12/24 トーチュウ
名波捨て身ヘッド
5年ぶりの『快挙』だ
優勝したい
「あした行けといわれても行ける。後、2つ勝って優勝したい」。試合後、先制点で磐田の勝利をたぐり寄せた司令塔・名波浩(31) の瞳がキラリと光った。
ヘディングのゴールは公式戦 5年ぶり。前半40分、西のクロスボールがゴール中央に入った。グラウが頭で折り返した瞬間、名波は落下地点を予測、捨て身のヘッドでゴールに流し込んだ。ボールがゴールネットを揺さぶった瞬間、東京V のGK高木の体が名波を押しつぶす。J屈指のテクニシャンが体を張って得点をゲットした。
今季はステージ制覇を果たせず、尊敬していた柳下正明監督が退任。99年以来、4年ぶりに天皇杯に出場した名波のハートは熱く燃えていた。先制点以外にも全体のゲームコントロール、惜しみない運動量など、存在感を見せつけた。
01年秋に 2回手術した右ひざの不安はあった。リーグ戦も週 1回のゲームが限度。20日の天皇杯 4回戦・新潟戦を終えた後、名波は柳下監督と相談。3日後の東京V 戦は75分など、時間制限出場を予定していた。ところが、河口と河村がけがで交代したため、名波はフル出場を果たした。
3試合連続完封勝ちがチームの固い結束を示している。94年にJ昇格を果たした磐田の過去の天皇杯の最高成績は97年のベスト4。試合後、「痛かったよ」 よGK にけられた首を押さえた名波。タイトル奪取に向け、黄金の左足がフル回転しはじめた。(川住貴)
久々ヘッド
名波のヘディングによる得点は98年 8月22日の第 2ステージ横浜戦以来。この試合は名波は先制点をマークしたが、試合は2-3で逆点負けを喫した。一方、天皇杯での得点は97年の準々決勝柏戦以来 6年ぶり 2得点目。
12/16 トーチュウ
磐田新監督にバッチ氏急浮上!
ドゥンガ氏が推薦スコラリ元監督のまな弟子
磐田は天皇杯を最後に退任する柳下正明監督(43) の後任にブラジル・サンカエタノのアデノール・レオナルド・バッチ監督(42)=愛称チッテ=にオファーを出していることが15日わかった。
日本人を候補に人選を進めたが決め手を欠き、00年のハジェブスキー監督依頼、3年ぶりの外国人監督招聘に乗り出した。
磐田の選手は、外国人監督とうまくコミュニケーションがとれなかった過去の苦い経験から、日本人監督の就任を要望。磐田フロントは国内の日本人監督を検討したが、決め手を欠いた。そこで浮上したのが、磐田に精通したドゥンガ・テクニカルアドバイザー(40)=元ブラジル代表主将=による監督探し。ドゥンガ氏は、97年に磐田監督を務めたスコラリ・ポルトガル代表監督のもとで修行を積んだバッチ監督を磐田に推薦したもようだ。
バッチ監督は現役時代は無名のディフェンダーだったが、90年にグアラニに監督を務めて以降、抜群の指揮管理能力を発揮し、注目を集めてきた。01年にはグレミオ監督としてブラジルカップ優勝。今季は、ネルシーニョ監督の名古屋移籍でサンカエタノの後任監督としてブラジルリーグ 6位の好成績を収めた。グレミオ監督として南米選手権優勝、ブラジル代表監督として昨年のW杯優勝と数々のタイトルを獲得してきたスコラリ監督のまな弟子だけに、期待値も高い。(川住貴)
アデノール・レオナルド・バッチ
