2004年08月

■2004/08/30 (月) 『あなたをひとりじめ』『ピクニック』

■山田ユギ『ピクニック』(芳文社、花音コミックス)
…いいなぁ、ユギたん!!なんだか今年出た3冊はそれぞれみょうに感動してしまった。なんというか、内容ではなくて、まぁ内容もふくむマンガの作り方に関して。昨年のコミックス分くらいでは正直ちょっと微妙な雰囲気があったように思うけど、やはりこの人スゴイと思う。好きな作家はいっぱいいて、ユギたんよりも好きな作家だって何人かいるんだけど、「ボーイズ作家を一人あげよ」と言われたらわたしはやっぱり山田ユギと答えると思う。なんというか、バランスなのだと思う。王道や世評と、自分の好みやマニアックな志向のバランス。
えーと、内容について(笑。表題作はノンケを体でおとす純情受けが、ちょっと紺野けい子の「かわいいひと」っぽかったけど、かわいくてよかった。無表情攻めもいい味を出している。あと、元カノがユギたんらしいにくめない女性だったのが印象深かった。「僕にだって言い分がある」の続編はそういえばこの二人気になってたんだよ〜と思い出して、楽しく読めた。タチ一筋の先輩が受けようとする理由がかわいい。「わたしたちどうなるの」は雑誌掲載時はもっとダメダメ感というかどうにもならん感がただよっていた気がしたけど、気のせいかも。攻めが本多三兄弟のような男前で、このコミックス内ではめずらしい。やっぱ小説書くという表象が出てきちゃうと無条件に好きかも。
ところで何でユギたんてよんじゃうんだろう?

■内田かおる『あなたをひとりじめ』(竹書房、麗人セレクション)
…この人のこういうタイトルセンスが好きだ。そして、遂にきた、オヤジ受け(ほぼ)まるまる一冊!(笑。表紙は逃げてるなぁ。担当の指示かなぁ(笑。
内容は、特にどれがこうというのはないけれど、というか冷静に考えてみるとどれも同じような話なんだけど(笑、わたしの萌えツボと内田さんのツボがかなり近いので、楽しくよめた。以前のコミックスに書かれていたように、美形若攻めとオッサン受けというのは、王子様と庶民の娘の変形版なのだとわたしも思う。若い子がオヤジにメロメロなのを見て楽しむ、801的ファンタジー。ビジュアル的にはヤクザのような保険医(受)がよかった。あと、毛だけは御免こうむりたい。スネとか前だけなら全くかまわないんだけれど(笑。
内田さん「筋肉男」に召還してほしいなぁ。でも内容がきっちりボーイズだからだめかなぁ。

■2004/08/24 (火) 『舞姫 テレプシコーラ』

■山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』6(メディアファクトリー、ダ・ヴィンチシリーズ)
…相変わらず面白かった。六花ちゃんが振り付けの道へ進みそうな感じだけど、踊りもがんばってほしいなぁ。しかし空美ちゃんはいずこへ…。

■2004/08/22 (日) 『もっそれ』『君の名はスター☆』

■紺野けい子『君の名はスター☆』(フロンティアワークス、ダリアコミックス)
…新刊一覧でこのタイトルを見たときには仰天したけど、あまり名前に星がついていることは活かされてなかった気が。内容は面白かった。女性がいっぱい絡んでくるけど(いろんなレベルで)ノンケ同士の微妙な関係性を強調するためか。そういう面を書こうとしてるからか、須藤の内面とかも微妙な動きがなかなかうまく書かれていた気がする。やはり絵はちょっと荒れてるかも。あと須藤が篠田さんの顔になってるとこが一箇所あった。

■南国ばなな『もっそれ』2(新書館、ウイングスコミックス)
…相変わらずのあほっぷりで面白かった。羽田がどんどん強烈になってきてて、屋久島がつっこみ役になり個性が薄れてきてしまってるかも。というか千歳すらまともに見えてきた。だからというのもあるけど、最後の方の屋久島兄?の話はこれから楽しみ。

■2004/08/18 (水) 『もっと淫らに躾ましょう!』

■かぶとまる蝶子『もっと淫らに躾ましょう!』(オークラ出版、アクアコミックス)
…題名が。題名が。題名で思い出したのですが、かなり人目を気にしない方なのですが、ななせかめ子の『痴漢エレベーター』だけはとても興味があるのに恥ずかしくてまだ買えていないのです。なのに『もっと淫らに躾ましょう!』はいいのか自分。
えーと、内容は微妙でした。

