樹脂用語事典

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更新日:
 2008年6月28日







◎樹脂(流動体:resin、固形:rosin)
 (1)アカマツやカラマツなどの樹木から分泌する粘度の高い液体。また、それが空気に触れ酸化して固まったもの。やに。松脂(まつやに)・琥珀(こはく)など。合成樹脂に対して天然樹脂ともいう。
 (2)天然樹脂と合成樹脂との総称。

◎合成樹脂(synthetic resin)
 建築用材・各種部品・食器などに用いられる合成高分子化合物の総称。ポリ塩化ビニル樹脂・アクリル樹脂などの熱可塑性樹脂と、フェノール樹脂・尿素樹脂などの熱硬化性樹脂に分けられる。

◎プラスチック(plastics)
 可塑性があり、加熱により軟化し、任意の形に成型できる有機高分子物質の総称。天然のものと合成品があるが、普通は後者(合成樹脂)をさす。フェノール樹脂・メラミン樹脂・ポリエチレン・ポリ塩化ビニルなど数多くの種類があり、日用品・機械部品・建築材料などに広く用いられる。

α−オレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)
 α−オレフィンのスルホン化によって得られ、アルケニルスルホン酸ナトリウムとヒドロキシアルカンスルホン酸ナトリウムの混合物。洗浄力、起泡力、乳化力にすぐれ、かつ生分解性が良好なため、家庭用各種界面活性剤用に使用されている。主な用途は家庭用界面活性剤、化粧品、香粧品基材、原毛洗浄剤、故紙脱墨剤、各種油剤原料など。
 メーカー:一方社油脂、ライオン、花王、三洋化成、第一工業製薬、日本油脂など。

ABS樹脂(ABS resin)
 スチレン(約45%)、アクリロニトリル(約25%)、ブタジエン(約30%)の共重合樹脂。特にブタジエンの比率をかえることにより、性質は大幅に変化し、高衝撃品種から高剛性品種までできる。特殊グレードとして耐熱、透明、メッキ用のグレードがある。

AS樹脂(AS resin)
 スチレンモノマーとアクリロニトリルの共重体であり、GPPS(ポリスチレン)にほぼ近い透明性をもつ。GPPSと比較して、強度、耐候性、耐薬品性、耐熱性などに優れている。

BB留分(butane-butene fraction)
 ナフサ分解及びFCCで副生するガス中に含まれるブタン・ブチレン留分。主としてブタジエンの抽出原料として使用され、ブタジエン抽出後のスペントBBはイソブチレン、ブテン-1 の抽出用及びポリブテンの原料等に用いられている。C4留分ともいう。気体。

C5留分
 ナフサ分解によって副生する。合成ゴム原料に使用されるイソプレンを15〜20% 程度含有している。イソプレン抽出後のC5留分にはジシクロペンタジエン、ピペリレン等の有効留分が含まれており、石油樹脂、香料等の原料に使用されている。

EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合体、ethylene vinyl acetate copolymer)
 エチレンと酢酸ビニルを共重合した熱可塑性樹脂。通常酢酸ビニル含量40%程度までのものが用いられる。酢酸ビニル含量の少ないものは低密度ポリエチレンに近い性質を示すが、より強靭性を示す。酢酸ビニル含量が多くなるに従って柔軟性を増し、ゴムに近い性質を示すようになり、履物やレザーなどの雑貨やホットメルト接着剤などの用途に使用される。インキ受理性には難がある。

EVOH樹脂(エチレンビニルアルコール共重合体、Ethylene-Vinylalcohol-Copolymer)
 主に多層フィルムとして食品包装材に使用される。またブロー成形ボトル用としても使用される。商品名「エバール」(クラレ)。EVAをけん化(加水分解)したもの。高バリヤー性樹脂。組成比により水に可溶なものもある。

FCC(fluid catalytic cracking)
 反応炉と触媒再生炉の間で触媒を流動させ、分解を連続的に行う方式のことで、流動接触分解と呼ぶ。一般に、高オクタン価ガソリンを製造する際に用いる。この際に副生するFCCガス中には、LPGの他、プロピレンをはじめとする有用な石油化学基礎製品が含まれており、利用されている。

FRP(繊維補強樹脂、ガラス繊維強化プラスチック:Fiber Reinforced Plastics)
 樹脂にガラス繊維を添加することにより、材料の脆さ、強さおよび熱変形温度の向上を目的として強化されたプラスチック材をいう。繊維を補強材とする強化プラスチックの総称。通常、添加する繊維の長さ、配合比率、成形品の分散、配向などにより物性強度が変化する。
 最も一般的なものとして不飽和ポリエステル樹脂にガラス繊維を配合したものがある強度に優れ軽量であることから浄化槽浴槽等の住宅機材船艇自動車タンク類に使用されている。
 炭素繊維:CFRP、ガラス繊維:GFRP、アラミド繊維、ボロン繊維などがある。結晶性プラスチックの補強強化は著しい。収縮率の減少。剛性(曲げ弾性率)の向上。強度の向上、伸びは減少する。難燃性の低下。ガラス繊維が灯心になる。表面平滑性、光沢の低下。

GMT(glass-mat reinforced thermoplastics)
 熱可塑性樹脂(主にPP)をガラス長繊維マットで強化したプラスチック材料であり、スタンパブルシートとも呼ばれる。通常のガラス短繊維入り熱可塑性樹脂と比べて、長繊維が50%も占めているので強度的に優れ、自動車部品などに多数使われている。

GRP(grass fiber reinforced plastics)
 FRPの中で補強材としてガラス繊維を使用したもの。

IMD (Injection Moulding Decoration)
 最近急速に普及しつつある樹脂成形法。広義では、インサート成形全般を指す。狭義では、予備成形に超高圧成形(圧空成形の一種)を用いる方法を言う。
 工程は、印刷→予備成形→トリミング→射出成形→製品となる。予備成形(プレフォーミング)の方法として、真空成形による場合、金型を用いてプレスにより成形する場合、超高圧成形を用いる場合がある。予備成形したフィルムにトリミングを施し、射出成形機内で樹脂と融着させて完成する。
 一般的には、印刷されていないフィルム面が製品の表側になるので、加飾面がサンドイッチされ、耐摩耗性等の面で有利である。使用するインキには、深絞りに追随する伸縮性と、成形時の高熱、圧力への耐性という、相反する性能が要求される。

LNG(liquefied natural gas)
 液化天然ガス。主成分はメタンであり、天然ガスを精製後、加圧冷却して液化したもの。硫黄分が全く含まれていないため、クリーンエネルギーとしての利用価値が高い。各種燃料及び化学原料として使用されている。液体。

LPG(liquefied petroleum gas)
 液化石油ガス。蜷ャ分はプロパンまたはブタンであり、天然ガスや石油精製から得られるガスを加圧冷却して液化したもの。各ーR料及び化学原料として使用されている。液体。

MDI(diphenyl methane diisocyanate)
 硬質ウレタンフォーム、ウレタンエラストマー、ポリウレタン塗料などの原料。アニリン、ホルマリン、ホスゲンを原料として製造される。固体。

NGL(natural gas liquefied)
 天然ガス液と訳されるが、通常はコンデンセートあるいは天然ガソリンと呼ぶ。天然ガスには、常温・常圧下では液体であるような炭化水素を含んでいるものがある。これをセパレータと呼ばれる分離装置でガスと液体炭化水素に分離する。この液体がNGLであり、ペンタン以上の重ソ炭化水素の混合物である。なお、ガスはさらに分離精製することによってエタン、LNG、LPGとなる。NGLには油田系とガス田系があり、油田系NGLは性状が軽ソナフサとほぼ同等であることから軽質NGL、ガス田系NGLは灯軽油留分を多く含むため質NGLと呼ばれている。欧米等ではエチレン用を主体とする化学原料及び製油・燃料用として使用されており、わが国でも一部使用している。なお外国ではLPGを含めプロパン以上の重ソ炭化水素をNGLとすることが多い。液体。

PPE/PAポリマーアロイ
 GE社のGTX。耐熱性、耐衝撃性、成形性。140度から160度の焼き付け温度に耐えるオンライン塗装可能な強化エンプラ。

PTFE
 ポリテトラフロロエチレン。テフロンTFE分岐のない結晶性プラスチック。物質中最も低い摩擦係数(0.04)きわめて厳しい腐食性環境下での使用可能。

TDI(tolylene diisocyanate)
 ポリウレタンの原料である。トルエンとホスゲンを原料として製造される。液体。

Tダイ法
 押出機を用いて合成樹脂フィルムを製造する方法のひとつ。押出機の先端に取り付けたスリット状のダイから樹脂を押し出してフィルムを製造する方法。

アイオノマー樹脂(ionomer resin)
 エチレンを主成分とするコポリマー連鎖間に、金属イオン結合を有する特殊な共重合樹脂ヒートシール性、深絞り性、透明性、耐油性、強靭性、耐低温性等に優れている。食品等の包装材料や各種成形品等、広範な用途に使用される。固体。

アクリルアマイド(acrylamide)
 紙力増強剤、土壌硬化剤、沈降促進剤等に使用される。アクリロニトリルを原料として製造される。固体。

アクリル酸エステル(acrylic acid ester)
 アクリル酸と各種アルコールとによるエステル化物の総称。一般的にはアクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどがある。アクリル繊維原料、塗料、繊維・紙工剤等に使用される。液体。

アクリル樹脂(Acrylic Resin)
 プラスチックの一種。アクリル酸やメタクリル酸などの不飽和カルボン酸と、それらのエステル、アミドなどの共重合から合成されるものの総称。加熱によって軟化し、冷却するとふたたび硬化する熱可塑性樹脂で、成形加工が容易である。

アクリル繊維(polyacrylic fiber, acrylic fiber)
 アクリロニトリルを主成分とする重合物を紡糸した合成繊維。アクリル繊維は、ナイロン、ポリエステルとならんで、代表的な合成繊維である。アクリロニトリルを重合して溶媒に溶かし、小さな穴からおしだして糸にする。染色は難しいが、耐候性が強く皮膚になじみがよいので、上着にも下着にも使われる。軟らかく毛に代わる繊維としてセーター、毛布、カーペット等に使用されている。

アクリロニトリル(acrylonitrile:AN)
 アクリル繊維、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、スチレン系共重合樹脂等の主要原料であるプロピレンとアンモニアを原料として製造される液体。

アクリロニトリル・スチレン樹脂(acrylonitrile styrene resin:AS、SAN)
 スチレン系共重合樹脂の項参照。

アクリロニトリル・ブタジエンゴム(acrylonitrile butadiene rubber:NBR)
 アクリロニトリルとブタジエンを共重合して得られる合成ゴム。耐油性、耐熱性が優れた特殊ゴムで、耐油ホース、パッキング、印刷ロール等に使用される。固体。
 NBRとは、アクリロニトリルと、ブタジェンの共重合物で、耐油性を特徴とするゴムです。従来、ラテックスといえば、天然ゴム=NRが使われてきましたが、アレルギーの原因となる蛋白質が含まれることや、耐油性、耐光性、変色性に劣ることから、NBR=合成ゴムに、ほとんど置き換わっています。

アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(acrylonitrile butadiene styrene resin:ABS)
 スチレン系共重合樹脂。

アセチレン(acetylene)
 クロロプレン、酢酸ビニル等の主要原料。カーバイドに水を反応させて製造されるが、天然ガス等を原料とする製法もある。気体。

アセチレン系炭化水素(acetylenic hydrocarbon)
 CNH2n−2分子内に三重結合をもった鎖状炭化水素で、きわめて反応性に富んでいる。アセチレンが代表的な例。

アセテート(acetate)
 セルローズ(天然繊維)と無水酢酸を原料として製造される化学繊維。

アセトアルデヒド(acetaldehyde)
 酢酸、酢酸エチル等の主要原料であり、エチレンを原料として製造される。液体。

アセトン(acetone)
 メタクリル樹脂メチルイソブチルケトン、ビスフェノールA等の原料やアセテート等の溶剤に使用される。プロピレンを原料として製造される。液体。