1961年5月25日、ブラジルのリオ・グランデ・ド・スール州生まれ、42歳。ジュベントゥジでプロデビュー。選手時代に体育大学を卒業。89年に現役を引退。90年からグアラニで監督スタート。ジュベントゥジなどの監督を経て、01年にグレミオでブラジルカップ優勝。今季は名古屋監督に就任したネルシーニョ監督の後任としてサンカエタノを率い、ブラジルリーグで 6位。
12/5 トーチュウ
ジヴコヴィッチ来季は契約せず
MFジヴコヴィッチ(26) と、来季の契約を更新しないと発表した。契約期間は今月31日まで残っている。セルビア・モンテネグロ出身のジヴコヴィッチは、2000年から 4シーズン在籍し、リーグ戦56試合で 7得点をマークした。
12/3 トーチュウ
磐田柳下監督辞任
J1年間順位2位となった磐田の柳下正明監督(43) が今季限りで辞任することが 2日、確実になった。クラブは慰留に努めたが、同監督の辞任の意思が固い。
柳下監督は 2日、磐田市内のホテルで、磐田を運営するヤマハFCの松崎孝紀社長らと交渉し、辞任の意思を伝えた。柳下監督は、鈴木政一監督(現強化部長) のもとで 2年間、トップコーチを務め、鈴木監督が昨年、勇退した後を受けた。トップのコーチと監督で合わせて 3年で一区切りついたということで辞意を固めたもよう。クラブ側は約 2時間半、慰留したが翻意できなかった。近く、後任監督探しに着手する。
11/30 トーチュウ
磐田今季初逆転負けでV逃す
数的優位も積極性欠く
タイムアップの瞬間、磐田イレブンは凍りついた。中山はぼうぜんとピッチに立ちつくし、西野はグラウンドに倒れこんだ。今季初の逆転負けだった。対戦相手のステージ優勝の歓声を聞いたのは 94年の広島戦以来 9年ぶり。「チームに力が無かった。相手の術中にはまってしまった」。試合後、淡々と敗因を語る中山の表情に悔しさがにじみ出ていた。
前半 2分にグラウが先生弾。前半15分には横浜の GK榎本が乱暴行為で退場。磐田は数的優位に立ったが、逆にこれが磐田に迷いを生んだ。攻めるのか、守るのか、様子をみるのか。その後、磐田の攻撃は横パスばかり。ゴール前に入れるセンタリングも不正確。早い時間帯の得点と数的優位がチームに積極性を失わせた。「選手が硬くなってしまった」 と柳下正明監督。ゲームをコントロールできなかった司令塔の名波は 「情けない。空回りしてしまった」 と悔やんだ。昨年はリーグ初の完全優勝を達成した。ところが今季は昨年得点王の高原と、攻撃的MFフジタが移籍して大幅な戦力ダウンを余儀なくされた。しかも、エース中山は恥骨結合炎のため長期の離脱。最後に力尽きた中山は 「この現実をしっかりと受け止め、次 (天皇杯) につなげていきたい」 と最後のタイトルに意欲を燃やした。(川住貴)
11/28 トーチュウ
グラウ横浜戦に闘志
第2ステージで20得点を挙げて首位の原動力になっているFWグラウがシュート練習に汗を流した。現在 3試合連続得点中。PKも 8回すべてを成功させるなど、絶好調をキープしている。得点王争いでも 2位につけているが 「個人的なタイトルは関係ない。優勝に全力を尽くす。1年で一番大切な試合で、勝つことに集中したい」 と29日の横浜戦に闘志を燃やしていた。
11/27 トーチュウ
ゴン練習試合で逆点演出!
