4/30 トーチュウ

磐田PK戦制し決勝進出
アジアクラブ選手権

【テヘラン28日共同】アジア・サッカー連盟(AFC)に加盟する各国のチャンピオンクラブが出場するサッカーのアジアクラブ選手権は28日、当地で準決勝を行い、磐田が延長2-2からのPK戦の末、4-2 でアルアイン(アラブ首長国連邦)に勝ち、30日の決勝でエステグラル(イラン)と対戦する。
97年Jリーグ王者の磐田は前半に田中が先制ゴール。前半の半ばを過ぎて同点とされたが、直後に藤田が勝ち越しゴールを決めた。しかし後半に再び追いつかれて延長に突入。延長で決着せず、PK戦でようやく決勝進出を決めた。準決勝の残り1試合はエステグラルが大連(中国)を延長の末4-3で下した。

*当初の報道では、1点目は川口となっていたが、後に田中へと訂正された。


4/28 トーチュウ

高原“がい旋”試合
5・8 浦和戦売り上げ好調

世界ユース選手権から FW 高原が28日に帰国するが、地元での“がい旋試合”となる浦和戦(5月8日)の前売券が27日、1万枚に達した。試合10日前に前売り券が1万枚に達するのは今季初。フロントは高原を営業の前面に押し立て、浦和戦での今季初の満員御礼(1万7400人)を狙う。磐田は今季、満員御礼がまだない。

磐田目指せアジアの頂点
さあ、アジア制覇だ−。
Jリーグ1部(J1)の首位を走るジュビロ磐田が28日、イランの首都テヘランでアジアクラブ選手権の準決勝に挑む。
アジア・サッカー連盟(AFC)に加盟する各国のクラブチャンピオンが出場し、アジア最強のクラブを決める大会。日本は1986年に日本リーグ時代の古河電工、87年読売クラブが頂点に立っているが、Jリーグ設立後は優勝から遠ざかっている。
97年Jリーグ王者の磐田は28日の準決勝でアフリカ選手を主軸に据えるアルアイン(アラブ首長国連邦=UAE)と対戦する。
準決勝のもう1試合は地元の人気チームで3度目の優勝を目指すエステグラル(イラン)と、準々決勝リーグで磐田に2-0と快勝した大連(中国)の顔合わせ。3位決定戦と決勝は30日に行われる。


4/25 トーチュウ


武田抜いた!!次は91得点カズだ
磐田首位キープ

右ポスト内側に当たったボールがゴールに吸い込まれた。「ポストに当たった瞬間、泣きそうになった」と中山は胸をなで下ろした。後半28分の勝ち越し PK 。J1 6節の柏戦で PK を失敗している中山にとっては、汚名返上の一発。そしてこの一発がチーム全体を奮い立たせた。
前半は清水のプレッシングサッカーに防戦一方。しかし、磐田は清水のプレスが衰えるのをじっと耐えて待ち、後半に勝負をかけた。かけは見事に当たった。一気のゴールラッシュで逆転勝ちし、がっちりと首位をキープした。
中山は「先制されながら逆転。これがチームの力かな。悪いなりに動くことが出来た」と振り返る。
それにしても中山は清水戦に強い。この日、2得点で清水戦4試合連続ゴールとなった。さらにJリーグ通算成績も88(146試合)となり、ついに武田(市原)の87点を抜いて通算歴代2位に浮上。トップの三浦和良(クロアチア・ザグレブ、V川崎で91得点)を射程距離圏内にとらえた。三浦の記録を塗る変えるのも時間の問題だ。
しかし、数字など気にもとめない。「記録は抜かれるもの。自分の得点がチームに勝利をもたらせればいい」とサラリと受け流した。
清水に勝った磐田はアジアクラブ選手権決勝リーグ(イラン)に出場するため25日朝、日本を出発。5月2日に帰国し、5日に鹿島、8日に浦和と強行軍が続く。しかし、タフな中山は「出る大会はすべて勝つ」と言い切った。(川住貴)



4/23 トーチュウ

磐田は応援 FAX 送信
高原Tシャツ発売決定

チームは21日、高原に応援 FAX を送ることを決めた。さらに同選手権決勝進出を記念した高原のTシャツの発売も決定。チームを挙げてバックアップする体制は整った。応援 FAX は磐田の全選手とスタッフら約40人が直筆で短いメッセージ。「頑張れ、ジュビロ最高、イランで待つ」(中山) 「もう1ゴール、優勝しろ。」(名波) など。記念Tシャツ(価格未定)は5月8日に発売される予定。


