上位チーム戦力分析
昨年のチャンピオンチームの鹿島は、ビスマルクが退団。本山スタメンによる、スーパーサブを失う影響が大きいと思われる。相馬の放出もあり、昨シーズンより戦力ダウンは明らか。
磐田は、奥、清水の放出と、開幕時点では、名波、服部、田中を怪我で欠くが、高原と新外国人選手を獲得。怪我人が戻れば昨年後半よりは強いだろう。
清水は外国人FWの補強程度で昨年とそれほどは変わらずか? 柏がホンの退団とサンパイオの加入でこれもほぼ同じか。
注目なのは横浜で、ウィル、奥、中沢、清水らの加入で、名前だけだとかなりの戦力補強。しかしながら、寄せ集めチームがいきなり機能したことはなく、本命とは言えない。城の放出分も影響は出るだろう。優勝ラインが下がったとき、調子の波の上昇がぶつかれば可能性はある。
それ以外のチームは、昨年と大差なしか。上昇の可能性のあった広島は、上村の離脱が痛かった。順位予想
チーム名 予想最高順位 予想最低順位 優勝可能性(%) ジュビロ磐田 1 4 30 清水エスパルス 1 5 20 鹿島アントラーズ 1 6 20 柏レイソル 1 7 20 横浜マリノス 1 8 10 はっきり言って、どんぐりの背比べ。日本人選手のレベルは上がっているが、能力の高い外国人選手がいなくなる分だけ、Jリーグのレベルは年々下がっている。
一応、磐田を本命にしたが、これは怪我人が順調に回復したら最も優勝に近いと思われるから。磐田が優勝を逃す場合は優勝ラインが下がるので、どこが優勝してもおかしくない。
市原はマークが厳しくなる分、優勝は難しくなるのではないか?今シーズンのジュビロ磐田
奥、清水を放出したが、高原と新外国人FW の獲得と、若手の成長分も見込めるので、昨年の前半よりは下だが、後半に比べたら、戦力ダウンではないだろう。ただただ、名波と服部の復帰のタイミングが速いか遅いかが、成績に関わるだろう。
キャンプでの話題は、トリプルボランチであった。まずここで、所謂 『N-BOX』 と、トリプルボランチの話をしておこう。『N-BOX』 は、その名前由来の通り、名波あってのシステムだった。昨シーズン後半、名波の代わりに藤田や奥を入れてみたが、それは 『N-BOX』 とはいえないものだった。(イヤーブックでの名波のインタビューによると、「俊哉は前の方に行ってしまうし、奥は動きすぎて真ん中にぽっかり穴があく」 とのこと。)
一昨年から昨年へかけて、同じ 3-5-2 でもスローインを担当する選手がサイドの選手ではなく、福西と服部になった。これは明らかに 『N-BOX』 がボランチをサイドに開く意図があったからである。つまり、これは 『N-BOX』 が実はトリプルボランチの変形であったと考えるべきではないだろうか。いや、2.5 ボランチと言うのが正しいのかもしれない。『N-BOX』 の最も特徴的な事は、名波がいることで、安心してボールを預けて服部と福西が攻撃参加できることである。また名波を中央に置くことで、服部、福西がサイドのケアを行う。昨年の後半の、藤田や奥が中央だと、ボランチの二人は内側に絞る事になり、サイドの選手が守備に追われた。その結果、サイドの選手に負担がかかり、試合終盤での息切れがしばしば見られた。
結局、名波がいない時に 『N-BOX』 は成立しない。その時にどうするかという選択の問題である。ひとつは昨年後半の、真ん中に攻撃的な選手を入れること。もうひとつが、トリプルボランチである。個人的な意見を言わせてもらえば、トリプルボランチの方が、福西や服部が攻撃参加することで、実際はより攻撃的になると思う。また、川口を投入しても河村を右ボランチに入れると守備の不安も解消できるだろう。
個々の選手に関してだが、ベテランはいつも通り活躍してくれるだろう。ここでは若手についてのみ述べたい。
まずは高原について。彼のポストプレーによるボールのキープは、全体の押し上げに影響する。それが生み出す相乗効果は大きいだろう。できれば、名波のように成長して帰ってきてくれていると良いのだが。
MFで一番期待しているのは、実は西である。西は、昨年のチャンピオンシップで、期待以上のプレーを見せると同時に、彼のミスがきっかけでVゴール負けをした。これは、彼にとってとても大きな経験なのではないだろうか? キャンプでは FW をやっていたが、途中でボランチにコンバートされた。彼が成長すれば奥の穴は、問題なく埋まるはずだ。
そして前田。彼は来年の五輪代表の主力となるはずの選手。チームでもそれなりの活躍をしてくれないと困る。常時出場というわけにはいかないだろうが、毎試合交代で出場してきて欲しい。
そして、河村にも期待したい。守備的なポジションのユーティリティプレーヤーとして定着して欲しい。服部復帰まではチャンスも多いはず。そのチャンスを生かして欲しい。個人的希望スタメン
開幕時 中山 高原 前田
(ジヴコヴィッチ)藤田 金沢 福西 西
(河村)山西 大岩 鈴木 GK
W杯後 中山 高原 藤田
(前田)西
(前田)名波 服部 福西 大岩 田中 鈴木 GK キャンプの最後になって、苦肉の策であった西のボランチコンバートが好結果を生んだらしい。冷静に考えると、金沢、福西、西、というのは極めて攻撃的はトリプルボランチで、高原のキープが活きれば、3列目からの飛び込みが武器になるかもしれない。
前評判では、名波、服部の穴は大きいと言われている。確かにそれは間違いないのだが、中山、高原次第では、MF陣が活躍できるような気もする。あとは福西の踏ん張りか。ある意味、名波、服部抜きという状況でも、良い結果を出してくれるのではないだろうかと期待をしてしまうシーズンである。