2003年12月

■2003/12/31 (水) 『お気に召すまま』『ebisu−多聞くんの悩める日常−』『オヤジ回廊へようこそ(ハート)』『掌の中の月−輝夜−』

■あじみね朔生『お気に召すまま』(心交社、ショコラコミックス)
…なかなかよかった。南国王子とよそ者の傭兵もので、傭兵がお妃になっちゃうという。絵がけっこう好き。

■あじみね朔生『ebisu−多聞くんの悩める日常−』(ビブロス、BBC)
…こちらもそこそこ。寮のお坊ちゃまと同室の堅物モノ。

■みささぎ風李『オヤジ回廊へようこそ(ハート)』(ビブロス、BBC)
…いまいち。だがエッセイは大体予想通り(本誌で見たりするからね)。予想を下回ったのは漫画。あんまり面白くなかった。

■野守美奈『掌の中の月−輝夜−』(ハイランド、ラキアコミックス)
…これ、シリーズ二作めじゃん。書いておいてほしい。でもまあオムニバスっぽいので読めた。設定は人工生命が出てきて派手なのに、絵も話も地味だ…。

…なんか。読み収め???
来年はボーイズ以外も一杯読もう…。

■2003/12/29 (月) 本仁戻の「飼育係・理イ火(リカ)」について。

テツテツがよくわからないので、第二部(「テツ×ヒロ」「テツ×リカ」「テツ×テツ」)を読み直し、あらすじをつくってみた。

テツ。身体の中に人の欲望を喚起する「アレ」をもつテツは、同じように「アレ」のせいでレイプを受け自殺した母を求め、ヒロに触れるが、やがて同じく「アレ」を持つリカにであう。リカだけがテツの「アレ」に惑わない。お互い「アレ」ではなく自分を見てくれるはずの相手に出会ったのだ。ヒロはテツの母代わりではなくなり「聖域」となる。
しかし、リカは(テツのQとなるための)サロン入りの儀式においてテツに「助けて」と言ってしまい、テツはリカが、母のように拒絶しながらもすべてを受け入れるという存在になると思い、リカを犯す。「タスケテ」は母になるキーワード。テツによれば最後まで男を拒絶した証。テツはそれをリカに求める(ちなみにヒロの場合対者を助けようとする)が、リカは「アレ」ではなく自分を見て欲しいので母になることを拒む。やがてテツは、リカが「「アレ」を見ない自分」を求めているだけであることに失望し、リカを「飼育係」とし、リカにかわりアンジをQにして、アンジを人形にすることで「聖域」であるヒロのかわりをさせ、セックスも暴力もないつかのまの穏やかな時間を得る。しかし、テツの嘔吐症がはじまる(ひどくなる?)。テツはリカやアンジに助けを求めており、それは心中する理想の相手を求めることでもあった。
一方(儀式のため?)監禁室のリカは、エースやジル(=ジョーカー)に身体をあたえて、テツを会長から降ろす根回しをする。テツを追い詰めて再び自分を見て欲しいからだ。
リカもアンジも他の誰であれ、テツに求められれば喜んで心中するのに、理想の相手にはとうとうめぐり合えない。リカの左眼を刺しても、テツの思ったようにはならない。だからテツはテツと心中=自殺へ向かうしかなくなった――

あと出てない伏線は、テツが死の直前にリンチを受けていたってことくらいかな。

第一部(『飼育係・理イ火』)にもどると、テツの死の原因をさぐるヒロと、すべてに復讐しようとするリカの物語(の途中)ということになる。
第二部は、テツの自死というゴールは決まっていたから、こうしかならないんだろうという結末になった気がする。第三部にとっても期待。リカが好きで、ヒロが好きだからまた見たいんだよ〜。

