Jリーグ・オールスターゲーム
2005/07/31
さて、特に目新しい意見でもないのですが…。
Jリーグのオールスターゲームは廃止するべきだと考えています。
まずはその理由から。
第一に、サッカーには元々 “オールスター” と言える “代表チーム” が存在しています。わざわざ別の “オールスター” を作る必然性はそんなに強くはありません。しかも海外で活躍する日本人の主力選手抜きという状況ですから、(優秀な外国籍選手が助っ人で入っているとはいえ) 本来の “オールスター” である日本代表よりレベルは落ちますし、チームも東西に分かれるわけですから、更にレベルは下がるわけです。もうひとつ付け加えるならば、代表の試合と比べると試合に対する真剣さという点でも大きく劣ります。代表の真剣勝負と比べると、かなり格の落ちるゲームとなります。
加えてスケジュール上の問題もあります。例えばW杯予選がある年はJリーグは過密スケジュールを強いられます。実際に今年は代表の欧州遠征と重なってしまいました。貴重な代表の試合からメンバーを欠くのも問題ですし、高いチケット料金をとる興行であるオールスターゲームで然るべきメンバーが欠けるのも問題です。
といった理由から反対なわけですが、スケジュール上の問題がないという前提なら、代わりにやって欲しいと思う代替案があります。それは今やっているようなオールスターではなくて、Jリーグ選抜とJリーグ外国籍選手選抜の対戦にするのです。(かつてそういう大会も実際ありましたが…。)
この Jリーグ選抜とJリーグ外国籍選手選抜の対戦ならば、二つの点で “見所” が発生します。
ひとつは、勝敗に意味が出てくること。既に書いた現在のオールスターゲームのデメリットで、“試合に対する真剣さ” を挙げました。もちろんこの代替案の形式であっても親善試合であることに変わりはありません。しかし、Jリーグ選抜対外国籍選手選抜となると、やはり観客の多くは日本人の Jリーグ選抜の勝利を期待します。負けるようなことがあると “情けないぞ” という批判が出てくるはず。それが試合における、ある程度の緊張感を生むはずです。
もうひとつの “見所” は、ファンが選ぶ “もうひとつの日本代表” になるからです。
外国人選抜チームと対戦するわけだから、日本人のチームはひとつだけ。すなわちそれは正式な日本代表に微妙に近いメンバーになるはずです。この正式な代表メンバーとの微妙に違う、ということに意味があるのです。
普通、一般のファンは、日本代表のメンバーに口出しすることはできません。ところが投票によってファンの声を表明することができるわけです。これはなかなか面白い投票になるのではないでしょうか?
(以前にも書いたことがありますが、) 日本代表とはあくまでも “その時点の代表監督” が選ぶ代表です。レギュラー11人の場合で考えると、誰が監督であってもレギュラーになる選手は 5、6人でしょう。それ以外の選手は、その監督がやりたいサッカーをするのに必要な選手であって、監督によって毎回変わるメンバーです。日本代表とは、決して日本人で上手な順に選んだ11人ではありません。
そういう意味までちゃんと理解すると、代表チームと投票で選ばれるJリーグ選抜のメンバーが違っていても全然おかしくありませんし、それ自体は問題でもありません。けれども、ファンとしては “能力があるのに選ばれていない選手 (こういう選手がいるのは上記の理由で当然の話)” に光を当ててみたい、そういう思いがあります。Jリーグ選抜を投票するのは、そういう思いを実現するチャンスにもなります。
まあ、実際のところJリーグの外国籍選抜チームを作ったら、それは強いですよ。日本に来ている外国籍選手は助っ人選手ですから、各チームでトップクラスの実力の選手なわけです。そういう選手を集めたらJリーグ単独チームより強くてもおかしくありません。逆に日本人のトップレベルの選手は海外のチームの助っ人として抜けているわけですからその点でも不利です。
しかしだからこそ、国内に残る選手がより高いレベルのプレイヤー達と対戦する機会として、外国籍選抜チームとの対戦は貴重な経験になるはずです。現在のただのお祭りのゲームに比べると、遥かに意義があると思うのですが。