■2004/08/16 (月) 『ねじの回転』『たかをくくろうか』『夏休み』

■定広美香『ねじの回転』(マガジンマガジン、ピアスシリーズ)
…なぜ二人が惹かれるのかよくわからなかった。うーん。ところでこの人はやはり結構年上なのかな。あとがきにJUNE漫画という言葉が。

■内田かおる『たかをくくろうか』(竹書房、麗人セレクション)
…最初の本かー。イマイチだったけど、古くて荒削りな中に今の内田さんぽいとこがほのみえて面白い。はやく新刊読みたいなあ(あとオヤジ受けが今の半分くらいになったらいいなぁ。

■松本花『夏休み』(新書館、ディアプラスコミックス)
…かわいいお話で面白かった。

□めも
いまさらキャラセレを買った。「熱情」はよかった。期待どおりなかんじ。「世の中は〜」も以外に展開してた。やっぱ好きだ、この漫画。チラシとかで南かずかの題名をみて脱力してたけど、結構面白かった。宮本佳野は最近乱造してる印象がぬぐえない。やまねあやのは面白かった。もともとファンタジー畑の人なのだろうか。「王朝春宵ロマンセ」今回のを読んで、いままであまり好きではなかったこの漫画は「そうか、そういえば稚児ものだったんだ!てことは、日本の伝統文化だ!」と妙に納得してしまった。こいでみえこは最終回一回前、当初の予想どうりいおぎさんがフラれてしまうのだろうなぁ…というかんじでせつない。かわいそうに。
花音も買った。イマイチかな…。とりあえず「挑発」はやっとこさ結ばれたのに…、なんか感慨がないね…。

■2004/08/13 (金) 『トラの初恋』『最果ての君へ』

■みなみ遥『最果ての君へ』(ビブロス、BBコミックス)
…お、面白かった…!正直ちょっと意外なくらい。トンデモで少女漫画っぽいお金持ちに養われててどうこうという設定だからこそ、意外な展開はないけれどきちんと王道で突き進んで大団円という好きな構成。一巻という内容だから、余計な友達増やしたりもしないし、作者も描きたかったと言っていた兄と主治医の関係などもすっぱり切り捨てていて、まぁ時々都合いいなってところもあるけれど、構成がきちんと練られていると思う。すれ違いもののせつなさもしっかり感じるし、好感のもてる王道な漫画だった。

■黒娜さかき『トラの初恋』(松文館、ダイヤモンドコミックス)
…絵がうまい。デッサンとれる力を踏まえてくずして書く絵がかわいい。こういうのやりすぎるとダメだけど、これくらいがいいな。内容もレベルにバラつきがあるものの、おしなべてそこそこ面白くてよかった。

■2004/08/12 (木) 『ホムンクルス』『やんなっちゃうくらい…』ほか

■高座朗『やんなっちゃうくらい愛してる』2(ビブロス、BBコミックス)
…思っていたより面白かったけど、これでおわり?特に好きなシリーズではないけれど、消化不良…。長髪坊主がなぜ怪力少年を好きなのか、なんだかよくわからなかった。同時収録はよかった。あと、この人の絵は、言われているほどうまくはないのではないかという気が最近していたのだけど、やはりうまい気がしてきた。

■山本英夫『ホムンクルス』(小学館、ビッグコミックス)
…ホムンクルスの説明はいまいち斬新さに欠けていた。でも砂の少女はなかなかおもしろい設定だし、これからもたのしみ。Tシャツほしいなぁ。

■泉ひと粒『目下、身悶えし胸の内。』(オークラ出版、アクアコミックス)
…おそらく初コミックス?はじめて見て表紙買いだけど、今回は予想通り(デッサンがまとも=話もひどくはないはず)だった。面白かった。短編集だけど、続き物も読んでみたいなあ。

■2004/08/08 (日) 『MADNESS』

■霜月かいり『MADNESS』1、2(幻冬舎、リンクスコレクション)
…ありきたりな設定・展開だけど、その分王道っぷりが好ましい。絵はやはり巧なかんじ。画面の切り替えなんかの面でちょっと読みづらく、戦闘場面とかとくにしんどかったけど、だんだんよくなってきている気がする。表情とかも進歩してきているのではないだろうか。キャラが多すぎるのと、みんな似ているのがちょっと困った。まぁでもそんなこんなで、最初がちょっとつらいけど、全体的に楽しく読んだ。
ただひとついわせてもらうなら、今までもうすうす感じてはいたけれど、「こいつはファッションパンクだ」(http://punk-manual.cagami.net/参照)。なんてね。