4/22 トーチュウ

高原はイラン遠征に加えず
荒田社長は21日、ナイジェリア遠征中のユース代表FW高原直泰はイラン遠征組に加えず、26日に帰国したあとは休養を取らせることを明らかにした。アジア・クラブ選手権準決勝のためにチームは25日にイラン入りするが「高原はイランに直行すれば試合には間に合うが疲労も大きい。帰国後すぐに鹿島戦もあるから無理させない」意向。


4/18 トーチュウ

磐田首位ガッチリ
福西今季初セットプレーから決勝点

磐田が力でねじ伏せた。後半29分、値千金の決勝弾点をヘッドでたたき込んだ福西は「頭で思い描いた通りのボールが来たので思いきり飛び込んだ」と今季初のセットプレーからの得点に、会心の笑みを浮かべた。
昨年までの爆発的な攻撃力は影を潜めているが、逆に試合運びに上手さが加わった。後半40分過ぎから、センターバックの2人はオーバーラップをしなくなった。サイドで藤田と名波が相手をじらすように時間稼ぎをする。横浜の終盤の猛攻を紙一重でしのぎきった。右胸打撲で痛み止めの注射を打って強行出場のGK大神は「1-0の勝ち方を覚えてきた。勝ち続けることでチーム力は上がっている」と言う。
ホーム11連勝で首位をガッチリキープ。7試合を終了して失点4はリーグ最少。1点差の勝ちはすでに4試合(3試合連続)。攻撃型チームから1点を守り切る堅守チームへと鮮やかな変身を遂げた磐田。次節は難敵清水との静岡ダービーマッチ。中山は「これからも勝ち続けていきたい」と必勝を誓った。(川住貴)



4/11 トーチュウ

鈴木秀人が一発
ゴンがつないだ!意外性の男が決めた
1年ぶりだ

意外な男がゴール前に飛び込んできた。後半26分、右サイドの福西のセンタリングに中山が飛び込む。相手DFの足に当たり、浮き上がったボールに飛びついたのはDFの鈴木秀人。鮮やかなヘディングシュートがゴールへと吸い込まれた。
「中山さんからピタリの折り返しが来た。僕は中央に走り込んで詰め、ゴールへ入れるだけで良かった」。流れのなかでセンターバックの鈴木が攻め上がり、ゴール前に詰める。このパターンは練習で何度も繰り返して作られたものだ。
後半19分に中山がPKを外したあとの決勝ゴール。「中山さんがPKを逃したあと、マコ(DF田中)と“集中をきらさないように”と話し合っていた」と鈴木。J通算102試合目で3点目。昨年第1ステージ5月9日の柏戦以来のゴール。1年ぶりの一発が、磐田に再び首位の座をもたらした。(松原明)


4/9 トーチュウ

磐田神話は終わらない
奥が強行出場

7日の練習で右足首をねんざした磐田のMF奥大介(23)=日本代表=が8日、静岡県磐田市のヤマハグラウンドで行った別メニューの練習後、柏戦(10日・柏)に強行出場する決意を決めた。
「痛みを我慢して走った。柏戦は痛み止めの注射を打つしかないでしょう」
前節の京都戦で同点ゴール。奥が得点すればチームが負けない“不敗神話記録”は連続14試合に伸びた。けがを抱えてはいるが、磐田の攻撃のかなめとあって簡単には外せない。(川住貴)


4/4 トーチュウ


ゴン決勝PK
J通算86点目

苦しい戦いだった。オウンゴールで先制され、後半27分にようやく中山のPKで逆転。Jリーグ通算86点目のゴールを決めた中山だが、「何とか連敗をくいとめたいとみんな必死だったが、気持ちと逆に体が動かない」と厳しい表情を浮かべた。
「ボクのPKうんぬんより先制、追加点、ダメ押し点、という理想的な展開にしたかった。どうもうまくいかない。勝ったからまあ、よしとしなければ」といつもの“ゴン中山節”とは違う。
3月31日のブラジル戦の疲れが抜けきっていない。82分間、何とかしてブラジル守備網を突破しようとフル回転。しかしどうしても破れない。中山は心身ともに消耗しきっていた。しかも、その試合で右足を痛め、この日は「京都戦に出て、走って直す」という強行出場だった。
「疲れがあるとはいえば、ある」と中山。次節から、柏、横浜、清水、鹿島と強豪が続く。さらにアジアクラブ選手権でイラン遠征、5月は7試合の強行日程。これから苦難が待ち構えている。「負けないことが大事。その中で修正していく」と中山。これからが正念場だ。(松原明)


