ソルトレーク五輪雑感

2002/02/24

ソルトレークオリンピックが終わろうとしています。
おそらく今回のオリンピックは、予想以上に日本のメダルが少なかったオリンピック、そして、かつてないほど判定の問題が話題になったと記憶されるオリンピックということになるでしょう。
さて、それらを含めて適当に雑感を。


フリースタイルスキー/モーグル

上村愛子の存在で前評判が高く、里谷多恵のメダル獲得で高い注目を浴びました。他の種目の不甲斐なさが、結果的に価値を高めたということもあるでしょう。
メダル云々よりも、前回長野と比べてのレベルアップが目に付きました。流石に新しいスポーツですね。急激にレベルアップする種目を見る機会ってなかなかないかもしれないので面白かったです。


スノーボード/ハーフパイプ


正直言って、スノーボードはストレートジャンプの方が面白いと思っていたのですが、ほんとうに驚き。モーグル同様レベルアップが激しく、もの凄いショースポーツと化していました。これはこれから人気種目になりそうです。
ただし、この種目も疑惑の判定が話題になった種目でした。やはり人が判定するっていうのは難しいです。特にこの種目のような進化途中の種目は難しいですね。


カーリング

長野では少しだけ見たのですが、その時から、これは面白いかも? と感じていました。今回、日本の女子代表の試合を少しと、男子の三位決定戦や決勝を見ました。
率直に言うと、もし、日本女子代表の成績が良ければ、日本での今大会のかなりの人気種目になったのではないでしょうか? というのも、外国の女子チームって、失礼ながら結構なおばさんが多く、日本女子チームの若さは相対的にとっても魅力的。毎日一試合づつというのは、見るうちに親しみを深める最もいいスケジュール。勝ち続けることがありば、日に日の注目が高まったはず。
そして、最後に見た男子の世界トップレベルの試合は、ほんとに見ていて面白かったです。トップレベルだと、必ず驚くようなショットで出るので、見て失望するというようなことが無い種目ではないでしょうか。上手く演出すれば、人気種目になると思うけどなぁ。


ショートトラック

結局、これ見て思ったのは “モータスポーツと同じである” ということ。
と考えると今大会で物議をかもした問題にしても、レースにアクシデントは付き物だし、運で勝利をつかんだとしても、それは “そこにいた” からであって、その勝利は決して恥じるもではありません。モータースポーツと同じ。まあ仕方といえるもの。
一方、だとするとモータースポーツと同じく、一発勝負のレースで評価するものではないということになります。オリンピックのみ注目されて、その時の勝者だけが称えられるのは、あまり正しい姿ではないともいえます。
とにかく、そういうことですからこの単独のレースにおいて、今回のようなことが起きるのは仕方がないと思います。種目の宿命といえるものでしょう。

ただ、それらとは別にちょっと気になったことはありました。
レースの最後のコーナーで、目の前の選手が転倒。繰り上げでそのレースを勝利してゴールする選手の中に、派手にガッツポーズをする選手がたくさんいました。
上に書いたように、レースにおいて前の選手がトラブルやミスでその地位を失ったお陰で優勝するというシーンはよくあります。モータースポーツでのそういうシーンでも、その幸運な優勝者はガッツポーズをします。
しかしながら、あのショートトラックの最後の瞬間で、目の前の選手の転倒直後に転がり込んできた勝利に派手に喜ぶのはどうも違和感があります。それって、その前から “転べ!転べ!” って念じてでもいないと、その瞬間に喜べないような……。


スキージャンプ/スケルトン

これらの種目に関しては、日本人選手に結果とは関係なく、どうも気象条件に左右される要素が気になりました。
スキーにおける風や、スケルトンの雪、あまりに運不運の要素が大きいと思います。ショートトラック同様、一発勝負で勝負を決めるべき種目ではないですね。


フィギュアスケート

今大会で、判定を巡って最も注目を浴びた種目でした。
なのですが、実は今回競技の方は観てません。で、代わりに言いたいのはエキシビションが本当に素晴らしかったという事! いろんな制約のある競技種目としての演技より、小道具を使ったり、普段使えない技使ったり、絶対こっちの方が面白いです。オリンピックを引退してプロスケーターに転向という話は以前からよく聞きますよね。そのフィギュアスケートショーってほんとに面白いのかな?って疑問に思っていましたが、なるほど、そっちのショーの方が面白いのかも。なんか、オリンピックて基本技術を競う場所で、選手としての本番はその後のショー技術という気がしてきました。

特に今回のエキシビジョン、イリーナ・スルツカヤの演技はほんと良かったです。あれは見る価値あったなぁ。
確か今回の五輪の直前に、ビールマンスピンが下品(?)だからという理由で減点対象に決まったはずです。実は僕もあんまりビールマンスピンって綺麗だと思ってなくて、この決定には賛成なんですけど、彼女のビールマンスピンは美しいと思います。特に斜めに徐々に足上げていく時とか。ということで、エキシビションならそれも見れるからいいや、ということで。


バイアスロン

バイアスロンってクロスカントリーとライフルを組み合わせた種目。今回初めて見ました。ライフルの的中で歓声が上がり、とても盛り上がっていました。
“誰が一番の雪山での狩人か?” いや、これ素晴らしいですよ。おそらく冬季五輪のルーツともいえる種目。競う価値あると思います。