2006年に読んだ本へのコメント

(06/01/08)
職場でゴルフやるメンバーで回覧された、「
サル」(藤子不二雄A) 全5巻読みました。まあ今時これはないなぁ。ネタってだけかな。

(06/01/15)
鏡像の敵」(神林長平) を読みました。初期短編の傑作選。面白い。思ったけど、P・K・ディックの作品がどんどん映画化されるように、彼の作品も映画化されてもおかしくないはず。日本にその力がないだけで、海外で十分な紹介がされていたら間違いないと思うんだけどな。

(06/01/22)
十二月のひまわり」(白川道) を読みました。うーん、あんまり好きじゃない。回想ばかりにストーリーが進むので、なんかあらすじ書いてある本を読んでるような印象。

(06/01/28)
amazon で注文していた 「のだめカンタービレ14巻」(二ノ宮知子) が届きました。で一緒に注文してたのが 「Nodame Cantabile 1」。英語版 (定価は $10.95) です。いやいや、なにが面白いって、左から開くと “TOMARE [STOP!]” と書いてあって、「この方向に読むのは間違い。マンガは右から左に開いて、右のページ読んでから左のページ読め」 と注意書き。で、右から開いた最初には、日本における “敬語” の重要性が述べられ、-kun、-san、Senpai、Sensei などの意味が解説されてます。敬語を使わない Yobisute は非常に親密な人間関係であるか、あるいは侮辱である、などなど。いやぁ、間違いなくマンガは日本文化伝達ツールだね。それで本編の翻訳ですが、誰もが気になる “あの” 擬音はそのまま残してあって、別に英語らしい単語が追記されてます。その他、さすがに洒落とか時事ネタは別の内容になってますね。まああちらの映画や本が日本に翻訳される時も同じなんでしょう。なお、最後に他のコミックの宣伝がありました。が、いきなり最初に出てくるのが 「Genshiken」。うーむ、確かに日本文化のある象徴的な一面の伝達には違いないけれで、誤解も生みそうな内容ではあるなぁ。
げ、
15巻限定版のおまけはあのマングースかよ。(予約のみの受注生産) うーむ、ちょっと考えましたが誘惑に負けて amazon で予約。どうせ電子音声ユニットいれるんなら、ラプソデ・イン・ブルーが流れればよかったのに。
夜中にやってた TBS のランク王国では、「
のだめカンタービレ14巻」 がコミック部門一位。そんなに売れてるとは知らなかったなぁ。

(06/01/29)
十八の夏」(光原百合) を読みました。帯コピーによるとおすすめ文庫王国2004年度版、恋愛小説部門1位とのことですが……、うーん、ちょっと創り過ぎな気がするので僕的にはイマイチ。

(06/02/12)
ブルースカイ」(桜庭一樹) を読みました。うーん、微妙。部分的なアイデアなどは面白かった。でももっと面白くなるように思える。そもそも起承転結のバランスが悪い。序盤の長い話が最終的に物語中のウエイトが低いなんてがっかり。

(06/02/21)
アーモンド入りチョコレートのワルツ」(森絵都) を読みました。短編集。悪くないかな。特に表題作はなかなか面白かったです。
きみにしか聞こえない」(乙一) を読みました。多分、ライトノベルに分類される作品。数年間から気づいてたんですが、僕の子供の頃には朝日ソノラマコバルトしかなかったライトノベル(当時はそういう呼称はなかったけど) が物凄く増えてます。若い子の本離れってのは実は疑わしいかも、と思ってます。(これにはマンガ・アニメとメディアミックスの影響もあるかも。) で、この作品ですが、なかなか面白かったです。前から思ってましたが、アイデア的な面では一般向けよりライトノベルの方が面白いものが多いように思います。確かに軽い内容であり、純文学的な難しさと反対方向であることは違いないでしょう。だからといってそれで価値が低いとは思わないです。少なくとも僕は、まずはエンターテインメントとして本を手にするわけですから。楽しめることが第一です。
蕎麦屋の恋」(姫野カオルコ) を読みました。うーん、まあまあ面白かった、くらいかな。

