シーズン結果
順位 チーム 勝点 勝 分 負 得点 失点 差 予想順位(優勝確率) 優勝 浦和 37 12 1 2 40 15 +25 1-5 (35%) 2位 市原 28 8 4 3 27 22 +5 3位 G大阪 27 8 3 4 38 25 +13 3-8 4位 鹿島 24 7 3 5 23 17 +6 1-5 (30%) 5位 名古屋 24 7 3 5 25 21 +4 3-8 6位 横浜F 23 6 5 4 21 17 +4 1-5 (35%) 7位 新潟 23 7 2 6 31 33 -2 8位 神戸 21 6 3 6 29 30 -1 9位 東京V 20 6 2 7 22 23 -1 10位 FC東京 18 4 6 5 21 22 -1 3-8 11位 広島 16 3 7 5 21 23 -2 12位 C大阪 16 4 4 7 25 34 -9 13位 磐田 14 3 5 7 23 28 -5 3-8 14位 清水 13 4 1 10 17 26 -9 15位 柏 13 2 7 6 15 27 -12 16位 大分 13 3 4 8 14 29 -15 浦和が圧倒的な強さをみせて優勝。優勝が見えてきた辺りから、他チームは来季へ向けてのテストなどに入るのでそれ以下の順位にはあまり意味はないだろう。
とはいえ浦和が独走する前から低迷した磐田については特筆すべきか。2nd ステージのジュビロ磐田
1st ステージ終盤から狂った歯車は、修正されることもなく 2nd ステージに突入。
シーズン展望に書いたように、これから世代交代をしなければいけなかったチームにとっては、成績が低迷することはある意味必然。成績が良いまま世代交代など夢を見るのは間違い。おかげで来季は世代交代という覚悟ができたはず。
ただし、これほどまでの低迷の理由は抑えておきたい。
さすがにこれほどの一気の低迷は、多くの原因があると考えられる。その中でも一番大きかったのは選手の疲労の蓄積だろう。ACL や代表メンバーの移動などが積み重なったこと。そして、なんといってもその選手らが以前のように若くないことが問題だった。以前同様の過密スケジュールを乗り切った時とは状況が違ったのだ。これは 1st ステージ初めの頃の試合と 2nd ステージ序盤の試合をビデオで見比べれば明らかで、そんなに内容は良くないと言われた当時の頃の方が遥かに運動量が多い。夏だから運動量が、ということもあるのは確かだが、秋口になっても状況は変らなかった。
前から何度も書いているが、ジュビロの生命線は中盤での攻撃的な守備である。個人でスピード勝負する選手が少ないジュビロは、実は少人数のカウンターは得意でない。つまり守備に回ると怖いチームではなくなる。中盤を制することが強さであると同時に、勝利のための必要とされる条件なのだ。中盤を制する力が弱くなると結果が出なくなるのはチーム構成から当然の結果だった。
付け加えるならば、Jリーグ全体のレベルは年々少しづつ上がっているわけで、今までちょっとプレスをかけたら勝手にミスしてくれていたのが、そうではなくなったというのもある。戦力の現状維持は、相対的には戦力ダウンである。ほとんど補強のないままで選手の高齢化が進むのでは、相対的に力が落ちるのは当たり前。
次に怪我人について。シーズン中に怪我人が出るのは当然で、本来ならそれらを理由にするのは間違いだが、今季のジュビロの怪我人の内容に注目したい。それは、中山、西、という、チームの中で数少ない走れる選手がピッチから姿を消したことにある。代わりにピッチに立つのが前田と成岡ではその差は大きすぎ。誰も個人勝負に出ることができず、誰も走り回ってかき回すことできないメンバー。これは監督の采配ミスと言ってもいい。事実、鈴木監督への交代直後は、太田、河村を起用。明らかに以前よりは無駄走りする選手が加わったことで前へ進む力が生まれた。
もうひとつ、そもそも 1st ステージ前半が出来すぎだったということもあるだろう。これは桑原監督の采配の影響もあると思われる。桑原監督の采配は、かなりイケイケな部分がある。具体的には福西の攻撃参加などだが、1st ステージ前半などはそれで勝利を拾ったことがあったのも確かだ。ただし、悪くなった時にはそのイケイケが裏目に出た。ACL で圧倒的有利にありながらグループリーグ敗退の結果に終わったのは、無用な攻撃的姿勢からの失点だった。