圧空成形(圧縮空気圧成形)
 真空成形とならんで広く利用されている熱成形の一成形法で、加熱して軟化させたプラスチックシートを固定し、圧縮空気の力でシートを引き延ばして型に沿わせ、成形品を得る方法をいう。真空の力でシートを引き延ばして成形する場合は真空成形という。

圧縮成形法(compression molding method)
 熱硬化性樹脂の成形に用いられる加工法のひとつ。加熱した金型に原料樹脂を入れた後、圧縮成形機を用いて金型を締め付け、化学反応を起こさせて硬化させ、成形品を取り出す。特に強度を必要とする場合や少量生産の時に用いられる。

アニリン(aniline)
 ニトロベンゼンあるいはフェノールを原料として製造される。ウレタン原料である MDI向けを主体に、染料、ゴム薬品、医薬品等に使用される。液体。

アニーリング(アニール)(annealing、anneal)
 プラスチック成形品の残留応力を取り除くために、成形品を軟化点近くまで加熱した後に徐々に冷却する処理方法。残留応力が残っていると、印刷の際にクラック発生などのトラブルが発生することがあるため、その対策として実施される。

アフタキュア
 熱硬化性樹脂が成形後に放置または加熱によって、さらに硬化が進行すること。

アルキド樹脂(alkyd resin)
 プラスチックの一種。2個以上の水酸基-OHをもつ多価アルコールと、2個以上のカルボキシル基-COOHをもつ多塩基酸とが重合した構造をとる。一般には、多価アルコール(alcohol)と多塩基酸(acid)とのエステル結合によって生成される樹脂。液体または固体。
 アルキドという言葉はアルコール(alcohol)と酸(acid)を合成したalcidが語源である。アルキド樹脂に脂肪酸、乾性油、フェノール樹脂などをくわえ、耐水性などを改良したものが、実際の用途に用いられる。アルキド樹脂は成形材料に適さず、大部分が塗料として用いられる。接着剤などにも利用される。

アルキルフェノール(alkyl phenol)
 プロピレン、ブチレンまたはその多量体とフェノールを原料として製造される。代表的なものに、パラオクチルフェノールやノニルフェノール等があり、界面活性剤等の原料として使用される。液体または固体。

アルキルベンゼン(alkyl benzene)
 ノルマルパラフィンとベンゼンを原料とする直鎖アルキルベンゼン、プロピレンl量体とベンゼンを原料とするドデシルベンゼンの2ヴがある。合成洗剤の原料に使用される。液体。

アルコール(alcohol)
 一般には、飲料用、薬用に使われるエタノールを指すが、正確にはメタノール、ブタノール、オクタノール、イソプロパノール、高級アルコール等の総称である。液体。

アルファオレフィン(α-olefine)
 オレフィン系炭化水素のうち二重結合がαの位置(一番端の炭素と次の炭素の間)にあるものの総称。炭素数に応じて合成洗剤、界面活性剤等に使用される。また可塑剤や洗剤に使用される高級アルコールの原料となる。エチレンを重合して製造する。炭素数によって気体、液体、固体となる。

アロマティック(aromatic)
 芳香族系炭化水素。

アンモニア(ammonia)
 硫安等の窒素肥料、アクリロニトリル等の原料である。原油、ナフサ、天然ガス等から得られる水素に窒素を反応させて製造される。気体。

異性化(isomerization)
 触媒等の化学的、物理的作用により化合物中の原子または基の結合の仕方を変え、分子式は同じであるが、構造式等が異なる化合物(異性体)にすること。キシレンの異性化(オルソキシレン、メタキシレンをパラキシレンにする)はその代表例。

イソブタノール(isobutanol)
 ブタノール。

イソブチレン(isobutylene)
 ブチルゴム、ポリブテン、MMAモノマー等の原料。ナフサ分解で副生するスペントBB及びFCCで副生するBB留分から得られる。気体。

イソプレン(isoprene)
 イソプレンゴムの主要原料。製法には、ナフサ分解で副生するC5留分中から得る方法やイソブチレンとホルムアルデヒドを原料とする方法等が有る。液体。

イソプレンゴム(isoprene rubber:IR)
 イソプレンを重合して得られる汎用合成ゴム。その分子構造が天然ゴムと同じであるため性質もほとんど同じだが、天然ゴムに比べ加工性に優れ、品質も安定している自動車タイヤ等に使用される。固体。

イソプロパノール(isopropanol:IPA)
 溶剤、消毒用アルコールに使用される。プロピレンを原料として製造される。液体。

一般用ポリスチレン(general purpose polystyrene:GPPS)
 ポリスチレン。

インジェクション・ブロ−成形
 熱可塑性樹脂の成形法射出成形により底のあるパリソンを成形し、ただちにこれを吹き込み用金型に移し、その中に空気を吹き込み中空の成形品を得る方法。

インフレーション法(inflation method)
 押出機を用いて合成樹脂フィルムを製造する方法のひとつ。押出機の先端に取り付けた環状のダイからチューブ状に樹脂を押し出し、まだ軟化している内に中に空気を吹き込み、薄いフィルム状になったところで冷却した後に捲き取る。ポリエチレンやポリプロピレンの薄いフィルムを製造するのに適している。

ウェルドマーク
 成形時において、樹脂の二つ以上の流れが完全に融合しない時に生じる、結合部にできる線状のむらをいう。ウェルドライン、ニットラインともいう。

液晶性ポリマー(liquid crystalline polymer:LCP)
 一般に溶融状態で液晶性(分子が規則正しく並んだ結晶と、無秩序に並んだ液体の中間に当たる状態)を示す高分子。成形桙フ流動性が良く、固まるにつれて分子が剛直につながるため、強度に優れた精密成形品の素材に適しており、またプラスチックとしては耐熱性がかなり高い。なお、デジタル時計や電卓の表示板に使用されているのは低分子の液晶。
 結晶性スーパーエンプラ。溶液型と溶触型がある。溶触型は3タイプある。異方性。寸法安定性。流動性。

エタノール(ethanol)
 化粧品、液体洗剤、医薬品、塗料関係等の化学工業用、食酢、食品防腐剤等の食品工業用、その他試薬、消毒用などに使用されるエチレンを原料とする石油化学法と糖蜜を原料とする発酵法がある。

エタノールアミン(ethanolamine)
 界面活性剤、ガス吸収剤等の原料として使用されるエチレンオキサイドとアンモニアを原料として製造される。

エタン(ethane)
 C2H6 パラフィン系炭化水素のひとつ。天然ガス、石油分解ガス等に含まれている。米国ではエチレンの主原料として用いられている。化学原料のほか、冷媒や燃料にも使用されている。気体。

エチルアミン(ethyl amine)
 モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンと三種類があり、塗料、医薬、農薬等に使用される。エタノールとアンモニアによる製法、アセトアルデヒド、アンモニア及び水素による製法がある。液体。

エチルベンゼン(ethyl benzene:EB)
 スチレンモノマーの中間原料で、一般にエチレンとベンゼンを原料として製造されるが、キシレン留分からの分留によって得る方法もある。液体。

エチレン(ethylene)
 CH2=CH2オレフィン系炭化水素のひとつで、代表的な石油化学基礎製品。ポリエチレン、エチレンオキサイド等エチレン系製品の基礎原料。製法には、ナフサの熱分解、エタンの脱水素等がある。気体。

エチレンオキサイド(ethylene oxide:EO)
 エチレングリコール、界面活性剤等の原料であり、エチレンを酸化して製造される酸化エチレンともいう。気体。

エチレングリコール(ethylene glycol:EG)
 ポリエステル繊維、PET樹脂、不凍液、不飽和ポリエステル樹脂等の原料エチレンオキサイドを水和して製造される。

エチレン酢ビコポリマー(ethylene vinyl acetate copolymer:EVA)
 エチレンと酢酸ビニルを共重合して得られる柔軟性、弾力性に富んだ樹脂。用途は酢酸ビニルの含有率によって異なり、包装資材、農業用フィルム、接着剤、一般成形品に使用される。固体。

エチレン・プロピレンゴム(ethylene propylene rubber:EPT、EPDM)
 エチレン、プロピレンと第三成分(エチリデンノルボーネン、ジシクロペンタジエン等)を共重合して得られる合成ゴムで、耐オゾン性、耐候性、耐熱性に優れている自動車部品、電線被覆、建材等に使用される。固体。

エピクロルヒドリン(epichlorohydrin)
 エポキシ樹脂合成グリセリンの原料。プロピレンを原料として製造される。液体。

エポキシ樹脂(epoxy resin:EP)
 成形品、接着剤、塗料等に使用される熱硬化性樹脂。最も代表的なものはエピクロルヒドリン及びビスフェノールを原料として製造される。固体または液体。
 エポキシ基2個と多くの水酸基からなり、強力な接着力をもつ。陶磁器やガラスの接着、あるいは軽金属板の接着と、ほとんどすべての接着ができる。熱硬化性樹脂だが、固まらせるには硬化剤か触媒を使う。接着剤以外の用途としては塗料、成形品、可塑剤などがあり、成形品は高温、高圧に耐え、耐食性もよいのでパイプなどに用いられ、また、硬化に対する収縮の少ないことを利用する成形物、金属に接着する成形物などに使われる。高品質のエポキシ樹脂は、半導体の封止材(ICチップや配線を一体にして固める材料)として用いられる。
 接着性、寸法安定性、耐アーク性、耐薬品性がある。

エマルジョン(emulsion)
 乳濁液、乳剤。互いに混ざり合わない2種の液体のうち、一方が微粒子となって他方の液体中に分散した乳濁液のこと。酢酸ビニル系、アクリル系、塩化ビニリデン系、SBR系などのエマルジョンが代表的なものであり、塗料、接着剤、繊維、紙工剤などに用いられる。

エラストマー(elastomer)
 合成高分子材料で、とくに常温付近で、ゴムのような弾性や屈曲性をもつものをエラストマーとよぶ。エラストマーは小さい力で発熱せずに大きな変形をするが、力をくわえるのをやめると、すぐにほぼもとどおりの形・大きさにもどる。エラストマーに対して、常温付近で弾性変形しにくい材料はプラストマーという。ふつうのプラスチックはほとんどプラストマーである。
 架橋タイプ(天然ゴム及び合成ゴム加硫物)と熱可塑性タイプ(熱可塑性エラストマー)がある。

塩化ビニリデン樹脂(vinylidene chloride resin:PVDC)
 塩化ビニリデンと塩化ビニルの両モノマーを共重合して得られる。この樹脂のフィルムは無色透明で気体遮断性が優れていることからハム・ソーセージ等の食品包装や家庭の冷蔵庫用ラップフィルムに使用される。固体。

塩化ビニル(Vinyl Chloride)
 無色の気体。ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデンなどの原料になる。塩化ビニル樹脂(vinyl chloride resin)という場合は、ポリ塩化ビニルのことをいう。

塩化ビニル樹脂(vinyl chloride resin:PVC)
 エチレンと塩素を原料として製造される塩化ビニルモノマーを重合して得られる代表的な熱可塑性樹脂。水道用等の各種パイプ、農業用フィルム、レザー、電線被覆、雨樋、その他各種成形品として広範な用途をもつ。固体。
 インキ用としては、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合樹脂が一般的である。両樹脂のモル比及び重合度によって、得られる樹脂の性質が異なる。塩化ビニルが多いと皮膜は強靭で耐薬品性が向上し、酢酸ビニルが増すと溶解性、可撓性、接着性などが向上する。重合度が高くなると皮膜強度が向上する半面、溶液粘度が高くなり印刷皮膜は薄くなる。これら樹脂は単独で又は他の樹脂を併用して、軟質塩ビ、塩ビステッカー、硬質塩ビ、易接着PETフィルムなどへのインキに用いられる。

