須賀神社(喜多見4丁目)

 桜の蕾も膨らみそうな暖かな日曜日、自転車に跨って近所のデジカメ散歩に出かけてきた。目的地は「喜多見の史跡巡り」の大きな掲示板が立っている「須賀神社」だ。

 ここには、この神社そのものの由来を書いてなく、いつ頃建立されたか定かではないが、建物の様式から判断しても、江戸時代から続いたものだろうと想像される。境内に祠が建っているだけで、神域としての囲いもなく、道路と接した周囲の広場は子供達の遊び場所になっていて、どこかに宮司はいるのだろうが、それらしい建物もない。(平成11年頃に本殿の建屋が改修されていた)

 写真で見るとおり、この祠は少し小高い土の上に建っていて、古墳の真上にあるらしい。並んで立つ大きなムクノキは世田谷区の名木百選の一つとのこと。

 この神社には「湯花神事」という行事があり、世田谷区の指定無形民俗文化財となっている。これは、毎年8月2日の例祭の一環として執り行われるようで、江戸時代から続く「湯立」は神前に大釜を据えて湯を煮えたぎらせ、これに笹の葉を浸して、集まった人々に熱湯をふりかけ、主に浄めや厄除けの法としたものとのこと。

 この湯にかかると一年間病気をしないといわれて、今日も信仰を集めているそうだ。かっては世田谷区内の幾つかの神社で行われていたこの種の「湯立」神事も、現在ではこの神社にしか伝えられていないとのこと。(世田谷区教育委員会の掲示から抜粋)

 私は喜多見の町で生まれ育っているが、この行事を見たことがない。今年の夏の例祭は必ず訪ねて、無病息災を祈ろうと思っている。

19980308掲載

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