野球の話
1999/05/07
野球の話です。
以前はよく野球を見てました。
多分きっかけは高校野球ですね。山口県のチームは結構強くて、割といいとこまで行くので。津田(広島)がいた南陽工業辺りから、秋村(広島)がいた宇部商業など。宇部商業は後に、桑田、清原を擁する PL 学園と決勝戦で死闘を演じたのが有名ですね。
プロ野球は、最初は広島カープを応援。山本浩二、衣笠らの全盛期。「レフトなのにライトル」って、くだらないこと覚えてます。
そうそう、『江夏の 21球』はリアルタイムで見たのを覚えてます。
思えば、勝ち試合には江夏、負け試合には大野、が登板していました。その大野は後にリーグを代表する投手となり、ついに昨年引退……。
次にはまったのは江川。
江川に関しては、入団時の社会問題となった大騒動(空白の1日事件)でイメージは悪かったですが、その投球は明らかに人を引き付けるものがありました。江川が投げるのなら見よう、という気持ちから、次第に藤田ジャイアンツを応援するようになりました。
そういう感じで、中学、高校時代などは受験勉強そっちのけで、放送がある試合ほとんど全ての TV中継を見ました。TV中継が終わったら更にラジオで追っかける、そんな生活してました。
というわけで、元々野球が嫌いなわけではありません。
ところが今現在、(特に)プロ野球のシステムに関して気に入らない点が多く、プロ野球を支持しようという気にはなれません。
まず気に入らないのは、企業広告の域を出ないこと。所詮はフランチャイズ権(その地域での興行権)を売買することで存在しているチーム。ホームタウンのシステムとは違って、いつ企業の都合でチームが売られて移転しても文句は言えません。(ただし、この件に関しては最近は、横浜、千葉、大阪、福岡など、多少はホームタウンを意識しチーム名が付いていますが。でも結局は同じかな?)
それから、結局は閉鎖リーグであること。二部落ちの心配のないぬくぬくとしたリーグ。そしてレベルの高いメジャーリーグに挑戦しようという意欲なし。日米野球、日韓野球の際のやる気のなさ。(最初の頃、わくわくして期待していた自分が馬鹿だった。)
こういうのって、結局レベルは向上しないと思うのだけれど。
ドラフトの仕組みも気に入らない。しかも、特定有力チームの意のままでルールが決まる事。巨人と西武が新リーグ発足をほのめかし、逆指名のシステムを無理矢理認めさせたのはご承知の通り。「アメリカのスポーツとヨーロッパのスポーツ」に書きましたが、MLB や NBA がやっているように、二部落ちのないシステムならチーム力を均衡にする為のドラフトが必須なのです。それなのに、こういった自分達のチームにとって有利な方式を主張するのです。そのことだけでも恥ずかしいのに、それがまかり通ってしまう情けなさ。
多くのファンが賛成しているセ・パ交流戦についても。巨人戦が減ることによる収益減になるセリーグのチームが反対しているのも恥ずかしい話。明らかにプロ野球全体のメリットになることなのに目先の利益しか見ていない。
オリンピックに選手を出さないっていうのも同じ。その年のリーグ戦を減らしてでもオリンピックに出た方が翌年の観客動員、将来のプロ予備軍である野球少年が増えると思うんだけど。
プロ野球の観客動員って毎年減ってるの、わかってるんでしょうか。
そして、こういった球界全体の利益である話を決断することのできない、コミッショナーという飾りだけのイエスマン(今はイエスウーマンも)。
試合時間も長すぎ。3時間以上ダラダラやってもらっても……。 MLB や高校野球のようにサクサクと進めてもらえないものか。
結局は、ビールとつまみ片手に何かやりながらTVを見るという為のスポーツなんだな、と。時間的な余裕がない一般のサラリーマンが熱中して観戦するスポーツとしては、無駄な時間が多すぎるイベントだと思います。昔と違って、今のような趣味の多様化の時代に合わなくなってきているのでは?
そういえば、TV中継のCM多すぎでは?CM明けたら既にワンアウトなんて、昔はそんなに多くなかったと思うんだけど。
観客動員数で水増しの数字を発表しているのも嫌な話です。正確な数字ではありませんが、ある資料によると平均2割増しの数字が発表されているとのことです。野球だけには限らないのでしょうが、これって結局、戦時中の大本営発表とかと同じです。自分達の都合のいいようにデータを捏造して発表するのですから。これを正しく発表したからどうというほどの話ではないけど、そういう考え方が気に入らない。Jリーグが(たとえ少なくとも)有料入場者数を正しく発表しているのを見て、なんとも思わないのでしょうか?
ここら辺りって、学校体育、高校野球の連帯責任などが、軍隊教育に近いという主張と関連性あるかも。
地域還元しようという姿勢がないのも気に入らない。まあ、パリーグ全球団はじめ多くのチームが赤字なわけでそれどころではないのはわかりますが、儲かっているチームにそういう姿勢がない。あのチームの黒字分は一体どこに行くのか?その黒字は対戦するチームの赤字があってこそではないのか?(もちろんこういうことを問うのは閉鎖リーグだからです。リーグと各チームは一心同体なのに。)
そして、一番おかしいと思うのは、最も戦力のあるチームが優勝できなくても、人気に免じて監督の責任が追及されないこと。これは「勝負」というスポーツの要素を排除して、単なる芸能ショーや演劇興行と同じ物にしてしまう愚行です。プレーしている選手に対して失礼だと言ってもいい。
こんなことがまかり通ってしまう理由は、そのプロ野球人気を支えるナンバーワンチームの親会社がメディアであること、そして勝負や内容より視聴率や新聞購読数が取れればいい、ということに起因します。
しかし、アメリカだったらマイケル・ジョーダンであっても、監督やって無様な采配をすれば間違いなくファンの要求で解任されるでしょう。突き詰めると、ファンのレベルが低いのが原因というしかないかな。
数年前に放送された追悼番組は涙なしには見ることはできませんでした。
巨人が強くなければいけなかったのは昔の話。
そういや、巨人に移籍してきて引退したら「巨人OB」、巨人から移籍して引退しても「巨人OB」ってのも変なんだよな。
北矢行男氏の著書。
ああ、言いたいことはここに書いてあった。
この page 内のスポーツのコーナーに、ドラフトの問題点などが書いてあります。
おまけですが、これは便利。リンクしておこう。