42500〜50000アクセス記念


42500アクセス記念

「しいたけのお話」

 健康にいいと言われつつ、嫌いな人が結構多いしいたけ。
 何を隠そう我が家はしいたけ農家なので、しいたけを嫌いな人が増えると困ってしまう立場にあります。
 私は小さい頃から食べ慣れてはいますが、決して好きというわけではないので、嫌いな人の気持ちがわからなくもないところがまた悲しかったりします。

 そんなしいたけはどうやって栽培されているのかというと、下のようになっています。
@しいたけ栽培に向いている楢の木を切り倒して手ごろな大きさにしておく。
Aそれに種駒というしいたけ菌の塊を植え付けて、しいたけ菌が回るのを待つ。
Bしいたけ菌が回ったところで、水に数日間浸けておく。(そうやって木に刺激を与えるとしいたけが生え出す)
C水から出して温室の中に置いておくと、しいたけがびょこびょこ出てくる。
D適当な大きさになったら採っていくが、しいたけは断続的に生えてくるので、結構頻繁に採らないといけない。夏場はしいたけの生長も早いため、1日に3回くらい採らないといけないこともある。
Eその後、何度となく浸水と採取を繰り返し、最終的にしいたけが生えなくなると、その木はお風呂の薪になる、という100%リサイクルで循環していく。
 これは現在も続いていて、私も小さい頃からよく手伝わされました。

 こうして小さい頃からずっとしいたけを見てきたので、自然と私の目もしいたけの品質にこだわり始めました。
 しいたけにも他の野菜と同じように等級があって、いいものから順に秀m、a、b、c、ls、dとなっています。
 秀mはカサの直径が5cm以上でカサの裏の膜が切れていないもの、というかなりきつい条件で100gの袋に詰めて出荷されますが、dになるとどんなに変な形だろうが大きさだろうが足がもげていようが300gの袋に詰めて出荷できます。
 その等級でスーパーに売られるものを見てみると、地元スーパーで見た限りでは、よくてc、酷いところだとdを100gの袋に詰めて売っている場所もありました。多分、農家が市場を通さないで直接お店に卸しているのでしょうが、消費者が知らないと思って結構悪どいことしているな、と思うこともあります。
 ちなみに、秀mやaのようないいしいたけは料亭などに行ってしまうらしく、一般のスーパーでは見たことがありません。値段もわりと高いので、そんなのを普通のスーパーに置いても売れないから、という理由もあると思います。

 とりあえず、悪いしいたけをつかまないためには必ずカサの裏を見て下さい。
 赤い斑点があったら腐っているので買ってはいけません。こんなしいたけも結構スーパーで平気で売られているのが、健全なしいたけ農家としては悲しいところです。
 よりよいしいたけはカサが丸くなっていてカサの裏に膜があるものですが、そういうしいたけはそれなりに高いと思います。
 なお、最近では原木栽培ではなく、苗床で栽培しているしいたけもよく売られています。これは非常に秀mが作りやすく、原価も安いので、値段も手ごろになっています。
 見た目で原木と違うところは足の先端が切り取られていることと、カサの色が比較的白っぽいこと。原木の場合はカサがこげ茶色で、ほぼ足の先端に木屑がついています。

 さて、ではテレビに出ているしいたけはどんなものがあるだろう、と注意深く見ていると、料理番組に並んでいるしいたけは大抵秀mです。いいしいたけ使ってるなぁ、と思います。やはり、テレビだからでしょう。
 ただし、子供たちが料理を作る番組で、たまに子供たちで材料を調達して料理を作る、という場合がありますが、そんなとき、こどもたちはしいたけ農家に行って巨大しいたけを見つけて、珍しいからと料理に使っているシーンをよく見かけます。しかし、実はその巨大しいたけは珍しいわけでも何でもなく、単なる規格外のしいたけなので(よって等級はd)、悪く言えば農家にとってはいい厄介払いのようなもので、ああせっかくただでもらえるのに、とよく思ってしまいます。
 他の野菜がそうであるように、放っておけばしいたけも際限なく大きくなります。カサの裏にある膜が切れなければいくらでも大きくなっていいのですが、ある程度大きくなると膜もなくなるので、そうなったらもう単なる規格外となるため、普通はそうなる前に採ってしまいます。そのせいで珍しがられるのですが。
 しかしながら、同じ番組で今度は大人が材料調達のためにしいたけ農家を訪れてもらっていたしいたけは、秀mやaばかりで、この人はわかっているな、と思ったりもしました。