4/3 トーチュウ

アジウソンが今月中旬再来日
左ひざのじん帯損傷のため母国ブラジルで治療中の磐田のDFアジウソン(31)が今月中旬にも再来日することが2日、明らかになった。リハビリが進めば、優勝争いが本格化する5月中旬にも貴重な戦力として復帰する可能性がある。アジウソンは元ブラジル代表。183cmの長身を生かした強烈なヘディングが持ち味で、Jリーグ通算45試合で10得点をマークするなど、得点力もある。


4/2 トーチュウ

ゴンに磐田市民賞
日本-ブラジルの親善試合から一夜明けた1日、中山雅史(31)が磐田市民文化会館で、磐田市から5年ぶり回目の磐田市民賞を受賞した。中山はこの日午前に東京から磐田市に帰り、表彰式に臨んだ。この後、磐田市のヤマハ大久保グラウンドで行われた練習に直行。82分間プレーしたブラジル戦で右足を打撲したため、軽い練習で切り上げた。


3/26 トーチュウ

日本代表選出方法に怒り
(磐田)クラブ首脳は25日、日本代表から田中誠(23)、鈴木秀人(24)両DFが外れたことに対し、不信感をあらわにした。日本代表候補28選手から、代表を22人に絞り込むのであれば問題はなかったが、合宿候補に参加してなかった小村(横浜)と山田(浦和)が選ばれたことで「いったい、合宿候補とは何だったのか。候補から選ばなければおかしい」と桑原監督。


3/24 トーチュウ

藤田はアレサンドロとの対決を心待ち!!
日本代表に選ばれたMF藤田は、ブラジル代表戦でアレサンドロ(サントスFC)との対戦を心待ちにしている。アレサンドロは1997年8月から98年6月まで、サントス(ブラジル)から期限付き移籍で磐田に在籍。通算22試合で8得点をマーク、ステージ優勝に貢献した。「能力的に高かったけど、うまく磐田に馴染めなかった。彼がどうしてブラジル代表になれたか、直接対決して確かめてみたい」と藤田。


3/21 トーチュウ

ゴン、3試合目、待望の一発
鮮やかボレー「FWとしての責任感じてた」

昨季得点王の磐田のエースに待望の一発が飛び出した。前半5分、久藤のセンタリングを川崎DFがクリアミス。こぼれをFWのゴン・中山が右足の豪快なボレー。シュートはゴール天井に突き刺さった。
今季初得点。このゴールで気分的に楽になった中山は前半21分、藤田の得点をアシスト。エースの働きで磐田は開幕3連勝を飾った。「点が取れてほっとしている。(2試合無得点の)FWとしての責任を感じていた。でも自分の点よりも3点取れたことと、相手を無失点に抑えたことが良かった」。中山はさらりと試合を振り返った。
中山は94年、磐田がJリーグに昇格以来、毎年、開幕3試合までに得点をゲットしてきた。中山は川崎戦で得点したことで、6年連続、開幕3試合までに得点をマークしたことになる。とはいっても、今季のゴンは2月のアジアクラブ選手権で左ひざじん帯を損傷(全治6-8週間)。けがを負っての開幕スタートに一抹の不安はあった。だが、そんな不安を一掃する鮮やかなボレーシュート。2年連続得点王へ、得点ラッシュの予感が十分だ。前線のエースが奮闘すれば、“中盤の将軍”の名波浩(26)もダメ押しゴールで川崎の息の根を止めた。後半36分、久藤のパスを拾った名波は左足で強烈なシュート。川崎のDF林に当たってゴールイン。「うまくボールを散らすことができた」。名波はほぼパーフェクトなゲームメイクに、確かな手応えをつかんでいた。磐田はチームの両輪が、フル回転の活躍で完勝。今季も優勝候補の一角を占めることは間違いない。(川住貴)

藤田がJ通算50得点
日本代表候補で磐田のMF藤田俊哉(27)が川崎戦で1得点をマーク、Jリーグ通算50得点(171試合)を達成。藤田は前半21分、中山のパスを左足でゴールへ流し込んだ。今季2得点。


3/20 トーチュウ

ゴンが焼きおにぎりCM
中山が冷凍食品の最王手、ニチレイ(本社東京、手島忠社長)と契約を結び、「焼きおにぎり」のテレビCMに出演することが19日明らかになった。「焼きおにぎり」のCMは25日、日本テレビ系の「おもいっきりテレビ」でオンエア開始。その後、5月10日から、全国のお茶の間に放映される予定。CMでは侍姿にふんした中山が「米は力だ」と豪快に「焼きおにぎり」を宣伝。契約は半年で推定契約金は2000万円。



3/14 トーチュウ

磐田福西「狙って打った」
値千金決勝弾!代表入りへ猛アピール!!

