代表監督の選び方

2000/05/28

サッカー日本代表の監督選びの迷走についてはご存知でしょう。
評論家から、ネット上の素人の意見など、様々な意見が飛び交っていますが、どれも説得力のある意見というのはありませんし、それらの議論自体が、あまり噛み合っているという印象がありません。

その理由のひとつは、トルシエのサッカーが 2002年までにどうなるのか、誰にも断言できないから。
トルシエのA代表の内容と結果はお世辞にも良いとは言えません。しかし、ユースや五輪代表では好結果が出ています。(個人的には五輪代表の結果は当然であって好結果とは思いませんが。) ですから、このままトルシエが監督を続ければA代表が、良くなるという人と、良くならないという人がいて、意見が割れているのです。実際のところは、その結果はやってみなければわかりません。

しかし、実はこれらの問題の“根っこ”は別のところにあるように思えます。
問題の本質は、2002年に日本代表がどんなサッカーをすべきか、という意思統一がないことではないでしょうか。いえ、2002年に限りません。日本のサッカーとはどういうスタイルなのか、という結論が出ていないこと。これがトルシエの評価ができない根本的な原因ではないかと思います。

では、どういうサッカーをするべきか?
僕はここで断言します。Jリーグに目をむけるべきです。代表のサッカーとは、国内リーグで行なわれるスタイルの延長線上にあるべきである、僕はそう信じます。

固いディフェンスで戦うセリエA(イタリア)、攻撃的なスペインリーグ、華麗な個人技を駆使するブラジルのリーグ、乱暴で激しい当たりのアルゼンチンリーグ。海外のサッカーについてそれほど詳しいわけではありませんが、おそらく代表のスタイルと国内リーグのスタイルがかけ離れている国は存在しないのではないでしょうか?
また、例えばスペインの場合、スペインの3つのトップチーム(具体的には失念)の監督経験者でないと代表監督に選ばれることはないそうです。

ところが日本は、Jリーグのトップチームとはちょっと異なるトルシエのサッカー。これこそが、トルシエのサッカーに、代表として選ばれた日本人選手が馴染むのに時間がかかる原因のひとつでもありますし、やってみなければわからない、などという極めて能率の悪い、ほとんどギャンブルのような現状を生んでいると思います。
トルシエのサッカーはとても先進的なものかもしれません。もしかしたら日本の将来にとって有益なものかもしれません。しかし、順序が違うように思います。Jリーグでそういうサッカーをやれるレベルになってからでないと、代表でそれをやるのは、ほとんどギャンブルに近いのではないでしょうか。

Jリーグのトップチームのサッカー。チームによって多少の色の違いがあるとはいえ、外国のリーグに比べるとそれらとは違う傾向があるはずです。それは、余計にパスを回しすぎるとか、積極性に欠けるとか、サッカー“通”にはつまらないスタイルかもしれません。しかし、まずはそこから始めること。そしてJリーグのレベルを上げることが日本代表のレベルを上げる。そういう順番が理想なのではないでしょうか。

ということからも、代表監督はJリーグの監督経験者から選ぶのが良いのではないでしょうか?