(06/03/02)
マドンナ」(奥田英朗) を読みました。うーん、サラリーマンって切ないなぁ、と思うのと、文系のサラリーマンってそんな感じなのかなぁ?という不思議な感じ。

(06/03/03)
嫌われ松子の一生(上)」(山田宗樹) を読みました。面白い。一気に読めました。

(06/03/04)
嫌われ松子の一生(下)」(山田宗樹) を読みました。面白かったです。過去/現在の二系列で進む手法も効果的だったと思います。

(06/03/19)
よつばと!」(あずまきよひこ) 1巻〜4巻を購入。面白いです。癒されます。こういう作品に出会えたのが嬉しいです。布教活動しよ。「あずまんが大王」 もいいけど、あっちはアニメの方が面白いと思うなぁ。

(06/03/26)
青空のルーレット」 (辻内智貴) を読みました。これは良いです。プロローグかっこいい文章だなぁと思ったら、ストーリーも素晴らしかったです。お勧め。他の作品もぜひ読みたいです。

(06/03/28)
水の繭」(大島真寿美) を読みました。うん、まあまあ面白かったかな。

(06/03/30)
小指の先の天使」(神林長平) を読みました。古い作品からの短編集。神林ワールド、としかいいようがないかな。

(06/04/08)
買う時ちょっと恥ずかしかったんですが 「
ARIA」(天野こずえ) 1巻〜8巻、「AQUA」(天野こずえ) 1巻〜2巻を購入。アニメ版で知りましたが、これほど上質の癒し系物語はそう見あたりません。ベタな話も多いですが、画の良さもあって許せます。多少解説しておくと、漫画やアニメというものは記号化なわけで、それによって不要な情報をそぎ落とすわけです。(例えば顔文字 (^^) は笑顔を示すが、そこには容姿、年齢、性別、人種といった情報は含まないことに意味がある。) で、ここ数年流行の “癒し” の話。それらにおける映像素材の多くは、動物や植物、あるいは風景などです。なぜなら人間のキャラクターを出すと癒しに不要な情報が多く含まれることが多いから。ところが漫画やアニメは不要な情報をカットすることができるので、人間のお話で癒しを表現することが可能になるわけです。そういう大きな可能性を持つ表現方法だからこそ、漫画やアニメが日本を代表する文化なわけで。それにしても 「ARIA」 シリーズの装丁の美しさはどうよ。イラストレーターの画集の表紙みたいなクオリティです。お金かかってるんだろうなぁ。

(06/04/09)
サウダージ」(盛田隆二) を読みました。あんまり好きじゃないし、読み辛かったです。

(06/04/16)
つきのふね」(森絵都) を読みました。うーん、あんまり好きじゃないな。先日読んだ 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 の方が好きかな。

(06/04/22)
永遠の森」(菅浩江) を読みました。これは面白いというよりは感心しました。芸術と SF をここまで組み合わせた作品は例がないでしょうし、興味深いテーマだと思いました。お話としては、先が読めるものも多かったですが、最後はなかなか良かったです。この人、電子オルガン講師の肩書き持っているというので調べたら、テクニクスのテクニトーンでした。
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」(滝本竜彦) を読みました。こりゃいかんでしょう。これはネタのままであって、小説としてのレベルまで達してないと思います。文体や内容の今風も、小説としての骨子があった上での話ですから。

