「イレギュラーの神様」

(13)

 

 

「何をしている!まだ寝ていろと言っただろうが!」

「いえ、でもカノン様、後片付けくらいは――――――――」

「やかましい!」

 言葉と共にカノンの指が召使いの額をつき、少女が硬直して動かなくなる。

「中枢神経を刺激した。これで動けまい。ベッドで養生していろ」

「……」

 カノンが、動けないままの凪を部屋に放り込む。

「……それって養生できるんですか、ムウ様……」

「さあ。深く突っ込まない方がいいですよ、貴鬼」

 さらっと流したムウは、戸口に立って絶句している星矢と紫龍に気づいてにこやかに声をかけた。

「おや、早いですね。朝の稽古ですか?」

「あ……ああ……」

「……ところで、凪は大丈夫なのだろうな……」

「大丈夫でしょう、多分。ところで、どうしたのです?」

「……あ、うん!サガのところに連絡があったんだってさ。カミュと氷河が、聖域に来るって!」

「おや、そうですか」

 ムウが目をぱちくりする。

「君達に引き続き、シベリア師弟も聖域帰還ですか。これは賑やかになりそうですね」

「ああ。数日前に氷河に連絡したのだ、凪が生きていたと。それがきっかけで、カミュもミロや他の者に会いたいから、と言うことになったらしい」

 紫龍の声も明るい。聖戦の後、シベリアで敬愛する……というより完全にベッタリ親子か兄弟のノリであるカミュと暮らすことになった氷河とは、半年近く会っていないのだ。

「凪、喜ぶぜえ。氷河とは結構仲良くてさ。よく喋ってたもんな」

「それは何よりです」

「初め、氷河は日本語があまり出来なくてな。ロシア語が出来るのは凪だけだったから」

 紫龍の言葉に、ムウが「あれ?」と言う顔になる。

「ロシア語が?彼女は日本人ではないのですか」

「日本人だよ。ただ、ロシア語も英語もペラペラなだけで」

 今度は星矢が意外そうな顔になる。

「ムウは知らないのか?あいつ、どこの国の言葉でも喋れるんだぜ」

「……」

 さすがのムウも驚いた。

「本当ですか?」

「ああ。何でも、とはいかないが、7ヶ国語は出来たはずだ。日本人ではない子供が連れてこられた時には通訳に使われたこともあるのだ」

「……孤児だったのでしょう、彼女は。どこでそんな英才教育を受けたんです」

「えー。別に。凪だからだろ。自分でやったんじゃん?」

「多分な。語学だけに限ったことではないし。数学も科学も、何でも出来たぞ」

「よく屋敷の図書室に忍び込んで本読んでたよなー。ソータイセイリロンとか、シュノキゲンとか、俺は全然解んなかったけど」

「……」

 ムウは、絶句して2人の会話を聞いていた。あの少女がそんな秀才だという話は、カノンもしていなかった。

“しかし、そう言えば……普通の15歳の少女が、仮にも聖闘士相手に手合わせをして、骨折もしない、と言うのも……”

 一体、どういう娘なのか。

 首を捻るムウの前で、少年たちの話題はこれから来る仲間たちのことに移っていた。

 

