シーズン展望 - 2000 1st Stage


上位チーム戦力分析

昨年のチャンピオンチームの磐田は、アジウソン、前田が抜け、井原が加入。ここだけ見るとやや戦力ダウンだが、これについては後述。
清水はほぼ戦力維持ながら、長谷川、堀池の引退や西澤、田坂の移籍などで、層に関しては薄くなった。
昨年の監督交代以後、驚異的な勝率を誇る名古屋はトーレスがチームを去り、代わりにホミルドを獲得。
鹿島はマジーニョ、奥野、内藤らが移籍し、若手への切り替えを明確にする一方、今年の新戦力中の間違いなくナンバーワンの超大物、ベベトを獲得。ベベトが全盛期に近い働きをするなら大きな戦力アップだが……36歳だそうで。
昨年ナビスコカップを獲った柏は若手の成長が期待。さらに、Kリーグ得点王サーシャを獲得。
横浜は城、井原、らが離脱。

順位予想

チーム名 予想最高順位 予想最低順位 優勝可能性(%)
ジュビロ磐田 35
名古屋グランパスエイト 35
清水エスパルス 20
柏レイソル 10
横浜マリノス
鹿島アントラーズ 10 -

 やはり、十分な戦力を整えた磐田と名古屋を中心に優勝争いが繰り広げられることになるであろう。名古屋はトーレスの代わりのハミルドがどの程度の選手かが大きく結果を左右する。元々 DF陣が絶対でないので、いかにジョアン・カルロスが名将であろうと、致命傷になる可能性もある。
次に続くのは清水。ここは先発メンバーからいうとリーグトップかもしれないが、選手層が薄く、怪我人が出たら後退というのを配慮して、上 2チームの下に置いた。
鹿島は ACC(アジアクラブ選手権) などを見る限り、若手中心への切り替えに少し時間がかかるように思われる。出てくるのは 2nd ステージであろう。
ダークホースが柏。若手成長中なので、ほんとのここ一番の時、世間で言われているほどの力は出せないと思うが、開幕の磐田戦に勝てば一気に優勝争いの中心になるかもしれない。
横浜に優勝の力はないように思える。アルディレスが名将と言われるが、昨年の清水の選手達が「ペリマンが決めた約束事が好結果を生んだ」と発言しているのが、アルディレスサッカーがJリーグにおいて絶対とは言えないことを示している。

今シーズンのジュビロ磐田

アジウソン、前田が出て行き、井原が入ってきた。一見、戦力ダウンに見えるが、そうとは言えない。 福西がリベロにコンバートされたこと、3バックになり服部が最終ラインに入るオプションが可能になったこと、で結果的に最終ラインに入ることができる日本代表経験者が、鈴木、田中、井原、福西、服部の 5人。十分な数字である。もちろんこれは、これまでの中盤の人員が最終ラインに割かれるということだが、元々中盤の層は厚かったので不足ということにはならない。本来は中盤底に入るはずの服部と、藤田、奥、安藤、などの日本代表経験者、さらに、ベテランの三浦、過去の優勝時の経験がある、山西、清水、久藤、若手の金沢、西。
前線については中山、高原の代表コンビに、ラドチェンコ、川口。今シーズンに関しては、計算できる選手がベンチ入り人数を越えている。選手層で言えば、リーグトップと考えて間違いない。
ただし GK が弱いという面は残ったが……。

さて、その福西をリベロにコンバートしシステムを 3-5-2 にしたのがハジェブスキー監督。個人的には、チームの柱として福西を選ぶという判断自体に好感を持った。そして、練習試合、ACC(アジアクラブ選手権)、スーパーカップの采配を見て、この監督は「できる」と判断した。上記予想で一番上に磐田の名前を書いたのはその采配を見ての判断である。まずは「早く前へ」。昨年までの磐田の攻めは、パスをつなぐことができることで、かえって攻撃が遅くなる傾向があった。やはり早い攻めこそが得点につながる攻撃である。それから次に、相手に合わせて戦術を変える采配。(実際過去に、常に自分のスタイルを保つサッカーが通用したのは、ドゥンガ、名波がいた時だけであると思う。) また、負けていたらリスクを冒しても点を取りに行く積極的な姿勢。早めの選手交代。それらがうまくいけば、選手の 100%以上の力を発揮できるかもしれない。

選手の注目は、もちろん福西。思い切った攻撃参加を期待したい。加えて、練習試合を見る限り全ての DF が攻撃参加していた。彼らの攻撃参加が実を結ぶかどうかが注目。次に注目したいのが西。上記順位予想は、彼の成長も計算込みの予想である。できればイマイチぱっとしない奥のポジションを奪って欲しい。
FW は中山、高原のコンビネーションに注目。昨年も、今年の日本代表でもイマイチということが多かった。この 2人はスタメンから外し辛いという面があるので、どうにかしてコンビネーションを合わせて欲しい。
そして、最終的にチームの勝敗の鍵を握るのは、3バックとボランチの組み合わせ。そこが DF の攻撃参加後にきっちり守ることができるなら、磐田は優勝する。

なお、新人の佐伯は国士館で不動のボランチだったそうで、昨年の金沢程度に期待をしていいと思われるし、前田、熊林ら高卒若手は U19 の中心選手。特に U19 に試合で見た前田の持つ技術は面白い。将来、西と共に磐田の中盤を支える選手になるかもしれない。ハジェブスキー監督は若手も積極的に使うと発言しており、彼ら若手の起用も今シーズンの楽しみである。
ただし、若手がベンチに入ってくるようになると、清水、久藤らは正念場の一年になるということだが。

個人的希望スタメン

             
    中山   高原    
             
    奥(西)   藤田    
  金沢       西  
  (服部)   服部   (安藤)  
      (井原、三浦)      
             
  田中   福西   鈴木  
             
      GK      
             

残念ながら金沢が怪我で出遅れてしまったのでこの布陣はあり得ない。
そのポジションでずっと山西が使われているが、最後のスーパーカップではイマイチの出来。服部を入れボランチを井原にする、あるいはダブルボランチで、奥を左サイドに張らせるのが良いと思うのだが……。