氷川神社(喜多見4丁目)

 喜多見4丁目地域は、私の幼少期は近郊の町というより、完全な農村地帯であったが、最近は住宅密集地になってしまった。そんな所にこんもりした森が残り、素戔嗚尊を奉る神殿が建っている。

 この神社は天平十二年(740)と伝えられているが、江戸頼忠が永禄十三年(1570)に改築した時の棟札が残っているという。また、その子孫である喜多見忠勝が神領を寄進しているとのことである。

 現在の神殿(上の写真)は十数年前に不審火によって消失し、その後、氏子達の寄進によって再建されたものである。

 下の写真の小さな石造の鳥居は、神前の二の鳥居であるが、承応三年(1654)に喜多見重恒、重勝兄弟によって建立されたもので、世田谷区内で最古の鳥居とされ、世田谷区指定有形文化財として保存されている。

 氷川神社の祭礼は十月の第二日曜日で、この時に奉納される神前舞は世田谷区内で唯一の氏子によって伝承されたものであり、節分の鬼やらい行事も東京都内でも異色の民俗行事で、古くから独自の形式を持つ郷土芸能として氏子により奉納されている。

 我が家の娘も「お宮参り」や「七五三」はここで行ったし、その娘を連れての元旦早朝の「初詣」は、ここ20年以上、毎年欠かしたことはない。

19970812掲載

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