「狙って打った。自分の動きはまずまずだった」。決勝ゴールマークした福西の笑顔がはじけた。磐田は昨年一度も勝てなかった"鬼門の2節"で守り勝ち。開幕2連勝を飾った。
豪快な1発。0-0で迎えた後半10分。名波のセンタリングを鈴木が中央に折り返し、福西がアクロバティックなジャンピングボレーで合わせた。広島の堅い守りに苦しんでいただけに千金のゴールだ。
福西は昨年、エジプト戦(親善試合)の日本代表候補に選ばれていた。代表にはなれなかったが、将来の日本を背負う大型 MF。しかし、磐田から7人選ばれた31日の日本-ブラジル戦のメンバーに、福西の名前はなかった。
「何で福西は選ばれなかったのか」と桑原監督は首をかしげ、福西は「力が足りないということでしょう。僕は結果を出すしかない」と唇をかみしめた。福西が奮起のゴールで、将来の日本代表に向けてスタートを切った。(川住貴)



3/10 トーチュウ

磐田・桑原監督 代表候補7人に悲鳴
残り14人…満足な練習できない

サッカー日本代表候補にJ1最多の7選手が選ばれた磐田の桑原隆監督(50)が9日、「7人選ばれたのは名誉なことだが、川崎戦(20日・磐田)に向けた調整ができない」と日本代表のトルシエ監督に不満をぶちまけた。
桑原監督が指摘する問題点とは、14日から17日まで福島J・ヴィレッジで行われる代表候補合宿。主力7選手が選ばれた磐田は、川崎線に向けたチーム練習が18、19の2日しかできないのだ。これでは、仮に広島戦(13日・広島)で磐田に修正すべき問題点が生じても、磐田はお手上げ状態となる。「海外ではフレンドリーマッチの代表招集は1日か2日前。トルシエ監督はもうたっぷりと代表候補の試合を見ているはずなのに…。14日から磐田の練習は残り14人でミニゲームしかできない。困ったよ」。桑原監督はトルシエ監督の候補合宿の日程に疑問を投げかけた。短期決戦のJ1では、序盤のつまづきが致命傷になりかねない。王座奪回を目指すタレント軍団の磐田がピンチを迎えた。(川住貴)


3/4 トーチュウ

名波開幕から猛烈プレスだ
磐田のプレッシングサッカー着々!!

磐田は3日、静岡県磐田市のジュビロスタジアムでJ1開幕戦の神戸戦(6日・磐田)をにらんだフォーメーション練習を、初めて実施した。
プレッシングサッカーを推し進める桑原隆監督(50)は「(守備の意識は)高くなっている」とイレブンの動きに合格点を与えた。磐田は開幕戦で、キーマン・名波浩(26)を軸にした猛烈なプレスで神戸を圧倒する。
「ゴン・フリー」「福西、そこ行け」。ピッチに名波のコーチングが響き渡った。プレッシングサッカーの具現者はドゥンガ退団の後、ボランチを務める名波だ。相手がボールを持つと、名波が声を出して前の選手がプレスをかける。それに呼応するように、名波や服部が囲い込みでこぼれをひろう。この呼吸が一歩でも違えば味方はピンチにつながるだけに、ボランチの責任は重大だ。
しかし、桑原監督はフォーメーション練習で確かな感触をつかんだようだ。練習後、「ドゥンガが抜けても気にしない。タイトルは全部取りたい」と言い切った。桑原監督の自身の裏付けは、名波の高調ぶり。昨年より運動量がさらに増したほか、展開を変えるロングパスの鋭さは際だっている。その名波は、フォーメーション練習の成果について「ぼちぼちですよ」とクールに語った。
プレッシングサッカーで相手を消耗させ、とどめはエース中山がゴール---。桑原監督の開幕Vのシナリオは、着々と進行している。(川住貴)


