シーズン展望 - 2003 1st Stage


上位チーム戦力分析

今年は大幅な選手の入れ替わりがあった。
昨年完全制覇を果たした磐田は、高原、大岩、金沢の放出という明らかな戦力ダウン。
鹿島は守備的な外国人選手を放出し、大岩を獲得し、相馬の復帰。戦力としてはイーブンか?
G大阪も外国人選手の入れ替え。ここもほぼイーブンか。
横浜は久保を獲得したが、昨年当初から比べると中村、ウィルの放出は埋めていないだろう。昨年後半とイーブン。
面白いのが浦和で、エジムンド獲得は大きい。ツゥットの放出を上回る戦力アップ。
清水のトゥット獲得は面白い。もし生かすことができるなら大きな戦力アップだろう。戸田の放出はあるが、森岡の怪我からの復帰などは好材料。

順位予想

チーム名 予想最高順位 予想最低順位 優勝可能性(%)
ガンバ大阪 25
鹿島アントラーズ 25
ジュビロ磐田 10 20
浦和レッズ 15
横浜マリノス 10 10
清水エスパルス 10
名古屋グランパスエイト 12 -
ジェフ市原 12 -

まず、Vゴール廃止に関する影響を考える。単純に強いチームの勝ち点が圧縮されると考えてよいだろう。勝ち点差が詰まる事は必至。これだけで単純に、優勝する可能性があるチームの数が増えるだろう。
昨シーズン、突出した力を持っていた磐田が明らかに戦力ダウン。そして優勝争いした上位チームがイーブン。その下のチームが戦力アップ。近年にない優勝争いが読めないシーズン開幕となった。
Jリーグのような短期決戦の場合、一気に走るチームがいるとそのチームが優勝してしまうのは必定。まずは一気に走る可能性があるチームとして、G大阪、鹿島、を並べてみた。次に、負けないという可能性で磐田を挙げてみる。そして、一気に走るチームがいなかった場合は、守備力で大きく取りこぼさないであろう横浜。それから、かなりの攻撃力があって勝ち点を稼ぎそうなチームとして、浦和、清水を挙げた。この他には、ヴァステイッチ、ウェズレーの2トップに藤本を加えた名古屋、チェという柱がある上にしっかり補強を行った市原も気になるが、とりあえずこの 2チームは外して上の 6チームを優勝の可能性があるチームとしてみた。

優勝本命は、ガンバ大阪とした。もしかしたら実力的には鹿島、磐田に次ぐ
3番目かもしれないが、そちらの 2チームが抱える不安を考えるた上での消去法的な考え方で、大コケはしにくいだろうという判断である。戦力としては新加入のパラグアイ代表のチキアルセが右サイドに入り、左右両サイドの攻撃が強力になった。マグロンというターゲットを持つことから戦術に迷いがないだろう。守りを固める下位チームも、ここの力技は止められないかも。一気に走る爆発力を持つ可能性あり。
鹿島はシーズン開幕前にアジアチャンピオンズリーグがあるために、近年になく
1st ステージにピークを持ってきた。それはA3 の優勝という結果となって現れたのだが、一方の AFC では結果を出すことができず不安をのぞかせた。鹿島の優位な点としては、今季からのVゴール廃止があるかもしれない。しっかり守ってカウンターをしかける形が得意な鹿島は無理な攻めでカウンターで敗れることは少ないだろう。エウレルが離脱することがなければ、優勝戦線に残るのは固い。ただし、序盤から首位に立ち、相手チームからマークされて守りを固められてしまうとどうなるかわからない。
磐田と横浜は、直接対戦する開幕次第かもしれない。お互い照準を合わせてくるはずの開幕戦で勝った方が優勝争い主役となり、敗れた方は歯車が狂って低迷する可能性もあり。横浜は昨年始めの中村、ウィルがいた時に比べると戦力低下しているはず。 7月からブラジル代表カフーの参加というのは、逆にちょっとした連敗でモチベーションを下げる言い訳となるのではないか? しかし守りは計算できるので、優勝ラインが下がった時にはチャンスがある。
浦和は、さすがにエジムンドとエメルソンの 2人だけで攻撃しきれる力がある。それだけで J屈指の攻撃力。しかし、取りこぼさない、ほどの力はないだろう。優勝ラインが下がれば可能性あり。
清水は一般の下馬評では良くないようだが、アレックス、トゥット、アンの攻撃陣が噛み合えば脅威。すべての流れが上手くいけば……。

今シーズンのジュビロ磐田

もちろん高原の放出は大きい。単純な得点だけでなく、高原がボールをキープすることによる中盤の押し上げがジュビロの攻撃を支えていたと言ってもよい。ここがなくなることで全ての歯車がズレ始めていく可能性があるのだ。そしてレギュラーで抜けたのは高原だけだとはいえ、大岩、金沢という準レギュラーが抜けた事による選手層が薄くなった事は必ず数試合分は影響が出るはず。
これらを埋め合わせるとするなら、それは若手のレベルアップ以外にない。もちろん、大した即戦力を補強しなかったことは、クラブの方針としても若手を使うということだろう。しかし、若手を使いながら結果を出す事は難しい。思い切って 1st ステージは結果度外視で若手を信頼するのも手だと思うのだが。

チーム全体の戦術としては、基本的には昨年と同じシステムだと思われる。理論的には守備は昨年と同じ事はできるはず。しかし、高原の不在を遠因とする攻撃の厚みが減ることや、他チームから研究されることで、同じ事は難しいはず。同じ事ができると安易に考えているとしたら、大きな落とし穴になるだろう。柳下監督にそれを修正する能力があるかどうかが注目点である。

正直なところ、目に見えないところでのベテランの能力低下が起きているのではないかという不安もある。一昨年の好調から現在のところ戻っていない服部の出来が最も気になる。1対1 の守備も弱くなった気がするし。名波が怪我からどのくらい戻るのか、中山や藤田はいつまで力を保てるのか、先を考えると不安は尽きない。
だからこそ、今季に若手の実戦テストをしなければならない。駄目ならしっかりした補強をする予定をクラブは持っているのだろうか?

個人的希望スタメン

  予想  
             
    中山   グラウ    
             
    藤田   河村
(西)
   
      名波      
    服部   福西    
             
  大岩   田中   鈴木  
             
      GK      
             

 

  希望の 4-4-2  
                 
      中山   グラウ
(西野)
     
                 
      藤田   西
(前田)
     
                 
      名波
(服部)
  福西      
                 
  服部
(山西)
  田中   鈴木   河村  
                 
        GK        
                 

 

残念ながら、西の FW は難しいようだ。DF を背負ってボールを受けるのは余り上手くないというのもあるし、前を向いてボールを持つ事こそが西の長所を生かすということを考えると、FW 起用はあまり賢くない判断だと思われる。

個人的には、この機会に 4-4-2 にするべきだと思うのだが。
その理由は、名波に依存する所謂 N-Box にいつまで頼るのか、ということ。名波の代わりの選手がいるのなら続けても良いが、いないのなら別のシステムを考えるべき。いないことに気がついてからでは遅い。