合格体験記 byやむちH15            
中年そして再々以上受験者へ〜  
 
1.きっかけと合格までの受験回数  
 受験回数5回。私は40台半ばの男性で、会社員です。  
大企業で技術職でしたが、7年前に今の会社(中小企業)に移り、前任者が退職したため、取り敢えず  
第1種衛生管理者を受験しました。そこで労働基準法に触れたのがきっかけで、労務も担当することに  
なりました。本気で「社会保険ってなに?」と言うくらいのど素人でしたので、あわてて勉強を始めました。  
どうせやるならどこへ出ても恥ずかしくないように勉強をと思い社労士へのトライが始まりました。  
   
2.通信・通学の別、講座と受験履歴    
<表1:受験履歴>    
勉強法、講座等 結果 選択点数 択一点数 その他の資格    
H11 社労士会講習 記述が、、、 記述式 44 日商ビジネス実務法務3級  
H12 通信うかるぞ社労士 択一社一、健保 32 46 日商ビジコン3級、ワープロ2級  
H13 NET活用開始 択一労一▲1 34 48 法人会総務管理士  
H14 MD活用、とれとれ 選択社一▲1 34 52 年金アドバイザー2級  
H15 MD活用、とれとれ 合格 35 48 −−  
試験後の半年は別の資格にトライし、社労士の勉強は毎年春先からエンジンを掛けました。  
毎年勉強をしていく度に「去年の自分のレベルは低かったなぁ」と本当に感じてきました。  
しかし、択一の点数は僅かずつしか上がりませんでした。社労士試験は本当に奥が深いと思います。  
H12までは、複数の脚切りで不合格ですが、H13,14とたった一カ所の1点で泣きました。  
H13の試験の後は、精神的にだいぶまいってましたが、以下の二つで持ち堪える事ができました。  
(1)家内が「うかるまで続けて」と後押しをしてくれた。  
(2)NETの知り合いで自分よりはるかに上の実力者(択一で60点レベル)が選択脚切りで落ちた。  
H14年などは、仮に会社をやめて勉強に打ち込んだとしても同じ結果だったと思います。  
選択は、「見たことがない問題でも解ける(3点取る)」ための「訓練」が私には不足していました。  
 
3.使用問題集  
<表2>  
No. 書名 出版 メモ    
1 出る順社労士必修基本書 LEC 色が黒の2色でペン記入にマッチ趣旨の項目がgood。<趣旨>の項目が秀逸  
2 うかるぞ社労士 週間住宅新聞社 まとめ・などが分かり易い  
3 社労士合格のツボ選択対策 TAC とにかく全て録音して聞きまくった  
4 LECウォーク問 択一カード LEC カードとして活用  
5 無敵の社労士 DAI-X 暗記カード、数字整理  
6 年金がアッという間にわかる本 住宅新報社 S36、S61と生年月日との関係が判った。  
7 労基法がアッという間にわかる本 住宅新報社 労基法は労働者を保護するための法律  
8 LECカード式労基法重要通達CD-ROM LEC CDROM版:聞きまくった、自信がついた  
9 模試解説テープ LEC、TAC MDで聞きまくった。  
10 条文順過去問題集(労働編・社会保険編) IDE できなかったものを録音し、何度も聞いた。一問一答式はMDにgood  
 
4.学習時間と勉強方法(MD、NET、語呂合わせ、マップ等)  
   
