Fuji Rock Festival '01 Day 1 @ 苗場スキー場内特設会場
前日にチケットをリストバンドに交換してもらっていたので入場もスムーズ。ケムリの「PMA」を聴きながら会場入り。やはりオアシスの出演が効いているのか、初日、平日にもかかわらず予想以上の人の多さ。予定していた場所に陣地を構えることができず、ちょっとひるむがなんとかシートを広げられる場所を確保して、さあスタート!まずは会場の一番奥、フィールド・オブ・ヘヴン(以下、FOH)へ。
途中グッズ売場へつづく長蛇の列を発見。毎年思うのだが、いろんな場所でいろんな演奏が続いてるってのになんでまた並んでまでグッズ買わねばならんのだ。アーティストによってはフジロックだけの限定グッズなんかを作ってるから、それを欲しがる気持ちも分からないではないけど、、、。
FOHではちょうどLABCRYが演奏中。CDを試聴したかぎりではもっとおとなしめかと思ってたんだけど、ライヴでは予想以上にパワフルな演奏。2,3曲聴いた後に会場のもう一方の端、レッド・マーキーでのスーパー・バター・ドッグを見る為にてくてく戻る。着いたらテントの後方まで人で一杯。いわゆるファンクを基本とした彼らのサウンドは、玄人好みかもしれないが、そこに独特のユーモアが加わることによって、より親しみやすくなっている。ライヴの後半しか観られなかったが、どれを聴いても聴いたことのある曲ばかり。サウンドの玄人っぽさにシングルヒットの実績がリンクするという幸せな矛盾を持ち合わせたバンド。「ヘイヘイヘイ」と「フジロック」、どちらにも出たことのあるバンドってそうそういないですよ。
その後ワールドレストラン内で昼食後、くるりを観る為に再びFOHへ。結構な人数が集まってきている。そこで昨夜に続いて偶然にもブンブンサテライツの川島さんと、今回は平井さんにもお会いすることができた。出番が終わってすっかりリラックスした様子のお二人。聞くと昨夜収録されたくるりのラジオ番組にゲスト出演していたらしい。岸田くんはブンブンサテライツ『UMBRA』をかなり推していたので、その辺の事情もあってそんな組み合わせが実現したのだろう。話の途中でライヴが始まってしまったため、お二人とはそこでお別れしていざ、くるり!
「マイクチェック」「ワンツー」を繰り返しながらのジャムセッションから始まるという異例のオープニング。サポートのギタリストを加えた4人体制のライヴは岸田くんのとばしまくりのMCとフジロック仕様の選曲が特徴的。ギター、ドラムス、ベース、唄というバンドアンサンブルの骨格をしっかりと鳴らすことに徹した今回のライヴは、最近のくるりのライヴとは明らかにちがっていた。「東京」は通常通りのアレンジ、「ばらの花」もシーケンスものの音はいっさいなし、「ワンダーフォーゲル」はやらず、唯一「惑星づくり」でちょっとしたSEが入ったぐらいか。ロックバンド然としたサウンドが潔くて心地よいステージだった。特に「ばらの花」で聴かれた軽やかさとせつなさは、筆舌に尽くしがたい。泣きそうになった。まじで。
その後再びグリーンステージへ戻る。
ヴォーカルが変わってしまって全体的なパワーも落ちた印象のあるエイジアン・ダブ・ファンデーションを遠目に見ながら休憩していたら、雨。やはり降りました。去年も初日に降ったんだよなぁ、このまま本降りかぁ、と思っていたら次のトラヴィスが始まる頃にはだいぶ小降りに。
この雨が逆に効果的だったトラヴィスのステージ。彼らの優しいサウンドが霞がかかった苗場の森に吸い込まれていく様はほんとうに美しかった。ヴォーカル(名前失念)は、MCでしきりに「beautiful!」を連発。昨年のフジロック、エリオット・スミスの演奏中にやはり雨が降っていて、雨の中歌う彼が曲間に「beautiful!」とつぶやいていた。彼は雨の中の風景を見てそういったのかも知れないが、オレにはあんたの声の方がよっぽど「ビューティホー」だよ、とその時思った。今回もそうだった。片言の日本語を交えながらのMCをはさんでの彼らの演奏は、とてつもなく優しくて苗場に降る雨のようにしっとりと感じられた。
雨が降って気温が下がってきた。さてそろそろ腹ごしらえして夜のライヴへそなよう。ということで今度はFOHへ向かう途中にあるアヴァロン・フィールドで食事。タイカレーを食す。ウマイウマイ。ココナツミルクが入ったカレーが雨で冷えた体を温めてくれる。連れが食べてるタイラーメン(これもうまかった)を時々奪い取って、、、ごちそーさま!。
再びFOHへ向かう。