塩化ビニルモノマー(vinyl chloride monomer:VCM)
 塩化ビニル樹脂及び塩化ビニル系共重合樹脂の主原料。エチレンと塩素の反応によって得られる二塩化エチレンの熱分解で製造される。液体。

エンジニアリング・プラスチック(engineering plastics)
 エンジニアリングプラスチック(略称エンプラ)は、構造材や耐熱、耐じん性の高い材料、部品等に使用できるプラスチックで、引張強さがあり伸びもある程度大きく衝撃強さがあり荷重たわみ温度が100℃以上で、耐薬品、耐難燃、耐候性もすぐれているプラスチックをいう。
 一般の合成樹脂に比べて寸法安定性、耐摩耗性、耐熱性、機械的強度、電気的特性等に優れている合成樹脂の総称。電気電子自動車、事務機器等の工業製品用部品材料として使用されている。
 またエンプラの中でも、汎用エンプラとスーパーエンプラ(特殊エンプラ)に分類されている。代表的な樹脂に、汎用エンプラでは、PA、POM、PC、PBT(PET)、変性PPEがあり、スクリーン印刷の対象素材としてよく使われる。スーパーエンプラには、PPS、PAR、PEI、PSF、PES、PEK、PEEK、PI、PAIなどがあるが、一般には印刷対象として使用されない。

塩素化ポリエチレン(chlorinated polyethylene)
 ポリエチレンに塩素を反応させて得られる非結晶性のゴム状物質。塩化ビニル等の樹脂に配合して、難燃性、耐候性を高める。固体。

応力
 外力に応じて物質内には、変形に抵抗する内力が発生する。

オキシクロリネーション法(oxychlorination process)
 水素または空気とともに塩化水素を用いて炭化水素の塩素化反応を行い、塩化物を得る反応の総称である。塩化ビニルモノマーの製法として採用されている。

オキソ法(oxo process)
 オレフィンに一酸化炭素と水素を反応させて、飽和アルデヒドを合成する方法。通常、得られたアルデヒドは水素添加または二量化後、水素添加してアルコールに変えられるので、この工程を含めてオキソ法と称する場合が多い。例えばプロピレンを原料として、オクタノール、ブタノールを得る方法等。

オクタノール(octanol)
 ノルマルオクタノール、イソオクタノール及び2-エチルヘキサノールを総称する。特に2-エチルヘキサノールは、塩化ビニル樹脂の可塑剤原料として重要でありプロピレンのオキソ反応に寄って製造される

押出成型法(extrusion molding method)
 射出成形法と並ぶ熱可塑性樹脂の代表的な加工法。溶融状態の樹脂を連続的に押し出して成形する方法。連続した断面形状をもつフィルム、シート、パイプ、ホース、電線被覆、モノフィラメント等の製造に適している。

オフガス(off gas)
 原油蒸留、ナフサ分解等によって副生するメタン、エタン、水素等またはこれらの混合ガスをいう。各種原料料及び化学原料として使用されている。トップガスともいう。気体。

オルソキシレン(ortho-xylene)
 混合キシレンに10〜20%含まれており、蒸留によって回収される。通常、混合キシレンからp-キシレンを製造する前段の工程で製造される。無水フタル酸、キシリジン等の原料となる。液体。

オレフィン系樹脂(olefine resins)
 二重結合を1箇もった鎖状炭化水素の総称で、結晶高分子からなるため結晶化度により物性が変化する。この系統の樹脂として、ポリエチレン、ポリプロピレンなどがある。オレフィン系樹脂は、一般的に比重が小さく、耐薬品性が良く、射出流動性も優れているが、成形収縮率が大きく塗装、印刷、接着、ホットスタンプなどの二次加工適性が劣るので、加工前に表面処理を行う必要がある。

オレフィン系炭化水素(olefinic hydrocarbon)
 CNH2n子内にひとつの二重結合を持つ鎖状炭化水素の総称。石油化学基礎製品であるエチレン、プロピレン等がこれに含まれる。

オレフィン系ポリマー
 ポリエチレン、ポリプロピレンなど。ローソクのようにすべすべした感触。

改質(reforming)
 通常は、触媒を用いて重ソナフサを高オクタン価ガソリンにすることである。この装置を通称リフォーマーと呼び、得られた改質ナフサ(改質生成油ともいう)をリフォーメートという。改質することにより多量の環状炭化水素ができるため芳香族原料にも用いられる。代表的な装置にプラットフォーマー(白金を触媒とする接触改質装置)がある。

界面活性剤(surface active agent)
 表面活性剤ともいい、合成洗剤の活性分や、少量で水の表面張力を下げ、潤滑剤的役割(活潤性、浸透性、乳化性、分散性、洗浄性等)を果す化合物等の総称。界面活性剤の原料にはアルキルベンゼン、高級アルコール、エチレンオキサイド等がある。

架橋ポリマー(cross linked polymer)
 多くの高分子は線状構造をもっているが、硬度等物性向上のため、この線状ポリマーの分子をお互いに化学結合させ網目構造にさせることを架橋といい、これによって得られるポリマーを架橋ポリマーという。架橋には高分子間反応によって行われるものと、架橋剤によって行われるものがある。

ガスオイル(gas oil)
 軽油留分のこと。原油を常圧蒸留して得られるものと、常圧蒸留残渣油を減圧蒸留して得られるもの(VGO:ヴァキュームガスオイル)とがある。各種燃料及び化学原料として使用される。液体。

可塑剤(plasticizer)
 合成樹脂に配合して、その加工性を容易にし、または柔軟性を付与するために使用する。代表的なものとしては塩化ビニル樹脂可塑剤のDOP(ジオクチルフタレート)等がある。
 可塑剤は、塩化ビニール樹脂(塩ビ)を柔らかくする添加剤で、塩ビ成形品メーカーに出荷されており、可塑剤を用いた軟質塩ビは、建材、電線被覆、ビニールハウス等幅広い用途に使われています。
 可塑剤には、フタル酸系、アジピン酸系、トリメリット酸系、ポリエステル系等の種類があり、国内で年間約44万トン(平成10年度)需要がありますが、このうちフタル酸系が全可塑剤の約80%を占め、中でも「DOP(ジオクチルフタレート)」の国内需要は年間約22万トンとなっております。
 なお、この事業分野のおける平成10年度マーケット・シェアーは、三菱化学約10%、協和発酵約14%、合計約24%と推定しております。(2001年11月14日)

可撓性:Flexibility
 たわめることが可能である性質。インキ膜が柔軟性と強靭性を兼ね備えていること。固体に力をくわえると変形するが、力を取り除いてももとの形にもどらなくなる性質。熱によって変形することを熱可塑性という。

カプロラクタム(caprolactam)
 ナイロン繊維、樹脂の原料。シクロヘキサンを原料として製造される。

ガラス転移転点:Tg
 Tg以下では分子運動が凍結されており、物質の変化は小さい。Tgを超えると活発な分子運動がおこる。@体積膨張が急増し、熱膨張係数の変化が大きい。A異常比熱が見られる。B力学的性質が低下する。
 非結晶性プラスチックでは、Tgに達すると軟化を起こし、弾性率が低下し、耐荷重性を失う。したがって非結晶性プラスチックはTg以下の温度で使用される。

カレンダー成形(calendering)
主として塩化ビニル樹脂の加工に用いられる成型法である。基本的にはロールに寄って原料樹脂を圧延し成型するもので目的に応じてロールの本数組み合わせが工夫されてるフィルム、シート、レザー、タイル等の製造に適している。

感光性樹脂(sensitive resin)
 光化学反応を高分子に組み込むことによって、光エネルギーで物理的、化学的性質の変化を示す高分子材料を一般に感光性樹脂と呼ぶ。印刷材料、塗料、インキ、記録材料、超LSI等の微細加工さらには電子部品の加工等、極めて広範に用いられている。新聞等の印刷に用いられる感光性樹脂製版等は代表的な実用例である。
 光によって短時間に化学反応を起こして、硬化し、溶剤に対する不溶化などの物性変化を生ずる樹脂の性質を利用して、製版材料や紫外線硬化型インキのビヒクルに使用される。

感光乳剤(sensitized emulsion)
 スクリーン印刷の製版に使用する。一般の感光乳剤は、ジアゾニウム塩又は重クロム酸塩を、PVA・酢ビエマルジョンに溶解混合したもの。その他に感光性樹脂を併用したタイプもある。

環状炭化水素(cyclic hydrocarbon)
 炭素原子が環状をなして結合しているもので、芳香族系炭化水素、ナフテン系炭化水素がその代表的なものである。

キシレン(xylene)
 キシロール(xylol)ともいい、無色の液体で、芳香族炭化水素に特有のにおいがある。o-キシレン、m-キシレン、p-キシレンの3種類の異性体がある。キシレンという名称で市販されている製品には、3種類の異性体と少量のエチルベンゼンをふくむのが一般的である。キシレン混合物としては、工業用溶剤に用いられる。取り扱いは、蒸気を吸入しないように換気のよい場所で行い、火気は厳禁である。
 ナフサの改質油あるいはナフサ分解によってエチレンと併産される分解油から抽出または分留される。通常、混合キシレンと呼ばれ、三種の異性体(o-、m-、p-)及びエチルベンゼンの混合物であり、異性体分離によってo-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、エチルベンゼンが、また脱アルキル化によってベンゼンが得られる。キシレン自体は塗料、印刷インキ、農薬等の溶剤に使用される。

吸水性、吸湿性(absorbency, hygroscopicity)
 ポリマーやフィラーの中には水分を吸って成形性や製品の性質に著しく影響するものがある。ナイロンは特に吸水性が高いことで知られ、吸水率が1.5%にも及ぶ。ナイロンでは絶乾時と吸湿時では力学的性質が異なる。

キュメン(cumene)
 フェノールの中間製品であり、プロピレンとベンゼンを反応させて製造する。液体。

強化プラスチック
 強化剤を加えたプラスチックで、代表的な複合材料の一種である強化剤の種類および量によって、各種の力学的強さの優れたものがえられる。FRP(fiber reinforced plastic)と略称する。強化剤としてガラス繊維が広く使われている。

共重合(copolymerization)
 ポリエチレンのように同一の単量体を重合する製法に対して、二種類以上の単量体を重合することを一般に共重合といい、これによって得られたものを共重合体(コポリマー)と呼ぶ。共重合体には、エチレンとブテン-1の共重合によって得られる直鎖状低密度ポリエチレンのように二種類の単量体を用いる二元共重合体(copolymer)と、アクリロトリル、ブタジエン、スチレンの共重合によって得られるABS樹脂のように三種類の単量体を用いる三元共重合体(terpolymer)がある。

共重合体、コポリマー(copolymer)
 2種以上の単量体(モノマー)から重合体(ポリマー)が構成されるような反応を共重合といい、生成したものを共重合体(コポリマー)という。
 スクリーンインキに使用されているものには、塩化ビニルと酢酸ビニル、エチレンと酢酸ビニルなどの共重合体がある。

共重合ナイロン
 カプロラクタムとAH塩との共重合体。カプロラクタムとAH塩の組成の割合によって性質が異なり、用途に応じて使い分けられている。

グリコールエーテル(glycol ether)
 塗料等各種溶剤に使用される。エチレンオキサイドとアルコールを原料とする。液体。

グリセリン(glycerine)
 アルキド樹脂、医薬、ダイナマイト原料として使用される。従来は石ケン製造の際に副Y物として得られたが、現在はプロピレンから誘導される合成グリセリンが主流を占めている。液体。

クリープ現象
 重い荷重を長時間支えていると、変形が増加する。

クレゾール(cresol)
 フェノール樹脂原料、農薬、可塑剤、消毒用等に使用される。従来はコールタールから得られていたが現在はトルエンとプロピレンを原料とする製法が主流と成っている。

