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更新日:
 2010年11月24日







◎アイスティー(iced tea)(2000年3月8日)
 普通にアイスティーを作ると、濁ってしまいます。この現象は「クリーム(ミルク)ダウン」、または「クリーミング現象」と呼ばれ、紅茶の中のタンニンが温度変化によってカフェインなどと結び付き結晶化してしまう現象です。
 これを防ぐためには、以下のような方法があります。
①紅茶に氷を入れるのではなく、氷の上に紅茶を高い位置から一滴ずつ垂らすように入れる。氷をケチらずたっぷり使えば、8割方クレームダウンは起こりません。
②タンニンの少ない茶葉(「アールグレイ」や「ダージリン」など)を選ぶ。
③砂糖を入れる。(ストレートが好きな方には勧められませんね)

◎青潮(2002年8月21日、朝日新聞)
 2002年8月19日朝、東京湾の千葉港から茜浜(千葉県習志野市)の沖にかけて、青潮が発生した。千葉県水質保全課によると、2002年夏は7月下旬に続いて2回目の発生。
 青潮は、陸から海に強い風が吹くことによって酸素の少ない底層の海水が上昇し、硫黄分が酸化して青く見える現象。

◎赤潮(2002年8月21日)
 水中に生存している微細な生物(特に植物プランクトン)が異常に増殖し、このため水の色が著しく変わる現象です。水の色は原因となる生物によって異なり、赤褐色、茶褐色等の色を呈するが、その色の種類にかかわらずこれを赤潮といいます。なお、赤潮という名称の他に、苦潮、腐潮、厄水などとも呼ばれています。
 赤潮の原因としては窒素、りんの増加に伴う水域の富栄養化、陸水や降雨による塩分低下等の物理的刺激などの説があります。赤潮が起きると環境水塊が急変するため、その水域の生物に被害を与えることがあります。特に養殖を行っている瀬戸内海などでは大きな被害をもたらします。東京都内湾では、赤潮の年間発生日数は、ここ数年は夏季を中心に100日程度です。
 赤潮発生の仕組みは、以下のように考えられています。例えば、東京湾には植物の栄養となる窒素やリンがたくさんとけ込んでいます。春から夏にかけて、気温が上がり、日照時間が長くなると、海水中の植物プランクトンが増殖します。そして、海水の色が変わるほどまで、プランクトンが増殖し、「赤潮」が発生します。大量に発生したプランクトンは死んで、海底に堆積し、海底の酸素を消費し、生物が生きられなくなる無酸素状態をつくるということも大きな問題の一つです。

◎上がりかまち(2009年7月5日)
 日本家屋にある玄関の段差の事。靴を脱いで家に上がる日本文化ならではのモノで、欧米化した日本文化の中で「上がりかまち」は、今でも日本に根強く残っている日本文化の象徴のようなものです。「上がりかまち」は、外と内、不浄と清浄とを分ける結界のようなものと言われています。
 最近は、バリアフリーの普及によって「上がりかまち」の段差は小さくなっています。比較的新しい住宅では、「上がりかまち」の段差は180mm以下の住宅が多い傾向にあります。180mmの段差は、屋内階段1段分よりもやや低めの寸法であり、健常な高齢者なら「上がりかまち」際の壁面に縦手すりが1本設けてれば昇降は容易です。
 しかし、古い戸建住宅では「上がりかまち」に300mm程度の段差があることが多く、高齢者がこれを昇降するのは困難です。

◎銅鍋(1995年12月1日)
 あかなべ。銅製の鍋。

◎アジ(1997年7月13日)
 アジは腹の両側の測線にそって硬いうろこがある。日本近海ではマアジ、シマアジ、メアジなど約20種で、マアジの旬は初夏。丸々と太って、つやがあり、目が黒く澄んでいるものを選ぶ。目玉が乾燥し、引っ込んだものは鮮度が悪い。

◎あしげ(1995年12月1日)
 馬の毛色で、白い毛に黒色、濃褐色などの差し毛のあるもの。

◎アスパラガス(Asparagus)(1996年7月9日)
 ヨーロッパ原産のユリ科の植物。地下の株から毎年、芽を出す。食用になるのは茎の部分で、穂先が詰まっているものが良いとされる。2、3年は、根を育てるため収穫をしない。1度植えると10年以上、収穫できる。畑に土を盛って、太陽の光を当てずに収穫したものがホワイトアスパラガス。

◎アットマーク(at mark)(2000年3月10日)
 @の印は、もともとビジネス文書などで単価を表すのに用いられていました。たとえば、「1個当たり10ドルのりんごを4個」(ちょっと高すぎるか)というような場合、4 apples @ $10 と書いて、 four apples at ten dollars eachと読みました。このatの頭文字のaを丸で囲んでできた記号が@です。アットマークという呼び名はそこから来ています。英語ではat signとも言います。
 メールアドレスでは、単価の意味は失われ、単にatという前置詞の代わりとして用いられています。意味は、「~という場所にいる」です。He is at home.とか、She is a student at the ABC University. といった場合のatと同じです。
 たとえば、uniuni@nantoka.ne.jpというアドレスなら、「nantoka.ne.jpというコンピュータにいる、uniuniさん」という意味になります。したがって、@の前が同じでも、後(つまりコンピュータの名前)が違えば当然別人のアドレスになります。

◎あひる、かも、かり、ガン(1996年1月19日)
・あひる:まがもを飼い慣らしたもの。
・かも:ガンオウ科の渡り鳥。日本では冬に北方から渡ってきて、春、北方に帰る。
・かり:ガンオウ科の大形の水鳥。渡り鳥。ガン。
・ガン:マガン、ヒシクイ、サクツラガンなどの総称。

◎油揚げ(1996年7月9日)
 豆腐を切り、軽く重石をして水分を少なくし、大豆油で揚げたもの。タンパク質、脂質、カルシウムを多く含む。

◎アボガド(avocado)(1996年9月14日)
 正しくは、アボカド。クスノキ科の常緑樹。小さな黄緑色の花が咲く。表皮の凸凹から、ワニナシとも呼ばれる。メキシコでは13~15世紀ころから栽培され、ペルーに伝わったとされている。ヨーロッパに伝わったのは17世紀ごろ。ハス、フェルテ、ズタノなどの品種があり、実の形、味、収穫時期が異なる。日本に輸入されているのはアメリカとメキシコ産のハス種。ハス種は皮が厚いため、輸送に適している。皮の色が緑から黒に変わり、触れると少し弾力を感じるようになったら食べ頃。脂肪分が多く、森のバターと呼ばれるが、その80%は不飽和脂肪酸。14種類のビタミンと17種類のミネラルを含んでいて栄養価が高い。可食部100g当たりビタミンEは3.3g、繊維質2.1gを含む。

◎甘エビ(1997年3月24日)
 体長10~12cmに達する赤紅色のエビ。ホッコクアカエビが正式名で、北陸ではナンバンエビとも呼ばれる。水深150~600mの冷たい海に生息する。秋から冬が旬。北海道ではかご漁、北陸地方では底引き漁が中心。エビ類でも単価は高い。ねっとりした甘みがあり、刺身や寿司種として生食される。
 赤さが鮮やかで、頭がしっかり付いていれば新鮮。
 
◎雨(1996年11月20日)
 1時間に5~10mmが普通のちょっとした雨。あちこちに水たまりができ、雨音がする。
 10~20mmでは、あたり一面が水たまり。
 20mmを越えると、小さな川の氾濫が始まる。土砂降りで、側水溝があふれる。
 30mmを越えると、山崩れ、崖崩れが起きる。
 大雨による崖崩れが起きる危険があるのは、傾斜30度以上で高さ5m以上の崖。前兆としては、水がわいてくる、亀裂がはしる、小石が落ちてくるなどがある。
 1日単位で考えると、50mmを越えると、被害が増加する。
 80mmでは畑や道路が冠水する。
 120mm以上では、堤防や橋にも被害がでる。

◎アルマイト加工(1996年4月1日)
 アルミニウムは酸化しやすい(さびやすい)。しかし表面にできた酸化アルミニウムには内部を保護する作用があるため酸化するのは表面だけで、内部まで酸化が進むことはない。鍋ややかんは、その表面に人工的にこのような酸化皮膜を施し、内部のアルミニウムを保護している。この加工を「アルマイト加工」と呼ぶ。

◎アルファベット(1999年12月20日)
 アルファベットという名称は、ギリシア文字の最初の2文字アルファとベータを結合したものだけれど、文字体系はギリシア人の発明ではなく、さらに歴史は古い。ギリシア人はセム語族のフェニキア人から文字を借用したという。
 エジプト・ナイル川西岸の王家の谷近くの砂漠で、アルファベットの原型と見られる文字が発見された(朝日新聞、1999年11月16日)。紀元前1900年から1800年頃のものと思われ、世界最古のアルファベットとみられている。
 アルファベットは、古代エジプトの雇い兵だったセム語族の書記が、エジプトの象形文字の草書体を簡略化して作り出したと推測されている。現在のMは水をあらわす波形の文字から、Hはつえを突いた人の形から作られたとか。

◎アワビ(1996年2月20日)
 ミミガイ科の巻き貝の内、大形の種類の総称。アワビの内臓にはクロロフィル(葉緑素)の分解物であるフェオフォーバイドという成分がある。これは、アワビが食べた海草などの未消化物にあたる。フェオフォーバイドに光を当てると光化学反応によって毒物ができるため、皮膚炎などが起きる。

◎アンド(1996年1月19日)
 &という記号は、ampersandと呼ばれている。&は、英語のandに相当する。ラテン語の単語etのeとtの文字を合わせて記号化したもの。

◎伊勢エビ(2000年1月1日)
 体長20cm以上のものがほとんどで、40cmに達するものもある。殻は非常に硬く、ヒゲ(第二触角)が非常に長い。

◎イモリ、井守(1996年1月19日)
 両生類、有尾目に属する日本固有の動物。体は黒褐色。腹は全体赤色で黒い斑点がある。アカハラ、イモラとも。

◎インフルエンザ(1996年7月9日)
 人間の他にも豚や鴨、アヒルなどの鳥もインフルエンザにかかる。インフルエンザにかかると豚は鼻水をたらすが、鳥は平気である。これは人間や豚の場合にはインフルエンザウイルスが空気の通る鼻、喉、気管支、肺胞などの呼吸器系で増殖するため、鼻水、咳やたんなどがでる。さらに血液の中に入り込むと体中がだるくなり、高熱を出して筋肉が痛むことがある。一方、鴨のような水鳥(水禽)では、腸でインフルエンザウイルスが増える。この場合、水禽はウイルスにかかっても体調を崩さない。さらに糞と一緒にウイルスを垂れ流す。
 中国南部には水禽や豚を同じ場所で飼育している地域があり、ここでは水禽の糞が乾燥し、インフルエンザウイルスが混じった空気を同居している豚が吸い込む。この時、体内に侵入したウイルスが前年のものと異なれば、豚は風邪をひく。豚の間でインフルエンザウイルスが流行すると、飼い主である人間に同じ種類のインフルエンザウイルスがうつる。

◎ウニ(1998年8月21日)
 ムラサキウニの身は白っぽい黄色だが、バフンウニは赤身がかった黄色で甘く、最高級品とされる。
 オスとメスがあり、精巣と卵巣がむき身として食用される。繁殖期に近づくほど身も厚くなる。鮮度を見るには、①表面の粒がはっきりしている、②色にくすみがない、③全体に身がとけていない、などがポイントになる。

◎馬(1999年12月21日)
 難波宮で648年のものとされる絵馬の破片が見つかったことで、これまで奈良時代前半のものが最古とされていた絵馬の歴史が、1世紀近くさかのぼることになった(朝日新聞、1999年11月23日)。
 かつて馬は神聖視され、神事などの折、生馬を献上する風習があった。それが土馬などに代替され、やがて板立馬になる。これがさらに簡略化されたのが絵馬の起源だとされている。
 馬が家畜化されたのは紀元前7000年前から4500年前頃といわれ、食用が目的だった。使役に用いられるようになるのは、紀元前2000年紀。古代オリエント世界で、戦車を引くために利用されている。その後、騎馬戦が登場し、戦争のあり方を変えてしまう。敵陣をスピーディかつ自由に駆け回る騎馬兵は驚異を与えたことだろう。こうしたイメージが馬を神の乗り物として神聖視することにもつながったということか。
 日本でも、第二次大戦くらいまでは軍馬や農耕馬として馬は多く利用されており、昭和20年当時でも100万頭はいたとされている。現在、その数は、競走馬を含めても10万等前後。日本の在来馬といわれる種に至っては、絶滅が危ぶまれるものさえある。

◎うまみ成分(1996年7月21日)
 コンブはグルタミン酸、かつお節はイノシン酸、シイタケはグアニル酸がうまみ成分。

◎ウミガメ、太平洋を往復か(1996年2月26日、朝日新聞)
 メキシコで放流されたアカウミガメが1年3カ月余りかけて太平洋を横断、徳島県の蒲生田岬付近までたどり着いていたことが25日、明らかになった。日本生まれのカメが戻ってきた可能性もあり、未知だったカメの生態を明らかにするカギとなりそうだ。
 日本ウミガメ協議会会長で京大大学院生の亀崎直樹さん(39)によると、このカメは、1995年11月9日、ウミガメ産卵地の徳島県阿南市の蒲生田岬近くで、死んだ状態で定置網にかかっているところを見つかった。約90cmの甲羅に標識が付いていたため、連絡を受けた亀崎さんがインターネットで世界のウミガメ研究者に問い合わせたところ、アリゾナ大の研究者らが1994年7月に標識をつけてカリフォルニア半島から放った4匹のうちの1匹とわかった。
 亀崎さんと米フロリダ大の研究者B. ボーエンさんが昨年、カリフォルニア半島沖で捕まえた体長30~40cmのアカウミガメの遺伝子を調べたところ、90%のカメが日本で見つかるアカウミガメと酷似していた。このため、カメが太平洋を往復している可能性が注目されていた。
 亀崎さんは「日本で生まれたカメが海流に乗って、米大陸西海岸に到着して育ち、繁殖を前に別の海流に乗って日本に泳いできたという生態が考えられる」と話している。

◎羽毛(2001年2月21日)
 羽毛布団に使われているのは水鳥の「羽根」と「羽毛」です。羽毛製品には、一般的に食用に飼育されたダック(アヒル)か、グース(鵞鳥)の羽毛を使用し、尻尾や翼の羽根を除いてダウン・スモールフェザー・フェザーなどに分けます。

●ダウン(綿羽“わたばね”と読みます)
 水鳥の体を覆っている羽根の内側にあり、外からはほとんど見えません。鶏などの陸鳥にはありません。中心から細い繊維(羽枝)が四方八方に伸びていて、さらにその左右にもっと細かい繊維(小羽枝)がついています。水鳥が体を守るために保温性、発散性、柔軟性が優れています。1羽から取れる量は、10~20gとごくわずかです。
 「ダウンは水鳥の胸毛です。」と説明されている事が多いですが、それは間違いで本当は全身に生えています。水鳥が泳ぐときに水面に接するあたりのダウンは良く発達してダウンボールが大きく成長しています。それは、密生したダウンの繊維に空気をためて浮き袋の役目をするためです。

●スモールフェザー、フェザー(羽根)
 鳥の体を覆っていて外側から見えます。中心部に立体的に少しカーブをした羽軸をもち、その両側に柔らかい繊維(羽枝)があり、さらにその左右に細かい繊維(小羽枝)がついています。水鳥のスモールフェザーやフェザーはカーブがありますが、陸鳥のフェザーにはカーブがありません。このカーブがあるために、弾力性に優れています。発散性にも優れているため、枕の素材に使われます。
 長さが6.5cm未満のものをスモールフェザーといい、それ以上のものをフェザーといいます。

◎漆(1996年1月19日)
 ウルシ科の落葉高木。中央アジア原産。高さ3m以上。漆で皮膚がかぶれるのは、ウルシオール(urushiol)という成分が原因。しかし、漆が皮膚に作用するにはラッカーゼという酵素が必要。ラッカーゼが働くためには水分が必要。漆塗りの工芸品では水分が2~3%程度と低いため、ラッカーゼやウルシオールの働きが弱いため、皮膚がかぶれない。
 英語でLacquer Tree、そうです、塗料で使うラッカーです。「うるし」は、「うるしる(潤汁)」「ぬるしる(塗汁)」に由来すると言います。他に、「うるわしい」という言葉が由来とする説もあります。昔から、塗料や接着剤として使われ、その塗膜は耐久性、耐薬品性(酸やアルカリに強い)に優れ、優美な肌合いと独特の情感を持っています。漆を採るヤマウルシは、原産地が、中国、チベット、インドなどの高原地帯です。
 塗料にしたり、蝋(ろう)を採るために、日本各地で古くから栽培されてきました。幹を傷つけて漆液をとり、果実の皮からは蝋を採ります。葉や幹にふれるとかぶれます。ウルシ科の植物で有名なのは、櫨(ハゼ)の木です。やはり蝋が採れますし、かぶれますね。他に変わったところで、マンゴー(マンゴー属)、ピスタシオ(ピスタシオ属)、カシューナッツ(カシューナッツ属)などもウルシ科の植物です。
 漆器は英語でjapanです(jは小文字)。Chinaとchinaの中国と陶器の関係と同じです。
 漆は、縄文時代前期、約5500年前の遺跡からも、漆を塗った櫛や盆などが出土しています。縄文時代晩期(B.C.1000-B.C.300)には、土器・弓・装身具などに塗料として用いられます。日本書紀に、漆部造兄(ぬりべのみやつこあに)と言う人物名があり、漆を製作するグループの存在がうかがわれます。大宝律令(A.D.701)では大蔵省の管理下に漆部司、漆部がおかれます。
 また、正倉院文書では地方に漆部があったと伝えています。正倉院宝物には、さまざまな漆技法をつかった楽器や調度品が残っています。奈良時代には、蒔絵(まきえ)技法が興ります。螺鈿(らでん)の技法も中国より伝わりました。
 鎌倉時代には、浮彫彫刻に漆をかけた鎌倉彫が考案されましたし、蒔絵の基本的な技法も完成します。室町時代には堆朱(ついしゅ)が行われ、桃山時代には、平蒔絵に絵梨地(なしじ)などの技法をあわせた大胆な意匠感覚の蒔絵があらわれました。江戸時代には、会津、輪島、津軽など各地方でも特色ある漆器がつくられるようになり、現在に至っています。

注1)蒔絵:漆で文様を描き、乾かないうちに金銀粉や色粉などを蒔いて付着させ、文様を表すものです。
注2)堆朱:朱漆を厚く塗り重ねて文様を彫ったものです。
注3)梨地:漆面に金銀の梨子地粉を蒔き、その上に透明な梨子地漆を塗って、粉を研ぎ出さずに漆を透かして見せるものです。仕上がりの肌が梨の皮に似ているのででこの名がつきました。
注4)螺鈿:夜光貝・あわび貝など、真珠光を放つ貝殻を文様に切って、木地や漆塗りの面に嵌(は)めこんだり、貼りつけたりしたものです。

◎粳(1996年7月9日)
 炊いたとき、糯米(もちごめ)のような粘り気を持たない普通の米。うるごめ。うるしね。

◎エスカレーター(1999年12月19日)
 「エスカレーター」という名称は、今日のエスカレーターの原形を確立したアメリカのシーバーガーが、1900年にラテン語の「Scala(階段)」とエレベーターとを組み合わせて名付けた造語。アメリカで一般に普及するようになったのは1920年代に入ってからで、日本では1928年、東京大正博覧会の会場に設置されたのが最初。

◎エダマメ、枝豆(1996年8月25日)
 未熟な大豆を枝ごと取って食用にすることから枝豆と呼ばれるようになった。平安時代ごろから、この食べ方があったらしい。
 大豆には茶、青、黄、黒豆などがある。

◎エバミルク(1996年7月9日)
 無糖練乳。evaporeated milkの略。牛乳を約2.5分の1に濃縮したもので、缶詰になっている。開缶後の保存性は低く、1~3日。冷蔵庫内で1週間程度。→コンデンスミルク

◎海老、蝦、エビ(2000年1月1日)
 甲殻類十脚目長尾亜目に属するものの総称。ヒゲが長く、腰を曲げて進むところが老人に似ているということで「海老」と書く。英名はlobster(歩行類の大型のもの)、prawn(遊泳類)、shrimp(小型のもの)がある。

◎おから(1996年7月9日)
 豆腐を作るときの豆乳のしぼりかす。消化はよくない。

◎オリーブ(olive)(1996年7月9日)
 モクセイ科の常緑小高木。1000種近く品種がある。地中海地方の原産で、暖地に生育。初夏に白い花が咲き、緑色の果実をつける。実は熟すと黒くなる。果実は楕円形の核果で、青いうちに採取し、塩漬けにして食用とする。熟した果実からはオリーブ油を採る。枝は、ヨーロッパでは平和と充実の象徴。
 スペイン、イタリア、ギリシャがオリーブオイルの三大生産国。オリーブオイルには、人間の体に必要とされるオレイン酸を大量に含む。果実をしぼったまま精製しない「バージン・オイル」には、産地や品種、栽培方法によって独特の色や香りがある。
 日本でも明治に各地で栽培が試みられたが、現在は香川県の小豆島や岡山県などにわずかに残る。

◎オレガノ(Oregano)(1996年7月9日)
 シソ科のハーブ。スパイシーな苦味と樟脳に似た香りが特徴。特にトマトとの相性が良い。イタリア料理には欠かせない。冷凍ピザや缶詰のミートソースを使うとき、少し加えると、味が引き立つ。(臭み消し)

◎音速(おんそく、speed of sound)
 音速とは、物質(媒質)中を伝わる音の速さのこと。物質自体が振動することで伝わるため、物質の種類によって決まる物性値の一種(弾性波伝播速度)である。
 気温15℃、1気圧(1013 hPa)の空気中(国際標準大気(ISA)海面上気温)での音速は、約340 m/s (= 1225 km/h)となる。
 物体の速度を、音速の何倍であるかで表した「マッハ(Mach)」という表現が用いられることがある。しかしながら音速は、気温や気圧によって異なるため、便宜上、標準大気中の音速1225 km/hが使用されている。ちなみに、成層圏では、音速は1060 km/hくらいらしい。
 気温と音速の関係は、概略、以下の通り。

◎貝合わせ(2002年7月9日)
 平安時代には蛤の殻を使って「貝合わせ」といった遊びがありました。蛤の貝殻は同じ貝でしか、ピッタリ合わないという特徴を生かした遊びです。
 貝殻の内側には左右、同趣向の絵を描いたり、和歌の上の句と下の句を分けて書いたりしたようです。室町時代になると、嫁入り道具のひとつとして、「貝合わせ」の蛤の殻を入れた「貝桶」を持参する風習が出来ました。 お婿さんの方に、先に届けた「貝桶」と、お嫁さんがお輿入れの時に持参した「貝桶」の中には、それぞれ360個の殻が入っていて、一年を通じての夫婦和合の願いがこめられていたといいます。
 また、ぴったり合うと言う特性を活かして、京都の舞妓の紅入れや、膏薬(こう
やく)や丸薬をいれる容器として利用されました。

◎懐石料理(1996年7月9日)
 一汁三菜のコース。最初に少量のご飯と汁、向こう付けが出た後、料理が運ばれる。折敷(おしき)という脚のない膳の上に料理が出る。正式には、箸袋や箸置きを用いない。

◎会席料理(1996年7月9日)
 本膳料理を簡略化したもの。①先付け(お通し)、②前菜、③汁(吸い物)、④向付け(刺身)、⑤煮物、⑥焼き物、⑦揚げ物、⑧中吸い(吸い物)、⑨酢の物、⑩ご飯・香の物、⑪止め椀(味噌汁)、⑫水菓子、⑬抹茶・菓子

◎海洋深層水(2001年7月1日)
 海洋深層水は光の届かない深度200m以深の海水(海洋学では深度1000m以深の海水)と定義されている。従って、光がないので、植物プランクトンによる光合成は行われず、分解力が優勢になり、無機栄養塩が次第に蓄積され、富栄養性の海水になり、冷やされた海水は比重が重くなり下に潜り込む。これらが海洋深層水の特色になっている。
 海洋深層水には四大特性がある。まず、「低水温」。四季を通じて水温が低く、しかも変化しない、低温安定性がある。これを利用すれば、海洋温度差発電や海水淡水化、地域冷房などに使える。
 次が「清浄性」。深層にあるので。陸水、大気からの汚染を受けにくく、細菌数が少ない。生物的にも化学的にも汚染から守られているきれいな水ということになる。クセもなく、飲料水としてもおいしい。
 三番目は「富栄養性」。生物の生長に不可欠な窒素、リン、ケイ酸などの無機栄養塩は、表層ではほとんどゼロであるが、深層水中には、かなりの濃度で溶け込んでおり、種苗栽培や養殖、土壌改良などに利用され始めている。
 四つ目は「ミネラル特性」。必須微量元素や各種ミネラル(60種類のミネラル成分)がバランスよく含まれているため、健康によい水と言われる。そのミネラルバランスは人体のそれと極めてよく似ているため飲料用としては最適。やはり人間は海からきているんですね。こんなにいい深層水はどのくらいあるのか。なんと海水の95%は深層水なのね。汲めども汲めども尽きない、いわば無尽蔵の貴重な資源というわけ。
 これだけ素晴らしい海洋深層水は、どのように利用できるだろうか。まずは、ミネラル水、スポーツ飲料、麦茶、コーヒー飲料、醤油、豆腐、かまぼこ、などいままで水を使っていたあらゆる場面に深層水を使って付加価値を高めている。更には、ミネラルがバランスよく含まれるため、高血圧症やコレステロールを下げる効果、便秘体質の緩和効果、ダイエット効果もあるという。最近ではアトピーに効果があるという報告もある。こういった食品、化粧品、医薬品など身近な分野でまず利用が進んでいるが、今後はエネルギーシステムや生物分野(無病性魚の飼育や植物プランクトンや藻類を深層水で活性化して、炭酸ガス固定化能を高めるなど)にもどんどん使われていくでしょう。