(06/05/14)
よつばと!」(あずまきよひこ) 5巻購入。昨夜やってたランク王国で売り上げ 2位でした。なんだ、やっぱり売れてるんだな。で、やっぱり面白い。それは単に面白いじゃなくて、ほんとに癒し。幸せな気分になる。まあ実際のところ、よつばのような子供は存在しないんだろうけどなぁ。
などと思いつつ 「
大人の写真。子供の写真。」(新倉 万造, 中田 燦) を読みました。同じ情景を大人(カメラマン) と子供が写真にとって、それを並べて一言解説を付けた本。いやいや、違った違った。確かによつばのような子供は存在しないけど、やっぱり子供らの言動の集合体がよつばであって、しかもそれがかつての自分が子供の時の言動でもあったりするわけですよ。この本も一緒で、子供のときなら僕もこんな写真とっただろうと思い当たるものが一杯。それで、子供の思考を想像するのも面白いのは面白いけれど、本当に考えるべきア大人になるってどういうことなんだろう、の方なんだろうな。

(06/05/18)
しょっぱいドライブ」(大道珠貴) を読みました。うわ、収録3作品とも登場人物に全く共感できなくて気分悪い話ばかり。大嫌い。こういう作品が芥川賞とるのね。う、の方なんだろうな。

(06/05/20)
でりばりぃAge」(梨屋アリエ) を読みました。講談社児童文学新人賞受賞作。本人あとがきにあるように、ペース配分なしにマラソン走った感じ。そういう稚拙な面もあるけど、随所に面白いと感じる箇所があり、この後に書かれた作品を読んでみたいと思わせるパワーを感じました。

(06/05/21)
ひとりぎみ 〜太子堂淳物語〜」(杉江松恋) を読みました。うーん、元は舞台劇らしいですが、話はありがちなネタなんであんまり面白いとは思いませんでした。

(06/05/31)
星の王子さまのプレゼント」(小島俊明) を読みました。「新訳 星の王子さま」 に訳者による解説本。面白いです。基本的には僕の信じる (『星の王子さまの世界』 参照) 塚崎幹夫氏の説 (ウワバミはドイツ、3本のバオバブは日独伊三国軍事同盟、バラは妻であるコンスエロ、etc.) を肯定しつつ、更に異なる解釈もできることがこの作品の文学的奥深さである、というお話。ただし、これを読んでいる最中に 「おそらく原文で読まないと本当の意図は理解が難しいだろうな」 というのも痛感していました。そうしたらこちら (「星の王子さま」総覧 ) に各種翻訳とそれらの問題点、解説書の紹介などがありました。(随分昔にメールをいただいて、このサイトもリンクされています。当時よりも随分充実しています。)

(06/06/11)
amazon で予約していた 「のだめカンタービレ15巻 限定版」 が届きました。完全受注生産品で予約特典 「マングースのぬいぐるみ」 付き。ぬいぐるみはお腹を押すと 「ギャボ」 って言うんですけど、ちょっとイマイチかなぁ。「ラプソディ・イン・ブルー」が流れるなら良かったのに。ストーリーの方はちょっと停滞かなぁ。ところで 「リアルのだめの写真」 がありました。
ポケモンの秘密」(ポケモンビジネス研究会) を読みました。書かれたのは1998年ですからポケットモンスター金・銀の発売より前の話。その時点でここまで売れていたのか、という事がわかりますし、そうなったのは本当にキャラクターを大切に育てた結果である事が良く分かります。そしてそれが、この後の GBA版やアニメ、カードゲームの世界的大ヒット、そして映画が毎年作られるようになることなどへと繋がるわけですね。知らなかったのはアニメ化の前、コロコロコミックでの漫画化された際のメインはピッピだったとのこと。地味じゃん。どんな話だったんだろ?