■2003/12/28 (日) 『帰れないんだよ』『楼閣の麗人』『ナイショな関係』『恋愛の掟』

■神楽坂はん子『帰れないんだよ』(芳文社、花音コミックス)
…画廊が舞台の人間模様。結構面白かった。贋作師がいろっぽくていい。

■甘野有記『楼閣の麗人』(芳文社、花音コミックス)
…リチャードと支那人召使の李悠の二冊目。あまり変わりなく。そこそこのレベルを保ってかかれている。ただ、やはり李悠が二重なこととか気になるし、あと話の展開上仕方がないのだろうけれど、李悠が職務上のミスが多いのが気になる。カギをなくすとかって、ありえないだろう〜。召使はカンペキであってほしいのだ。

■CJMichalski『ナイショな関係』(芳文社、花音コミックス)
…ラーメン屋をきりもりするカケルちゃんと、右京君(正体はヤクザ)との、『秘密な関係』のつづき。CJはベタだけど、それがいい。まだつづくそうなのでうれしい。

■東城麻美『恋愛の掟』(竹書房、麗人セレクション)
…古い本なので絵がちょっと古い。でも表題作は結構おもしろかった。次のはちょっと…しんどい。

■2003/12/27 (土) 『コピーキャット』『月光の欄干にくちなしの匂い』、「テツ×テツ」のことなど。

■高井戸あけみ『コピーキャット』(芳文社、花音コミックス)
…『トリップ』の続編。とは、開くまで気づいてなかった。なんか、ボーイズ世界内でロングヘアの主人公って実は珍しいよね。でもモデルがハイドというのはどうか。でも好きです。

■高久尚子『月光の欄干にくちなしの匂い』(幻冬舎、ルチルコレクション)
…美術系予備校の教師同士もの。そこそこというかんじ。

あと、CJMichalski『ナイショな関係』、東城麻美『恋愛の掟』、神楽坂はん子『帰れないんだよ』、甘野有記『楼閣の麗人』も買った。買いすぎ。そして花音ばかり。そしてまだ残りは読んでない。

そして、『BE-BOY GOLD』を本仁戻の飼育係シリーズのためにまた買ってしまった…。「テツ×テツ」。テツテツ。ああ…もうわけわかんないよ!!(笑。
なんだっけ、第二部は「アレ」をもっているテツとリカちゃんの話なんだ。それで、テツは誰も一緒にきてくれないので自滅しちゃったと。ヒロじゃなんでだめなの? ヒロにたよらなくてよくなったのは、リカに出会ったからだよね? そのリカがやっぱりダメだったと。
うーん、これで第二部終わりみたいだし、ちょっとテツヒロとテツリカとあわせて読みかえしてみよう…それで理解できるかわかんないけど(雑誌とっておいてよかった…。なんか一部もサロンの構造とそれぞれの人物の目的とか意図とかを理解するのに時間がかかったけど、第二部はそれ以上だね。でもテツの思考回路を理解すれば分かりやすくなりそう。
でもなんでかね、それでも飼育係大好きですよ。一番心配なのはアンケートとかだよね。これ雑誌ではじめてよんだひとはダメだろうなぁ…コミックスって売れてるのかなぁ…。飼育係の続編、というかリカとヒロの物語が絶対に読みたい。だから、そんな事情でここで終わっちゃったら…消化不良すぎる…。ハガキ出すか…。

ま、まて。再読したが、すなおに読むと、テツは二重人格ってこと???なんかはげしく誤読…???

■2003/12/26 (金) 『セミ・シングル 成層圏の灯』『幾千の言葉より 成層圏の灯』

■鳥人ヒロミ『セミ・シングル 成層圏の灯』『幾千の言葉より 成層圏の灯』(ビブロス、SBBコミックス)
…いやいや、「成層圏の灯」シリーズののこりを全部読んでしまったので、未読既刊がなくなり淋しい…絶版のはまだ残っているけど。
そして、うすうす読んだ気はしていたけど、シリーズ最終回だけは雑誌で読んでた。なんか英の片恋状態もつらいし、佐伯のつくしっぷりもちょっと(こっちは多少は自業自得かもだから)かわいそうだし、でもなんとか二人とも立ち直ってよかったなぁ。カブさんがちょっとかわいそう。というのは、英とは結ばれないまでも、もうちょっとよい人な部分とか、英にとってちょっとでも救いになるようなところ(体だけではあわれだ)があったら、というかもっとはっきり描かれていたら、救われてだろうと思う。あと、雑誌上でも思ったけど、最終回で、二人ともに「あわや、命の危機」の場面があるのがなぁ。せめてどちらかだけで。といいつつ、全体的には面白かった。