◎カカオ(1998年8月10日)
 カカオの学名は「テオブロマ・カカオ」で、神々の食べ物という意味。食物繊維やカリウム、マグネシウムが豊富。カカオのポリフェノールはガンや動脈硬化など、成人病の原因となる活性酸素を抑える抗酸化作用を持つ。胃潰瘍を防ぎ、免疫力を調節し、虫歯にも効果があると言われる。(ココアを参照)

◎カキ、牡蠣(1997年2月1日)
 世界のカキは約80種。日本でカキといえばマガキのこと。カキの王様といわれるブロンは平ガキで、イタボガキの一種。
 真ガキは冬に食べられるが、夏には岩ガキが生で食べられる。真ガキは夏に産卵するため、夏場は味が落ちる上、水中の有害微生物が体内に蓄積されることから夏には食べられない。
 イワガキは夏に旬を迎えるため、「ナツガキ」とも呼ばれる。イワガキは秋が産卵期であるため、夏場が最もおいしい。海岸の岩礁で取れることから「岩ガキ」と名付けられた。イワガキは基本的に素潜り漁によって採られる。青森県の陸奥湾以南から九州まで分布し、千葉県の銚子では「磯ガキ」とも呼ばれる。カキの中では大きく、殻の長さが20cmほどになる。

◎カキ、柿(1996年12月14日)
 世界には約190種のカキ属がある。カキ属のうち栽培種は柿、マメガキ、アメリカガキ、アブラガキ。柿は日本、中国、朝鮮半島に分布し、日本の1000前後を含め、1200近い品種があるとみられる。イタリア、ブラジルでも栽培されている。日本の柿は完全甘柿(富有、次郎)、不完全甘柿(西村早生、禅寺丸)、完全渋柿(四ツ溝、西条)、不完全渋柿(平核無、会津身不知)に分けられる。

◎学位(1997年2月1日)
 学位(博士号)を取得するためには、業績が必要。実績を得るためには、審査員のいる学会誌(学術雑誌)に論文を掲載しないといけない。学会誌に論文が載るためには、レフリーが2~3人いて、投稿論文をチェックし、認められたものだけが掲載される。このため、学会誌に掲載されるということは、かなり権威(authorize)づけられる。これが、業績になる。
 学会での講演発表は、「自分はこういう研究を行っている」と世間に発表することが目的であり、「自分の研究の成果を世に問う」という意味がある。ただし、学会でのスピーチは業績にはならない。

◎カステラ(Castilla)(1996年1月11日)
 スペイン語。スペイン中央部の高地カスティリア(Castilla)で作られた。小麦粉に鶏卵と砂糖、水飴とをまぜて焼いた菓子。
 室町時代にポルトガルの宣教師によって長崎経由で日本に持ち込まれた。日本では「福砂屋」が最初に販売した。

◎脚気(かっけ)(2002年1月11日)
 日本では歴史的にビタミンB1不足の「脚気」が国民病として問題でした。古くは日本武尊(やまとたけるのみこと)から、藤原定家(1162-1241)、足利義政(1436-1490)、徳川家光(1604-1951)なども脚気に悩まされたといいます。江戸時代には「江戸患い」と言われました。江戸っ子は好んで白米を食べたのが原因でした。
 明治16年には,太平洋横断の練習航海に出た軍艦「竜驤(りゅうじょう)」の水兵が脚気にかかって次々に倒れ、乗組員371人中の約半数が脚気にかかり、25人の死者がでました。
 海軍軍医だった高木兼寛は、留学でイギリス流医学を学び、帰国後、脚気対策に取り組み、食事を改善(麦飯)することでその防止に成功しました。彼は後に男爵の地位を与えられ「麦飯男爵」と呼ばれたといいます。
 一方、陸軍は、森鴎外(森林太郎:1862-1922、作家)が当時、陸軍軍医で高木の方法を一貫して批判します。明治27年(1894)におきた日清戦争で、陸軍の脚気患者は4万人を越え(脚気死亡者4000人)たのに対して、海軍の死亡者は3人でした。
 日露戦争でも陸軍の患者約20万人(内、死者27000人)に対し、海軍はほとんど被害はありませんでした。鴎外は生涯、この間違いに気づきませんでした。

◎活性炭(active carbon)(1996年1月19日)
 吸着性の強い、大部分が炭素質の炭をいう。木材、褐炭、泥炭などを活性化剤としての薬品(塩化亜鉛、リン酸など)で処理して乾留するか、あるいは木炭などを水蒸気で活性化する。通常は粉状または、粒状。吸着剤として防毒マスク、ガスまたは液体の精製、溶液の脱色、触媒などに利用される。

◎金型(2010年8月4日)
 金型とは、金属、プラスチック、ガラスおよびゴムなどを使用した工業製品を生成するための特殊な工具のことです。
 金型を使用するメリットとしては、均一で高精度な製品が作れる、多量生産可能、加工費用が安価、短時間で製品の加工が可能、製品加工に熟練技術が必要ない、生産を自動化できる、装置や設備の導入が容易などが挙げられます。
 一方、デメリットとしては、金型自体を作るのに費用と時間がかかること、金型自体を作る技術が必要などが挙げられます。
 金型には大きく分けて、ダイ(Die)とモールド(Mold)の2種類があります。この2種類は、用途、機能、構造や加工方法が大きく異なります。以下に簡単に説明します。

1. ダイ(Die)の種類
・プレス金型
 自動車のボディや電気製品の機構、変わったところでは硬貨(コイン)などに用いられる金型です。ダイの中でも代表的な金型です。このプレス金型をさらに細かく分類すると、「絞り型、曲げ型、抜き型、寄曲型」などに分けることができます。

・鍛造型
 自動車などの駆動部品などを作るときに多く用いられる金型です。加熱した金属に圧力を加えることで形を作ります。加工時の材料や金型温度によって熱間鋳造、温間鋳造、冷間鋳造に区別されます。

2. モールド(Mold)の種類
・射出成形型
 プラスチックなどの熱可塑性の樹脂を加熱して溶融させ、金型内部で加圧および冷却させることで製品を作ります。生産性が非常に高く、低価格なのが特長で、多くのプラスチック製品が射出成形とその金型で作られています。その代表がプラモデルや携帯電話の外装などです。

・圧縮成型
 粉末状の樹脂を計量したあと、金型に樹脂(材料)を入れて加圧および加熱を行う成形法に用いられる金型。

・粉末成形型
 金属の粉を金型内部で圧縮して、固めることで製品を成形する際に使用される金型。

・ダイカスト型(die casting)
 アルミニウム、マグネシウムなど比較的融解温度の低い金属を溶かして金型に流し込み、成形を行う鋳造用金型。

◎カニ(1996年1月19日)
 カニの肉質、内臓にはタンパク質を分解する酵素が含まれており、30~55℃で活性が高まるため、カニを水からゆでると、カニの肉を消化して肉やせが多くおき、エキスが流出し、味が抜ける。2~3%の沸騰した塩水にカニを入れ、手早くゆでると、味が抜けず、身がしまって美味しい。

◎カボチャ、南瓜(1999年12月4日)
 ニホンカボチャは天文年間(1532~1555年)にポルトガル船が豊後(大分県)に、カンボジアから持ち込んだ。粘質で煮物に向く。
 一方、幕末に伝わった西洋カボチャは粉質で甘味が強く、全国に普及した。原産地は中南米。収穫後の高温乾燥処理で甘味が増す。100g当たり73kcalとエネルギーが低いが、食物繊維やカロチンが多く、ビタミンAやCも豊富。
 カボチャの種は高蛋白、高脂肪で亜鉛を含んでいる。亜鉛が不足すると味を感じる力が落ちる。
 カボチャの旬は夏。原産地はアメリカ大陸。成分は、西洋カボチャの法が優れ、ビタミンCは、約2倍も含まれている。

◎カーボンブラック(carbon black)(1999年1月19日)
 カーボンブラックは、天然ガス、石油等炭化水素類を不完全燃焼するか、または熱分解することによって得られる微粉炭素のこと。カーボンブラックは、製法および材料としての需要等により5~500μm程度の大きさの炭素の粒であるが、単一の結晶ではない。通常、カーボンブラックの粒子と称されているものは、炭素の編み目構造数個が集まった微結晶が数千個規則的に集合したものである。
 カーボンブラックは、1915年までは印刷術の発達に付随して、インキ用として進歩してきた。近年では、ゴムの補強充填剤として利用され、需要が伸びている。
 カーボンブラックを大きく分けると、①天然ガスを原料とするもの(狭い意味のカーボンブラック)、②アセチレンを原料とするもの(アセチレンブラック)、③液体の有機物(油脂、樹脂、タール重油など)を原料とするもの(ランプブラック、油煙、松煙等)、④コークス炉ガス(石炭ガス)を原料とするもの、などです。

◎辛子(2000年3月10日)
 粉辛子を水で溶いた後、容器ごとテーブルに伏せておくと辛さが増すといいますが、なぜですか。
 ヱスビー食品に聞きました。和辛子やわさびの辛み成分はアリルイソチオシアネートという揮発性の物質です。溶いてからこれが十分生成されるには、約5分かかります。放っておくとどんどん空気中に揮発します。容器を伏せるのは、揮発を防ぐためです。
 この辛み成分は、辛子などに元から含まれる酵素の働きで生成されるのですが、この酵素は約40度で最も活性化します。ですから、辛みをより引き出すには、水よりも、ぬるめのお湯で溶いた方がいいようです。
 溶いたものが、たくさん余った時は少量の油やはちみつ、水あめなどを加え、密封容器で冷蔵保存すると長持ちします。

◎カラスミ(烏魚子、唐墨)(2002年8月10日)
 そのまま食べる以外にも、軽く表面を火であぶって食べる方法や、大根、キュウリやネギの薄切りと一緒に食べる方法があります。でも、はっきり言って、そのまま食べるのが一番美味しいです。(ちなみに、焼きすぎると、焼きタラコと同じ味になってしまいますので注意が必要です。)
 カラスミは日本の三大珍味の一つとされています。(日本の三代珍味とは、「カラスミ」、「うに」、「このわた」と言われています。)その形が唐の墨に似ているところから、カラスミ(唐墨)と呼ばれています。豊臣秀吉にも献上されていたようです。
 カラスミとは、ボラの卵巣を塩干ししたものです。洗った卵巣に、15%~20%の食塩をこすり漬け、漬けたものを真水で塩抜きし、7~10日間天日乾燥させて作ります。冬場の台湾南部沖がその漁場となっています。歴史も古く、17世紀にオランダ人が台湾南部に入植し、ボラの塩漬けを中国大陸に輸出し、さらにその卵巣を加工しはじめたのがカラスミのはじまりです。つまり、カラスミは台湾の歴史的な特産品と言ってもよいでしょう。
 収穫期は毎年1月から3月頃まで。それに年度によって豊漁であったりそうでなかったりもします。現在では入手しようと思えば年中お目にはかかれますが、なんと言っても収穫時期に捕れたものの方がお勧めです。中国文化圏ではカラスミの収穫期はちょうど正月にあたり、特に台湾ではおせち料理の一品にカラスミが食卓に登場することが多いようです。
 カラスミは季節もので大量収穫ができず、高価で、出荷量もその年の気候によって左右され、養殖の量も少ないのが現状です。近年、台湾の水産大学で養殖ボラの稚魚にある種の刺激を与え、オスをメス化することに成功し、すでに商業化の段階に入っています。ボラの養殖は世界でも珍しく、台湾はその研究の最も進んでいる国ですが、その養殖ボラをすべてメス化すれば、カラスミ生産という付加価値が格段に高まり、養殖にも一段とはずみがつきます。現在、メス化の成功率は90%以上で技術は安定している。これの商業化が進めば、季節には関係なく安定した量産ができ、成り行きが注目されています。

◎ガランガル(Galangal)(1996年7月9日)
 ショウガ科。トムヤムに欠かせない風味付けの主要スパイス。魚の臭み消しにも使われる。

◎カリフラワー(cauliflower)(1996年7月9日)
 英語。地中海沿岸原産のアブラナ科のキャベツの一変種。ブロッコリーから分化した変種とされている。和名はハナヤサイ(花椰菜)。

◎カルキ(2000年7月9日)
 まず、カルキとは何かですが、これは塩素と思われがちなのですが、消毒の際に混入した塩素と化学変化を起こしてできたトリハロメタン類がこのにおいの原因だといわれています。
 トリハロメタンとは、炭素原子1つにハロゲン(塩素、臭素など)の原子が3つくっついたもので、クロロホルムなどがあります。これらは麻酔性があり、慢性的な内蔵障害をもたらしたり、発ガン性もあります。
 そして、クロロホルムは揮発性(空気中に飛んでいく)ため、よく、「日光にさらしておく」や「熱を加える」といったことをします。日光にさらせば、クロロホルムは揮発もするし、光分解を起こして、塩化水素、二酸化炭素、塩素、ホスゲンなどに分解されます。(これは実は、暗所でも空気があれば起こる反応ですが。)
 熱を加えると、日光にさらすときとさほど変わりないように思いますが、分解して得られた塩素が、四塩化炭素(炭素に塩素原子が4つ)を与えます。四塩化炭素は、クロロホルムよりさらに有毒です。ただ、加熱しつづけると最終的に日光に当てた場合と同じところまで分解されます。
 さて、「日光に当てたあと」「加熱したあと」の分解してできた成分のうち、ホスゲンは毒ガスにも使うほどの猛毒です。しかし、水に難溶で揮発性もきわめて高いため、また、水道にふくまれる量から考察しても気にならない量かと思います。
 問題は、日光にさらすときは外など、どちらかといえばオープンスペースで行われるのに対して、加熱は人がそばにいて、蒸気をもろに吸い込むことでしょうか。
 結論として、カビやほこりの少ないところで、フタを開けた容器に水を入れ(フタを閉めたら揮発しませんから)、日光あるいは紫外線を当てるのがお金のかからない方法かと思います。他に活性炭でろ過したり、オゾン消毒を行うのも極めて有効です。
 あと、夏場は臭いが強い気がするとのことですが、これは温度が高いとよく揮発するということでしょうね。トリハロメタンがふくまれている量は「夏・冬」関係なく一定基準以下に保たなくてはいけませんから、どの季節が多いとかはなさそうです(ここは推測です)。

◎カルダモン(Cardamom)(1996年7月9日)
 インド料理に幅広く使われる高価なスパイス。ミルクティー「チャイ」の風味付けにも使われる。

◎缶コーヒー(1995年12月1日)
 コーヒー:100gのコーヒーを抽出するのにコーヒー豆を5g以上使用したもの。
 コーヒー飲料:100gのコーヒーを抽出するのにコーヒー豆を2.5g以上5g未満使用したもの。
 コーヒー入り清涼飲料:100gのコーヒーを抽出するのにコーヒー豆を2.5g未満使用したもの。

◎乾杯(1999年11月11日、朝日新聞)
 乾杯のことを英語で「toast」という。ブドウ酒の香りをよくするため、トーストしたパンをグラスに入れたことに由来する。
 乾杯が始まったのはギリシア・ローマ時代だとか。食事中に神酒を神にささげ、公的な宴会では列席者や死者のために乾杯した。
 日本でも古来より行なわれてきており、乾杯という言葉も古くから利用されている。中国語では「干杯(かんぺい)」と言うそうだから、これが伝わったものか。もっとも「乾杯」というかけ声が普及したのは明治時代の終わりごろ。乃木大将が小倉の師団長だったときは部下を呼んで「ビールを注げ!飲め!」とやっていたそうだから、明治30年前後にはまだ広まっていなかったのだろう。
 乾杯の習慣は洋の東西を問わない。ただ、ハンガリーのようにビールでの乾杯が好まれないところもある。これはハンガリー革命軍の将軍を処刑したオーストリア軍将校がビールで祝杯をあげたことに反発しての伝統だとか。
 ハンガリーの将軍たちがオーストリア・ハプスブルク王制からの独立を宣言して蜂起したのは1849年のこと。長い歴史の間には、喜びの乾杯もあれば悲しい乾杯もある。

◎がんもどき(1996年7月9日)
 豆腐をしぼり、水を切ってから野菜のみじん切りを加え、つなぎにとろろ芋を使い、油で揚げたもの。

◎顔料(pigment)(1999年2月20日)
 水、油などに不溶の白色または、有色の粉体で、有機顔料と無機顔料に大別される。一般には印刷インキ、塗料、およびプラスチック、ゴムなどの着色剤として用いられるが、単なる増量剤、展色料または、体質(着色力、色相、電気絶縁性などを調整するための配合剤)の目的に用いられるものも含まれる。
 黒の原料はカーボンで、藍はフタロシアニンブルー。これらは光により分解されない化学構造を持っており、極めて安定な結晶構造をしているため、退色しにくい。黄と赤はアゾ顔料からできている。アゾ顔料は、非常に弱い電気的引力が原子間に働くファンデルワールス力で結合しているため、結晶構造が不安定で光によって分解されやすい。

◎還暦に赤い着物(2000年10月9日)
 「還暦」というのは生まれた年の干支が再びめぐってくるということ。干支というのは「甲・乙・丙・丁~~~」の十干と、ご存知「子・丑・寅~~~」の十二支を合わせて60の組み合わせにして用いたものです。我々が通常「生まれはナニドシ?」と聞かれたら十二支のほうを答えて「巳年」といいますが、細かく言うと、甲子(きのえね)などの答えになります。
 そこで暦が再び還える61歳のお祝いを「還暦のお祝い」と言います。また別の呼び名で「華甲の祝い」ともいいます。これは「華」の字をバラバラにすると十の字が6つと一の字に分けられることから言われたもので、「甲」は十干の最初の時で、十干を代表する言葉として用いられたもの。
 いずれも生まれた年にもどるということで、これは第二の人生の始まりという意味にも取れるわけで、ここから赤ちゃんのように赤い頭巾をかぶって赤い着物を着て盛大に祝うようになったのです。そう、還暦を迎えるということは、二回目に赤ちゃんになるということ?だったのです。

※還暦は満年齢で60歳、数え年で61歳です。
 また、「暦」が「還る」という意味では満120歳も、満180歳も還暦ということになります。

◎キセル(2000年3月10日、日本経済新聞)
 刻みタバコをつめて火を点け、吸い口から煙を吸う喫煙具。これまでキセルの語源はカンボジア語で「管」を意味する「キシェー」というのが定説。
 ところが、調べてみると喫煙が伝えられたのは日本が先で、カンボジアの日本人町向けに日本からタバコやキセルが供給されていたという。どうやらカンボジア語の方が日本からの外来語らしい。
 ではキセルはどこから来たか。オランダ人が長崎に持ち込んだクレイ・パイプではないかとも推測される。ポルトガル語では「吸うもの」を「キ・ソルベル」という。これが転化したのがキセルではないかというわけ。
 ちなみに、キセル乗車はもちろんこのキセルからきた言葉。キセルは筒の部分は竹などでできており、火皿のついた雁首と吸い口にだけ金(金属)がついている。これから乗車区間の両端でだけ金(料金)を払うやり方をしゃれて言ったものだ。

◎きぢ醤油(1997年2月20日)
 広島県呉市のきぢ醤油合資会社による醤油。原材料は小麦、大豆、米、食塩。500mlで900円程度。合成保存料、人工甘味料、着色料を含まない。
 しかし、すごく美味しいとは感じなかった。

◎キチン、キトサン
 キチン(ギリシャ語で封筒を意味する)はカニやエビなどの甲殻類、かぶと虫やコオロギなどの固い部分にある物質。それが少し変化したもの(アセチル基を取り除いたもの)がキトサンで、セルロースの親戚(化学的にいえば、セルロースの水酸基の一つがアミノ基に替ったもの)。
 少し前の話になるが(1989年8月)、大火傷を負ったサハリンのコンスタンチン君のことを覚えておられるだろうか。超法規的に日本に転送され、治療され無事に国に帰った。その時火傷の治療に使われたのが、キチンから作られた人工皮膚(ユニチカ製)であった。
キチン、キトサンは、年間10億から1000億トン生産され、これはセルロースの生産量に匹敵する。応用例は下記。
・機能性食物繊維:キトサンは体内では消化されないので、食物繊維の一種。コレステロール降下、脂肪吸収阻害、腸内代謝改善など。食品添加剤としてビスケットや麺類に用いられている。
・医用材料:傷の治癒促進効果。現在年間10万頭以上の動物治療に用いられている。人工皮膚のような創傷被覆材としての機能だけではなく、驚異的な創傷治癒促進効果がある。
・化粧品材料:皮膚、毛髪との適合性がよく、無害なので、保湿剤とかいろんな化粧品のなかに使われている。
・抗菌、防臭繊維:キトサンは細菌や黴に対し、抗菌、抗黴性があるので、レーヨンやアクリル繊維に練り込み繊維にして、抗菌、防臭効果のある肌着、タオル、寝具、カーペットなどに用いられている。
・その他:農業分野(土壌改良剤)、凝集剤(排水処理)、グリコサミン(健康食品)、さらに抗ガン作用も確認された。

◎キハダマグロ(1997年4月9日)
 別名:キワダ、キンヒレ、キメジ(若魚)。成魚の大きなもので100kg位、1.8mくらいいになる。第一背びれを除いたひれや体色が名前のとおり黄色。キハダの名称はひれを古語で「はた」と言ったことに由来する。身は淡いピンク色でまぐろの中では一番赤身が弱い。脂はほとんど無く、あっさりとした味。メバチマグロ同様にスーパーマーケットでよく販売される。

◎キャッツクロウ(2000年7月9日)
 キャッツクロウは学名ウンカリア・トメンサーと言い、アカネ科カギカズラ属に分類される植物。この植物は長さ25mから30mにまで育つ、つる状の双子葉植物です。幹の太さは直径20cm位になります。幹から生えてくる枝は四角形をしており、葉の付け根に爪の様なトゲが二つ生えている事からスペイン語でウニャデ・ガド、英語でキャッツクロウ つまり猫の爪と呼ばれております。
 キャッツクロウは一本生えると周囲の栄養分を吸収するので群生する事はなく、1ヘクタール当り数本のみ自生します。数千年前から原住民たちは、この根と樹脂を煎じて、重病患者に用いていました。その病気というのは、腫瘍、潰瘍、胃炎、リウマチ、喘息、前立腺異常、降血圧作用、発ガン抑制作用、糖尿病など、現代でも難病といわれる病気です。現在世界で知られている「免疫力増強食品」の中でも最も高い効果が確認されており、WHO(世界保健機構)認定薬用植物として認められております。

◎キャビア(caviar(e))(2000年10月9日)
 オードブルなどで出されるキャビアは、チョウザメの卵を塩漬けにした半貯蔵食品。チョウザメは淡水魚で、姿は鮫に似ているが、サメ科の魚ではない。チョウザメの仲間は世界で25種ほど確認されているが、キャビアがとれるのは、その内、ベルーガ、オセトラ、セブルーガの3種だけ。
 主産地はカスピ海で、漁獲期は春秋の年2回。その頃は、体重のほぼ15%が卵で埋まる。卵の色は、大粒で光沢のある灰色か黒褐色を帯びたベルーガが最高品とされる。日本人が好むオセトラは中粒で明るい茶色か暗い茶色、もしくは、やや緑色や黄金色のもの。セブルーガは小粒で黒灰色や黒色に近い。ただし色そのものは品質と無関係で、産卵期に近いほど薄灰色で、遠いほど黒色。
 缶詰、瓶詰の製品はキャップの色で区別されており、青がベルーガ、黄がオセトラ、赤がセブルーガ。ちなみに日本はアメリカに次いで2位の輸入量を誇っている。

◎キャベツ(cabbage)(1996年7月9日)
 英語。アブラナ科の1、2年葉菜。ヨーロッパ原産。古来、世界で広く栽培される重要な野菜。日本で葉菜として栽培されたのは明治初年以降。品種が多い。

◎キャラウェイ(1996年7月9日)
 爽快な香りと刺激が特色(香り付け)。チーズ料理や、ドレッシングやサラダなど酸味のある料理に合う。ザワークラウトには必ず入っている。

◎旧帝大(1997年4月9日)
 7つ。北海道、東北、東京、名古屋、大阪、京都、九州。

◎牛乳(1996年7月9日)
 牛乳の脂肪分は、直径3~6μmほどの脂肪球として含まれている。

◎キュウリ、胡瓜(1996年7月9日)
 可食部100gあたりエネルギー11kcal、タンパク質1.0mg、カリウム210mg、ビタミンB1を0.04mg、ビタミンCを13mgを含む。

◎緊急時の生活術、サバイバル(1996年1月19日)
 絶対に必要な道具は以下のようなもの。①デイパック、②水(2?入り3本)、③身分証明書、④銀行の通帳、印鑑など、⑤現金、⑥懐中電灯(予備電池)、⑦ラジオ、⑧100円ライター、ZIPPO、⑨手袋(ゴム手袋、ケブラー、軍手)、⑩ビニール袋、⑪セッケン、⑫ウェットティッシュ、⑬スエットシャツ、⑭タオル、⑮ポテトチップ、チョコレートなど。
 人間は1日に2?の水が必要である。平均的には、食料なしでも3週間程度生きられるが、水なしでは3~5日程度しか生きられない。人体の75%は水分であるが、全体重の7%の水分を失うと脱水症状に陥り、10%近くになると死に至ると言われる。

