シーズン展望 - 2004 1st Stage


上位チーム戦力分析

今年も多くのクラブで主力選手の入れ替わりがあった。
昨年完全制覇を果たした横浜は、マルキーニョスの放出、安、中西の加入。意外とマルキーニョスの放出は大きく思える。トータルだと若干のプラスか。
磐田は藤田の復帰。昨年 2nd を比較対象とするなら、純粋な代表クラスの補強なので大補強と言える。
鹿島は、秋田、相馬、エウレルの放出と、ジュニオール、新井場の獲得。ここは攻撃力は確実にアップだか守備力は未知数。(もしかしたら、シーズン途中での柳沢の復帰あり?)
大型補強のイメージが強い浦和だが、実質は、闘莉王、三都主でイメージほどではないか?
数でいうと名古屋が大補強。ベテランの秋田、岩本、若手の角田、川嶋など。しかし大幅な戦力アップとは言いがたい。新外国人 FW 次第か。
FC東京も今野ら将来有望な若手の補強をしたが、成果が出るのはもう少し先か。
昨年大健闘の市原は崔、中西の放出とマルキーニョスの獲得。より走るチームになりそうで手強そうだが、いくらなんでも崔の放出は痛い。昨年のような快進撃は苦しいだろう。
その他の大物外国人選手としては、神戸のイルハンと、柏のドゥドゥがいる。柏に関しては元々選手個人の能力は高く、ドゥドゥの個人技が他の選手の能力を一気に引き出す可能性もある。

なお補強に関しての一般論だが、基本的に国内の他のチームから放出される選手は、やはりそれまでの選手。絶対必要な選手はそうそう放出されるものではない。それらの選手がスペシャルな活躍をしてチームを優勝まで導くことはまず有り得ない。たまたまチームの弱点である補強ポイントに一致した場合のみ、大きな戦力強化になると考えてよいが、そもそも優勝を争おうというレベルのチームがそんな大きな穴を持っているはずがない。多少の戦力を上積み、チームの選手層を厚くするという効果として考えるべきである。

チーム力の向上という観点で考えると、補強による上積みよりは、戦力が変わっていないチームが戦術的理解が進む方が大きいと考えるべきである。

順位予想

チーム名 予想最高順位 予想最低順位 優勝可能性(%)
横浜マリノス 35
ジュビロ磐田 30
鹿島アントラーズ 25
浦和レッズ 10
名古屋グランパスエイト 10 -
FC東京 10 -
ジェフ市原 10 -

やはり昨年の完全優勝時の戦力を、ほぼそのまま保持している横浜を本命としたい。マルキーニョス → 安の変更は、特に下位チーム相手には大きな効果があるかもしれない。守りに入られた試合でのセットプレーで、久保、安、中沢、松田、と破壊的な高さとなる。これにより取りこぼしは減るだろう。優勝ラインは高くなるはずである。
対抗で磐田を挙げた。磐田は今季も優勝争いに絡むだろうとは予想できる。ただし中心選手の高齢化、若手の成長がどこまで影響するかが読みきれない。
鹿島が三番手。元セレソンのジュニオールの加入は大きく、脂の乗ってきた小笠原、本山らが生きる可能性が高い。磐田より上に挙げることも考えたか、守備の不安要素、過去の鹿島の
1st ステージの成績を配慮してみた。
最後にダークフォースとして浦和を挙げる。ここはエメルソン、田中のツートップの破壊力を買う。優勝争いや、固く守られることへの経験不足の不利は否めない。しかし、切り札が同時の二枚が存在することが大きい。勢いで走る力を持つのはここだ。ただし、ここのブッフバルト新監督というのは不安要素のひとつ。総合では上記
3チームよりは下に置く。

優勝はここまでの
4チームと予想した。昨年の 2nd ステージのように優勝ラインが下がれば他のチームにも優勝の目があるが、横浜、磐田が揃って大きく取りこぼす可能性は低い。優勝ラインは10勝前後になるだろう。
名古屋は FW の力は実績があるが、あまりに選手の入れ替わりが大きく、取りこぼしが出るのではないだろうか。

今シーズンのジュビロ磐田

まず昨年についてだが、両ステージ開幕戦とも黒星スタートとなった。これは 1st は高原の抜けた穴を、2nd は藤田の抜けた穴をそれぞれ埋める為に試行錯誤したことが原因となっている。今シーズンはそれがないのが大きい。しかも既に ACL での公式戦を重ねた後に 1st ステージが始まる。この点の置いて、昨年より良い結果を期待できる。
ただし、不安要素はベテラン勢の衰えがどのくらいか、ということになる。昨年衰えが見え始めた名波、服部は今年はどうなのか? 中山は怪我から復帰できるのか? 藤田に欧州挑戦の疲れが溜まっていないか? 田中、鈴木に衰えは出てこないだろうか? これだけでも圧倒的に多数の不安要素がある。
しかしその一方で、昨年の様子を見る限り、福西が名波に変わりチームの柱になるであろうと期待できること。そして、西、グラウ、前田らが、昨年開幕時の状態よりは計算できるレベルにあること。成岡や菊地がそこそこ戦力として計算できること。それらによって相殺されることで、昨年の戦力に比べて、高くも低くも、大きくは変わることはないと思われる。
ACL とのスケジュールなどで不安を上げる声もあるが、月に一度程度の海外遠征となるはず。これなら過去にも十分な経験があるので、6月までの 1st ステージまでなら疲労が溜まることもないだろう。意外と問題にならないのではないだろうか。

三度目の復帰となる桑原監督に関しては、戦術については問題ないだろう。一からチーム作りができる監督なのかどうかは不明だが、現状を維持することは問題ないだろうし、緊急時の応急処置としての選手のやりくりは過去にも実績がある。勝負運もあり。
個人的に嬉しいのは、福西の攻撃を重視した発言があったこと。これには大賛成。そして、選手のチャレンジを要求したことも大賛成。

個人的希望スタメン

  予想  
             
    中山
(前田)
  グラウ
(西野)
   
             
    藤田
(成岡)
  西
(川口)
   
      福西
(名波)
     
    名波
(福西)
  服部
(河村)
   
             
  山西   田中   鈴木
(菊地)
 
             
      GK      
             

 

基本的には昨年までのシステムを踏襲するということで、今回も 旧 N-Box 型の配置にしてみた。実質は 2.5 ボランチでポジションチェンジを多用するシステムとする。ポイントは福西を真ん中に書いたこと。表記上は名波でもよいのだが、昨年までより、名波の前の福西が出て行くシーンを増やすという意味。

監督は、部分的な 4バックも発言していたようだが、その場合は菊地を右サイドバックでの起用はどうだろうか。昨年の試合出場を見た限り、攻撃参加の意欲は十分あった。

個人で期待したいのは前田。昨年終盤、3〜4試合に 1試合程度の割合でその高い技術を発揮して貢献した。これが 2試合に 1試合になるだけで、中山と遜色ない貢献ができるはず。本人にとっても、ここが勝負どころでもあるし、その結果チームとしても中山をスーパーサブに回せることが大きい。中山登場という相手チームへ与える圧力は、単純な戦術だけでなく戦略的な意義も大きい。

あとは全ての若手に期待。成岡、菊地は言うまでも無く、太田、船谷、カレンなども出場機会があるかもしれない。世代交代は重要項目であることは変わりなく、ベンチの積極的な起用と、本人らの積極的なプレーを期待したい。