■2004/08/06 (金) 『幸福の足音』『プライド』

■守井章『幸福の足音』(大洋図書、ハーツコミックス)
…またイギリス貴族と中国系召使か!と思ったがまんまと購入(笑。しかし、内容がうすくて、月は女の子のようで、いまいちだった。同時収録もとくに面白いものはなかった。

■石田育絵『プライド』(大洋図書、ハーツコミックス)
…検事もの。あんまり検事としてのプラスアルファは活きていない気もするけど。二人の男が交互に出てきて、ちゆきの反応も分かりづらいので、なんだか進んでいるのか進んでいないのかよくわからない不思議な話だった。もろおかさんがもうちょっとは活躍してほしかった。二人同比重のようにみせかけて、ほとんどかとりがメインなので、ちょっと不満が残った。

■2004/08/05 (木) 『少年娼婦』『誘惑するアダム』『赤い絆』ほか

まとめ読み。気分は爽快だけど、あまり大当たりはなかったなぁ。

■虎丸『真赤に流れる僕らの血潮』『オトナの恋愛』(光彩書房、光彩コミックス)
…ふつうだった。特にはまりはしないものの。ギャグもまだあまり出てないし。ところどころ変なオノマトペはあったけど。でも、この作家の、後者の表題作のお父さんみたいな魔性の流し目がスゴク色っぽくてうまいと思う。

■花吹雪桜子『少年娼婦』『恋愛コード』『ギラギラの月』『クレイジースター』『子供ののむくすり』(芳文社、花音コミックス)
…少年娼婦シリーズにかんしては、こういうのよくあることだけれど、カリスマタレントが絵的に目立たないのがかなしい。ちょっと説明不足なところとか、粗も多いけど、内容はわりと好き。アユが記憶をなくしちゃうクレイジースターがマンガ的だけど面白かった。

■松崎司『誘惑するアダム』『恋愛小説ができるまで』(芳文社、花音コミックス)
…やはり昔から絵がうまい。前者のSFは中途半端で消化不良。表題作とか、もっとくわしく読みたい。後者は併録作品の女性解釈が中途半端で何がしたいのかよくわからない。BLではないと思う。それにしても、この人ほんとに男性なのかなぁ…。ちょっとびっくり。

■東谷珪『赤い絆』『イジワルな神サマ』『藤本恵介の華麗な日常』(二見書房、シャレードコミックス)『大人の時間 子供の時間』『HALF TIME』(オークラ出版、アイスコミックス)
…先見の話の赤い絆がよかった。あとはあまり心に残らなかった。絵が葛井美鳥を思い出す。そして内容も昔の少女漫画的だったり、展開とか設定の必然性とかに疑問を感じたりするのが多かった。

■2004/08/03 (火) 『31/2』『青い春でショ!』『ズルい男』ほか

初買い作家特集です。ピアスばかりなのは偶然です。

■花咲桜子『ズルい男』(ビブロス、BBコミックス)
…あまり名前を見たことがない作家。表題作が書き下ろしなのでビックリ。ボーイズでもこういうことあるんだ。あとの作品は古くて絵が違った。特に可もなく不可もないかと。

■斐火サキア『ヒロイックエゴイスト』(マガジンマガジン、ピアスシリーズ)
…前から気になっていた作家。シリーズ二作目だった…けど、わりとふつうに読めた。キャラ造詣のせいか、なんだか予想していた作風と違って、最初はとまどったけど結構いいかもしれない。読みきりのまりも頭の出てくるのがよかった。

■ともゑななこ『青い春でショ!』(マガジンマガジン、ピアスシリーズ)
…タイトルセンスがなぁ。作品タイトルも微妙。内容はまぁまぁか。黒髪長髪の占い師がキモくていい。あとは剣道部主将の話と2ショットチャットの話がよかった。全体に、行為の前に「〜していい?」と聞く人が多いのが気になった。きっとまじめな作者なのであろう。

■定広美香『31/2(さんかにぶんのいち)』(マガジンマガジン、ピアスシリーズ)
…わざわざ「さんか」と書いてるのは、かっこつけなのか作家が「さんか」と呼ぶ世代なのかと思っていたけど、後者のような気がしなくもない。絵がちょっと古くて、なぜか島本和彦を思い出すのだ。はやいとかまったり好きとか性的嗜好(?)にたよった話づくりがあるのがちょっと気になる。あといじめられっこが仲良しの二人にあこがれるという話は個人的な痛いツボでダメだった。あと、関係ないけどカラー絵がきれい。