◎寓話(1996年11月12日)
 教訓、風刺を含めたたとえ話。 → 童話

◎くず粉(1996年7月9日)
 葛の根をたたきつぶして臼でひき、布袋に入れて水にもみだして沈殿させた後、漂白、乾燥させたもの。デンプンを83%含む。奈良県吉野産の吉野葛は有名。

◎口取(1996年7月9日)
 くちとり。口取肴(くちとりざかな)の略。

◎口取肴(1996年7月9日)
 くちとりざかな。勧盃(けんぱい)の時に先ず出す、取り肴。のしあわび、昆布、勝ち栗など。

◎クミン(1996年7月9日)
 独特の芳香は、カレーパウダーやチリパウダーの重要な成分となっている。カレーパウダーなどを使用する料理に加えると風味が増し、味わいが増す。消化不良の薬にもなる。

◎蜘蛛(1996年7月9日)
 節足動物真正クモ目の動物の総称。クモ類は世界で約35000種が知られている。国内にいるのは約35000種。クモは巣にかかった獲物にかみつき、体を麻痺させてしとめるため、ほとんどのクモが獲物を殺す毒腺を持っていて、口の上顎の牙の先から毒を出す。しかし、人体に危害を加えるような毒を持っているのは世界で20種ほどと言われている。
 クモが出す毒は普通、神経の情報伝達のメカニズムを狂わせる働きを持つ神経毒。

◎クラゲ(1996年7月9日)
 中華料理の前菜として出されるクラゲは、「備前クラゲ」という種類で、傘の直径が1mになる。中国や日本の九州近海に生息している。
 備前クラゲを干し、塩抜きし、刻み、70℃くらいの湯に入れる。これをもう一度水につけて、タレになじませて出来上がり。

◎クリプトスポリジウム(1996年11月10日)
 直径5μmで人や子牛に感染すると腸内で激しく増殖して下痢を引き起こす。潜伏期間は4、5日程度。10数時間で約8倍に増え、人の便から1日に10億個も排泄されることがある。便とともに外に出るときは、オーシストと呼ばれる硬い殻に覆われている。健康な人なら1~2週間で自然に治るが、病気で免疫力の低下した人では長期の下痢で消耗して致命的になることもある。
 硬い殻で覆われており、消毒では殺せない。しかし、細菌と同じで熱に弱いため、煮沸すれば大丈夫。また1μm以上の異物を除去する膜を用いれば、安全。
 1996年6月に埼玉県越生町の水道に混入し、9000人近くが被害にあった。1993年にはアメリカでも40万人が感染し、400人を超す死者が出た。

◎車エビ(2000年1月1日)
 体長15~20cm程度。体色は淡い青色や淡褐色で、帯状の縞模様がある。養殖が中心だが、この大きさのエビの中では最も美味しいと言われ、生きたものを生で食べることもある。加熱すると殻が赤くなるため、殻付きのまま調理することも多い。

◎クローブ、丁字、丁子(Clove)(1997年2月9日)
 クローブのつぼみ部分を摘み取ったもの。さわやかで、バニラによく似た甘い香りのあるスパイス。ウスターソースの主要香味成分で仁丹の香りに近い。刺激のある強い香りは羊肉などの臭みを消すのに効果的。
 クローブはフトモモ科の熱帯常緑高木。原産はモルッカ諸島。18世紀以降、アフリカ、西インドなどに移植。高さ数メートルに達し、枝は三叉状、葉は対生で革質。花は白、淡紅色で筒状、集散花序をなし、香が高い。花後、長楕円状の液果を結ぶ。つぼみを乾燥したものを丁香(クローブ)と呼び、古来有名な生薬、香辛料。果実からも油を取る。黄色の染料としても使われた。

◎クロマグロ(1996年1月19日)
 クロマグロは何でも食べる。水産庁遠洋水産研究所によると、イワシ、サバ、イカ、エビ、オキアミ類まで手当たり次第に食べる。

◎クロワッサン(1999年12月28日)
 クロワッサンという三日月型をした、ちょっとしゃれたパンがあります。このクロワッサンというのは、文字通りフランス語で三日月のことで、この名がフランス語であることから、このパンもフランス生まれだと思っている人も多いことでしょう。
 ところが、クロワッサンはオーストリア生まれ。オーストリアのウィーンを包囲していたトルコ軍が、ポーランド軍によって敗走したころ、つまり1683年頃に、ウィーンのパン屋さんによって考案されたものなのです。
 そのパン屋がクロワッサンを作った理由は、たとえ町が陥落しても、そのパンだけは気に入られるようにと、トルコのシンボルの三日月をまねてパンを作り、トルコにおべっかを使うためだったとか。それから約1世紀後、マリー・アントワネットがこれをフランスに伝えました。

◎燻蒸(くんじょう)(2001年2月9日)
 (1)いぶすこと。いぶって煙が立ちのぼること。
 (2)有毒ガスを発生させて、殺虫・殺菌を行うこと。

◎ケイ石(2001年2月9日)
 珪石(silica stone)は鉱物名でなく、主に石英(quartz)から成る鉱物や岩石類の総称。主成分は二酸化珪素(シリカ:SiO2)で98~99%程度。最も純粋な結晶は石英と呼ばれ、透明で大きい鉱物は水晶と呼ばれる。
 粒度の大きいケイ石は自動車のエンジン製造工場に送られ、鋳造工程で用いるエンジンブロックの型枠として用いられる。
 粒度の小さなものは、建材用として、軽量コンクリートの材料として使われる。
 ケイ石はシリカの純度によって合金鉄(フェロアロイ)や研削材のほか、耐火材、陶磁器、ガラス製品、セメント、建材など、幅広い用途がある。フェロアロイとは、銑鉄やスクラップから鋼を造るときに、鋼に悪い影響を与える酸化鉄や硫黄分を取り除く清浄剤(脱酸、脱硫など)である。また、特殊な鋼や鋳鉄を造る場合の成分添加剤でもある。フェロアロイは、鉄鋼の生産に不可欠な原料である。

◎血液型(2001年3月31日)
 ヒトの血液型は、一体何が違うのでしょうか?我々の体内を流れる血液は、主に赤血球、白血球、血小板という3つの成分によって構成され、全身に酸素を運ぶ働きのある赤血球がその大部分を占めています。
 じつは、赤血球の表面には、数種類の糖が“鎖”のようにつながった『糖鎖』と呼ばれる物質が毛のようにびっしりと生えていて、その鎖のつながり方の違いを表したものが、いわゆる『ABO式血液型』の正体です。つまり、鎖の先端に『N-アセチルガラクトサミン』という糖がついていればA型であり、『ガラクトース』という糖がついていればB型、さらに、両方の糖がついていればAB型で、どちらもなければ“ゼロ”という意味のO型というわけです。
 ちなみに、ABO式血液型の歴史は意外と新しく、1900年にオーストラリアのカール・ランドスタイナー博士によって発見されましたが、当時はO型のことを“C型”と呼び、AB型は彼の弟子によって後から発見されたものなのです。
 ところで、赤血球には、なぜ4つの型があるのでしょうか?そもそも17世紀頃までは、あらゆる動物の血液はすべて同じものであると考えられ、ヒツジの血液がヒトに輸血されたこともあるということですが、確かに、そこまで極端ではないにせよ、ヒトの血液がすべて同じものであれば、輸血などの際には何かと都合がいいような気もします。
 そうした中、最近注目されているのが「血液型の違いによる免疫力の差」、つまり、特定の病気に対して、ある血液型ではかかりやすいが、別のある血液型ではかかりにくいという説です。例えば、O型は、梅毒や結核、天然痘などにはかかりにくいが、胃潰瘍にはかかりやすく、逆にA型は、梅毒などの病気にかかりやすいといいます。要するに、たった一つの病気が原因となって、人類が絶滅することのないように、様々な病気との闘いの中で生まれた結果というわけですが。
 いずれにせよ、一口に血液型といっても、『アカゲザル(Rhesus)』と共通の抗原が赤血球の表面にあるか、ないかによって分類するお馴染みの『Rh式』をはじめ、白血球の血液型として知られる『LHA式』など、分類方法だけでも数百種類、さらには、各分類方法ごとの“型”まで含めると数十万単位の血液型が存在するといいます。

◎結婚式(1996年7月9日)
 結婚式・披露宴の平均費用は278万円(1996年度分)200~300万円が34%を占めている。また披露宴の参加人数は50~100人が56%、100~150人が22%と多い。

◎原体(2008年9月18日)
 医薬原体(active pharmaceutical ingredients)、農薬原体(active agricultural ingredients)などと言う。“原体”とは、“有効成分”とほぼ同じ意味で、“医薬原体”とは、医薬品の原料となる工業的に合成された製品(有効成分となる化学物質)を指す。

◎原虫(1996年7月9日)
 原虫とは、他の動物に寄生しないと増殖できない単細胞の動物。

◎公害(1996年1月19日)
 public nuisance。私、公企業の活動によって地域住民の被る人為的災害。公害対策基本法(1967年制定)によると、公害とは大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、悪臭、地盤沈下の7種類。

◎「高速道路」と「自動車道」との区別は(2000年3月10日)
 日本道路公団(JH)に聞きました。JHが建設・管理する道路は31路線6452kmに及びますが、高速道路とつくのは「名神」(愛知県小牧市-兵庫県西宮市)と「東名」(東京都世田谷区-愛知県小牧市)の2路線だけです。「高速道路」というのは通称で、法律上の正式な名前は東名は「第1東海自動車道」、名神は「中央自動車道西宮線」です。実は名神は中央自動車道の一部なのです。
 名神は1963年に滋賀県栗東町-兵庫県尼崎市が部分開通、1965年に全線開通しました。東名はその4年後に全線開通しています。このころは、通常の道路とは違うことをはっきりさせるため「高速道路」という愛称をつけ、それが定着し、今もこう呼んでいます。

◎黒鉛(1998年8月28日)
 炭素を主成分とし、天然には水分、揮発分、灰分を含み、硬度は1~2で軟らかく、黒色または鉛黒色で特有の金属光沢と潤滑性とがある。黒鉛は化学的に酸に侵されず、電気伝導性に優れているため、炭素工業の主原料として電極、炭素電極、炭素棒、るつぼ、鉛筆の芯のほか、鋳造材料や研磨剤として広く利用されている。
 黒鉛は天然黒鉛と人造黒鉛に大別され、さらに天然黒鉛は外観と性状とによって鱗状黒鉛と土状黒鉛とに分けられる。また、鱗状黒鉛は外観が鱗状、葉状、針状を呈するものを大部分含む黒鉛で、銀黒色の強い金属光沢を持っている。鱗状黒鉛は、鋳物の塗型材として用いられる。黒鉛塗型材は鋳物の表面に塗布して鋳肌を滑らかにし、焼き付けを防止する目的で使われる。

◎ココア(1998年8月10日)
 カカオ豆は、加工されない限り「カカオ」であるが、発酵や乾燥処理されると「ココア豆」になる。そのココア豆をローストし、すりつぶしたものが「ココアマス(カカオマスともいう)」であり、チョコレートの原料となる。ココアマスを圧搾して分離した油脂はココアバター、残ったココアパウダーをお湯で溶いて飲むのがココアである。
 ココアもお茶と同様に、カテキンなどポリフェノール類と呼ばれる化合物が多い飲み物であり、ガンを抑制する効果があると考えられる。共立女子大栄養食品研究室の泉谷希光(まれみつ)教授によると、ココアは食物繊維の一種であるリグニンを豊富に含む。野菜などに含まれる食物繊維よりも、腸の粘膜にこびりついた老廃物を取り除く力が強く、便秘の解消に役立つことが動物実験で分かった。

◎コカ(coca)(1996年1月19日)
 コカノキ科に属する高さ1~3mの常緑樹。南アメリカのペルー原産。葉から抽出されるコカインは局所麻酔などに用いられる。アンデス地方の先住民族は、葉をかむと飢えを忘れ活力が出るとして、畑仕事などの重労働に利用していると言う。葉はそのまま、茶としても日常的に使われている。南米のアンデス諸国で主に生産されている。
 ボリビアにあるコカ畑の総面積は1994年末現在で約48000ヘクタールで、横浜市より広い。

◎国連公用語(1996年1月19日)
 国連で用いられる言語。英語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、アラビア語の六カ国語。
 この他に公式の書類に用いられる「公用作業語」がある。公用作業語は英語、フランス語、スペイン語、ロシア語の4種類。

◎五香粉(U Shan Fan)(1996年7月9日)
 中国版のカレー粉。一般に丁子、肉桂、八角、山椒、陳皮の5つの香辛料を合わせたミックス・スパイス。

◎五爵(1995年12月1日)
 公、侯、伯、子、男の五等の爵位。

◎胡椒(1996年1月19日)
 胡椒科の多年生作物。胡椒の木はインド南部マラバル沿岸が原産地。常緑のつる性植物。普通は雌雄同株。背丈は大きいもので10mに達する。直径5mmほどの赤い実が50~60個程度、ブドウの房のようになる。乾くと黒くなる。熱帯の植物のため、1年に何度も収穫することができる。人間が最も古くから知っているスパイスと言われ、紀元前4世紀のギリシアの書物「植物誌」に既に登場している。
 実が緑色の内に収穫し、皮ごと乾燥させたものが黒コショウ。赤く熟した実を収穫し、皮を剥いて乾燥させたものが白コショウ。

・コショウ、ペッパー、唐辛子(pepper)(1996年7月9日)
 黒、白、緑、赤の4種類がある。
 黒 :香りが強く、肉料理に向いている。
 白 :上品な香りと味で、魚料理に向いている。
 緑・赤 :色と香りを楽しむために使う。

・黒コショウ、白コショウ(ペッパー)
 黒コショウの方が辛味、香味が強く、肉料理に適している(辛味付け)。白コショウはマイルドで上品な香り。魚料理に適する。

・レッドペッパー(唐辛子)
 辛味が最も強いスパイス。南米産のナス科の植物でコロンブスの新大陸発見によって世界中に広まった。産地によって種類と辛さが異なる。激辛はカイエンペッパー(Cayenne Pepper)とチリペッパー。朝鮮の糸唐辛子は辛くなく、料理の香り付けに用いられる。カレーなどの辛味に使われる。(辛味付け)

◎語族(1995年12月1日)
・ロマンス語族
 ラテン語から派生した語族。フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語。
・ラテン語
 ローマ人が使っていた言語。

◎コーヒー豆(1997年4月9日)
 現在、世界で扱われているコーヒー豆の品種はエチオピア原産の「アラビカ種」、アフリカ西海岸からザイールにかけての一帯を原産にした「ロブスター種」、リベリアを原産にした「リベリカ種」の3種類。ロブスター種は、ほとんどインスタントコーヒー専用に栽培されており、リベリカ種は質が落ちるため、ほとんど生産されていない。つまり、飲料用に取引されているコーヒー豆はすべて「アラビカ種」である。産地の気候、地形や土壌によって味に違いがでる。コーヒー豆の名称には産地名、積出港名、商標名などが用いられており、「モカ」や「ブラジル・サントス」は積出港名、「ブルーマウンテン」は商標名。
 コーヒーの産地は、赤道を中心に北緯25度、南緯25度の間で、コーヒー・ベルトと呼ばれる。日本は1996年、生豆327000トンをコロンビア、ブラジル、インドネシアなど40ヶ国から輸入した。
 コーヒー豆は焙煎すると炭酸ガスなどが発生する。このため、挽きたての新鮮な粉に熱湯を注ぐと、その熱で自然にガスが膨張し、ふんわりと盛り上がる。この結果、細かい泡と粉でできたドームの中で粉は蒸され、コーヒーの旨みの成分を十分に引き出すことが出来る。

◎ゴボウ、牛蒡(1996年11月9日)
 ユーラシア大陸北部に自生する。日本にはなかったが、平安時代には栽培が始まっていたとされている。中国では古くから薬用にしていた。
 東京都北区付近で始まった長さ1m以上の「瀧野川ゴボウ」、直径10cm以上になる千葉県八日市場市の「大浦ゴボウ」などが有名。主産地は茨城、千葉、北海道。
 食物繊維を多く含むため、コレステロール値低下に役立つ健康食品として注目されている。
 ゴボウは食物繊維が多いことで近年その価値が見直されているが、それにはそれだけの根拠がある。つまり食物繊維であるゴボウのリグニンが、発ガン物質を吸収して対外に排出してくれるからだ。それだけではない。もう一つの化学物質であるモッコラクトンは、体内の前ガン物質をガンになることを防ぐ役目を果たしているということがわかってきたのだ。こうした働きを有効に使うには、ゴボウを食べるとき皮を剥きすぎないことと、切るときささがきに切る、つまりささくれだったように切るとよい。こうすることで、食物繊維の量が増え、リグニンが増える。

◎ゴマ、胡麻(1997年8月16日)
 ゴマは油分を約50%も含む。カルシウムや鉄分、亜鉛を多く含んでいる。黒ゴマと白ゴマを比べると、油分では白ゴマ、ミネラル類は黒ゴマの方が多い。ゴマの皮は消化しにくいため、皮を取り除くか、つぶす方がよい。

◎小町針、待ち針(1996年1月19日)
 こまちばり、まちばり。小野小町の性器が欠損していたという説話によって穴がない針という意味の名付け。

◎コリアンダー(Coriander)(1996年7月9日)
 独特の青臭さがある、香菜の種を乾燥させたもの。柑橘系の香り。カレーには粉末にして加える。地中海風の魚介のマリネやピクルスなどの料理には欠かせない。ソフトな香りは、冷たい料理でも味を殺さない。南フランス、ギリシャ、エジプトやインドが産地。

◎コンデンスミルク(condensed milk)(1996年7月9日)
 加糖練乳。牛乳に砂糖を加え、煮詰めて濃縮したもの。糖によって細菌の繁殖が抑えられるため、エバミルクよりも保存性がよい。→エバミルク

◎コンブ、ワカメ、ダシ(1996年1月19日)
 ワカメと昆布は、褐藻植物コンブ科の海藻。コンブからはダシがとれるが、ワカメからはダシがとれない。コンブにはグルタミン酸、貝類にはコハク酸、カツオにはイノシン酸が含まれており、これがうまみの素。ワカメに限らず、コンブ以外のほとんどの海藻にはうまみの素が含まれていないため、ダシがとれない。

◎細菌(bacillus, bacterium)(1996年7月9日)
 単細胞の微生物。大きさは1~5μm程度。分裂菌類ともいい、二分裂および、内生胞子形成だけで増える。他物に寄生し、発酵、腐敗を営み、病原体としても重要。
 細菌は細胞を持つ微生物であるため、住む環境と栄養が整えば単独で増殖する。肺に巣くう結核菌、腸につく赤痢菌、傷口から血液に入り込む破傷風菌などは体内に入り込んで増殖するが、体を構成してる細胞の中には決して侵入しない。例外もあるが、それぞれの臓器の細胞の周囲や血液中で増殖するだけである。
 また、細菌は特有の細胞壁を築いている。主に糖とタンパク質で作られた固い壁で、この壁がないと細菌は生きていけない。細菌を攻撃する抗生物質の大部分は、この壁が作られないように働く。人間の体は、このような壁を作らないため、抗生物質を服用しても細菌だけが殺されて体への副作用がない。

◎細君(1996年1月19日)
 他人に対して自分の妻をへりくだっていう言葉。他人に対して言うことは非常に失礼。

◎肴(1996年7月9日)
 酒菜の意味。酒を飲むときに添えて食うもの。

◎「魚の痛点」について(2000年3月10日)
 魚にはやはり痛点はなく、痛みは感じないそうです。それで、引っ張られる逆方向に逃げても痛くないため、釣り針にかかっても最後まで逃げようとするのだそうです。さばく時などに暴れるのは人間の手の熱さ(体温12度の魚が人間の36.5度の手でつかまれると温度は約3倍、人間に例えれば100度を超える)に対する防御反応だそうです。

◎魚を「さく」で買う(2000年3月10日)
 魚を刺し身にできるように下ごしらえした段階の、魚の身のかたまりを「さく」と言う。ただし、どうして「さく」と言うのかはよくわからない。
 田畑を掘り返して作った溝やうねを「さく」と言い、溝やうねを作ることを「さくを切る」と言う。魚のさくは、この田畑のさくと形が似ているし、「切る」というのも縁がある。
 また、昔のかきつけは、木簡や竹簡と呼ばれる板状のものに書かれ、それを糸で編んだものは「さく」と呼ばれた。これを漢字では「冊」と書き、今でも和歌や俳句などを書く細長い紙は「短冊」である。そして、一般に細長い形を短冊形と言う。魚のさくも細長い短冊形と言える。
 というようなことが関係しているのか、魚のさくを漢字で書くときには、つくる意味の「作」、あるいは細長い形を意味する「冊」とあてる。ちなみに、「冊」には「サク」「サツ」という音(おん)がある。(武庫川女子大教授・佐竹秀雄)

◎サクランボ(1996年7月14日)
 原産地はイラン北部から黒海沿岸。アメリカには17世紀、ヨーロッパから移民とともに伝えられた。日本へは明治時代に欧米から導入された。当時の山形県知事が積極的に苗木を入れたため、現在では山形県が日本の最大生産地となっている。ほかには青森、北海道、山梨、福島など。日本の代表的な品種は、「佐藤錦」。これは1910年頃、山形県の佐藤栄助氏が「ナポレオン」に「黄玉」をかけ合わせて作った。

◎鮭とば(さけとば)
 秋鮭を半身におろして皮付きのまま縦に細く切り、海水で洗って潮風に当てて干したもの。「とば」は漢字で「冬葉」と書き、冬の北海道・東北地方の風物詩となっている。
 大変に硬く、歯の弱い人・差し歯の人は気を付けなければならない。最近では薄くスライスした柔らかい鮭とばも存在する。細かく切ってそのまま食べたり、炙って食べたりする。

◎差し毛(1995年12月1日)
 動物の毛並みで、異なる色が混じること。また、その毛。

◎サトイモ、里芋(1997年7月9日)
 サトイモは人類最古の栽培植物の一つ。野生種の多くは毒イモで、人間はその毒抜きに知恵を絞り、品種改良を繰り返してきた。
 サトイモで手がかゆくなるのは、アクに含まれるシュウ酸石灰のせいだが、手に塩や油をつけておけば大丈夫。ぬめりを取るには、塩少量を入れて下ゆでする。
 濡れた新聞紙に包んで湿り気を保つと、美味しさが長持ちする。「上庄さといも」で有名な福井県大野市の農家は横2m、深さ1mの「イモ穴」で、秋に収穫したイモを春まで保存している。

◎サフラン(saffraan)(1996年7月9日)
 オランダ語。サフランはサフランクロッカス(アヤメ科の多年草、水仙に似た植物)の雌しべの長い3本に分岐した柱頭を集めたもの。先が3本に分岐した分かれている雌しべは、1つの花から1本しか採れない。乾燥させると100本以上の花から採っても1グラムにもならない。
 サフランにはクロシンという黄色の色素が豊富。この植物の染色体の数は先祖の野生種の1.5倍で、実を結びにくい。雌しべについた花粉が管を出しても、長い柱頭の途中でだめになるため、根分けで増やすしかないため、高価。1g当たり1000円程度。南ヨーロッパの原産。鮮やかな黄金色の着色性と独特の芳香を持っている。スペインのパエリヤやフランスのブイヤベースなどには欠かせない。(色付け、香り付け)
 歴史は古く、3000年以上昔のクレタ島の壁画に、サフランの花を採取する人物が描かれている。エジプトでも古代から栽培され、鎮痛や婦人病の薬として利用された。
 乾燥したサフランは江戸時代に日本に持ち込まれた。明治にかけて薬用植物として栽培された。大分県竹田市などでは農家の室内で栽培が行われ、良質のサフランが生産されている。スペイン、中国、インドなどから年間3トン前後を輸入している。昔は月経困難、人工流産、胃腸病、鎮けい、鎮静、利尿などの薬とされた。

◎サラダ(2000年3月10日)
 サラダの語源はラテン語のsal(塩)。生野菜に塩をかけて食べていたのが原型のようだ。
 古代ローマでもサラダ用にレタスを栽培していたが、当時、野菜はむしろ薬。肉食が中心だったから、栄養バランスを整えるものととらえられていたのだろう。食事としての生野菜は、中世があけて以降のこととなる。
 日本でも、魏志倭人伝に卑弥呼が生野菜を食べているといった記述があり、古くから食べられてはいたようだ。もっとも、現在サラダという言葉から思い浮かべるような、西洋野菜を盛りつけたスタイルはつい最近のこと。そもそも西洋野菜そのものが、ほとんどは幕末に渡来したのでもある。
 西洋風サラダの普及には、連合国軍総司令部(GHQ)も一役かっている。「清浄野菜」をデビューさせているのだ(朝日新聞、2000年4月13日)。「清浄野菜」とは化学肥料だけで育てた野菜のこと。現在化学肥料だけで育った野菜を「清浄」と感じるかどうかは微妙なところで、時代を感じもする。

◎サラダ煎餅(1996年7月9日)
 サラダせんべいという商品があるが、サラダの味はしない。実は、サラダオイルを使って煎餅を焼いているからサラダ煎餅と名付けられたもの。サラダオイルを使って煎餅を焼くと、油の風味が出て美味しくなり、さっぱりとした感じやソフト感がでる。昭和30年代後半あたりから作られたようだが、最初に作ったメーカーは不明。

◎サンデー(Sundae)(1996年7月9日)
 19世紀末、アメリカのイリノイ州で生まれた。日曜日のお菓子としてアイスクリームにチョコレートをかけて「サンデー・スペシャル」という名で売り出された。その後、キリスト教の安息日であるSundayと同じつづりではよくないとして、「Sundae」と変えられた。