勝って終わる横浜戦スーパーサブ濃厚
第2ステージ優勝が決まる横浜M戦(29日・横浜国際競技上) を前に磐田は26日、静岡県磐田市のヤマハ大久保グラウンドで、JFL のホンダFCと練習試合を行い、磐田が 3-2 で逆転勝ちを収めた。中山雅史(36) は後半から登場、逆転勝利を演出した。
主力組が登場した前半は 0-1。控えが出発した後半からピッチに立った中山。常に声を出して味方に指示を送るほか、前線でチームの起点となった。後半16分からは磐田のゴールラッシュ。西野、西、川口とたたみかけて逆転勝ちを収めた。
試合後、磐田の柳下正明監督は 「ゴール前の感覚を取り戻してきた。動きもよくなってきた」 と手応えをつかんだ。半年ぶりに復帰した13節の東京V戦は10分間の交代出場だったが、試合後、「相当の筋肉痛があった」 (柳下監督) という。14節のG大阪戦は後半ロスタイムからの出場。最終節の横浜戦も交代出場が有力だが、2試合連続して実戦を積んだことは大きい。「チームのムードもいい。僕にとってはきょうはいいシュート練習になったのではない(笑)。メンバーが代わりながらよくここまできた。勝って終わるのと負けて終わるのではえらい違い」 と表情を引き締めた。(川住貴)
11/26 トーチュウ
ドゥンガ氏が来日
元ブラジル代表で1995年から98年まで磐田でプレーしたチームのテクニカルアドバイザー、ドゥンガ氏(40) が27日に来日すると発表した。同氏は12月17日までチームに同行する予定。
カレン・ロバート磐田入り
高校No.1ストライカー市船FW
高校サッカー界の No.1ストライカー、市立船橋高 3年のFWカレン・ロバート(18)=U-18日本代表=の磐田入団が25日、決まった。
ロバートはことし12月末開幕の全国高校選手権で 2連覇を目指す市立船橋のエース。同選手はオファーを受けていた J1の 6クラブから柏、磐田、名古屋の 3クラブに絞り込み、その後、3クラブの練習に参加。磐田入団を決断した。
柳下正明監督は 「スピードがあるし、ボールをもった時のバランスがいい。ボールがない時もボールを呼び込む動きを連動してできる。体力的な強さを身につければ大きく成長するだろう」 と期待を寄せる。
来季の磐田入団の新人選手は、MF船谷圭祐、GK松井謙弥の両磐田ユース、静岡学園高 3年のDF松下幸平に続いて 4人目となった。(川住貴)
11/23 トーチュウ
磐田王手!!
河村逆点ヘッド
10人で首位キープ
後半26分、左サイドの名波にボールが渡ると、右攻撃的MFの河村崇大(24) が心の中で叫んだ。「ボールよ、着てくれ!」。それを見透かしたように名波のセンタリングがGKを越える。走りこんでいた河村。ヘディングシュートがゴールに突き刺さる。貴重な勝ち越し点。柳下監督は両手を掲げ、ベンチの中山は右手を突き上げた。
大ピンチに見舞われた。前半14分も先取点を失うと、後半3分には西が 2枚目の警告を受けて退場した。柳下監督は服部をセンターバックに下げ、「チャンスがあったら思い切りいけ」 と、山西に代えて河村を送り出した。これがズバリと当たった。「10人になって逆に運動量が増えた」 と柳下監督。2列目から飛び出す河村の広範囲な動きでリズムをつかんだ磐田は後半15分にグラウの PK で同点。そして河村が決勝点をマークした。
河村は 「最高のボールが来た。負けていた状態だったので、勝ちたいと気合が入ってた」 と興奮さめやらぬ状態だ。交代出場のアリソンが場の空気を読めずに立て続けに 2枚の警告を受けて退場した G大阪とは対照的。磐田は、河村、西野、中山と交代選手がそれぞれ役割をこなした。
見事な逆転勝ちで、勝ち点26と首位をキープした磐田。最終節の横浜M戦に勝てば、昨年の第2ステージ以来の優勝が決まる。磐田が、あと1勝までこぎつけた。(川住貴)
ゴン最後に登場
