ラグビーの話

1999/05/07

ラグビーの話です。
一時は、最も好きなスポーツはラグビーだと明言してました。

山口県は決してラグビーが盛んではないのですが、高校ラグビーで大津高校が意外な健闘を見せてシード校を倒すことなどが何度かあり、それがきっかけでラグビーを見るようになりました。
大学勢では同志社大が圧倒的に強かった時代で、そこを応援してました。最近久しぶりに見たら、やっぱりスクラム時は「レディー、ゴー!」なんですね。後にその頃の主力メンバーが神戸製鋼へ行って、選手権連覇することになるわけですが。(明治大→新日鉄釜石っていうのと同じだそうですね。)
高校から大学の頃は、今度は対抗戦グループを見ていました。明治、早稲田、慶応、などですが、捨て身のハイパントで攻めるしかない慶応を判官贔屓で応援してました。実際のところ、攻撃スタイルが好きなのはバックスで回す早稲田かな。
その頃の慶応の日本一が大学としては最後の日本一だっけ?あの試合は外国から招いた審判のジャッジが慶応に有利に働いたんですよね。
そういえば大学在学時代に、母校が一度だけ交流戦に出ることができました。応援に行きましたが、大学選手権には出場できませんでした。
ラグビーというスポーツは面白いと思います、ホントに。


ただ最近、どうも納得できないのが、ラグビーの日本代表。ラグビーの場合、日本代表は日本国籍がなくても構いません。あくまでも日本ラグビー協会の代表なのです。また、過去に他国代表であっても構わないのです。

サッカーの場合だと、国籍も必要ですが、過去に一度でも国の代表(ユース含む)に選ばれていたら他国の代表にはなれません。また日本の場合、帰化するのも大変です。例えばラモスやロペスは日本に住んで10年以上、日本語もぺらぺらの状態でやっと帰化が認められ日本代表に選ばれました。逆にそうでなければ日本代表に選ばれても、日本代表サポーターの中に抵抗を感じる人がいるでしょう。日本代表には「自分達の代表」という想いがありますから。
個人的にはバスケットのマイケル高橋が日本代表なのにも、やや抵抗あったくらい。彼の場合日系人なので国籍取得が簡単でした。今はわかりませんが、当時はインタビューの受け答えも英語。希望としては、応援している人と通訳なしで会話ができない人が自分達の代表っていうのは納得できません。

ところがラグビー日本代表の場合、つい最近の試合などでは外国人選手は主将含む6人。中には元オールブラックス(ニュージーランド代表)の選手も。(もちろん、主将のマコーミックは長い間日本でプレーしている、などいろいろあるので一概には言えませんが。)
別にルール違反じゃありません。でも心情としては、「そんなの日本代表って言っていいの?いっそのこと、日本ラグビー協会代表って言えばいいんじゃないの?」

それから、ラグビーの社会の仕組みが以前と変わってしまったことに対する残念さもあります。
そもそも、ラグビーはオリンピックやワールドカップとは無縁のものでした。なぜなら、ラグビーは「好きな時に好きな相手と腕試しをする」というのが原点だからです。そしてレベルが合うと思われる国同士が「テストマッチ」をするという、ただそれだけの仕組みだったからです。レベルが合わない国同士が試合をするとミスマッチになるので試合をしません。だから、試合をする場合はお互いを尊敬し合い、国賓の待遇で招いて試合をするわけです。

この仕組みは大学ラグビーなどでも受け継がれていました。対抗戦グループや、リーグ戦グループは、グループ内総当たり制ではありません。同じグループ内で上位同士や下位同士がそれぞれに試合を行います。試合日も、お互いの大学同士が日程を決めるというシステム。(まあ例えば、早明戦は12月第一日曜日だとかは今後も変わることはないでしょうが。)
優勝などの順位は勝ち星ではなく、グループ内でここが一番強いだろうという「推薦」で決定します。まあ大抵は上位同士の勝ち星の比較するだけで明白なのですが。それが、ラグビーの精神に従ったやり方だったのです。

ところが残念なことに、主に南半球などの要望に対し、他の大陸でも他のスポーツ同様のショースポーツになることが時代の流れになってしまいました。プロ化と、ワールドカップの開催です。世の中のあらゆるスポーツのプロ化の流れからやむを得ないと思うのですが、心情としてはラグビーだけは昔ながらのスタイルを守って欲しかった……。
(そもそも、以前は競技規則の中に「アマチュアスポーツである」という宣言があったそうです。)

同様に、選手交代が認められたり、アイスホッケーにあるような一時退場のペナルティ(
シンビン制度)などの、ルール変更がありました。元来ラグビーにはなかったもので、個人的には「ラグビーは他のスポーツとは違うんだ!」という思い入れが強かった分、これらのルール変更にはがっかりしました。理屈ではやむを得ないことだと思うのですが。

それから日本代表については残念な話が。
第一回のワールドカップの時です。アルゼンチンに記録的大敗をしたのですが、その代表のメンバーのあるグループは、ワールドカップの期間中、繁華街で毎晩飲み歩いていた、というのです。そんな話は一般には報道されていませんが、スポーツ新聞の片隅のコラムで批判されている文章を目にしました。その後、ネット上などの複数のソースからポロポロと同様の話が聞こえてきたので、事実に間違いないでしょう。実際の所、選手が悪いのか、当時の監督の選手掌握が悪い(選手が自棄になっていたとかあるかもしれないし……)のかわかりません。
いずれにしても、別にラグビーという紳士のスポーツで云々とかではなく、ただ単純に期待して応援している人の期待を裏切ったという事に失望しました。

といったことから、今では日本のプロ野球同様(「
野球の話」参照のこと)、ラグビーも素直に支援する気になれなくなってしまいました。


(追記:1999/05/22)

たまたま読んだ雑誌「Nummber」の記事によると、
・他国代表選手になるには、3年間の居住歴があれば良い。
・海外からも、ラグビー強豪国からの「天下り」を揶揄する声が出始めている。
そうです。