Jリーグクラブ経営競争
2005/05/22
2005年Jリーグ・ディビジョン2、第13節が終了した時点で 2位に浮上してきたのがサガン鳥栖。これ、ちょっとJリーグに詳しい人なら驚きのニュースでしょう。あの弱かったチームが?と。しかし驚くべきことはこれだけではありません。今年のサガン鳥栖の平均観客動員数は、昨年の3000人台から 7000人台のほぼ倍増になっているのです。一体、サガン鳥栖に何が起きたのでしょうか?
答えは簡単です。社長が交代したのです。
サガン鳥栖の歴史を簡単におさらいします。元々静岡県浜松市にあったPJMフューチャーズというチームでした。静岡には清水、磐田というJリーグ人気チームがあることもあり、1994年に佐賀県鳥栖市に移転、鳥栖フューチャーズとしてJリーグ準会員となります。移転直後はまだJリーグブームだった事もあり、なかなかの人気を誇ったようです。ところが、バブル崩壊、Jリーグブームの終焉とともにメインスポンサーであった PJM が撤退。ついに経営が成り立たなくなり、1997年に鳥栖フューチャーズは解散となります。そのチームを引き継いで出来たチームがサガン鳥栖。1999年から設立されたJ2に所属するも、相変わらず経営難に苦しんでいました。(歴史を振り返る〜サガン鳥栖これまでの経緯〜)
特に昨年は 「このままでは解散」 との声も出ていました。特に前社長による迷走はサッカーファンの間では有名な話。地元商店街との人などともうまくいっていないなどの噂も聞いたことがあります。
そんな中で社長交代がありました。社長交代によってどうなったかという話は、こちらを読んでもらう方がいいかと思います。クラブは、経営者次第でどうにでも変わるのです。おそらく一般企業でも同じでしょう。経営者が正しい方向へ導くだけで、会社は変わるのです。
さて、今回のコラムの題名からわかるように、今回の話はサガン鳥栖の話だけではありません。Jリーグに詳しい方は経営危機に陥ったチームが他にもあるのをご存知でしょう。ヴァンフォーレ甲府です。甲府も数年前に解散が噂されたチームですが、今では完全に立ち直り、観客動員も安定し、成績でも J1 を狙う位置まで足場を固めました。
そしてここにも、経営者の力があったのです。
もう少し他の例を拾ってみましょう。
Jリーグで最も熱いサポーターを誇る人気実力ともJリーグを代表するチーム、浦和レッズの話。
サッカー不毛に起きた奇跡と言われた、アルビレックス新潟の話。よく、新潟の観客動員は無料チケットを配布で集めているのだからほんとの人気とは言えないという声もあります。ではこちらを読んでみてください。
現在の経営で最も重要な “顧客情報” は、本来お金を払ってでも集めるべき情報です。それがタダで集まるなんて安いもの。これは単に無料チケットを配布するのとは全く中身が違うものなのです。
そしてこれらのことからわかること。
成功には全て理由があります。偶然経営が良くなりチームが強くなるなんて事はありません。シーズンの最中もオフシーズンも、ピッチの外でクラブ経営という競争が行われてるのです。その競争で負けているようなクラブが、安定して勝利を積み重ねることは絶対ありません。
選手が頑張ること、監督がチームを作ること、フロントが戦力を補強すること、経営者が安定した経営を行うこと、サポーターがいい雰囲気のスタジアムを演出することまで含めて、全ての合わさった結果がクラブが残す結果なのです。
こういった、ピッチの中だけではない経営を含めた競争は、Jリーグのもうひとつの楽しみどころです。
「このチームが強くなったのはなぜ?」 それは、経営者が優秀だったからかもしれません。ぜひ注目してみてはどうでしょうか。
直接関係はないですがクラブ経営に関するネット上の記述。