内転筋の張りで出場が危ぶまれていた中山が後半ロスタイムから出場。出場時間は短かったが、存在感を見せつけた。試合後の中山は 「劣勢の中、リスクをかけて攻め、結果を残した。最終ラインもよく踏ん張ってくれた」 チームの頑張りをたたえた。中山はG大阪戦前のウォーミングアップで内転筋の状態を確認、ベンチ入りが決まった。
11/17 トーチュウ
8位からゴーンと首位磐田
ズボンはけぬほどの痛みから復活
わずか10分で逆点導いた
その瞬間、スタジアムのボルテージが頂点に達した。場内に反響するゴンコール。後半35分。5月24日の名古屋戦以来、166日ぶりにピッチに登場した中山雅史(36) が磐田イレブンに “勝利の魂” を思い出させた。
ゴンが登場した直後、1点のビハインドを追う磐田はグラウが頭で同点弾。押せ押せムードの磐田は後半41分に西野の放ったシュートが相手DFに当たってゴールイン。第1ステージを含めると16試合ぶりの首位浮上を果たした。
恥骨結合炎からの復活。ここまでの道のりは長かった。日本代表とクラブの連戦で原因不明の痛みに苦しめられた中山は、リハビリに専念するしかなかった。
「一時は痛くてズボンがはけなかったらしい」 と磐田医療スタッフ。今月3日にチームに合流しても 「不安が消えたわけではない」 と言い続けていた。
しかし、復帰への執念は実った。それも正念場の東京V戦で逆点勝利に貢献。「疲れました。前線でかき回してやれと思ってピッチに立ったけど無駄な動きが多くて…。でも、つかんだもの (首位) は離さないようにしたい」。勝利の余韻に浸るゴンの表情が和らいだ。司令塔・名波も 「中山さんがフィールドに立ってムードががらりと変わった。勝ったし、こんなに喜んだことは久しぶり」 と笑顔がはじけた。
恐るべしゴン効果。わずか10分のプレーで磐田を首位の座に導いた。残り 2試合、優勝のために残り 2試合に全力を注ぐ。(川住貴い)
11/8 トーチュウ
新外国人チャゴ来日
新外国人選手のチャゴ(21)=ブラジル=が 7日、名古屋空港着の飛行機で初来日した。同選手は 8日にメディカルチェックを受け、契約を結ぶ。チャゴは左利きの中盤。慎重176センチ、体重70キロ。補強はドゥンガ・テクニカルアドバイザーの薦めによるもの。とりあえずの契約は年末までの 2ヶ月で、天皇杯から出場できる。松崎社長は 「ビデオで見た限りは動き出しが俊敏な選手」。チーム合流は11日から。
11/7 トーチュウ
グラウ来季も磐田
J1得点ランクトップのFWグラウ(26)=ブラジル=が、来季も磐田でプレーする方針を固めた。グラウは 「ただし、僕を取り巻く環境(家族) もあるので、代理人ともよく話し合って結論を出したい」 と前向きのコメントを残した。グラウは昨年、クラブと2004年までの 3年契約を結んだが、見直しは 1年ごと。今季は現在、17得点とゴールを量産。年末の見直し交渉では年俸アップと海外からのオファーへの対応が最大の焦点となる。
10/21 トーチュウ
磐田受け入れ準備ブラジル人MF
ブラジル人MF の受け入れ準備を進めていることが20日分かった。今月下旬にも来日する若手ブラジル人は、最初は練習生として契約、その後、トップ昇格できるかを検討する。ドゥンガ・テクニカルアドバイザー(元ブラジル代表主将) がリストアップしていた左利きの攻撃的 MF で、磐田はフロントは16日までブラジルに滞在、同選手の視察を終えている。
10/1 トーチュウ
ゴンリハビリ実施
恥骨結合炎で戦列を離れている中山雅史(36) は30日、マルコ理学療法士とステップなどを交えた体全体を使ったリハビリを実施した。医療スタッフは 「復帰に向けてリハビリは上がっているが、これから、真横のステップなど恥骨周辺に負担がかかるメニューをやった時のリバウンドがどうなるかでしょう」 と話していた。
9/30 トーチュウ
成岡じんたい損傷
全治 3週間にホッ