今度はV∞RE!!!!!!DOMS(原文ママ)。ようはボアダムスのメンバーなんですが楽器編成が特殊。ドラムセット4台、パーカッションセット2台、ヴォーカル、SEという無茶苦茶な編成。むかしかれらはUOREDOMSという似たような編成の変名ユニットを持っていて、よくライヴではその演奏を披露していた。筆者が初めて彼らのライヴを観た時もこの編成からライヴがスタートしていた記憶がある。とにかくまずステージに並べられたドラムセットの威容にビビってしまう。会場に着いたらちょうどそのドラムセットのサウンドチェックを行っているところで、次から次へとセットをチェックしていく様子を聴いているだけでこれから始まる本編への期待がいやがおうにも高まる。ちょいと押し気味で始まったライヴはヴォーカルのEY∃が紡ぎ出すノンセンスシラブルが怒濤の打楽器アンサンブルに乗っかってがんがん飛んでくる。比較的静かな前半部から一転、テンポもテンションも一気に上昇するちょうどその瞬間、観客は一気にステージ前方に駆け寄る。すると乾いた土埃がぶわーっと舞い上がって、一瞬ひるむ。そんなことはお構いなしに続く演奏、暴れる観客。一部はモッシュピット状態。ひとつのリズムパタンが提示され、それが打楽器奏者それぞれの手によって少しづつ手が加えられていく。その時々にヴァリエーションが顔をのぞかせるが、大きな流れ、うねりはぶっといままに突き進む。そんな流れの中いつしか演奏者全員によって巨大なクレッシェンドが形成されていく。ふつふつとわき上がる溶岩が出口を見つけて空中に飛び出し、緊張が弛緩へと一気に移行するその瞬間、椅子に腰掛けていた4人のドラム奏者は一斉に立ち上がって、シンバルのみを連打する。スネアやハイハットなどとは違って、広がりのある、空気全体を覆うようなシンバルの音が我々の上から降ってくるようだ。ひとしきりシンバルを叩き続けると再び通常モードへ。この繰り返しが3〜4回ほどあっただろうか(何せものすごい演奏のせいで記憶が定かではありません)。最後のクライマックスを迎えると彼らは笑顔を浮かべながら会場を去っていったのでした。
さあまた歩かねばならない。グリーンステージでのオアシスの演奏スタートが近づいているのだ。アンコールはないだろうとたかをくくって歩き始めたら背中から歓声が!え!?アンコールやるの?、、、心を鬼にして歩き始める
オアシス。
ライヴを観るのは昨年の横浜アリーナ以来二度目。横浜アリーナではスタンド席からちーっちゃい彼らを眺めたんだから今回は近くで観てやるぞと意気込んでステージに向かうスロープを降りていったらすでにかなりの人だかり。どんどん増える観客がすし詰め状態になったのを見計らったかのように『〜Giants』アルバムの1曲目が流れ始める。その途端どどどどー、、、。人の流れ、押したり引いたり、右へ左へ前へ後ろへの動きが一向にやもうとしない。これでは曲を聴いて楽しむどころの話ではない。99年、同じくフジロックでのケミカルブラザーズの時も似たような状態だった。でもどんなに辛くてもあの声が聞こえてくる。みんなで大合唱。オアシスの快楽はなんといってもシングアロングの快楽である。相変わらずふてぶてしい態度で観客を見下ろすリアムが朗々と歌うのに合わせて、周りの男どもが声張り上げて歌い続ける。そんな状態なもんだからあの場にいたらリアムの声なんて聞こえません。普段聴いて心の中で鳴っているリアムの声をなんとかキープするためには自分もデカイ声で歌わなくてはと思い「シャンペン・スーパーノヴァ」あたりから歌っちゃいました。途中「胸いっぱいの愛を」(レッド・ツェッペリン)のリフを使ってジャムったりしながら、アンコールの「アイ・アム・ザ・ウオルラス」(ビートルズ)で大団円。(大合唱はいいんだけど、「〜ウオルラス」でリアムが口ずさむ「チュバチュバチュバ〜」まで一緒にやらなくてもいいのに、、、。)
というわけで一日だけでしたが今年も楽しませていただきました。今回で参加するのは3回目だけど、自分でも時間の使い方や会場内の距離感に余裕が出てきているのが分かる。どんなに観たくても無理なスケジュールは組まない。水分補給、栄養補給、休養、雨対策は最低限の準備。毎回鍛えられてるからだんだん楽になってきているのかも。さて来年はどんな人たちがやってくるのやら。やはりこれしかないでしょう、、、グリーンステージにブンブンサテライツ!!!
(2001.7.31.)
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