グレード(grade)
 本来、階級、等級などを意味する英語。同一品種の合成樹脂及びゴムにおいて密度や溶融点の差などにより区別する際に使われている。日本は用途別にきめ細かな品揃えがなされており、諸外国に比べこれらのグレード数は非常に多い。

クロロプレンゴム(chloroprene rubber:CR)
 アセチレンまたはブタジエンを原料とするクロロプレンモノマーを重合して得られる特殊合成ゴム。耐候性、耐熱性、耐油性等に優れ電線被覆、ゴムベルト、自動車部品、接着剤等に使用される。固体。

結晶性樹脂、結晶性ポリマー、結晶性プラスチック
 線状高分子には、その化学構造によって分子の一部が規則的に集まることができるものがあり、これを結晶性樹脂という。
 結晶化した部分の密度が高く、なおかつ硬いため、不透明で、耐薬品性に優れた剛直なイメージの樹脂。耐溶剤性に優れる、流れ良好、薄肉成形に適する、耐摩擦摩耗性・摺動性良好、高剛性、高硬度、もろい、割れやすい、そりやすい、収縮率大きい、などの特徴を持つ。
 結晶性樹脂の例として、
 エンプラ:ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)
 スーパーエンプラ:ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、フッ素樹脂、ポリエーテルニトリル(PEN)
 などがある。

高級アルコール(higher alcohol)
 炭素数が6ヶ以上のアルコールをいい、合成洗剤、可塑剤等の原料に使用される。従来は抹香鯨油あるいはヤシ油等を原料にしていたが、現在はエチレン、プロピレン等各種オレフィンを原料として製造されるものが主流となっている。液体。

高吸水性樹脂
 SAP(Super-Absorbent Polymers)と省略される。水と接触すると瞬時に吸水、膨潤し、水全体をゲル化させる性質をもつ高分子。吸水力は数百倍、高いものになると千倍に達する。デンプン系、カルボキシメチルセルロース系、ポリアクリル_系、ポバール系等に分類される。生理用品、紙オムツ等使い捨ての衛生用品に応用されているほか、土壌保水剤等の農業用途の開拓が進められている。固体。

合成樹脂(synthetic resin, plastic)
 天然樹脂に対して、人為的に合成された樹脂状のものを当初、合成樹脂といったが、現在では、プラスチックと同じ意味に使われている。プラスチック・塗料・接着剤などの主原料。大別して熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂に分けられる。

高分子(high polymer)
 分子量がきわめて大きい化合物(1万を超えるようなもの)の総称で、このような分子を高分子または巨大分子という。

高密度ポリエチレン(high density polyethylene:HDPE)
 ポリエチレン。

コポリマー(copolymer)
 共重合体。

コンパウンド(compound)
 目的に応じたグレードにするため、製造プラントから直接得られる合成樹脂(ストレートポリマー、ニードポリマー、ベースポリマー等と呼ばれ、粉末状である場合が多い)に可塑剤、充填剤、着色剤、安定剤等を加えて混練することを一般にコンパウンディングといい、このような配合処理によってできたものを単にコンパウンドと呼ぶ。
 合成樹脂は通常、そのまま加工に使用できる完成コンパウンドの状態(ペレット)で販売されている。ポリエチレン、ポリプロピレンはその代表例で、合成樹脂メーカーが配合処理を行って加工メーカー等に供給している。ほとんどの場合、エンジニアリングプラスチックも同様にして供給されているが、合成樹脂メーカーから配合処理前のポリマーがコンパウンダーに供給され、そこで完成コンパウンドにされて市場に流れているケースもあり、PPS等で多くみられる。また、塩化ビニル樹脂のように加工産業で独自配合されるのが通常となっているものもある。

酢酸(acetic acid)
 酢酸ビニル、アセテート等に使用される。アセトアルデヒドを原料とする製法とメタノールを原料とする製法等がある。液体。

酢酸エチル(ethyl acetate)
 溶剤、香料等に使用される。アセトアルデヒドを原料として製造される。液体。

酢酸ビニル(vinyl acetate:VAM)
 あまいエステルの臭気がある無色の液体で、酢酸ビニル樹脂の合成原料として知られている有機化合物。ポリ酢酸ビニルは無色透明の熱可塑性樹脂で、チューインガムのベースのほか、ポリ酢酸ビニルをエマルションとして水性ペイントなどの塗料や接着剤、繊維加工などに用いられている。ポリ酢酸ビニルのもっとも大きい用途は、加水分解して得られるポリビニルアルコールの原料としてであり、これは、ビニロンの製造原料として用いられる他、ビニルホルマール、ビニルブチラールなどのプラスチックになる。
 主用途はビニロンの原料であるポバール用だが、酢酸ビニルの重合物は塗料、接着剤等に使用される。またエチレンや塩ビモノマーとの共重合樹脂の原料となる。エチレンまたはアセチレンと酢酸により製造される。液体。

酢酸ブチル(butyl acetate)
 溶剤、抽出剤等に使用される。酢酸とブタノールから製造される。液体。

鎖状炭化水素(chain hydrocarbon)
 炭素が鎖状に結合しているもので、脂肪族炭化水素ともいう。鎖状炭化水素は次のように分けられる。(イ)飽和炭化水素(パラフィン系炭化水素)CNH2n+2の分子式をもつ。メタン、エタン、プロパン等。(ロ)不飽和炭化水素有機合成原料として最も重要なものである。(a)オレフィン系炭化水素CNH2nの分子式をもつ。エチレン、プロピレン等。(b)ジオレフィン系炭化水素CNH2n-2の分子式をもつ。ブタジエン等。(c)アセチレン系炭化水素CNH2n-2の分子式で三重結合をもつ。アセチレン等。

酸化エチレン(ethylene oxide:EO)
 エチレンオキサイド。

酸化プロピレン(propylene oxide:PO)
 プロピレンオキサイド。

ジアリルフタレート樹脂(diallyl phthalate resin:DAP、PDAP)
 プロピレンに塩素を反応させて得られるアリルクロライドとフタル酸ソーダを反応させてモノマーを製造し、これを重合して高重合度のポリマーとする。電気的特性、耐薬品性、寸法安定性に優れ、主として電気・電子及び通信機器のコネクター等の工業部品に使用されているほか、化粧合板用シートに使われている。高級熱硬化性樹脂。固体。

ジエチレングリコール(diethylene glycol)
 合成樹脂や有機合成品の原料となるほかセメントの粉砕助剤等に使用される。エチレングリコールの製造の際に副生する。液体。

四塩化炭素(carbon tertrachloride)
 フレオン製造用、消火剤、不燃性溶剤等に使用される。プロピレンを塩素化してパークロルエチレンを製造する際に併産される。液体。

シクロヘキサン(cyclohexane)
 カプロラクタム、アジピン酸等の原料であり、溶剤としても使用される。ベンゼンを水素添加して製造される。液体。

射出成形法(injection molding method)
 熱可塑性樹脂の代表的な加工法。成形機のシリンダー内で溶融された原料樹脂を固く閉じた金型の中に注入し、射出シリンダーの中で加熱溶解され、流動化した成形材料は射出プランジャまたはスクリュによって固く閉じた金型の中に圧力で注入されて成形され、冷却後に取り出す。
 コップ、バケツ等の日用雑貨品、コネクター、ギヤ等の工業部品、家電製品等のハウジングのほか、医療用品等きわめて広範に適用されている。単純形状の成形品に留まらず、形状や構造が複雑な成形品の製造を行う精密射出成形法のほか、OA機器のキートップのように文字部分と台の部分を異なる色あるいは樹脂で成形する方法に代表される二色成形法などがある。

重合(polymerization)
 分子量の比較的小さい化合物が結合して大きな分子量の化合物になることを重合という。例えば、ポリエチレンはエチレンという単量体が数千から数万結合してできた重合体である。このように同一の単量体を重合したものをホモポリマー(homopolymer)という。

触媒(catalyst)
 それ自体は変化しないで、他の物質の化学変化の速さに影響を及ぼす物質。

シリコーン(silicone)
 有機ケイ素重合体の総称。多くの岩石の主成分であるけい素を含む。耐熱性が他の樹脂に比べて優れているので、発熱に耐える電気絶縁体として使われる。また、水をはじく性質を利用して防水剤として使用。油状、グリース状、ゴム状の各種がある。シリコン(silicon)とは、けい素をベースにしているが異なるものである。
 用途としては、潤滑油、クリーム、消泡剤、変圧機油、パッキングナド多方面にわたる。人口心肺の膜、人工腎臓、人工弁、人工軟組織など酸素透過性が大きいことを利用した分野にも利用されている。化粧品原料としてこの10年来の量的伸びは著しい。通常のシリコーン樹脂は、けい素と酸素の結合(シラン結合)が規則的に配列した高分子であるが、けい素によって主鎖が構成されているポリシランが電子写真材料、フォトレジストなどで注目されている。
 メーカー:信越化学、東レ・ダウ・コーニング・シリコーン、東芝シリコーン、日本ユニカーなど。

充てん剤
 プラスチックの強度、耐久性などの性質を改善するため、または安くする為に加える不活性物質をいう。

条こん
 透明プラスチックの表面または内部にある糸状の不均質部をいう。

真空成形法(vacuum molding method)
 熱可塑性樹脂の成形法の一種。メス型またはオス型のいずれか一方だけを用いて、硬質塩ビ、ポリスチレン等のシートを金型に合わせた形状に成形する方法で、熱可塑樹脂のシートを加熱軟化させた後、型の上にのせ、型とシートとの隙間を真空(減圧)にし、シートを型に密着ながら冷却する成形法。
 用途:アクリルバス、冷蔵庫の内張り、看板などの大型品から、卵ケースなどの容器のような小物成形品までつくられる。

深冷分離(low temperature separation)
 沸点の差により低温で分離すること。例えばナフサを分解し、そのガス中からエチレンを分離する際は-100度c以下で深冷分離する。

水素化(hydrogenation)
 ある化合物に水素を添加すること。例えば、ナフサ分解によってエチレン等を製造する際に副生するアセチレンあるいは不純物として含まれている硫黄等に水素を添加して、これを除去ることをいう。水素添加を略して水添ともいう。

スチレン系共重合樹脂
 ポリスチレンの性質を改良するため、スチレンモノマーとアクリロニトリル、ブタジエン等の他の単量体と共重合した合成樹脂をいう。代表的なものとしてはスチレンモノマーとアクリロニトリルの共重合樹脂(as樹脂)、スチレンモノマーとブタジエンおよびアクリロニトリルの共重合樹脂(abs樹脂)等がある。固体。

スチレン系樹脂
 ポリスチレン、AS樹脂(SAN)、ABSなど。

スチレン・ブタジエンゴム(styrene butadiene rubber:SBR)
 スチレンモノマーとブタジエンを共重合させて製造する最も代表的な汎用合成ゴム。天然ゴムに比べ耐老化性、耐熱性、耐摩耗性などが優れている自動車タイヤはじめ、履物、工業用品、ゴム引布等に使用される。固体。なお、このゴムのラテックス(乳液状)は紙のコーティング剤や繊維処理剤等として重要な役割を果たしている。

スチレンモノマー(styrene monomer:SM)
 ポリスチレン、合成ゴム(SBR)等の原料である。エチレンとベンゼンを原料とするが、キシレンより分離されたエチルベンゼンからも製造される。液体。

積層成形法(lamination)
 合成樹脂を紙、布、ガラス布に含浸させたものを圧縮成形して製品にする成形法であり、主として熱硬化性樹脂による化粧板の製造に用いられる。

石油樹脂(petroleum resin)
 ナフサを分解した際の炭素数の多い不飽和化合物を重合したもので、C5留分を原料とする脂肪族系とC9留分を原料とする芳香族系とがある。松やにの代替品として塗料用をはじめ紙サイズ剤、ゴムや印刷インキの粘着増進剤等に使用される。固体。

