今のところ管理人のレビューだけなんですが、元々文章が下手な上に記憶があやふやな部分が多く
内容が激薄なのでいろんな人からの投稿を希望します!みなさんの力作をぜひ管理人までメールください。
マニックスの初のベストアルバム「Forever Delayed」リリース後のツアーということもあり、今回の来日公演はベストヒット的要素の強い内容であった。したがって、最新曲からここ数年のライブではめったに取り上げられなくなった初期の作品(「Theme from M*A*S*H*」など)までバランスの取れた選曲となり、新旧ファン共々楽しめたライブといえよう。
視覚面ではとりわけニッキーの衣装の芸の細かさに感心してしまった。体型(プチ曙)や髪型(真ん中分けロン毛)こそ現在のニッキーだが、迷彩柄(The Holy Bible)の帽子、豹柄(Generation Terrorists)のノースリーブ、そして初来日の頃を思い出させるブレスレットという組合せはさながらマニックスのビジュアル史だ。ここまでやるのならいっそのこと3回ぐらいお色直ししてごく初期の手作りTシャツ+ホワイトジーンズや93年頃の花柄ワンピースなどを見てみたかったが、それはサービス過剰というものだろう。演奏途中からズボンを脱ぎ自慢の(?)美脚を披露してくれたことで充分満足である。途中、一瞬座り込んだり疲れたような表情も見られたが、最終日ということもあり一生懸命観客に笑顔を振りまいていた。
一方、「Kevin Carter」のPVのイメージで登場したジェームズは、意識的に体重管理に臨んだのだろうか、前回の来日よりもかなりスリムになって驚かされた。そのせいか彼の得意技である片足スピンが一層早くなっていた。終始上機嫌で、MCも以前に比べても格段に多い上にあやしい?日本語もたくさん披露。また、タバコを片手に演奏するニヒルでクールな姿に悩殺された婦女子は(男も?)多かったのではないだろうか。ショーンは例によってドラムセットの陰に隠れてよく見えなかったが、格好は「The Holy Bible」のイメージか。目撃者の報告によるとメンバー紹介のところで投げキスをしていたらしい。あのショーンが、である。
これら一連の過剰とも取れる愛想の良さはいったい何なんだろう。最終日ということでメンバーもリラックスモードだったのか。あるいは既に評価の固まっているシングル曲のみの演奏という気楽さか。なんかアメリカのスタジアムバンドみたいでイヤだ、という意見も聞こえてきそうだが、こういう「UKロックらしくないところ」がマニックスの特異性の1つである。
演奏面の印象は、前回の単独公演(99年)の時とほとんど変わらない。長年のライブ活動に裏打ちされた堅実な演奏という感じだ。しかし、うまくなった演奏で聴かれる「Motown Junk」や「Stay Beautiful」というのは不思議な感じではある。稚拙な演奏力を気合いと勢いで無理矢理カバー、というのが初期のマニックスの面白さだったのだが。
現時点での最新曲「There By the Grace of God」は神秘的な雰囲気さえ漂わせる内省的で美しい曲。演奏最初の3曲「Motorcycle Emptiness」〜「You Stole The Sun From My Heart」〜「The Masses Against The Classes」(歌う前にジェームズが観客にイントロ部のコーラスを練習させていたのが楽しかった)で散々暴れまくった観客もこのときばかりはおとなしく聞き入っていた。
ただこの曲や「The Masses Against the Classes」など比較的新しい曲も2,3あったが、最近作のアルバム「Know Your Enemy」からは「Ocean Spray」1曲のみというのは意外であった。その「Ocean Spray」ではミッチ池田氏(マニックスのフォトグラファーとして有名)がジェームズに紹介されステージに登場、冒頭部の日本語部分を担当した。粋な演出である。つづく「Stay Beautiful」ではお約束の「Why don't you just(以下略)」の大合唱をニッキーがピンクと白の羽根で飾られたマイクスタンドで拾いまくる。
今回のアコースティックセットは「Little Baby Nothing」と「Faster」。本公演に先立って行われた福岡公演では観客の1人をステージに上げてのデュエットが敢行されたといわれた「Little Baby Nothing」だがこの日はデュエットはなし。ただし周りの観客はみな最初から最後まで歌詞を大合唱でそれなりに盛り上がっていた。一方リッチーに捧げる、と言って演奏された「Faster」は、アコースティックなのかそうでないのか、おとなしめのアレンジが施され、原曲の持つラウドで攻撃的な部分がかなり抑えられていたように思う。この試みは正直言って?であったが・・・
もう1つのウェールズ国歌、とも称される大ヒット「A Design for Life」を経てラストはお約束の「You Love Us」。ここで観客は最後の大暴れ。ダイバーが続出しヒヤヒヤさせられた(係員に連れ去られて去っていくダイバーに向かってニッキーが手を振っていたのが面白かった)。演奏最後にはニッキーがアンプの上にあがってプロレス技さながらにベースをたたき落とし、そのあとベースを床にたたきつけて壊してしまった。ジェームズがニッキーを肩車する大技も目を見張った(相当重かっただろうに・・・)。
全体的に「イギリスの国民的人気バンド」にふさわしい、堂々としたライブであった。比較的初期からのファンでありながらかなりいい加減な聴き方をしてきた管理人でさえ、曲と共に過去の様々な出来事が懐かしく思い出され、不覚にも感傷的な気持ちにさせられてしまった。惜しむらくは、NKホールの音響が今一つであったこと、中途半端に大きな会場故の観客の温度差があげられよう。前方では最初から最後まで熱狂的な盛り上がりを見せていたが、後ろのほうでは醒めた観客も多かったという報告もあった。本国ではスタジアムを満杯にする超メジャーバンドのマニックスだが、年々洋楽市場の縮小が嘆かれる日本では、ファン1人1人の熱狂度こそ決して負けてはいないものの、数的な面でイギリス本国と同じぐらいの規模のファン層を獲得することはやはり難しいのかもしれない。数が問題でないことはもちろんであるが、いちファンサイトのへぼ管理人ながら、今回の来日公演を機にもっとたくさんの人がマニックスを好きになってほしいと願わずにはいられない。