記憶力低下の著しい中年の学習の方法としては、以下の点をお薦めします。  
(1)MDの活用:カセットテープではありません。カーオーディオでもありません。  
MDウォークマンでなければいけません。どうしてか?  
a.録音時間が長い  
 MDの優れた点は、最大80分×4=320分(5時間20分)録音できることです。  
b.ランダム選曲(出題)ができる  
 同じものを何度も何度も聞くことになります。出てくる順番を覚えてしまうとBGMになりがちです。  
c.耳元で囁く  
 私は自家用車通勤ですが、最初はカーオーディオのカセットを聞いていました。  
 しかし、ボーっとしているときが多く、BGMになってしまうことも多いのですがイヤフォンで聞くので  
 我に返ることができ非常に有効です。  
 また、条文穴埋めなどの場合は、聞くのではなく「一緒にしゃべる」ことがボーとしないための秘訣です。
 
d.どこへでも持ち運べる  
 MDを使う前には、家内の買い物につきあう場合でも常にイライラしていました。しかし、MDを持ち歩けるので  
 「どこへ行っても時間を無駄にしないで済む」と言う精神安定剤を手に入れることができました。  
 そして、家内の買い物中は、ベンチで問題に集中するのです。  
e.編集が楽にできる  
 ご存じの様に社労士試験は毎年法改正、数字の改正が山ほどあります。  
 MDなら部分カット、入れ替えが楽にできます。  
 カセットの時は、毎年新たに録音し直していましたが、MDなら不都合な部分をカットしまくって、足りない部分のみを  
 録音すればOKです。「オレは複数年受けない!」と言う方もいらっしゃるでしょうが、3月に録音したことを5月に  
 変更することも少なく無いはずです。  
 
(2)NETの活用:大部分が独学の私にはネットは必需品です。  
<表3>とれとれ以外は以下を活用させていただきました。  
No. 名称 URL  
1 受験の寄せ書き2 http://www2k.biglobe.ne.jp/~sekig/bbs/wforum.cgi  
2 最速最短合格法:会議室、1日1問、受験生日記 http://www.e-brain.ne.jp/saitan/sr/  
3 IDE:1日1問 http://www.ide-sr.com/m-mon-1.htm  
4 セミナーハウス アビリティ無料ML http://www.hat.hi-ho.ne.jp/cony/  
 
(3)語呂合わせ  
 中年には、必須です。  
当初カセットを利用していたことは、先に述べましたが、その内容は市販のテープの他に自分でできなかった問題を  
一問一答式に、または記述式(語句埋め)の形式にして録音して行きました。  
ある日の事、私はテープを聞いていました。初めて聴く内容であり「へぇ〜、なーるほど!」と強く思いました。  
しかし、声は確かに自分の声なのです。ショックを通り越して、笑ってしまいました。  
たぶん、録音することに一生懸命であって、内容は全く頭に入る状況ではなかったのかも知れません。  
それでも十数年前には「そう言えば、たしかあの時に、、」が必ず有った筈ですがその痕跡さえも記憶にありませんでした。  
そんなバカな!とほとんどの方がおっしゃると思いますが、中年の皆さんは本当に笑えますか?  
前置きが長くなりましたが、、、で、中年には語呂合わせです。  
<表4>語呂合わせの例  
法令 項目 語呂合わせ  
健保 保険料率範囲 政管健保:ムム!(66)安い。あんまり高いと悔い(91)が残る。  
健保 保険料率範囲 組合健保:組合なら密林(30)からでも救護(95)がやって来る。  
雇用 印紙保険料 ハニー(8200)にイーヒトミ(11300)してるネと言い寄ろう(146)  
雇用 印紙保険料 級になろう(176円)、3級で苦労(96円)掛けるね  
労災 障害補償年金 313,277,245,213,184,156,131:三井さんに七不思議※兄さんイヤヨいつ頃一切年金くれる?  
労基 強制労働の禁止 罰則:強制労働の伊藤兄さん(1-10、20-300) 1年以上10年未満の懲役、20万円以上300万円以下の罰金  
※注:「三井さんに七不思議」の部分は真島のわかる社労士「数字徹底整理」(住宅新報社)より、他はオリジナル  
語呂合わせのポイント  
・きれいにまとめる必要はない  
 他の人に解る必要はない。ローカルな地名、人名、方言を駆使し何でもいいから語呂を作ってみる。  
 特に色っぽい内容、昔の恋人の名などを絡めると絶対に忘れない。(^_^;  
・できれば同じ対象で複数の語呂を持つと強い  
 語呂は「苦しい」合わせが多くなります。思い出したは良いが数字を取り違えることもあります。しかし、  
2方面から攻めると取り違えもなくなり、思い出す切っ掛けも多くなり有利です。  
 
