アジア予備予選の導入を

2000/10/22

Jリーグが出来たことをきっかけに、日本サッカーのレベルは確実に上がりました。ワールドカップ、オリンピック、それらの世界大会で、日本は優勝するレベルには至っていませんが、少なくとも出場することに引け目を感じることはなくなりました。今よりも日本がレベルアップを図るには、欧州や南米などのサッカー一流国と数多くの対戦の経験を積むことでしょう。

さて、2002年のワールドカップは自国開催なので予選免除です。しかし、それ以後のワールドカップやオリンピックに、日本は 2年おきにアジアでの予選を戦わなければなりません。アジアといっても多数の国がありますから大抵は一次予選があり、その後の最終予選に勝ち残ったチームがアジアの代表になります。
ここで問題にしたいのがそのアジア一次予選についてです。

シドニー五輪のアジア一次予選における、日本の成績を見てみましょう。

日本 13-0 フィリピン
日本 5-0 ネパール
日本 4-0 マレーシア
日本 4-1 香港
     
日本 9-0 ネパール
日本 4-0 マレーシア
日本 2-0 香港
日本 11-0 フィリピン

果たして、これらの大差がつく予選に意味があるでしょうか?

最初に述べたように、日本がレベルアップするには、強い国と試合をしなければなりません。しかし現状、日本代表チームは思うように強化試合を組むことができていません。スケジュール的に難しいのです。
Jリーグというプロスポーツの興行を行う限り、年間40試合前後のリーグ戦やカップ戦を行わなければなりません。それ以外にアジアの大会に出場するクラブの試合もあります。 そして、海外の国よりも不利な条件として、日本には大量の降雪があり、(特に日本海側や北海道などの地域では) 冬の間はなかなか試合ができないのです。
日本代表の試合はそれらのスケジュールの、まさに合間を縫って行われます。その貴重なスケジュールの合間で、2年おきに行われるのがワールドカップ予選とオリンピック予選のアジア一次予選。これらのスケジュールをこなす時間があれば、欧州遠征を行って欧州の代表チームやクラブチームと練習試合ができるのに……。
欧州や南米の代表は、同様の予選で、常に厳しい対戦を繰り返しています。もはや、結果的に日本が出場を義務付けられているアジア一次予選などは、レベルアップへの足枷以外の何物でもありません。


ということで、アジア予備予選の導入を提案します。つまり、余りに力の差があるチームが対戦しなくて済むようにするのです。
そんなのは弱者に不公平?僕はそうは思いません。
強いチームと対戦することは良いことです。しかし、あまりに力の差があり過ぎる場合は、ほとんどメリットはないと思います。現在の一次予選は、グループ毎のレベルが同じになるように、強国がシードされて振り分けられています。弱小国にとっても、わざわざシードされた日本などの強国と対戦し全敗するよりは、同程度の力のチームとの対戦が多い方がメリットがあるのではないでしょうか? まあ確かに、強国がいる方が集客力があるというメリットがあるのでしょう。しかし、代表チームが予選を勝ち抜くということで、今よりも国内人気に貢献できるかもしれません。

それに現実に、このようなシステムでアジア代表を決めている種目があります。例えばバスケット女子は、アジア選手権上位チームが五輪に出場しますが、アジア選手権自体が 2部構成になっており 1部の上位チームが五輪出場します。2部には最初から五輪出場の権利はありません。もちろん、次の予選までに 1部に上がるチャンスはあるわけです。
参考:
第18回女子アジア選手権、静岡ABC(オリンピック予選)開催要項


具体的なやり方はいろいろ考えられれますが、アジアカップの上位進出チームは、五輪およびワールドカップの一次予選免除というのが現実的かもしれません。ベスト 4以内が一次予選免除ということになれば、アジアカップのベスト 4という、優勝とも決勝トーナメント出場とも違う目標が出来て、見所としても面白くなるかもしれませんし。