映画感想 名作編
「北斗の拳(実写版)」
見たことのある人は居るでしょうか?
非常〜にマイナーなアクション映画です。洋画で実写、ストーリーはごく初期の部分を抜き取ったもので、ラスボスは南斗聖拳のシンです。
もちろんストーリーは少し変えてあります。
戦争で世界が廃虚と化した近未来。街も人々の心も荒廃した中を、“胸に七つの傷を持つ男”ケンシロウが行く。
無論、リンやバットも登場します。
その後のストーリーはまあコミックスに近い感じで進みますが、ユリアは実際にシンの手元に囚われていると言う点が違います。そして、さらわれたユリアが助かりケンがシンを倒してお終いです。
ちなみに、ユリアのみ日本人女優が起用されており、「ケンシーロー、ケンシーロー」と妙な独特な発音で呼ぶのがちと面白かったです。
で、感想は。
拳法で世界を変えるのはムリっぽいと言うことが解りました。
いや、何ていうか……やっぱりしょぼいんですよね。実写だと。マンガだから各種効果を入れて超人的な迫力が出せるわけで、実写になったケンシロウは“少しケンカの強い普通の人”にしか見えませんでした。
制作サイドもそう感じたのか、ラスボスのシンは最後に拳銃を使ってました。それじゃ拳法の勝負にならんだろうよ。
他にも、小さな突っ込みどころは山のようにありました。
まず、ケンの胸にある七つの傷跡。指が刺さったにしては、一つ一つが妙にでかいような。七つで胸を占領してしまうサイズです。色合いからしても、わざわざ傷跡に刺青を重ねたんじゃないのかと思ってしまう色形でした。
次にケンの修行した寺ですが、荒廃した世界の中でここだけがイヤに小奇麗です。管理人、思わずこんな立派な障子紙を作ってる職人がいるのなら世界は大丈夫なんじゃなかろうかと考えてしまいました。
そして最も大きなショックは、前述のヒロイン、日本人ユリアのキャラだったりします。非常に気丈なキャラ設定をされていた彼女は、ケンシロウを待たずに独力で脱出を図ります。しかも成功します。その時の経緯は、こうでした。
捕まっている彼女のところへ、シンの部下Aが登場。
↓
彼女、いきなり床にへばりついて耳をつける。「変な音がするわ」
↓
部下A、素直に自分もしゃがみこんで床に耳をつける(これも間抜けでした)
↓
彼女、立ち上がって、ためらうことなく横のでかい重い家具を倒して部下Aを潰す
↓
逃走(そして成功)
……別にケンシロウはいらなかったんじゃないのかなあ、と思いました。アメリカ女性は強いと言いますが、なぜに日本人女優を使ってこんな演出を組んだのでしょうか、監督……
ちなみに、管理人がこの映画を見た最大の理由は、実を言うと、かの名ゼリフ
「お前は既に死んでいる」
の英訳を知りたかったからでした。
「You're already dead」
……そのまんまでした。
まあそうでしょうね。
と言うわけで、北斗の拳(実写版)の感想でした。
皆様も、時間とお金が余ってるときにレンタル屋で見つけたら、見てみて下さい。
2006.08.06