THE FOOTBALL TIMES 1999年3月17日号

FW西、DF金沢の評価
ジュビロ磐田の新人、MF西紀寛(18)=市立船橋高3年=の評価がうなぎのぼりだ。ジュビロ首脳陣も「素材は超Aクラス。後2年もすれば小野(浦和)に追いつける」と期待を膨らませている。
デビュー戦は2月19日の東海・北信越大学選抜戦。FWで起用された西は細かなステップからするすると抜け出す特異なドリブルで相手を翻弄した。周りも見える選手で、ダイレクトパスでオープンスペースにボールを流し込む。昨年11月の高校サッカー選手権千葉大会決勝以来の実戦なのに、自分の持ち味をすべて発揮。桑原監督の視線を釘付けにした。
「まだ全然ですよ。周囲のスピードについていくのがやっと」。西は調整不足を口にしていたが、その後、トップとの練習で体は急ピッチで仕上がっていった。
西の憧れの選手はロベルト・バッジオ(元・イタリア代表)だが、外国の選手のプレーをビデオなどで研究することはない。西は「僕は中田さんのペルージャが勝ったなどという結果はテレビで見るけど、ビデオでプレーを研究することはない」という。そこには、自分のプレーに対する強烈な自負が顔をのぞかせている。
大阪府高槻市生まれ、小学校1年でサッカーを始め、関西中学選抜では、池田学(清水市商高-浦和レッズ)とチームメイト。名門の市立船橋高では1年からレギュラーを獲得。2年の時、千葉県選抜に選ばれ、なみはや国体準決勝で、高原と小野の両エースを擁する静岡県選抜とPK戦の死闘を演じた(結果は千葉の負け)。昨年の高校選手権千葉大会決勝では、習志野高にまさかの敗戦を喫した。昨年、練習試合を含めて一度も負けていない東福岡が全国高校選手権で優勝。「俺達が選手権に出ていたら優勝できた」と悔しさをにじませて当時を振り返る。高校時代は横浜Fの強化指定選手。経営危機から横浜Fが消滅。横浜Fに入団が内定していた西は、Jリーグ6クラブの争奪戦の末、ジュビロ入りが決まった。
ジュビロの練習での表情やプレーはベテラン顔負け。物怖じしないプレーにチームメイトやスタッフの口から賞賛の声が漏れる。「西はもう何年もこのチームにいるような感じでプレーしている」とGK大神。MF藤田は「センスがあるしうまい。奥みたいな選手。試合をやってみないとわからないけど……」と言う。ジュビロの杉山隆一スーパーバイザーも「面白い選手。どこまで伸びるか楽しみ」と期待を寄せる。
とはいっても体の線の細さ(66キロ)は鍛える必要が十分ありそうだ。浦和レッズとのプレシーズンマッチ(2月27日・愛鷹)では、接触プレーで相手DFに再三、ふっ飛ばされていた。前を向いてこそ生かされる高速ドリブルは、前を向いていなければ、牙を抜かれた虎に等しいのだ。
注目のポジションは攻撃的MFかFWが有力。桑原監督は「守備のポジショニングを教えていないので前で使いたい」とFWを示唆するが、ジュビロはこのポジションが最大の激戦区。中山、奥、川口、高原、坂本と実力派がひしめき、西の出番はなかなか巡ってきそうにない。センスを生かす体力を養う−。これが現在の西に課せられた命題になる。

一方、鳴り物入りで入団したDF金沢浄(22)=国士館大4年=は左サイドバックで山西とポジションを争う。現段階では、経験のある山西が左サイドバックに定着しているが、金沢の精度の高いセンタリングと、正確なシュートは魅力十分。「まだプロのスピードに戸惑っている」と金沢は話すが、桑原監督の「複数ポジション司令」で右サイドバックも器用にこなし、能力の高さを実証している。鹿屋体大との練習試合では右サイドバックで起用され、左足で豪快なミドルシュートを決めて、ジュビロ首脳陣を驚かせた。
西と金沢に共通するのは、複数以上のポジションをこなすことができること。西はFWと攻撃的MF、金沢は両サイドバックにボランチ。これは、ジュビロはじめ、Jリーグ全体のクラブが要望している選手像だろう。今季からJリーグはA契約が少数精鋭の26人以下になった。必然的に、けが人のケアなどで複数のポジションをこなすマルチプレイヤーの存在が、クローズアップされてきた。もちろんスペシャリストは必要だが、一人の選手が複数のポジションをこなせば、チーム自体が多くの選手を抱える必要がないからだ。さらに、相手チームの対応からいろいろなフォーメーションを組める利点がある。
現代サッカーでは、MFかFWか、ポジションの垣根がなくなってきた。日本でも、複数のポジションをこなす選手が求められている。(中日新聞東海本社・川住貴記者)


3/3 トーチュウ

磐田の相手はアルアイン
アジアクラブ選手権

サッカーのアジアクラブ選手権は1日、アラブ首長国連邦(UAE)のアルアインで
西グループの準々決勝リーグ最終戦を行った。この結果、すでに準決勝(4月28日)進出を決めているJリーグ、ジュビロ磐田の相手がアルアイン(UAE)に決まった。アルアインは前回覇者のアルヒラル(サウジアラビア)を1-0で下しリーグ1位で準決勝に進んだ。(ロイター)