柏サポ暴動についての雑感

2005/04/24

4/24 のニッカンスポーツの記事からの抜粋です。

『J史上最大級の暴動が起きた。千葉県柏市の日立柏サッカー場で23日に行われたJリーグ柏−名古屋の試合後、両チーム総勢100人近いサポーターが乱闘になった。0−2で敗れた柏のサポーターが、ゴール裏の名古屋サポーター席に乱入、流血の殴り合いが繰り広げられた。負傷者15、16人が出て、男性2人が救急車で柏市内の病院へ運ばれた。柏警察署が事情聴取に訪れるなど、今後の処分も注目される。』

この試合ですが、TV で前半途中から試合終了まで見ました。実はこの中継を見てとても印象的だったのが、勝利した名古屋の選手とサポーターの試合後の様子でした。まず、勝利インタビューを受けた選手がゴール裏の多くのサポーターと握手。そういうシーンがないわけではないけど 「ちょっと珍しいな」 と思いました。そしてその後の速報番組では、選手が揃って肩を組んでサポーターの前で跳ねているシーンも流れていました。まるでタイトルを獲った時のような雰囲気。実際この試合で名古屋は2位浮上したわけで、選手もサポーターも会心の勝利に酔っていたのでしょう。その時思ったのは 「名古屋、なんか雰囲気いい」 でした。「もしかしたら万年中位のこのチームが、優勝争いに絡んでくるかも」。

その後でこの最初のニュースを知りました。なるほど、「あんまり名古屋サポが浮かれているので柏サポが頭にきた」 というストーリーが目に浮かびます。


さて今回は、アウェイサポーターのあるべき姿について考えてみたいと思います。
その話の前に押えておきたいのは、今回の事件で一番悪いのは先に乱入していたった柏サポーターであるということ。そして、それを管理できなかった運営責任を持つ柏レイソルに対しては厳しい処分をするべきです。無観客試合や勝ち点没収など、国際レベルで考えて標準だと思われる処分が必要でしょう。
その上で、アウェイサポーターのことを考えます。

実は今回の舞台である、日立柏サッカー場には行った事があります。もう10年以上前になりますが、ジュビロがJリーグ昇格前の JFL を戦っている時のことで、僕にとっても初めてのアウェイ遠征をした試合でした。その時、その試合に連れて行ってくれた当時ジュビロサポーターの中心メンバーのひとりに教えてもらったのが 『アウェイでは勝ってもさっさと引き上げるのがマナー』 でした。

すなわち、僕は今回の事件はアウェイチームである名古屋サポーターが浮かれていたであろうことが一因であると考えています。アウェイサポーターが試合後におとなしく帰っていれば事件は絶対起きなかったはずです。
アウェイサポーターといえば、先日のワールドカップアジア予選のイランにおける試合も思い出してみましょう。その時日本サポーターに対して様々な警告がありました。「肌を露出しない」、「女性はベールをする」、「スカートは避ける」 などなど。これらを守らなかったらどうなっていたでしょうか?


これら、数々の 「アウェイサポーターのマナー」 は、「それを守らないと危ないよ」 という自衛の為の処世術でもありますが、やはり文字通り 「マナー」 でもあると思います。マナーとは、多くの人に不快な思いをさせないこと。ホームの試合で負けたサポーターは、悲しい思いをしているし、ふがいないチームに怒っていたりするわけです。そういう人たちの気持ちを察することはできないのでしょうか?
イランの話も同じです。厳格なイスラム教徒の前で、自分らの文化で何も考えず振舞うことはどうなのでしょう。

これらは、相手の心情を察することです。サッカーだからという話ではなく、ほんとにちょっとした “思いやり” だと思うのです。
『アウェイでは勝ってもさっさと引き上げるのがマナー』 という “思いやり” が定着すると良いなぁ、と思います。