とうとう1年半にわたって停滞してしまった塩漬けの記…いや…なんて言うか漬かりすぎ…。
さて、7年ぶりの単行本発売が間近に迫っているわけですけど…実はかなり心配しています。なんせ7年ぶり…昔の読者の大半はもう自分のことは忘れているんじゃないかと思うのですよ。
考えてみたらそろそろ15年はこの業界の底辺あたりであがいているんですよね。よくもまぁ飽きないもんです。初めての単行本が出たときにも同じように「よくもまぁしがみついているものだ」などと思っていたわけですけど、そのころは割と毎月コンスタントに連載があったりした訳で…今回の7年はそのうち2年ほど地下に潜っちゃっていましたからね〜。
いや、ぷーしていたわけじゃなく、表に見えづらい仕事をしていた時期がそれだけあったわけです。まぁ、今だから言っちゃえばゲームの絵コンテや背景原画などを描いていたわけでして、途中でポシャっちゃったけど企画などにも絡んでいたりしたのです。
結局ゲームのほうはたいしたことも出来なくて、自分の力不足を感じたのと、やっぱり絵描きとしちゃ自分のキャラクターが一番かわいいわけですから、やっぱり…ってな感じでもといた場所に戻ってきたわけです。
まぁ、ゲーム関係に絡んだことは無駄にならなかったって言うのは、4コマ漫画って言う表現方法を思い出させてくれたって言うのが今に思えばかなり大きなことだったかもしれませんね。
絵コンテ用紙にラフレイアウトなどを切っているときに「あ、4コマって言うのも面白いかもしれない」などと思ったのが4コマ漫画を描いてみようと思ったきっかけです。
時を同じくらいにPCで仕上げを出来ないかと試行錯誤を始めたのですけれど、プリンターとスキャナーの関係から、普通のコマ漫画はサイズ的に出力できないということで、限界サイズぎりぎりで出力できる4コマ漫画を選択したっていうのもあります。
前提条件がPCで仕上げをする4コマ…そこから始まって、PCなら自分が大嫌いな同じ物が並んでいる背景。これもコピーなどでかなり楽になるのじゃないか…などという発想から、それまで描きたくない物ランキングの2番目に位置していたパチンコ屋を舞台にするという暴挙に出たわけです。それが「ななみまっしぐら」の始まりです。
そんな…ある意味まったく方向違いのところから始めた「ななみまっしぐら」が単行本になるなんて持込みした時にも思っていなかったし、連載が始まっても「出たらいいな」程度にしか思っていなかったのが事実です。
手元にはもう出来上がったコミックス1巻があるわけですけど…本屋さんに並ぶまで信じられないという、疑り深い自分がいるわけでして…。
このあたりは長いこと海面すれすれの低空飛行を続けてしまったせいか、ちょぉいとひねくれすぎているかもしれませんね。
ちなみにPCつかって楽しているかということに関しては…余計疲れる…の一言です。
まぁ、これには別の理由もありまして、ふつうのコマ漫画だとペン入れなども速いページは10分ぐらいで終わるのですけど、4コマ漫画は全部が均等に手間がかかってしまうため、絵を描く手間だけでも5倍増…。おまけに忘れていたもうひとつの自分が嫌いなもの…ちっちゃい絵は描きづらい…ってなことでさらに手間が倍…。いや…指が痛いのは気のせいじゃなかったんだ! 昔はかけ網のし過ぎで指が痛かったけど今は別の理由で痛かったんだ!
などと「大変だ〜大変だ〜」と口では言っていますが、実はそのあたりも楽しんでいたりする自分がいます。
こんなやつが描いた「ななみまっしぐら」ですけどコミックスで再び楽しんでもらえたらうれしく思います。
そういえば4コマ漫画家と呼ばれるのにはちょっと抵抗があったりします。
自分にとって4コマって言うのはいくつかある表現方法のうちのひとつだと思っていたりしますし、まだまだ普通にコマ割った漫画も描きたいですから。
べつにどっちが上でどっちが下というわけではないのですけど、自分にとっては両方同じ表現方法のひとつだということで、普通にまんが屋さんでいいのじゃないかいな…などと思っている次第でございます。
それにしてもそろそろオリジナルの長いマンガも描きたくなってきたわけで、そろそろどこかに持ち込みかけようかなどと思っている今日この頃です。
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