シーズン結果
順位 チーム 勝点 勝 分 負 得点 失点 差 予想順位(優勝確率) 優勝 G大阪 60 18 6 10 82 58 +24 2-9 2位 浦和 59 17 8 9 65 37 +28 1-4 (30%) 3位 鹿島 59 16 11 7 61 39 +22 4位 千葉 59 16 11 7 56 42 +14 5位 C大阪 59 16 11 7 48 40 +8 6位 磐田 51 14 9 11 51 41 +10 1-9 (25%) 7位 広島 50 13 11 10 50 42 +8 8位 川崎 50 15 5 14 54 47 +7 9位 横浜 48 12 12 10 41 40 +1 1-4 (45%) 10位 FC東京 47 11 14 9 43 40 +3 11位 大分 43 12 7 15 44 43 +1 12位 新潟 42 11 9 14 47 62 -15 13位 大宮 41 12 5 17 39 50 -11 14位 名古屋 39 10 9 15 43 49 -6 15位 清水 39 9 12 13 40 49 -9 16位 柏 35 8 11 15 39 54 -15 17位 東京V 30 6 12 16 40 73 -33 2-9 18位 神戸 21 4 9 21 30 67 -37 ご存知の通り、今年の優勝争いは誰も予想していない結果となった。ということでそれが結論。
それほど実力差のないJリーグにおいては、長丁場の結果を予想する事自体が難しいかもしれない。
いずれにしても、最終節で 5チームに可能性があった優勝と、かなりのチームが関わった残留争いなど、非常に面白いシーズンであったことは間違いない。来年以降もこのようなシーズンを期待したい。2005 年のジュビロ磐田
全盛期を過ぎた主力選手が心配されつつも、大型補強によって再び優勝候補の声もあった。しかし最終的には上位ながら優勝とは無関係の位置となった。
その結果の大きな要因はふたつあると考えられる。ひとつは開幕直後の低迷。もうひとつは、後半の怪我人の多発。
怪我人の多発は、運の要素もあるし、ACL出場による疲労の蓄積などもあるだろう。フィジカル面でより配慮するなど改善点もあるかもしれないが、とりあえずはここではおいておく。
ここでとりあげるのは、山本監督について。少なくとも開幕直後の低迷は監督の責任と考えて間違いない。山本監督は、自分でも述べているように、新しいジュビロのサッカーをしようとした。具体的には “早い攻め”。( このことについては 「山本ジュビロと大熊 U20」 参照のこと。)
新しいサッカーを作ろう、と考えること自体は問題ではない。結果が上手くいく行かないは別問題として、そのチャレンジ自体は監督の持つ権利といえる。うまくいけば賞賛され、失敗すれば叩かれるだけの話。ところが、山本監督は明らかにその “手法” を間違えた。補強による多数の選手の入れ替え、新しい種類のサッカー、このふたつを同時にやってしまったのだ。その結果、従来の長所が失われ、新しいサッカーも生まれない、最悪の結果が開幕直後の低迷である。もちろん、キャンプの時点で代表メンバーがいなかったことなども要因だが、それを見越してやるのが監督として当たり前。順番として、新しい選手を入れてまずは従来のジュビロのサッカーをやるか、あるいは、徐々に選手を入れ替えていくか、どちらかの方法をとるべきだった。
以下、これはかなり個人的な嗜好の話になるが、山本監督については不満がある。
そもそもやろうとしているサッカーが嫌いである。“早い攻め” が必要というのは同意する。しかし “早い攻め” とは、ほんとうにロングパスなのだろうか? ジュビロの選手がそのロングパスを通す力を持っているのだろうか? それがないのに欧州のプレーを真似ても全く意味はないはずだ。(かつてファネンブルグがリベロをやっていた時だったら、山本サッカー実現の目もあったかもしれない。)
また、“早い攻め” に必要なのは、ロングパスではなくて “早い判断” ではないのか? 長いパスが一本通ってサポートが追いつかないことよりは、早い判断のミドルパス二本と、サポートに走る選手がいる方が効果的ではないのか? 実際、今年のある試合で素晴らしい “早い攻め” で得点したシーンがあったが、そこにはロングパスはなかった。ロングパスが不要だとは言わない。しかし、それ以前にやるべきこと、例えばパスをした後に走ること、その方がよっぽど重要なのではないだろうか。
それから、新しい攻撃を手に入れるにしても、今までの長所であるボール回しの技術を失っては意味がない。現在、ジュビロのサッカーのボール回しの技術はじわじわと失われつつある。特に新加入選手が、今までのジュビロではしないようなボールの動かし方をすることが要因となっている。まず最終ラインについて、自陣内でリスクを冒す必要はない、という伝統的なボール回しの技術 (具体的には選手間の距離、ポジション、体の角度といったもの) を引き継いで徹底させて欲しい。
同じく、攻撃があまりに個人戦術任せになっており、組織的な攻撃の組み立て減りつつあるように感じる。例えば、確かに左サイドに入った村井は個人能力が高く、村井を起点に決定的な局面を多く作り出した。しかし、従来のジュビロの左サイドの崩しのような組織的な崩しがなくなってしまったのは残念だ。確かに終盤では村井を軸とする連携も生まれてきた。しかしそれも個人戦術の結果に出てきた連携に見える。(これは代表チームなんかでよくみられる連携。) これでは将来村井が抜けたら何が残るだろうか? また村井のような個人能力の高い選手を呼んでくるのか? (代表チームはそういうことができる。) そうではなくて、組織的な崩しの中で、村井の個人技術を生かす方法があるのではないか?