耐衝撃性ポリスチレン(high impact polystyrene:HIPS)
 ポリスチレン。

耐スチーム性、耐温水製
 ポリエステル系のポリマー、PET、PBT、U−ポリマー、LCPなどはスチームによって加水分解を起こす。
 概して非結晶性ポリマーはスチームによく耐えるが、ポリカーボネート、U−ポリマーはエステル結合を有しているので耐えられない。

炭化水素(Hydrocarbon)
 炭素と水素の化合物である。炭化水素は鎖状炭化水素と環状炭化水素とに分けられる。

炭素繊維(Carbon Fiber)
 グラファイト状の炭素からできた高強度、高剛性等の特性に優れた繊維。アクリル繊維等を炭化させ製造するポリアクリロニトリル(PAN)系の炭素繊維が市場開拓において先行している。釣り竿、ゴルフシャフト、ラケット等、高級スポーツ用品への利用が一般化しているほか、航空・宇宙分野で高強度・高耐熱・軽量構造材料と して実用化されている。また、石油や石炭のピッチを原料とする炭素繊維もあり、都市ガスの導管、ロボット部品、ビル用建築資材への利用が進展している。

単量体(monomer)
 モノマー。

第2級ブタノール(secondary butanol)

第3級ブタノール(tertiary butanol)
 ブタノール。

脱アルキル(dealkylation)
 有機化合物中のアルキル基が元の分子から脱離する反応の総称。トルエンやキシレンのアルキル基を水素で置換してベンゼンを得る製法、改質油や分解油をそのまま脱アルキル化してベンゼンを得る製法等がある。

脱水素(dehydrogenation)
 目的とする製品を得るために原料である有機化合物から水素を取り除くことをいう。例えばエチルベンゼンを脱水素すればスチレンモノマーが製造される。

中空成形法(blow molding method)
 プラスチックボトルや容器類のように中が空洞の成形品を製造する際に用いられる最も代表的な成形法。まずパリソンと呼ばれるパイプ状の成形品を加工し、これに空気を吹き込んで最終成形品とするのが基本で、押出機で底のないパイプ状のパリソンを成形し、2つ割りの金型で挟み込んでパリソンに底を付け空気で膨らませる押出ブロー成形と、ヒ出成形によって底のあるパリソンを成形し、金型の中で空気を吹き込んで成形する射出ブロー成形とがある。洗剤、シャンプー、清涼飲料等のボトルから灯油缶のような比較的大きな容器の製造まで幅広く用いられている。

長期耐熱性
 結晶性ポリマーの場合は、ガラス繊維によって強化することにより、荷重たわみ温度は大幅に上昇しているが、長期連続使用で見ると、その使用可能温度は、未充填(非強化)グレードの耐熱性しかない。

注型(casting)
 型あるいは他の製品中に液状の原料樹脂を入れ、硬化させて製品とする成形法。使用される原料樹脂は限られており、熱可塑性樹脂ではメタクリル樹脂、ナイロン6樹脂等容易に塊重合が行われるもの、また熱硬化性樹脂では常温で硬化する不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂に限られている。

直鎖アルコール(linear alcohol)
 C10以下は可塑剤、C12以上は洗剤として使用される。直鎖オレフィンのオキソ反応により製造される。液体または固体。

直鎖状低密度ポリエチレン(linear low density polyethylene:L-LDPE)
 ポリエチレンの項Q照。

低密度ポリエチレン(low density polyethylene:LDPE)
 ポリエチレン。

テレフタル酸(terephthalic acid:TPA、PTA)
 ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)の原料。パラキシレンを原料とする。固体。

テレフタル酸ジメチル(dimethyl terephthalate:DMT)
 ポリエステル繊維の原料であり、テレフタル酸とメタノールを反応させて得る製法と、パラキシレンから直接メタノールを使用して生産する製法がある。固体。

添加剤(additives)
 一般に製品の物性改良のために加えられる物質。特にプラスチックでは成形加工が行い易いようにしたり、製品の性質を向上させるために安定剤、可塑剤、帯電防~剤等が目的に応じて使用されている。

導電性プラスチック(electric conductive plastics)
 導電性を示すプラスチック。導電率10-5v/cm以上の半導体領域以上の導電性を示すものをいう。大別するとカーボンブラック、銀、銅などの導電性微粒子との複合化により、電子ホッピングサイトの生成と、導電路の形成により導電性にするものと、ポリマー自身に導電性をもたせるものがある。現在実用化されているのは、複合化による導電性プラスチックであり、ポリマー自体を導電化する技術は、研究が進められているが、まだ実用化の段階にはなっていない。

トランスファ成形
 熱硬化性樹脂の成形法の一種加熱室中で可塑化させた材料を加熱した金型キャビティ内に圧入して成形するポット式・補助ラムを備えたプランジャ式がある。

トリクロルエチレン(trichloroethylene)
 金属の脱グリース等に使用される。エチレンと塩素を原料とする。液体。

トルエン(toluene)
 ナフサの改質油あるいはナフサからエチレンを製造する際に併産する分解油から抽出される。溶剤、TDI、合成クレゾール等の原料。またトルエンを原料とするベンゼンの生産も行われている。液体。

ナイロン(nylon)(ポリアミド)
 結晶性エンプラとしての特徴(耐熱、耐薬品性、耐溶剤、耐油性)とともに、ナイロンの独自性は、吸湿性があり、柔軟で強度がある。強靭性と、耐磨耗性がある。吸湿性がある。よって、寸法精度はやや劣る。

ナイロン6:PA6
 ε-カプロラクタムの開環重合体。電気、電子機器、自動車、建材等の部品及び家庭用品等、広範に使用される。工業部品に代表される射出成形用途に加えて、フィルム、モノフィラメントに代表される押出成形用途があり、主として包装資材、雑貨市場に供給されている。

ナイロン66:PA66
 ヘキサメチレンジアミン水溶液に等量のアジピン_を加えて得られるナイロン塩水溶液(AH塩)の重縮合体。ナイロン6に比べて融点が高いため耐熱性に優れているほか、弾性率、寸法安定性が良好。用途はナイロン6とほぼ同じであるが、相対的に自動車部品のウェートが高く、特にワイヤーハーネス・コネクターに実績がある。

ナイロン11:PA11
 11-アミノウンデカン酸の重縮合体。ナイロン12に比べて吸シ性がやや大きく融点が若干高い点を除けば性質は類似している。用途もほぼ同じ。

ナイロン12:PA12
 ポリアミドの中では最も低密度であり、ナイロン6及び66に比べて融点、吸水性が低く、耐寒衝撃性に優れている。可塑剤による柔軟化も可能。用途は押出成形品と射出成形品及びコーティング用途に大別され、押出成形ではホース・チューブ、射出成型ではスキーブーツや各盜ポーツシューズの靴底やサイレントギヤ等の精密成形品が代表的な用途。

ナイロン610
 ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸との重縮合体。高シ度下での強度低下が小さく、モノフィラメントに成形されて歯ブラシのブラシ等に使用されている。

ナイロン612
 カプロラクタムとラウリルラクタムとの重縮合体。主にして接着剤に使用される。

ナフサ(naphtha)
 石油化学の出発原料。原油を常圧蒸留した際、沸点範囲が30度cから170度c位の温度範囲で得られる軽質留分がこれに該当する。蒸留範囲の違いによって軽質ナフサ、重質ナフサ、この両者を含むフルレンジナフサに大別される。これらの留分は揮発油でもあり、粗製ガソリンとも呼ばれる。比重は0.7前後。液体。

ナフサ分解(naphtha cracking)
 エチレン等の石油化学基礎製品を生産する方法で800度c程度に加熱されている管状炉中に原料ナフサを水蒸気と共に通して熱分解する。

ナフテン系炭化水素(naphthenic hydrocarbon)
 cnh2n分子が環状に配列した飽和炭加水素の総称である。例えばシクロヘキサン、シクロベンタン等をいう。

二塩化エチレン(ethylene dichloride:EDC)
 塩化ビニルモノマーの原料をはじめ、溶剤、抽出剤等に使用される。エチレンと塩素を原料として製造される。液体。

二軸延伸(biaxial orientation)
 フィルムやシートを融点以下の温度で、縦方向と横方向に引き伸し、分子を二軸配向させる操作をいう。この操作を行うと縦横の引張り強さが著しく増大し、強靭な製品ができる。代表的な例として、二軸延伸ポリスチレンシートや二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)があげられる。

尿素(urea)
 肥料または尿素樹脂原料であるアンモニアと炭酸ガスを原料とする。

尿素樹脂(urea resin:UF)
 ユリア樹脂。

熱可塑性エラストマー(thermoplastic elastmer:TPE)
 常温ではゴム弾性を示すが、高温では軟化して可塑性を示し、合成樹脂加工機械で成形可能な高分子材料のこと。ゴム弾性をもった熱可塑性プラスチックで射出成形・押出・ブロー成形ができる。第3の高分子材料とも言われている。
 主成分によってオレフィン系(TPO)、スチレン系(TPS)、エステル系(TPEE)、ウレタン系(TPU)、アミド系(TPEA)、塩化ビニル系(TPVC)等がある。TPEの歴史は古いが開発・改良の余地は多く、他ポリマーとのブレンドによりプラスチックへ弾性を付与する方向、加硫ゴム分野への適用、耐熱性等の物理的性質を改良した新規グレードの開発といった3つの方向で市場開拓が進められている。すでに市場で一定の評価を得ているものとしては、PP-EPDMブレンドのTPOがあり、自動車バンパー用に大量消費されている。

熱可塑性樹脂(thermoplastic resin)
 高分子量の有機化合物で、加熱によって軟化し可塑性を持つようになる高分子物質で、通称プラスチックスの大部分を占める。代表的なものに、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、ポリエチレン、ポリプロプレン、ポリスチレン、塩化ビニル樹脂などがある。

熱可塑性ポリエステル
 ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの結晶性樹脂。

熱硬化性樹脂(thermosetting resin)
 熱または触媒などで化学反応が起こり、硬い三次元網状構造を持った高分子となるもの。硬化物は熱を加えても軟化することはなく、より高温に加熱すれば分解する。フェノール樹脂、メラミン樹脂等がこれに属する。

ノニルアルコール(nonyl alcohol)
 可塑剤、香料、界面活性剤等の原料。ノナノールともいう。イソノニルアルコールも同種の製品。これらは、イソブチレンあるいはノルマルブテンの二量化で得られるジイソブチレンあるいは混合オクテンのオキソ化によって得ることができる。液体。

ノニルフェノール(nonyl phenol)
 界面活性剤の原料として使用される。プロピレンの重合体であるノネンとフェノールを原料にして製造される。液体。

ノルマルパラフィン(normal paraffin)
 アルキルベンゼン、高級アルコール、可塑剤等の原料。灯軽油から分離抽出される炭素数10〜15程度のパラフィン系炭化水素。液体。

ハイスチレンゴム(high styrene rubber)
 ブタジエン系合成ゴム(SBR)のうちハイスチレンゴムはスチレンモノマーの含有量の高い(通常は50%以上)合成ゴムをいう。性質は耐摩耗性に富む。固体。

ハイドロキノン(hydroquinone)
 ベンゼン及びプロピレンを用いてキュメン(イソプロピルベンゼン)を得、これからフェノールを合成する際に副生する2、4-ジイソプロピルベンゼンを酸化して得られる写真現像薬が主な用途で、このほかゴム薬品、染料中間原料等に用いられる。固体。

発泡成形法(structual foaming)
 原料樹脂にガスを発生する発泡剤を混入あるいは金型内にガスを直接注入する等の方法により発泡体の成形品を得る成形法。射出発泡成形、押出発泡成形等がある。発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン等を用いたものが代表的であるが、ポリエチレン、フェノール樹脂、エンジニアリングプラスチック等を用いる例もある。