◎シイタケ(1996年12月21日)
 シイタケの旨み成分はグアニル酸だが、生シイタケには含まれていない。シイタケを乾燥するときに温度が上昇することによって酵素が活性化し、シイタケ中の核酸からグアニル酸ができる。シイタケ中のエルゴステロールに太陽光線を当てると、ビタミンD2に変化する。またシイタケ中のエリタデニンにはコレステロール低下作用がある。

◎シシトウ(2000年3月10日)
 和歌山県農業試験場(貴志川町)に聞きました。シシトウは、名前の通りトウガラシの一種で、形が獅子舞の獅子に似ていることから、この名前があります。辛みの成分はカプサイシンと呼ばれる物質で、トウガラシに共通のものです。
 この成分は乾燥し、温度が上がるとできやすくなることから、一般に夏場ほど辛いものが出やすくなります。また春に植えた木が老化して弱ると、辛いものができやすくなります。同じ木になっていても辛いものとそうでないものがあり、専門家でも見分けることは難しいものです。種が詰まっている元の方が最も辛くなります。甘みのある種と掛け合わせ、辛くない品種を作ろうとしていますが、うまくいっていません。

◎シジミ、蜆(2000年3月18日)
 シジミは、琵琶湖のようなきれいな淡水湖や河口の浅瀬にいる貝。蜆が「虫」偏であるのは変に思うかもしれない。「虫」を辞書で調べると「小さな生き物」の意味がある。また「見」には、「現れる」の意味がある。つまり浅瀬に姿を現す小さな貝が「蜆」と呼ばれているのです。
 シジミという読み方の語源には諸説ある。その1つに貝殻の表面にある多数のシワに起因するという説がある。シワをよく見ると縮んでいるように見える。この「チヂム」が訛って「シジム」になり「シジミ」になったというものです。
 シジミにはタウリンが多く含まれており、肝臓の働きを強めるのに効き目がある。また、カルシウム、鉄分、ビタミン類も多く含まれている。

◎四神(しじん)
 耳慣れない人も多いかもしれませんが、各々の名前は結構聞いているはずです。中国で、方角を司る神様です。漢の時代に出来上がったようです。東が青竜、南が朱雀、西が白虎、北が玄武、です。五行説(注)では、青が東方、朱が南方、白が西方、玄が北方を指します。
 ★青竜(せいりょう):東方の守護神で、竜の形をしています。
 ★朱雀(しゅじゃく):南方の守護神で、鳥の形をしています。
 ★白虎:西方の守護神で、虎の形をしています。
 ★玄武:北方の守護神で、亀と蛇を一つにした形ともいわれます。

◎シソ、紫蘇(1996年11月18日)
 赤ジソにはシソニンという赤い色素とオレアノール酸があり、体内の活性酸素をとる作用をしてくれる。この活性酸素の抑制効果は、赤ジソを生で食べるより熱をかけて煮た方が35倍も高いということがわかった。

◎芝エビ(2000年1月1日)
 体長10cm前後と小さく、薄い灰色の殻に多数の青黒い斑点がある。昔、東京の芝浦沖で多くとれたので、この名がついた。東京湾以南の内湾の砂底に生息する。

◎ジャガイモ、馬鈴薯(1996年11月18日)
 ナス科の植物で原産地は南米のアンデス。地下の根茎を食用にする。ヨーロッパでは、最初は花を観賞用にしていた。日本には17世紀初め頃、ジャガタラ(現在のジャカルタ)からオランダ人の手で伝えられた。「ジャガタライモ」がジャガイモになった。形から「馬鈴薯」とも呼ばれる。寒さに強いため、明治の北海道開拓とともに栽培が広がった。世界で最も多く栽培されている野菜で、年間の生産量は2億6000万トン以上。国内の生産は350万トン前後で、70%以上を北海道産が占める。
 可食部100gあたりエネルギー77kcal、タンパク質2.0mg、カリウム450mg、ビタミンB1を0.11mg、ビタミンCを23mgを含む。
 ジャガイモの原産はアンデス中南部の高地とされる。栽培化されたのもこの地方で、西暦500年頃。ペルーやチリの遺跡からはジャガイモをかたどった土器も発見されている。
 ヨーロッパへの伝播は、1526年、征服者ピサロによるスペイン本国への報告が端緒。初めのうちは枝葉や花を観賞するものとして、フランスの宮殿で飾られたりしていた。
食用として本格的に栽培されるのは17世紀のアイルランドから。面積あたりコムギの5倍量がとれることから、英国の地主による収奪にあえぐアイルランド農民に歓迎された
(朝日新聞、1999年11月7日)。
 1845年から翌年にかけて、カビによる疫病がアイルランドのジャガイモに大打撃を与える。その後の凶作もあって、100万人を超える人びとが餓死、1851年から1905年にかけて、およそ400万人が新天地を求めて移住していった。ジャガイモ飢饉として知られる出来事。
 ちなみに、クリントン大統領やケネディ大統領、あるいはレーガン大統領など、アメリカ歴代大統領のうち20人はアイルランド系。小さなカビがアメリカの、世界の歴史を変えたことになる。

◎若干、弱冠、元服(1996年1月19日)
 「若干」が、「少し」という意味を持つ。この言葉を普段はつかう。
 「弱冠」とは、①二十歳。(中国周代の制度で、男子は二十歳に元服した)、②年の若いこと。
 「元服」とは、「昔、男子が成人したことを表すために服を改め、初めて冠をつけた儀式。

◎遮蔽:cover(1996年7月9日)
 覆ってさえぎること。

◎シャーベット(sherbet)(1996年7月9日)
 果物の汁に甘味を加えて、凍らせた氷がし。

◎住民税(2002年7月9日)
 給与明細を見てみると、所得税のほかに住民税なるものが引かれています。これは地方公共団体の住民であることに課税される身近な税金です。正確には都道府県民税と市町村民税(特別区民税を含む)をさしていいます。
 住民税は、前年の所得に対して課税され、翌年の1月1日現在の住所地に課税されます。したがって、前年所得がない新入サラリーマンには最初の一年は住民税がありません。
 逆に、退職後も、翌年1月1日に課税されることになります。そう大きな金額ではないですが、退職金を全部使ってしまうと、翌年住民税を払う段になってに慌てることになります。
 住民税は、所得の部分にかかってくる「所得割り」と、所得金額に関係なく個人が等しく負担する「均等割り」があります。
 また、所得割は基本的には所得税と同じようにかかってきますが、所得の区分が違うものもありますので、注意が必要です。例えば、配当所得で分離課税のものも、住民税では総合課税となるため、住民税の計算ではそう所得に加える必要がある等。
 サラリーマンの場合は毎月の給与から天引きされますが、この額によっては会社に他の所得があるのがばれてしまうことがあります。その場合は普通徴収を選び、自分で払いに行くことができます。副業を禁じている会社は、この方法を取ったほうがいいでしょう。
 普通徴収は、市町村から納税通知書が送られてきますので、それを年4回に分けて分納しますが、余裕のある人は前納すると割引が受けられます。
 尚、住民税は市町村税なので、自治体によって税率が違います。例えば、均等割りの場合、人口50万人以上の市は制限税率(最高額)が3800円ですが人口5万人未満の場合は2600円が上限となります。最近の市町村の合併劇はこのようなことの含みもあるようです。

◎ジュニパーベリー(Juniper Berriy)(1996年7月9日)
 ジンの香り付けで有名なスパイス。臭みの強い肉類に適する。酢とも相性が良い。

◎将(孫子より)(1996年7月9日)
 将とは、智、信、仁、勇、厳なり。
 智とは、状況を判断する能力。先見力。
 信とは、ウソをつかない、約束を守ること。
 仁とは、思いやり。
 勇とは、勇気。
 厳とは、厳しい態度。人に厳しく接するには、それ以上に自分に厳しくする必要がある。

◎常識(common sense)(1997年4月9日)
 普通一般人が持ち、また持っているべき標準知力。専門的知識でない一般的知識とともに、理解力、判断力、思慮分別を含む。

◎生姜、ジンジャー、ショウガ(ginger)(1999年7月9日)
 ショウガの原産地は熱帯アジアで、日本には3世紀ごろに入った。魏志倭人伝にショウガの記述がみられ、その香りと殺菌力などが次第に認識されていったと考えられる。
 生姜にはショウガオールとジンゲロンという成分があり健胃、発汗、殺菌効果がある。さわやかな辛味と香りがあるジンジャーは、甘辛どちらの料理にも使用できる。魚や肉の臭みを消す働きもある(辛味付け、臭み消し)。ガリとは、ショウガの甘酢漬けのこと。
 種ショウガは鹿児島県徳之島産が有名。収穫後の親ショウガは漬け物などに使う。紅生姜になる塩蔵品は大半がタイ、中国、インドネシア産。
 ショウガの生産量世界一は中国。ショウガの利用は夏がピークだが、収穫されるのは冬。高知県では、このショウガを1年を通じて14~16℃を保つ穴蔵に入れて、約半年寝かせ、需要の高まる夏に出荷する。寝かせることで辛みが増し、味わい深い食材となる。これが根ショウガ。根ショウガは、皮に傷やしわがなく、みずみずしいものを選ぶ。

◎食物繊維(1998年8月15日)
 人の消化酵素で消化することができない炭水化物などの総称。野菜のスジのように感じるセルロースやリグニンなど、水に溶けない不溶性繊維のほか、果物に多いペクチン、コンニャクのグルコマンナン、海草のアルギン酸など、水に溶けて食品に含まれる水溶性の繊維もある。
 水溶性、不溶性に大別される食物繊維は人の体内で消化できないため、栄養にもエネルギーにもならない。しかし不溶性食物繊維はたくさんの水分を吸収して膨らみ、腸の内容物(便)の量を増やす。これが腸壁を刺激するため、腸の動きが活発になり、便通が促される。便通がよく、老廃物の腸内通過時間が短ければ、有害物質の体内吸収量も減少し、大腸ガンなどの予防にもなる。
 一方、水溶性食物繊維は水に溶けるとゼリー状の粘りを持ち、これが生活習慣病の予防に役立つと言われている。一般に1日に20~25グラムが必要摂取量と言われている。

◎白子(1996年7月9日)
 雄の魚の生殖線である精嚢(せいのう)のこと。

◎シリカ(silicon dioxide、silica)(1998年8月28日)
 SiO2。二酸化ケイ素、シリカ、無水ケイ酸、ケイ酸などともいう。ゴムの補強充填剤としても利用されている。シリカ微粒子を補強充填剤としてゴムに配合した場合、カーボンブラックと違って、任意に着色したゴム製品ができるので、別名「ホワイトカーボン」とも呼ばれている。

◎城(1996年1月19日)
 日本には戦国時代に築かれた城塞は5000以上あったと言われているが、近世大名の居城の中で旧天守が現存しているのは弘前、松本、丸岡、犬山、彦根、姫路、備中松山、松江、丸亀、伊予松山、宇和島、高知の12の城だけ。

◎新幹線の欠点(2000年3月10日)
 今や日本の主要な交通手段となっている「新幹線」。どんどんと新しい形式が登場している現代。新幹線が、日本全国を走れたらな、なんて思うのですが、現実は厳しい。新幹線は、その欠点のために、それが実現できないのです。つまり、東海道新幹線と山陽新幹線の「ひかり」や「こだま」は、東北新幹線や上越新幹線を走ることができないのです。
 いや、確か各新幹線は、その車両のレール幅がどれも1.435mと同じですし、車体のサイズも全く同じですから、お互いに交換しても走れるように思えます。問題は、電流なのです。
 どれも交流電圧2万5千ボルトで同じなのですが、周波数が東海道・山陽新幹線が60ヘルツ、東北・上越新幹線が50ヘルツと違っているのでモーターが回らないのです。もちろん、交流モーターなら周波数が違っても回りますが、新幹線が使っているのは交流電流を変電して使う直流モーター。モーター1つのせいで、今のところ夢は夢のままなのです。

◎針入度(しんにゅうど:penetration)(2010年8月3日)
 石油アスファルトや石油ワックスの硬さを示すもので、一定温度に保った試料に規定の針が垂直に進入した長さ(mm)の10倍で表す。針入度が大きい試料ほど軟質ということになる。針入度の試験方法は、日本工業規格(JIS)K2207(石油アスファルト)およびK2235(石油ワックス)に規定されている。針入度では温度、荷重、時間の三つが重要であるが、この規定では温度は石油アスファルトが25℃、石油ワックスでは25℃または35℃、荷重はいずれも100g、時間は5秒に決められている。針入度は用途決定に重要な役割を果たしており、例えばストレート・アスファルト(針入度0~300)のうち、40以下の硬質のものは工業用に用いられ、舗装用の主力は60~80のものである。

◎神父と牧師(1999年12月28日)
 神父と牧師。言われてみて、違いは何なんだろうと思わないでしょうか。最近結婚式を協会でする夫婦も増えたこともあって、神父さんあるいは牧師さんに会うことは結構あるのではないでしょうか。
 実は、神父はカトリック、牧師はプロテスタントなのです。カトリック教会では、司祭は父の如く信者の霊魂の世話をするとされています。そこから神父と名づけられました。実際、スペインやイタリアでは父を意味するパドレ(padre)、英語圏ではファーザー(father)と呼ばれます。一方のプロテスタント協会では、「我が羊(信徒)を牧(か)え」というイエスの言葉から、牧師という名称がつきました。
 この違いが分からない人のために、ちょっと講座。通常カトリック教というと正統教義を奉じるキリスト教を指しますが、ローマ・カトリックとギリシア・カトリックに大別されます。プロテスタントとは16世紀の清教徒革命によって生まれた、キリスト教を源とする新教の総称で、それら新教の教徒がプロテスタント教徒です。

◎スイカ(watermelon)(1999年8月19日)
 ウリ科スイカ属の果物。アフリカの西南部に野生種があり、北部では栽培されている。アジアでは飲料用として古くから発達し、飼料にも用いられていた。このため、原産地には熱帯アフリカ説とアジア説がある。
 日本に入ってきたのは寛永年間(16世紀)で、隠元禅師が中国から種子を持ち帰り、長崎や鹿児島に広めたのが始まりといわれている。当時、中国では西南暖地で広く栽培されていたことから、西域から伝播された瓜ということで西瓜(スイカ)と呼ばれるようになった。
 品種は200種類以上に及ぶが、日本では奈良県で水田地帯向けに古くから栽培されてきた大和系のものと、奈良県より少し遅れて千葉県で畑作地帯向けに栽培されてきた都系のものとに大きく分けられる。
 皮の色艶がよく、縞模様がはっきりでているものが良質。また、叩いたときにカンカンという音がするものは未熟、ポコンポコンという音がするものは空洞がある証拠で、ポンポンという濁音がするものが食べ頃のおいしいもの。
 果肉の90%以上が水分で、尿をつくる成分の特殊アミノ酸を含むため、利尿作用がある。このため、膀胱炎や腎臓尿に良いといわれている。また、カリウムも含むため、尿を排泄する際、体内の余分な塩分も一緒に尿中に出されるため、高血圧の予防にもなる。
 果肉が美しい赤色なのは、カロチンやリコピンなどの色素を含むため。カロチンは、体内に入ってビタミンAに変換され、粘膜を強くし、風を予防したり、夜盲症やドライアイなどを予防する働き、活性酸素除去作用などがある。リコピンは、カロチンの2倍の活性酸素除去作用があるといわれており、老化や動脈硬化、ガンなどを予防する働きがある。

◎スイス銀行とは(20000年10月19日)
 スイス銀行というのは、固有名詞ではありません。スイスには、我が国の日本銀行に相当するスイス国立銀行があり、他にスイス・バンクコーポレーション、クレディ・スイス、スイス・ユニオンバンクなどの大銀行、その他に州立銀行、地方銀行など合計563の銀行があり、これらの総称をスイス銀行と呼びます。
 このスイス銀行の特徴は、徹底した秘密保持と自由な業務運営にあります。スイス政府は銀行員の秘密保持に関する銀行法を制定し、顧客の秘密を漏洩したものに厳しい罰則を定めています。また、自由な業務運営は預金、貸出し、為替だけでなく、証券、信託、金の取引など多岐にわたるため、預金者は自由自在な金融活動ができます。
 このようにスイス銀行には、秘密保持に信頼があるため、世界各国からの表に出せない資金も流れ込んでいるのです。
 それでもあまりに犯罪がらみの問題が起こるので、この制度を見直そうという動きが出た事もある。だが、世界中からお金が集まるこの制度、スイス国民にとっては歓迎で、結局国民投票でも約三倍の差で現状維持になっている。

◎水族館(1996年1月19日)
 近年、水族館の水槽が巨大化しているが、これを支えるのは大型のアクリルパネルの製造技術が飛躍的に進歩したこと。アクリル樹脂はプラスティックの中で最も透明度が高く、光沢があり、光や熱にも強い材料である。同じ透明材のガラスに比べて軽く、ねばり強く、割れにくく、大型極厚のパネルの製造が可能など、数々の優れた特徴がある。Acryl(アクリル)はドイツ語。

◎スエード:su?de(仏)(1996年1月19日)
 裏を毛羽立てて柔らかくした皮。

◎寿司
 (1)酢で味付けをした飯に刺身や卵焼き・海苔などをあしらった食べ物。握り鮨、巻き鮨、押し鮨、散らし鮨など。
 (2)古くは、魚介類に塩を加えて漬け込み自然発酵させた食品。のちには発酵を早めるため、飯とともに漬けるようになった。なれずし。
 すしの語源は、「すっぱい」を意味する形容詞「酸し(すし)」の終止形で、古くは、魚介類を塩に漬け込み自然発酵させた食品を言い、その発祥は東南アジアの山間部といわれる。
 「酢飯(すめし)」の「め」が抜け落ちて「すし」になったとする説もあるが、飯と一緒に食べる「生成(なまなれ)」や、押し鮨の一種である「飯鮨(いいずし)」は、上記の食品が変化し生まれたもので、時代的にもかなり後になるため、明らかな間違いである。
 すしの漢字には「鮓」「鮨」「寿司(寿し)」があり、「鮓」は塩や糟などに漬けた魚や、発酵させた飯に魚を漬け込んだ保存食を意味したことから、すしの漢字として最も適切な字である。
 「鮨」の字は、中国で「魚の塩辛」を意味する文字であったが、「鮓」の持つ意味と混同され用いられるようになったもので、「鮓」と同じく古くから用いられている。
 現代で多く使われる「寿司」は、江戸末期に作られた当て字で、「寿を司る(つかさどる)」という縁起担ぎの意味のほか、賀寿の祝いの言葉を意味する「寿詞(じゅし・よごと)」に由来するとの見方もある。

◎スズメバチ(1997年6月9日)
 スズメバチ類は世界に約60種、国内に16種。毒の主な成分は、①痛みを起こすキニン、②タンパク質を分解して皮膚などに穴をあける酵素プロテアーゼ、③毒の効果を高める生理活性物質、など。
 毒によるダメージの程度は個人差が大きく、体調によっても異なる。アレルギー反応によるアナフィラキシーショックに陥ると、手足を1ヶ所刺されただけでも数分から数十分で意識がもうろうとなり、呼吸困難で死亡する場合もある。過去にスズメバチや共通の毒成分を持つアシナガバチに刺された経験のある人は、ショックを起こしやすい。

◎ズッキーニ(2000年3月10日)
 JA全農によりますと、アメリカ南部、メキシコ原産でキュウリと同じくウリ科の植物です。ただペポカボチャ属でつるなしカボチャの一種です。ザクッとした独特の歯ごたえと、淡泊な味が特徴です。ビタミンAとC、カロチンが豊富で、糖質、デンプンが少なく、低カロリーです。大阪市中央卸売市場によりますと、以前はアメリカやオランダから輸入していましたが、いまでは宮崎、愛媛、鳥取、長野、北海道などで生産されています。

◎ステレオタイプ(英語:Stereotype、フランス語:Stéréotype)(2009年7月1日)
 ステロタイプとも言う。行動様式が型にはまって固定的であること。紋切り型。元々社会学の用語で、紋切型態度とも言う。印刷のステロ版(鉛版)印刷術が語源で、判で押したように同じ考えや態度や見方が、多くの人に浸透している状態を言う。

◎スパイス(spice)(1996年7月9日)
 香味料、香辛料、薬味。スパイスには辛味付け、臭み消し、香り付け、色付けの4つの働きがある。

◎スリッパ(1999年12月19日、朝日新聞)
 すべるという意味のスリップから来た名前で、足をすべらせるように履くことができる履物。欧米起源の履物かと思いがちだけれど、左右のない上履きとしてのスリッパは、意外にも日本で生まれ育ったもの。江戸末期から明治初めに横浜で誕生したという。
 ちょうど外国人が多く渡来し始めた頃で、彼らは主に各地の寺社に宿泊した。ところが、履物を脱いで座敷に上がる生活様式になじめない。土足のまま上がられるのも困るということで考案されたのが上沓などと呼ばれる新式の草履だった。これを当の外国人らがスリッパと呼んだのが広まったらしい。

◎ズワイガニ(1996年12月1日)
 ズワイガニは和名。語源は楚(すわえ)。木の枝や幹から細長く伸びた若い小枝のことで、カニの細長い足から。北陸では越前ガニ、山陰では松葉ガニと呼ばれる。
 ゆでたものを買うときは、甲を手に持って重いものを選ぶ。腹を上にして持ち、足がだらりと下がるのは、鮮度が落ちている。

◎製剤(2008年9月18日)
 毒物、または劇物の効果的利用を図るため、希釈、混合等、一定の加工が施されているもの。

◎生物(1996年1月19日)
 生き物。一般に栄養代謝、運動、生長、増殖など、いわゆる生活現象を表すものとされるが、増殖を最も基本的、普遍的属性と見なすことも可能。分類学上は生物界のこと。
 生物は必ず遺伝情報を持っている。通常、DNAやRNAなどの核酸上に並ぶ4種の塩基の組み合わせ。

◎生物とは何か(1996年7月9日)
 生物は、体の内と外との間で必ず資源の交換が行われている。ウイルスは呼吸をしないし、物質の代謝もしないなど他の生物と大きく異なる。このため、「ウイルスは生物と無生物の中間にある」と言われることがある。しかし自分の遺伝子を次の世代に伝えようと増殖を行うことから生物であると言うことができる。「生命とは、自己の遺伝情報を次の時空に伝える営み」と定義すると、ウイルスを生物と見なすことができる。

・細菌は適当な栄養分と温度などの条件が整えば、自分自身で増殖する。
・ウイルスは、生きた細胞の中でしか増殖できない。
・生物の細胞の大きさは20~30μm。
 単細胞の微生物であるバクテリアは1~5μm。
 ウイルスの大きさは20~450nm。
・土1gの中には場所にもよるが、1億個の細菌、1000万個の放線菌、100万個のカビがいる。(化学と工業、30、71(1977))

◎生物界(1996年1月19日)
(1)生物の世界。また生物の社会。
(2)生物分類上、生物全体を指す名称。最近は動物界、植物界、菌界、原生生物界、モネラ(細菌)界の五界に分類される。

◎生物学の基本(1996年7月9日)
 遺伝子:自己を複製する設計図。
 リボソーム:自己を複製する複製工場。

◎西暦のはじまりは?(2000年5月20日)
 西暦の始まりはキリストの誕生をもって決められたと教えてもらった事がありますが、キリストは西暦30年に34歳の時に処刑されたとありました。この誤差はどうしてでしょうか?
 西暦531年頃、現在のグレゴリオ暦のもとになったユリウス暦の時代に、ディオニュシウスという数学者・天文学者がキリストの生年を計算し(ユリウス暦46年)これを<紀元(ユリウス暦)1年>に変えたといわれています。(当時の年の数え方は、日本の元号のように“○○王の統治何年目”といったものが一般的でユリウス暦はあまり使われておらず、変えても特に不自由はなかったそうです)この後は昔世界史の先生にお聞きしたことなのですが、後世の学者(名前はわかりません)がキリストが誕生したと考えられる年を改めて計算したところ、どう考えても4年ほどずれているようだが、【世界的に定着した西暦を今さら変えるわけにはいかないのでそのままにした】とのことです。
 しかし、以前「世界・ふしぎ発見!」という番組では「キリストの誕生は紀元前8年頃」と言っていましたので、キリストの正確な生年、さらに実在の人物だったのかどうかはいまだによくわかっていないようです。

◎世界の七不思議(1999年10月20日)
 七不思議という言葉は、ギリシア語のHepta Theamataから来ており、もともとは「7つの眺めるべきもの」という意味。紀元前3世紀頃から、世界の美しく巨大な建造物を指して使われはじめた。いわば観光情報だったわけだ。
 一般には、ギザのピラミッド、バビロンの空中庭園、ロードス島の巨像、オリンピアのゼウス像、エフェソスのアルテミス神殿、ハリカルナッソスの霊廟、バビロンの城壁が挙げられる。ただ、ときにはアレクサンドリアの大灯台が入ったり、後世にはローマのコロセウムが加えられたりした。

◎脊椎動物(1996年1月19日)
 脊椎動物は、魚類、両生類、は虫類、鳥類、ほ乳類。

◎セージ(sage)(1996年7月9日)
 サルビアの英語名。肉の脂肪臭を消すのに効果的。特に豚肉料理との相性が良い。(臭み消し)