■2003/12/25 (木) 『超獣伝説ゲシュタルト』

…『運命』は動き出すッ!!

■高河ゆん『超獣伝説ゲシュタルト』8巻(エニックス、GFコミックス)
…長い間探していましたよ、この本。やはり引き続きブックオフで、なにか『呼ばれている』ッ!! 感触がしたので棚の間をふらふらしていると、発見。いやいや、よかったよかった。やっと王理とご主人様の物語が終わったよ。てゆか、同人誌『夜の大法則』は先に読んじゃってたけど。
いやしかし、内容はなんじゃこりゃ(笑。なんか神々の関係もよく覚えてないし、それ以前にむちゃくちゃだわ。ま、しかし最終巻が手に入ったことだけで大満足です。
ちなみに王理は男のほうがかわいい(ご主人様に絡むときはね。

追記。7巻から続けて読んだら、一応整合性はみてとれた。ただし暖かいまなざしが必要だろう。

■2003/12/24 (水) 『成層圏の灯』『トリップ』『ウルトラパニック』

■鳥人弥巳『成層圏の灯』(ビブロス、SBBC)
…へっへっへ。ブックオフで絶版ゲット(だからオフはやめられない…)。『年上のひと』を読んで、『成層圏』は絶版だが同人でも発行してるなどなどと書いてあったけど、そんなにこのシリーズに絶大な興味を持ったわけじゃなかったのでまあいいかと思っていたところ。これがあったので買った。そして、英のほうからくどいた?っぽいことを知り、ちょっと続き読みたくなった(『年上…』だけだと、英の過去が重すぎてさ)。
鳥人ヒロミはPN変えていたのね。しかもこの本、青磁ビブロスの発行になってる。なつかしーね。

■高井戸あけみ『トリップ』(芳文社、花音コミックス)
…やっぱりこの作家の書くいろっぽい少年はすごくいい。でもつい「ブレックファストクラブ」の三木(寮長さんはかなり最高だ)のよーなクールさを期待しちゃうので、表題作のロングヘアで年上にメロメロの少年はなんか肩透かしをうけた気分。でもいいんだ。

■斉藤岬『ウルトラパニック』1巻(幻冬舎、ルチルコレクション)
…なんだか大騒ぎで読みづらい。

■2003/12/22 (月) 『舞姫 テレプシコーラ』『凛-RIN!-』『楽園の階梯』『華麗なる俺達』

■山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』(メディアファクトリー、MFコミックス)
…正直テレプシのことは忘れていたので、(山岸凉子にしては)早く新刊が出たように感じた。表紙が、今回は何の衣装かわからないんだけど(中国系?)、桜色の背景にあっていてとてもきれい。
そして、内容もおもしろかった!!千花ちゃんがケガしてかわいそう。どうなってしまうんだろう。そして空美ちゃんはどうなっているんだろう…むむ。

■原作・神奈木智、漫画・穂波ゆきね『凛-RIN!-』(徳間書店、キャラコミックス)
…弓道、兄弟、おさななじみ…って、なんか三題話みたいね。ちょっと薄味ですた。二人ともわりと好きな作家だけれど。

■甘野有記『楽園の階梯』(心交社、ショコラコミックス)
…表題作の修道院ものはなんだか何が言いたいのかいまいちわからず、主人公達にも感情移入できず…その他、大正ものなども、うーん、悪くは無いけれど…お坊ちゃんの婚約者のビアン少女は好き。あと最後のやはり大正もので、人形が出てくるシロさんの話はよかった。