発泡ポリエチレン(foamed polyethylene)
 ポリエチレンを発泡させたもので、包装緩衝材、建材、断熱材、自動車部品、浮揚材等に使用される。固体。

発泡ポリスチレン(foamed polystyrene:FS、EPS)
 ポリスチレンの発泡体。スチレンモノマーと発泡剤(ペンタン等)を原料として重合し製造する方法と、ポリスチレンに発泡剤を含浸させて製造する方法がある。断熱保冷材、包装材料(トレイ、緩衝材等)、魚箱等に使用する。固体。

パークロルエチレン(perchloroethylene)
 溶剤、ドライクリーニング用に使用される。エチレンまたはプロピレンを塩素化して得られる。液体。

パラキシレン(para-xylene)
 混合キシレンに10〜20%含まれており、これを抽出して得る方法と、同じく混合キシレンに含まれるo-キシレン、m-キシレンの異性化によって得る方法がある。テレフタル酸、DMTの原料に使用される。液体。

パラフィン系炭化水素(Paraffinic Hydrocarbon)
 cnh2n+2炭素が鎖状に並んでいる飽和炭化水素でメタン、エタン、プロパン等がその代表例

汎用樹脂(general-purpose resin)
 一般的には、価格が安く、加工容易な熱可塑性プラスチックで、広く工業用から日用品雑貨に至るまで使われているプラスチックをいう。一般の包装材料・雑貨・家庭用品など幅広い用途に使われる合成樹脂の総称。低密度・高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、熱可塑性塩化ビニル樹脂の五つをさす場合が多い。汎用プラスチック。
 代表的な汎用樹脂に、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン系樹脂、アクリル(メタクリル酸)樹脂などがある。

非結晶性ポリマー(→ 結晶性ポリマー)
 透明の樹脂で、分岐が多くポリマーの構造が非常にかさばっており、このため結晶化することができず融点を持っていない。ガラス転移転までの物性の変化が少なく、精密機械部品用の樹脂に適している。耐溶剤性劣る、調色容易、流れ悪い、摩耗比較的大きい、摺動性やや劣る、柔軟・強靭、割れにくい、そり少ない、収縮率小さい、などの特徴を持つ。
・非晶性樹脂の例:透明
 エンプラ:ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(mPPE)
 スーパーエンプラ:ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、熱可塑性ポリイミド(PI)

ビスフェノールA(Bisphenol-A:BPA)
 エポキシ樹脂、ポリカーボネートの原料。アセトンとフェノールを原料とする。固体。
 需要が世界的に急速的に伸びているコンパクトディスク(CD)やOA機器部材などに使用するPC(ポリカーボネート)樹脂とエポキシ樹脂(接着剤など)の原料である。
 三菱化学は、2002年初頭の完成を目標に、年産10万トン規模のBPAの生産設備を建設する。黒崎事業所のPC設備の製造能力を2倍にしたこと、及びPC樹脂で提携している三菱ガス化学鹿島工場で年産7万トンのPC設備が完成すること等を受け、原料のBPA不足が懸念されるため黒崎事業所での新設を決めた。
 千代田化工は、1988年に米国からBPAの製造技術を導入、独自に開発し、CT‐BISA?プロセスとして売り込んでいる。今回の三菱化学黒崎事業所向けのプラントで、国内外合わせ4基目となるCT-BISA?プロセスは汎用グレードPCから高品位の光学グレードPCまで幅広く対応できることが特長である。

ビニロン(vinylon)
 酢酸ビニルから誘導されたポリビニルアルコールを原料とする合成繊維。やや硬い綿の感じをもつ繊維で学生服、作業服、魚網、ロープ等に使用されている。

フェノール(phenol)
 炭酸ともいう。フェノール樹脂、農薬等の原料に使用される。ベンゼンとプロピレンから得られキュメンを原料として製造される。固体。

フェノール樹脂(phenolic resin:PF)
 フェノール類とアルデヒド類の反応により得られる樹脂の総称。熱硬化性と熱可塑性の二種類がある。絶縁プリント配線基板、印刷回路基板等の積層板、工業部品及び食卓用品用成形材料、合板用接着剤、絶縁ワニス等に使用される。フェノールとホルマリンを反応させて得られる。別名ベークライトともいう。固体。耐熱性、耐電圧、価格が安い、充填剤となじみがよい、などの性質を持つ。

複合材料(composite material)
 マトリックス(母材)を強化材料によって強化し、性能の向上を図った材料の総称。合成樹脂に限らず、マトリックスに金属を用い炭素繊維等で強化した材料(略称:FRM)等も含まれる。
 合成樹脂系複合材料としては、早くからマトリックスに熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂を用い、ガラス繊維をはじめマイカ等の無機物、金属粉末等の強化材によって複合化したもの(一般にマトリックスに熱硬化性樹脂を用いたものをFRP、熱可塑性樹脂を用いたものをFRTPという)が市場に供給されてきた。これらの材料において、例えばガラス繊維は単に補強材として混入するという比較的単純な発想から用いられており、剛性があまり出ない。
 これに対して、炭素繊維の開発、実用化を契機に登場してきた炭素繊維強化材料(マトリックスが熱硬化性樹脂のものを一般にCFRP、熱可塑性樹脂のものをCFRTPという)、さらにはボロン繊維、アラミド繊維等との複合強化材料等が開発され、これらを先進(先端)複合材料と呼ぶようになってきた。
 マトリックス樹脂には、主として不飽和ポリエステルのほか、エポキシ樹脂、ビニルエステル、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリサルフォン等が用いられる。なお、ポリマーアロイ、ポリマーブレンドなども複合材料の範ちゅうに入る。

ブタジエン(butadiene)
 CH2=CH-CH=CH2 合成ゴム等の原料。ナフサ分解で副生するBB留分から得られる。気体。

ブタジエンゴム(butadiene rubber:BR)
 ブタジエンを重合して製造される汎用合成ゴム。SBRや天然ゴムに比べ耐摩耗性、弾力性、低発熱性が優れている。自動車タイヤ、ベルト、履物、プラスチックブレンド用等に使用される。固体。

ブタジエン樹脂(syndiotactic 1.2-polybutadiene)
 ブタジエンを重合して製造されるもので、ゴムと樹脂の物性を兼備している熱可塑性エラストマー。フィルム、各槝きもの、工業用品等に使用されている。固体。

ブタジエン・スチレン・メチルメタクリレート樹脂(methyl methacrylate-butadiene-styrene resin:MBS)
 ブタジエン、スチレン、メチルメタクリレートを主原料とする共重合体主に塩化ビニル樹脂の対衝撃性を改良する改質剤として使用されている。

ブタノール(butanol)
 ブタノールにはプロピレンを主原料とするノルマルブタノール及びイソブタノール、ブチレンを主原料とする第2級ブタノール及び第3級ブタノールがある。それぞれの主用途は、ノルマルはアクリル_ブチル、塗料、可塑剤等、イソは塗料溶剤、第2級はメチルエチルケトン、第3級はメチルメタアクリレート等。液体。

ブチルゴム(butyl rubber:IIR)
 イソブチレンと少量のイソプレンを共重合して得られる特殊合成ゴム。ガス不透過性がきわめて高いため自動車、自転車等のチューブ類に使用されている。固体。

ブチレン(butylene)
 ブチルゴム等の原料。ナフサ分解及びFCCで副生するBB留分から得られる。気体。

フッ素樹脂(fluoroplastic, fluoric resin)
 分子中にフッ素原子を含有する樹脂の総称。四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン-六フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)、四フッ化エチレン-パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、四フッ化エチレン-エチレン共重合樹脂(ETFE)、Oフッ化塩化エチレン樹脂(PCTFE)、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)等がある。耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性、非粘着性、低摩C性等に優れ、化学・食品工業装置、電気・電子工業部品、航空・宇宙Y業用等に使用されている。固体または液体。

ブテン-1(butene-1)
 スペントBB留分から抽出される。直鎖状低密度ポリエチレンのコモノマー等に使用される。液体。

不飽和ポリエステル樹脂(unsaturated polyester resin:UP)
 微黄色、透明粘体で、促進剤によって着色する。液化樹脂に触媒、促進剤を加えて各用途に応じて成形する。ガラス繊維で補強された強化プラスチック(FRP)は引っ張り強さ、衝撃強さを同一重量で比べると、金属材料のそれに優るとも劣らないほど強く、かつ比重が小さいので軽量構造材として重要視されている。さらに、促進剤の使用により常温で成形出来るので比較的大型のものが容易に作れるという特徴をもっている。
 熱硬化。FRPで高強度。価格が安く着色性がよい。プロピレングリコールあるいはその他のグリコール類と有機及びスチレンモノマーを原料として製造される。化粧板、建材、浴槽等に使用される。固体。最近では、航空機材、船舶などのFRPとしての本来の用途が急激に増大している。
 メーカー:成形材料:旭ファイバーグラス、旭有機材、昭和高分子、住友ベークライト、フドーなど。樹脂:大日本インキ化学、日本触媒、日立化成、三井化学など。

プラスチック(plastics)
 大きな分子量を有する有機化合物から成り、通常最終状態は固体であるが、それに至る途中に熱や圧力などの作用で流動化し、自由に成形できる一群の材料を総称していう。JIS K 6900-1977によれば「高分子物質(合成樹脂が大部分である)を主原料として人工的に有用な形状に形づくられた固体である。ただし、繊維、ゴム、塗料、接着剤などは除外される。」と定義づけられている。
 高分子材料の一種。高分子を主成分とし、可塑剤、強化剤、着色剤、安定剤などの充填剤を必要に応じて配合させて成形して得られる固形材料のことをいう。
 繊維強化プラスチック(FRP)には、熱硬化性のFRTSと、熱可塑性FRTPの二種類が存在する。但し、実際には熱硬化性樹脂をマトリックスとする複合材料をFRPと呼ぶ場合がほとんど。熱硬化性樹脂とはエポキシ樹脂か耐熱樹脂のことを指すが、耐熱要求温度が非常に高い超音速機等への適用に関しては、エポキシ樹脂では限界がある。

ブレンディング(blending)
 一般に二種類以上のポリマーを混合する作業あるいは安定剤等と混合する作業のことをブレンディングという。コンパウンディングと同一のことを意味している場合も多い。

ブロー成形
 合わせ金型内において、バリソンまたはシートを空気圧などを用いて膨らませ、金型に密着させると同時に冷却して中空体を得る方法で中空成形ともいう。

プロピレン(propylene)
 CH3CH=CH2 ポリプロピレン、アクリロニトリル、フェノール等プロピレン系製品の基礎原料。ナフサ分解によってエチレンと併産される。また、FCCの副生ガスからも得られる。気体。

プロピレンオキサイド(propylene oxide)略称:PO
 プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等の原料。プロピレンと塩素を原料とする製法、プロピレンを過酢_あるいはエチルベンゼンの過酸化物で直接酸化する製法等がある。酸化プロピレンともいう。液体。

プロピレングリコール(propylene glycol)略称:PG
 不飽和ポリエステル樹脂、化粧品等に使用される。プロピレンオキサイドの水和によって得られる。液体。

分解重油(cracked heavy oil)
 ナフサ分解によってエチレンと併産される。ナフサ分解留分の中では最も沸点温度が高い重ソ留分である。カーボンブラック等の原料及び燃料に使用される。エチレンボトムともいう。液体。

分解油(cracked oil)
 ナフサ分解によってエチレンと併産される。芳香族系炭化水素の含有量が高く、ベンゼン、トルエン、キシレンの抽出原料である。分解ガソリン(pyrolysis gasolin)ともいう。液体。

ヘイズ値(haze value)
 透明なプラスチックシート、フィルムなどのくもりの度合を示す値(曇価)。代表的な樹脂類のヘイズ値は、アクリル:0.5、ポリカーボネート:2、塩ビ:4。