◎千切り(1997年1月2日)
 料理台からこぶし一つほどあけた所に立つ。足は肩幅に開き、右足を半歩後ろに引く。あまり前かがみにならないようにする。親指と人差し指で刃元をはさみ、残りの指で柄を軽く握る。包丁はいつもまな板に直角にする。手首を使って包丁を前に押し出すようにして切る。刃は、必ずどこかの部分がまな板についたまま。滑らすようにして動かす。
 左手はまな板に平行に置き、親指を内側に曲げ、卵をつかむように軽く握る。猫の手にして、中指の第一関節が常に包丁の腹にふれているようにする。左手の動きによって切る薄さを調整する。ムカデのようにもぞもぞと後ろにはわす要領。
 包丁を大きく使って、上から押すのではなく、肩の力を抜いて、手首を使って包丁を押し出すようにする。目は包丁と左中指がふれる所の少し上を見る。
 切れる包丁はスライドできる。切れない包丁は押しつぶして切るため、音がする。

◎雑節(1996年7月9日)
 土用:1月7日
 節分:2月3日
 彼岸:3月18日頃
 土用:4月17日
 八十八夜:5月2日
 入梅:6月11日
 半夏生:7月2日
 土用:7月20日
 二百十日:9月1日
 彼岸:9月20日頃
 土用:10月20日

◎蕎麦(1996年7月9日)
 そばは、中央アジアが原産といわれ、シベリア、中国東北部、朝鮮の高地などで古くから栽培され、寒冷な山地や荒れ地にできるものほど、味がよいといわれてます。
 日本へは8世紀ごろ朝鮮から伝えられ、主に山間地方で作られるようになった。最初は果皮を除いたものを米や麦に混ぜてそば飯としたり、そばだんご、そばがきとして利用してきた。現在のような麺状のそばになったのは、小麦をつなぎとして使うことを知った、江戸時代になってからのこと。
 そばの主成分はでんぷん、ほかにたんぱく質、ビタミンB1、B2、ニコチン酸などを含んでいる。そばに含まれるたんぱく質は良質で、ほかの穀物のたんぱく質に欠けているトリプトファン、スレオニン、リジンなどの必須アミノ酸を多く含んでいるんだそうです。
 これらの栄養素の他に、そばには今回の主役ルチンが多く含まれ、その効果はビタミンPといっしょに摂ると倍増するんだそうです。
・やぶそば(1996年7月9日)
 二番粉で打つ、黒っぽい蕎麦。香り、コク、栄養が多い。つゆは甘味が強く、色、味が濃い。
・更科そば(1996年7月9日)
 一番粉で打つ、白っぽいそば。香りが弱く、薄味。
・一番粉:蕎麦の実の外皮、ぬか、胚芽が入っていないそば粉。
・二番粉:別名「ひきぐるみ」。ぬか、胚芽が入っているそば粉。

◎そばめし(1999年12月9日)
 焼き飯に細かく切った焼きそばが混じっているといえばわかりやすい。焼きそばを焼きながら刻んでいき、そこにご飯を混ぜ、ソースで炒める。焼きそば定食を食べるとき、ご飯と焼きそばを別々に食べるのはめんどうだ、という客のリクエストに答えてできたのがはじまりだとか。
 発祥は神戸市長田区のお好み焼き屋。昭和30年代のはじめ頃からあるらしいが、ひろがったのはここ10年あまりのこと。冷凍食品にもなったし、ファミリーレストランのメ
ニューになったりもしている。

◎ソルベ(sorbet)(1996年7月9日)
 フランス語。シャーベットに同じ。

◎タイ、鯛(1997年1月8日)
 タイ(マダイ)のメスは、春には産卵のため、ピンク色に染まる。その美しさは、桜鯛(サクラダイ)と呼ばれる。明石のサクラダイは谷崎潤一郎が小説「細雪」で紹介したり、魯山人が好んで料理したりしたため、有名。タイを春の魚としている文献もあるが、味覚は秋が一番とされる。
 タイは水深30~100mに住む。養殖のタイはせいぜい深さが5~10mの生け簀で過ごし、餌を食べる度に水面に浮かんでくるため日焼けして体全体が黒ずむ。今では、ほとんどの養殖生け簀を遮光シートがおおい、日焼けを防止している。また、出荷前は餌を抜いて余分な脂肪をとったり、エビ類んどを与えて、体を少しでも赤くするようにしているため、天然と見分けがつきにくくなっている。潮流やプランクトンの関係で、タイの味は瀬戸内海、日本海、太平洋の順といわれている。

◎醍醐(1996年7月9日)
 乳を精製して得られる、最も美味なる食品。奈良時代には、貴族などに食されていた。牛乳を煮詰めて一晩寝かせ、さらにこれを煮詰める。さらに一晩寝かせて完成する。

◎醍醐味(2001年2月9日)
 奈良時代や平安時代には、ほんの一部の人たちですが、牛乳を飲んだり乳製品を食べたりしていました。その頃作られていたのが、「酪(らく)」「酥(そ)」「醍醐」といったもの。
 「酪」とは牛乳を煮詰めた練乳。「酥」はこれをさらに固めて固形にしたもの、つまりバター。そして、醍醐はバターとヨーグルトの中間のようなもの。そもそも仏教で醍醐といえば、仏の最高の教えをたとえる言葉ですが、昔は乳製品には乳味、酪味、生酥味、熟酥味、醍醐味の五味があるといわれ、醍醐味はその五味の中でも最高の味という意味でした。
 最近は味だけでなく、「何事にも変えられない楽しさ、本当の面白さ」というのも表すこの言葉ですが、昔はバターやヨーグルトのような味をさしていたのです。その後貴族社会の崩壊等で乳製品を手にすることはほとんど無くなりました。そうしたことが、醍醐味という言葉の使い方を変えさせたのかも。

◎ダイコン、大根(1997年3月10日)
 肌が白く、身は固くしまり、つやがあるものを選ぶ。大きさの割に軽かったり、首の部分が黒ずんでひび割れたり、たたいて濁音がするものはス入りのものが多い。スは水分、養分の不足で、葉の切り口にもスが入る。
 大根の白さは内部の微小な孔に含まれている空気が原因。表面の無数の凸凹に光が当たって乱反射し、白く見える。煮ると水が孔や凸凹の中に入り、大根は半透明になる。

◎大正エビ(2000年1月1日)
 標準日本名は高麗エビ。体長20cm前後で、体色は淡灰色。市場に流通しているものの大部分はインドネシア、メキシコ方面からの冷凍輸入品。

◎ダイズ、大豆(1997年1月10日)
 良質なたんぱく源として、食卓にのぼる大豆。最近は米国政府も大豆を食べるよう奨励するなど、栄養価や、体調を調節する機能が見直されている。その理由の一つは、大豆には、オリゴ糖という炭水化物が多く含まれる点だ。日本女子大の平春枝教授(食物学科)によると、オリゴ糖は、腸内にいるビフィズス菌の生育を助ける働きをする。ビフィズス菌が活発になると、腸内で腐敗物質などを出す有害細菌の増殖が抑えられる。
 ビフィズス菌を含む飲料もあるが、菌は一般に胃酸に弱く、腸まで届きにくい。これに対し、大豆に含まれるオリゴ糖の多くは消化されずに腸まで達し、ビフィズス菌を増やす効果が高いという。
 大豆は、ビタミンEの供給源としても優れている。ビタミンEには、脂質の酸化を抑え、動脈硬化を防ぐ効果のあることが知られている。ビタミンEの錠剤タイプの栄養補助食品も人気を呼んでいるが、大量に取ることが効果的かどうかは分かっていない。大量に摂取しても害はないと言われる反面、血圧上昇、糖尿病悪化などの報告もあり、やはり食物から取るのが良さそうだ。ビタミンEが豊富な食品としては、このほかにウナギなど魚類、卵黄、ホウレンソウがある。
 大豆の中のサポニンという物質は、食物繊維が腸内で消化液中の胆汁酸を吸着し、体外に運び出すのを助ける。肝臓で胆汁酸が作られる際、コレステロールが使われるので、平教授は「サポニンは間接的にコレステロール値を下げる働きをする」と説明する。

◎宝くじ(1996年7月9日)
 宝くじの発行者は地方自治体。第一勧業銀行は、その宝くじの発売と、当選金の支払いなどを受託して行っている。法的には銀行であれば、どこでも宝くじの発売を受託できる。初めて宝くじが発行された昭和20年当時は、他の銀行も受託していたが、しだいにやめていき現在では第一勧業銀行だけが受託しているという状況になってしまった。
 昭和41年頃まで宝くじを発売していた北海道拓殖銀行では、北海道庁が宝くじの発行をやめたため、必然的に受託をやめた。他の銀行も新しく受託することもできるが、お金の運用に特別なノウハウが必要になることもあり、受託を検討していないところがほとんどである。

◎タクシーとハイヤーはどこが違うのですか。(2000年3月10日)
 近畿運輸局に聞きました。1970年に施行されたタクシー業務適正化臨時措置法でハイヤーについて「運送の引き受けが営業所のみにおいて行われるもの」と定義しています。流しや駅などに並んで客待ちすることはできません。
 運賃体系もタクシーが距離が基本であるのに対し、ハイヤーは時間か距離かを選べます。大半は企業などが時間単位で借り上げるケースです。大阪府内では1日貸し(8時間)で中型3万9700円、時間貸しは初乗り(30分)3010円、以後30分ごとに2600円です。距離制は、中型ハイヤーの初乗り(3km)が1480円でタクシーの2倍以上です。
 タクシー台数は東京都内が大阪府内の約2.5倍なのに対し、ハイヤーは大阪約270台、東京約4700台と大きな開きがあります。社用市場の違いのようです。

◎橘(1996年1月19日)
 古代の日本では、「橘」は柑橘類の総称として用いられていた。もともとの橘は、“立花”を意味し、花梗(かこう)が短く、花が立っていることから名付けられた。柑橘類の総称と区別するため、ハナタチバナとも呼ばれた。ダイダイは京都の阿部地方に多かったためアベタチバナ、柚子は表面にでこぼこがあるのでオニタチバナ、キンカンは小さいのでヒメタチバナと呼ばれる。カラタチは食べることができないが、唐から来たためカラタチバナと呼ばれ、後にカラタチに変じた。

◎脱脂粉乳(1996年7月9日)
 牛乳からクリームを分離した残りの部分(脱脂乳)を乾燥して粉末としたもの。主にヨーグルト、製パン、製菓、アイスクリームの原料として使われている。牛乳に比べ、脂質とビタミンAが少ない。

◎卵、玉子、たまご(2000年3月9日)
 「タマゴ」は、学校では「卵」と習うし、新聞にも「卵」と書いてあることが多いが、スーパーなどの売り場には「玉子」と書いてある。また、「玉子焼き」、「玉子料理」の時にも「卵」ではなく、「玉子」を使う。
 実は「玉子」と書くのは、料理に関する言葉だけ。「タマゴ」は、本来、「卵」なのだが、この字にはなんとなく生々しいイメージがある。そこで料理関係では、食べ物としての「タマゴ」を、子供が生まれ出る「卵」と区別して「玉子」と書くようになった。
 つまり、ニワトリの卵でも生の時は「卵」だが、料理に使う場合には「玉子」となるのです。

◎タマネギ、玉葱(onion)(1996年7月9日)
 ユリ科の多年生葉菜。栽培上は1年生。原産地はおそらく西アジア周辺。日本には明治以降、入ってきた。世界各地に広く栽培される重要な野菜。改良品種が多い。
 タマネギを剥くときに涙を誘う主成分の硫化アルカリはビタミンB1と結合して、体内で新陳代謝を活発にする。また、グルタチオンが含まれ、肝疾患などに効く。
 エジプトでは、ピラミッド建設に従事した労働者に、ニンニクや大根とともにタマネギを与えたことがヘロドトスの「歴史」に記述されている。
 可食部100gあたりエネルギー35kcal、タンパク質1.0mg、カリウム160mg、ビタミンB1を0.04mg、ビタミンCを7mgを含む。

◎タラバガニ(1999年7月9日)
 「鱈の捕れる漁場」で捕れるから、「タラバ」。鱈漁で、網を誤って海底まで降ろしたとき、偶然、網にかかったのがタラバガニだったらしい。これが名前の由来となり、タラバガニ漁の始まり。
 日本海や北太平洋など、水温10℃以下の深海深海に棲息しているが、正確にはカニではなく、ヤドカリの仲間。カニはハサミも入れて10本の足があるが、タラバガニは全部で8本。

◎たら腹食う(2000年3月10日)
 はじめから言ってしまいましょう。たら腹食う、の「たら」は、魚の「鱈」。鱈という魚は、魚の中でも特に大食漢として知られています。しかも単なる大食漢ではなくて、エサの種類も選ばずに、何でもその胃袋に詰め込んでしまうほどなのです。
 まず、エサの代名詞のようなイワシはもちろんのこと、カニ、エビなどの甲殻類やヤドカリ、貝類といった堅いものまで、どんどん食べてしまいます。ちなみに魚ならば、自分の体長の三分の二くらいの大きさのものは折りたたむようにして胃袋に入れてしまいますし、百種類もの魚介類が胃から出てきた例もあります。
 こんなタラの大食ぶりから「たら腹食う」という言葉が生まれたのですが、その大食にも理由があります。タラは冬以外は水深150メートルもの深海に生息しているのでエサには恵まれず、食べられるときに腹一杯食いだめしておくのです。食いだめできるのは、うらやましいのかどうか...。

◎ターメリック、うこん(Turmeric)(1996年7月9日)
 カレー粉の色づけに使われる。カレー料理に加えると色に深みが増し、一層美味しく見える。加える時よく焙煎するのがコツ。

◎チーズ(1997年6月1日)
 乳を酵素や乳酸菌で凝固させた食品で、世界には数千種類ある。古代ギリシャには現在と同じ製法のチーズがあったとされ、ローマ時代にヨーロッパ各地に広まった。
 明治時代に北海道で試験製造したが、普及したのは戦後。発酵させて固めたナチュラルチーズが一般的だが、日本では加熱して作るプロセスチーズが先に普及した。
 タンパク質、カルシウム、ビタミンAなどを多量に含む。

◎知能指数(1996年1月19日)
 IQとも言われる。フランスのビネーが知的障害児を見出すために用いたテストが起源。そのため、児童の精神年齢を測る尺度として利用された。これにアメリカの心理学者などが改良を加えたものが現在の知能指数と呼ばれるもの。
 IQ=(精神年齢)/(生活年齢(実際の年齢))×100
上式で計算される。ただし知能テストを何度も測定し、一定の値をとるかどうかを調べ、信頼性について検討する必要がある。

◎着陸料(2000年5月20日)
 飛行機は、空港から離陸し、空港に着陸します。こんなことは、当たり前の話なのですが、この空港を使用するために、飛行機会社は空港側に対して着陸料を支払っています。
 この着陸料、日本はべらぼうに高いと言われています。世界一着陸料が高いといわれる成田空港の場合は、ジャンボ機の場合は94万8000円です。次に高いといわれている関西国際空港の場合は、90万8000円だといいいます。ちなみに、その次に高い(第3位)空港はオランダのスキポール空港で約50万円です。成田・関西の両空港の約1/2の着陸料ですむということになります。さらに、ロンドンのヒースロー空港(第10位)にいたっては、成田・関西の両空港の1/10以下の8万7000円となっています。
 なぜ日本国内の国際空港はこんなにも高いのでしょうか。着陸料の中には、滑走路や誘導路など飛行機が直接利用する施設の建設費、それらの維持費、また空港周辺住民への騒音対策費の一部もここに含まれています。つまり、空港を作るのに大金を費やした空港ほど、着陸料は高くなります。既にみなさんご存知の通り、日本は土地の値段が非常に高いのです。成田空港の場合は滑走路用地の買収に膨大な金額をようにたことが原因の1つとして考えられます。関西国際空港の場合は海の上に作ったため土地の値段は関係ありませんでしたが、海の上に土地を作ったのだからこその膨大な建設費がかかってしまいました。日本の空港の着陸料が高いのはこんな理由があったからなのです。

◎茶碗・湯呑みの足(2000年5月20日)
 茶碗の底には、たいていちょっとした足、糸底がついています。足がついている方がスマートで見た目がよいのは確かですが、デザイン上の理由からだけではありません。かといって、熱いものを入れても持ちやすくする、というものでもありません。
 これは茶碗を焼く時に生じる変形を防ぐためのもの。磁器は主に粘土、長石、石英を混ぜて、1200度ぐらいの高温で焼きます。この時に原形の二割ほども収縮します。この時、底がベッタリついていると、底面の抵抗がもとでひずみが生じ、やがて底面に陥没が起こります。
 ところが、足をつけると、底の接触面積が小さくなるので抵抗が減り、ひずみを生じないで縮むのです。磁器とは違い陶器には足のついていないものもありますが、これは焼く時に磁器ほど縮まないからです。

◎中間体:intermediate(2008年9月18日)
 医薬品をはじめ、染料、顔料等の中間原料として必要とされる有機化学品のこと。医薬中間体(Pharmaceutical Intermediates)は薬そのものではない。薬は、何段階もの工程を経て製造されるが、最初の原料と薬(最終製品)の間にある製品のことを医薬中間体と呼ぶ。

◎チンピ、陳皮(1996年7月9日)
 みかんの皮を乾かした物。薬用、薬味料とする。香辛料としては、柚子皮も使用する。

◎ツバメ、燕(1996年1月19日)
 ①スズメ目ツバメ科の鳥の総称。全長20cm前後。世界に約80種。日本にはコシアカツバメ、イワツバメなど5種が分布。
 ②スズメ目ツバメ科の鳥の一種。日本には春に飛来し、人家に営巣して、秋に南方に去る。

◎ディベート(1995年12月1日)
 一つの論題(proposition)をめぐり、ディベーター(debaters)が肯定側と否定側に分かれ、それぞれの立場の議論の優位性について聴衆を論理的に説得するプロセス。

◎ティラミス(1996年7月9日)
 イタリア語。イタリア・ベネト地方の素朴な郷土料理。マスカルポーネというイタリア特産のチーズのムースと、リキュールをしみ込ませたスポンジを交互にかさね、表面にココアパウダーをかけたケーキ。

◎テニスボール(1995年12月1日)
 缶からボールを出すと、ボール中のガスがボールの表面から抜けていく。このため、3週間くらいたつとバウンドの具合がおかしくなってくる。

◎出歯亀(2000年3月10日)
 出歯亀というのは、女湯を覗くなど、変態的なことをする男性の蔑称。この言葉、明治の末に実在した変態男・池田亀太郎にちなんで人が国に出した蔑称で、亀太郎が出っ歯だったことから「出っ歯の亀」、すなわち出歯亀というようになりました。
 男を狂わし破滅へと追いやる女を、実在した妖婦・阿倍定にちなんだり、英語でも覗き専門の変態をピーピング・トムと呼ぶように、この種の変態は名前に由来するようです。
 実在の人物が由来になっている言葉は数多くあります。たとえば、東京の八重洲は、イギリス人、W・アダムス(後の三浦按針)と共に、日本に初めてやってきたオランダ人、ヤン・ヨーステンが住み着いたから。ヤン・ヨーステンが訛ってヤエスになりました。

◎唐辛子(red pepper)(1996年7月9日)
 唐辛子は、鷹の爪などの辛味型、ピーマンやパプリカの甘味型、シシトウなどの中間型がある。唐辛子の辛味の主成分はカプサイシン。一つの唐辛子には10種類以上のカプサイシンが含まれ、唐辛子の種類によってそれぞれの含有割合が異なるため、辛味がそれぞれ違う。
 カプサイシンを摂取すると新陳代謝が活発になり、胃酸の分泌が多くなり、腸の動きが活発になってコレステロール値を低下させる。

◎唐辛子の辛味の効果(1992年7月9日)
 唐辛子の辛味は、カプサイシンという成分が原因。カプサイシンには、体内の脂質を溶かして体のエネルギーとして消費する、エネルギー代謝の作用がある。摂取したカプサイシンの80%が体に吸収される。また、抗ストレス作用もある。一度にたくさん摂取すると胃などを痛める。冷蔵庫や、冷凍庫に保存するのがよい。

◎豆腐(1996年7月9日)
 ①大豆を洗って、1晩水につける。
 ②摩砕機にかけて、どろどろになるまで大豆をつぶす。
  できたものを「呉(ご)」という。
 ③呉を沸騰水に入れて加熱する。
 ④熱いうちに布でこして豆乳をとる。こした残りがおから。
 ⑤豆乳に硫酸カルシウム(澄まし粉)、またはグルコノデルタラクトンを加えて静置し、タンパク質を凝固させる。
 ⑥上澄み液を捨て、固まったのもをくみ取り、周囲に穴のあいた長方形の箱に流し入れる。
 ⑦ふたと重石をして、しばらく置く。
 ⑧水に箱ごとつけ、豆腐を取り出す。

◎トウモロコシ、玉蜀黍(1998年2月28日)
 原産地は中米で、コロンブスがヨーロッパに伝えた。日本には16世紀末、ポルトガル人が持ち込んだが、あまり広まらなかった。スイートコーンは明治に入ってからで、戦後になって本格的に普及した。
 世界のトウモロコシは大部分が飼料用で、主食としているのは中米など限られた地域だけである。山梨県の郷土料理として知られる「おやき」はトウモロコシ粉で作る。

◎登録商標(2000年10月28日)
 商品名などにつ○で囲んだRは「登録商標」を意味するものだと思います。これを意味するa registered trademark(登録商標)の頭文字のRからきているのではないでしょうか。

◎童話(1996年11月12日)
 子供のために作った物語。おとぎ話の他、伝説、寓話などを含む。 → 寓話

◎特異日(1996年1月19日)
 例年、特定の天気が高い確率で現れる特定の暦日。
晴れの特異日は5月13日、7月31日、8月12日、10月27日、11月3日。
雨の特異日は10月29日、11月5日。
気温が高くなる特異日は2月23日、3月31日、4月1日、5月18日。
気温が低くなる特異日は1月15日、4月6日、4月23日。

◎トタン(1996年1月19日)
 表面を亜鉛でメッキした薄い鉄板。一部で亜鉛がはげて、鉄の部分が露出しても、亜鉛の方が鉄よりもイオン化傾向が大きいため、亜鉛が存在する間は鉄の溶解(腐食)を防ぐことができる。

◎褞袍:どてら(2001年12月2日)
 どてら → たんぜん → 着物の上に着る広袖の綿入れ。防寒着。

◎トナー(toner)(1998年8月16日)
 カーボンブラック、フタロシアニン青、他の染料、顔料で着色した軟化点または融点が100~150℃、粒径10~50μmの樹脂微粉末。これをキャリアと呼ばれる鉄粉あるいは、ガラス球(粒径300~500μm)と混ぜ、正または負に摩擦帯電を起こさせて、潜像面に与えて、選択的に静電吸着現象を行う。
 トナーとキャリアの組み合わせの場合を複粒子系現象といい、キャリアを用いずトナーだけを潜像面に吹き付ける場合を単粒子系現象という。
 近年のコピー機用では、5~20μmのものだけを使用しており、粉砕と分級が必要。

◎トランプ(1996年1月19日)
 4つの絵柄が各13枚なのは、春夏秋冬の四季がそれぞれ13週あることを意味している。つまり、すべて合わせた52枚は、1年が52週あることを表している。変幻自在のジョーカーは、4年に1度のうるう年を意味している。また、1~13までの数字を合計すると91で、4組合わせると364になる。ジョーカーを1として加えると、1年の日数365になる。もともと占いの道具であったから、暦を表している。

◎取り越し苦労(2001年3月28日)
 ずっと先の事なのにあれこれと考えて、どうでもいい心配をする事を「取り越し苦労」という。古くさそうな言葉のわりには今でもよく使う。しかし「取り越し」っていう言葉の本来の意味は意外に知られていない。
 取り越しっていうのは一体何を取り越していたのか、すなわち一定の期日よりも早めになにか事を行っていたのである。実はこれは忌日を繰り上げて法事を行う事をいうのである。浄土真宗の宗祖、親鸞の忌日は11月28日だが、それを取り越して、その前に法要を行う事を「御取り越し」という。
 親鸞の忌日の11月28日には本山で法要が行われ、全国から門徒や真宗末寺の人たちが本山に集まる。法要は全国の真宗末寺でも行われるが11月28日に法要を行うと本山に行けないので、末寺では取り越して(日を繰り上げて)法要を行う。そこで「御取り越し」という言葉が生まれた。それが転じて先の事を考えるのを「取り越し」といい、それを無駄な苦労として「取り越し苦労」というようになったのである。

◎トリュフ(truffle)(2000年10月19日)
 黒いダイヤモンドとも言われる。西洋松露(せいようしょうろ)とも呼ばれ、樫や楢などの木の側の地下に自生する食用キノコ。真っ黒でゴツゴツした見た目と、独特の香りが最大の特徴。
 イタリアやフランスの限定された地域でしか採取できず味よりも香りを楽しむ高級食材で、フランスのペリゴール地方のものが最高級品と言われている。トリュフには主にフランスで採れる黒トリュフとイタリアの白トリュフがあり、大きさはドングリ程度からジャガイモ程度まで様々。
 黒トリュフは色が黒ければ黒いほど、そして固く締まった香気の高いものほど上等で、切ってもその断面は黒く白い脈が大理石の紋の様に通っている。トリュフが高価なのは、年間生産量約50~80トンに対して、世界中からの注文が500トンと売り手市場だから。