■新也美樹『華麗なる俺達』(心交社、ショコラコミックス)
…男だらけのバレエ団のはなし。この人にはバカバカしいお話を期待しているので、まあそこそこよかったんだけど、もっともっともっとハジけてほしい。「くるみ…」の客演ダンサーがクララ(男)にホレて引き抜かれてしまう話とかがおもしろかった。しかし、『テレプシ…』の後に読んだので面白さ倍増だった(『テレプシ…』もちょうど「くるみ…」のところだし)。あ、そういえば、『アラベスク』とのかぶりエピソードがちょっと気になった。やはり「トウの音がしない!!」っていうのと「いきなり主役に抜擢の新人」が「夜一人で練習してるとパートナーが!誰かしら、踊りやすい!!」ってのが一気にあったので、ちょっとむむ、と思った。けれど、もうこれは古典だから仕方のないことなんだろうな。

■2003/12/20 (土) 『ZETMAN』

■桂正和『ZETMAN』1、2巻(集英社)
…ヘンな言い方だけど、ほぼ期待通りの出来。冒頭のカラーのところとかすごくきれい。で、いきなり桂絵のオンナノコが出てくると、急に現実に引き戻されたようで可笑しい。

■2003/12/19 (金) 『熱情』『フラワー・ジェイル』『君が残した気持ち』

■漫画・高久尚子、原作・ごとうしのぶ『熱情』1、2(徳間書店、キャラコミックス)
…なかなかよかった…。高校教師と生徒もの。高久尚子は、「恋愛言語学」でいまいちだったんだけど、これを見るとカラーもきれいだし漫画もすごくよかった。ごとうしのぶの話は、オーソドックスなすじに一味プラス、というかんじのものが多い気がする。ぜひ続編がよみたい。

追記…。もしかして、これって、ヘタレ攻めってやつなのかな…。なんかそれと認識したのはじめてかも。

■十条かずみ『フラワー・ジェイル』(フロンティアワークス、ダリアコミックス)
…なんだか表紙の絵が南野ましろにそっくりで、いろんな意味であんまり好みではなかったんだけど、裏表紙の紹介文がおもしろそうだったので買ってみた。身体で課長に就任した上どうやらトラウマもちらしい瀬名さんと、その美貌にまいってしまう部下の甲斐という。最初の方は、瀬名が暴漢たちに襲われたりなんだりとあるもののあまりストーリーはこびが上手ではないようで、正直いまひとつだったんだけど、一応ふたりが結ばれた後の「フラワー・ゲート」は結構おもしろかった。人に気持ちを伝えられない瀬名を甲斐がなだめたりすかしたりするところは、なかなかだった。ただ、クライマックスの過去告白はいまひとつ。ネームがちょっと。でも全体的な印象はあまり悪くは無いかんじだった。

■みささぎ楓季『君が残した気持ち』(ビブロス、ビーボーイコミックス)
…オヤジ受け。私が国文やってるからか、艶夜はメガネ+国文専攻、のままのほうがよかったなあ…図書室に入り浸れるし。

■2003/12/16 (火) 『グランド・ミステリー』

■奥泉光『グランド・ミステリー』上下(角川文庫)
…まだぜんぜん読み始め。仕事用で今月中に読まなきゃなんだが…かなり分厚い。でもこの人の作品は、多分ハマれば一気に読めちゃうだろうから、あまり心配はしてないんだけど、まだハマリが来ないからうずうず。

…はやくエーコの『前日島』が読みたいよう。

■2003/12/15 (月) 『緑野原幻想』

■星野架名『緑野原幻想』(白泉社コミック文庫)
…か…書下ろしが!!うれしい…んだけど、読んだらすごく淋しくなってしまった…。なんか、これで緑野原シリーズ終わりでもおかしくないようなかんじなんだよね。はぁ、続きは読めないのかなぁ…。