 昼過ぎには、凪も職場復帰して、双児宮ではいつも通りに午後のお茶が出されていた。

「ご迷惑をお掛けしました」

「全くだ。昨日一日茶が飲めなかったのだぞ。悪いと思ったら、心を込めて詫びたまえ。そうしたら、許してやらんでもない」

「貴様がそれを言う立場ではないだろう、シャカ」

 突っ込むカノンの横で、凪が素直にペコペコと謝る。

「お詫びに、ケーキを用意しておきました。召し上がっていただけませんか?」

「よかろう。食べてやってもよい」

「……だから、なぜお前が言うのだ、シャカ……」

 半眼になったシュラは、それでも無駄な会話に深入りせずに青銅の二人を見た。

「大分懲りたようだな。二度とやるのではないぞ」

「ああ」

 2人が、反論せずに頷く。

「ムウにもカノンにも、バッチリ叱られたよ。二度としない。凪、ごめんな」

「だから、私は大丈夫だって」

 笑って皿を並べる凪を、ムウはしげしげと眺めた。

「……そう言えば。あなた、非常に優秀だそうですね」

「え?」

「相対性理論を読んでいたというじゃありませんか。本当ですか」

 ムウの言葉に、他の者がゲッと声を立てたが、凪はゆったり笑った。

「ええ。自然科学が好きなんです」

「それに、語学の方も7ヶ国語はいけるとか」

「一応、嗜みとして」

「……信じられんな」

 ミロが呟き、デスマスクがふとニヤリと笑った。

『おい姉ちゃん、砂糖取ってくれや』

 早口のイタリア語で言われた言葉に、ごく自然に凪が反応する。

『はい、デスマスク様。どうぞ』

「……イタリア語は行けるみてえだな」

 受け取った砂糖を手に憮然とするデスマスクの横で、身を乗り出すアフロディーテ。

「では、これはどうだ?『私の言っていることが解るか?解ったら、右手を上げろ』」

「お前の母国語はハンガリー語だろう。少々きついのではないか」

 シュラが意見を述べたが、凪は苦笑しながら手を上げた。

『もちろん解りますよ、アフロディーテ様』

 アフロディーテは、感に堪えないという顔になった。

「……綺麗な発音だ!ネィティブの域なのではないか?」

「文化的背景は弱い部分もありますよ、ハンガリー語は」

 レベルの違う発言をしてのける凪を、全員が感嘆の眼差しで見て、星矢が胸を張る。

「だから言ったろ?どこのでもペラペラだってさ。凄いんだからな、凪は」

「君が威張ることではないと思うがね。日本語の他は、ギリシャ語も若干怪しい君が」

「あなたの威張り方に比べれば、遥かにましでしょう。……で、凪は正確には何ヶ国語喋れるんですか?」

「……そうですね」

 こっちの方が難問と見えて、凪が考え込む。

「……通訳翻訳が出来るのは14カ国語。本が読めるのは24カ国語。日常会話までなら、26カ国というところでしょうか」

 ぶひっと黄金聖闘士たちが茶を吹く。

「……どこで習ったのだ?」

「どこで……と言いましても。科学を学ぶ過程で、ごく自然に」

「ごく自然にそれだけやれる者は、普通いないだろう」

「それもそうだが、今の突っ込みどころは、もう一つあるのでは……科学を学ぶと言ったか?」

「はい。それも独学ですから、研究はしていませんが」

「へえ……」

 今度はムウの目が試すような色を帯びる。

「なるほど。では、本質において波動である光が真空を伝播することの疑問とその解答を述べてみてくれますか」

 ミロが、「……光が見えるのは当然だろう」と呟いて、シュラに抓られる。

 それを横目で見るデスマスクが、「お前も解ってねえだろう」と毒を吐く。アフロディーテは賢明にも沈黙を守っていて、シャカはキッパリ軽蔑の目でそんな仲間たちを見ている。

 初めから解るつもりも解るふりをするつもりもない星矢と紫龍は、暢気に幼馴染みの答えを待っている。

 一呼吸おいて、凪が失笑を堪えるようにして口を開いた。

「空間に満たされた物質に振動が伝わるとき、その波を波動と呼びます。海の波は水の振動であり、音波は空気の振動です。媒体となる物質の存在しない真空空間を伝播する光が波動の性質を持つのは、光の実体となる素粒子である光子がそれ自体で振動しているからです。これにより、光は波動と素粒子、双方の性質を持つわけです」

