■ 梅花文学賞 短歌 ■
【児童生徒の部 秀逸】
 
図書館を出て溢れくる寂寥を
捨てどころなく持ちて歩けり
金栗 瑠美 (熊本県 熊本市 東海大学第二高校 3年)
 
笑ったら笑ってくれたあの人は
いつ 気付くのか私の気持ち
落合 夏紀 (静岡県 静岡市 常葉学園橘中学校 2年)
 
ひぐらしの歌としぶきと耳にあり
木陰の我は独り夢見る
今野 高志 (静岡県 沼津市 門池中学校 2年)
 
今生きることの理由を見つめては
ただただ過ぎる無為の一時
中島 千晴 (岡山県 岡山市 岡山南高等学校 1年)
 
目の前の試合場に俺がいる始まりを
つげる審判の声
関谷 真樹 (静岡県 静岡市 常葉学園橘中学校 2年)
 
昨日まで飛んでなかった赤とんぼ
台風一過の青空を飛ぶ
野口 由貴 (埼玉県 東秩父村 東秩父中学校 1年)
 
君笑うただそれだけでうれしくて
これから先も続けと願う
栗原 はるか (静岡県 沼津市 金岡中学校 3年)
 
悔しくて無言の石に八つ当たり
だれのせいでもないのだけれど
杉本 真理 (静岡県 沼津市金岡中学校 3年)
 
朝はやく道のフェンスにつる伸ばす
色とりどりの朝顔の花
興津 文哉 (静岡県 沼津市 金岡中学校 2年)
 
秋の夜耳をすませば虫達が
スポットライトは十五夜の月
樋口 智美 (静岡県 沼津市 大岡小学校 6年)