私が3回目の社労士受験をしたのは96年、そう、アトランタオリンピックが
 開催された年です。
 1回目、2回目の時には漠然と「社労士になりたい!」と思って勉強していた
 私も3回目の受験勉強の時には「講師をしてみたい」と強く思うようになって
 いました。
 その証拠に某受験校の模試のチラシに「模試で上位ランキングした方には
 当校で講師として活躍するチャンスあり!」なんて文字を見つけて、必死に 
 勉強してその模試で1番をとったこともあったなー。
(受験人数は500人ぐらいの小さな模試でしたが・・・)
 
 でも実際のところすっごく心は揺れていたんです。(もうぐらぐら!!)
 「講師はやってみたい!でも実務経験もないし、自分より年上の方ばっかり
 なのに教壇にたって教えるなんて・・・想像出来ない!自信ない!
 もし、今年合格できたらその後どうしようー」
 これが正直な気持ちでした。
 
 ※1回目の受験の時には今と違い、まだ教室を見渡せば年配の男性の方が
  圧倒的に多く、若い女性はパラパラだったように思います。
  ちなみに3回目の受験の時私は26歳でした。(ん?若くない?)
 
 模試の結果などから、今年は余程の失敗がなければ合格できそう・・という
 確信を持っていましたから。
 でも「合格」が手にはいりそうになればなるほど、その先の自分に
 ついてがすっごく不安で、考えると胸がどきどき、心臓ばくばく状態。
 だから、試験まではあんまり考えないようにしていたんです。
 「合格すればまあ、なんとかなるさ。
 某予備校の模試では1番もとっているんだからいざとなればそこにいけば
 講師も出来るんだから・・・
 何もかも11月1日の合格発表を待ってからでいい」
 自分にそう言い聞かせていました。

 7月の最終週の火曜日、本試験日です。
 その日は試験後、解答速報会等にも参加せず帰りました。
 次の日、試験勉強でほったらかしだった彼氏(今の主人です^^)の家へ
 行き、インターネットで解答速報を流している某予備校のHPへ・・・
 自己採点してみました。

 まず記述式から採点したように記憶しています。なんとか最低ラインにも
 ひっかかることなくクリア、次は択一式。
 労基、労災、ここまでは順調、順調。が、雇用にはいるといきなり
 問1,2あたりの最初の問題を連続ミスしていたように思います。
 もう半泣き状態でした。
 結局雇用以外の科目はかなりの高得点だったものの、雇用のみが最低ライン
 ぎりぎりの4点でした。

 丸つけしている最中ずーっと緊張していた気持ちが採点後いっきに
 開放されて、その場で泣きました。わんわん・・・
 でも、嬉しかった〜♪
 採点中、別の部屋にいた彼氏も「やったー」の声にやってきて
 「良かったな」って・・・。

 でもこの喜びもつかの間、彼氏が「で、どうすんの?」と
 切り出してきて・・
 実は本試験日に門の前でもらった記述式の解答速報の裏に「講師募集」
 の広告が載っていたのを彼氏は知っていました。
 今合格していることを確認したにもかかわらず、その「講師募集」の
 広告に飛びつこうとしない私の姿勢、ようは逃げている姿勢を彼は
 早くも見ぬいていたんですね。
 そう、私も合格を確認した段階ですぐ「今後について」が頭をよぎって
 いました。が、考えると例のごとくすっごくどきどきするんで、
 合格によっているふりをしていたんです。
 私は11月の発表を待ってから行動するつもりでした。

 が、「お前、講師になりたいんやろ?やりたいことが決まってて今目の
 前に講師募集しているとこがあんのになんで行動せえへんねん」
 ぐさっ!!
 返す言葉がありませんでした。
「だって、まだ合格してるかどうかはっきりわからへんし、発表待って
 から模試で1番とったとこの講師採用問い合わせしたらいいんと
 ちゃうん?」
「あほか!そんなん、言うてるだけで実際採用するかどうか?なんか
 わからへんやろ」
 黙ってしまいました。
 
 そんな私に、
 「いますぐここで電話せえ!。」って・・・
 「えーっ!!」
 と思いましたが、ここで電話しない理由が私にはみつかるはずもなく・・
 もう、清水の舞台から飛び降りるつもりで電話しました。
(ちょっと大袈裟な表現かもしれませんが、その時はそれ程緊張して
 いました)
 すると担当者の方が出られて8月○日に面接をしますので
 来てくれとのこと。
 行くと数名ほど私と同じように面接に来ていました。
(後から聞いた話では最終的には数十名面接に来られたそうです)
 
 が、なんとかその中から採用となり9月1日から某予備校へ
 「半人前社労士」として行くことになったんです。
〜〜〜〜 〜〜〜〜 〜〜〜〜 〜〜〜〜 〜〜〜〜 〜〜〜〜 〜〜〜〜
後日談ですが・・・
 実は某予備校に電話した後、他の予備校数社にも電話で「講師になりたい
 のですが、募集はありませんか?雇っていただけないですか?」と
 電話したんです。
 が、見事撃沈!! 模試で1番をとった予備校にさえ「今年の講師募集予定
 はありません。欠員がでた際の登録ならできますが・・・」
 と言われる始末・・・
 
 あの時、彼氏に言われて電話していなかったら・・・と思うとぞーっと
 しますね。(もしかすると資格マニアになっていたかもしれません!)
 
 今振り返って思うことは、最初はみんな素人で自信なんてない!ってこと。
 自信は動きながら、身につけていくものですから・・・
 合格者に一番大事なことは、チャンスを逃さない!ということかな?
 
 成功するかどうか?の違いは、そのチャンスが自分にまわってきた時に
 しっかりものに出来るか?
(もっというならチャンスが自分に巡ってきた時に、すぐ行動できるよう
 日頃から努力しているかどうか?)
 ほんの少しの勇気をだしてチャンスに飛びつけるかどうか?
 だと思うんです。
 人には人生のうち、同じ数だけチャンスが巡ってくると思っていますから。
  
 そういう意味では、あの時、勇気がだせずにいたあかんたれの私の背中を
 おしてくれた主人にはほんと感謝、感謝です。
                          つづく