シーズン総括 - 2003 2nd Stage


シーズン結果

順位 チーム 勝点 得点 失点   予想順位(優勝確率)
優勝 横浜F 26 7 5 3 27 17 +10   1-3 (30%)
2位 市原 26 7 5 3 24 18 +6   1-5 (20%)
3位 磐田 26 7 5 3 22 17 +5   1-10 (10%)
4位 鹿島 25 6 7 2 21 19 +2   1-10 (10%)
5位 FC東京 24 6 6 3 32 20 +12    
6位 浦和 23 6 5 4 29 19 +10    
7位 G大阪 23 6 5 4 24 17 +7    
8位 名古屋 22 6 4 5 30 26 +4   1-7 (15%)
9位 東京V 21 5 6 4 28 25 +3   1-7 (15%)
10位 清水 21 6 3 6 19 26 -7    
11位 16 3 7 5 16 20 -4    
12位 C大阪 15 4 3 8 26 27 -1    
13位 神戸 14 3 5 7 17 29 -12    
14位 京都 13 3 4 8 14 26 -12    
15位 仙台 12 2 6 7 14 28 -14    
16位 大分 11 1 8 6 7 16 -9    

ほぼ予想通りの結果となったが、内容は予想していたものとは大きく異なった。もちろん90分引き分け導入の影響が大きく出たのはあるが、優勝チームの勝ち点がわずかに26という、低レベルな争いになった。
今年に関しては、10位くらいまでの順位はほんのわずかな差であり、その間の順位を細かく議論するのは無意味だろう。

2nd ステージのジュビロ磐田

藤田の離脱に関わらず補強なしということから、意図は明らかだった。勝負度外視で若手育成に徹するということだったはず。
それなのに最後の最後まで優勝に手が届く位置にいたのは、選手が頑張ったという面もあるが、それ以上に他クラブの不甲斐なさの方が大きい。ジュビロとしては終盤の緊迫感のある優勝争いに新人らが経験を積めたという点ではラッキーだったとも言える。

ではその若手育成が出来たかというと、ギリギリ及第というところだろう。
中山の長期離脱の間に、前田がある程度計算できるようになったのは大きい。河村もある程度の計算ができるようになった。成岡、菊地もジュビロのルーキーとしてはこれほど試合出場できるのは快挙とも言える。

               
  2003年 2nd ステージ(後半) の基本布陣  
               
               
    グラウ   前田      
               
  ジヴコヴィッチ     西    
      名波      
    服部   福西      
               
  山西   田中   鈴木    
               
    山本      

 

まずは布陣についてコメントをしておく。現在のジュビロは、数年前の強烈な囲い込みを行っていた N-Box ではない。特に西などがサイドアタッカーとしてプレーしているのも大きく異なる。しかしここでは敢えて過去の N-Box の形に書いた。なぜなら、名波は最終ラインまでボールを取りに下がることも多く、他のチームのトップ下の選手とは違うからである。

以下、選手について今シーズン中に思ったことを並べてみる。
まずは福西について。唯一のベストイレブンに選ばれたことからも分かるように、現在のチームの柱は福西である。もっとも得点に直結するプレーをしているのは、名波ではなく福西。特に 2nd ステージに関しては、福西がジヴコヴィッチが絡まないとピッチから得点の香りはしてこなかった。来季はまず間違いなくキャプテンとなるのではないかと信ずる。新監督が普通の感覚をしていればキャプテンとして指名するはずである。
西について。不要なイエローカードやレッドカードなど、多くの問題もあったシーズンだったが、今季の西には明らかに昨年と違う面があった。必死になってボールを追いかけ取り返すようなシーンである。年齢的にも中堅になってきたこと、福西と共に中心選手となることが期待できるだろう。
ボールを追いかけるといえば前田もそうだ。体を張り、DF に体をぶつけてからのポストプレーなど、明らかに昨年とは違うプレーだった。
これらを書きながら思い付いたが、こういう点を見るとジュビロの世代交代は進んだといえるかもしれない。“世代交代” というと、今まで全く出ていなかった選手が出てくることを思い浮かべるが、それまで若手と言われてた選手がチームを引っ張るようなプレーをし始めるというのも、実は大きな世代交代の要因ではないだろうか。むしろ、これ抜きの世代交代というのは失敗するのかもしれない。

それ以外はで山西の安定は驚きだった。高さ的な弱点もあり、高い理想を考えると決して満足はできないのだが、過去に比べての成長という点は大きい。今までだと DF の穴という扱いだったが、今では高さを除くと穴という感じはしない。(高さなら、田中、鈴木も満足ではないし。)

残念な面も挙げよう。名波、服部の能力ダウンについて。名波は接触プレーでボールキープがほとんどできなくなってしまった。もちろん、司令塔としてフリーな場面でのボール裁きの能力は欠かせないものであるので、ピッチに名波は必要である。しかし来季はポジション下がり目を基本とするべきだと思われる。服部に関しては難しい。おそらく本人も十二分に感じていると思うが、どうしてあれほどまでにパス能力が落ちてしまったのか。ところが問題なのは、服部の守備力 (詰めの速さ) や、攻撃時の正しいポジショニング (のせいでボールを触ることが多いのでミスが目立つ) などには、まだ現時点では代わりがないこと。来季の一番の問題は、服部自身を、服部のいたポジションをどうするか、になるだろう。
GK に関しては、他の優勝争いをするチームに比べると見劣りするのは確かだが、とりあえず保留。ユース世代に各年代代表を抱えているので、あまり安易に補強をして欲しくないと思う。

全体の総括として、問題だと思われることがひとつ。あまりに、スピードや技術で 1対1の勝負ができる選手が少なすぎる。元々そういう傾向のチームではあるが、奥、清水、久藤などが抜けて以後、現在でドリブルのスピード勝負ができるのは川口、西だけになってしまった。(こうなると川口の残留はチームとしては正解か。) これはあまりにも少ない。これが重要な補強 (あるいは抜擢) ポイントとなるだろう。


2nd ステージ終了後の天皇杯で、ジュビロ磐田は天皇杯で優勝した。
怪我の福西と退団が決まっているジヴコヴィッチが全試合を欠場、GK は全試合佐藤が出場。そんな中で、川口、成岡、河村、らをスタメンで起用しながらの優勝は評価して良いだろう。そして、早めに負けて終わっていたら来季に始めにやったであろう同様の若手のテストも実戦でこなせたのは大きい。