■2003/12/13 (土) 『Slam dunk 完全版』

■井上雄彦『Slam dunk 完全版』#21〜24(集英社、ジャンプコミックスデラックス)
…ここらへんまでは一読しかしなかったんだけど、最後は再読に耐えるね。なんども読んじゃった。すごいよかった。そして板倉はあんまり活躍しなかった…。
ウワサの最後の三話くらいはほんとによいね。あれをリアルタイムで読めた人がうらやましいし、あの頃のジャンプはほんとよかったろうなーと思う。

■2003/12/11 (木) 『Slam dunk 完全版』

■井上雄彦『Slam dunk 完全版』#19、20(集英社、ジャンプコミックスデラックス)
…なんだか滞ってしまった。そしてやっとボボンゲリオン(板倉ゲリオンだっけ?)の元ネタがわかった…。チンプ…懐かしいわ。

■2003/12/10 (水) 『かわいがってください』『君を抱締める両腕』

■星野リリィ『かわいがってください』(海王社、GUSHMANIAコミックス)
…ご主人様に抱かれないと死んでしまう愛玩動物・ネコのはなし。あと南国モノ。これはかなりヒット。かわいいよ〜。作者があとがきでネコみみ、南国、エロ、ピュアで天国だ、と書いてたけど、作者が楽しんでるのがすごくわかるし、それがいい方に働いたかんじ。
そして担当さんが好きだという六郎が…ほんとイカス。作者本人も書いているように、普段あまりみられないキャラ造型で、すごくいい。よく考えるとメロメロの優しさ120パーセント、しかしヘタレでない攻めという…確かに星野リリィの漫画にはなかったタイプなんだよね…だがそれがいいッ!!また出してほしいなぁ。
あと、見た目はイマイチなイチイだけど、目隠しがとれちゃって医者の顔を見て「すりこみ」起こっちゃっての一言、「これでぼくはせんせいのネコ!!せんせいのことしか好きじゃないネコ!!」ってのが上手い。すごくカワイイ。
しかしガッシュマニアのコミックスはなんか本当に買うのが恥ずかしい。読むのも恥ずかしいが。あの装丁なんとかならないだろうか…ガッシュはきれいなのに。

■みささぎ楓李『君を抱締める両腕』(ビブロス、BBコミックス)
…この作者の名前はよく見るけど作品ははじめて読んだ。しかしよく見るとシリーズ三作目だった…注意力が…。ちょっとネームがまどろこしくてクサいんだけど、そして本気と書いてマジと読むような無茶が多いんだが、理系青年×司書オヤジ、いいじゃないすか。今度前作を買ってみよう…。

書店がなくて困っていた職場のもより駅。今更ながら途中にTSUTAYAがあるじゃないの!!ということを発見。でもそこに寄るには歩いて駅まで行かなきゃで、歩くと30分近く掛かるのだ…。しかも帰り道に迷った。

■2003/12/09 (火) 『東から来た男JUNKS』『君を愛するということ』

■市東亮子『東から来た男JUNKS』(秋田書店、ボニータコミックス)
…『やじきた』でもりあがってるのでついでというか。…うーん、何かいても上手いのよね〜…。

■紅井採乃『君を愛するということ』上下(ビブロス、SBBコミックス)
…最近の新刊を見かけて、なんか田村由美みたいな絵だな…と思って気になっていたので買ってみた。うーん、悪くは無いが…萌えが足りない。それに司祭カインは本当に救われたんだろうか?なんかかわいそう…ただお話の作り方はけっこう好き。

■2003/12/08 (月) 『微熱革命』『ホライズン』、雑誌の『やじきた』

■原作:鈴木せるぼ、漫画:穂波ゆきね『微熱革命』(芳文社、花音コミックス)
…はげしくいまいち。最初に出てくる委員長は話の外部の人間のままでかわいそう。最初にそう思ったせいか、龍樹と座敷童子にあまり感情移入できなかった。龍王とイズナはいいかんじだが。