 綺麗にまとまった優等生的な解答に、ムウは思わず唸った。

「いかがでしょう?ムウ様」

「……満点です」

「……なあ。よく解らなかったが、そうなのか?シュラ」

「……俺に聞くな」

 ボソボソと情けない会話を交わす友人たちはほっといて、デスマスクが口をへの字に曲げる。

「つーか、まだまだ余裕って面だな。大学院生が小学校の問題出されたよーな答え方しやがって」

「そんなことは」

「うるせえ。次、数学だ。五分以内に、アキレスと亀のパラドクスの解答を数式で出せ」

「はい」

 ほとんど間を置かずにスラスラと凪の口から紡ぎだされる数式は、もはやミロやシュラでは何を言っているのかも解らないレベルだった。

「……で、いかがでしょうか」

「けっ。そいじゃ今度は、xのn乗プラスyのn乗イコールzのn乗を満たすnは2の他に存在しないことの証明を」

「……すまん。そろそろやめてくれ。頭痛がしてきた」

「俺もだ。と言うか、内容を理解するどころか問題の意味すらもさっぱり解らんのだが」

「情けねえなあ」

 デスマスクが舌打ちし、ふと横の後輩どもの尊敬の眼差しに気づく。

「……何だよ」

「いや……デスマスク、数学が出来るのか」

「何か不思議だぞ、あんたと知性って。特に数学は」

「……ナメてんのかお前ら。俺は根っからの理系だぞ」

 無礼な後輩に抗議したデスマスクが、凪の笑顔を睨む。

「俺に感心するより、この姉ちゃんに驚かないお前らが解らん。下手すると俺よりできるんじゃねえか」

「えー」

「と、言われてもな」

 星矢と紫龍は、顔を見合わせた。

「だって、凪だし」

「ああ。凪だからな」

「……どーゆー反応だ、それ……」

「いや、だからさ。凪が何でも解るのって、当り前だと思ってた」

「その通りだ」

「……小学校就学年齢前からそのノリか、この姉ちゃんは……?」

「もちろん。ほんっとに頭よかったんだかんな!凪は。俺が頼むと、大抵のこと、何とかしてくれたし!」

 星矢が力を入れて語る。

「俺が熱出した時さ、桃缶食べたいってごねただろ。そしたら、ちゃんと持って来てくれてさ」

「あー」

 凪が口ごもりながら曖昧に答え、紫龍がボソッと突っ込んだ。

「……戻ってから、お嬢さんに聞いたが。俺たちが各地に送り出されてから数年の間に、屋敷の貯蔵庫から結構な量の食べ物が盗み出されているのが判明したそうだ」

『……』

「俺たちはあそこに二年ほどいたから、少しずつくすねたのが蓄積したのだろう、と言うのは想像できたが。それを聞いて俺が不思議でならなかったのは、どうやって一年以上も発覚しないように出来たのか、という点だ」

「納屋に忍び込んだ後、ひと月くらいかけて減り具合をリサーチして、減りの遅いものを選んで山の内側から取ったんだ」

 凪が明確な回答を返す。

「桃缶は30以上あったからね。並べ方を良く見て、一番下の一番奥に隙間ができるように戻していった。5,6個はもらったかな。あの時点で、露見までは一年と踏んでたけど、出発まで誤魔化しきればOKだと予想してたし」