 最後に、これまでいろいろと等級にこだわった話をしてきましたが、結局栄養価にしても味にしても、どの等級のものを食べても大差はありません(笑)しいたけは本っ当に見た目だけです。原木の方が香りがいいとか、食べる前に日光に当てるとビタミンが増えるとかはありますが、基本的には同じです。
 それに、私は肉厚の秀mより、ペラペラのlsの方がおいしいと思っています。

 最初に書いた通り、しいたけを嫌う人が増えていますが、お吸い物にも茶碗蒸にもしいたけはなくちゃダメだよね、と私のように思っている人が増えないものか、としいたけを見る度に考えています。


45000アクセス記念

「卒業研究」

 大学を卒業するために、絶対避けては通れないのが卒業研究です。
 一般的には「卒業論文(卒論)」と言われていますが、理系の場合は実験をしたりコンピュータでシミュレートしたりして、それを研究して論文を書くので「卒業研究(卒研)」と言われます。
 文系の論文は100p以上でなければならない、ということもあるらしいですが、理系の場合は(特に数学の場合)論文自体は30pくらい、プログラムを付けても60pくらいです。その分計算が大変ということで。

 この卒研は1年間かけて行いますが、実際に卒研のための計算が始まるのは学科やゼミによって違います。
 理系の中でも物理や化学の理科系になると、就職活動も忙しい4月5月から実験を始めてかなり忙しいらしいのですが、数学は本格的に計算を始めるのが11月頃だったりします。
 しかも、ゼミによっては年が明けてからテーマが決った、というところですらあります。
 それまで何をしているのかというと、ゼミで指定した英語で書かれた論文(教科書)を訳して読んで、というのを繰り返しています。はっきり言ってしまえば、それをやっている頃は非常に楽です(爆)

 そもそも数学で新しい定理みたいなものを大学生程度が考えられるわけがないので(笑)、数学の卒研では今まで議論されてきた問題を改めて考えてみたり、ある定理を実際のデータに当てはめて本当に使えるかを考えたり、ということをしています。
 その他には、教科書にある問題で少し手間のかかるものをやってみたり、ある話題について書かれた論文をいくつも集めて総合して検討してみたり、ということもしています。

 それで、私がやっていたのは「cauchy分布に対する局所最強力検定」という研究です。
 どうしてこういうテーマになったのかというと、「局所最強力検定」が教科書の中で出てきたのですが、これはある条件の下でしか使えない検定だったので、だったらその条件をなくして検定したらどうなるのか、というのを試してみたかったからです・・・などと偉そうなことを書いていますが、全てゼミの先生が考えてくれたことなので、実のところ私はほとんど何も考えていません(核爆)
 論文の本題部分にしても、全部先生が用意してくれて、私がやった事と言えば先生が計算してくれた結果と同じになるようにプログラムを組んだり(これもほとんど先生に聞きましたが)、定義を調べて例題を計算したり、というくらいでした。
 それだけ先生に頼っていたせいで、1月半ばに、
「これもやってみたらどうでしょう。」
 と先生に言われたときは素直に従うしかありませんでした。
 これでやることが倍くらいに増えたので、発表会の前日までハードスケジュールになって、終わり間際は自宅滞在時間が7時間になって、学校に住んでいるんじゃないか、という生活になりました。
 それはゼミの中で他のテーマを扱っている人たちも同じで、みんなで死にそうになっていました。
 また、他のゼミでも今年はかなり切羽詰っていた、と発表会が終わった後で先生方が言っていました。
 もっと早くに始めればいいのですが、毎年のようにみんな発表間際にならないと本腰を入れないらしく、今年はそれが更に酷かった、ということでしょうか。