■藤たまき『ホライズン』(徳馬書店、Charaコミックス)
…だからね、人死にはいやだってばさ。生活のだらけたエクソシスト少年とみだらな過去を持つ聖的な少年とゆーおいしい設定で、絵もネームもちょっとクセがあるけどそこそこ楽しめて、…これでハッピーエンドならかなり高得点なのになあ。あと修道院もので、漫画にしてはわりと教義解釈の問答みたいのとりいれててよかった。あんまり深くはないのかもしれないけれどよくわからない。『薔薇の名前』以降、こういうやりとりを描いたものが好きになったものだ。

そして、今日のメイン(笑、きたきたきましたよ!『やじきた』が!!『ミステリーボニータ』の付録で『やじきた学園道中記』の「赤目編」第一話が掲載ッ!!…燃えるッ!!(笑
いやー、『BUDBOY』などを経てかなり絵がかわった市東亮子ですが、『やじきた』にもどってもけっこう違和感ないもんですね。さすがです。やじさんの目はちょっとでかすぎるけど…。なつかしい雰囲気は結構そのままで、うれしさ倍増です。というか、これだけ間があいて本当に再開したことだけでもうれしいし、希望の星ってかんじですな(再開を待っている作品がいくつあることやらだ)。願わくば新たなファンが増えて、再ブームが起こったらいいなぁ。
いやはやしかし、わたしが『ボニータ』を買うことがあろうとは思いもよりませんでしたよ(SALADAもヘタれたことだし。でも次回から「赤目編」が連載されるみたいなんで、買ってしまうだろうな…。

■2003/12/07 (日) 『ライ麦畑でつかまえて』「神と人との間」『奇蹟』『堕落論』『小僧の神様・城の崎にて』『蟹工船 一九二八・三・一五』

なんか小説のことを書くのを忘れていたよ。とりあえず最近読んだもの。

■サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』(白水社、Uブックス)
…春樹訳じゃないんだけど。ベストセラー系はほとんど避けてたんだけど、いやいや意外によかったね。でも書評とかみてるとホールデンに好意的な解釈が多い気がする。ホールデンは本当に若者のダメな時期って感じで面白い。ところでこのタイトルはなんなのか常々疑問だったんだけど、原題は『Catcher in the rye(ライ麦畑でつかまえる人)』だと知ってさらに混迷。で、どうやら例の「誰かさんと誰かさんが麦畑」、で有名な『故郷の空』という邦訳でおなじみのあの曲『coming through the rye(ライ麦畑を通るとき?)』がもとになっているらしい。ホールデンは「If a body meet a body coming through the rye(誰かがライ麦畑を通る人に出会ったら)」と歌うこの曲を「If a body catch a body comin' through the rye(誰かがライ麦畑を通る人をつかまえたら)」と間違えて覚えている、という設定なんだけど、そこですでに曲名を「ライ麦畑でつかまえて」と訳してるんだよね。ここでもう意訳がはじまっているのでお手上げだ。うーん。ま、うまい訳だとは思うんでいいんだけど。
でもどうしてもホールデン視点でタイトルつけるなら『ライ麦畑でつかまえる』になるのかな。…これじゃ売れないよね(笑。

■谷崎潤一郎『潤一郎ラビリンス12』(中公文庫)
…より、「神と人との間」。いやー、谷崎そんなにたくさん読んでないけど、ところどころ展開や文章があまりにひどくて、これが大谷崎先生の文章か??と首をかしげた。ラストもまたしかり。佐藤春夫との例の事件をモチーフにしてるんだけど、そのせいかな。ひとつ勉強になりますた。

その他、中上健次『奇蹟』(小学館文庫)、坂口安吾『堕落論』(角川文庫)、志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』(角川文庫)、小林多喜二『蟹工船 一九二八・三・一五』(岩波文庫)など。
研究書は全部読破したのはないしはぶく。

