続・サポーターのあるべき姿
1999/10/02
ジュビロが不調です。
2nd ステージ10節まで終わって2勝7敗1分の15位。苦戦は予想していたものの、正直ここまで落ち込むとは思いませんでした。
さて、そんな状況ともなると、いろいろな声が出始めるも当然です。王者と呼ばれた一時期 (実際はわずかに2年程度なんですが……) に比べると、スタジアムではブーイングや、きつい野次などが随分増えたようです。試合終盤に諦めてぞろぞろ帰り出す観客など。 (それらも、昔からのサポーターは「弱かった頃を思い出すなぁ」ってくらいなんですが。)
それに対して、ネット上のジュビロ系 BBS (掲示板) などで、そういう厳しい態度を取る人たちに、非難とまではいきませんが、反対を表明する意見など見かけるようになりました。「ブーイングをやめて声援しようよ」 「がんばってる選手に野次を飛ばすなんて……」てな感じで。
(この成績でそういう声が結構多いので、他チームサポーターからは「ジュビロのサポーターはJリーグ一甘い」などの陰口も叩かれているようです。)
その一方で、全く反対の意見の人達もいます。
不甲斐ない試合に怒ったサポーター達で「こんな不甲斐ない試合なのに、なぜみんな拍手をするのだ」とこれまた怒り心頭。
以前 「サポーターのあるべき姿」に、「サポーターの“あるべき”姿などの決まった形はない」と書きました。
ブーイングして野次を飛ばすサポーター、どんなに負け続けようが拍手し続けるサポーター、その「どちらもあり」です。
さて、ここでそれに一言付け加えたいと思います。
「どちらもありが望ましい」です。
「サポーターにあるべき姿」には「家族を応援するようにチームを応援するのがサポーター」と書きました。今度も同じように家族に当てはめてみたらいいのです。
厳しいお父さんにやさしいお母さん(あるいは逆でも良い)、そういう家族がバランスがいい、というのはきっと理解できるでしょう。
あるいは、厳しい時もあるけど、優しい時もある、でも構いません。
ブーイングや応援拒否ばかりしていても、選手がモチベーションを失うかもしれません。
不甲斐ない試合ばかりしているのに、好調時と同じくらいお客さんが入って暖かい拍手ばかりされているチームは、そこから成長できないかもしれません。
厳しく、優しく。
両方がある状態、それがチームにとってもいいことに違いありません。
実は、今のジュビロの応援スタイルを作ったメンバーの数人は知り合いです。Jリーグが開幕する前、Jリーグ入りができなかったジュビロ (当時のヤマハ発動機サッカー部) が旧JFLのJ1に参加し、そこからJリーグ昇格を目指さなければならなくなった頃の話です。
後に聞いた、彼らの応援のポリシーは 「好きなことをやる。人に強制はしない。」 でした。その為、一部のJリーグでは実際にあった、他の観客に応援を要請するなんてことはジュビロでは一切ありませんでした。(まあその代わり、彼らとしては「多少の悪いことだってやるぜ」って意図があったようですけど……。)
そういうポリシーの結果として、ジュビロがJリーグに昇格する際、Jリーグから要請されているサポーターの組織作りが遅れた、ということもあったようです。
いずれにせよ、今もその方針はある程度継承されているのではないでしょうか?
このあたりが、(グループ分裂して喧嘩しているわけでもないのに) 「ジュビロのサポーターはまとまりがない」 などと言われる遠因だと思うのです。
彼らのポリシーが、考えた結果なのか、直感的な判断なのかは分かりません。
しかし個人的には、彼らの判断は正しかったと思います。