トルコサッカー紀行

― プロローグ ―
トルコサッカー観戦デビュー
でも、その前に

「トルコサッカーをこの目で見てやる」

旅に出る際、その目的をほとんど持たない僕にとって
これは唯一といっていい決め事だった。
ただし、当初はその目的すらなかった。
W杯のずっと前から、ただ漠然とした憧れでとトルコ行きを決めていたのだ。
しかし、W杯でのトルコの躍進。
どうせ行くなら、と
僕のなかでサッカー好きの血が少しずつ騒ぎ始めていった。
そして、気がつけばトルコサッカーを見ることが大きな目的となっていた。

トルコの場合、イタリアやスペイン、イングランドなど
ヨーロッパのトップリーグに比べるとチケットがはるかに手に入りやすい。
観たい、と思えばなんとかなる。
そんなチケット入手の楽な点が、僕をいっそうトルコサッカーへと駆り立てていった。
しかも、なんといっても値段も安い。
例えば、ガラタサライのホームであるアル・サミ・イェンスタジアム。
僕が購入したで最も安いゴール裏の自由席は定価7,500,000トルコリラ≠540円。
代理店を通して買ったので上乗せで手数料5米ドルほど取られたが、
それでも破格の料金に変わりない。

また、メインスタンドやバックスタンドの指定席は
日本円でおよそ2000〜3500円。
一番高いメインスタンド上段や中央部のVIP席も5000円ほどあれば十分足りるはずだ。
(試合カード、スタジアムによって料金は異なる)
なお、これは直接窓口から購入した場合。
でも、仮に代理店に頼んでも10ドル未満の手数料でチケットを用意してくれるので
旅行者はこちらを頼んだほうが無難だろう。

だが、時間と行動力に自信があれば直接買ってもよい。
チケットは通常、試合前日に発売される。
そのため、スタジアムで買っても代理店を通しても手に入るのは前日か当日。
ガラタサライ・フェネルバチェ・ベシクタシュの3強のうち2チームが対戦する「イスタンブールダービー」、
シーズン終盤の優勝がかかったゲームは入手も困難になるが、
それ以外の場合なら当日スタジアムに行ってもなんとかなるはずだ。

現に僕がイスタンブールで観た2試合目はそうだった。
その日、ホームで試合があったベシクタシュ戦は試合2時間前、
スタジアムのチケット売場で楽に手に入れることが出来た。

あらかじめ用意しておくのもいいが、
自分で直接手に入れるのもちょっとした冒険みたいで楽しいもの。
海外でのサッカー観戦の醍醐味は何も試合だけではないのだ。


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