28日の柏戦で右足を負傷した磐田のMF成岡翔(19) が29日、検査の結果、右足首じん帯損傷で全治 3週間と診断された。磐田市内でリハビリを実施した成岡は 「柏戦後に患部がはれ上がり心配したが、29日ははれも引いた。骨にも異常がなかったので安心した」 と語った。U-20日本代表合宿(29日-10月1日)を辞退。一方右足首ねんざで戦列を離れていた服部年宏(29) は29日のナビスコ杯準決勝・鹿島戦(カシマ) は出場できる見込みとなった。
出場停止とけが人続出に頭を痛めている柳下監督は 「名波は 1日のナビスコ杯は出場できるけど、4日の第 2ステージ神戸戦は右ひざを考慮して休ませたい。神戸戦は真ん中をできる選手がいなくなってしまった」 と嘆く。
また、柏戦では福西崇史(27) が接触プレーから三半規管を痛め、3日間の静養を命じられた。福西は 1日の鹿島戦、4日の神戸戦ともに累積警告で出場停止となっている。(川住貴)
9/22 トーチュウ
服部次戦は欠場
20日の鹿島戦で右足首をねんざした服部年宏主将は21日、浜松市内の病院で検査を受け、全治1-2週間と分かった。右ひざに不安を抱える司令塔の名波とともに23日の F東京戦 (味の素スタジアム) の欠場は決定的。さらに得点ランキングトップのグラウも累積警告で F東京戦が出場停止。
9/17 トーチュウ
ヴァンズワム退団
磐田は16日、GKアルノ・ヴァンズワム(34) との契約を同日付で打ち切ったと発表した。オランダ出身の同選手は2000年以降、リーグ戦74試合に出場。ことし12月31日まで契約期間を残していたが、起用法をめぐって首脳陣と対立していた。また、J2札幌からGK佐藤洋平(30) を04年1月31日までの期限付きで獲得した。
首脳陣と対立…
「34歳という年齢でベンチに下がることは受け入れられない。契約打ち切りがベストの選択だと思った。どこに移籍するかは分からない」。報道陣にヴァンズワムは揺れる思いを明かした。
昨年は完全優勝に貢献。今季もJ1第1ステージ13試合に出場。ところが、6日のC大阪戦でFW大久保に 2失点を喫した。その後、名古屋グランパス戦の先発から外されたヴァンズワムは磐田フロントと 2度の話し合いをもったが不調に終わり、退団となった。(川住貴)
船谷がトップ昇格
U-18(18歳以下) 日本代表で磐田ユースのMF船谷圭祐(17)=三重県松坂市出身、磐田東高 3年=が来季、同ユースGK松井謙弥(18) とともに、磐田のトップチームに昇格することが16日までに、確実となった。
9/9 トーチュウ
顔面負傷の前田名古屋戦は出る
6日のC大阪戦で左額を裂傷したFW前田遼一(21) は 8日の練習後、「(けがは) 大丈夫」 と語り、名古屋戦(13日・豊田) 出場へ意欲を示した。C大阪戦の前半に相手DFのスパイクが左額を直撃。左まゆ上部を12針縫った。柳下監督は 「今はヘディングはできないが、試合は大丈夫」 と説明した。
グラウ恥骨痛い
FWグラウ(26) が恥骨周辺の痛みで 8日の練習を休んだ。磐田の柳下監督は 「練習量を減らしていけば大丈夫」 と語った。
9/7 トーチュウ
磐田社長疑惑の判定連発に激怒
前半40分。磐田の前田が後方からのパスを胸でトラップ、シュートしようとした瞬間だ。相手DF が足の裏を見せて前田にアタック。左まゆを裂傷、出血した前田はピッチに倒れたが、プレーはそのまま流れてしまった。ロスタイムには、C大阪の 2選手がボールを外にけり出したのに、何と C大阪ボールの判定。これには磐田イレブンも、観客もあきれた。
前節の京都戦で 2人の退場者を出した磐田は、フロントが冷静にプレーすることを選手に命じた。ところが、C大阪戦は度重なる疑惑の判定で、リズムを狂わせた。「選手は90分間、我慢してくれました」 と柳下監督。松崎社長は 「目に余る判定。ビデオをつけて要望書をJリーグ審判委員会に提出することに決めた」 と疑惑の判定に抗議した。要望書提出は今季 2度目となる。(川住貴)
9/5 トーチュウ
ルーキー成岡先発