◎$マーク(2000年2月28日)
 パソコンでは、どうしても「$」としか出ませんが、本当は、Sに2本の棒です。これが何を意味するか、皆さんよく知っている事と思います。「ドル」という通貨単位ですね。でもじっくり考えると何か変。頭文字はDのはずなのに、なんでよりにもよってSなんでしょうか。しかも2本の棒までついています。
 まず、この「S」というのはスペインの事です。アメリカ大陸がスペイン領だったころ、スペインから入ってきた貨幣は「ドレラ」と呼ばれていましたが、それがアメリカで流通している間に、やがて「ドル」という呼び方になっていったようです。また「S」に引かれている2本の棒は、地中海と太平洋を結んでいるジブラルタル海峡の南北にある石岩「ヘラクレスの柱」をあらわすのだそうです。
 ところで、日本の通貨単位「円」は「¥」と表記されます。2本の棒がついているのは、アメリカの「ドル」にならったのですが、なんで「Y」何でしょうか。天ぷらは「TEMPURA」、寿司は「SUSHI」と忠実に表現されるのに、なんで円は「YEN」なのでしょうか。中学校の英語の時間に不思議に思った事があるかもしれません。これは、「EN」と表記するとほとんどの外国人は、「イン」と発音する恐れがあるから。そうなるよりは、「イェン」と発音される方が、より本物に忠実だから、だとか。

◎ナシ(pear)(1998年2月28日)
 ナシはバラ科ナシ属の落葉高木。日本ナシ、中国ナシと西洋ナシがある。原産地はアジアからヨーロッパまで広範囲で、各地に特有種がある。

◎ナス(米:eggplant、英:aubergine)(1999年12月4日)
 原産地のインド東部から中国を経て日本に渡ってきたのは、8世紀頃。現在、日本で栽培されているのは、約20種類。海外には緑色や白色のナスもあるらしい。ナスのアクの成分は100℃以上で数分間加熱すると甘みに変化する。
 ナスにはナスニンという紫色の色素があり、これが抗酸化作用をもっている。壊れた遺伝子を修復する役割も持つことが知られており、このガン予防物質は熱につよく、しかも油で炒めることによってナスニンの吸収がよくなる。
 新鮮なナスは、へたのトゲがチクチクする。首が太く、へたに何本もすじがあるものがおいしい。首が細いのは早採りで味が落ちる。水分が蒸発しやすいのでラップに包んで8~12℃で保存する。1週間以上も冷蔵庫に置くと低温障害を起こす。良いナスは、持つとしなやかで弾力がある。悪いナスは、つやが悪く、大きさの割に軽い。
 ナスの熱量は100グラム当たり18キロカロリーと低く、脂肪分を吸収しやすい。最近では、発ガン性物質を抑える効果も注目されている。
 方言で「なすび」と呼ぶのは中部地方(北陸、岐阜、愛知)より西で、「大鏡」にも「なすび」が登場している。

◎ナツメグ(Nutmeg)(1996年7月9日)
 甘くて刺激的な香りと渋みをもっている。肉や魚の臭みを消し、うまさを引き立てる(香り付け)。挽き肉料理に相性が良く、ハンバーグには欠かせない。バーベキューなどにも用いる。(臭み消し)かなり強い香りなので、少量で良い。

◎ナンバープレート(1996年1月19日)
・プレートの上段左の文字は車の登録を行った陸運局(車検場)の地名(市町村)を示す。
・上段右の数字は、車の種別を表す。
1:貨物運送用の普通自動車(ダンプ、トラックなど)
2:人運送用の普通自動車(11人以上の定員、バスなど)
3:人運送用の普通自動車(10人以下の定員、マイクロバス、大型車など)
4:貨物運送用の小型自動車(ライトバンなど)
5:人運送用の小型自動車(普通自動車)
6:貨物運送用の三輪車(三輪トラック)
7:人運送用の三輪車(1970年から普通自動車に変更)
8:特殊な用途に使う小型・普通自動車(霊柩車、パトカーなど)
9:大型特殊自動車(消防車など、建設機械を除く)
0:自動車抵当法第2条但し書きに規定する大型特殊自動車(ブルドーザーなど)

・下段左の平仮名(英字)は使用目的ごとに振り分けられている
①あ、い、う、え、「か行」、を:自動車運送事業用の車。
②さ、す、せ、そ、「た行」、「な行」、は、ひ、ふ、ほ、「ま行」、や、ゆ、ら、り、る:自家用自動車
③れ、わ:レンタカー
④よ、E、H、K、M、T、Y:日本国籍を有しない車(外国大使館の公用車や在日米軍の所有車

・お、し、へ、ろ、ん、ゐ、ゑ:使用しない
・ナンバーの下二桁が「42」と「49」は使用しない。

◎24節気(1996年2月7日)
 小寒:1月 5日
 大寒:1月20日
 立春:2月 4日
 雨水:2月19日
 啓蟄:3月 5日
 春分:3月21日
 清明:4月 5日
 穀雨:4月20日
 立夏:5月 5日
 小満:5月21日
 芒種:6月 6日
 夏至:6月21日
 小暑:7月 7日
 大暑:7月23日
 立秋:8月 7日
 処暑:8月23日
 白露: 9月 8日
 秋分: 9月23日
 寒露:10月 8日
 霜降:10月23日
 立冬:11月 7日
 小雪:11月22日
 大雪:12月 7日
 冬至:12月22日
  ※ うるう年では、1日前後することがある。次の雑節も同様。

◎ニンジン、人参(carrot)(1997年5月29日)
 ニンジンは、パセリと並んでカロチンを多く含む。カロチンは脂肪に溶けやすく、体内に入るとビタミンAに変わり、目やのど、肺などの粘膜を守るのに役立つ。

◎ニンニク、大蒜(garlic)(1996年9月29日)
 ニンニクは中央アジアが原産地とされるユリ科の多年草。日本には中国、朝鮮を経て入った。大蒜(おおひる)と呼ばれたが、仏教用語の「忍辱(にんにく)」になった。
 ニンニクは種子ができない不稔性植物のため、種球から栽培しているが、鹿児島大学の農学部で種子採取に成功し、実用化に向けて研究が進められている。
 青森県天間林村などで栽培される主な品種は「福地ホワイト六片種」といい、突然変異により青森県福地村誕生した。中国産などの一球に九片前後ある品種に比べ、一片が大きく、ふくっらしているうえ、糖度が高い。
 このニンニクは使う前に紫外線にあてるといったストレスを外部から与えることにより、発ガン物質の抑制効果のあるアリルイオウ化合物やアリキシンが増加する。

◎根付(1996年1月19日)
 江戸時代の男性の装身具であった印篭、たばこ入れなどを帯に挟む時、落ちないように紐の先に付けた留め具のこと。手のひらに収まるほどの大きさであるが、素材、形状などは多種多様。
 根付が一般に広がったのは江戸時代中期の17世紀後半から18世紀前半。たばこ栽培の規制緩和によって喫煙者が増加し、たばこ入れが普及したことが大きな要因と考えられる。明治になって洋風化が急速に進むにつれて根付は実用性が失われ、大量に海外に流出した。明治以降は主に、輸出用に制作され、コレクターや研究書は国内よりも欧米の方が多い。

◎農薬:agricultural chemicals(2008年9月18日)
 農薬とは、病害虫や雑草から農作物を保護し生産性を向上させる薬剤で、農薬取締法で規定される薬剤を指す。農薬取締法では、「農薬」とは「農作物を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルスの防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。」と規定されている。また、「前項の防除のために利用される天敵は、この法律の適用については、これを農薬とみなす。」としている。
 農薬取締法では、第1条で「この法律は、農薬について登録の制度を設け、販売及び使用の規制等を行なうことにより、農薬の品質の適正化とその安全かつ適正な使用の確保を図り、もつて農業生産の安定と国民の健康の保護に資するとともに、国民の生活環境の保全に寄与することを目的とする。」としており、農薬の適正な使用を定めた法律である。また農作物とは、人間が栽培している植物を指し、稲、麦などの穀物、野菜や果樹などの一般作物に加えて、鑑賞を目的として栽培される花、樹木、ゴルフ場の芝、街路樹、山林樹木なども含まれる。
 農薬取締法が規定する薬剤には、菌、線虫、ダニ、昆虫、ネズミ、雑草、ウィルスなどを防除するための薬剤に加えて、農作物の生理機能を増進あるいは抑制する薬剤などを含んでいる。
 農薬の英語名には、「病害虫」を指す「pest」と「殺す」を指す「cide」を合成した用語「Pesticide」が用いられており、個別には「殺虫剤:Insecticide」、「カビなどの殺菌剤:Fungicide」、「除草剤:herbicide」を記載するのに対して、日本語では「農業における薬」を示す「農薬」が使用されている。
 この農薬という用語が、危険性の認識を希薄にする原因ともなっており、農薬絶対主義が広がる原因ともなっている。一方で、農薬の使用が農業生産性の向上に大きく貢献したことは事実であり、1991年に日本植物防疫協会が実施した農薬使用による農業生産性と無農薬による農業生産性を比較した試験では、生産性の低下が著しいことが実証されている。また、農業作業性の向上に対する寄与も大きく、除草剤の使用によって水稲の除草作業時間は40年前の20分の1に低下している。

・農薬の分類
 農薬は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺ダニ剤、植物生育調節剤に大別される。また、その製剤性状によって粉剤、水和剤、乳剤、液剤などに大別される。

1)水和剤:水に溶けにくい有効成分を微粒子に増量剤を加え、さらに物理性を有効にするために界面活性剤を加えたもの。
2)液剤:水溶性の有効成分を液体の製剤としたもの。
3)水溶剤:水溶性の有効成分を粉末、粒状などにした固形剤で、水に溶かすと容易に水溶液となる製剤。
4)水溶性包装製剤(WSB):主として水和剤を水溶性の袋で包んだ製剤で、そのまま水に投下できる。
5)顆粒水和剤・ドライフロアブル:有効成分を界面活性剤、結合剤とともに粒剤状にしたもの。これを水に希釈すると水和剤調整液と同様の微粒子として均一に分散する。
6)乳剤:水に溶けにくい有効成分を溶媒に溶かし、これに水中で攪拌した時に均一な微粒子で分散するよう界面活性剤などの乳化剤を加えて安定にしたもの。
7)EW:乳剤に分類される製剤である。一般に乳剤は農薬原体を有機溶剤に溶解させ、乳化剤などを加えた透明な液体なのに対し、本剤は有機溶剤の大部分を水にかえたもので、粘ちょうな乳濁液体製剤である。(バイスロイドEW、トレボンEW)
8)粒剤:農薬原体を増量剤と混合造粒または空粒に吸着あるいはコーティングして製造される粒剤の固形剤。
9)微粒剤:粉剤の代替としてドリフトを少なくする目的で開発された製剤。
10)くん煙剤:加熱により有効成分をガス化して使用するための製剤。

◎のし(1996年1月19日)
 熨斗は熨斗鮑の略。鮑を伸ばして用いたことから熨斗鮑と称されました。四方を海に囲まれた日本では、昔から海の幸に恵まれ、特に鮑は重要な食物で神事のお供え物として用いられてきました。鮑を平たく伸ばした後かつらむきに長く切りのばしむしろの上で天日干しにした熨斗鮑は、栄養価が高く長持ちすることから中世には武家の出陣や帰陣の祝儀に用いられ、戦場の貴重な保存食ともなりました。江戸時代には長生き長持ちの印と重宝がられ、祝事や慶事の儀式に高価な贈答品として用いられるようになり、時代の移り変わりと共に熨斗鮑を和紙に包んだ形を「のし」と称して贈答品に添える風習が根付きました。
 尚、贈答品が生物(鮮魚・精肉・鰹節など)の場合と、弔事全般、病気見舞い、災害見舞いなどには、のしは付けないことになっています。

◎ノーベル賞(1996年1月19日)
 ノーベル(Alfred Bernhard Nobel:1833~1896)の遺言により、1896年に設けられた国際的な賞。基金168万ポンドで、毎年、その利息をもって物理学、化学、医学および生理学、文学、平和事業の5分野に貢献した人に贈る。1901年に第一回の授賞が行われた。1969年に経済学賞を追加した。12月10日にストックホルムで授与される。受賞者には賞状、金メダル、賞金が贈られる。受賞者はノーベル講演を行う義務がある。

◎『ノンカロリー』のカラクリ(2000年8月15日、毎日新聞)
 厚生省の栄養表示基準によると、『ノンカロリー』を表示できる飲料は、100ミリリットル当たり5キロカロリー以下、『低カロリー』や『カロリーオフ』などを表示できるのは、同じく20キロカロリー以下と定められています。
 つまり、まったくゼロでなくても『カロリーゼロ』を表示できるうえ、100ミリリットルを基準にしていることから、例えば500ミリリットル入りのペットボトル1本では、カロリーの総量が5倍になることを忘れてはいけません。

◎博士(1996年1月19日)
 学術上の優れた研究業績をあげた者に授与される学位。19種類ある。学術、文学、教育学、神学、社会学、法学、政治学、経済学、商学、経営学、理学、医学、歯学、薬学、保険学、工学、農学、獣医学、水産学。

◎バジリコ(1996年7月9日)
 シソ科のハーブ。トマトと相性が良く、イタリア料理に欠かせない。
 バジルはインドやアフリカなど熱帯原産のシソ科の一年草。和名はメボウキ(目箒)。黒く丸い種を水に浸すと表面がゼリー状にふくらみ、これで目に入ったゴミを取ったからこの名が付いたと言われる。仲間にはブッシュバジルや紫葉のダークオパールなどもあるが、一般にはスイートバジルを指し、卵形のつやのある葉を収穫する。発芽適温が高いので、戸外では5月から8月上旬頃までが種蒔き期。

◎は虫類(1996年1月19日)
 一般に陸上生活に適した体制を持ち、体はうろこで覆われている。変温性。空気を呼吸し、卵生または胎生。

◎バチルス(Bazillus)(1998年8月8日)
 ドイツ語。桿菌(かんきん)。

◎八角(Star Anise)(1998年8月8日)
 別名、スターアニス。中国料理の代表的な香りと言われる甘い香りを持つ。

◎初雪と初冠雪
 いつ降った雪を初雪というかは、東京のような平地では別に問題になるようなことではありません。その年の冬、最初に降った雪に決まっています。しかし、富士山のような高い山では話が違います。下界でいう夏のさなかに雪が降ることだってあります。
 たとえば、8月10日に雪が降ったら、これは初雪というのでしょうか。確かに、初雪という可能性はあります。しかし、前の冬から続いている雪の最終降雪ということもあり得るのです。
 そこで、判断基準があります。その年の最高気温が記録された後にはじめて降った雪を初雪とするのです。だから、たとえ9月に降った雪でも、その後にその年の最高気温が記録されれば、それは初雪、という称号を剥奪されるのです。
 ちなみに、初雪と初冠雪の違いは知っているでしょうか。簡単に言えば、山頂で観測したか、下界で観測したかの違いです。山頂に測候所があって、観測員が初雪を観測すれば、それは初雪として記録されます。しかし、測候所の無い山では、山頂での観測ができないため、下界から見て、山頂が雪に覆われた時を初冠雪いうのです。したがって、そういう山では、初冠雪の前に、もう既に初雪が降っているという可能性もあるのです。

◎花火(fireworks)(1996年1月19日)
 打ち上げ花火は、「割物」と「ポカ物」の2種類に分けられる。割物は、爆発時に中心からまんべんなく割れ、大空高く球形に広がり、腹に響く「ドン」という音をさせるもの。日本花火の代表格「菊」など、パッと開いたとき星が引きながら広がっていくのが特徴。
 ポカ物は、爆発した時、張り合わせたところからポカっと割れ、小さく開くもの。開いた時に球形にならない「柳」や「椰子」、文字や蝶などの絵柄や、一度に何本もの筒を並べて一斉に打ち上げる連発式花火、いわゆる「スターマイン」などがある。割物やポカ物は、日本独自の技術で作られた。
 花火を見るとき、「たまや」、「かぎや」などのかけ声をかけることがあるがこれは、花火師の屋号。今の日本橋横山町に鍵屋が開業し、後に鍵屋から玉屋が分家し、開業した。それ以来、鍵屋と玉屋は両国橋を挟んで技を競い合った。

◎バニラ(1996年1月19日)
 英語ではvanilla、スペイン語ではvainilla。バニラはラン科のつる性の植物。多年生。熱帯アメリカ原産。春に花が咲き、夏に太さが小指大、長さ15~25cmの果実をつける。果実の形が豆のさやの様な形であるため、バニラビーンズと呼ばれる。インド洋に浮かぶマダガスカル島で世界のバニラの70%を生産している。1本のバニラから採れるさやは、約100本。青いさやは、バニラの甘い香りはしない。さやを湯に浸して、箱の中で1昼夜ねかせて発酵させる。この後1週間程度、日光に当てる作業を繰り返し、さらに半年間、風通しの良い場所で熟成、乾燥させることによって、ようやくバニラ特有の香りが生まれる。

◎ババロア(bavarois)(1996年7月9日)
 フランス語。牛乳、卵黄、砂糖、ゼラチン、香料を混ぜ合わせ、型に流し込んで冷やし固めた菓子。

◎ハーブ(herb)(1996年7月9日)
 薬草、香味料とする草の総称。

◎パフェ(parfait)(1996年7月9日)
 フランスの菓子。フランス語ではParfait(パルフェ)。パルフェは、もともとはモカの香りをつけたアイスクリームを指していた。現在ではアイスクリームに生クリーム、シャーベットなどを重ね、シロップ、果実、木の実を添えた菓子。

◎パプリカ、唐辛子(paprika)(1996年7月9日)
 ハンガリー語。辛くないタイプの唐辛子の赤い粉。サラダやオムレツ、煮込み料理などの彩りとして用いる。(色付け)

◎ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Spase Telescope)(1999年3月3日)
 ハッブル宇宙望遠鏡は口径2.4メートルの反射鏡を備えた望遠鏡衛星で全長13.4メートル、重さは11.6トンある。望遠鏡の両側には幅2.4メートル、長さ12.1メートルの太陽電池パネルが装備されている。1990年4月24日にスペースシャトル・ディスカバリーによって、近地点高度614キロ、遠地点高度623キロの軌道に乗せられたが、主鏡の焦点が合わないことが分かった。1993年12月1日にスペースシャトル・エンデバーを打ち上げ、この望遠鏡衛星の大修理作戦が行われ、修理は大成功。その後は素晴らしい写真を送ってきている。地上の観測と違って、大気の影響を受けないので、より詳しい観測ができる。
 この望遠鏡衛星は地上から見るとときどき明るく輝く事がある。これは太陽電池板もしくは衛星船体が太陽の光線を反射して見えることがあるからだ。この写真は偶然に増光したところを捕らえたものだ。この明るくなった時は金星ぐらいの明るさになることがあるので気をつけて。

◎バーベキュー(Barbacoa【スペイン】、Barbecue【英】)(2002年3月3日)
 そもそもバーベキューはネイティブアメリカンの言葉。野外で肉などを調理すると言う意味の「バルバコア」がスペイン人によって広まり、世界的な言葉になったと言う。
 バーベキューはオーストラリアでは男の仕事です。肉も用意して、焼いて、奥さんを喜ばせるんです。バーベキューのスタイルは国によって千差万別。でも共通しているのは外で調理しながら食べると言うこと。
 バーベキューの時はだ液の量も食べる前に大量に分泌。なんと普段の食事の7倍!これはバーベキューの「目の前で焼く」と言うことが視覚、嗅覚への刺激となり大量のだ液を分泌させるから。だ液量が増えると味覚を鋭敏にさせるだ液成分も増加し、よりおいしく感じやすい状態になる。しかし、これらはバーベキューに限らず目の前で調理が進む鍋物や焼き肉にも当てはまる。

◎ハム(2000年7月9日)
 日本でハムが本格的に作られるようになったのは明治以降のことで、1872年、長崎で作られたのが最初とされる。もっとも一般に日本のハム作りの元祖といえば鎌倉ハム。神奈川県でイギリス人カーティスが始めたものを斉藤満平が受け継ぎ、製造をはじめたもの。
 現在の日本のハムはドイツタイプのものが主流だ。第一次世界大戦中、中国の青島にあったドイツの軍事拠点を日本が攻略したのち、日本に強制連行されてきたドイツ人捕虜たちが広めたという。ローマイヤやケテル、ボルシュケたち。
 このとき日本に残留した人たちによって広められたドイツの味は他にもある。フロインドリーブが伝えたドイツパン、ユーハイムが伝えたバウムクーヘン。
 これから夏に向けて、生ビールがおいしい季節。ジョッキ一杯のビールとともに楽しむソーセージがあるのも、元捕虜たちのおかげだ。彼らが伝えた味に、今度はぼくたちがとりこになっている。なんだか奇妙なめぐりあわせではある。

◎ハムとソーセージ(1999年12月28日)
 豚肉を塩漬けして、薫製、湯煮などして加工したものをハムと言い、そのうち加工していないものを生ハムと言う。ボンレスハムはもも肉、ロースハムは背中の肉、ショルダーハムは言葉そのまま肩肉から作る。
 ソーセージは、肉を袋状に包み込んでいるのが特徴。製造方法はハムと同じなのだが、豚肉のほかに牛肉、羊肉、レバー、血液も原料としている点がハムと異なっている。
 ちなみにソーセージは太さによって種類が分かれ、20mm未満がウインナー、20mm以上36mm未満がフランクフルト、ボロニアは36mm以上と決まっている。これはソーセージ?それともウインナー?なんて、悩んだことはあるのではないだろうか。それが、実は同じ物だったとは...。

◎バラン(1999年12月28日)
 お寿司の詰め合わせなどに入っているギザギザの緑の仕切り。ガリの横に添えてあったり、幕の内弁当、その他各種弁当の中で仕切りに使われているあの緑の仕切り、いったいなんていう名前なのでしょうか。
 これは、もともとは蘭の葉で作っていたので、バラン(葉欄)と言います。食品衛生上の問題や手間などから、現在はほとんどフィルム製品になってしまい、よほどのことがない限り、蘭の葉を実際に使ったバランにはお目にかかれません。ちまきの笹の葉なども同様です。
 こういうコピー商品は仕切り、菊の花、などの装飾品にとどまらず、食品そのものにも及んでいます。古くは雁の肉に味を似せた「がんもどき」。最近の代表的なのは、カニの味をくわえたカマボコの「カニカマ」。これはイギリスの大臣が「詐欺だ」と怒り狂い、国際問題に発展しかけたほどのヒット商品ですね。それから意外に気づいていないのが、イクラもどき。サラダ油とナントカを使って、本物と見分けのつかないぐらいに精巧に出来ています。味も、よほど舌の肥えた人にしか、違いが分からないようで、安いお寿司屋さんで使われているイクラは、ほとんどがこれ。ショック?