ヘプタノール(heptanol)
 塩化ビニル樹脂の可塑剤原料として使用されるプロピレン二量体のオキソ化により製造される

ペレット(pellet)
 直径または、一辺が2〜5mmぐらいの球形、円柱形または、角柱形に造粒したプラスチックの形状をいう。

変性PPE
 PPEはTgが210℃と高いが、単独では流れが非常に悪く、内部ひずみも残る。よってPPEとPSのブレンドをおこなった。非結晶性樹脂、広い温度範囲で機械的性質が安定している。耐熱性。耐水性、耐熱水性、耐蒸気性。寸法精度、成形性がよい。難燃性である。

ベンゼン(benzene)
 C6H6 芳香族系炭化水素の代表的な製品でスチレンモノマー、シクロヘキサン、フェノール、アルキルベンゼン等の主原料である。ナフサの分解油もしくは改質油からの抽出、石炭ガスから回収される粗軽油の蒸留、トルエンの脱アルキル等の製法がある。液体。

ペンタエリスリトール(pentaerythritol)
 アルキド樹脂の原料として用いられるホルムアルデヒドとアセトアルデヒドから製造される。

芳香族炭化水素(aromatic hydrocarbon)
 構造中にベンゼン核をもつ炭化水素をいい、ベンゼン、トルエン、キシレン等がその代表例である。

ポリアクリル酸メチル(polymethyl acrylate)
 ポリアクリル酸メチルは、アクリル酸メチルCH2 = CHCOOCH3を重合させたアクリル樹脂である。透明で、プラスチックフィルムの製造につかわれる。紙、皮革、繊維の加工や、接着剤、塗料としても利用される。

ポリアセタール(polyacetal:POM)
 別名、ポリオキシメチレン(POM)とも言う。ホルムアルデヒドの重合体。バランスのとれた機械的性質をもち、特に耐疲労性に優れた結晶性の熱可塑性樹脂。電気・電子、事務機器具、自動車等の部品に多用される。固体。
 結晶性エンプラ。機械的強度と剛性に優れる。耐疲労強度がプラスチックの中で最も優れる。寸法安定性に優れる。自己潤滑性。電気絶縁性がよい。使用温度範囲が広い。ただし蒸気、熱湯、強酸、アルカリ中での使用には、耐用寿命が短くなる。
 ジュラコン?はポリプラスチックス(株)製です。

ポリアミド(polyamide:PA)
 酸アミド結合の繰り返しによって主鎖を構成する結晶性高分子の総称で、一般的にナイロンと呼ばれている。ナイロンは強靭で耐摩耗性や耐薬品性等に優れ、溶融紡糸した合成繊維は絹の感じをもち、婦人服や靴下等に使用されるほか産業資材にも利用されている。また、エンジニアリングプラスチックとして成形品にも用いられている。固体。
 ポリアミドは、一般的に摩擦係数が小さく自己潤滑性があり、耐摩耗性に優れ、耐衝撃性大、耐薬品性、耐溶剤性が良く、反面、吸水性大で寸法安定性が悪い。ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12 等がある。

ポリアミド(6及び66)
 ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポリフェニレンエーテル(同ポリフェニレンオキサイド)を五大汎用エンプラと呼んでいる。また、物理的性質として耐熱性、機械的強度等が汎用エンプラに比べて高いものをスーパーエンプラあるいはハイテンパラチャープラスチック等という。

ポリアリレート(polyalylate:PAR)
 二価フェノールと二塩基酸との重縮合物であるが、一般には二価フェノールと芳香族ジカルボン酸とのポリエステルとして全芳香族ポリエステル系樹脂に分類されている耐熱耐候耐衝撃性に優れた透明性の非晶性樹脂。電気・電子、自動車等の工業部品、医療製品等に使用されている。固体。

ポリイソブチレン(polyisobutylene:PIB)
 電気絶縁材、コーキング材、紙、プラスチックの改質材等に使用される。イソブチレンを重合して製造される。液体または固体。

ポリイミド(polyimide:PI)
 イミド基をもつ合成樹脂の総称をイミド系樹脂と言うポリイミドはその代表的な樹脂で通常全芳香族ポリイミドと呼ばれており、オキシジアニリンとピロメリット_(PMDA)から成るものが最も有名。耐熱性が特に優れており、電気・電q機器、精密機械等の部品に使用されている。固体。

ポリウレタン(polyurethane:PUR)
 ウレタン結合、-NH・CO・O-を持つ高分子化合物。ポリエーテルまたはポリエステルとイソシアネート(TDIまたはMDI)を原料として製造される。主に硬・軟質のウレタンフォームとして使用されているほか、塗料用樹脂としての実績も高い硬質ウレタンフォームは断熱、保冷材料として車両、船舶、冷凍機器、電気冷蔵庫、自販機等に軟質ウレタンフォームは輸送車両シート及び家庭用ソファー、ベット、マットレス等のクッション材料として使用されている。

ポリエステル繊維(polyester fiber)
 テレフタル酸あるいはそのジメチルエステル(DMT)をエチレングリコールと反応させてジエステルのモノマーにして、それを重合させ、ホモポリマーPETとする。溶融ポリマー(ポリエチレンテレフタレート樹脂)を紡糸口金を通して押出し、空気中で冷却・固化して長繊維にする。綿に代わるものとして衣料品、産業用に最も多く使用されている繊維。
 特徴としては、化学的に安定、取り扱いが容易、洗濯による縮みが少ないなどだが、量的には合成繊維の半分を占める。最近では、PETボトルを回収し、洗浄、再結溶融、繊維加工工程を経てリサイクル繊維も登場、注目されている。
 メーカー:東レ、帝人、旭化成、三菱レイヨンが代表的。

ポリエチレン(polyethylene:PE)
 汎用のプラスチック。石油化学製品を代表する熱可塑性樹脂。エチレンCH2=CH2を重合させて製造されるが、一般的にその密度が0.94未満のものを低密度ポリエチレン、以上のものを高密度ポリエチレンという。
 高圧法、低圧法、中圧法(フィリップス法、スタンダードオイル法)等の合成方法がある。合成方法の違いによって、製品の性質も異なる。低圧法やフィリップス法で合成したポリエチレンは、分子の枝分かれが少なく、材料の中で結晶構造をとっている部分が多く密度が高いので、高密度ポリエチレンといい、高圧法のポリエチレンに比較して透明性、加工性、耐候性ではやや劣るが、硬度、強度、耐熱・耐寒性能では優れている。高圧法によるポリエチレンは、結晶化度が数十パーセント、密度0.92g/cm3、軟化点温度が100℃程度にとどまり、低密度ポリエチレンと呼ばれるのに対して、高密度ポリエチレンは、結晶化度が95%に達し、単結晶の密度は0.95g/cm3、軟化点温度は120℃程度になる。
 熱を加えると容易に流動性を持つようになるので、成形してバケツなどの日用品、フィルムベース、包装材料、絶縁材料などに大量に使われる。
 低密度ポリエチレンはフィルム、ラミネート、電線被覆などに使用され、高密度ポリエチレンは洗剤や灯油缶等の中空容器、フィルム、コンテナー等に使用される。また低密度ポリエチレンの製造は従来1,000気圧以上の高圧のもとで行われていたが、エネルギー消費が少ない中低圧でエチレンとブテン-1などのコモノマーを共重合させ、低密度ポリエチレンと類似した性質をもつ直鎖状低密度ポリエチレンの製法が開発され、現在日本では低密度ポリエチレンのうち4割近くがこの製法により生産されている。固体。

ポリエチレングリコール(polyethylene glycol)
 界面活性剤、医薬品等に使用される。エチレンオキサイドを原料とする。液体。

ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate:PET、ETP)
 テレフタル_ジメチルとエチレングリコールを出発原料とするテレフタル酸ジメチル法(エステル交換反応)、あるいはテレフタル酸とエチレングリコールを出発原料とする直接重合法(直接エステル化法)によって得られるビスヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)の重縮合体。PBTと同じ結晶性の熱可塑性飽和ポリエステル樹脂のひとつ。未強化グレードと強化グレードに大別され、前者はオーディオやVTRなどの磁気テープ、パーソナルコンピュータ等の記録媒体であるフロッピィーディスク等に大量消費されているほか、最近は清涼飲料、調味料、洗剤等の各種容器に使用されている。一方、後者はガラス繊維強化グレードとして各種工業部品に使用されている。固体。

ポリエーテルイミド
 GEがポリエーテルスルホンに対抗して開発した樹脂。非結晶性スーパーエンプラ。ウルテム。

ポリエーテルエーテルケトン(polyether ether ketone:PEEK)
 芳香族系の直鎖状高分子で熱可塑性の結晶性樹脂である。熱可塑性樹脂の中では最高レベルの耐熱性をもち、電線被覆、工業部品を中心とする射出成型品に使用されている。固体。
 結晶性スーパーエンプラ。科学的にも物理的にも非常に安定している。結晶性と非結晶性が半々にしかも極めてミクロな状態で混ざったような構造。耐薬品性に優れる。半導体の洗浄ラインの容器。純水のパイプライン。

ポリエーテルサルフォン(polyether sulfone:PES)
 ポリエーテルスルホンとも言う。イギリスのICI社が開発した。透明性を有する非結晶性樹脂の中では最も高い耐熱性を有している。酸、アルカリ、さらにはスチームに対しても安定である。寸法精度良。
 芳香族ポリサルフォン系樹脂のひとつジクロロジフェニルサルフォンを主原料に縮重合反応によって得られる非晶性樹脂。ポリサルフォンがコポリマーであるのに対してポリエーテルサルフォンはホモポリマーである。耐熱性、耐加水分解性に優れ各種工業部品に使用されている。固体。

ポリオレフィン(polyolefine)
 エチレン、プロピレンなどのオレフィン類の単独重合体、または異種ポリオレフィンとの共重合体の総称で、ポリエチレン、ポリプロピレンなどがその代表的なもの。オレフィン系炭化水素を原料とする合成樹脂の総称。
 通常、エチレン、プロピレンを主原料とする低・高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性汎用合成樹脂を指しているが、アイオノマー樹脂、ポリブテン、またメチルペンテンポリマー等もポリオレフィンに属する。

ポリカーボネート(polycarbonate:PC)
 代表的なエンジニアリングプラスチック。非結晶性。強靱で透明性、耐熱性、寸法安定性、難燃性などに優れ、特に衝撃強度は熱可塑性樹脂でも最高に近い値を示す。寸法安定性、寸法精度、に優れる。耐化学薬品性、耐溶剤性に弱点がある。ストレスクラッキングを起こしやすい。耐熱水性も悪い。
 ビスフェノールAとホスゲンを原料として生産される耐衝撃性、寸法安定性に優れた非結晶性の熱可塑性樹脂。電気機器やカメラ等の部品に使用される。固体。
 PC樹脂は耐衝撃性や透明性に優れる樹脂で、光ディスクなどの情報記録媒体に使用され、特にこの数年来、CD−ROMを中心にエレクトロニクスの用途が急増し、さらに建材などにも用途が広がっている。業界推定では、PC樹脂の世界需要は年間150万トンで、2004年には250万トン前後に拡大すると見られている。

ポリサルフォン(polysulfone:PSU)
 ポリスルホンとも言う。耐薬品性に優れ、透明で機会強度も強い。非結晶性スーパーエンプラ。
 分子内に-SO2-結合をもつ非晶性の合成樹脂。芳香族系とアルキル系に大別され、通常エンジニアリングプラスチックとして供給されているのは芳香族系のものである。耐熱性、耐加水分解性に優れ、高温下でも酸、アルカリで加水分解されず、熱水、加熱スチームに長期間耐える。電気・電子、自動車等の工業部品、食品・化学工業等の装置部品等に使用されている。固体。

ポリスチレン(polystyrene:PS)
 スチレンモノマーを重合して製造される熱可塑性樹脂。代表的な熱可塑樹脂の一種でスチレンおよびその誘導体を主体とする重合体をいう。種類としては、一般用(GP)、耐衝撃性(HI)、発泡(FS)及びスチレン系共重合樹脂(AS、ABS)がある。そのうちGP、HIはテレビ、冷蔵庫、VTR、ラジカセ等の電気・工業部品、容器、家庭用品、玩具等に使用される。固体。

ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol:PVA、PVAL)
 ポバールともいい、酢酸ビニルを酸またはアルカリで加水分解して得られる。ビニロンの原料。固体。

ポリフェニレンエーテル(polyphenylene ether:PPE)

ポリフェニレンオキサイド(polyphenylene oxide:PPO)
 フェノールとメタノールの合成によって得られる2、6-キシレノールの重合体であるPPO(またはPPE)とポリスチレンとのブレンドあるいはグラフト重合によって得られる製品が代表的なもの。プラスチック・アロイのひとつで、非晶性の熱可塑性樹脂である。広い温度範囲で機械的性質が安定しており、かつ電気的特性に優れているのが特徴。電気・電子、OA機器の機能部品及びハウジングに使用されている。固体。

ポリフェニレンサルファイド(polyphenylene sulfide:PPS)
 ポリフェニレンスルファイドとも言う。結晶性スーパーエンプラ。アメリカ・フィリップの特許切れから数社の参入。耐熱性に優れる。
 パラジクロルベンゼンと硫化ソーダの合成によって得られる結晶性の合成樹脂。汎用エンジニアリングプラスチックに比べて耐熱性がきわめて高く、機械的強度、電気的特性、耐薬品性に優れている。
 荷重たわみ温度が260度、長期耐熱温度も220から240度。粘度が低いため、ガラス繊維、無機鉱物質などのフィラーを入れてコンパウンドさせる。バリが発生しやすい。分子鎖にイオウ(S)を含んでいる。成形品の表面でイオウの一部は架橋反応を起こし、熱硬化性樹脂のような状態になる。
 重合後の精製工程から得られるニードポリマーは粉体であり、これ自体では成形しにくいため、高温処理したものに各槊無機フィラーを配合して射出成形グレードとする。電気・電子部品、一般機械部品に使用される。固体。

ポリブチレンテレフタレート(polybutyrene terephthalate:PBT、PBTP)
 比較的新しい熱可塑性ポリエステル樹脂。機械的性質、高い熱変形温度、耐摩耗性など、ポリアミド、ポリアセタール並みの性質を有し、また吸水率も小さく耐油性に優れているが、強酸、強アルカリ、熱水に弱く衝撃強度が弱いなどの欠点がある。
 テレフタル_ジメチルと1、4-ブタンジオールを出発原料とするテレフタル_ジメチル法(エステル交換反応)、あるいはテレフタル_と1、4-ブタンジオールを出発原料とする直接重合法(直接エステル化法)によって得られるビスヒドロキシブチルテレフタレート(BHBT)の重縮合体。強靭で剛性が高く、熱的・電気的性質に優れた結晶性の熱可塑性飽和ポリエステル樹脂のひとつ。電気、電子部品に多用されている。固体。

ポリブテン(polybutene)
 イソブチレンを主体とする低重合体。スペントBBを原料として製造されるため若干のブテン-1が共重合した液状ポリマーとなる。潤滑油、含浸油、石油添加剤等に使用される。液体。

ポリプロピレングリコール(polypropylene glycol:PPG)
 プロピレンオキシドの開環重合で得られる両末端が水酸基(-OH)の低重合体。潤滑剤、界面活性剤、ポリウレタン原料、洗剤原料としても使用される。ポリウレタンの原料である。液体。
 メーカー:旭電化、三洋化成、第一工業製薬、武田薬品、旭硝子など。

ポリプロピレン(polypropylene:PP)
 プロピレンを主体とする重合体をいう。結晶性高分子の一つであり、軽量(比重約0.902)で機械的性質、剛性、曲げ疲労性などに優れている。耐熱性、表面光沢などはPEよりも優れているが低温衝撃性は劣る。成形収縮率が大きく寸法精度が出しにくい。
 ポリエチレンと並んで石油化学製品を代表する熱可塑性樹脂。自動車や電気・電子部品、包装用等のフィルム、コンテナー、日用品、注射器等広範な用途をもつ。プロピレンを重合して製造される。固体。

ポリマー(polymer)
 重合によって生じた大きな分子量の化合物を、もとの化合物、すなわちモノマー(単量体)に対してポリマー(重合体)と呼ぶ。重合体が2分子の時は二量体、3分子の時は、O量体という。

ポリマー・アロイ(polymer alloy)
 いわば樹脂の合金(アロイ)。複数の樹脂(ポリマー)を分子、原子レベルで組合せ、それぞれの樹脂の特徴を生かして相手の樹脂の欠点を克服したり、個別の樹脂では得られない新しい性質を生み出す方法のこと。単に、樹脂同士を混ぜ合わせただけでは両方の樹脂の相性が悪く良好な物性が出てこない場合が多い。このため添加剤に工夫を凝らしたり、一方の樹脂を変性させることで相性を改善して幅広くアロイ化を進める技術開発に力が注がれている。

ポリマー・ブレンド(polymer blend)
 相性の良い樹脂(ポリマー)をブレンドすることで、個々の樹脂の長所を生かし高性能化を図る方法のこと。ABS樹脂とポリカーボネート変性ポリフェニレンエーテルあるいはポリブチレンテレフタレート等のポリマー・ブレンドが市場に供給されている。

ポリメタクリル酸メチル(PMMA、polymethyl methacrylate)
 代表的なアクリル樹脂(メタクリル樹脂)であるポリメタクリル酸メチル(PMMA)は、メタクリル酸メチルCH2 = C(CH)3COOCH3をモノマー(単量体)として重合させたものである。ガラスのように無色透明であることから、別名、有機ガラスともよばれ、透明度が高く、ガラスよりも強靭である。重さはガラスの半分程度で、着色、加工は容易だが、硬度が小さいので傷つきやすい欠点がある。ポリメタクリル酸メチルは、航空機、自動車の風防ガラス、照明器具のカバー、水族館の水槽、サングラスやコンタクトレンズなどに利用される。細く成形したものは通信用の光ファイバーとしてつかわれる。着色されたものは建築材料や義歯などにも利用される。

ホルマリン(formaline)
 メタノールを原料として製造される。ホルムアルデヒドの37%水溶液である。フェノール、尿素、メラミン等の合成樹脂原料、あるいは合成繊維原料、防腐剤、各種有機合成原料等に使用される。液体。

無機系充填剤
 炭素カルシウム、タルク、マイカ(金雲母)、ウオラストナイト(カップリング剤で処理)増量剤、低収縮、低そり、耐熱性の向上。

無水フタル酸(phthalic anhydride)
 アルキド樹脂、可塑剤の原料。ナフタリンまたはキシレン中に含まれるオルソキシレンを原料として製造される。固体。

無水マレイン酸(maleic anhydride)
 不飽和ポリエステル樹脂、可塑剤等に使用される。ベンゼンを原料にした製法と、BB留分を原料にした製法がある。固体。

メタキシレン(meta-xylene)
 混合キシレンに30〜45%含まれており、これを分離して得られる。混合キシレン中に最も多量に含まれている成分であり、イソフタル_原料として使用されている。一般的には混合物のままで異性化してp-キシレン等として回収されている。液体。

メタクリル・アクリレート樹脂(methacrylate resin:PMMA)
 看板、照明器具等に使用される。アセトンと青酸あるいはイソブチレンとメタノールから誘導されるメチルメタクリレート(MMA)の重合によって製造される。固体。

メタノール(methanol)
 ホルマリン、DMT、メタクリル樹脂等の原料並びに各種溶剤に使用される。天然ガス、液化石油ガスを原料として製造される水素と一酸化炭素を原料とする。液体。

メタロセン(シングルサイト)型触媒(metallocene catalysts)
 二つの平面体の間に金属原子が挟まれたサンドイッチ構造の分子をメタロセン化合物という。これは重合触媒としての活性点が一つだけ(シングルサイト)という特徴があり、特定の物性を持ったポリマーを選択的に製造することができる。工業的には1980年代半ばに開発され、90年代半ばからこの触媒によるポリエチレンの商業生産が始まった。

メタン(methane)
 CH4 最も構造の簡単な飽和炭化水素である。ナフサ分解ガス、COG、天然ガス等に含まれ、アンモニア、メタノール、アセチレン、シアン化水素等の原料として使用される。気体。

メチルイソブチルケトン(methyl isobutyl ketone:MIBK)
 塗料溶剤として使用される。アセトンを原料として製造されるが、この際、メチルイソブチルカルビノール(略称:MIBC)を副生する。液体。

メチルエチルケトン(methyl ethyl ketone)略称:MEK
 塗料や印刷インキ等の溶剤として使用される。第2級ブタノールの脱水素によって得られる。液体。

メチルペンテンポリマー(methylpentene polymer)略称:PMP
耐熱性に優れた結晶性のオレフィン系熱可塑性樹脂。全芳香族ポリエステルに分類される。耐薬品性を兼備しており、電気・電子部品、摺動部品のほか医療・実験器具、また耐熱紙容器のコーティング材料として使用されている。固体。

メチルメタクリレート(methyl methacrylate:MMA)
 MMA樹脂の原料。メタクリル酸メチルあるいはMMAモノマーともいう。製法的には従来アセトンシアンヒドリン(ACH)法が主体であったが、シアン化水素不足から、最近はイソブチレンまたはこれを含むC4留分の直接酸化による製法が主流となっている。液体。

メラミン樹脂(melamine formaldehyde resin:MF)
 メラミンとホルマリンの反応によって得られる熱硬化性樹脂。表面硬度が大きく、滑らかで耐水・耐熱性に優れ成形後の収縮膨張が少ないこと、電機的には耐アーク性がよいこと等から電気・機械部品、食器等の成形材料、また化粧板、塗料等に使用されている。着色が自由で外観がよい。固体。

モノマー(monomer)
 ポリマー(重合体)の基礎原料となる比較的低分子量で構造が簡単な化合物のことをモノマー(単量体)という。例えばポリエチレンに対するエチレン、ポリスチレンに対するスチレンモノマーがこれに当たる。

ユリア樹脂(urea resin:UF)
 合板用接着剤を主力用途としているが、成形品等にも使用される熱可塑性樹脂。尿素とホルマリンを原料とする。尿素樹脂とも言う。

ラテックス(latex)
 もともと天然ゴムの樹から得られたゴム液のこと。高分子物質が乳化剤により、水中にコロイド状に分散したもので、エマルジョン(乳状液)の一種であるが、天然ゴムの乳化液をラテックスと通称したことから、合成ゴム系の乳化物をラテックスと呼んでいる。
 合成ラテックスとしてスチレン・ブタジエンゴムやクロロプレンゴムなどのラテックスがある。特にSBRラテックスは紙のコーティング用や繊維処理剤として重要である。液体。

ラフィネート(raffinate)
 溶剤抽出の際、溶剤に抽出されない残留分の一般的名称。ナフサ分解で副生する分解油中から芳香族を抽出した残留分は、その代表的な例である。

ラミネート法(lamination)
 複合フィルム・シートあるいは多層フィルム・シートの製造方法のひとつ。合成樹脂フィルムを紙やセロファン、アルミ箔等の他の基材の上に貼り合わせたラミネートフィルムを製造する際に用いられる。Tダイ法によって得られたフィルムを溶融状態のままラミネーターと呼ばれる装置にかけ、加圧ロールにより基材に貼り合わせる方法が一般的である。代表的なラミネートフィルムとして低密度ポリエチレンを各ヲゥ゙と組み合わせたものがある。

レゾルシン(resorcin)
 ベンゼンメタジスルホン酸をカ性ソーダとともにアルカリ溶融する製法と、m-ジイソプロピルベンゼン(m-DIPB)を空気酸化し、過酸化物を酸分解する製法がある。医薬品、ゴム・タイヤ用接着剤、染料等に用いられる。固体。