「……手癖の悪いガキだなおい……」

 デスマスクが半眼で凪を見て、凪がもじもじする。

「おまけにそんな計算までしてたってか。そんだけ悪賢いガキも珍しいぞ」

「そう言わないでくれ。あの屋敷じゃ、逆らうと食事を抜かれるのは日常茶飯事だったんだぞ」

 紫龍が弁護に回る。

「凪はそうなった子供にこっそり食いものを持って来てくれてたんだ。桃缶は俺も食ったしな」

「チョコレートとか、アメとかな。どうやってバレずに持って来てんのか、不思議でしょうがなかったけど」

 星矢がへへっと笑って凪を見上げる。

「でもさ、嬉しかったなあ。俺、凪からそーやって食いもん貰うたびに、凄く安心した。俺たちにも、ちゃんと飢え死にしないように守ってくれる奴がいるんだって思ってさ」

「ああ。大げさかもしれないが、凪が居る間は俺も星矢も絶対に死ぬことはない、というように感じていたな」

 その言葉に、ムウは切なくなった。

 凪が彼らとほとんど年齢の変わらない子供だと言うことを、星矢も紫龍も忘れていた。

 きっと、他の子供もそうだったのだろう。自分たちにはいない親のように考えて、甘えて頼って。

 辛い生活の心の拠り所だったのだろう。不安や恐怖を預けられる、たった一つの存在だったのだろう。

 けれど、それを引き受けた方は、どれだけ重かったのだろう。

 デスマスクも同じように考えたようで、少し表情が歪む。

 しかし凪は、優しく幼馴染みの2人に微笑みかけた。

「うん。私もそう思ってたよ。少なくとも自分が生きてる間は、絶対に君たちを死なせはしないと決めていた」

 ほんの少し、語尾が震えたように思ったのは気のせいだろうか。

「昔のことだね。命に替えても守りたい、と思った弟たちが、今はこんなに立派で一人前だ」

「おう!今度は俺がお前のこと守ってやるからさ!」

 任せとけ、と言った星矢に、凪は黙って笑った。

 その表情が、そんなことはしなくていいんだよ、と言っているように、ムウには見えた。

 何故か、嵐の匂いがした――――――――

 

 弟子を連れたカミュが聖域に到着したのは、次の日の昼下がりだった。

 まずはサガに到着を告げるため、真直ぐに教皇の間に向かったカミュは、氷河に加えてもう一人の少年を連れていた。

「―――――まずは、説明を聞こう」

 黄金聖闘士の全員を招集した場で、サガは冷静に言った。

「この聖域を訪れた理由について。ポセイドンの海闘士、7人の海将軍の一人。北氷洋、クラーケンのアイザックよ」

「――――――は」

 カミュが頭をたれ、後ろに控えた隻眼の少年が進み出る。

「まず初めに。ポセイドン様のお力により、我ら海闘士一同、その命を永らえている旨を告げさせてもらいたい。アテナの教皇、双子座ジェミニのサガよ」

「―――――ほう」

 サガの眉が幾分動く。

「海闘士一同、と申したな。大部分は海底神殿の崩壊に巻き込まれたものと思っていたが?」

「我々もそう思っていたが、それは誤りであったのだ。海闘士たちは、一人も死してはいない」

 アイザックの言葉に、場の黄金聖闘士たちがざわめく。

「――――――アイザック!全員が生きていると言うのか!?」

 カノンから驚きをはらんだ声が飛んだが、サガはアイザックが答える前に弟を制した。

「控えよ、カノン。クラーケンはまだ用件を終えておらぬ。……クラーケン。海闘士たちが海皇ポセイドンの守護を受けてこの世にあると言うならば、何を望むのだ」

「大きなことではない。彼らの多くは、故郷に帰って人間として本来の人生を生きている。このアイザックが、シベリアの師の元へ立ち戻ったように」

 サガを真直ぐに見て、若き海闘士は息を吸い込んだ。

「なれば。ポセイドン様は、聖域は彼らに追手をかけない、との約定をもらいたいのだ。アテナの名において」

 ほんの一瞬間があいたが、今回は冗談の通じない相手と見てか、サガも悪ふざけはしなかった。

「よかろう。アテナの聖闘士には、抵抗せぬものを撃つ拳はない。己の宿命との戦いは、彼らが自身で続けるが良い」

 場の空気が和らいだが、アイザックは微動だにせずにサガを見つめ続けていた。

「今ひとつ。――――――海底神殿の再建を、アテナに承認願いたい」

 ピン、と空気が張り詰めた。

 アイザックの射抜くような眼差しを、サガが厳しい巌のように見返す。

「アテナの教皇、双子座のサガよ。海皇ポセイドンは、地上への侵略を望むのではない。ただ、神殿の再建を求めるのみだ。生きのびた海闘士の中から、少数の有志が作業に従事するつもりでいる。それ以上のことは、誓ってない。ただ聖域とことを構える意志のないことの証を立てるため、承認をいただきに参ったのだ」