◎バルク:bulk(2008年9月18日)
 製造業で「バルク」と言えば、「リテール(retail:小売)」の対語として用いる。一般の市場でお客様が購入する包装まで終了しているものをリテール、それ以前の状態をバルクと言う。

◎パレートの法則(1995年8月28日)
 世の中の現象は一様に分布しているのではなく、偏った分布をしている。」所得分布に関して、イタリアの経済学者パレートが発見した法則。つまり、2割の人々の所得で、社会全体の所得の8割程度を占めるということを意味している。
 その後、類似のことが多くの対象に成り立つことが分かり、パレートの法則は広く応用されることになった。これは、2-8の法則とも呼ばれる。
 例えば、車の部品の内、故障しやすいのは部品全体の2割程度であり、この故障が故障全体の8割を占める。
 使う書類の8割は、保存している書類の2割に集中する。

◎パン(1996年7月9日)
 パンを大別すると、発酵したドウ(dough:穀物の粉に水を加えてこねあげたもの)を焼いたものと、無発酵のまま焼きあげたものの二種類に分けられる。
 発酵パンの発生は、小麦の食べ方の歴史を段階的にたどるとよく分かる。約1万年前に、まず小麦が栽培され、それを粉にして食べていた(粉食期)。次に、これに水を加えて粥状にして食べるようになった(粥食期)。さらにその粥状のものが、熱い灰や焼石にこぼれて焼け焦げたものが美味で、食後感の良いものであることが分かり、平焼きにして食べ始めた(平焼きパン期)。そのうちに平焼きパンの粥を放置しておいたものに酵母が侵入し、発酵を起こした。これを焼いて食べたところ、それまでにない風味を持ち、その上消化がさらに良いパンができた(発酵焼きパン期)。これが、今日のパンの発生過程であろう。メソポタミアにおいて、今から6000年前に平焼きパンがあったと言われ、古代エジプトではそのメソポタミアの影響を受け、中王国時代(前22~前18世紀)には発酵パンが作られていた。
 中国の麦作地帯には、発酵蒸しパン「饅頭(まんとう)」と、無発酵・発酵の両方が混在する「餅(ぴん)」がある。インドやパキスタンの麦作地帯(パンジャーブ地方)には無発酵の焼きパン「チャパーティ」や、発酵させた「ナーン」がある。このナーンは発酵した薄パンで、一晩寝かせたドウの薄板を高熱のカマドの内側壁に貼って焼く。これに調理した野菜や羊肉などを包み、二つ折りや四つ折りにして食べる。ドウを発酵させ、焼いて食べるという点でヨーロッパのパンに似ている。中東ではナーンをさらに薄くして鉄板で焼いた「タンナワー」、カマドの底で焼いた「バラディー」があり、エチオピアには発酵パンの一種「インジェラ」がある。

◎火、炎(1998年8月16日)
 赤く見える炎の温度は600℃以上。オレンジ色なら800℃くらい。

◎光ファイバー(optical fiber)(2006年6月16日)
 ガラスやプラスチックの細い繊維でできている、光を通す通信ケーブル。非常に高い純度のガラスやプラスチックが使われており、光をスムーズに通せる構造になっている。
 光ファイバーを使って通信を行なうには、コンピュータの電気信号をレーザーを使って光信号に変換し、できあがったレーザー光を光ファイバーに通してデータを送信する。
 光ファイバーケーブルは、電気信号を流して通信するメタルケーブルと比べて信号の減衰が少なく、超長距離でのデータ通信が可能である。また、電気信号と比べて光信号の漏れは遮断しやすいため、光ファイバーを大量に束ねても相互に干渉しないという特長もある。
 光ファイバーで実現できる通信速度は従来のメタルケーブルと比べて段違いに速く、既に研究室レベルでは1Tbps(1000Gbps)以上の転送速度を実現した例が報告されているほか、さらに高速化を目指した研究が盛んになっている。
 光ファイバーケーブルは用途に応じて大きく2つに分けられ、ガラス製で高速転送に対応するが取り回しが難しいシングルモード光ファイバー、プラスチック製で転送速度は落ちるものの扱いが簡単なマルチモード光ファイバーがある。
 シングルモード光ファイバーは主に都市間の長距離通信やインターネットの基幹ネットワークなど、シビアな性能が要求される分野で使用されている。
 一方、マルチモード光ファイバーはLANケーブルやAV機器のデジタル入出力ケーブルなど、家庭や一般のオフィスでよく使用されている。
 ちなみに、漏れる光をシールドしない光ファイバーというものもあり、このタイプはデータ転送には使えないが、「見た目がきれい」なことを生かしてイルミネーションやおもちゃに使われている。

◎飛行機(1995年10月14日)
 飛行機の座席にはファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3種類がある。ビジネスクラスの座席は広いし、コート掛け、カバンを入れる箱がある。食事もエコノミーとは異なる。
 ビジネスクラスは、航空会社によって呼び名が異なる。日本航空はエグゼクティブ、英国航空はクラブ、キャセイパシフィック航空はマルコポーロと呼ばれる。

◎ビスケット(2000年3月10日、日本経済新聞)
 ビスケットの語源は「2度焼く」という意味のラテン語、ビスクトゥム・パネム。フランス語のビスキュイやポルトガル語のビスコウトなども同意で、名前のとおり、パンをもう一度焼いて作ったのがビスケットの始まりだったらしい。
 パンそのものははるか1万年以上前から知られている。古代バビロニア時代、長旅に出るときに日持ちをよくするためパンをいったん乾かしてから焼いたといい、そもそもは保存食だったわけだ。
 携帯にもいいことから大航海時代にも活躍。マゼランは世界周航を目指しての旅立ちにあたって、乗組員全員が2年間食べられるだけのビスケットを準備したという。コロンブスも例外ではない。
 日本には鉄砲などと同じく、ポルトガル人によって紹介された。ちなみに、クッキーはビスケットを米国で呼ぶときの言葉だけれど、日本ではどちらの言葉も親しまれている。もともとの伝来に加え、米国からの影響も強かったことを示しているのかもしれない。

◎ビート(1997年5月9日)
 色や形が赤カブに非常に似ており西洋赤カブなどと呼ばれることもあるが、植物学的に言えば赤カブとは科も属も異なる。地中海沿岸のヨーロッパや、北アフリカ原産で、ホウレンソウと同じアカザ科。ボルシチなどに料理に使うのはテーブルビートで、砂糖の原料になるシュガービート(テンサイ)や飼料用のビートがある。
 外観が似ている赤カブは表面だけが赤く、中身は淡い赤か白であるが、テーブルビートは芯まで真っ赤。火を思わせるから火焔菜(かえんさい)の呼び名もある。赤い色が手に染み付いたときは、レモン汁でふけば取れる。
 ロシア料理のボルシチに使われ、独特の赤い色を出す。

◎ビードロ(vidro)(1996年1月19日)
 ポルトガル語。ガラスの異称。室町末期、長崎に渡来したオランダ人が製法を伝えた。

◎ピーマン(piment)(1996年7月9日)
 フランス語。ナス科唐辛子属で、辛味のない甘味種を差す(唐辛子の甘味種)。熱帯の中南米原産。明治初年、アメリカから日本に渡来した。戦前は「甘唐辛子」とも呼ばれた。ピーマンという呼び方は1950年頃から。在来種に「獅子唐辛子」があり、これの小型のものがシシトウ。
 保存するとき、冷やしすぎは良くない。5℃程度で低温障害が起きる。適温は10℃前後。買うときは、肉に厚みがあり、色ムラがなく、皮につやと張りがあるものが良い。

◎ピメント、オールスパイス:ぴめんと、おーるすぱいす(1996年7月9日)
 シナモン、ナツメグ、クローブをミックスした香りを持つ、単一のスパイス。肉料理に合う。(臭み消し)

◎ひょうたん(2000年3月8日)
 ひょうたんの原産地は西アフリカ。人類とのつきあいは長く、もう1万年以上になる。最古の栽培植物のひとつ。
 日本でも9000年ほど昔の縄文遺跡から発掘されている。縦に切れば水汲みに使える、横に切れば椀になる、土器の時代に重宝されたことだろう。水神を鎮める呪具とされたりお祭りで重要な役割を持っていたりするのはこうした伝統から来るのかもしれない。
 ひょうたんという言葉は漢語で、和語ではヒサゴという。ヒサという植物名にコをつけて親愛の情を表したヒサコからきているというから、この植物がいかに愛着を持って扱われていたのかが想像される。水を汲むひしゃくは、ヒサコがなまったものとも。
 源氏物語の「夕顔」もひょうたんのこと。日本ではくびれがあるものをひょうたん、くびれがなくかんぴょうなどにして食べるものをユウガオと呼び習わしているけれど、ウリ科の同一種。
 水を入れる容器としてはもちろん、世界を見れば仮面に利用されたり帽子になったり茶器になったり。楽器やペニスケースに利用する地域もある。ひょうたんなまずじゃないけれど、とらえどころがないほどに広く愛用されているわけだ。

◎ヒラメ(1996年6月16日)
 日本や朝鮮半島の沿岸、東シナ海などに広く分布する白身の高級魚。

◎ビロード(1997年2月19日)
 ポルトガル語のveludoまたは、スペイン語のvelludoの訛ったもの。もと西洋から舶来した特殊の織り方による織物。ベルベットとも呼ばれる。

◎備長炭(1999年2月19日)
 熊野産の良質の木炭。元禄年間に備後屋長右衛門が創製した。

◎ブーケガルニ(1996年7月9日)
 ハーブスパイスと香味野菜の束のこと。ローリエ、タイム、パセリの茎、セロリなどを糸で縛り、スープや煮込みの材料として使用する。

◎フェンネル(1997年2月9日)
 英名、Fennnel。古くから日本に伝わる薬用植物で、ウイキョウの名で知られる。薬効は健胃や利尿など。甘い味と強い芳香が魚の生臭さを消すため、西洋では魚料理に適したハーブとして有名。花、葉、茎、種子の全てが利用でき、ハーブティー、クッキー、サラダなどにも合う。大株に育つセリ科の多年草。黄色い花。

◎フォアグラ(foie gras)(2000年10月9日)
 フランス語。「フォア」は「肝臓」、「グラ」は「肥えた」という意味。つまり、フォアグラは、ガチョウの肥大した肝臓のことで、南フランスのトゥールーズ産が良品とされている。
 フォアグラ用に飼育する方法は「ガヴァージュ」と呼ばれる次の方法である。卵からふ化して3ヶ月くらいは普通の飼育法だが、それ以降1羽ずつケージに入れられ、強制的に餌を与える。細いチューブを胃袋まで通し、1日3回、トウモロコシを無理矢理詰め込み、食べさせる。これは、人手で行っている。こうして飼育したガチョウの肝臓は異常に肥大する。ガチョウの体重が12~15kgになる頃には、肝臓だけで500~600gと、正常な肝臓の10倍にもなる。
 フォアグラは、その約6割が脂肪。とろけるような舌触りと、凝縮されたまろやかな深い味わいが特徴。

◎フォーク(2000年2月9日)
 テーブルマナーの代名詞、ナイフとフォーク。ナイフが旧石器時代以来人類最古の利器といっていい歴史をもつのに対して、フォークの利用は比較的近くになってからだ。
 調理用の大型のものは古代ローマでも使われていたようだが、食卓用のものは11世紀頃のイタリアの文書に見られるのが初め。一説には12世紀初めにビザンツから伝わったともいう。
 ただ、実際に使われるようになったのは、1492年にイタリアの法王領内で二つ股のフォークが作られた頃から。フランスへは1533年、フィレンツェのメディチ家からカトリーヌがフランス王アンリー2世の王妃として迎えられたとき、持参品として持ち込んだのが始めという。またイギリスには、小説家コリアトがお土産に持ち帰ったとか。
 それ以前の食卓風景といえば、みな手づかみで食べていたわけだ。イタリアでいち早く定着したのは、パスタを食べるのに手づかみというのは何より汚れるから、とも言われる。
 切り身は2センチ角以内に、米国略式はフォークを右手に持ち替えるがヨーロッパでは替えない、中置きは4時と8時の方向で、納めるときは並行に、などテーブルマナーはなかなか細かい。1000年以上昔から箸を使っていた国の人間としては、つい最近まで手で食べていたのにうるさいことと思わないでもないんだけどね。

◎服(1995年9月24日)
・綿100%のシャツは襟や袖口を美しく見せるためには糊付け、アイロンかけが欠かせない。例え安くても、格好良く着こなしていくためには、それなりに手間がかかる。これにポリエステルなどが入っているとこの手間がかからずに済む。(稲葉恒正氏談)
・ズボンなども安いものを買うと、履いたときの履き心地が悪かったり、洗濯に耐えないなどの欠点が露呈する。やはり、それなりのお金を出して、なるべく良いものを買わなくてはいけない。
・安いものは絶対に買わない。長期的に見て、良いものは長い間使用することができる上、着こなしたときの使用感が全く違うし、気分的にも幸福感がはるかに大きい。これらのことを考えると、安いものを買うことは、大きな間違いである。ただし、収入、社会的立場などによって買うもののレベルを考慮しなくてはならない。高いものだけを選ぶのではなく、安くても品質の良いものを選ぶ能力を磨くべきである。

◎フスマ、ふすま、麩、麬(wheat bran)(2010年11月24日)
 小麦を製粉する際にできる副産物(皮のくず)。果皮、種皮を中心に外胚乳、糊粉層の粉砕物からなる。粗タンパク質、粗脂肪、ミネラルや繊維質が豊富。牛、馬の飼料として重要。
 イネ科植物の果実は穎果と呼ばれる形態で、表面を一体化した果皮と種皮で硬く覆われている。これを除去する過程が精白で、この際、得られる穎果の表層部分が糠である。日本では、一般に米から出る「米糠」のことを単に「糠」と呼ぶ場合が多い。大麦の糠は「麦糠」、小麦の糠は「ふすま(麬)」と呼ぶ。
 多くの穀物では穎果の外層が胚乳よりももろいため、精白に際して表面に衝撃を与える(搗精)ことで糠が微細片となってはがれるのでこれをフルイ分けて分離する。小麦の場合は胚乳が穎果の外層よりも脆いため、穎果全体を粉砕して製粉する時に細かく砕けず、粗大片として残るふすまをフルイ分けて分離する。

◎フライパン(1995年12月1日)
 フッ素樹脂加工のフライパンは、アルミでできているため熱伝導がよく、中火でも十分な火力が得られる。強火で使うと、フッ素樹脂が痛み、こびりつきが始まってくる。「中火以下で使用のこと」という但し書きがある。

◎ブラックタイガー(2000年1月1日)
 標準日本名は牛エビ。暗灰色で、黒い縞模様がある。瀬戸内海や九州沿岸をはじめ、東南アジア全域まで広く分布している。日本での漁獲は少なく、台湾やフィリピンからの養殖物の輸入品が多い。

◎フラフープ(1999年10月14日)
 フラフープは英語でHula Hoop、直径90センチほどの輪を、腰を振るなどして落ちないように回して遊ぶ。その姿がフラダンスに似ていたことから、輪を意味するHoopにHulaが付けられた。
 売り出したのはアメリカの会社。オーストラリアの子どもたちが竹の輪で遊んでいることを聞き及んだ創設者ふたりがプラスチックに改良、1958年に世に出した。
 輪を使ったおもちゃそのものは古代ギリシャからあって、日本でも桶や樽を締め固めるのに使うたがを利用した「たが回し」が元禄時代に大流行したという。
 もっともフラフープの場合、売り出した米企業だけでも4カ月で2500万個を販売したというから桁が違う。日本でも同じ年にブームになったけれど、世界中で1億個が売れたとも。玩具市場空前のヒット作だ。
 もっとも、流行の潮が引くのも早かった。日本でのブームは実質1カ月半。日本のメーカーの倉庫には材料用に苦労して集めたポリエチレンの山。
 この在庫を何とかできないかと考えてメーカーが作ったのが子どもが遠足などに持っていく水筒だった(朝日10月13日)。アルミ製しかない時代、画期的な新商品となり、そ
の後の湯タンポやほ乳瓶などのヒットにつながっていく。
 まわりめぐるのはフープだけではなく、人生やビジネスもだよね。そんなことを実感させるエピソードではある。

◎ブリキ(1996年4月1日)
 鉄板の表面にスズをメッキしたもの。イオン化傾向は、スズよりも鉄の方が大きいため、一部がはげて鉄の部分が露出すると、鉄の腐食が促進される。ブリキ板の場合、表面に傷を付けてはいけない。

◎ブロッコリー(1996年8月20日)
 地中海沿岸が原産地。食べる部分は花のつぼみで、刈り取らないと花が咲く。アメリカでの栽培は1920年代に入ってから。イタリアからの移民が栽培を始めた。日本でよく食べるようになったのは1960年頃から。
 ブロッコリーに含まれるスルフォラフィインがガン抑制効果をもっている。これを有効に摂取するには、電子レンジで加熱するのがよい。理由は、電子レンジの加熱ではブロッコリーが100度以上に熱せられないからである。方法としては1~2株をラップで包んで3~4分加熱してから摂取する。

◎風呂屋の職(1999年10月12日)
 風呂屋に関係する職種は番頭さんに限らない。たとえば「流し」。江戸時代に始まった関東独特の風習で、客の背中を流し、肩や背中をマッサージする(朝日10月11日)。腕四分、口六分。軽妙な会話でも客をリラックスさせる。ただし、東京オリンピック前後から減少、今ではほとんど見られない。
 風呂の語源は室(ムロ)とも茶の湯の風炉(フロ)ともいわれる。古くは今でいう蒸し風呂のような形式で、お湯につかる「湯屋」とは区別されていた。
 その蒸し風呂の頃に活躍したのが「風呂吹き」。熱くなった身体に息を吹きかけながら垢をこすりとる役目の人。この言葉、いまでも風呂吹き大根に残っている。熱い大根に
息を吹きかけて冷ましながら食べる様子が似ていたからだろう。
 江戸時代には湯女(ゆな)が活躍した。湯屋ではなく風呂屋で男客の背中を流すなどした遊女。
 韓国式垢すりブームは記憶に新しい。風呂吹きが復活したようなものだろうか。ひとが気持ちいいと感じることって、今も昔も変わらないということか。

◎ベイリーフ(1996年7月9日)
 月桂樹の葉。

◎へちま(1996年1月19日)
 ウリ科の一年草。熱帯アジアの原産。元来「とうり(糸瓜)」というが、へちまと呼ぶのは、いろはにほへとで「と」が「へ」と「ち」の間にあるから。

◎ヘビのいない国(1999年10月6日、朝日新聞)
 ニュージーランドにヘビはいない。ヘビがトカゲ類を祖先として分化したのはジュラ紀のこと。ニュージーランドは早い時期に他の陸塊と切り離されたため、動物界で比較的新しいこの種が上陸することがなかったのだ。
 天敵がいないので、ニュージーランドの鳥は飛ぶ必要がない。そこで、飛べない鳥が生まれた。有名なところではキーウィ。あるいは飛べないオウムという、世界でも類を見ない存在のカカポ。
 これらの鳥が、まるで哺乳類のように地上を徘徊する。そもそも、ニュージーランドには哺乳類もほとんどいなかった。わずかにコウモリが2種類のみ。
 もちろん、いまでは2本足の哺乳類がわがもの顔で歩き回っている。この隔絶された島に人間がやってきたのは、8世紀頃のこと。今でいう先住民、マオリ族だ。東ポリネシアから船を漕いできたらしい。その後、17世紀にヨーロッパからの人がやってきて、この島は一気ににぎやかになった。
 いま、生きているカカポは60羽前後。単独行動をとる習性もあってもともと数が少なかったところに、人とともに猫やイタチが入ってきて、あっというまに絶滅の危機においやられた。カカポにとっては、人間の上陸は恐怖の時代の始まりだったのだな。

◎ベルベット(1997年2月19日)
 velvet。ビロード。

◎保育園(1995年12月1日)
 国の認可を受けているところと無認可のところがある。厚生省の管轄下にあり、正式には「保育所」と呼ばれ、児童福祉法に基づく児童福祉施設。「保護者が労働または疾病などの理由で乳、幼児の保育に欠ける場合、これを入所して保育する」場と定められている。0歳児からあずかれる。

◎ボイジャー(1996年1月19日)
 日本時間1977年8月20日午後11:30にボイジャー2号がフロリダ州、ケープカナベラルのケネディ宇宙センターから、1977年9月5日にはボイジャー1号も打ち上げられた。
 1979年3月5日(1号)、7月9日(2号)に木星の衛星イオに最接近し8つの活火山があることが発見された。地球以外の天体で活火山の存在を初めて確認した。木星の衛星を新たに3個発見し、全部で16個になった。
 1980年11月12日(1号)、1981年8月25日(2号)に土星に最接近し、土星の輪が無数の縞模様から成ることを発見した。
 1986年1月24日(2号)に天王星に最接近し、自転軸と磁気軸のずれが他の星より大きく55度も開いていることを明らかにした。
 1989年8月25日(2号)に海王星に最接近し、弧状の2本のリングがあること、衛星が6つあることを発見した。

◎ホウキ(2009年7月5日)
 箒(ほうき)は、古く「ハハキ」とも読みますが、文献での初見は古事記の「帚持」(ハハキモチ)の語にあると言われています。奈良時代、天平宝宇2年(758年)の献上品が正倉院に現存するそうです。箒には色々な呪的な習俗があり、これを踏んだり、跨いだりすると罰があたるとか、逆さに立てて長居の客を帰らせる呪いにもする、などがあります。
 箒の種類は様々で、用途別では座敷箒と庭箒に分けられます。型式別では手箒と長箒となります。材料別では草箒、竹箒、棕呂(しゅろ)箒、万年箒(パーム箒)、自在箒(ブラシ箒)などがあります。
 座敷箒の原料は、いね科のほうきもろこし(一年生草木)で、全体の形はモロコシに似ています。茎は長く、2m以上にもなり、夏になると茎の頂に大きな花穂をつけ、実の入る前に刈り取って箒を作ります。箒もろこしの他にホウキギという草があり、よく混同されるのですが、これはあかざ科ホウキギ属の一年草で、庭箒の原料であり、座敷箒の原料とは別のものです。ホウキギは「とんぶり」がとれる方で、秋田県あたりでは防風のため、庭に植えたりします。
 上記における庭箒と竹箒に関しては、平安期からあったのは確認できるのですが、江戸末期の守貞漫稿等を調べても、座敷箒といえば棕呂箒だったようで、もろこし系の箒は当時としては新製品として認知されていたようです。
 第二次大戦頃迄、京都以西では座敷箒といえば棕呂箒のことで、もろこし箒は関東箒、江戸箒、東京箒と呼ばれていました。
 主産地は関東と信州で、春四月に種をまき、約三ヶ月で収穫できる為、お盆前の現金収入になることや、穂先のみの使用で大部分は畠の肥料になるため、「裏作」としての意味があり栽培されていたようです。ただし、穂が少し茎色がかって粉が出るようになった最良の状態での収穫期間は三日間ほどしかないため、草の栽培は専業農家しか出来ません。
 また、まきつけの後、二回ほど、間引きをしなければならないため、平均1千平方メートルでの収穫量は80kg程度しかなく、戦後は国内では殆ど採算がとれなくなりました。近年、国内で消費される箒草は、ほぼ100パーセント輸入に頼っています。

◎放散虫(1996年1月19日)
 海水にすむ原生動物。直径数100μm~1mm。5億7000万年前のカンブリア紀から現代まで生息している。進化が速く、年代や緯度によって形が違うので二畳紀以降は、地質年代を決定する示準化石に使われている。

◎牧師(pater, clegy man)(1995年12月1日)
 プロテスタント。 → 神父

◎蛍(1998年8月8日)
・ほたるの種類
 ホタルは、世界で約2000種余りいるとされています。そのうち日本では42種、3亜種のホタルがいます。日本で代表的なホタルは川に多いゲンジボタル、水田に多いヘイケボタル、そして山に多いヒメボタルてす。普通、ホタルは陸上で生活しますが、ゲンジボタルとへイケボタルは例外で幼虫の時代を水中ですごす世界的にも珍しいホタルなのてす。守山にも大然のへイケボタルが季節には多く見られます。
・ほたるの発光
 ホタルは、その全ての種が発光するのではありません。大部分は発光器があっても発光しません。幼虫時代によく発光し、成虫となってからは全然光らないものや小さい光しか出さないものもあります。ホタルのオスは、日が暮れると飛び回り、一斉に光の点滅を繰り返し、メスは飛ばずに草むら等にいて、不規則に光を出し、オスに居場所を知らせます。つまり、ホタルの発光はオスとメスとがお互いに合図しあう信号なのです。
・ほたるの一生
 ホタルの成虫は、6月頃水辺の突き出た石の苔等に卵を産みつけます。卵は約1ケ月後ぶ化し、幼虫となって、すぐ水の中に入ります。幼虫は、カワニナ等のエサを食べながら約9ケ月かかって6回の脱皮を繰り返し翌年4月上旬の雨の夜の午後7時頃に、岸にはいあがり、土にもぐり分池液を出して土まゆを作ります。そして、やがてさなぎになり、上陸してから約40日で成虫となり、水辺を飛び回ります。

◎ポリフェノール(1995年10月27日)
 アントシアン、カテキン、タンニンなど、一群の物質の総称。色素成分、食品の苦味、渋味などの味の成分。

◎ボーリング(1998年8月8日)
 ボーリングのボールは、エボナイトでできている。エボナイトは、硬質ゴム。容積は5420ml。日本では、栃木県佐野市にある日本エボナイト(株)が製造している。

◎マキシシングル(2000年3月10日)
 日本レコード協会によりますと、業界で決まった定義はありません。これまでCDのサイズはシングル盤は直径8センチ、アルバムは12センチでしたが、ここ数年シングルで12センチのものが出てきました。こうしたものを一般にマキシシングルと呼んでいます。今年は宇多田ヒカルの大ヒットもあり発売数が増えています。
 東芝EMIによりますと、ヒットチャートでシングル扱いされるのが4曲以下なので、マキシシングルも4曲以下となっています。12センチシングルと呼ばれるものもありますが、マキシの方が12センチシングルより曲数が多いと言えるでしょう。
 もともとヨーロッパでは8センチサイズのCDがなく、12センチCDを「マキシ」と呼んでおり、これに「シングル」を付けた和製英語のようです。

◎マヨネーズ(mayonnaise)(1999年12月21日)
 冷蔵庫の中をのぞいてみてください。使いかけの調味料はありませんか?ふりかけに醤油、ケチャップ、マヨネーズなどなど。どんなものでも冷蔵庫に入れておけば安心な気がしますが、実はマヨネーズだけは少し違います。
 マヨネーズの成分は、卵黄、酢、塩と植物油で出来ています。それらを加え乳化して作られるマヨネーズは、室温10~30度位の状態がいちばん乳化状態が安定していると言われます。それ以上でもそれ以下でも不安定になって分離しやすくなります。分離が起こると、油、酢、卵が別々になって酢の殺菌力が全体に行き渡らなくなり、油も酸化されて傷みが早くなってしまいます。
 マヨネーズを保存するには、直射日光の当たらない所がいちばんという訳です。夏場など、冷蔵庫に保存するには、冷え過ぎないように最下段に袋詰めする等の方法がいいみたいです。

◎マラソン(1999年12月21日)
 紀元前490年、マラトンの戦でアテナイがペルシアの大群を破った。この時、一人の兵士がアテナイまで走って勝利を告げ、そのまま息絶えた。マラソンはこの故事にちなんでアテネで行なわれた第1回近代オリンピックから採用されたもので、距離もマラトンの古戦場からアテネの競技場までの約40キロとなった。
 現在のように42.195キロと固定されたのは第8回パリ大会から。それ以前は40キロ前後で一定しなかった。パリ大会のとき決定の基準となったのが、1908年のロンドン大会時の距離。このとき、コースはウィンザー城を出発点と設定されていた。それを知ったのがプリンセス・メリー。それならばぜひスタート地点を育児室の窓の下にして欲しいと懇願。これが採用されて、26.385マイル(42.195キロ)となった(日経新聞、1999年11月27日)。マイルでもキロメートルでも区切りの悪いこの数値、そんな王室のわがままか
ら始まっていたわけ。

◎マンゴー(1996年8月14日)
 熱帯の地域であればどこでも栽培できるが、インドが原産地。ウルシ科の植物であるため、かぶれることもある。日本にはメキシコ産のリンゴに似ているリンゴマンゴー、フィリピン産のイエローマンゴー、オーストラリア産のグリーンマンゴーが輸入されている。
 切り分ける際には、中心部の種を避けて包丁を入れ、種を骨に見立てて魚を三枚に下ろす要領で切る。

◎マント(manteau)(1999年8月14日)
 フランス語。袖無しの外套。

◎未亡人(1996年1月19日)
 夫が先に死亡した婦人の自称。「夫に死なれて共に死ぬべきであるのに、未だ生き残っている人」という意味。自分のことを謙遜していう言葉。

