『だんご3兄弟』考

1999/03/18

さて、旬が過ぎないうちに、話題の『だんご3兄弟』について書いてみましょう。

PONY CANYON の Homepage で『だんご3兄弟』の試聴ができます。

初めて見た(聴いた)のは CD Shop でした。
既に大ヒットした後で、テーブルに CD が並べられ、ビデオがエンドレスで流れていました。

まず思ったのは映像の面白さ。今も下手ウマという言い方していいのかな?
シンプルで愛敬のある絵。アニメーションというより、紙芝居的なコマ割り。
それから歌詞の内容も、人を惹きつける要素十分です。長男、三男、次男、というイレギュラーな順番は、「おや?」と思わせますし、一体どうなるのだろうと思わせるストーリー性。
楽曲に関しても、誰でもついていける適度なスピードで、簡単な掛け合いの部分などまだ早口では歌えない小さい子供でも大丈夫です。

それで、後で知って納得したのですが、この曲の共作詞者である
佐藤雅彦氏は、「ポリンキー」、「バザールでゴザール」などの CM を手がけた方だそうで、彼の短編集「クリック」がきっかけでこの歌が生まれたそうです。
おそらく作詞だけじゃなくて、映像に対してもアイデア出してますね。(個人的にとっても好きな)「ポリンキー」の CM と相通ずるものを感じます。
やはり大ヒットっていうものは偶然じゃなくて、何らかの裏付けがありますねぇ。

もう少し細かい点について突っ込んでみましょう。
題名について。
確かに語呂がいいです。これ以外の言葉でこんなに上手くはまるものは他には思いつきません。
洒落という観点から見ると、『お嫁サンバ』と同レベルなんですけどねぇ。

……ふと思いましたが、「だんご」と「タンゴ」という洒落に気が付いていない人っているのでしょうか???
良く考えたら子供はタンゴなんて知ってるわけないですね。
大人でも音楽に興味がない人は知らないかもしれない。
ま、洒落になってなくても面白いとは思いますが、やはり大ヒットともなると、歌詞、映像、洒落心、など積み重ねが完成度の高さとなるのでしょう。(こういう大ヒットするものって、たいてい「だんご3兄弟のひみつ」みたいな世界が最初から作ってあるものです。)

そのタンゴですが、『黒猫のタンゴ』以来の大ヒットだそうですね。
『黒猫のタンゴ』のヒットは良く知らないのですが、子供の頃、家に黒猫のぬいぐるみがあって、それは「黒猫のタンゴ」と無関係ではなかったみたいです。ま、とにかくそれ以来ってことだから、長らくタンゴっていうのはマイナーな音楽だったわけです。

ここで、じゃあ突然『だんご3兄弟』なのかというとちょっと違います。
昨年テレビ
CMがきっかけで、『ヨーヨー・マ プレイズ ピアソラ』というアルバムが売れています。
ヨーヨー・マは香港系中国人のチェロ奏者。
ピアソラはタンゴの大御所。
間違いなくこのヒットをきっかけとして、「だんご3兄弟」が作られています。
なーんて、根拠はないのですが、多分そうだと思いますよ。
意識したかどかはわかりませんが、昨年タンゴを耳にしたことが必ず影響してるはず。
(もしかしたら
周防正行の 「Shall we dance ?」 も関係してないとは言えないかも。)

ところで、子供向け音楽の大ヒットといえば『
およげ!たいやきくん』を挙げないわけにはいきませんね。
ご存知の通り「ひらけポンキッキ」の番組内の曲でしたが、家に同タイトルのアルバムがありました。『いっぽんでもニンジン』は、今でも“そら”で歌えます。(関係ないけど、その中にベートーベンの『田園』とイントロがそっくりの曲があったんだけど、そんなのあり?って感じだったんだけどなぁ……。)
『だんご3兄弟』と共通点と言えば、ちゃちいアニメーション、一体どうなるのだろうと予測もつかないストーリー、あたりが似てます。
しかし何と言っても、食べ物の擬人化っていうのが完全なる共通点ですね。
これは次ぎのヒットを狙う (二番煎じか?) 場合、ポイントかもしれません。


さて、最後に。
僕のことを良く知っている人は最初から予想していたかも知れません。
実は僕、男3人兄弟の次男なのです。
そんなわけで、そもそもこの文を書こうと思ったのは理由はただひとつ。

『だんご3兄弟』の、このフレーズが琴線に触れました。

♪弟思いの長男 (長男)
 兄さん思いの三男 (三男)
 自分が一番次男 (次男)
 団子三兄弟♪

次男で落としてもらえるなんて、光栄の極みです。


だんご3兄弟はこうして生まれた

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「だんご3兄弟」における並び順の学問的考察序説

だんご3兄弟リンク集

CD 付属の「だんご3兄弟のひみつ」が貼ってあります。
3兄弟の本名から、あこがれの人、ライバルまで。
3兄弟の親友、「ゆのみ3兄弟(しずおかけんしゅっしん)」は笑えた。