2004年02月

■2004/02/29 (日) 『探偵青猫』『花嫁くん』

■本仁戻『探偵青猫』4(芳文社、花音コミックス)
…絵が古いほうのがあってうれしい(作者には悪いけど)。内容も青猫らしい、近代ロマンぽさがよかった。ただ、盗みの手口とか蝙蝠との対決はちょっとマンネリになってるかも。青猫ハーレムもあいかわらずいいかんじにメンバーが増えている。どうもあまり出てこないためか、蜂王子と大虎がすき。鶯もいいんだけど、多分最初に出てきたときにそう思ってなかったからなのか、なんだか今のイチャイチャぶりが違和感がある…。

■星野リリィ『花嫁くん』(芳文社、花音コミックス)
…次男は男同士で結婚するというとっぴさはともかくとして、泣いてばかりの葵ちゃんがキャラ的にものたりない。一途で美人で泣き虫。全体的にも話のトーンがかわらなくて、薄味。本自体もうすいが。

■2004/02/24 (火) 『恋の片道切符』『お金がないっ』

■香坂透『お金がないっ』3巻(幻冬舎、リンクスコレクション)
…相変わらず。綾瀬はオンナノコのようだし、危ない目にあってるし、すれちがいだし。そしてすごくファンタジー。多分綾瀬がふつうの男の子だと、全然ちがう話になるのだろう。タイトルが『お金がないッ』で、綾瀬がマッチョだったら、それはそれで。「このボクを落札しようというのかッ!?」「身体で払えだと?いいだろう…受けてたつッ!!」ドギューン!!(スタンド発現)…やばい、オモシロそう(笑。
それはさておき、いずれにしても、まぁ予想からそんなに外れることはないので、その意味では安心して読める。ただもうちょっと進展があるといいなぁ。

■高井戸あけみ『恋の片道切符』(芳文社、花音コミックス)
…放埓な長髪のスタントのひととかういういしい六郎がでてきてちょっとビックリしたけど結構面白かった。それはともかく、来月出る『ドアトゥドア』がBFCなのか知りたい。たしかまだ何作品かはあるらしいからきっとそうなんだろう。でもこれで最後なのかな。さびしいな。

■2004/02/21 (土) 『バラードにしてくれ』『からくりサーカス』

■灰原桐生『バラードにしてくれ』(心交社、ショコラコミックス)
…わがまま三代目社長と幼馴染のお兄ちゃん秘書。原作が小説のようで、そこそこまとまってて安心して読めた。絵もそこそこ。社長のわがままがちょっと過ぎるのと、会長が色いのがちょっとひいてしまうくらい。

■藤田和日朗『からくりサーカス』29巻(小学館、サンデーコミックス)
…やっと鳴海が出てきて、よかった。しかしなにやらまた色々ありそうですが。

■2004/02/17 (火) 『遊びじゃないのよっ!』

■大出なつみ『遊びじゃないのよっ!』(松文館、ダイヤモンドコミックス)
…先に断ると悪口ばかりになってしまうと思う。初コミックスらしいんだけど。まず絵がダメ。デッサンとれてなくて、描きなれてないかんじ。話作りもいきなり感があり、貧乏高校生と金貸しという設定も活きてない。あと表紙のCGがも少し凝ってほしい(なら買うなよといわれそうだが)。全体的にもっと頑張って欲しいなあと思ってしまった。

書いてからちょっと自己嫌悪だけど、このままあげとこう。不快になられた方がいらしたら、すみません。

■2004/02/15 (日) 『泣き虫なリトル』『純情かれん』『本気のしるし』

■木下けい子『泣き虫なリトル』(大洋図書、クラフトシリーズ)
…初コミックスだそうだ。絵がなんだかいろいろな作家が混ざってる気が。表題作は山本小鉄子のようだ。全体的に印象がうすい。幼馴染のは結構面白かった。

■こいでみえこ『純情かれん』(徳間書店、キャラコミックス)
…読んだのちょっと前だけど。高校教師、事故で選手生命を奪ってしまったハイジャンの先輩の契約恋人をしているが、受け持ちの生徒のまっすぐさにひかれてしまって三角関係、って不器用な先輩に感情移入してしまって情熱まっさかりの高校生がどうもうすっぺらくみえてしまってねぇ。でも高校生とくっつくんだろなと思うし、これからどんな振幅があろうと最後はおそらくそうなるんだろうから、2巻以降は多分読まない。

