「日本人の乗客はいませんでした」 の話
2003/01/26
雑談なんかで使われるネタでしょうか。海外で飛行機事故があった時などにアナウンサーが 「日本人乗客はいませんでした」 とニッコリ。これはおかしいいのでは? というやつ。
そういえば、どういう意図だったのかはわかりませんが、とある社会派(?) ロックグループが歌の一部に取り上げていたのも聞いたことがあります。
この話、そりゃ “ニッコリ” はちょっと問題あるでしょう。けれども、日本人乗客がいたかどうかはとっても大事な問題です。「日本人がいなければそれでいいのか?」 というのは全くピント外れの批判。
ちょっと想像してみたらわかるはず。例えばカリフォルニアで飛行機事故があったとします。その時、カリフォルニアにたまたま家族が旅行していた、あるいは、親友が留学している、そういう人にとっては気が気でない状況となるはずです。慌てて連絡をとってみたが、たまたま連絡も取れない、そういう人は無事がわかるまで心配しながら過ごさなければなりません。その時、「日本人乗客はいませんでした」 の一言が、どれだけ安心させてくれることか。家族や親友の安否を気にかけながら一晩過ごす、そんな酷な状況は無い方がいいに決まっています。
もちろんこれは、その報道が日本対象の報道であるからその意味があるということを忘れてはいけません。
さて、こんどはこんな話。
昨年は台風が多かったですよね。その場を見てたわけではなかったのですが、どうも台風が東京を直撃せずに他の地域にそれていった事を 「良かった」 と言ってしまったアナウンサーがいたらしいのです。もちろん全国ネットの放送の話です。その愚かなアナウンサーが非難されるのは当然のことです。ただし、この放送が東京ローカルだったら 「台風がそれてよかったね」 というコメントが出ても構わないと思います。
これに似たような話は良くありますね。たまたま、さっき見ていた番組内の天気予報のコーナーでも番組のキャスターが 「今週は中頃から天気がくずれるみたいですね」 とコメント。そこに表示されている地域別週刊予報の九州地区の欄は、月曜から雨マークなのに。もちろん、これなんかは台風とは違ってたいした話でもないですから問題にはならないでしょう。しかしそのキャスターが自分の番組が何処で見られているかなど、あんまり深く考えてはいないことがわかります。
いずれにしても、日本人乗客の話も、台風の話も、問われるのは誰が誰に向かってしゃべっているのかを理解する想像力です。TV キャスターやアナウンサーのうちの何人かはそれらの想像力がある賢い人でしょうが、何人かはあまり考えていないような気がします。この人、偉そうな事言ってるけどほんとに頭いいのかな?という判断をするのにいい材料ではないかと思います。
……ふむ、しかしここまで考えてみると、こうやってインターネットで文章を発表する場合も、やはり読み手を想像していないといけないんでしょうね。日本語を読める人が対象だけかと思ったら最近は自動翻訳で読まれる方もいるようで……。まあ、インターネットの場合は不特定多数向けということを意識しておけばいいのでしょう。
さて、これだけだとちょっと短いのでおまけ。
じゃあ日本テレビの読売ジャイアンツの応援番組はどうなんだ、ということにもなります。全国放送で、堂々とジャイアンツの応援をやっているアレです。
あれは明らかに確信犯ですね。意図的に 「世の中みんな、ジャイアンツを応援しているんですよ!」 「ジャイアンツを応援するのが当たり前なんですよ」 とアピールしているのでしょう。
今までに書いたように、本来はローカル番組が地元の天気を語ったり、地元のチームを応援したりするわけです。そして、まるで地元のように読売ジャイアンツの応援をする。これは、マスコミを使った“擬似地域密着”と言える極めて高度な作戦といえるでしょう。
ただし、それがあくまでも “擬似” であって、今までずっと騙されていたことに気が付いた人が、年々増えてるような気はしますが。
(追記 03/02/05)
自動翻訳で読まれている例です。
僕の Revoluter のページがリンクされていてる海外のサイト。Yoshinari-san's Fan website って紹介されていて、翻訳サイトを通したリンクも貼ってあります。(ネスケ 4.7 だけ開けないみたい。)