(06/06/23)
天使などいない」(永井するみ) を読みました。うーん、悪くないんだけどミステリーのネタ集って感じ。それ以上の魅力は感じない。

(06/06/30)
ななつのこ」(加納朋子) を読みました。うん、まあまあ面白いと思います。他の作品も読んでみたいです。

(06/07/09)
レフト・アローン」(藤崎慎吾) を読みました。ネタ的には面白いものがいくつかありました。今度長編を読んでみようかな。

(06/07/15)
涼宮ハルヒの憂鬱」「涼宮ハルヒの溜息」「涼宮ハルヒの動揺」(谷川流) を読みました。シリーズの中でアニメ版における主要部だけをつまみ食い。なるほど原作も時間軸通りにきれいに並んでいるわけではないのね。お話的にはそこそこ楽しめたけど、残りシリーズ全部読むほどの気にはならないな。さて、それより興味深いと思ったのはこういった物語が成立する土壌について。このお話は、宇宙人、未来人、超能力者が出てくるドタバタSF なわけですが、それらの個別説明は特には不要なわけで、それはその常識が読み手側にあるってこと。思うに、世界的にみても日本におけるライトノベル系SF作品の充実は凄いのでは? コミックだけでなく文章でも、物凄い量のシナリオが日本で生み出され続けているのではないかと。何年か後にはハリウット映画のシナリオに日本産のものが結構出てくるのではないかと予想します。

(06/07/27)
ささらさや」(加納朋子) を読みました。面白かったです。登場人物の少ない序盤の方が面白かったかな。これ、ドラマ化したら面白そうって思ってたら、エピソードのひとつがどこかでちらっと見た TVドラマにそっくり。なるほど、既にドラマ化されてたんですね。(他の作品との合作らしいけど。)

(06/07/30)
掌の中の小鳥」(加納朋子) を読みました。素晴らしい。面白いです。ミステリーとしても知的好奇心を刺激されて楽しめますが、この人の描く女性がほんとに魅力的だと思います。「ささらさや」 の主人公とは全然性格が違うのにやっぱり同じように魅力的なのは不思議です。

(03/08/04)
時計を忘れて森へいこう」(光原百合) を読みました。この形式のミステリーとしてはイマイチかな。物語自体は良いです。特に第三話とか。おおた慶文の表紙絵はあんまり内容とあってないような気がする。

(06/09/02)
MOMENT」(本多孝好) を読みました。面白かったです。考えさせられました。自分が死を迎えそうになった時、どんなことを考えるのだろう、と。

(06/10/21)
さよなら妖精」(米澤穂信) を読みました。ありゃ、ファンタジーじゃないのか。まあ悪くない話だけど、この類の話でミステリー的な謎解きは不要なのでは?

(06/10/23)
夜のピクニック」(恩田陸) を読みました。素晴らしい作品。ぐっときました。お勧めします。
もしも願いがかなうなら」(アン・マキャフリー) を読みました。子供の頃読んで印象的だった 「歌う船」 シリーズと同じ作者の作品ですが、こちらは明らかに続編を作るはずの構成で書いたけど結局続きは作られなかった作品ですね。

(06/10/26)
神様のパズル」(機本伸司) を読みました。途中までは物凄く面白かったんですが。この内容なら普通にSFラブコメに収めた方がいいように思います。それと表紙イラストは、ちょっと内容と違うなぁ。

(06/11/24)
祖国とは国語」(藤原正彦) を読みました。国語の大切さに賛同して読み始めましたが内容の多くはエッセイで、そちらはあんまり面白くなかったです。しかし最後の満州再訪記は、あの戦争についてのいろんな立場からの見方を示してくれていて勉強になりました。

(06/12/08)
夢の樹が接げたなら」(森岡浩之) を読みました。なかなか興味深い短編集でした。星界シリーズがあまりにも有名な代表作ですが、その作品中でアーブ語という仮想言語を作者がわざわざ作っているのは、なるほど元々そういう言語関係に興味を持っている人なわけですね。

(06/12/16)
本日発売の「よつばと! 6巻」 を購入。現時点でマイフェイバリットコミックです。一緒に 「よつばとしろとくろのどうぶつ」 購入。知らなかったんですが、青山で 「よつばと!展」 をやっていたのとのこと。早く知ってたら行ってたかもなぁ。


面白かった本メモ
MOMENT  
嫌われ松子の一生  
青空のルーレット  
掌の中の小鳥  
よつばと! 癒し系漫画。上品な 「クレヨンしんちゃん」 という評に納得。
布教活動すべし。
ARIA 癒し系漫画。