■星里もちる『本気のしるし』1、2巻(小学館、ビッグコミックス)
…正直にいうと立ち読みなんですが。これは久々の快挙と聞いて、ひさしぶりにこの人の漫画読んだけど、キャラづくりが丁寧でおもしろかった。でもなんか読んでてつらいから全部はよまなくていいやってかんじ。「りびんぐゲーム」の最後のほうみたいな雰囲気がちょっとある。

林芙美子『浮雲』読了。あんまり好きな話ではなかった上、最後まで救いがない。ダメ男とダメ女。

■2004/02/12 (木) 『楽園30000フィート』

なんだかひさびさ。読むものなくなってきたからなぁ…。

■東谷珪『楽園30000フィート』(マガジンマガジン、Juneコミックススペシャル)
…AllNipponAirLine、略して…これ以上書けません…あまりにバカバカしくてよかった。ライトホモ?の下ネタ。というか。絵が少女漫画チックだけどなんとか。

■2004/02/05 (木) 『HUNTER×HUNTER』『月とサンダル』『狂四郎2030』

■冨樫義博『HUNTER×HUNTER』19(集英社、ジャンプコミックス)
…絵が荒れすぎだ。以前はそれでも話が面白いからまぁ我慢できたけど、蟻編はイマイチ乗り切れない。あと死にすぎ。カイトが死んだらもう読む気半分くらいうせた…。
しかしいつのまにか19巻まで来ていたのだなあとしみじみ。表紙を見ていたらレオリオが恋しくなった。

■よしながふみ『月とサンダル』1、2(芳文社、花音コミックス)
…以前読んだけれど、買ってみた。前にも思ったけれどちょっと薄味な気もする。

■徳弘正也『狂四郎2030』18(集英社、スーパージャンプコミックス)
…この巻の最終話だけ雑誌で読んでた…スゴク失敗した(笑。オチまるわかり。二条と光明については更によくわからなくなってしまった…。
ところでアマゾンのレビューでこのマンガのことを「近未来ラブコメ漫画」と紹介している人がいてビックリ。でも言われてみればそうなのかも、と思った。

■2004/02/04 (水) 『浮雲』

■林芙美子『浮雲』(新潮文庫)
…読み途中。読んでてスゴクイヤンな気分になる。読みやすいのはいいけど、あんまり好きじゃないなあ。「放浪記」のほうがまだよかったなぁ。

■2004/02/01 (日) 浅田彰の言葉より。

浅田彰の文章にこんな言葉があった。「それ(福島次郎の本・筆者註)は同性愛がタブーであったときにのみ辛うじて意味をもつ時代錯誤的な書物に過ぎないのである。」このリンクのほかの部分には反論したい部分が多くあるけれど、この一文には激しく同意。と使い古された表現を使ってみる。

正直なところ、浅田の批評したような福島次郎的な同性愛の扱い方は、ファンタジー的な少女漫画的要素の移植でしかないボーイズラブや、あるいは女性向ポルノグラフでしかないボーイズラブでのそれよりもタチが悪いような気がする。なぜなら、それが「文学」として通ってしまいかねないからだ(現に福島の『バスタオル』は芥川賞の候補になった。同賞の位置付けの問題はここではさておく)。こういう皮肉な事態は、ボーイズラブ以外の分野で同性愛が扱われるときに、よくあることだ。そんなとき、そんな露悪的なモノよりもすばらしい作品を描いてるヤオイ作家がいっぱいいるよ、と憤りを感じてしまう(この構図は文学対マンガの場合、その他サブカルにおいてはよくあることだけれど)。

わたしがボーイズラブを読むのは、「お手軽な少女漫画」的な読み捨ての気軽さのためもあるけれど、それらの中で出会える「作品」の数々は、少女漫画的な手法が深化をみせていたり、ジャンルゆえまた歴史の浅さゆえの衝撃に満ちていたりと、他ジャンルで結実した「作品」よりも数の上でも内容の上でも良い意味での衝撃を受けることがままあるからだ。
そんな分野に成長しつつある(可能性としては、とエクスキューズを入れとくか)ボーイズ系の分野だが、やっぱり世間の評価というか認知度は低く(おそらくあのものすごい読書量の夏目房之助も読んでないだろうな)、せつないことも多い。この分野が日陰者であること、またその理由も重々わかってはいる。だから、ボーイズラブを読めとか、正当に評価しろなどと他者に求めるつもりはない。しかし、すべての批評する立場にいる人に、浅田の指摘したような点だけは覚えておいてもらいたいものだと思うのだ。