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十津川温泉
折立山崎
平谷口
込の上
下込の上
豆市
鈴入
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 折立を発車したバスは、対向車が渡りきるのをゆっくりと待ってから、悠々と折立橋を渡ります。 その姿はまるで、歌舞伎の花道を行く立役者のようです。
 集落の中を走っているにもかかわらず、細く見通しの悪いカーブが続きます。 眼下には、豊富にたたえられた瑠璃色の水が、遙か下流まで続きます。
 やがて込の上停留所に近づくと、数人の十津川高校の生徒さんが、バスを待っています。 十津川高校は、1864年に創設された文武館に端を発し、多くの有識者を世に送り出した奈良県でもっとも古い高校です。 創設当時は、折立に門を構えていましたが、昭和2年に込の上に移設されて現在に至っています。
 込の上、下込の上に続く、豆市停留所は、何もないカーブの途中にぽつんと立っているだけなのですが、夕暮れに訪れると、十津川温泉に向かって紅く飽くなき景色が広がり、個人的にとても好きな場所の一つです。 なお、このHPを開設した当時、豆市停留所には待合小屋がありました。
 ほどなく、十津川村に2基しかない信号機の一つ(もう1基は、十津川村役場前にあります)を過ぎると、赤錆色の庵之前橋を目前に一気に右に曲がって十津川営業所構内に入り、後退しながら進行方向に対して180°向きを変えて営業所の建物に横付けします。 ここで3回目の休息をとりますが、五條バスセンターと同様10分間しかなく、向かいには新しく温泉が出来ましたがちょっと入浴は無理でしょう。
 営業所の車庫は建物の2階部分に相当する高さにあり、奈良交通と十津川村営バスの共用になっていますが、もちろん村営バスの車両の方が過半数を占めます。 また現在、十津川営業所所長は、南紀営業所所長を兼務されています。
 出発時間になると、躊躇することなく一気に180°向きを変えて庵之前橋に車体を滑り込ませ、大型車であるにもかかわらず、中尺であるメリットを生かした小型車並みの軽快感を披露します。
@折立橋を渡る、新宮駅行き特急(折立−折立山崎) 熊野川(新宮川)を直接またぐ折立橋は、奈良県下で5番目の長さ(271m)を誇りますが、意外と幅員が狭く、大型車同士では対向が出来ません。 また歩道は、車道のすぐ西隣に並行して設けられています。 ちなみに、奈良県下4番目の長さを誇る橋梁はというと、谷瀬の吊橋(298m)です。(いずれも、2005.7.1現在の奈良県土木部のデータです)
A十津川村に2基しかない信号機の1つにさしかかる、新宮駅行き特急(鈴入−平谷口) この信号機は通常点滅信号です。 もう1基は、すでにお気づきと思いますが、十津川村役場にあり、こちらは日中は点滅ではありません。
 路線全体をみても、県立五條病院前から先、和歌山県に入るまで、交互通行用を除くと4基の信号しかありません。(2005.7現在、大塔村役場前を迂回しているので、実質3基ですね)
B十津川温泉停留所で休息をとる、新宮駅行き特急(十津川温泉) バスが向いている方向は、進行方向の反対、すなわち北向きです。 出発の際は、切り返すこともなく器用にUターンして南に向かいます。さすが、山岳用の大型中尺HUです。
C十津川村営バスと連絡待ちをする、新宮駅行き特急(十津川温泉) 奥に少し見えるのが、十津川営業所のおしゃれな建物です。 この写真では、新宮駅行きの第1便が瀞八丁行きの村営バスに連絡しています。
 今まで賑やかだった新宮駅行きの車内も、この先は急に閑散とします。湯の峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉の観光客は、やはり新宮から入るケースが多いようです。
D天理北山峡経由国鉄奈良駅行き特急?!(十津川温泉) もちろん合成写真ではありません。
 タネを明かせば簡単。これは2004年に開催された「ここに復活!特急天理北山峡経由新宮駅行」のオフ会での一コマです。
 確かに十津川仕様車ですが、よく見ると288号車(吉野営業所所属)です。 ただし、幕は当時の本物です。
 十津川営業所所長が、昔取った杵柄と、車庫入れの妙技を見せてくださいました。
E吉野営業所288号車(十津川温泉) Dと同じ時に撮影しました。吉野営業所の十津川仕様車と一般路線用小型車と十津川村営バスが並ぶ、妙な写真です。
 この時、小型車の幕は1系統五条駅行でしたが、その数ヶ月後には五條バスセンター行きに変わりました。
F十津川営業所で休む十津川村営バス(十津川温泉) 十津川営業所は奈良交通の車両基地であり、かつ十津川村営バスの車両基地でもあります。幹線をバス会社、支線を地元自治体が分担する十津川方式と呼ばれる過疎地の路線バス運行形態は、全国的にも大変有名です。
 観光シーズンには、谷瀬の吊り橋周辺のピストン輸送にも村営バスが活躍します。
G十津川温泉を出発した新宮駅行き特急(十津川温泉) この橋を渡ると果無峠を越え、ついに和歌山県に入ります。 この先、バスカードは運転士さんの手動操作でしか使えなくなります。
BCD
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