 今度は、サガはすぐには答えなかった。

 黙って厳しい眼差しでアイザックを見据えるサガの目を、アイザックがともすれば気圧されそうになるのを必死で堪えて見返す。

「―――――サガ」

 沈黙を破ったのは、横から掛かった声だった。

 じろりとサガの目が弟を見るが、これは貫禄負けの気配を見せずに、カノンは凛とした声で続けた。

「ポセイドンの海闘士、7人の海将軍の筆頭シードラゴンとして言う!海底神殿の復興を、俺からも」

「―――――お前にそれを言う資格があると思っているのか?」

 答えたサガの声は、アイザックの耳にも恐ろしく冷淡だった。

「海皇ポセイドンを欺いて海界の支配を企てた、反逆者のシードラゴンに」

「ないかも知れん。しかし、資格云々以前に、俺には海底神殿を復興することの意義を語る義務があるのだ」

 カノンは、目を伏せることなく言った。

「あの神殿は、海に迷う魂の鎮魂を行う場所でもある。地上の邪気を浄化する場所としての海界の意味を、知らんお前ではないはずだ」

「……知っている。しかし、その海界が一度は地上の人類を滅ぼす脅威となったことも、忘れるわけにはいかんぞ」

「それは、お前が先ほど語った通り、全てこのシードラゴンのカノンの罪。責めを負えと言うならば、いかようにしても償おう。海底神殿の再建を贖えるならば、命とて惜しくはない」

 双子の兄と弟の、生き写しの顔が視線をぶつけ合う。

「……よかろう。それほど言うのならば、カノン。お前が海底神殿再建の責任者となるがいい」

 サガの口から飛び出した言葉に、その場の全員が目を見張った。

「クラーケンよ。カノンはわが弟にして双子座の聖闘士ながら、同時にポセイドンの海将軍の筆頭シードラゴン。それは、海皇自ら鱗衣を送ってよこし、承認した事実であったな。否やはあるまい?」

 有無を言わせぬ迫力で言い放ったサガに対し、アイザックは意外にも目に安堵と喜びの光を宿らせた。

「……無論のこと!心ある計らいに、感謝する。アテナの教皇よ」

 その弾んだ声に、少々面白くなさそうにサガが眉を上げる。

「……実際の作業に入るのは、今少し待つが良い。日本におられるアテナに申し上げ、許可を得ねばならぬからな。あくまで、このサガの私見としてな」

「承知した」

「では、カノン。アテナがお許しになったならば、お前が総責任者として海底神殿の再建を取り仕切れ。何か不始末があったら、全てお前の責任となることを忘れるな」

「ああ。サガよ、俺からも礼を言う」

 カノンが、揺るぎない口調で答えて頷く。

「他に、異議のあるものは?」

 サガは最後に周りを見回したが、異議を唱えるものは誰もいなかった。

「よろしい。では、これにて会合を閉じる。解散!」

 張りのある声とともに、ポセイドンの使者との会見は終了した。カミュが、ホッとした顔で愛弟子の肩に手を置く。

 出ていく仲間たちの中から、ムウ、デスマスクなど数人が、椅子にかけたままのサガを振り返った。

 弟への複雑な感情と、海底に対する葛藤と。それらの全てを、サガは乗り越えようとしている。

 裏切り、死、憎しみ。そして、戻ってきた忠誠。

 長い長い戦いの末、サガはようやく真の教皇になりつつあるのかもしれない。

 敬意を込めて目礼した仲間たちの姿に気づいたものか、気づかぬものか、瞠目したサガの姿は不思議なほどに神々しかった。

 

 

061205 up

 

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