大型新人MF、成岡翔(19)=静岡・藤枝東出身=がC大阪戦(6日・ヤマハスタジアム) で先発出場する。開幕の浦和戦以来、リーグ戦 2度目の先発。結果を残せば、レギュラーに定着する可能性もある。C大阪戦は福西、ジヴコヴィッチ両選手の出場停止。「(先発は) まだ早いかもしれません。でも与えられたチャンスは生かしたい」 と成岡。抜群の攻撃センスが C大阪戦で花開くか、注目される。
9/4 トーチュウ
磐田8年8ヶ月ぶり代表のゼロ
磐田の代表ゼロは 8年 8ヶ月ぶりの珍事。99年の南米選手権には過去最高の 7人が選出されたこともある。「(ジーコ)監督が決めることですから」 と柳下監督。福西は 「僕は代表で結果を出してないですしね。監督の色も出ると思う」 とコメント。松崎社長は 「実力なのだからしょうがない。ここ 3試合(リーグ戦) の結果を見てきめたのではないか」 と冷静に語った。
8/22 トーチュウ
藤田俊哉 セブンアイ 増島みどり
眩しいほどの光を放つサッカー界のスターたちが欧州からナイジェリア戦に終結した頃、私は、オランダの小さな町・ユトレヒトで、藤田俊哉と好天の下、市内を包み込むように流れる運河を歩いていた。人々の笑い声や、定時に鳴り響く教会の鐘をバックに、バニラクリームをこぼさないよう細心の注意を払いながら。
「申し訳ない。ひとつお願いがあるんだけど、いいかな?」
「お願い?サッカーに関することでなければ何でも」
何かと思えば指差す先に菓子屋がある。
「アイスクリーム、買ってもらっていいかな。大好きなんだ」
小銭がなく、代わりに1ユーロ、約130円で買って手渡す。随分とささやかな頼みであったが、思えば、JリーグMVPとアイスを食べながら地元を歩くのは不可能だろう。今は家族と離れていること、磐田サポーターの声援がない寂しさを除けば、例えばこんな風に、あてもなく、見知らぬ街を歩く日々を、藤田は心から楽しんでいるのだと声を弾ませた。
もちろん、勝負をするために選んだ、困難な移籍である。
「まず全員の名前を覚えなきゃならないでしょ。それとタイミング。こんな当たり前のことを改めて確認するなんてね。こう見えても内心はかなり緊張してるんだ」
17日の開幕戦 (ズボレーに1-0) に先発出場するまで、練習合流からわずかに 4日である。何事もなかったように見せてしまったデビューの水面下で、ベテランはぬかりがなかった。時差や気候のコンディショニング、スパイクの選択、何よりサッカーというコミュニケーションにおける強調と、日本で築き上げた輝かしいキャリアの真価を凝縮させて、先発デビューのピッチに立った。
仲間に名前を確認し、短い単語を書き止める31歳の姿を見ながら、十分な地位や名声を捨ててでも欲しかったのは、夢を叶えるなどといった漠然とした話ではなく、心からの緊張という実感だったと、わかるように思った。
ユトレヒトを出る前日、「有難う」 と言われた。1ユーロのアイスのお礼なら及ばない、と握手しながら冗談を返すと、藤田は笑って言った。
「次は俺がご馳走するよ」
(スポーツライター)
8/13 トーチュウ
藤田やっと入団会見
背番号16ユトレヒトにレンタル移籍
オランダ1部リーグのユトレヒトへの移籍が正式決定した磐田のMF藤田俊哉(31) が12日、入団会見を行った。磐田と05年1月まで1年間の契約延長をした上で、ユトレヒトと04年6月末までレンタル契約。レンタル料なしで、代わりに磐田側はユトレヒトのホーム試合のインターネット放映権など、収益の一部を受け取る変則的な契約。
5日のユトレヒト入り後、事前交渉の行き違いから契約交渉は難航。「ようやく契約することができてホッとしている。早く認めてもらえるようになりたい」 と藤田は胸をなでおろした。「海外でプレーするのは小さいころからの夢だった。頑張る」 と新しいユニフォームに袖を通した藤田。ストゥルケンボームGM は「我々に重要な力を与えてくれるだろう」 と期待を寄せた。早ければ23日のデンハーグ戦が初陣となる。
8/6 トーチュウ
藤田 後輩小野にライバル心メラメラ