つまり、1st ステージの結果はたまたまの出来であり、現在のジュビロのチーム力は代表を多数抱える浦和、横浜のレベルには及ばない。日本人選手の力でいえば、その次の上位グループ。ただし、それらのチームは主力外国人選手がいるのに、ジュビロにはいない。すなわちJリーグ中位グループが妥当な位置である。中位グループのチームが調子を崩せば下位に低迷するのは当たり前。
さて、桑原監督を引き継いだ鈴木監督だが、明らかに監督交代以後にゲーム内容が良くなった。結果も出ていたわけで、実は高く評価するべき監督なのかもしれない。
そしてその鈴木監督を引き継いだ山本監督は、3連敗という結果に終わった。スタメンを変えるなど、明らかにテストをしていたので単純にその結果で判断するわけにはいかないが、若干の不安は残った。
2004年 2nd ステージ の基本布陣 グラウ 前田 藤田 太田
(成岡、河村)名波 服部 福西 山西
(菊地)田中 鈴木 岩丸 (佐藤)
若手選手の話から。
今季で最も大きな収穫は、菊地が戦力として、いやチームの柱となるであろう目処がついたこと。ピッチでみせる技術だけでなく、勝とうとする意欲的なプレー、ピッチ外での発言など高く評価したい。ユーティリティなプレーヤーであることも良いが、できれば来季はボランチメインで起用して欲しい。
もうひとつの大きな収穫は太田。チームの構成からいっても待望の “使われる系” の選手。出場したのは終盤数試合だったが、決定的なクロスを挙げる率は高く、是非とも来季の主戦力として使いたい。できればヘディングで合わせることのできる選手と一緒に使いたい。
数試合起用されたカレンは、ワールドユースのプレーぶりは若干期待はずれで、あまり FW らしいプレーではなかった。チャンスメーカーになるにしてもスピードを生かすプレーを伸ばして欲しい。
成岡は期待はずれ。他の選手のコメントと、実際起用されていることから考えると、練習ではかなり良いプレーをしているらしい。しかし、ピッチでは凡ミスを繰り返す選手にしか見えない。メンタル面にでも問題あるのだろうか。まあ 2年目で出場している選手の方が少ないわけで、来年のプレーを期待したい。
中堅選手。
西は怪我による欠場でその存在感を知らしめたと言える。現在のジュビロは西抜きではかなり痛い損失となる。来季は柱となって頑張ってもらいたい。
前田は、良い試合、悪い試合、たくさん出たシーズンだった。昨年に比べると明らかに進歩しているので今後期待したい。
問題のベテラン選手。
服部の衰えは変わらず。山西の不安定さも同じ。田中はポカミスが増えてきた。名波はプレッシャーを受ける位置ではほとんど効果的なプレーができない。藤田はさすがに個人勝負するようなプレーはできなくなってきた。唯一、孤軍奮闘と言えるほど頑張ったのが鈴木秀人だが、かつてのような絶対負けなかったスピードが衰えたのは明らか。やはりかなりきつい。来季落ち込みをどこまで止めることができるか。
そして福西について。日本代表としてアジア杯でスタメンを確保していただけあって、チーム内での能力が一番高いのは確か。しかし、昨年に比べて不用意なプレーが増え過ぎ。その一部は、自分がどこまでできるかを試しているようにも見える。しかし、明らかに単純に軽率なプレーも増えている。ドゥンガがいたら絶対しないようなプレーである。一選手として許されても、チームの中心選手としてはそれは許されない。思い切って主将にする刺激を与えるしてみるべきでは?
中山に来季以降期待するのは酷というものだろう。来季は、調子がよさそうなら使うという方針を期待したい。
グラウは外国人選手としては明らかに力不足。チームがお膳立てをしてくれた時にはその決定力が生きるが、既にチームにそんな力はない。チームが攻撃を組み立てるための、ポストプレーやドリブル突破などができない選手は助っ人にはならない。中山の件も考え合わせると、来季に外国人FWを補強するべき。セットプレーを考えると大型 DF の補強も欲しい。いくらなんでも、このまま来季に臨むようでは来季の成績は望めない。良くて中位である。