◎ミルシート(2005年12月10日)
 鉄鋼メーカーが、規格が指定された鋼材を受注した場合に、その製造結果が指定された規格などの要求事項を満足していることを証明した書類のことで、一般に「ミルシート」と呼ばれています。
 正式には「鋼材検査証明書」(Inspection Certificate)、又は単に「検査証明書」と言います。発行は、慣例としてその製品を製造したメーカーの製造箇所の品質管理部門が行います。
 内容は、商社名/需要家名、契約番号、商品名、証明書番号などの一般事項のほか、寸法、員数、質量、検査番号、めっき量(表面処理品の場合)、引張試験値(引張り強さ、降伏点、伸びなど)、化学成分(5元素:C、Si、Mn、P、S)などの製造実績値が記載されていいます。

◎明朝体(1999年12月19日)
 新聞や書籍に使われている文字は明朝体が主流。日本ではその製造所の由来から築地系、秀英系などと呼ばれて引き継がれて来ており、新聞社ごとに違うなど、現役の著名なものだけでも60書体以上が流通している。
 明朝体の活字は、もともとはフランスの東洋学者や英米の宣教師らにより作られた。縦が太く、横が細い。アルファベットの基本書体、ローマン体と同じで、欧米の人にとって自然に採用できた書体(朝日新聞、1999年11月14日)。
 書体そのものは、名前のとおり、中国の明で16世紀から使われていたという。ルーツは「一切経」の版木に掘られた文字。三蔵法師玄奘が持ち帰ったとして知られる経典。日本でこれを模写したとき、明版を元にしており、その書体が明朝体と呼ばれるようになる。
 明朝体の祖形は楷書体。「トン・スー・トン」で説明される「三過折」筆法で書かれる。トンと筆をおき、スーと横に筆を送り、最後にトンと押さえてから筆を抜く。明朝体の横線の最後には、うろこと呼ばれる三角の部分がある。楷書体の筆法の「トン」のなごり。

◎ムクドリ、椋鳥(1996年1月19日)
 ①スズメ目ムクドリ科の鳥の総称。
 ②スズメ目ムクドリ科の鳥の一種。大きさは10~35cm。灰褐色で、くちばしと脚は黄色。日本各地の人家付近の樹林や田圃(たんぼ)に群棲し、果実や昆虫を食う。鳴き声がはなはだ騒がしい。

◎無洗米(2001年2月24日、朝日新聞)
 とぐ手間をかけずに、ご飯が炊ける「無洗米」の話題が広がっています。「冷たい水に手をつけなくていいから助かる」という主婦からの支持が大きいようです。まだまだ普及度は低いなか、昨秋、一部の米卸業者や精米機メーカーなどが、業界団体を設立し、テレビCMなどの宣伝に力を入れ始めました。その結果、認知度が急上昇し、関係者は「ブレイクの兆し」と大きな期待を寄せています。
 あらかじめ、米のぬかを取り除いた無洗米はどれほど浸透しているのか。食糧庁は、昨年の国内のコメ販売量約900万トンのうち、12~13万トンが無洗米とみる。首都圏の大手コメ卸業者などによって2000年10月に設立された全国無洗米協会(52社)によると、1999年が10万トンだったのに対し、昨年は15~17万トンに増えたという。いずれにせよ、コメ販売の全体の1%程度だ。
 同協会は2000年11月末以降、タレントの山口もえさんを登場させ、「お水が冷たくてお米、洗えそうにない」などと言わせるテレビCMをスタートさせ、今後2年間で十数億円を投じる本格的なキャンペーンに乗り出した。2001年1月下旬、協会のホームページなどを通じて女性対象のアンケートを実施したところ、1割強が「自宅で無洗米を使っている」と回答。キャンペーン前の調査では4%程度だったので、CM効果で一気に「認知度」が上がったとみる。
 無洗米協会は今年の販売予測を、CM放映前の倍増の50万トンと上方修正した。来年は100万トンと「倍々ゲーム」の強気見通しだ。若い女性層だけでなく、主婦を中心とした40歳代以上にも広がりが見受けられることなどから、手ごたえを感じているためだ。「主食を変える、というのは簡単なことではないが、面白いビジネスになってきた」と、岸永三専務理事はほくそ笑む。
 いま人気がある無洗米の主流は、東洋精米機製作所(本社・和歌山市)が1991年に開発した製法によるものだ。この製法では、白米の表面の凹凸に残りがちなぬかを、水を使わずに、粘り気の強いぬかで引きはがす加工をする、という。
 もともと、従来のコメのとぎ汁が生活排水として河川や海を汚している現状を変えたい、というのが開発意図にあった。ぬかでぬかをとるというユニーク製法は、とぎ汁自体を、精米の過程でも、料理でも出さずにすむというものだ。さらに精米工程で出たぬかは、肥料として市販される仕組みだ。
 東洋精米機製作所はこの製造機を全国のコメ卸業者の精米工場にリースし、管理も一手に引き受けている。この工程には、卸業者も入れず、東洋側も、加工の詳しいやり方を明らかにしてないため、関係者の間では「ブラックボックス」とも呼ばれている。
 東洋は、この製法以前に、水洗いによる無洗米製造機を開発していた。結局、商品化には至らなかったが、ライバルメーカーが同様な機械を開発したことから、東洋側は「技術盗用された」などとして訴え、その係争はいまも続いているという。そうした経験があるため、新たな製法の秘密保持には、ことのほか気をつかい、それが「ブラックボックス」にもつながっているようだ。
 大手スーパーの無洗米販売が本格化してきた。ユニークな精米法を編み出した東洋にとっては「苦節十年」を経て、ようやく成果が現れ始めた、といえる。スーパー側も、ヒット商品に育てたいという思惑の一方で、「販路が拡大するにつれ、その製法の内実を知りたい、という消費者が増えるのは間違いない。実際、一部の店には問い合わせがすでに来ているが、きちんと説明し切れていない。それが今後の成長の妨げにならなければいいが?」(イトーヨーカ堂)という悩みも出ている。

◎銘板(2008年6月24日)
 「JISZ8304:銘板の設計基準」では、「銘板とは、金属、プラスチックまたは紙を素材とし、必要な事項を容易に消えない方法で表示したもの」と定義されています。一般的には、「名板」、「銘鈑」、「ネームプレート」なども同義語として使用されています。銘板の分類法としては、製法による分類と銘板素材による分類があります。

◎メバチマグロ(Bigeye Tuna)(1996年1月19日)
 スズキ目鯖科。別名、バチ、メブト、イモシビ、ダルマ、メッパ。成魚大きいものは150kg、2m位になる。ずんぐりと太めのスタイル。頭部と目が大きい。目がぱっちりと大きい為、目鉢という。身質は色も味も濃く柔らかい。刺身や寿司種として広く使われており、スーパーマーケットで販売されている。

◎喪服のアクセサリー(1995年8月28日)
 黒か白のパールが良い。パールは涙を象徴すると言われ、慶事、弔事どちらにも使うことのできる唯一の宝石。その他、黒曜石、オニキスなどが弔事に使うことができる。ネックレスは一連のものを使う。二連、三連のものは「凶事が重なる」として嫌う。指輪は結婚、婚約指輪以外はなるべくやめる。

◎モロヘイヤ(1996年7月9日)
 エジプトを中心にした中東、アフリカ地域やフィリピンが主産地。シナノキ科ツナソ属の一年草で、和名はタイワンツナソ。

◎もんじゃ焼き(1999年7月9日)
 「文字焼き」がなまって「もんじゃ焼き」になったという説が有力。寺子屋のあった時代に、鉄板の上で先生が文字を書きながら子供たちに教えたといわれている。

◎野菜と果物の違いは(2000年3月10日)
 農水省と大阪市中央卸売市場に聞きました。行政上の分類では、種をまいたあと1年で花を咲かせ、そのあと枯れる1年草本類を「野菜」、木やつるのまま何年も成長をする多年生の木本類の果実を「果物」としています。この分類ではスイカやメロン、イチゴも「果実的野菜」として野菜とみなされます。
 一方、食生活の面から見れば、副食(おかず)になるものが野菜、嗜好(しこう)品が果物と分けるのが一般的です。この分類ではスイカ、メロン、イチゴとも果物になります。
 また、大阪市中央卸売市場では、野菜と果物の取引は別々に行われています。スイカ、メロン、ブドウ、レモンなどは果物の方で売買されますが、慣例として、野菜の仲卸業者も競りに参加できるようになっています。しかし、イチゴは扱えません。

◎やぶさかでない(1999年12月28日)
 難しい日本語の言葉の一つに「やぶさかでない」というのがあります。「やぶさか」というのは、「吝か」と書き、ケチ、物惜しみをする、といった思い切りの悪い様子を言う否定的な言葉です。これを「~でない」と打ち消しているわけです。
 ところが、否定語につられて、言葉全体が否定的な意味と勘違いしがち。否定的なニュアンスを否定しているわけですから、裏の裏、肯定的な意味になり、~する努力を惜しまない、快く~する、といった意味になります。
 ちなみに「とんでもない」の「ない」は否定語ではありません。この言葉は「とんでもない」という一語の形容詞。「とんでもな」までが語幹で、「い」が活用語尾になります。ですから「やぶさかではありません」とは言えても、「とんでもありません」は間違った日本語、ということになります。

◎ヤモリ、守宮(1996年1月19日)
 有鱗目トカゲ亜目のハチュウ類の一群の総称。六百数十種。トカゲに似て平たく、鱗は微小で全体暗灰色。多数の褐色斑が散在。夜出て、昆虫を捕食。無毒。

◎ユーカリ(2001年7月1日)
 ユーカリという名前は、ユー+カリプタスというギリシャ語からきており、ユーは英語のgoodとかwellで、カリプタスはcoveredということだがら、”よく覆われている”ものという意味。ユーカリの実は殻で固く覆われており、山火事などで火に炙られるとその刺激で固い殻が開いて芽をだす仕組みになっている。また、ユーカリには油成分が多く、これが山火事を引き起こす元となっている。この油は有用成分を多く含んでおり、多方面に利用されている。
 ユーカリはオーストラリア原産で、世界で600種以上あり、いまでは世界の至る所でみられる。日本でも街路樹や公園などで多くみられる。インドネシアやブラジルではパルプ用材として広大な面積に植林されている。インドネシアでは、ユーカリが七年で成木になるので、植林地を七分割し、切っては幼木を植えて育てることで、自然破壊することなく、パルプ産業を発展させている。
 ある種のユーカリの木の下では、まったく草が生えないことが知られており、これはユーカリから化学物質(シネオールとかピネンといわれるもの)がでて、発芽を阻害したり、成長を阻害したりすることがわかった
 また、レモンユーカリ(レモンの香りがする)などいくつかのユーカリの木のまわりにいると蚊に刺されない。調べてみると、これらのユーカリの木は蚊の忌避物質を放出していることがわかった。この成分を利用して、蚊よけ製品が考案された。たとえば、蚊よけスプレー、蚊よけパンスト(夏、公園でデートしても蚊に食われない)、蚊よけテント(キャンプしてもテントの中に蚊が入ってこない)、犬用蚊よけ首バンドなど。
 オーストラリアのユーカリの木が多い山では、全体が霧で覆われたように霞むくらい油成分が飛散し、ちょっとしたことで、山火事が発生する。この油成分はテルペンといわれる化学物質で、ユーカリの種類によって、テルペンの種類や量が異なっている。そのなかには、上記の生長抑制物質(除草剤として使える)や蚊の忌避物質のほかに、香料、抗マラリア成分、抗菌性物質、抗発癌剤、抗魚病細菌物質、抗貝付着物質(船底に付着する貝類の忌避物質)などの有用物質が含まれている。
 ユーカリの木は、主にパルプ用だが、これから作った炭は、短時間にぱっと燃えるので、バーベキュウ用として、ブラジルからたくさん輸入されている。木や葉から採れる油は、医農薬原料や香料のほか、石油の代わりに使えないかという研究もされている。発熱量が多く、再生可能な燃料として注目されている。さらに、炭酸ガス固定能が高いので、環境浄化にも期待されている。

◎湯葉(1996年7月9日)
 豆乳を静かに煮ながら表面にできた膜を取り出して乾燥したもの。

◎幼稚園(1995年12月1日)
 学校教育法第1章第1条に定められた学校の一つ。文部省の管轄下にあり、「満3才から学齢までの幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長する」と幼児教育が目的であることが明記されている。教育要領も定められており、教育の目安が示されている。

◎「預金」と「貯金」の違い(1997年9月25日)
 預金と貯金の違いを教えてください。
 言葉の意味としては、預金が金銭を金融機関に預けることであるのに対し、貯金は「たんす貯金」の例もあるように、カネを蓄えることで、金融機関に預けるとは限らない。
 実際には預け先で使い分けられる。銀行、信用金庫、信用組合など民間金融機関の場合は「預金」で、郵便局、農協、漁協が「貯金」だ。
 郵便貯金は1875年(明治8)5月にスタート、銀行預金はその3年後に山梨第十国立銀行が始めた「貯蓄預金」が最初だ。また1893年(明治26)には「貯蓄銀行条例」が施行され、零細小口資金専門の「貯蓄銀行」が生まれた。1口5円以上の預金しか受け入れられなかった普通銀行も「1口5円未満の定期、当座預かり」を条件に貯蓄銀行業務を認められた。これに基づく預金は当初「貯蓄預金」と呼ばれていたが、大正年間に「普通貯金」に改称された。
 こうした歴史をたどると、零細小口で貯蓄性の強い預金が「貯金」、その他は「預金」と使い分けたと考えられなくもない。

◎ヨーグルトの表面に溜まるあの水分の正体は?(2002年7月1日)
 ヨーグルトを冷蔵庫に入れっぱなしにしておくと、いざ食べようと思った時、表面に薄く水が溜まっていることがありますよね。これを捨てる人が多いようですが、もったいない話なんですよ!
 あの水分は乳清(ホエイ:whey)と呼ばれる乳性分の一部で、水溶性のたんぱく質やミネラル、ビタミン類、乳糖などの栄養分がたっぷりと詰まっているのです。
 ご存知のように、ヨーグルトは、牛乳に乳酸菌を加えて発酵させたもの。牛乳内のたんぱく質が白く固まり、水分や水溶性たんぱく質などが包み込まれていて、保存することで発酵が進み、水分が自然にしみ出てしまうことになります。それが表面に溜まる水分、ホエイなのです。
 買ったばかりのヨーグルトにも、ホエイが溜まっていることがあります。これは、輸送中の振動で、たんぱく質の固まりが壊れてしまうために出てくるもの。やはり栄養価は高く、捨てるのはもったいないものです。
 もし、長年の習慣から、ヨーグルトの水の部分はどうしても口に入れたくないというのであれば、シチューやカレーなどの料理に隠し味として使うといいですよ。ホエイの爽やかな酸味は、肉や魚の臭みを消す役割を果たしてくれるはずです。

◎リノール酸(2001年7月1日)
 リノール酸の評判が落ちている。かつて、リノール酸といえば、良質植物油の代名詞的な存在であった。
 血中コレステロールを下げるといわれ、珍重されていたものだ。10年ほど前は、「リノール酸神話」とまでいわれ、メーカーも、リノール酸を摂取できることを売りにして、様々な食品を発売していた。
 しかし、近年の研究によって、リノール酸は善玉から、むしろ悪玉になってきた。たしかに、リノール酸にはコレステロールを減らす効果がある。しかし、悪玉コレステロールだけでなく、体に必要な善玉コレステロールまで減らすことがわかってきたのだ。また、リノール酸を過剰に摂取しつづけると、心筋梗塞や、動脈硬化を引き起こしやすくなることもわかってきた。
 もともと、リノール酸は摂取カロリーの2パーセント程度は必要とされるが、これは米や穀物を食べていれば、十分摂取できる量である。ふつうに食事をしていれば、それで十分なのだ。
 最近は、リノール酸にかわって、オリーブ油やベニバナ油に含まれるオレイン酸に注目が集まっている。オレイン酸は悪玉コレステロールだけを減少させるというのが、現在の売り文句となっているが、10年たてば、この話もどうなっていることか。

◎両生類(1996年1月19日)
 変温動物。ふつう幼時はえらがあって、水中に生息するが、成長するとえらが消失して肺を生じ、陸生となる。
 イモリ、サンショウウオ、オオサンショウウオやカエルなど。

◎料理人(1995年12月1日)
 日本で料理人のことを板前というのは、板の前にいること、つまり、「切る」作業が料理の過程で最も重要であるから。割烹という言葉も、切ることを意味する「割」が先で、火を使うこと「烹」が後だという。(肉を割き、烹る(にる)の意味から、食物の調理を指す)フランス料理、中華料理では、火をいかに御するかが大事である。フランス料理では、火加減が重要なソース作りがメインである。中華料理では、同じ煮るとか焼くでも強火、中火、弱火という火加減と火にかける時間の差で字が違うくらいである。要するに、何が最優先かを示している。インドを含め、東南アジアでは、料理とは「すりつぶす」ことである。スパイスを選び、調合し、すりつぶす加減を調節するという操作が最も重要。「すり鉢文化圏」と呼べる。(あるいは、「混ぜる」ことが重要なのか)
 インドでは、ライスよりも小麦粉を使ったパン(ナーンやチャパティ)の方が主食。北部のデリーなどは小麦粉が中心。ナーンは小麦粉を練って発酵させ、円形にしたものを片側だけ引き延ばしたような形にし、タンドーリ(インド式オーブン)に入れ、中の壁にくっつけて焼いたもの。タンドーリで焼くパンは他にもあるが、ローティーと総称される。ちょっとしたごちそう料理である。野菜などを折り込んで焼いたローティーもある。最も一般的で日常的なものがチャパティ。全粒の小麦粉を水で練って(場合によってはバターの一種であるギーも入れる)、円形に薄く延ばし、鉄板で焼き、表面が乾いてきたら鉄板を取って直火にかけたもの。小麦粉を練ったチャパティの素材を鉄板で焼かないで油で揚げたものをプーリーと呼ぶ。小さめのチャパティは特別にプルカーと別の呼び方をされることもある。北部ではこの小麦粉で作ったものが主食。プーリーは普段の食卓では出ない。御馳走の時に出される。また、御馳走の時に出されるピラフの類の代表としてプラオとビリヤーニーがある。プラオはタマネギやスパイス以外には具を入れないシンプルなもの。ビリヤーニーは鶏や羊肉などの具やスパイスがたっぷり入ったもの。
 カリール(carriel)はリンスホーテン、1595年、東方案内記に初めて登場する。1631年、ノックスのセイロン史では、curreesになっている。
 カレーの起源はタミール語のソースを意味する単語がカリ(kari)である。これがポルトガル人に伝わったとき、その種の料理を代表する名前であるかのように伝わり、カリル(karil, caril)になったとする説が多い。

◎ルチン(2002年7月9日)
 「ルチン」は、殻類ではそばに特有に含まれるポリフェノールです。従って、活性酸素を除去する酸化防止作用を有している上、毛細血管を強くしたり、血圧を下げたり、また糖尿病を予防する働きなど、様々な働きがある(後述)。この「ルチン」が、韃靼(だったん)そばには普通のそばの約100倍も含まれているんだそうな。
 「ルチン」は水溶性のため、茹でている間にどんどん茹で湯の中に溶け出してしまう。そば湯はビタミン類の貴重な補給源でもある。そば湯を飲む風習は、信州から始まったそうな。そばを食べる時は、そば湯も一緒にのみましょう。
 毛細血管を強化するためには1日20mgのルチン摂取が目安で、茹で上げたそば切り10gの中には10mgのルチンが含有されるので、一人前(約200g)のそばを毎日食べればよい。また、単独よりもビタミンCと一緒に取ると効果が強めれらる。
 ルチンの効果は、以下のようなものが知られている。
(1)毛細血管の強化:毛細血管の膜に厚みと弾力性を持たせる。
(2)血圧降下作用:血圧は、アンジオテンシン2(血圧上昇)、ブラギニン(血圧下降)のバランスによって保たれているが、このバランスが崩れると血圧が下がったり上がったりする。ルチンはこの血圧上昇物質の働きを弱める。
(3)膵臓機能の活性化:血糖値の調整を行う膵臓に障害をもたらす物質の働きを弱め、インシュリンの分泌を促す。糖尿病の予防と抑制
(4)記憶細胞の保護・活性化、老化防止:そばポリフェノールのルチンは、脳の記憶細胞に有効なことがわかってきた。そばポリフェノールは脳の細胞脂質が酸化され、細胞が死んでしまうのを防ぐんだそうな。(ポリフェノールとは抗酸化物質で植物が光合成によって作り出す物質である。ポリフェノールは有害な紫外線等から植物自身を守る働きをしている。ポリフェノールの仲間にはルチン以外にもいくつかある。たとえばブドウに含まれているアントシアニン、緑茶に含まれているカテキン、カカオ豆に含まれるカカオポリフェノール等である。ただポリフェノールは体内で長時間残留する物ではないので、毎日少しずつ摂取することが大事である。)

◎ルバーブ(1996年7月9日)
 英語、rhubarb:[ru:barb]、フランス語、rhubarb:[rybarb]
 タデ科の多年草。シベリア南部原産。葉はハート型をしている。紅色の葉柄は長さ30~40㎝で、酸味と香りがあり、食用にする。ヨーロッパ、アメリカでは、菓子やジャムの材料として用いる。ルバーブ・パイなどもある。

※ 葉柄(ようへい) :葉の一部分で、葉身を茎に不着させる柄。
  葉身(ようしん) :葉の主部で、扁平、広大な部分。
  多年草 :多年生植物。三年以上、地下の部分の枯れない植物。

◎レタス(1996年7月28日)
 原産地は地中海沿岸地方から西アジアにかけてとされる。日本には戦後、アメリカ軍が持ち込み、本格的に栽培されるようになった。
 現在、冬は香川や静岡などの暖かい地方で、春や秋は茨城、千葉などの都市近郊で、夏は長野や岩手などの高冷地でと、年間を通じて産地が移動する。

◎レモネード(lemonade)(1996年7月9日)
 英語。レモンの果汁に砂糖水を加えた飲料。レモン水。

◎レモン、檸檬(1997年3月14日)
 ヒマラヤ原産。ヨーロッパに渡り、中世にはビタミンC不足でかかる壊血病の予防に重宝された。アメリカを経て日本へは明治時代に導入された。ビタミンC含有量が100グラム当たり90mgで温州みかんの2.5倍以上ある。酸味は主にクエン酸で、酸度は7%前後、ミカンは0.8~1%にすぎない。風邪に効くほか、がんに効果的な物質が含まれているとする説もある。

◎ローリエ、ベイリーブス(1996年7月9日)
 スープやシチューの肉、魚の臭み消しに最適。葉を鍋に入れて煮込む。(臭み消し)

◎ローレルの葉(2000年7月9日)
 よく、カレーや煮込み料理にローレルの葉を入れますよね。これって一体何の為に入れるんでしょうか?入れるのと入れないので料理はどう変わるんでしょうか?
 ローリエは、入れると肉などの臭みを消す働きがあるそうです。また、食欲増進や体を暖める働きもあるそうです。
 ただ入れるんじゃなくて、折ったり切れ目を入れたほうがよく香りが出ます。でも、あまり長い時間入れておくと苦みが出てしまうそうですから、長い時間煮込む場合は、取りだしておいた方がいいそうですよ。

◎ワサビ、山葵(1999年8月13日)
 アブラナ科の多年生水生草本。日本原産。伊豆天城産、長野安曇野産が有名。冷涼な気候(10~13℃)で、常に清澄な流水のある所を好み、水温は9~12℃が理想的。“山葵”と書くのは、葉がアオイ(葵)の葉ににて見えるからともいわれている。江戸時代の絵入りの百科事典である「和漢三才図会」には、“そばの薬味に欠かせないもの”と記されている。
 ワサビの根と思われている部分は、ジャガイモと同じ地下茎で、イモまたは、根茎と呼ばれている。根茎は、すり下ろして食べる場合と、ワサビ漬けなどに加工利用して食べる場合とがあり、根茎以外の花や葉身、ヒゲ根とすべての部分が辛く、これらの全部が食用に利用されている。
 すり下ろして利用する生ワサビ(根茎)は、一般に良質のものに限られる。ワサビ漬けに使われる生ワサビはやや下級のもので、また、葉身や茎(葉柄)なども使われる。このほか、醤油漬けには、つぼみのついた花茎、茎、葉身が、またワサビ味噌には、ヒゲ根が用いられる。
 流水の中で育つ水ワサビと、湿気の多い山岳地で栽培される畑ワサビがある。品種は同じだが、水ワサビの方が品質がよいとされ、主に生食用になる。1994年の国内収穫量は水ワサビが2400トン、畑ワサビが1500トンだった。
 刺身にワサビを添えるようになったのは室町時代から。江戸時代後半に、醤油とワサビが定番になった。
 ワサビは、抗カビ力も強い。密閉容器中に1つまみ入れておけば、パンや餅は2週間経ってもカビが生えないという。ビタミンCを多く含み、肌をきれいにする。辛味は、食欲増進にも効果がある。
 また、ワサビには脳血栓や脳梗塞に対する大きな効果があるという研究発表もある。小さな血栓は、毎日ワサビを摂取することで消失するらしい。

◎ワムシ(1996年6月16日、朝日新聞)
 ヒラメの養殖に関係して、ヒラメの稚魚に与えられるエサは、ワムシ。体長0.1mmほどの動物性プランクトン。このワムシは、栄養豊富なクロレラ(単細胞緑藻)で培養する。クロレラ培養のワムシが養殖用のエサになることは30年ほど前に分かった。今では、タイやフグなどの養殖もワムシなしには成り立たない。小魚の体長が1cm近くになると、ワムシより少し太めのアルテミアに替わる。