オランダ・ユトレヒトへの半年間の期限付き移籍が決まった磐田のMF藤田俊哉(31) が 5日、磐田の辻鎮雄取締役とともに成田空港発のルフトハンザ機でオランダに向けて出発した。出発前に会見を行った藤田は 「(清水商高) 後輩の小野(フェイエノールト) はライバル」 と闘争心を燃やした。
Jリーグでは大先輩でも、海外移籍は 2年遅れ。現地では生活や文化の面で、小野からアドバイスは受けるという。ただ。ピッチは別世界。特に得点力をアピールしたい。今期 6得点、通算87得点はJ歴代 7位。パサーの小野より、得点力はある。
ひそかに外国人講師を雇って英語の勉強を続けてきた。日常会話程度ならOK。荷物は愛用のスパイクとサッカー用品だけ。当面は “単身赴任”。「落ち着いてから家族(妻と長女) を呼び寄せたい」 と言う。日本からの海外移籍はほとんどが20代前半の選手。退路を断った31歳の挑戦が始まった。(川住貴)
8/4 トーチュウ
藤田ユトレヒト合意
藤田、満願成就だ。磐田の松崎孝紀社長(62) は 3日、静岡県磐田市で行われたJ昇格10周年記念イベントで、MF藤田俊哉(31) のオランダ・ユトレヒト移籍内定を発表した。今月から 6ヶ月間のレンタル移籍で移籍金はゼロ。半年間の年俸は17万5000ユーロ。藤田は 「オランダで自分の確固たるものを確立したい」 と抱負を語った。同社長はユトレヒトからのレンタル移籍要望を受け、3日夕、電話で、移籍承諾を伝えたと明かした。5日に藤田と辻鎮雄取締役がユトレヒトに出向き、正式調印する。
長年の夢が実った。ドゥンガやスキラッチら世界の一流選手とプレーしたことで、藤田の海外移籍への希望は大きく膨らんだ。「自分の力がどこまで海外で通用するか試したかった」 と言う。
松崎社長は移籍承諾理由を、1.藤田が磐田一筋で10年間プレーしたこと 2.将来の幹部候補である藤田が海外移籍をすることで貴重な経験を積む - と 2つを挙げた。
オランダリーグのユトレヒト開幕戦は17日。藤田の心はすでにオランダに飛んでいる。(川住貴)
8/2 トーチュウ
藤田は 1年間レンタル有力
30日にオランダのユトレヒトから正式オファーが届いた磐田の藤田俊哉(31) のクラブ間交渉が31日、スタートした。
正式オファー到着から一夜明けたこの日、藤田は磐田市内のクラブ事務所を訪れ、磐田幹部に交渉経過の説明を受けた。磐田側は藤田を将来の幹部候補生ととらえ、1年のレンタル移籍に踏み切る公算が高い。「早く決まってほしいね」 と藤田。ユトレヒトの開幕戦が17日だけに、早期のチーム合流を果たしたいところ。交渉は、移籍金をどうするかが早期決着のポイントとなる。(川住貴)
7/31 トーチュウ
藤田にユトレヒトから正式オファー
来月上旬に正式決定へ
磐田の松崎孝紀社長(62) は30日、オランダ・ユトレヒトからMF藤田俊哉(31) にファックスで正式オファーが届いたと発表した。同社長は 「大事な戦力だが、本人の希望はかなえてやりたい」 と前向きの構え。移籍交渉は 1日にもスタート。8月上旬には正式決定する見込みだ。
30日の練習後、藤田は 「まだサインを済ませてないが」 と前置きしたうえで、「30歳を超えての挑戦だけど、一歩を踏み出さないと始まらないでしょう。こういうチャンスに巡り合ったことはうれしい」 と素直に喜びをかみしめた。
一方、10年間にわたって活躍してきたチームの指令塔を失う磐田にとっては大きな痛手。オファー到着後、磐田フロントと柳下正明監督は緊急ミーティングを開き、藤田の穴は現有戦力でまかなう方針を示した。
磐田幹部は30日にユトレヒト側に提示条件を求めるファックスを送った。オランダリーグは 8月17日に開幕。準備期間を含めて藤田に残された時間は少ない。(川住貴)
7/12 トーチュウ
藤田正式オファーへユトレヒト代理人来日
磐田のMF藤田俊哉(31) の獲得を目指すオランダ・ユトレヒトの代理人が来週中にも正式オファーを携えて来日することが11日確実となった。磐田フロントはオファーが届き次第、移籍交渉に応じる予定。