シーズン総括 - 2000 2nd Stage


シーズン結果

順位 チーム 勝点 得点 失点   予想順位(優勝確率)
優勝 鹿島 33 10 4 1 28 10 +18   2-8
2位 32 11 1 3 23 10 +13   1-5 (35%)
3位 磐田 30 10 0 5 35 17 +18   1-5 (35%)
4位 G大阪 27 10 0 5 27 20 +7    
5位 横浜 24 8 1 6 24 24 +0   3-8
6位 福岡 22 7 2 6 22 20 +2    
7位 名古屋 22 7 1 7 25 27 -2   2-10
8位 東京 20 7 1 7 23 19 +4    
9位 C大阪 19 7 0 8 20 24 -4   3-8
10位 V川崎 18 5 3 7 20 21 -1    
11位 広島 18 6 1 8 23 25 -2    
12位 京都 18 6 1 8 23 30 -7    
13位 清水 14 5 2 8 13 19 -6   1-5 (30%)
14位 神戸 11 4 0 11 19 32 -13    
15位 川崎F 11 4 2 9 12 27 -15    
16位 市原 10 3 1 11 15 27 -12    

鹿島の優勝に終わった。これは、シーズン展望で書いた、世代交代が予想より早く結果を出したということである。短い低迷期間を乗り越え、来年以降もトップチームとして優勝争いをすることになるであろう。柏、磐田が優勝争いに加わったのは予想通り。G大阪については、1st ステージの C大阪同様、15試合の短期決戦だと一チームくらいは調子に乗って優勝争いするチームがあるということであろう。
予想外だったのが清水の低迷。低迷するチームというのは話題的にも少なくなり、直接試合を見ているわけではないのでその理由がよくわからない。世代的な問題なのか?
中位で注目なのは福岡の躍進。しかし考えてみると福岡の外国人選手は今のJでは最もレベルの高い選手が揃っているので、それを考えると納得の結果。来年もそこそこの成績を残すに違いない。

2nd ステージのジュビロ磐田

はっきり言って、2nd ステージも十分に優勝するチャンスがあった。
途中で監督解任という非常事態を迎えたわけだが、ハジェヴスキー監督については 1st ステージの総括と同じ。選手の意見を聞いてディフェンスをややゾーン気味にするなど柔軟さを見せたが、采配では致命的なミスを。C大阪戦ではぶっつけ本番の 4バックをして連勝ストップ、ナビスコカップでは勝っていた京都戦で、攻撃的選手を投入して追いつかれるなど、解任も当然の結果だった。
そして鈴木監督に交代して、残る五試合。名波が加入という大幅な戦力アップがありながら、全勝はできず優勝を逃した。その采配は、服部を下げることで守備の安定を図り、それに関しては上手くいったと言える。しかし、決して効果的だったとは思えない山西に固執してジレを使わなかったり、清水戦で藤田を外して流れを逃すなど、決して良い采配とはいえなかった。

             
  2000年 2nd ステージ残り 5試合の基本布陣  
             
             
    中山   高原
(川口)
   
             
  山西    藤田    
    名波   福西    
             
             
  服部   田中   鈴木  
             
    ヴァンズワム    
             

選手個別について。
五輪、アジアカップで見せた高原の成長は非常に大きなものだった。結果的に中山が得点王を獲ったが、もはや中山を越えてエースと見なしていいだろう。
試合にこそ出場できなかったが、逆転で五輪代表に入った西も、もはやチームに欠かせない選手となっている。個人的には、もはや西をトップ下に置くべきだと考える。将来的には奥よりドリブルが出来て、藤田より決定的なパスが出せる選手になるはず。しかし使わなくてはそうならない。多少のミスがあろうと目をつぶって使うべき.。

その藤田、奥だが、計算はできるが、成長が止まってきたようにも見える。そろそろこの辺りのポジションを奪う若手 (すなわち前田ということになるが……) が出てこないときつい。

今季一番の期待外れだったのが井原。昨年の前田の方がチームに必要とされる選手だった。練習試合を含め、井原が今年相手選手に与えてしまった PK の数は尋常ではない。攻め込んでいてカウンターされるケースが多い磐田においては、走力がない DF は致命的だということであろう。おそらく年齢的な衰えと重なり、読みなどもポジショニングでカバーできないくらいの状況になっていたように思われる。彼ほどの偉大の選手の処遇と言うのは難しいものがあるのは確か。穏やかな移籍が望ましい。カウンターを主体とする東京や浦和などとの移籍話がまとまれば良いのだが。

この井原の話と切り離せないのが、結果的にはハジェブスキー監督も放棄した福西リベロ。個人的には福西リベロ自体が悪いとは思わない。しかし、福西というスピードの無い選手と、井原や田中というスピードのない選手が組むの無理な話だったのだ。服部、鈴木と組むのならもしかしたら成功していたのでは?もうひとつ福西リベロの欠点は、ボールを持つことができるボランチいなくなることで、これも名波が復帰したら全てのピースが填るような気がするのだが。
福西個人の能力で言うと、DF として致命的な問題があったかというとそれほどではない。DF の経験が将来試合中のポジションチェンジなどで生かせれば悪くない。しかしむしろ MF に戻って一時期、極めて不用意なミスを連発した時期があった。あれがなければ高く評価したのだが、やや不信感が残った。

服部に関しては、今年は自信を持って日本代表選手として推薦できる。特に直接 FK をゴールするシーンが何度かあったのは、間違いなく努力の成果であり、成長しつづける姿はキャプテンに相応しい。中山同様、チームにとって特別な選手として考えるべき。
鈴木も全く問題なし。今年はイエローカードも少ないはず。服部同様、もっとも計算できる選手のひとり。
田中は本人が認める通り、昨年の怪我以降、能力が下がった。いつもあわててプレーしているように見える。昨年はスピードのなさを落ち着いた読みでカバーしていたのだが。
シーズン終盤に加入した大岩も、スピード不足という点においては井原、田中と同様だった。力はあるのかもしれないが、ジュビロには向かないかもしれない。

2nd ステージから加入した、ジヴコヴィッチとヴァンズワムについて。
GK ヴァンズワムは凄いプレーをするわけではないが堅実。そして、足技の確実さは、尾崎、大神とは比較にならない。自信を持ってバックパスできるので、逃げの放り込みの数はかなり減っており、ボール支配率に貢献しているはず。
そして問題のジヴコヴィッチ。非常にいい選手である。名波を除くと、最も決定的なラストパスをする能力がある。しかも、ジュビロに少ないパスをした後に走る、使われる選手にもなれる選手。本来ならトップ下で使うのが一番良いかもしれないが、チーム事情から左サイドで使われることが多かった。しかし、守備の意識もある選手なのだが、どうしても高いポジションを取り、またインサイドに入っていくことが多いので、左サイドから攻められることが多い。結局日本代表の中村と同じで、名波と服部と同時起用なら成立するということなのだろう。