選手起用についても同意できない点が多い。
なぜ、菊地が途中から他チームへレンタルされるようなことになるのか? 優勝のなくなった終盤に、なぜベテランの中山がフル出場しているのか?
また、これは個人的に感じることなので、意見が異なる人もいるかもしれないが、山本監督には自分の采配でゲームをひっくり返してやろうという傲慢さを感じる。例えば、確かにカレンを途中投入するのは効果的だろう。実際そういう選手交代があたったことも多々ある。しかし、サッカーにおける先制点の意味の大きさを考えると、スタメンにベストなメンバーを持っているのが当たり前。十二分に選手層のあるチームが、そういったスーパーサブを用意するのではないか?
しかし、なによりも不安なのは果たして言っていることは一貫しているのかどうか、ということ。
開幕直後のロングボールを多用した戦術は、結果的にはシーズン途中から転換された。この転換は、監督の柔軟さなのか優柔不断さなのかがわからない。自信があるなら最後まで貫き通せば良いわけで、完全に考え直してくれるなら歓迎するのだが。
いや、正直なところ、山本監督には退いてもらいたいと思っているので、おそらくうちの選手には実現できないロングボール主体のサッカーにチャレンジして失敗してもらう方が都合がいいのだが……。
( 関連して 「中山が PK を蹴ることについて」 参照のこと。)
2005年 の基本布陣 カレン
(中山)前田
(西)村井 成岡
(名波、船谷)太田
(西)名波 福西
(服部)茶野
(服部)田中 金 川口
新加入選手について。
茶野、金は正直言って代表選手という期待からいうと期待外れ。まあそれでも茶野に関してはまあ最低限のラインにはある。問題は金。おそらく山本監督が自分のやりたいロングボールを使うサッカーに必要な選手として連れてきたのだろう。しかし、任されたフリーキックもめったに枠に飛ばないのと同じで、パワーがあっても技術が伴っていない。(所詮はアジアレベルの選手。ファネンブルグとは違う。) しかし、それ以上に問題だと思われるのが、びっくりするようなポカミスをすること。ほんとうに代表レベルの選手なのか疑問。確かにまだ若いということもある。しかし、育成として外国籍選手をとるのはどうかんがえても割りが合わない。
村井について。
確かに代表レベルの個人技を持っていると言える。今までのジュビロになかった個人による打開が見られるようになった。まずそれを評価することは明言しておきたい。ただし、ボールがテンポ良く回って村井のところへ渡ったところで、村井が 1対1 に入ることでボールが止まることがあるように思える。
川口については、失点も特別多いわけでもないし、かりに失点したにしても GK だけの責任とは言えないののそれについてはコメントしないことにする。しかし、どうも GK などが簡単に相手に渡るシーンが多いように感じるのは気のせいだろうか? 足の技術に定評のあったヴァンズワムなどはこんなではなかったような印象がある。代表選手に過大な期待をしてしまっている?
若手について。
もう、前田、カレンを軸で行くのは明白。基本的にはそれ以外でやる必要なし。監督がそう考えてくれるといいのだが……。
太田もとにかく経験を積ませるべき。
成岡も徐々に良いプレーを出せるシーンが増えてきた。やはり、成岡や船谷といった選手はアイデアを持った選手であり、名波が抜けた後には、ピッチ内には必ずひとり必要だろう。
ベテラン勢については、力が落ちてきた事がかなり明らかになっている。
特に印象強く残ったのが、年末に静岡ローカルで放映された 「中山雅史150ゴール」 の番組。そこには何度も、名波からの素晴らしいアシストがあった。近年ではあまりみられていないシーンである。“脱名波” が急務であることを実感させられる。