アジア・スーパーカップに異議あり

1999/12/10

ジュビロ磐田はアジアスーパーカップでアル・イテハド (サウジアラビア) を下し、アジア代表として世界クラブ選手権への出場権を獲得しました。

アジアスーパーカップとは、アジア各国のリーグ戦 (日本の場合J1リーグ) 優勝チームが集まって戦う 「アジアクラブ選手権」 の勝者と、アジア各国のカップ戦 (日本の場合天皇杯) 優勝チームで集まって戦う 「カップウイナーズカップ」 の勝者が、ホームアンドアウエー方式で対戦する大会です。その勝者が、世界クラブ選手権へアジア代表として出場するのです。
ちなみに、来年の第1回世界クラブ選手権には、昨年のアジア・スーパーカップ覇者、アルナスル (サウジアラビア) が出場することが決まっています。

さて、アジア・スーパーカップに異議ありと言っても、スーパーカップ自体に異議が在るわけではありません。あるのは、世界クラブ選手権の代表を決めるのにスーパーカップを使っていること。


FIFA (国際サッカー連盟) は、来年から世界一のクラブを決める大会、世界クラブ選手権を設立しました。

クラブ世界一を決めるのはトヨタカップでは?
たしかに一般的にはそう言われていますが、しかし実はこれ、UEFA (欧州サッカー連盟) とCONMEBOL (南米サッカー連盟) が独自にやっている試合であって、FIFA の管理下にない大会なのです。
オリンピックをワールドカップより格下の大会とすべく年齢制限を設ける FIFA のことです。何とか自分達の管理下で世界一のクラブチームを決めたかったのでしょう。それが来年に第1回開催が決まっている世界クラブ選手権なのです。

この世界クラブ選手権、地元チームに加え、選出方法が異なる 5大陸の代表と地元チーム、さらに何故かトヨタカップ優勝チームが参加するなど、その仕組みなどについていろいろ批判が出ているようです。

その中の、なんといっても我々に直接関係のある話、アジア代表選出方法について文句を言うことにしましょう。
最初に述べたように、アジア・スーパーカップの勝者が、世界クラブ選手権のアジア代表になるわけですが、これはおかしいです。そもそもアジアクラブ選手権の勝者こそが、正当なアジアチャンピオン。そのチームがアジア代表になるべきです。

各国リーグ戦の優勝チームはチャンピオン。
各国トーナメント戦の勝者はウィナー。

そこには明確な区別があり、チャンピオンの方が偉いのです。(理由は「続・Jリーグへ提案」に書きました。)
それらの各国の代表が集まって大会をするのが、クラブ選手権とカップウィーナーズカップ。どちらの価値が高いのかは明白です。

そして、スーパーカップとは、クラブチャンピオンとカップウィナーが戦う試合として、世界中で認められています。ただし、それは世界的にもシーズン開幕を告げるエキシビジョンマッチであることが一般的。Jリーグでも、サッカー名門リーグでもリーグ開幕 1週間前に行われるお祭りなわけです。

さらに、付け加えると、発祥の地であるイングランドでは 「チャリティー・シールド」 と呼ばれ、収益は慈善団体などに寄付され、チームは名誉の為だけに戦うそうです。
(いやー、Jリーグでこれやってくれないかなぁ。)

ということで結論としては、アジアクラブ選手権の勝者がアジア・チャンピオンであるということ。
世界クラブ選手権に出場するのは、アジア・チャンピオンであるべきです。


ところで、どうやら世界クラブ選手権は隔年開催になりそうなのです。
となると、(その決め方はどうあれ) どうにかスーパーカップに勝利し、アジア代表の資格を手に入れたと思われた磐田でしたが、その出場すべき大会がない、ということになってしまいそうです。

幸いなことに、ジュビロは前回優勝チームの資格で、現在ベスト 8まで決まった第19回アジアクラブ選手権に出場中です。ここでどんな文句を言っても仕方ありません。再びこのタイトルを取って、さらに来年のスーパーカップで勝って、第 2回世界クラブ選手権を目指したいものです。