 さて、思いっきり先生に頼っていて自分の研究内容をどれだけ私が理解していたのかと言うと、発表の前日にやっと全てを理解しました(爆)
 研究の前半と後半の繋がりと、どうしてそういう計算結果が必要になるのか、っていうのがわからないまま計算していたんですね、これが(爆×2)

 卒研が終わってみて、もう1度卒研やりたいな、とは思いませんでした(笑)
 追い込みの辛さは半端じゃなかったので、受験をもう1度やりたくないのと同じ気持ちでした。
 それで、やっぱり大学院には進まなくてよかったな、とも思いました。
 発表の前日に研究の内容を理解したということからも、既に私は数学の限界に達しているような気がします。

 ただ、卒研を通して先生が紹介してくれた論文をいくつか読んで、数学の定理も出尽くしていると思っていたのに、今でもまだまだ新しい定理を考える人がいて、数学もまだ進歩しているんだな、と感じました。
 それは卒研をやって初めて気づいたので、それがわかったのは卒研をやってよかったと思えることでした。


47500アクセス記念

「こんな詩が好き2」

 10000アクセス記念のときに第1弾を書きましたが、それからいいと思える歌詞にあまり出会えなかったので、こんなに間が空いてからの第2弾となりました。前回書いたのは1年半以上前でしょうか。
 それでは、始めます。

「叶わないならこの恋を捨てて 罠にかかる全てを食べれば傷つかないのだろうか」
(槇原敬之・hungry spider)

 槇原さんが逮捕されてしまったから、というわけではなく、これは歌詞を見たときからすごく好きなフレーズでした。
 この曲は蝶に恋をしてしまった蜘蛛の気持ちを歌っていて、上のフレーズの直前まで、ある日自分の巣に好きになった蝶がかかってしまい、蝶を助けようと蜘蛛が駆け寄ったら蝶は「助けて」とだけ言葉を繰りかえした、という展開になっています。
 欲望のままに餌としてこの蝶を食べてしまえば傷つかないですむのかもしれない、という蜘蛛の思いが伝わってきて、すごく切なくなりました。
 叶わない恋の話でも、相手をどうにかして振り向かせよう、というのではなく、相手のために何が出来るんだろう、と考える話が好きです。

「この東京で交差点や駅のホームとか あなたと私はきっとすれ違ったりしていた」
(同じ星・jungle smile)

 これは、こんなことが世の中あるかもしれない、と以前から思っていたのをそのまま歌詞にしていた歌だったので、そこが好きでした。
 世間は意外と狭いものですから、人がいっぱい集まる東京だったら運命の人とすれ違うこともあるかもしれない、と思えます。

「いい人っていうのはどうでもいい人みたい」
(boys&girls・浜崎あゆみ)

 正確に歌詞を覚えていないので間違っているかも知れませんが(爆)、こんな雰囲気の歌詞でした。
 漫画でもドラマでも、”いい人”っていうのは告白を断るときにまず最初に出てくる言葉としてよく使われています。
「いい人だけど・・・」
 という感じで。そのせいで”いい人”っていうのがとりあえず悪い感じは与えないだろう、という雰囲気で使われているのが私は嫌いで、その私の気持ちを後押ししてくれたこの歌詞が好きでした。
 ちなみに、私は本当に優しくて楽しくて面白くて・・・と感じた人にしか”いい人”と使いません。

「夢を書いたテストの裏 紙ヒコーキ作って明日に投げるよ」
(あの紙ヒコーキくもり空わって・19)

 私は実際書いたことはないですが、その光景を思い浮かべてすごくいいな、と思ったので、好きな歌詞になりました。
 将来紙ヒコーキを飛ばしたときのことを思い出す光景も、何となく見えます。

「2度と会わないと決めたとき この胸は痛むのでしょうか」 (夢のしずく・松たか子)

 まだ決心をしていないけど、決心したときはそんな気持ちになるのかな、という雰囲気が出ているところが好きです。
 単純なフレーズですが、切ない感じがするところも好きです。

