政治家の失言

1999/10/24

政務次官が「日本も核武装を考慮に……」というようなことを言ったそうで。
なんでそういうことを口にするのかなぁ、と理解に苦しみます。

ここでいう理解に苦しむというのは、別に核武装を云々という内容についてではなくて、そういう発言をすること自体についてです。

核兵器に関しては、安直な雰囲気だけの反対運動にはちょっと疑問を持ってるクチです。
冷戦時代、ある程度の抑止力はあったのではないかと思うし、実際日本は「核の傘」に守られていたのは間違いないと思うし。

そもそも、核兵器と通常兵器に違いがあるのかな?っていうのがいつも思うこと。
核兵器は駄目で、通常火薬のミサイルならいいのか?ミサイルは駄目で、拳銃ならいいのか?拳銃は駄目で、ナイフならいいのか?
こういうものは使い方と切り離して考えても意味ないと思うのです。

良く言われるのは、核兵器だと、たくさんの人が死ぬから。
でも人の命の重さが計れないものなら、人数を掛け算したって変わりはないと思う。
良く言われるのは、民間人が死ぬ無差別殺人兵器だから。
じゃあ軍人は死んでもいいのか?軍人やりたくてやってる人ばかりじゃないと思うけど。

人の命を奪い合うという事態が起こることが一番問題なのであって、人数とか誰が死ぬとかの話はその次ではないかと。核戦争も地域紛争も同じレベルで考えるべき。
人数を言うのだったら、反自動車運動を実現する方が、莫大な死者を減らすことができるはず。

あ、もちろん核兵器を減らそうという方向に異論はありません。雰囲気だけの反対運動って嫌だな、と。

随分逸れてしまいましたが、話を元に戻します。

その核武装発言、まあ好意的に判断すると、きっと北朝鮮への抑止力というような意味で、何も日本が軍事超大国になろうって言ってるわけじゃないと思うんですよ。でも、どういう意図があったにせよ、やはりこの発言自体、理解に苦しみます。
非核三原則を基本政策としているのに。
フランスの核実験や、インドとパキスタンの核実験が、どういう国際世論を巻き起こしたか、知っているはずなのに。
絶対実現不可能なのは分かりきった話。「問題提起」なんて言っているけど、その無意味な問題提起が、日本のイメージダウンになっているのは明らか。

はっきり言って、頭悪いのでは?
こんなに頭の悪い人が政治家やっているっていうのがほんとに驚き。
まあ、今回のケースに関しては、いつもそういう発言している人を、政務次官に任命した総理大臣の方が責任が大きいかも知れませんが。
とはいえ、こういう政治家の失言って過去から何度も何度も繰り返されています。戦争発言、人種差別発言など多数。

そもそも政治家って、ある程度は嘘つく必要もあると思うのです。いろんな駆け引きなんかで。
だから、腹の底で何を考えているのかはともかく、発言においては、その発言でどういう反響が帰ってくるかは考えているのが当たり前。で、失言して、後になって謝ったり、言い訳しなきゃいけないってことは、そういう能力欠けているのが明白なわけです。
なんで、そんな不適格な政治家が、後を絶たないんでしょうねぇ?
まあ、国会議員のレベルって結局は国民のレベルの反映なのか、とも思いますが……。


高校生の時だったかな? 総理大臣が人種差別発言して問題になった時に思ったことがあるのです。
「もし、パソコンのシミュレーションゲームで政治家シミュレーションゲームをつくったとしたら……、ひどい失言したらゲームオーバーだよな」って。
うん。今でもそう思います。