(4)マップを意識する(勉強している部分の現在地を意識する)  
 各科目毎にいくつの保険給付があり、今はどこの勉強をしているかを必ず意識する。  
勉強を進めれば必ず混乱します。科目毎に似た名前、場合によっては同じ名称も出てきます。  
私は時々「科目スリップ」に悩まされました。ぼんやり勉強していたら問題はいつの間にか違う科目に移っていた。。。  
雇用保険で、高年齢求職者給付金高年齢雇用継続給付の違いは完璧ですか?  
私は時々ついうっかり対象年齢を取り違えます。今でも。  
この時、失業等給付の一覧表(マップ)が重要です。  
失業等給付は「失業保険=求職者給付」が中心であり、雇用継続は後からできたのでマップの下の方にある。  
継続するのは年齢が若い方だよな。だから最大65歳の誕生日月までの給付だ。  
高年齢求職者給付金は、65歳以上の話だ。  
と、いう風にマップでの位置を意識するのです。  
マップができあがるまでは大変です。  
しかしマップがちゃんとしていれば「解る部分」と「解らない部分」がより明確になります。  
明確な武器(知識)でないといざ実戦ではいつもあやふやです。  
 
(5)サブノートはエクセルで  
 これは特殊かも知れません。  
私は「言い切りポイント」と称して「***は、▲▲▲▲である」形式のまとめをエクセルで作成していました。  
そして必要に応じて各資料(マップ等)、場合によってはWebとリンクを貼り何度でも見返せる様にしました。  
エクセルに詳しくない方には、イメージし難いかと思いますが、大変便利でした。  
これも本試験数週間前になると録音して、通勤時に繰り返し聞きました。  
コンピュータ中心の環境でない方は、返ってマイナスになるかも知れませんのでここまでにします。  
 
(6)暗記カードの活用  
 上記の「無敵」のカードとLECウォーク問を切り取って活用しました。   
8月に入ってからは、クリアしたカードをどんどんリングから外しました。
そして小学6年の息子にそのカードを読ませ、
 
正解できたらクズかごに、間違ったら100円罰金を払いました。(○×式のみですが)  
半分は子供との遊びみたいなものですが、楽しみながらできました。  
息子も「基礎年金拠出金」「障害補償年金差額一時金」などの単語がスラスラ読めるようになりました。(^_^)  
クリアしたカードが、割と嵩張ることもあって、本当に山の様になります。これを見ると自信が付きます。  
 
 
(7)他の資格へのトライ  
 もちろん初学者にはお薦めしませんが、社労士試験のみだと受かるまでは合否の「否」しかありません。  
「否」ばかり何回も続くと本当にシンドイです。  
だから、試験後の半年は他の資格で気分転換を図ってもいいかなと思います。  
やはり、全く社労士と関係無い資格は薦めるつもりはありません。  
表1の中でのお薦めは  
1.年金アドバイザー:これは社労士志望者には、有益です。  
2.衛生管理者労基、安衛、その他は生物、化学ですので、理系に方には負担が少ないと思います。  
3.総務管理士社保、労保、労務管理、その他簿記、源泉徴収、法務です。  
  科目毎に分割合格可能なので負担を計画分散できます。  
 
以上、私の受験の記念碑の意味も込めて書かせていただきましたので参考にならない部分も多いことと存じます。  
合格した今だから言えるのですが、昨年または一昨年に合格できなくて返って良かったと思っています。  
苦しんだ分、得たものは大きかったと感じています。  
それにしても当時はほんとに苦しかったです。しかし、諦めずに努力を続けた方はいつか報われます。  
必ず。  
以上