 また好きな歌詞が出来たら、ここで発表すると思います。


50000アクセス記念

「名前について」

 気付いている方もいると思いますが、hpで公開している私の名前「奈良 早香子」は本名です。
 今という世の中、ネットで本名を公開している人は少なく、まして女性ともなればh.n.を使うのが当たり前です。
 でも、私は本名を公開しています。
 なぜ公開しているのかというと、その原因は私の勘違いにありました。

 1996年の夏頃、私は大学の合格祝いで買ってもらったパソコンでインターネットを始めることにしました。
 でも、当時から親のスネをかじりまくっていた私は、自分のお金ではなく、親のお金でインターネットを始めることにしていました(爆)
 しかし、そう決心した直後、早くもプロバイダ選びでつまずきました。
 当時は今と比べるとプロバイダの数も少なく、その契約には必ずと言っていいほどクレジットカードが必要でした。親のスネをかじろうにも、両親共にクレジットカードを持っていなく、その上作る気も全くない両親だったので、私はクレジットカードのいらないプロバイダを探す必要がありました。
 狭い範囲ながらもいろいろと探して、ようやく見つけたのが今のプロバイダの「justnet」でした。
 このjustnetと契約するとき、justnetには電子会議室があるので、登録時にメールアドレスの他にログイン名も決める必要がありました。
 このとき、見本には本名らしき名前が書いてあったので、本名でないといけないのかな、と思ってしまったのが間違いでした。私は素直に本名で登録してしまいました。
 ただ、メールアドレスは名前ではなくて好きな名前にしよう、と思ってminervaにしたのです。

 こうして私は本名を公開することになってしまいました。

 その後1年くらいしてhpを作ったわけですが、会議室ですでに本名を使って発言しまくっていたので、hpで本名を隠すのも意味ないな、と思ってhpでも本名でいくことに決めたのです。
 プロバイダと一度解約するのも面倒なので、現在もそのままです。

 さて、本名となるとかなり珍しい名前の私。
 自己紹介にも書きましたが、とにかく1回では読んでも聞き取ってももらえない名前です。
 なまじ「子」がついていること、発音が「たかこ」に近いこと、名前の読み方が「ちかこ」や「さやか」だと思われること、などが間違われる原因になっています。
 ただ、いくつかいいこともあります。
 まず、名前が珍しいのでわりと覚えてもらえること。全く覚えてもらえないこともありますが、ありきたり過ぎて覚えてもらえない、というのよりはいいと思っています。
 そして、インチキ商売を撃退出来ること。電話での勧誘は私を全く知らない人からかかってくるので、そういう人はまず私の名前が読めないことが多いのです。そんなときの電話対応の仕方は、

  相  手  :ち・・・かこさんはいらっしゃいますか?
私(もしくは母):ちかこはいません。
  相  手  :はあ、そうですか。
  ガチャン。

 です。「ちかこ」という人物は存在しないので、嘘はついていないのです。
 私をちゃんと知っている人なら、名前を読めなくても(大抵名字で呼ばれるので名前を知らない友人は多い)、大学の誰かだとか会社の誰かだとか、所属をちゃんと言うので見分けはつくのです。

 では、なぜこんな名前になったのか。
 私が生まれたとき、母は私に「早智子」と名付けたかったというのですが、画数や風水などに詳しい親戚に、画数が悪い、と言われて付けられませんでした。
 そこで親戚が用意した名前は、昌美、直美、広美のどれか、だったのですが、今度は母が、美は付けたくない、ということでこの名前も没になりました。
 そうしてまた白紙に戻ったところで親戚が用意してきた名前が、「早紀子」と「早香子」でした。
 母は「早紀子」がいいと言ったらしいのですが、父が「早香子」がいいと言ったので、「早香子」に決定してしまいました。画数的にもいいものらしいです。
 しかしながら、なぜ「早香子」という名前が出てきたのか、今でも謎です。
 同じ発音なら「坂子」と書くのが普通だな、と思いつつ、これだと人生坂道を転げ落ちるようで何か嫌です。

 余談として、「飛鳥」もしくは「明日香」という候補もあったらしいのですが、名字との兼ね合いから、これだと狙い過ぎている、ということで没になった、という話もあります。


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