現場の警察官は)見ているだけなんですよ」と訴えました。会話は全て鈴木撮影のビデオに録音されたものです。
27日の大会後の慰労会で、酒田は鈴木にビデオのダビングを指示しました。鈴木は28日に酒田から「警察への説明に必要だから」と言われ、東京地本でオリジナルビデオの全てをダビングしました。このビデオが警視庁公安部の刑事に渡されました。
酒田委員長は30日に、警視庁公安部の星や関などの刑事と一緒に荒川警察署でビデオを見て、「ひどくやられているでしょ」と説明しました。
この日、東京地本の会計監査に来ていた石井(本部監査員)は東京地本近くのルノアールに呼び出された。そこには、酒田、笹原ら東京地本役員と、警視庁公安部の星や関などが待っており、被害届を出せと要請されました。石井は最初は、「同じ組合員やしなぁ」とちゅうちょしましたが、説得を受け提出したのです。(上のカット参照)
6月3日に鈴木は酒田と一緒に神田警察署に行き、ビデオを刑事と一緒に見た後、ビデオテープの原本を「任意提出」しました。
長野地本の警備係の責任者であった池田は、吉田書記長(当時)の要請で被害届を出しました。また東京地本役員で捜査に協力したのは、阿部力書記長、江田雄次執行委員、石井富雄執行委員などです。これらは、本部側証人も認めた動かしようのない事実です。
02年の5・27臨大は、3与党声明を丸飲みするために強行されました。与党3党は本部に、「総意で2つの矛盾を解決せよ」と突きつけ、闘争団員の処分やILO書簡の撤回、裁判取り下げを公然と要求しました。加えて、「国労執行部は、与党・政府を非難して自らの責任を転嫁」「組合員に対しては与党・政府から解決案が出るがごとく喧伝して期待感を煽っている」「単に自らの延命策を図っている」などと非難し、「離脱」を突きつけて、「関係者に評価される」までの屈服を要求したものでした。
5・27臨大で本部は「解決への最後のチャンス」と叫び、強行採決しました。その後、何をやったのか。政府への要請などのポーズすらとらず、ひたすら組合員の警察への売り渡しに全力投入していたのです。公安刑事と連日会い、弾圧のための「証拠」や「被害届」を作り上げていたのです。
酒田委員長の言う「不採用問題の解決」とは、闘う組合員への壊滅・分断、破壊攻撃なのです。これは今でも変わりません。鉄建公団訴訟に立ち上がった闘争団員への生活援助金の凍結や、22名への統制処分の強行と居直りがその証拠です。
酒田−吉田体制は、「争議解決」など眼中にありません。また、3与党声明を丸飲みした本部を政府や自民党は相手にもしていません。
私たちは、今大会で酒田−吉田体制で進めてきた警察権力との癒着を全面的に明らかにすることを要求します。本部は「事件は国労とは関係ない」と言っていますが、とんでもないウソです。被告も証人もほぼ全員が国労組合員、証人は全員が「酒田委員長らの指示」「吉田書記長に指示された」と告白しています。ビデオテープの「任意提出書」には、「東京地本法対部長 鈴木勉」と記されています。取調の刑事は、「国労が証拠をそろえてくれた。こんなやりやすい事件はない」「国労本部には機動隊を出して貸しを作っておいた」とまで言っています。
労働組合にとって、とりわけ「国家的不当労働行為」と闘ってきた国労にとって、警察権力との癒着・結託は、真先に解明され排除されるべきです。組合員が本部に要請に行けば「業務妨害」、抗議すれば「警察を呼ぶぞ」………こんなことで、討論が出来ますか。これは、全組合員への恫喝であり団結の解体です。
労働組合の団結の原点は民主的討論の保障です。これが保障されて始めて、権力・資本と闘う労働組合の団結自治が生まれるのです。
かつての国労は、デモや座り込みでの不当逮捕、助役などのデッチ上げなどと闘ってきました。警察との癒着は、最大の裏切りであり、酒田体制の致命的弱点です。全国大会への機動隊導入に始まる警察との癒着を追及し、全て明らかにさせよう。裁判でも酒田委員長は重要で不可欠の証人となるでしょう。
本部は第6次ILO勧告にすがりつき、「解決」するかのように煽り立てていますが、全くの幻想です。「解決のラストチャンス」という本部の言葉を何度聞いたことでしょう。本部は既に甘利から「ゼロ回答」を通告されています。4党合意で自民党に屈服し、破綻した後もすがりつく本部派には「解決」の姿勢も力もありません。
99年11月のILO中間報告の後、本部は政府のニセ情報にも反撃せず、02年5・27大会では「追加情報の撤回」まで決めました。今勧告も、不当労働行為を否定し4党合意の復活を求める反動勧告です。「ILO勧告での解決」は本部のアリバイ作りです。
また本部は「訴訟を起こせば解決が長引く」などと言い、鉄建公団訴訟に敵対しています。酒田委員長も岡田弁護士も「訴訟はやらない」と言い放っています。本部には闘う姿勢は微塵もありません。全闘争団をみじめな敗北に引きずり込もうとしているのです。
本部は、「闘争団は苦しい」などと言っています。生活援助金の凍結を強行し、苦しい生活を強いたのは本部です。それを棚上げして、何という言いぐさでしょう。
国鉄分割・民営化攻撃は、改憲に進む「戦後政治の総決算」攻撃の最大の柱でした。この攻撃と対決として、私たちは18年間闘い抜いてきました。いま小泉政権は自衛隊をイラクに派兵し、多国籍軍への参加を公言し、改憲につき進もうとしています。郵政民営化をはじめとして、労働組合解体の攻撃が吹き荒れています。まさに「戦争と首切り」の戦時下です。今こそ、国鉄闘争の原点に立ち返り、総団結を勝ち取る時です。
全世界の労働者と連帯し、「戦争と民営化」に反対する大潮流を作り出そう。世界的に労働者は闘いの炎をあげ、連帯を求めてています。
国鉄闘争に勝利するには、まず第一に1047名の当該である国労闘争団、全動労、動労千葉の当該3組合の連帯と団結が必要です。3組合が共同して鉄建公団訴訟に取り組もう。本部は、闘う闘争団が起こした鉄建公団訴訟への敵対をやめよ。敵対の責任を取り、総退陣せよ。
国鉄闘争は全労働者、争議団の団結の砦です。「解雇撤回・JR復帰」の闘いへの支援を裏切るわけにはいきません。国鉄1047名闘争に続いて、教育労働者は「日の丸・君が代が代」強制に抗議し、処分攻撃をはね返して続々と決起しています。全逓4・28の解雇攻撃に抗して、粘り強い闘いで裁判で勝利しました(6・30東京高裁)。原則を曲げずに闘えば、労働者は勝てることが示されています。
私たちは4党合意に反対し、労働委員会闘争では自民党の甘利明を証人採用させ、鉄建公団訴訟の原告となり、刑事弾圧に対しても全力で跳ね返してきました。多くの労働者、学者、文化人、弁護士、市民の力で「許さない会」を結成していただき、刑事裁判も勝利的に進めています。
明らかなことは、本部の総退陣なくして、あらゆる闘いの前進と勝利がないということです。組合員を警察に売り渡した−−この一点こそ本部の最大の弱点です。本部に対し、4党合意受け入れに始まる、大会への機動隊導入、強行採決、鉄建公団訴訟への敵対、生活援助金凍結、22名への統制処分の強行の責任を取らせよ。本部の鉄建公団訴訟への敵対をはねのけ、勝利を勝ち取ろう。国鉄1047名闘争の勝利に共に進もう。