■2003/12/06 (土) 『エロイカより愛をこめて』『恋の渇き』

■青池保子『エロイカより愛をこめて』28(秋田書店、プリンセスコミックス)
…やっぱいいね。スパイってさ。27巻の内容が全然思い出せなくて、しかも部屋で見つからないから、買っちゃった。そしたらやっぱ読んでた。くそーもったいない。しかしビザンツ編がまだ終わっていなかったのでちょっとショック。続きはいつになるんだろう。

■原作:高口里純、漫画:穂波ゆきね『恋の渇き』(芳文社、花音コミックス)
…うーん、そこそこ面白かったんだけど、やはり女の子がからむと微妙。そして愛のない801…。裏表紙を見て、「恋人に他の男がいる」という表現を、なんのうたがいもなく恋人も男と思っていたわたしが悪いんだろうか??

■2003/12/04 (木) 『君には勝てない!』『ワガママだけど愛しくて』『艶遊演義』『だめっこどうぶつ』

■原作・高口里純、漫画・穂波ゆきね『君には勝てない!』1、2(芳文社、花音コミックス)
…すごく高口漫画っぽかった(笑。ベタなのが好きなんで、主人公の天然田舎少年がもっとモテモテだったらいうことなかったんだけど、メガネとくっつくの早すぎや。あと、理事と主人公兄の教師とか、カンヤとハヤテとか、他のカップルがかなり目立ってる。

■樹要『ワガママだけど愛しくて』(角川書店、あすかコミックスCL-DX)
…シエルの新刊結局全部買っちゃったよ…。悪くないけど、あまり印象に残ってないんだな。

■阿部川キネコ『艶遊演義』(松文館、ダイヤモンドコミックス)
…この人って桑タンの友達じゃなかったっけ?なんかこんな作風だっけ…。ショタショタしい(笑。なんか絵がむかしっぽい。ちょっとつたない。そういう絵でこういうショタを描かれるとほんとうに悪徳な漫画のように感じる…(笑。ダメ忍者少年が張り合おうとしている優秀クール忍者少年が実はダメ少年にホの字、ってのがベタだがかわいい。も少しお話があるとよかった。
ところで男性向けのショタ雑誌があることを始めて知った…。

■桑田乃梨子『だめっこどうぶつ』(竹書房、バンブーコミックス)
…ついにでていた。これがうわさの(笑。あいかわらずの桑タン節でいいかんじ。だめ動物だらけってすごい設定だ。

■2003/12/03 (水) 『その時ハートは盗まれた』

■原作・金丸マキ、漫画・穂波 ゆきね『その時ハートは盗まれた』(芳文社、花音コミックス)
…けっこうよかった。絵がわりかし好きだ。ファンタジー無国籍みたいなヨーロッパはいいんだけど、なんかよしながふみの貴族ものとかぶるエピソードが多いのは気になる。あと、原作者さん、タイトル作のあとの短編内で語っているような思考はすごく高校生らしいと思うよ…それを考えただんなさん自慢ぽくみえる(そうみえるわたしが悪いのかもしれないけど)フリートークはちょっと??だ。

■2003/12/02 (火) 『誰かを好きな人』

■奥田七緒『誰かを好きな人』(コアマガジン、drapコミックス)
…うーん…ダメなわけではないんだけど、それほどのめりこむもんでもなし、あんまり印象に残らない一冊だった…楽しみにしていたのに…。
大学のバスケ部が舞台で、複数組のカップルものなんだけど、どうにも薄味なのと、モノローグがあんまり上手くない感じで、ちょっといまいち。
この作家はめずらしく買ってみたふゆの仁子というボーイズ小説家の挿絵を書いていて(小説は全然読まないんですよ。そのときあまりに手持ち無沙汰でとりあえずそう文体と挿絵のひどくないものを選んで買ってみたんだ)それ見て絵が好みっぽかったんで、コミックス心待ちにしてたんだけど。もう一冊分くらい書いてくれたら、こなれてくるのかも。めそめそ。