シーズン展望 - 1999 2nd Stage


上位チーム戦力分析

  1st ステージ からの戦力変化が最も大きいのは磐田の名波、柏のストイチコフの離脱。チーム No.1 プレイヤーを失うことは、数字以上の戦力ダウンになるはず。ただし、柏に関しては、洪、ベンチーニョ、バデア、の3人のいい外国人選手が残っているうえ、ドゥンガが抜けた磐田のようにチームがまとまることも考えられる。
浦和は、岡野、永井の復帰の他、路木、中村、などかなりの戦力補強をしたが、小野の長期離脱は大きすぎる。
その他の有力チームで、大きな変動はない。強いて挙げると、川崎が数人の補強をしたくらいか?

順位予想

チーム名 予想最高順位 予想最低順位 優勝可能性(%)
横浜マリノス 25
清水エスパルス 25
名古屋グランパスエイト 25
鹿島アントラーズ 25
柏レイソル
ジュビロ磐田
サンフレッチェ広島 10
セレッソ大阪 10
浦和レッズ 12
ヴェルディ川崎 12

  今回ばかりは全く予想できない。
普通に考えると優勝候補といわれながらも 1st ステージでずっこけた、名古屋、鹿島、横浜、は今度こそは優勝戦線に絡んでくるはず。ただし、あくまでも可能性。東海チャンピオンシップで最下位に終わった名古屋。ナビスコカップで FC東京に敗れた横浜。世代交代のまっ最中の鹿島。一つくらいは年間通してずっこける可能性もある。
なんだかんだ言っても 1st ステージでも、3位に食い込んできた清水は安定度で言えば No.1 か。とにかく、優勝はこの 4 チームから出ると予想した。
柏も可能性がないわけではないが、今回は第2グループのトップチームとした。
ジュビロは優勝しない、というよりジュビロが優勝するようでは Jリーグはおかしい。他にまともなチームがないということである。そのようなことはないと信じたい。
その次に、広島、C大阪、浦和、川崎、を挙げた。1st ステージで健闘した川崎はマークされるので苦戦するだろう。浦和は小野の長期離脱がなければ、もっと上に予想するのだが……。

今シーズンのジュビロ磐田

  ドゥンガが抜けることと名波が抜けることは、実は全く異なる意味を持つ。
ドゥンガが移籍してもジュビロが優勝したのは何故か?それは、ドゥンガという余りに大きすぎる存在が、名波やその他の選手の能力を打ち消していた部分があったから。一番分かりやすいのが名波の FK、CK である。ほとんど全てのセットプレーをドゥンガが蹴っていた昨シーズン、名波がセットプレーで得点に絡むことはなかった。ところが、今年の 1st ステージは名波のセットプレーで優勝したといってもいいくらいだった。
実はセットプレー以外でも同じ事が起きていたと思われる。ドゥンガという偉大な指令塔にボールを集める余り、他の選手の役割が制限され、能力全てを使い切ってはいなかったのだ。具体的には、ドゥンガが抜けることで、三列目の名波、福西が前線へ飛び込んでいくような、自在なポジションチェンジが可能になった。また、ドゥンガが乱す面があった守備も、チームで統一した守備意識により向上した。
間違ってはいけないのは、これらはドゥンガが抜けることによるマイナスを“ある程度”補うプラス面が隠れていた、というだけであって、ドゥンガがいない方が強い、ということではない。ドゥンガと代わりに出場する選手との能力差、ほどチーム力が落ちなかったということである。
さて、名波が抜けるとどうなるか?今度はドゥンガが抜けた時と逆の結果が起こる可能性がある。つまり、名波と代わりの選手の能力差以上にチーム力が落ちるということだ。名波が抜けることにより、他の選手がプレーしやすくなるという要素は、今回はほとんどない。むしろ、福西のセットプレーの得点は減るだろうし、福西に対するマークは、名波がいた時と比べると間違いなく厳しくなるであろう。
期待としては、名波と、その代わりに入るであろう金沢との能力差が、我々が思っているより低いことだが、日本代表のレギュラーと、これからクラブチームのレギュラーを取ろうという選手、ということで考えれば答えは明らか。ただし、スピードなどのフィジカル面では上回っていると思われるし、FK の能力はかなり高いと言われている。結局、ペアを組む福西が活躍することで、どれだけ金沢の負担を減らし、金沢の能力を引き出すことができるか? それで決まるといっても過言ではない。従って 2nd ステージでキーマンは福西である。
その他の戦力アップとしてはアジウソンの復帰がある。しかし、2度目の膝の手術をした選手が、今までのようなプレーができるであろうか? もしできるのであれば、アジウソンの高さは攻守に渡り大きな戦力アップであるし、FK も、ある程度の結果が見込める。更に 1st ステージで問題があった PK キッカーとしても任せられる。しかし、昨年までの状態に戻らないのであれば、結局は前田と控えを競うだけで、ほとんど戦力アップにはならない。
それ以外での 1st ステージ からの戦力積み上げとしては、久藤のポジションへの慣れ、毎年夏に調子を上げる奥のプレーくらいか。特に奥は毎年夏になると(言い換えると夏だけ)、代表クラスのプレーを見せる。今年も同じならば、多少順位予想を上げてもいいくらいである。
最後に FWについて。中山の怪我による序盤戦欠場は痛い。2nd ステージは序盤で強豪チームと対戦するようになっており、よりによって、という状況だ。これに関しては、高原に期待するのみ。昨シーズンからの高原の成長を考えると、中山を抜いてエースとなる時期が近づいている。一気にこの 2nd ステージでそれを成し遂げ欲しい。