映画感想 一言もの申す編
「パール・ハーバー」
ご存知、公開当時には色々と物議を醸してくれた問題作です。
日本人の描写がヘンチクリンだとか、オチは米軍がカミカゼで特攻かよ、とか、史実に合わない小道具大道具があるぞ、とか。
その辺は管理人には、どうでもいいです。
日本の描写については、まだマシな方でしょう。ヨーロッパ某国の忍者映画などでは、真昼間に真白いビルの壁を黒装束で登っていく忍者なども居るそうですし。
時代考証については、日本史未履修の管理人、どこがおかしいのか初めから解りません。
そんなことではないのです。
管理人が全力で抗議のツッコミを入れた点は、他所にありました。
婚約者レイフの戦死に泣くイヴリン。やがてレイフの親友ダニーと愛し合うようになるイヴリン。
実は生きていて、帰って来たレイフ。彼女と親友がすっかり出来上がっちゃってるのを知り、大ショックなレイフ。涙で目をウルウルさせて謝るイヴリン。
「……ごめんなさい。あなたを愛しているけど、私は彼と結婚するわ」
ここです。
幾ら何でも厚かましくないでしょうか、これ?
イヴリン、正直かもしれませんが、レイフにもダニーにも失礼です。レイフを愛してるなら、ダニーに土下座して元のサヤに戻りなさい。ダニーと結婚したいのが本音なら、レイフに『愛してるわ』とか言うのはよしなさい。
ちょっと(いやかなり)美人だからって(僻んでます失礼)、何様ですかあなたは。
普通に三角関係と考えたら、こんな発言が素でできる女は最悪です。
レイフ的には、俺が好きなら今からでも戻ってきてくれいと思うところでしょう。
「だまされるな!ただの二股宣言だ、それは!レイフ怒れ!怒って殴れ!」
とか思いながら見てましたが、レイフは紳士でした。
しかしレイフよ……親友に彼女を取られたのは戦争のせいかもしれないが、すぐ戻ってきても彼女が取り返せなかったのは戦争のせいじゃないぞ。彼女の性格が悪いからとか親友との友情が足りなかったとかね。
彼女と親友が、揃って「天国に行っちゃった人には遠慮する必要なし。恋人が死んだ瞬間から彼女はフリー」って考え方する人だったことを嘆いて下さい。
いや、戦争中で少し思考回路が切羽詰ってて、焦ったのかもしれないけどさ……
何よりもまず、ラブストーリーとしての構成に激しく違和感を覚えた一作でした。
2006.07.18